スコープドッグ/キリコ・キュービィー
陽動
キリコ・キュービィー。
奴を殺す事は誰にもできない…
離ればなれになったフィアナを追って、
日本へと降り立ったキリコたち。
現地捜査の足がかりとして、
シンジュクゲットーのレジスタンスから
バニラが依頼を受けてきた。
果たして、その内容とは?
[Ep.1]
【シナリオデモ開始】
ココナ「ふーん、陽動ねえ…」
バニラ「ああ。中々実入りの良い依頼でよ」「レジスタンスの連中がブリタニア軍のKMFを奪取する間、俺たちで敵を引きつけるんだ」「『俺たち』じゃなくて『キリコ』が、だろ?」「大丈夫かな…。それってつまり、キリコを敵軍の真ん中に送り出すって事だろ? いくらキリコが凄腕でも、たったひとりじゃ…」
〔歩み寄る足音〕
キリコ「俺なら問題無い」
ココナ「キリコ…」
キリコ「それにこれは、フィアナの為でもある」
ココナ「フィアナの…」
バニラ「そういう事。この仕事がうまくいきゃ、日本人って奴らとのパイプが増える」「そしたら行方の分からないフィアナの情報も、入ってくるかもしれねえ。そうだろ?」
ココナ「そっか…。そうだよね…。フィアナの為だもんね」「でも、キリコ! だからって無茶はダメだよ! 何かあったら、すぐ連絡してね」
キリコ「分かった」
バニラ「心配性だな、お前も。情報じゃ敵の戦力は大した事ねえキリコの腕なら問題ねえよ」「さて、キリコ! そろそろ時間だ、しっかり頼むぜ!」
キリコ「ああ、任せてくれ」
【シナリオデモ終了】
【シナリオエンドデモ開始】
キリコ(嗅ぎ慣れた血と硝煙の匂い…。俺の向かう先はどこだろうと地獄らしい。傍には常に、戦いが付きまとう…)
ブリタニア騎士「所属不明機はこの辺りに潜んでいるはずだ。各機、警戒を緩めるな!」
ブリタニア騎士「ふん、馬鹿なヤツだ。我らブリタニアに刃向かうとは…」
ブリタニア騎士「力の違いを、思い知らせてくれる!」
キリコ「本隊が引っかかったか。予定通りだ」「しかしこれは…」
【シナリオエンドデモ終了】
[Ep.2]
【シナリオデモ開始】
バニラ「撤退できないって…! どういうこったよ、キリコ!? もう陽動は充分なはずだぜ!」
キリコ「知らされていた情報より、敵の数が遥かに多い」「このままでは俺が逃げるより先に退路を全て塞がれてしまう可能性が高い」
バニラ「なんてこったよっ…! あの野郎め…! 適当な情報を寄越しやがって…!」
ココナ「このバカバカバカ! 何が『キリコなら大丈夫』だよ!」「どうすんのさ! もし、キリコが死んじゃったら…!」
バニラ「縁起でもねえ事言うなっての! そんな真似、俺たちがさせるもんかよ…!」「キリコ! 俺たちにできる事なら何でもするぜ! 何か役に立てる事は無いか!?」
キリコ「奴らの足を止められれば、対処にしようもある」
バニラ「足か…」「! よし…! 待ってろよキリコ! すぐに助けに向かう!」
ココナ「どうするつもりだい!?」
バニラ「地雷だ! 確か、倉庫の奥にいくつか転がってただろ!? あれを仕掛けてやりゃあ…!」
ココナ「なるほど…!」「あ…! だけど、あれ、ガラクタ同然で放っといたやつじゃ…!」
バニラ「何もねえよりはマシだぜ!」「とにかく、準備ができたら連絡する! それまで絶対にくたばるんじゃねえぞ!」
ココナ「キリコ! すぐ済ませるから、それまで無茶しちゃダメだよ!?」
キリコ「分かっている。俺はフィアナと…」「再び彼女と会う為にも、ここで死ぬわけにはいかないんだ…」
【シナリオデモ終了】
【戦闘マップ開始】
バニラ「地雷の設置が完了したぜ、キリコ!」「今、場所を指示する!」
キリコ「了解」
【戦闘マップ終了】
【シナリオエンドデモ開始】
ブリタニア騎士「逃がすな! 追え!」
バニラ「来た来た…! 準備はいいか、キリコ!?」
キリコ「ああ」
バニラ「地雷はたっぷり仕掛けてある…! うまくいきゃまとめてドカンだぜ!」
ブリタニア騎士「そっちへ行ったぞ…! 追い詰めろ!」
バニラ「よし! そこだ!」
〔爆発音〕
〔画面、フラッシュ〕
ブリタニア騎士「ぐわあっ!?」
バニラ「やった!」「…って、あらら、ら?」
ブリタニア騎士「どうした! 敵のトラップか!?」
ブリタニア騎士「いや、問題無い。地雷が仕掛けられていたようだが、大した威力ではない」
バニラ「何いっ!?」
ココナ「ちょっと! どうなってんのさ! まとめてドカンじゃなかったの!?」
バニラ「こ、こんなはずはねえ…! くそっ、どうなってんだ…!?」
キリコ「くっ、失敗か…!?」
【シナリオエンドデモ終了】
[Ep.3]
【シナリオデモ開始】
ブリタニア騎士「こざかしい真似を…! 各機、一斉攻撃! ここで終わりにしてやる!」
〔機関銃の銃声〕
〔画面、フラッシュ〕
キリコ「ちっ…!」
ココナ「「どうしよう!? 他に何か手は無いのかい!?」
バニラ「そう言われたって、急にはよ…!」
キリコ「まだだ…!」
〔金属音〕
〔画面、フラッシュ〕
ブリタニア騎士「ぐわっ…!」
〔爆発音〕
〔画面、フラッシュ〕
キリコ「まだ終わりと決まったわけじゃない…。生きている以上は、戦う…!」
ブリタニア騎士「チッ、しつこいヤツめ…!」
ブリタニア騎士「構うな! どうせただの悪あがきだ! 構わず撃ち続け…」
〔画面、震動〕
ブリタニア騎士「! な、なんだ!? 地震か!?」
キリコ「この震動は…地面が…」
バニラ「ヤバイぜ…! 逃げろ、キリコ!」
〔崩落音〕
〔画面、フラッシュ〕
ココナ「キリコオオォォォーっ…!」
バニラ「な、なんてこった…! 地崩れか…!? こりゃ…!」
ブリタニア騎士「ぐっ…! 各機、状況報告…! 動ける機体は…!」
ブリタニア騎士「だ、駄目だ…! ほとんど瓦礫に埋もれている…! 何故こんな…!?」
ブリタニア騎士「先程の地雷のせいか…!? 馬鹿な…そんなもので租界が崩落するはずが…」
ブリタニア騎士「それより所属不明機は…!? あの機体はどうした!」
ブリタニア騎士「姿は見えない…。この崩落だ、さすがのヤツも…」
ココナ「そんな…! キリコが…!?」
バニラ「んなワケあるかよ!? あいつがそう簡単にくたばるもんか…!」
ブリタニア騎士「各機、瓦礫に埋もれた機体の救助に…」
〔機関銃の銃声〕
〔画面、フラッシュ〕
ブリタニア騎士「がっ!?」
〔爆発音〕
〔画面、フラッシュ〕
ココナ「! あれ…!」
キリコ「…………」
ココナ「キリコ…! キリコだよ!」
ブリタニア騎士「馬鹿な…!? この崩落の中を無傷だと!」
ブリタニア騎士「悪運の強いヤツ…!」「くっ…応戦しろ…! 何としてでも、ここでヤツを…!」
キリコ「この隙は逃さない…!」
【シナリオデモ終了】
【戦闘マップ開始】
ブリタニア騎士「ぐふっ…! なんなんだ…! き、貴様はいったい…!?」
キリコ「答える義理は無い」
【戦闘マップ終了】
【シナリオエンドデモ開始】
バニラ「どうにか無事に戻って来られたな…」
ココナ「キリコ、怪我とかないかい? どこか痛むところとか…」
キリコ「大丈夫だ」
バニラ「あの状況でか? はあ~、相変わらず運の良いヤツだぜ」
ココナ「何言ってんだい! 運じゃなくてキリコが頑張った結果だろ! 大体あんたが、あんな依頼取って来るから…!」
バニラ「わ、分かってるよ! そう怒鳴るなって…!」「すまねえな、キリコ。今回はヤバい橋を渡らせちまってよ…」
キリコ「これぐらい、俺には慣れたものだ」「それに俺の勝手に付き合わせているんだ。感謝はしても、恨みなどしない…」
バニラ「キリコ…」「な、何が俺の勝手だよ! 水臭え事を言いやがって…!」
ココナ「そうだよ! あたしたちは仲間なんだから! 助け合うのが当たり前だろ!」
キリコ「ああ、そうだな…」
バニラ「何にせよ、今回の事であいつらには貸しができた!」「これでフィアナの情報も少しは入ってくるようになるだろうぜ! 期待しててくれよな!」
キリコ「分かった」
ココナ「ったく、調子の良い事ばっかり言って…次はちゃんとした仕事を取ってくるんだよ? 今回みたいなのは、もうゴメンだからね」
バニラ「任せとけって! もうこんなヘマはしねえよ!」
ココナ「ホントかなあ…。ねえ、キリコ?」
キリコ「さあな」
キリコ(※画面オフ)(今日もまた生きのびた…)(しかし繋いだはずのこの生命は、明日になれば似たような戦火に晒す事になる。生命というチップのやり取りは終わらない…)(ただ、それでも。進む足を決して止めはしない。向かう先が、たとえどれだけ地獄であろうとも…)(フィアナ。彼女を助け出すまで俺は…。俺たちはさまよい続けるしかない…)
【シナリオエンドデモ終了】
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