TOP PAGEへ

ヴァンアイン/シャッテ・ジュードヴェステン(チョコ2017冬)
ココロを込めて

バレンタイン。

それは普段伝えられぬ想いを、
チョコに乗せて届ける日。

だからどうしたと言わんばかりに、
今日もヴァンアインの解析を
続けているシャッテ。

そんな彼女を見かねたミリューは、
シャッテの背中を押すことにしたのだが…

[Ep.1]
【シナリオデモ開始】

シャッテ「ふぅ…。これで準備は完了ね」「あとはテストをするだけと」
ミリュ「お疲れ様でした~。でも、このテストでシルシってのがなんなのか、本当にわかるんですかね~?」
シャッテ「さあね。でも、とりあえず試してみないことには、始まらないでしょ?」
ミリュー「そうですね~」
シャッテ「それじゃあ、アサヒを呼んでくるわね」
ミリュー「その前にちょっといですか?」
シャッテ「どうしたの?」
ミリュー「もうすぐバレンタインですけど、アサヒ君にあげるチョコは作ったんですか~?」
シャッテ「え、なんで?」
ミリュー「なんでって、普通は作るでしょ~?」
シャッテ「普通に作らないわよ。あげる予定もないし」
ミリュー「やっぱり~…。もう、いい加減にしてくださいよ~」
シャッテ「…もしかして、怒られてる?」
ミリュー「怒りもしますよ~。アサヒ君のことが好きなんでしょ~?」
シャッテ「す、す、す、好きぃ!?」「べ、別に好きじゃないし…」
ミリュー「その反応で好きだってわかりましたよ。いや、最初から知ってましたけど~。むしろ、結婚したいぐらいだと感じましたね~」
シャッテ「け、結婚なんて考えてないわよ! あたしたちにはまだ早いでしょ!」「…そりゃ将来的には考えなくもないけど…」
ミリュー「なら、チョコを作るべきですよ~!」
シャッテ「…なんで、そんな話になるのよ」
ミリュー「よく考えてください~。アサヒ君はどこからどう見ても、恋愛経験に乏しい感じです」「そんな彼が誰かにチョコをもらったら、いったいどうなると思いますか~?」
シャッテ「ど、どうなるの…?」
ミリュー「コロコロコロリってなもんですよ~。完全にその相手になびいちゃいますね~」
シャッテ「…そんなこと、ないと思うけど…」
ミリュー「シャッテは彼氏いない歴イコール年齢だから、わからないんですよ~」
シャッテ「ぐっ…! 悔しいけど、言い返せないわ…」
ミリュー「というわけでアサヒ君をゲットするために、シャッテは自分にリボンをかけてプレゼントするのです~!」
シャッテ「チョコはどこにいったのよ!」
ミリュー「リボンとチョコってことですか~。ちょっと、大胆すぎませんかね~?」
シャッテ「そんな話は誰もしてないでしょ!」
ミリュー「まあまあ、冗談は置いといてちゃんとチョコを作っておくんですよ~?」「アサヒ君を、誰かに取られたくないならね~」
シャッテ「はいはい…」
ミリュー「ちゃんと聞いてますか~?」
シャッテ「聞いてる聞いてる。それじゃあ、アサヒを呼んでくるからね」
【シナリオデモ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

シャッテ「…なんだか不格好だけど、とりあえずチョコはできたわ」「これで、アサヒはコロコロされずに…」
〔歩み寄る足音〕
ミリュー「ちゃんと作ってますね~。感心感心~」
シャッテ「ッ!?」
ミリュー「それはそうですよね~。アサヒ君が取られちゃったら大変ですし~?」
シャッテ「は、はぁ!? なに言ってんの!」「別にこのチョコはあたしが食べたかっただけだし!」
ミリュー「なんでもいいですけどね~。とりあえず、味見を」
シャッテ「ちょっと! なんでミリューが食べるのよ!」
ミリュー「………」「…なんですか、これ」
シャッテ「チョコに決まってるでしょ。てか、なんで勝手に食べてるのよ」
ミリュー「普通に甘いじゃないですか…」
シャッテ「当たり前でしょ、チョコなんだから」
ミリュー「なんで、塩と砂糖を間違えないんですか~!」
シャッテ「間違えるわけがないでしょ! 全然、味が違うじゃない!」
ミリュー「バカバカ、シャッテのバカ~! なぜ普通に作っちゃうんですか~!」
シャッテ「作れって言ったのは、あなたでしょうが!」
ミリュー「わかってないですよ、まったく~。これじゃあ、アサヒ君が愛想を尽くすのも時間の問題ですね~」
シャッテ「そんなことあるわけないでしょ…。ちゃんと作ったんだから…」
ミリュー「ちゃんと~?」
シャッテ「ちょっと近いわよ…」
ミリュー「これが、ちゃんとって言えますかね~?」
シャッテ「…いえるわよ。健康のことも考えてサプリも入れたし」
ミリュー「いや~それは本当に、入れない方が良かったですね~」
シャッテ「大事でしょ、健康!」
ミリュー「まあ、そうですけどね~。そんなサプリを入れるよりも、もっと大切なモノを入れないとじゃないですか~」
シャッテ「大切なモノ?」
ミリュー「愛情ですよ~。それがなければこんなモノは、ただの黒い塊ですよ~」
シャッテ「頑張って作ったのに、ヒドい言いようね…」
ミリュー「文句は愛情が入れられるようになってから、言ってくださいね~?」
シャッテ「む、むぅ…」
ミリュー「ではでは、頑張ってくださいね~」
〔歩き去る足音〕
シャッテ「なんなのよ、もう…」「………」「…アサヒ、愛想尽かしちゃうのかな」「ううん! 弱気になるな! 頑張ろう、うん!」
【シナリオエンドデモ終了】


[Ep.2]
【シナリオデモ開始】

シャッテ「…なんどチョコを作ってみても、同じにしかならないじゃない…」
アサヒ「大丈夫、シャッテ? 目の下が隈だらけだけど…」
シャッテ「そもそも、愛情ってなんなのよ…」
アサヒ「あの、聞いてる?」
シャッテ「苦手なのよね、形が見えないモノって…。どう対処していいか分からないし」
アサヒ「おーい」
シャッテ「うーん…」
アサヒ「シャッテってば!」
シャッテ「きゃああああ!?」
〔平手で叩く音〕
〔画面、フラッシュ〕

アサヒ「あだっ!?」
シャッテ「ア、アサヒ!?」
アサヒ「いきなり叩くとはヒドくない…?」
シャッテ「ご、ごめんなさい! 急に出てくるから…!」
アサヒ「急にって、ずっと呼んでたんだけど…」
シャッテ「え? そうなの?」
アサヒ「そうだよ。なにかあったの?」
シャッテ「別にたいしたことじゃないんだけど…」(ちょっと待って。もしかしたら、アサヒに聞けばヒントくらいもらえるんじゃないかしら?)(意外と勘が良かったりするし)
アサヒ「どうしたの?」
シャッテ「あのね、アサヒ。ちょっと聞きたいことがあるんだけど…」
アサヒ「うん、なに?」
シャッテ「あの、愛情って…」(…あれ? 「愛情ってなに」なんて聞いたら、アサヒのことが好きだって勘違いされるんじゃ…)
アサヒ「…?」
シャッテ(ダメダメ! それはダメだわ! 危ない、聞く前に気付いて良かった…)
アサヒ「愛情がどうかしたの?」
シャッテ「なんでもないわよ!」
アサヒ「ええ~!?」
シャッテ「ああ、ごめんんあさい! とにかく、いまのはナシで! ね!」
アサヒ「う、うーん…?」
シャッテ「ほらほら、ヴァンアインのテストを始めるわよ!」
【シナリオデモ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

シャッテ(ああ、もう! テスト中だっていうのに、全然集中できない!)(これも全部、ミリューのせいなんだから!)
アサヒ「大丈夫、シャッテ?」
シャッテ「大丈夫ってなにが?」
アサヒ「全部だよ全部。なんだかいつもと様子が違うけど」
シャッテ「あたしは大丈夫だから。アンタは自分のことに集中しなさい」
アサヒ「了解」
シャッテ(そうよね、ちゃんと集中しないと。…ってできないからこうなってるんだってば! いっそ、アサヒに聞いてやろうかしら?)(でもでも、勘違いされたら…。とはいえこのままの状態じゃ…!)「ぐぬぬ…」
アサヒ「大丈夫じゃないな、これは…」
シャッテ(…よく考えてみたら、勘違いするかなんて決まってないのよね。だったら…)(いやいやいや…。勘違いしないなんて、それこそ都合のいい解釈じゃない…)
アサヒ「あのさ…」
シャッテ(段々とどっちが正しいのか、わからなくなってきたわ…)
アサヒ「おーい、シャッテ」
シャッテ(こういう時に即決できない自分の性格が恨めしいわ…)(こんなんじゃ、アサヒにプロポーズされたら…ってなに考えてんのよ、あたしは!?)
アサヒ「シャッテってば」
シャッテ「うるさいわね、なによ!」
アサヒ「なにか、俺に聞きたいことがあるんでしょ?」
シャッテ「なんでそれを知ってるのよ!?」
アサヒ「テスト前のこともあるんだけどさ、それ以上に…」「ヴァンアインを通して、聞こえてきてるんだよね…」
シャッテ「ええええええッ!?」
【シナリオエンドデモ終了】


[Ep.3]
【シナリオデモ開始】

シャッテ「あたしの声が聴こえてるなんて、どうなってんのよ!?」
アサヒ「普段はこんなことないし、それだけ強く考えてたってことでしょ?」
シャッテ「ま、まあかなり考えてたけど…」「ってどこまで聞いてたのよ!?」
〔物音〕
〔画面、フラッシュ〕

アサヒ「く、苦しい…! 首、締まってるから…!」
シャッテ「さっさと白状しなさいよ!」
アサヒ「操縦中だから、いま…!」
シャッテ「プ、プ、プ、プロポーズとか…聞いてたんじゃないでしょうね!?」
アサヒ「プ、プロポーズ…? 俺に聞きたいことがあるってことくらいしか、わからなかったよ…」
シャッテ「な、ならいいんだけど!」
アサヒ「ぷはっ!?」「はあ…死ぬかと思った…」
シャッテ「ア、アサヒが悪いんでしょ! 盗み聞ぎなんてするから!」
アサヒ「なんかさ、俺に手伝えることってないかな?」
シャッテ「はっ?」
アサヒ「だってパートナーがこんなに悩んでるんだよ?」「それなのになんにもできないなんて、悲しいじゃないか」
シャッテ「いや、そんなたいしたことじゃないから…」
アサヒ「たいしたことじゃないって言うけど、かなり苦しんでるじゃないか」
シャッテ「確かに答えが出ないから苦しくはあるけど…」
アサヒ「俺にできることならなんでも手伝うから、遠慮なく言ってよ」
シャッテ(うっ…! スゴく真っ直ぐな瞳…! この目で見られると弱いのよね…)
アサヒ「ねえ、シャッテ」
シャッテ「…あたしのこと、心配してくれてるの?」
アサヒ「当たり前だろ」
シャッテ「そっか…」(そっか)(難しく考えないで、アサヒのことを想いながら、チョコを作れば良かったのかも)(そうすれば、なにかしらは伝わるよね?)「…アサヒの想いだって、こうして伝わってくるんだから」
アサヒ「なに? いま、なんて言ったの?」
シャッテ「なんでもない」「ちょっとやることができたから、早くテストを終わらせるわよ」
アサヒ「わかった」
シャッテ「…? なんで笑ってるのよ?」
アサヒ「なんでかわからないけど、いつものシャッテに戻ったなと思って」
シャテ「なに言ってんの。あたしはいつだって、あたしでしょ?」
アサヒ「そうだね。それじゃあ、やろうか!」
【シナリオデモ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

シャッテ「チョコよし、身だしなみよし。…あとはこのドアをノックするだけ」「ああ、緊張する…。チョコを渡すだけだっていうのに…」
〔ハッチの開閉音〕
シャッテ「!?」
アサヒ「あれ、シャッテ?」
シャッテ「なんで出てくるのよ! こっちはまだ心の準備が!?」
アサヒ「え? え?」
シャッテ「ああ、もういいわ! はいこれ!」
アサヒ「これって…?」
シャッテ「チョコよ、チョコ! バレンタインでしょ、今日!」「言っておくけど、義理だからね義理!」
アサヒ「ありがとう、シャッテ。嬉しいよ」
シャッテ「まあ、喜んでくれたならなによりね…」
アサヒ「じゃあ、俺からも。はい、これ」
シャッテ「…? なによ、これ?」
アサヒ「チョコだよ、チョコ」
シャッテ「…は?」
アサヒ「ちょうどいま、シャッテのところに行こうと思ってたんだ」
シャッテ「いやいやいや、なんでアサヒがチョコを用意してるのよ?」
アサヒ「ミリューさんに言われてさ。感謝の気持ちを形にした方がいいんじゃないかって」
シャッテ「それでチョコなわけ?」
アサヒ「うん」
シャッテ「また、ミリューにはめられた…」
アサヒ「どういうこと?」
シャッテ「気にしなくていいわ…。それじゃあ、あたし行くから。チョコ、ありがとうね」
アサヒ「ちょっと待って、シャッテ」
シャッテ「まだなにか、ミリューに言われたの?」
アサヒ「そうじゃなくて、せっかくチョコ交換したんだからさ、一緒に食べようよ」「互いのチョコの感想聞きたくない?」
シャッテ「まあ、気になるけど…」
アサヒ「だったら、そうしようよ。お茶用意するからさ」「って、男の部屋に入るのはあれか…」
シャッテ「いまさらそんなこと気にしないわよ。そもそもあたしとアサヒはパートナーでしょ?」
アサヒ「それもそうだね」
シャッテ「ふふっ」
アサヒ「なんで笑ってるの?」
シャッテ「いえ、なんでもないわ」
アサヒ「そう?」
シャッテ(なんだか、とっても温かい気持ち…。これが愛情ってモノなのかな…?)
アサヒ「それじゃあ、どうぞ」
シャッテ「うん、お邪魔します」
【シナリオエンドデモ終了】


● ユニットシナリオ「オリジナル」 へ戻る


◆ 「ユニットシナリオ」 へ戻る

◆ 「スーパーロボット大戦X-Ω」 へ戻る




当館に記載されている作品名・製品名などは、各社の登録商標です。
当館の内容は、各社からの正式許可を受けてはおりません。