ニルヴァーシュtype the END/アネモネ
ケージ・アゲハ
ニルヴァーシュ type the END。
それは、世界最古のLFOである
ニルヴァーシュ type ZEROを
模して造られた塔州連邦軍の
極秘KLFである。
そのKLFライダーである、アネモネは、
軍施設の中で、いずれ自分を迎えに来る
ある人物を待ち続けていた…
[Ep.1]
【シナリオデモ開始】
アネモネ(いつまでこんな所にいればいいのよ。退屈すぎて、頭痛いの酷くなりそう…)(早く会いに来てくれないかな…)
〔ノックの音〕
アネモネ「! デューイ!?」
〔扉の開閉音〕
ドミニク「久しぶりだね、アネモネ」
アネモネ「はぁ…。なんだ、あんたか…」
ドミニク「ごめんよ、中佐じゃなくて…」
アネモネ「ねえ、いつになったらデューイと会えるのよ?」
ドミニク「今はまだ無理だよ。でもそう遠くないうちに、必ず君を迎えにくる」
アネモネ「だから、それがいつかって聞いているのよ! 私は今すぐデューイに会いたいの!」「会わせて! 会わせて! 会わせなさいよー!」
〔殴打音〕
〔画面、フラッシュ〕
ドミニク「いたっ…! いたっ! 痛いって…! アネモネ、殴らな…」
〔打撃音〕
〔画面、発光〕
ドミニク「うぐぅっ! 蹴らないで!」
アネモネ「イヤ! あんたがデューイを連れてこないのがいけないのよ!」「今すぐ連れてくるって約束しない限り、やめてあげないんだから…!」
ドミニク「無理を言わないでくれ、アネモネ! 中佐だって、君と会いたがっているんだから!」
アネモネ「! 会いたがっている!? デューイが私に!? ホント!?」
ドミニク「ああ…ホントさ」「でも、会いに来た時に、ジ・エンドが完璧な状態じゃなかったら、中佐は悲しむだろう?」
アネモネ「だから、またテストしろっていうの…」
ドミニク「そうだよ」
アネモネ「…ヤダッ! 出撃なんてイヤッ! だって頭が痛いんだもん!」
ドミニク「アネモネ、我慢してよ…」
アネモネ「我慢なんてできない!!」
ドミニク「できるさ」
アネモネ「なによ! 軽く言っちゃって! ホントに頭が痛いんだから…!」
ドミニク「大丈夫だよ…。その痛みはすぐに消えてくれる…」
〔針を刺す音〕
〔画面、フラッシュ〕
アネモネ「…!」
ドミニク「行けるかい?」
アネモネ「アハッ! 行ってくるわ、ドミニク!」
ドミニク「ああ…頑張って、アネモネ」
〔扉の開閉音〕
ドミニク(ごめん…アネモネ。こんな物に頼るしかない僕を許してくれ…)
【シナリオデモ終了】
【シナリオエンドデモ開始】
アネモネ「ホラッ! 隙だらけなのよ!」
〔金属音〕
〔画面、フラッシュ〕
塔州連邦軍兵「ぐうっ…! 損害甚大! 戦線を離脱するっ!」
〔LFOの飛行音〕
アネモネ「さあ、お次はだ~れ? もっと私を楽しませてよ!」
ドミニク「…アネモネ、遊んでいないで真面目にやってくれ」
アネモネ「こんな連中とやり合うなんて、遊んでもいないと退屈すぎて死んじゃうわ!」
ドミニク「まったく…」
アネモネ「ほらあ! もっと頑張らないと死んじゃうわよ! アハハハハハハッ!」
【シナリオエンドデモ終了】
[Ep.2]
【シナリオデモ開始】
塔州連邦軍艦長「あの『人形』の仕上がりも、まずまずのようですな」「アレを管理するために今まで使われてきた金も、無駄にならずにすみそうだ」
ドミニク「人形ではない…」
練習連邦軍艦長「? 何か言いましたか、少尉殿」
ドミニク「たった1機のKLFにやられていながら、よくも冷静に言えるものだと、感心したのですよ」
塔州連邦軍艦長「ぐっ…!」「…試験機を破壊するわけにもいきますまい。我々の苦労もわかってほしいものですな…」
ドミニク「そのような気遣いは無用だ。全力でやってもらわなければ、このテストの意味がない」
塔州連邦軍艦長「では、アレの身に何が起きたとしても、責任は全て少尉殿が取ってくださると?」
ドミニク「ああ、もちろんだ」
塔州連邦軍艦長「聞いていたな、諸君。全力で相手をしていいそうだ。どのような『事故』が起きても構わんぞ!」
塔州連邦軍兵「フ…了解!」
アネモネ「ん…? アイツらの動きが変わった…?」
ドミニク「アネモネ、彼らは本気で君の相手をしてくれるそうだ」
アネモネ「へえ! そうなんだ! 向こうも全力を出してなかったってわけね!」
ドミニク「だが、これはあくまで模擬戦だ。くれぐれもハメを外しすぎないように」
アネモネ「そんなの約束できないわ! だって、ようやく楽しむことができそうなんだもん!」「遊びすぎちゃってオモチャが壊れても、文句なんか言わないでよね!」
【シナリオデモ終了】
【シナリオエンドデモ開始】
塔州連邦軍兵「バカな…! 俺たちが小娘ひとりに…!」
アネモネ「少しだけ面白かったわよ、アンタたち」「でぇもぉ…! これで、おしまい!」
塔州連邦軍兵「うわああああぁぁぁッ!?」
〔爆発音〕
〔画面、フラッシュ〕
塔州連邦軍兵「3番機、撃墜…。ぜ、全機ロストしました…」
塔州連邦軍艦長「あ、ありえない…たった1機のKLFに、こんなことが…」
ドミニク「おかげでアネモネの戦闘データを、充分に取ることができました。ご協力、感謝いたします」
塔州連邦軍艦長「ぐうっ…!」
アネモネ「ねえ、ドミニク。テストはもう終わりでいいんでしょ?」
ドミニク「ああ。疲れただろう? ゆっくりと休んでおくれ」
アネモネ「疲れてはないけど、頭痛が…」
〔軍の警報〕
〔画面、赤に明滅〕
塔州連邦軍兵「…! 基地上空にKLFの反応を確認!」
ドミニク「なんだと…? テストはもう終わったはずだ」
塔州連邦軍艦長「違う…あれは…我々のKLFではない!」
ドミニク「では、目の前のアレはいったいなんだと…」
〔機関銃の銃声〕
〔画面、フラッシュ×2〕
アネモネ「きゃああああああ!」
ドミニク「な…! アネモネ!? アネモネッ!」
【シナリオエンドデモ終了】
[Ep.3]
【シナリオデモ開始】
ドミニク「アネモネ! 大丈夫か!?」
アネモネ「別に何ともないわよ、こんくらい…! 不意打ちでくらったから、驚いただけ!」
ドミニク「よかった…」
〔通信のコール音〕
塔州連邦軍兵「敵KLFの増援と思しき反応が接近!」
塔州連邦軍艦長「やはり連中は…!」
ドミニク「…説明してもらうぞ。あのKLFがここのものではないとは、いったいどういうことだ」
塔州連邦軍艦長「…あの連中は、軍に反旗を翻した脱走兵です」
ドミニク「脱走兵だと…? そんな話、聞いたことがないぞ!」
塔州連邦軍艦長「恐らく情報が隠されたのでしょう。連中はゲッコーステイトと同じく元SOF。これ以上、信用を失墜させるわけには…」
ドミニク「ちっ…! これだから俗物は…!」
〔機関銃の銃声〕
〔画面、フラッシュ×2〕
アネモネ「くっ…! なんなの、あいつら…! さっきからいたぶるようにネチネチと…!」
塔州連邦軍兵「ジ・エンド! 敵機に囲まれています!」
塔州連邦軍艦長「どういうことだ…? なぜこの状況でジ・エンドを破壊しようとしない?」
ドミニク「まさか…! 奴らの狙いはジ・エンドを捕えることか!?」
アネモネ「私を捕らえる? そうはさせない…っての!」
ドミニク「アネモネ! 君はもう限界のはずだ! いますぐに撤退をしろ!」
アネモネ「冗談じゃないわ! こんな連中に背を向けたんじゃ、デューイは私に失望する!」「そんなの絶対にイヤッ! 私は…! 私はッ!」
ドミニク「アネモネ…」
〔機関銃の銃声〕
〔画面、フラッシュ×2〕
アネモネ「くっ! 頭が痛いってのに、ウザいったらありゃしない…!」「いいわよ…! そんなに死にたいのなら、お望み通りに殺してあげるわ!」
【シナリオデモ終了】
【戦闘マップ開始】
アネモネ「さんざん手こずらせてくれて…! もう逃がさないんだから!」「バスクゥド…! クライシィスッ!」
〔バスクードクライシスの発動音〕
〔画面、赤にフラッシュ×2〕
塔州連邦軍兵「う、うわああああぁぁぁッ!」
〔爆発音〕
〔画面、発光〕
【戦闘マップ終了】
【シナリオエンドデモ開始】
塔州連邦軍兵「ジ・エンド、敵機を撃破。敵のせん滅、確認しました」
塔州連邦軍艦長「信じられん…あの状況から…。あれがジ・エンドの…いや、あの人形の力なのか…」
ドミニク「無事かい、アネモネ…?」
アネモネ「………」
ドミニク「充分な程の戦闘データが取れたよ。これほどの結果があるならば、きっと中佐も喜ぶに違いない」
アネモネ「………」
ドミニク「アネモネ…?」「! まさか…! 聞こえるか、アネモネ! 返事をするんだ!」
アネモネ「…うるっさいわね…。頭が痛くてぼーっとしてただけよ…」
ドミニク「よかった…。あまり心配をかけさせないでくれ…」
アネモネ「あんな奴らに、私がやられるわけないじゃない」「そんなことより、ドミニク。デューイが喜ぶってホント?」
ドミニク「ああ…もちろんだよ。だから、早く戻っておいで」
アネモネ「うん…」
〔通信の閉じる音〕
ドミニク(…なぜ、連中はジ・エンドのテストを、ここで行うと知っていたんだ…?)(事前に知っていたのは私と中佐のみのはず…。まさか、中佐がテストのためにわざと…?)
塔州連邦軍兵「どうかいたしましたか?」
ドミニク「いや、なんでもない…。少し馬鹿な考えが浮かんだだけだ…」
塔州連邦軍兵「…?」
アネモネ「はぁ…。早く私を迎えに来てくれないかなぁ…」「ねえ、デューイ…」
【シナリオエンドデモ終了】
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