ハインヘルム(アヤメ機)/アマノミヤ・アヤメ(私服)
ハインヘルム(カタリーナ機)/カタリーナ・カンパーニ(私服)
遠い記憶は潮騒の香り
火星調査団『ソリス』。
火星で起きた謎の事件を調査、解決するべく、
地球連邦によって設立された組織である。
その組織に所属するアマノミヤ・アヤメは、
ひとり、海を眺め続けていた。
その悲しげな瞳が映すモノは、いったいなにか。
それは潮騒だけが知っている…
[Ep.1]
【シナリオデモ開始】
〔波の音〕
アヤメ(※私服)「………」(…この季節になると思い出す。あの遠い光景を…)
〔波の音〕
アヤメ(※私服)(全ては海のようにたゆたうばかり…。あれは遠い日の記憶…)
〔波の音〕
カタリーナ(※私服)「…そう、あれは5年前のことだった」
ベルタ(※私服)「なにをひとりで、ブツブツと言っているのだ…?」
カタリーナ(※私服)「モノローグを語っているだけなので、気にしないでください」
オリーヴ(※私服)「こんなことしちゃって、いいんでしょうか…?」
カタリーナ(※私服)「こんなこととは?」
オリーヴ(※私服)「この状況ですよ。アヤメさんをこっそり覗いてていいんですか?」
ベルタ(※私服)「何を言ってるんだ、オリーヴ。あんなにめかしこんで、数十分も海を見つめ続けているのだぞ?」「気にならない方がおかしいだろ」
オリーヴ(※私服)「確かに気にはなりますけど…」
カタリーナ(※私服)「あの感じ…。きっととんでもない妄想を、繰り広げているに違いありませんよ」
ベルタ(※私服)「ふむ、妄想か。我もよくするぞ」
カタリーナ(※私服)「冥王とかいう妄想をですか?」
ベルタ(※私服)「それは妄想ではない!」
カタリーナ(※私服)「はいはい」「それでなんとかアヤメの妄想の、内容がわからないものですかね?」
ベルタ(※私服)「軽く流すな!」
オリーヴ(※私服)「あくまで想像ですけど、乙女なアヤメさんならこんなことを考えてるんじゃないですか?」
ベルタ(※私服)「あれ? またこのパターンか!?」「そして、オリーヴ。お前、結構ノリノリなんじゃないか!」
〔画面、発光〕
オリーヴ(※画面オフ)「戦火に包まれたどこかの時代…」「アヤメさんとその恋人は、時代の渦に巻き込まれ、離れ離れになろうとしていました…」
ベルタ(※画面オフ)「ナレーション付き!?」
アヤメ(※私服)「どうしても行くというのですか…?」
ベルタ「この戦争に勝たなければ、我らの国に未来はない」「恋人の君を残していく、そんな自分勝手な我を許してくれ…」
ベルタ(※画面オフ)「なんで、恋人役が我なのだ!?」
オリーヴ(※画面オフ)「ちょうどいい男性役がいなかったもので…」
ベルタ(※画面オフ)「おかしいだろ! キャラもなんか違うし!
アヤメ(※私服)「私とともにどこかへ逃げましょう。私と貴方ならどこでもやっていけるはずです」
ベルタ「すまない…」
アヤメ(※私服)「…そうですか」「…いえ、わかっていました。決して貴方が首を縦に振らないことは」
ベルタ「必ず君の下へと戻ってくる。だから、待っていてくれ」
アヤメ(※私服)「…はい」
ベルタ「では…いってくる!」
アヤメ(※私服)「………」
オリーヴ(※画面オフ)「こうして、戦地へと向かう恋人の姿を目に焼き付けながら、アヤメさんは一筋の涙をこぼすのでした…」
カタリーナ(※画面オフ)「と、その時、、一発のミサイルが!」
アヤメ(※私服)「ッ!?」
〔撃破音〕
〔画面、フラッシュ〕
ベルタ「ぐわああああ!?」
オリーヴ(※画面オフ)「やられたー!?」
ベルタ(※画面オフ)「ベルタァァァァッ!」
カタリーナ(※画面オフ)「謎の機体から放たれた攻撃により、儚くも散った恋人」「その無残な姿に、アヤメは真の力に目覚めるのです」
アヤメ(※私服)「許さん…。絶対に許さんぞ…!」「ハインヘルム、召喚ッ!」
〔光の放射音〕
〔画面、フラッシュ〕
アヤメ(※私服)「貴様ら…! 1匹残らず排除してくれる!」
【シナリオデモ終了】
【シナリオエンドデモ開始】
オリーヴ(※私服)「なんで恋人を倒しちゃったんですか!?」
ベルタ(※私服)「そうだ! なぜ我を殺した!」
カタリーナ(※私服)「そっちの方が面白くないですか?」
オリーヴ(※私服)「面白くないですよ!」「ふたりが色々な苦難を乗り越えて、再会する方が全然いいじゃないですか!」
ベルタ(※私服)「オリーヴの言う通りだ! ハッピーエンドがいいぞ!」
カタリーナ(※私服)「冥王が望むハッピーとか、全滅エンドしか考えられませんね」
ベルタ(※私服)「そんなことはない! 地獄の底でみんなで手を繋ぎながら、マイムマイムを踊ったりするんだ!」
オリーヴ(※私服)「それはそれで、なかなかの地獄絵図ですね…」
カタリーナ(※私服)「悲劇の方がいいと思うんですけどね。全世界が泣いた的な?」
オリーヴ(※私服)「せめて感動路線で泣かせましょうよ」
ベルタ(※私服)「もういい、次は我がやる! カタリーナは余計な横やりを入れるなよ!」
カタリーナ(※私服)「了解です」
ベルタ(※私服)「その顔、絶対わかってないだろ…」
オリーヴ(※私服)ベルタさん。素敵な感じでお願いしますね」
ベルタ(※私服)「任せておけ。我が最高の物語を紡ぎ出してくれる!」
〔画面、発光〕
【シナリオエンドデモ終了】
[Ep.2]
【シナリオデモ開始】
アヤメ(※私服)「戦争は終わった…。でも、あの人はもう帰って来ない…」「ひとり残された私は、どうしたらいいのだろうか…」
ベルタ(※画面オフ)「闘争の時代は幕を下ろし、人類は平穏という名の一歩を踏み出した」「だが、アヤメの胸には未だ、埋められぬ空洞が開いたままなのであった…」
カタリーナ(※画面オフ)「胸に穴…。戦闘中に撃たれたんですか?」
ベルタ(※画面オフ)「うるさい! お前は黙っていろ!」
〔波の音〕
アヤメ(※私服)「逢えるはずもないとわかりながらも、こうして毎日海を眺めてしまう」「ここで立ち止まり続けている私を、彼は笑うでしょうか…?」
カタリーナ(※画面オフ)「ゲラゲラゲラゲラ…」
オリーヴ(※画面オフ)「カタリーナさん! しーですよ! しー!」
ベルタ(※画面オフ)「その時であった…」
????(※画面オフ)「アヤメ…」
アヤメ(※私服)「ッ!? この声は…!」
ベルタ(※画面オフ)「どこからか聞こえてきた、耳に残る音。それは違うことなく、彼の声であった」
アヤメ(※私服)「どこにいるのですか!?」「姿を見せてください!」「いったい、どこに…」
〔波の音〕
????(※カタリーナ)「ここだよ、アヤメ…」
アヤメ(※私服)「…!」「…帰ってきてくれたのですね」
カタリーナ「ああ…」
カタリーナ(※画面オフ)「あれ? 恋人が私になってません?」
ベルタ(※画面オフ)「細かいことは気にするな」
カタリーナ「さあ、私と一緒に行こう」
アヤメ(※私服)「行く? 行くとはどこに?」
カタリーナ「決まっているだろ…」「世界征服にだ!」
オリーヴ(※画面オフ)「ええええええ!?」
カタリーナ「我は知ったよ、人類は救いようのないほどに愚かな存在だと」「だから支配してやるのさ。一度肉体を失い、神として転生したこの私が!」
アヤメ(※私服)「くっ…! 魔に魅入られている…!」
カタリーナ「魅入られた? 違う! 我は魔を受け入れたのだ!」「この内から溢れでる力…。これがあれば世界を手に入れるなど造作もない!」
アヤメ(※私服)「仕方ありません…」「こうなってしまっては、私が止めるしか!」
〔光の放射音〕
〔画面、発光〕
カタリーナ(※画面オフ)「ぐぅ!? この輝きはまさか…!」
アヤメ(※画面オフ)「内なる翼よ開け! 天・人・一・体ッ!」
〔発光、収束〕
アヤメ「はああああッ!」
カタリーナ「この聖なるオーラ…。まさか、人の身でありながら内に神を宿していたのか!」
アヤメ「我が一族は、神の憑代となるべく生まれた、『神柱』の血筋!」「この力を貴方に使うことになるとは、想像もしてませんでしたが…」
カタリーナ「ハハハハハッ! 我らが惹かれあったのも、運命だったということか!」「面白い! その身体に宿る神をも我が取り込んでくれるわ!」
オリーヴ(※画面オフ)「…なんですか、これ?」
カタリーナ(※画面オフ)「さあ、ベルタに聞いてみたらどうですか?」
アヤメ「貴方に巣くう邪神を私の力で祓ってみせます!」「覚悟しなさい!」
【シナリオデモ終了】
【シナリオエンドデモ開始】
オリーヴ(※私服)「素敵な感じでって言ったじゃないですか!」
ベルタ(※私服)「なに! 素敵ではないか!?」「…素敵だよな?」
カタリーナ(※私服)「ノーコメントでお願いします」
ベルタ(※私服)「いやいやだって、これから神と神が世界を賭けて戦いをだな…」
オリーヴ(※私服)「神様とはどうでもいいんです!」
ベルタ(※私服)「どうでもいいの!?」「…どうでもいいのか?」
カタリーナ(※私服)「割とどうでもいいですね」
ベルタ(※私服)「どうでもいいのか…。面白いのに…」
オリーヴ(※私服)「もっと乙女チックな感じでお願いします」
ベルタ(※私服)「乙女チックと言われても、どうやって神との戦いに混ぜたらいいのか…」
カタリーナ(※私服)「神との戦いを外せばいいんじゃないですか?」
ベルタ(※私服)「ッ!?」
カタリーナ(※私服)「それでは、満を持して私の登場ですね」
オリーヴ(※私服)「今度こそお願いしますね」
ベルタ(※私服)「…まったく期待できないがな」
カタリーナ(※私服)「私の乙女パワーを炸裂させちゃいますよ? きゃぴ☆」
ベルタ(※私服)「それはやめろぉぉぉ!」
〔画面、発光〕
【シナリオエンドデモ終了】
[Ep.3]
【シナリオデモ開始】
カタリーナ(※画面オフ)「死んだと思われていたアヤメの恋人だったが、なんやかんやあって無事に戻って来たのだった」
ベルタ(※画面オフ)「…随分と雑な説明だな」
オリーヴ(※私服)「ただいま、アヤメさん」
アヤメ(※私服)「オリーヴさん…」
オリーヴ(※画面オフ)「あれ? 今度は恋人役が私になったんですね?」
オリーヴ(※私服)「もう、絶対にあなたを離しません」
アヤメ(※私服)「私もです…」
カタリーナ(※画面オフ)「熱い抱擁を交わすふたり。彼女たちに言葉はいらなかった」
オリーヴ(※画面オフ)「いいですね、いいですね!」
ベルタ(※画面オフ)「それで、いつになったら敵が出てくるんだ?」
オリーヴ(※画面オフ)「敵なんて出しちゃダメですよ!」
ベルタ(※画面オフ)「ええ!? 必要だろ敵は!」
オリーヴ(※画面オフ)「必要ないです!」
カタリーナ(※画面オフ)「ゆっくりとふたりの視線が重なる。瞳を閉じるアヤメ」
アヤメ(※私服)「………」
オリーヴ(※私服)「アヤメさん…」
アヤメ(※私服)「は、はい…」
オリーヴ(※画面オフ)「あ、あれ…。これは…」
カタリーナ(※画面オフ)「やがて、オリーヴの顔がアヤメに近付き…」
ベルタ(※画面オフ)「あわっ!? あわわわっ!」
オリーヴ(※画面オフ)「わわわっ!」
カタリーナ(※画面オフ)「そして唇が…」
アヤメ(※私服)「………」
オリーヴ(※私服)「ちょっと待ったああああっ!」「か、かかったな、アヤメ! 妾は冥王オリーヴ!」「うぬを倒し、妾gあこの世界を手中に収めてやろう!」
ベルタ(※画面オフ)「敵が出てきたあああッ!」
カタリーナ(※画面オフ)「ほへ~? なんでチューの邪魔をするんですか?」
アヤメ(※私服)「冥王オリーヴ…! まさか復活したのですか…!?」
オリーヴ(※私服)「そ、そうなのだ! 復活したのだ!」
アヤメ(※私服)「今度こそ貴方を倒し、オリーヴさんを救ってみせます!」
カタリーナ(※画面オフ)「ねえ、チューさせましょうよ。チュー」
オリーヴ(※私服)「チューはしはい! うぬを倒し、この世を暗黒に染めてくれるわ!」
アヤメ(※私服)「そんなことは絶対にさせません!」
カタリーナ(※画面オフ)「ねえ、チューは?」
アヤメ(※私服)「いきますよ、冥王オリーヴ!」
【シナリオデモ終了】
【シナリオエンドデモ開始】
オリーヴ(※私服)「終わり終わり、もう終わりです!」
カタリーナ(※私服)「え~? 乙女チックにしたのに?」
ベルタ(※私服)「まったく、けしからん奴だお前は!」
カタリーナ(※私服)「要望通りにしたのに、ヒドい言われようですね」
オリーヴ(※私服)「やるなら、相手役を自分にしてください!」
カタリーナ(※私服)「自分とアヤメをチューさせるとか、ドン引きですよ」
オリーヴ(※私服)「だったら、もう終わりです!」
ベルタ(※私服)「いい加減、戻るとするか。ここにいてもロクなことにならなそうだからな」
カタリーナ(※私服)「ですね。あーあ、時間を無駄にしちゃいました。あとでアヤメに文句を言わないと」
オリーヴ(※私服)「勝手にやっておいて、さすがにそれはヒドいのでは…?」
カタリーナ(※私服)「面白くないのが悪いんですよ。というわけで、ベルタ、なにか面白い話をしてください」
ベルタ(※私服)「あ…ええと…」「って、急に無茶振りするな!」
カタリーナ(※私服)「3点!」
ベルタ(※私服)「いまのは面白い話ではない!」
〔歩き去る足音〕
アヤメ(※私服)「………」
〔波の音〕
アヤメ(※私服)(この洋服に似合うような、優雅な休日の過ごし方…)(ずっと考えているのに、なにも浮かばない…)
〔波の音〕
アヤメ(※私服)「お腹、空きましたね…」
【シナリオエンドデモ終了】
● ユニットシナリオ「オリジナル」 へ戻る
◆ 「ユニットシナリオ」 へ戻る
◆ 「スーパーロボット大戦X-Ω」 へ戻る
当館に記載されている作品名・製品名などは、各社の登録商標です。
当館の内容は、各社からの正式許可を受けてはおりません。