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ヴァンハイト/イヌイ・ホノカ
いつか兄のように

暴走する危険性を考慮し、
自ら軟禁状態となった兄を心配するホノカは、
彼のためになにができるのかと
日々考え続けていた。

だが、なにもできないという
現状を突き付けられるばかりで、
彼女の心は徐々に疲弊していく。

それでも、辛いのは兄なのだと言い聞かせ、
今日も彼に食事を運ぶのだった…

[Ep.1]
【シナリオデモ開始】

ホノカ「食事を持ってきましたよ、兄さん」
アサヒ「ありがとう。いつもすまないな」
ホノカ「本当にそう思っているなら、流行っ久なんとかしてください」
アサヒ「ああ、努力するよ」
ホノカ「基地内でニートをしているとか、笑えない状況ですからね」
アサヒ「うっ…そうだな…」
ホノカ「まぁ、折角持って来たんですし、ご飯にしましょうか」
アサヒ「あれ、ホノカもここで食べるのか?」
ホノカ「なにか問題でも?」
アサヒ「いや、ただ聞いただけだよ」
ホノカ「いただきます」
アサヒ「そういや、昔もこんなことあったよな」
ホノカ「なんの話ですか?」
アサヒ「小さい頃だから覚えてないか」「俺が高熱を出して寝込んでた時があってさ、うつるから部屋に入るなって言われてたのにホノカがずっと看病してくれたんだよ」
ホノカ「………」
アサヒ「食事もここで食べるって聞かなくてさ。結局、風邪がうつって寝込んじゃって」
ホノカ「全然覚えていませんね」
アサヒ「あの頃は優しかったのになぁ」
ホノカ「いまも充分過ぎるくらい優しいと思いますけど?」
アサヒ「そうか?」
ホノカ「そうですよ。もっと感謝すべきです」
アサヒ「感謝ならいつもしてるよ」
ホノカ「こんなに甲斐甲斐しく世話を焼いてくれる妹なんて、世界中を探してもなかなかいませんよ」「兄さんは、自分の幸運さに気付くべきです」
アサヒ「わかってるって。いつもありがとうな」
ホノカ「言葉では、なんとでも言えますからね」
アサヒ「どうしろって言うんだよ…」
ホノカ「………」「ねぇ、兄さん」
アサヒ「どうした?」
ホノカ「…私に、なにができますか?」
【シナリオデモ終了】


[Ep.2]
【シナリオデモ開始】

アサヒ「どうしたんだよ、急に?」
ホノカ「急じゃありません。ずっと考えているんです」「私は兄さんに、なにができるのかと」
アサヒ「ホノカは充分にしてくれてるよ。これ以上望んだら、罰が当たるくらいだ」
ホノカ「そんなことありません」「兄さんの暴走を止めようと必死に頑張ってるのはシャッテさんで、私はなにもできていない…」
アサヒ「………」
ホノカ「たったひとりの家族が目の前で苦しんでいるのに、私はそれを見ていることしかできないです…」
アサヒ「こうしてさ、ホノカが俺と話してくれてることで本当に助かってるんだ」
ホノカ「気を使ってくれなくていいです」
アサヒ「本当だって。俺は弱いからさ、もうひとりの自分の負けそうになる時があるんだ」「けど、こうやってホノカたちと話してると、絶対に負けないって自分の決意を思い出してまた頑張れるんだ」
ホノカ「本当ですか?」
アサヒ「ああ、だからまだ負けてないだろ?」
ホノカ「…少し前に負けたりしてました」
アサヒ「いや、まぁ…あの時のことは忘れてくれよ」「でも、ホノカたちとずっと一緒にいたいから、もう負けないよ」
ホノカ「ひとつだけ訂正してください」
アサヒ「うん?」
ホノカ「兄さんは弱くなんてありません」
アサヒ「そうだとしたら、ホノカとシャッテが俺を強くしてくれてるんだよ」
ホノカ「私も兄さんみたいに強くなれますか?」
アサヒ「ホノカは俺より充分に強いさ」
ホノカ「…やることを思い出したので、行きますね」
アサヒ「そっか」
ホノカ「いまの話は忘れてください」
アサヒ「わかった」
ホノカ「それじゃあ、また来ます」
〔ハッチの開閉音〕
【シナリオデモ終了】


[Ep.3]
【シナリオデモ開始】

ミリュー「ホノカちゃん、そっちの具合はどんな感じですか~?」
ホノカ「数値に異常はありません」
ミリュー「了解です~」
ホノカ「あの、ミリューさん」
ミリュー「はいはい、なんですか~?」
ホノカ「数値を見る以外の作業を、私に教えてくれませんか?」
ミリュー「どうしたんですか、急に~?」
ホノカ「見てるだけなんて誰にでもできますし、色々と出来た方が役に立つと思うんです」
ミリュー「確かにそうかもしれませんけど、すぐに覚えられるようなものじゃないですよ~?」
ホノカ「頑張って覚えます」
ミリュー「なんだか、最近変わりましたか~?」
ホノカ「変わったとは?」
ミリュー「なにか雰囲気が違うというか~」
ホノカ「なにも変わってないと思いますけど」
ミリュー「そうですか~」
シャッテ「なにかあったの?」
ホノカ「いえ、なにも問題ありません」
シャッテ「そう、ならいいんだけど」
ミリュー「シャッテはもう少し頑張らないと、アサヒ君を取られちゃうかもしれませんよ~」
シャッテ「どういうこと?」
ミリュー「そういうところがダメなんですよね~」
シャッテ「なんなのよ、いきなり…」
ミリュー「もうちょっと頑張ってくださいよ~」
シャッテ「全然、意味が分からないんだけど!」
ホノカ(私ももっと頑張ろう。いつか、お兄ちゃんみたいに強くなれるように)
【シナリオデモ終了】


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