No.14
信頼と覚悟と
【シナリオデモ開始】
エリア11
トウキョウ租界
~トウキョウ租界 市街地~
絹江「イザベル…。あなたはソレスタルビーイングがエリア11のレジスタンスと手を組んだと考えるの?」
イザベル「レジスタンスだけじゃないわ。フロンティア船団から派遣された戦力や日本のスーパーロボットともよ」
絹江「確かに、先日のフジ基地での一件は、彼等が協力体制を取っていたように見えたけど…」「それでは国連の平和維持理事会の戦力がガンダムやダンクーガ…いわゆるテロリストと手を組んだ事になるわ」
イザベル「………」
絹江「イザベル…?」
イザベル「絹江の疑問も、もっともな事だと思う…。でも、そのあり得ない事が今、現実に起きているのよ」「そして、それを実現させたのはエルガン・ローディック…」
絹江「平和維持理事会代表…」
イザベル「各国の追及に対して彼は平和維持理事会とガンダム達は無関係だと答えたそうよ」
絹江「それで三大国家は納得するの?」
イザベル「エルガン代表が平素から表明している全人類共通の利益のために…という言葉はここに来て効果を発したわね」
絹江「平和維持理事会が、次元獣等の異種生命体やWLFのような国際テロリストの対処を担当する以上、黙認するって事なの?」
イザベル「その通りよ。それらの問題は三大国家にとっても頭痛の種だし…」「それにソレスタルビーイングやコロニーのガンダムの行動を平和維持理事会が押さえるなら、それは彼等にとってもメリットになるわ」
絹江「では、このまま彼等は全人類共通の戦力として世界の警察の役目を担うのかしら…」
イザベル「そこまではわからない。何より、ソレスタルビーイングやダンクーガのこれまでの行動目的も不明であるしね」「でも、はっきりしている事は平和維持理事会の管理下に置かれたとはいえ、それが非公式である以上…」「彼等を狙う者は必ず現れる」
絹江「それは、つまり…」
イザベル「そう…。彼等の行く先には必ず戦いが起こるわ」
エリア11
シンジュクゲットー
~黒の騎士団アジト~
玉城「日本を離れるだぁ!?」
ゼロ「そうだ。この地をブリタニアから解放するための手段として、我々は国連に協力する」
扇「意図する事はわかるが、だからといって、あまりに回り道じゃないか?」
ゼロ「勘違いするな、扇。国連に参加するのは私を始めとする数名だけで、メインの活動の場は、あくまで日本だ」「先日のフジ基地での人質解放の効果で黒の騎士団の参加希望者も一気に増大した。これで活動の幅も広げる事が出来よう」「その中で幹部として動いてもらう人員を決めたので、皆に紹介しよう」
〔歩み寄る足音〕
ディートハルト「ディートハルト・リートです。よろしくお願いします」
C.C.「C.C.だ」
カレン「日本人じゃない…」
玉城「何だよ、ゼロ!? お前、ブリキ野郎と愛人を黒の騎士団の幹部にするつもりかよ!?」
ゼロ「私は有能である人間はどのような立場にあろうとも使う」「ディートハルトは元は報道局の人間だ。人心の掌握はお手のものだろう」
ディートハルト「ゼロ…あなたの行う正義を人々に伝えるのが私の役目です」「あなたの側で世界が変わっていく様を見させていただきます」
カレン「そっちのブリタニア人はともかく、こっちの女の子は何なの?」
C.C.「心配するな。私はゼロの愛人などではない」
カレン「心配って何さ!?」
ゼロ「C.C.は私の古くからの同志だ。信用出来る」
扇「古くからって事は…ゼロの過去も知っているのか?」
C.C.「それなりにはな。無論、話すつもりはないが」
ゼロ「そこまでだ、C.C.。お前はここに残り、私との連絡役をやってもらうぞ」(それと…ナナリーの事を頼むぞ。俺はフランスに留学するという事になっている)
C.C.(任せておけ。あの子はお前にとって生きる意味だからな)
ゼロ「杉山、南…留守の間はお前達が指揮を執れ。作戦は適宜、私からC.C.に伝え、必要とあらば、私も戻る」
杉山「了解だ」
ゼロ「扇、玉城、カレン…そして、キリコ。お前達は私に同行しろ」
カレン「わかったわ、ゼロ」
キリコ「………」
ココナ「行っちゃうのかい、キリコ!?」
バニラ「嫌なら断っちまえ。どうせ、鉄砲玉にさせられるだけなんだからよ」
キリコ「俺は傭兵のようなものだ。戦う場所を選ぶつもりはない」(いつか戦ったあの赤いAT…あれはきっと俺が小惑星リドで見た女に関係しているのだろう)(奴とは戦場で出会う…。理由はわからないが、そう思う…)
ゴウト「だが、忘れるなよ、キリコ。お前はワシと契約を交わした身だ。必ず、ここへ戻ってこいよ」
キリコ「………」
ゴウト「どうした?」
キリコ「その言葉、覚えておく」(奇妙な感覚だな…。この俺に帰る場所があるというのは…)
ゼロ「では、これより私は国連平和維持理事会直属、特別国際援助隊ZEXISへ合流する」「だが、あくまで私の目的は日本の解放だ。黒の騎士団各員はそのために自らのすべき事に全力を尽くせ」
エリア11
サガミ湾沖
~マクロス・クォーター ブリーフィングルーム~
ゼロ「…では、改めて挨拶しよう。私が黒の騎士団総帥のゼロだ」
甲児(この男がゼロ…)
葵(胡散臭さを仮面とマントでパッケージしたような奴ね)
ワッ太「質問! 何で仮面をかぶってるんだ?」
朔哉(こういう時、ワッ太は助かるよな。聞きづらい事もズバッと切り込んでくれる)
ジョニー(子供故の純粋さというやつですね。僕達にはない武器です)
ゼロ「私にも事情というものがある。この仮面についての詮索は遠慮してもらおう」
ワッ太「えーっ! 気にするなって言う方が無理だよ!」
柿小路「社長…あまりそういう事をおっしゃるのは…」
ゼロ「フ…構わんよ。確かに不審に思わない方が不自然だからな」「だが、私もZEXISの一員として今後は行動する」「私の存在が信じられない、許せないとする方もいるだろうが、私は行動により身の証を立てるつもりだ」
甲児「そうまで言われちゃ、それを信じるしかないか…」
武蔵「まあな。それぞれの事情を詮索しだしたら、ここじゃ切りがないしよ」
隼人「訳ありはお互い様ってやつだ」
ゼロ「もし、私が君達に不利益な行ないをしたのなら、その時は遠慮せずに撃てばいい」「それでよろしいかな、ソレスタルビーイングの諸君も?」
ロックオン「了解だ。だが、当分の間はあんたをマークさせてもらう。窮屈だと思うが、勘弁してくれ」
ゼロ「好きにするがいい」(もしもの時にはギアスを使い、俺の操り人形にすればいい)(だが、ギアスはは最後の手段だ。もし万一、あれの存在がばれた時は俺は黒の騎士団を失う事になる…)(今まで奴等に見せていた奇跡が人を支配する魔法だとわかれば、俺という存在を信じられなくなるだろうからな)
扇「じゃあ、俺達も自己紹介を…。俺は扇要…一応は黒の騎士団の副リーダーをやってる」
玉城「玉城真一郎だ。よろしく頼むぜ」
カレン「紅月カレン。この前の戦闘では協力に感謝する」
タケル「あの赤いKMFのパイロットか」
ナオト「あんたが黒の騎士団のエースってわけか。よろしくな」
カレン「………」
アキラ「何だよ…怖い顔してさ」
隼人「わからないか? そいつはお前達に嫉妬してるんだろうさ」
タケル「嫉妬…?」
隼人「大時空震動で、この世界には二つの日本が生まれた」「その片方はとりあえず平和な国…。もう片方はブリタニア・ユニオンに支配された国…」
竜馬「支配された日本に住んでた身としちゃ、もう片方の日本の連中は甘ちゃんに見えるだろうな」
扇「…やめろ、カレン。それは彼等の責任じゃない」
カレン「わかってる…。わかっているけど…」
玉城「しかしよ、俺も当時は片方の日本を恨んだぜ。元々の世界は違うとはいえ、同じ日本人をどうして助けてくれないんだよ…ってな」
隼人「文化を同じくする隣国である二つの日本は当然、軍事同盟を結んでいた」「事実、突然のブリタニア・ユニオンの侵攻に対し、すぐに援軍を送る事が決められたさ」
甲児「でも、極東事変って、あっという間に終わりましたよね…」
隼人「もう片方の日本の参戦により、当初は泥沼化が予測された戦局だったが、それはあっけない幕切れを迎えた」
扇「徹底抗戦を主張していた当時の首相、枢木ゲンブの突然の自決か…」
隼人「そうだ。抗戦を唱える軍部を諫めるためのものだったと言われるが、その真相は未だに不明…」「一つだけ確かなのは、指導者を失った日本は指揮系統の混乱から一気に崩壊…」「援軍も焼け石に水の状態になり、もう片方の日本は撤退せざるを得なかったというわけだ」
玉城「さらにわかんねえのはよ、どうしてブリキ野郎が、そのままもう一つの日本に攻め込まなかったかだ」
扇「ブリタニア・ユニオンの侵攻目的はサクラダイトだからな」「それが果たされた以上、そこで戦果は十分だったんだろう」
隼人(それだけとは思えん…)(ブリタニア・ユニオンの軍事行動…特に他国への侵攻には不可解な部分が多々あるからな…)
カレン「………」
扇「仕方ないんだ、カレン。向こうの日本も自分達の国を守るのが精一杯だったんだから」
カレン「でも…」
ヨーコ「何だか複雑みたいね、あの人達…」
カミナ「気に入らねえな…」
シモン「どうしたのさ、アニキ?」
カミナ「あいつらが気に入らねえのよ」
シモン「え…?」
カミナ「まず、第一に! あのカレンって女の乗ってるメカだ!」「何が紅蓮だ! 俺様のグレンとかぶってるじゃねえか!」
ヨーコ「はぁ?」
リーロン「無茶苦茶な理屈ね…。今日に始まった事じゃないけど」
シモン「で、でも、アニキ…。名前がかぶってるって言ったら、お互い様なわけだし…」
カミナ「だから、どっちが本家か手っ取り早く決めてやるぜ!」
武蔵「って事はつまり…」
竜馬「カミナの事だ。腕ずくでやろうってんだろうな」
ヨーコ「やめなさいよね。今日からは一緒にやってく仲間なんだから」
カミナ「俺はまだ認めちゃいねえ…! あいつらがグレン団に相応しいか、ついでに試してやるぜ!」
〔歩み寄る足音〕
カレン「さっきから聞いてれば、随分と勝手な事を言ってくれるじゃないか」
カミナ「んだと!?」
カレン「何がグレン団だよ。あたし達は黒の騎士団だ…!」
カミナ「ちっ…! せっかく俺が仲間に入れてやろうってのに随分と突っ張るじゃねえかよ、おい!」
シモン「やめようよ、アニキ。今日はアニキの方が悪いよ」
ヨーコ「シモンの言う通りよ。勝手に喧嘩を売るような事を言っといてさ」
カミナ「言っておくがよ。俺が気に入らねえのは、そっちの女だけじゃねえぞ」「おい! そこの黒マント仮面!」
ゼロ「私の事かな?」
カミナ「スカしてんじゃねえぞ…! てめえの態度…それがこれから生死をともにしようって人間のものかよ!」
ゼロ「この仮面についての非礼なら、既に詫びたはずだが?」
カミナ「そうじゃねえ…! てめえ…何か股に一物持ってやがんな!」
リーロン「それを言うなら、腹に一物よ」
カミナ「言葉っ尻は、どうでもいい! そんな奴と一緒にやっていくのは俺は御免だぜ!」
ゼロ(この男…他人に難癖をつけて自分の立ち位置を固めるタイプか?)(…違うな。どうやら、俺の裏を本能的なもので感じ取ったらしい)
カミナ「言いたい事があんなら、言い返してみろよ! 受けて立つぜ」
隼人「フ…お前が口であのゼロに勝てるとは思えんがな」
カミナ「口の上手い下手じゃねえぜ。俺はいつだって自分の思った通りの事を言葉に乗せる!」
ゼロ「………」
カミナ「こいつのように本心を隠して、上辺だけの野郎に負けるもんかよ!」
ゼロ(俺の見立ては正しいようだ。この男…油断ならん)
カレン「そこまでにしな。ゼロに文句があんなら、その部下のあたしが相手になる」
カミナ「おい、お前…! こんな胡散臭い野郎を信じてるのかよ!」
カレン「あたし達はゼロに賭けた! 声明を預ける覚悟はとっくに出来てる!」
ゼロ「そこまでだ、カレン。…残念ながら、彼等に我々の事を理解しろというのが無理だったようだ」
カミナ「何っ!?」
ゼロ「だが、今日からは私もこのZEXISの一員だ。余計なもめ事を起こすつもりはない」「よって、ここは相互不干渉を貫く事を提案する」
カミナ「何だよ、その相互不干渉ってのは!?」
ロシウ「つまり、お互いを無視するという意味だと思います」
ゼロ「それが互いのためだろう。…では、失礼する」
〔ドアの開閉音〕
カレン「ゼロ…!」
カミナ「上等だ! そっちがその気なら、そうさせてもらうぜ!」
~マクロス・クォーター内 個室~
ゼロ(…あのカミナという男、注意が必要かも知れん…)(奴を中心とした人の輪がある以上、あの男だけはギアスで押さえるべきか…)
〔衣服を脱ぐ音〕
ルルーシュ(ソレスタルビーイングは自分の利になるとして一時的とはいえ、ゼロと黒の騎士団を認めた)(だが、あのカミナのような男は理性ではなく、本能に従って行動する。言葉で丸め込む事も出来ないだろう)
???(※アーサー)「ニャ」
ルルーシュ「ネコだと…。いつの間に…?」
???(※アーサー)「ニャ!」
〔空を舞う音〕
ルルーシュ「おうわっ!?」
~マクロス・クォーター 格納庫~
カミナ「………」
シモン「アニキ…もうやめようよ」
ワッ太「シモンさんの言う通りだよ。せっかく、一緒にやっていくんだからケンカなんかしてる場合じゃないって」
カミナ「俺だって、誰彼構わず噛み付くわけじゃねえ。だが、あの野郎は別だ…!」
カレン「どうやら、あんたは本気でゼロとあり合う気のようだね」
甲児「やめろよ、カレンも」
カレン「うるさい! 馴れ馴れしくするな!」
デュオ「やれやれだ。あのカミナって奴のメチャクチャぶりもカレンの屈折ぶりも厄介だな」
カレン「デュオ! あんたも、したり顔で語ってんじゃないよ!」
〔足音〕
???(※ゼロ)「………」
カレン「な…!?」
シモン「ゼ、ゼロの生首だ!」
甲児「そうじゃない! あれはあいつのマスクだ!」
???(※ゼロ)「ニャ?」
ヨーコ「鳴いた!?」
ワッ太「ネコだ! 仮面にネコが入り込んでるんだ!」
デュオ「ゼロの奴、ネコに仮面を盗まれたのかよ!」
カミナ「こいつはチャンスだ!」
ヨーコ「え!?」
カミナ「あの仮面を取り返して、奴に恩を売る! ついでに野郎のツラを拝んでやるぜ!」「シモン、ロシウ、ヨーコ! 甲児、ワッ太! グレン団の全員であのネコをとっ捕まえるぞ!」
甲児「俺達もグレン団なのかよ!」
ワッ太「やろうよ、甲児さん! きっと仮面を返す時にゼロの素顔が見られるしさ!」
甲児「…そうだな。見えちまっても、それは俺達のせいじゃないな」
カレン「そうはさせるか!」「デュオ! ヒイロ! 黒の騎士団が、先に仮面を取り戻すよ!」
デュオ「俺達はそっちのチームかよ!」
カレン「ゲットーで一緒に戦った仲だ! 嫌とは言わせないよ!」
ヒイロ「…任務了解」
???(※ゼロ)「ニャ~!」
ワッ太「あ! ネコが逃げた!」
甲児「ワッ太! タケルを呼んでこい! あいつの超能力も借りるんだ!」
カレン「デュオ! ソレスタルビーイングを呼んできな! 同盟を結んだ以上、あいつらにも手伝わせる!」
デュオ「お、おう!」
カミナ「行くぜ! グレン団と黒の騎士団の捕り物勝負だ!」
~サガミ湾沿岸 倉庫地区~
甲児「ネコが逃げ込んだとしたら、この辺りだと思うが…」
ワッ太「タケルさん! 早く何とかしてよ!」
タケル「無理を言うなよ、ワッ太。俺の超能力だって万能じゃないんだ」
カミナ「気合を入れろ、タケル! 絶対に黒の騎士団に負けるわけにゃいかねえんだ!」
柿小路「ご安心を、カミナ君。竹尾ゼネラルカンパニーは全社員でご協力いたしますぞ」
赤木「21世紀警備保障もだ。お前には暗黒大陸で世話になったしな」
カミナ「よし! これだけの男が揃ったんだ! 勝ちはもらったぜ!」
カレン「デュオ、ヒイロ、刹那! グレン団に遅れるな!」
デュオ「金でクロウを雇ったんだから、あいつにやらせときゃいいじゃねえかよ」
カレン「クロウなんて頼りになるもんか! あたし達で仮面を取り返す!」
ロックオン「落ち着けって、カレン。闇雲に動いても、見つかるもんじゃない」
カレン「じゃあ、とっととご自慢のヴェーダを動かして、ネコの動きを追ってよ!」
ティエリア「こんな事にヴェーダを使うわけにはいかない」
カレン「こんな事って、どういう意味だ! こっちはゼロの正体を守るのに…」「!」
デュオ「どうした、カレン?」
カレン「あたしは隠れるから、後は頼む!」
〔走り去る足音〕
ロックオン「どうなってんだ、ありゃ?」
〔歩み寄る足音〕
ルルーシュ「あ…」
デュオ「あんた、アッシュフォード学園の…」
ルルーシュ「デ、デュオ君にヒイロ君か…。こんな所で会うなんて奇遇だな」
アレルヤ(彼はデュオ達の知り合いなの?)
刹那(アッシュフォード学園はトウキョウ租界にあるブリタニアの子弟のための学校だ)(ヒイロ・ユイとデュオ・マックスウェルは潜入工作の一環として、そこの生徒をしていた時期がある)
ロックオン(あっちの彼は、その時のご学友か)
刹那(黒の騎士団の紅月カレンも、そこの生徒だ。レジスタンスとしての素顔を知られないために隠れたのだろう)
デュオ「確か、ルルーシュとか言ったっけ…。俺達は荷物のチェックのバイトで来てるけど、そっちは?」
ルルーシュ「俺は…」(ネコの行動パターンを読んだ結果が、奴等と鉢合わせする事になるとは!)(何という失態だ! この俺とした事が!)
ヒイロ「お前は…」
ルルーシュ「ああああっ!」
デュオ「ど、どうした?」
ルルーシュ「俺は! ストレス発散のために、ここに来た!」
ヒイロ「ストレス?」
ルルーシュ「そうだ! 生徒会の副会長なんてのをやってると色々と溜まってくるんだ!」「だから、こうして遠出して誰もいない所で大声を出してるんだ!」「うわああああっ!」
ヒイロ「………」
ルルーシュ「やっほぉぉぉぉっ!!」
デュオ「そ、そうか…。大変なんだな、あんたも」
ルルーシュ「は、ははは! この事は学園のみんなにはナイショにしてくれ! では、失礼!」(これだけの奇行を演じれば、奴等は俺に近寄ろうとしないはずだ…! 後はもう一つの候補の場所へ向かう!)
〔走り去る足音〕
ロックオン「何なんだ、あいつは…」
アレルヤ「随分とユニークだね、彼…」
デュオ「あ、ああ…。もっとクールな奴だと思ってたんだがな…」
〔端末の動作音〕
ロックオン「…スメラギさんから通信だ。ネコの居場所の見当がついたそうだ」
デュオ「さすがは戦術予報士だ! 急ごうぜ!」
〔走り寄る足音〕
カレン「!」
カミナ「遅かったな、黒の騎士団! 俺達はとっくにネコを追い詰めたぜ!」
シモン「すごいんだね、タケルの超能力って」
タケル「でも、こんな事に使うのはこれっきりにしてくれよ」
ロックオン「ネコは、この奥にいるのか?」
甲児「ああ。この先は行き止まりだから、もう逃げられない」
デュオ「で、どうしてお前等は踏み込まないんだ?」
ワッ太「それがさ、俺達より先に知らない人が突撃してったんだ」
カレン「知らない人?」
ワッ太「ブリタニアの人かな…。黒髪で背がスラっと高い男の人で、ものすごい叫び声をあげてたよ」
さやか「ハンサムで知的な雰囲気だったんだけど…」
柿小路「何とも残念な方のようですな」
アレルヤ「それって、さっきの彼じゃない?」
カレン(どうして、ルルーシュがここに…?)(そう言えば、前にもルルーシュはゼロの件で不審な行動を示した。二人は何か関係が…)
カミナ「あんな野郎の事は知った事じゃねえ! 行くぞ、野郎共! 突撃だっ!!」
カレン(これであたしの中の疑問の答えが出る…!)
〔歩み寄る足音〕
ゼロ「…何をしている?」
クロウ「ゼロ…!?」
カミナ「どうして、お前がここにいるんだよ!?」
ゼロ「どういう事だ?」
ワッ太「あの仮面はネコに奪われたんじゃ…」
ゼロ「何を言っている? 夢でも見ていたのか」
カレン(ルルーシュは、この奥にいる…。そして、目の前にはゼロがいる…。やっぱり、二人は別人だったんだ)
〔端末の動作音〕
スメラギ「聞こえる、ロックオン?」
ロックオン「緊急通信って事は敵襲か?」
スメラギ「敵…というわけではないけどね」
ロックオン「どういう事だい、そりゃ?」
スメラギ「エリア11のブリタニア・ユニオン軍がこちらに向かってきている」「こちらに黒の騎士団がいる事を嗅ぎつけたようね」
ロックオン「ちっ…この騒動に時間を取られ過ぎたか」
スメラギ「とにかく早く戻って。状況によっては面倒な事になりそうだから」
ロックオン「了解した」
〔端末の動作音〕
ロックオン「聞いての通りだ、みんな。レクリエーションを切り上げて、艦に戻るぞ」
カレン「ゼロ…」
ゼロ「ブリタニアが動いた以上、私が出ねばなるまい」「その準備もある。カレン…君は先に戻っていろ」
カレン「了解です」
カミナ「どこのどいつだか知らねえが、俺達にケンカを売ってくるんなら、相手になってやるぜ!」
〔走り去る足音〕
ゼロ「………」「もういいぞ、ルルーシュ」
〔歩み寄る足音〕
ルルーシュ「ご苦労だったな、C.C.」
〔衣服を脱ぐ音〕
C.C.「いきなり予備の仮面を持ってこいと言われたが、こんな事態になっていたのか」「さらにお前の声を中継して、ゼロの影武者まで演じさせられるとはな」
ルルーシュ「俺の共犯者だと言うのなら、これ位はやってもらう」
C.C.「ネコに仮面を奪われた男が言ってくれるよ」
ルルーシュ「くっ…!」
C.C.「ブリタニアが迫っているようだが、どうするつもりだ?」
ルルーシュ「この程度の事は想定の範囲内だ。既に迎え撃つ用意は出来ている」「いい機会だ。奴等には俺の用意した舞台に上がってもらい、ゼロの奇跡の生贄になってもらう」
【シナリオデモ終了】
サブタイトル
「信頼と覚悟と」
【戦闘マップ開始】
〔味方ユニット出現済み〕
カレン「ゼロ…大丈夫なのですか? あたし達だけで事態を収めてみせるって…」
ゼロ「ブリタニアの狙いが黒の騎士団である以上、私が出るのが筋というものだ」
カレン「しかし…」
ゼロ「私独りでも事は十分だ。そして、私は君に護衛を命じた覚えもない」
カレン「あたしはゼロの部下として、あなたの安全を守る義務があります」
ゼロ「フ…だが、今さらながら状況に恐怖したといわけか?」
カレン「いえ…あたしはゼロを信じています。何も恐れるものはありません」
ゼロ「そうか」(既にカレンや扇達は俺に全幅の信頼を寄せている)(俺の力を目の当たりにする事でZEXISも俺を…ゼロを信じる事になる)(こういった事態を予測して、合流前にこの街の地下街を管理する職員にギアスをかけておいた)(後はそいつに合図を送って奇跡を見せれば、俺の計画は完遂される)
カレン「ブリタニア、来ます!」
〔敵ユニット出現〕
スザク「あのKMF…! ゼロが前線に出ているのか…!」
ダールトン「ゼロめ…。どういう手段で国連にコンタクトを取ったか知らぬが…」「その後ろ盾を使わないとはいい度胸をしている」
ゼロ「新型KMFのグロースターか。どうやらコーネリアの近臣が来ているようだな」
カレン「あれだけの数をたった二機で相手するなんて…」
ゼロ「心配は要らん。カレン、ついて来い」
〔ゼロ、前進〕
〔カレン、前進〕
ダールトン「ゼロめ、市街戦を挑むつもりか?」
ブリタニア騎士「既に市民の避難は完了しています」
ダールトン「街を戦場とするのはあまり好ましい事ではないが、千載一遇のチャンスを逃がす道理もないか…」「各機は前進! ゼロとその僚機を追い込め!」
スザク「ゼロ…! ここで君を止める事で戦いを終わらせる…!」
ゼロ(来るか…!)
〔スザクの周囲に爆発〕
スザク「側面からの攻撃!?」
カレン「ゼロ…! 伏兵を用意していたのですか!?」
ゼロ「違う…! これは…!」
〔敵ユニット出現〕
カレン「あれって、もう一つの日本で暴れてる機械獣って奴!?」
あしゅら「兜甲児と、その仲間達がこのエリア11に来ていると聞いていたが…」「どうやら、ここにはいなかったようだな」「まあいい。ならば、見せしめにこの街を焼き払い、Dr.ヘルの力を知らしめるまでだ!」
〔スザクの周囲に爆発〕
〔ゼロの周囲に爆発〕
ダールトン「くっ…後手に回ったか! ここは後退する!」
ブリタニア騎士「しかし…!」
ダールトン「既に市民は避難している」「ならば、姫様にお預かりした兵達をいたずらに消耗させるわけにはいかん。巻き返しは後でも出来るのだ」
ブリタニア騎士「イエス、マイ・ロード」
スザク「退くしかないのか…!」
〔敵ユニット離脱〕
ゼロ「ブリタニアは後退したか…!」
カレン「ゼロ、あたし達も…!」
ゼロ「待て! まだ何か来る!」
〔第3軍ユニット出現〕
カレン「次元獣! こんな時に現れるなんて!」
〔味方戦艦出現〕
〔味方ユニット出現〕
カミナ「黒マント仮面! 大口叩いたわりにゃ、苦戦しているじゃねえかよ!」
ゼロ「ZEXISが来たか」
ジェフリー「相手が国際テロリストと次元獣ならば、君の手腕を見物しているわけにもいかんのでな」
スメラギ「各機は発進を急いで!」
ゼロ「その必要はない」
カレン「ゼロ!」
ゼロ「既に奴等は私の術中にはまっている」
あしゅら「奴め、何を言っている!?」「そのようなハッタリが通用するか!」「さあ、機械獣軍団よ! あの忌まわしき来訪者と兜甲児の仲間を奴の目の前で叩き潰してやれ!」
〔ストロンガーT4、前進〕
カレン「ゼロ!」
ゼロ「全ての準備は整っている!」「時は来た! さあ、崩落のステージの幕を開けよ!」
〔ギアス発動〕
市民(※男・若者)「…作戦実行…」
〔マップ上に爆発〕
あしゅら「何っ!?」
カレン「地下街を支える柱が…!」
スメラギ「崩れる!」
〔カーソル、ビルを指定〕
ゼロ(馬鹿な! 一箇所だけ柱が崩れないだと!?)(地下街を崩落させるはずが、こんな所にミスが…!)
あしゅら「何をしようとしたのか知らぬが、こけおどしはここまでだ!」
ゼロ「ええい!」
〔ゼロ、ビルへ接近〕
カレン「ゼロ!」
ゼロ「そこを動くな、カレン!」
カミナ「あいつ…!」
ゼロ(ここでカレンを動かして、崩落に巻き込んでしまっては俺は手駒の一つを失う事になる…!)(ミスは自らの手で償う! かくなる上は、俺の手で最後の柱をはかいする!)
あしゅら「馬鹿め! 逃げられると思うなよ!」
〔ゼロの周囲に爆発〕
ゼロ(くそっ! こんな所で俺は死ぬわけにはいかない! 俺は…俺は…!)
カミナ「うおおおおっ!」
〔カミナ、ゼロへ隣接〕
ゼロ「お前は…!」
カミナ「どうすりゃいいんだ!?」
ゼロ「何っ!?」
カミナ「逆転の策があんだろ! だったら、それをとっとと教えろ!」
シモン「アニキ…この人、逃げ出そうとしたんじゃ…」
カミナ「そうじゃねえ、シモン! …俺にはわかる…わかったんだ!」「こいつには戦う覚悟がある!」
ゼロ「!」
カミナ「だから、こいつは逃げねえ! だから、俺はこいつを助ける!」
ゼロ(この男は…)
カミナ「早く教えろ! 俺は何をすりゃいい!?」
ゼロ「ドリルだ! お前のドリルを貸せ!」
カミナ「おう!」
あしゅら「ええい、そうはさせるか! 各機は奴に攻撃を集中させろ!」
カミナ「行くぜぇぇぇぇっ!!」
〔カミナ、出力上昇〕
ゼロ「まずは右方向にダッシュ! 急げ!」
カミナ「おうよ!」
〔カミナ、爆発しながらマップ端へ移動〕
ゼロ「そのままの速度で左に切り返し!」
カミナ「よっしゃ!」
〔カミナ、爆発しながらカレンへ隣接〕
ゼロ「最後は直進だ! お前のドリルであの地点を貫け!」
カミナ「任せとけ!」
〔カミナ、ビルへ隣接〕
カミナ「シモン!!」
シモン「う、うん!!」
〔カミナ、螺旋力発動〕
〔ビルに爆発〕
〔マップ上に爆発〕
〔画面、震動〕
〔画面、発光〕
カレン「こ、これって…!」
あしゅら「地面が崩れる!!」
ゼロ「よし! 成功だ!!」
〔マップ上に爆発〕
カレン「これは…!?」
シモン「すごい…! 敵が全部、崩れた足場に飲み込まれてる!」
カミナ「へ…! あそこから抜け出すのは骨が折れるだろうぜ!」
ゼロ「ジェフリー艦長、ミス・スメラギ! 各機を発進させるんだ!」
スメラギ「りょ、了解!」
〈出撃準備〉
カレン「ゼロ、これは…!」
ゼロ「全ては計画通りだ。後は機械獣と次元獣を駆逐する」
あしゅら「な、何という事だ! 我が機械獣軍団が…!」
オズマ「足場が崩れては、陸専用の機体では、どうする事も出来んな」
ロックオン「いつの間にゼロはこんな準備をしてやがったんだ…」
赤木「だけどよ! 街一つを壊すなんてやり過ぎなんじゃないのか…!?」
クロウ「そこらは奴等を片付けてからの話だ。行こうぜ」
あしゅら「ぬうう…! おのれ、おのれぇぇぇぇっ!!」
甲児「あしゅら! 前に倒した機械獣を修理してきたようだが、とんだ無駄足になりそうだな!」
ゼロ「私の計算では機械獣と次元獣は3分は身動きがとれない。その間に勝負をつけるぞ!」
シモン「あのゼロって人…すごい…」
カミナ「俺達も負けちゃいられねえ!」「ついでだ、カレン! グレン対決もここで決着をつけるぞ!」
カレン「望むところよ!」
ゼロ「全軍、攻撃開始! この日本を襲う者は我々が叩く!」
<戦闘開始>
<ゼロが戦闘>
ゼロ(多少の計算違いはあったが、ここまでは俺の計算通りだ)(後は、こいつらを片付ければ、全ては収まる。そのためにも、この戦い…負けられん…!)
<カレンが戦闘>
カレン「ゼロがいれば、あたし達は勝てる…!」「あたしもやるんだ…! ゼロと一緒に正義を成すんだ!」
<カミナが戦闘>
カミナ「シモン! ゼロの野郎はやってくれやがったんだ! 次は俺達の番だ!」
シモン「わかったよ、アニキ!」
カミナ「行くぜ! 真っ赤に燃えるグレン団が黒の騎士団に負けてたまるかよ!」
<クロウvs次元獣>
クロウ「こいつら…いったい何のために、ここに来たんだ?」「近くで次元震が発生した形跡もない…。まるで待ち伏せしてやがったかのようだぜ」
<甲児vsストロンガーT4>
甲児「熱海で倒した機械獣か! 性懲りも無く、また出てきやがって!」
あしゅら「黙れ、兜甲児! このストロンガーT4はDr.ヘルの手によってさらなる強化を受けたのだ!」「もうこれで貴様達に遅れを取る事はない! 覚悟するがいい!」
甲児「だったら、ご自慢の機械獣を返り討ちにして、世界征服なんてのは考えるだけ無駄だってのを教えてやる!」
<カミナvsストロンガーT4>
あしゅら「ええい! 貴様達さえ余計な事をしなければ、このような事にならなかったのに!」
カミナ「何が余計な事だ! 俺達に喧嘩を売った以上、只で済むと思うなよ!」「やるぞ、シモン! あの男女に俺達とグレン団の力、見せ付けてやれ!」
シモン「でも、俺達…グレン団じゃなくてZEXISじゃ…」
カミナ「細けえ事は気にするな! 悪党をぶっ倒す事には変わりはねえんだ!」
シモン「う、うん!」
<ゼロvsストロンガーT4>
あしゅら「ええい! よくも我々を罠にはめてくれたな!」
ゼロ(本来はお前達のために用意したのではなかったのだがな)(だが、感謝するぞ。お前達のおかげで、俺はより強く自分の正当性を主張する事が出来るからな!)
<ストロンガーT4撃破>
あしゅら「おおおっ! ス、ストロンガーT4が!」
甲児「見たか、あしゅら! ここにはお前のような奴と戦う力が集まっているんだ!」
あしゅら「覚えておれよ、兜甲児! 貴様とその仲間、このあしゅらが必ず葬ってくれるぞ!」
〔あしゅらのいた地点にユニット離脱のエフェクト〕
甲児「来るなら来い、あしゅら。俺たちはZEXISは絶対に負けないぜ」
<敵&第3軍全滅・勝利条件達成>
モニカ「機械獣軍団と次元獣、双方の全滅を確認しました」
キャシー「予想以上に短時間で片付きましたね」
ジェフリー「全てはゼロの手腕によるものか…」
クロウ「………」
青山「どうした、クロウ?」
クロウ「いや…。今回の次元獣だが、あいつら、何をしに来たんだろうな…」
デュオ「化け物の考えなんて知るかよ。大方、ここに戦力が集まったんで、それに引かれてきたんだろうぜ」
クロウ「そうだな…」
※※カレンの撃破数がカミナよりも多い場合のセリフ※※
カミナ「なかなかやるじゃねえか、カレン」
カレン「あんたもね、カミナ」
カミナ「悔しいが、今回の戦闘はお前の方が光ってたぜ」
カレン「そんな事はいいよ。あんたはゼロを助けてくれたしさ」
※※カミナの撃破数がカレンと同数or多い場合のセリフ※※
カミナ「とりあえず、今日の戦闘は俺様の活躍が光ってたな」
カレン「認めるよ、カミナ。ゼロの事も助けてくれたしさ」
カミナ「何言ってやがる、カレン。お前のガッツにもしびれさせてもらったぜ」「さすがはグレンの使い手だぜ」
カレン「あんたもね」
ヨーコ「あの二人の喧嘩も収まったみたいね」
シモン「アニキは本気で頑張ってる人が好きだから」
リーロン「でも、あっちの方は…」
ゼロ「諸君、私の手並みをご覧いただけたかな?」
スメラギ「地下街の管理センターの職員を買収していたようだけど、いつの間に?」
ゼロ「私と黒の騎士団を狙う者は多いのでな。万が一の場合に備えての準備は各所にしてあるのだよ」
タケル「確かに非常時だったのは認める。だけど、だからと言って街一つを破壊するなんて…」
ゼロ「既に住民は退避していた。人的被害は皆無のはずだ」
クロウ「そういう問題じゃないと思うがな…」
赤木「クロウの言う通りだ! あんたは…」
ゼロ「批判が出る事は重々承知だ。だが、私も最善を尽くした事だけは誓う」「ブリタニアが足を取られた際に私は退避し、諸君等を無駄な争いに巻き込む事を避けようとしたのだ」
赤木「だけど…!」
ゼロ「我々が怒りをぶつけるべき相手は別にいる」
葵「それは?」
ゼロ「この世界の平和を乱す者…。つまり、次元獣やテロリスト達だ」
アレルヤ「それらを倒すためなら、犠牲を厭わないというわけだね」
ゼロ「無論、それを全面的に肯定するつもりはない。だが、ためらいが敗北につながる時もある」「正義を成す以上、我々に敗北は許されない。違うかな」
ロックオン「………」
アルト「それは…」
デュオ「言ってる事は間違っちゃいないがな…」
ゼロ「私を否定するなら、、それもいい。だが、私には他人に何を言われようともそれを貫き通す覚悟がある」「それが私の成す正義だ」
スメラギ「…わかったわ、ゼロ。異論がないわけじゃないけどね」
ジェフリー「まずは、この場を離れる。ここに留まる事は無用な争いを招く事になるだろう」
ゼロ「了解した」
C.C.「独り相撲が結果オーライになったようだな」「さて、ルルーシュ…。ここからもお前の思い通りになるかな…」
ゼロ(ナナリー、行ってくる。この戦いがお前の望む未来と世界を創ると信じて…)
〔味方ユニット離脱〕
〔味方戦艦離脱〕
〔味方ユニット離脱〕
???(※アイム)「なるほど…。カルロスの気まぐれがいい結果を生んだようですね」「そして、彼の周囲には戦力が集まってきている。フフ…これは好都合です」
【戦闘マップ終了】
【シナリオエンドデモ開始】
エリア11
サガミ湾沖
~マクロス・クォーター ブリーフィングルーム~
ワッ太「しっかし、驚いたぜ。ブリタニアの軍隊に追われるのかと思ったら、機械獣と次元獣が出てくるんだもんな」
いぶき「でも、よかったわよ。どこかの国の軍と戦う事になったら、私達もテロリストと同じだものね」
カレン「やっぱり、あんた達はそんな風に考えてるんだね」
青山「当然と言えば、当然だ。俺達はただのサラリーマンなんだから」
カレン「あたしは違う…! あたしはレジスタンスとして日本を解放するためなら何とだって戦う!」
甲児「でもよ…これからは一緒にやってく仲間なんだぜ」
カレン「え…」
赤木「そうだな。言いたい事があるなら、この際、全部吐き出しちゃえよ」「俺達でよければ、聞くからさ」
カレン「………」
ワッ太「そのさ…正直、向こうの日本の事は俺…あんまりわかんないけどさ…」「これから一緒にやってくのにそんな風に怒った顔されてちゃ俺、やりにくいよ」
カレン「一緒にやってく仲間…」
甲児「次元獣や機械獣やテロリスト…。ZEXISは、そういう奴等と戦っていくんだ」
タケル「俺達はそのために組織や立場を越えて、ここにいる」
赤木「黒の騎士団のみんなだって、そうなんだろ? あのゼロってのも正義を成すって言ってるんだし」
ワッ太「そりゃさ…俺達もゼロの素顔を見ようとしてネコを追っていたけれど…」
甲児「一応、ゼロの仮面を取り返してやろうと思ってだったんだぜ」
カレン「ごめん…。何かあたし…変に緊張してたみたいだ…」
さやか「緊張…?」
カレン「日本に…エリア11にいると常に周りは敵でピリピリしてたから…」「自分達以外に信じられる者はいない…。他の人間はあたし達を差別する敵だって…」
タケル「ここにはそんなものはない。ZEXISは、それを越えて結成されたんだ」
ミシェル「そうだな。国の違いどころか、違う世界から来た俺達みたいな奴もいるしな」
竜馬「つまんねえ事を気にしてる暇はねえぜ。俺達は世界中の敵と戦わなけりゃならないんだからな」
カレン「世界中の…」
デュオ「今までみたいに日本人のため…だけじゃやっていけないって事さ」
甲児「それには俺達が力を合わせなけりゃならない。…わかるよな?」
カレン「う、うん…」
アルト「まだ迷ってるみたいだな。そんなんでやれるのか?」
カレン「うるさいね! あたしはやるって言ったら、やるよ!」
アルト「上出来だ。うじうじした女かと思ったけど、肝は座ってるようだな」
オズマ「期待してるぞ、黒の騎士団のエース」
カレン「はい…!」
さやか「よろしくね、カレン」
カレン「うん…。あのさ…そっちの日本の話、色々と聞かせてね」
ワッ太「任せといてよ! 同じ日本人なんだから!」
カレン「ありがとう…」
ゼロ「…初めて見るな、紅月カレンのああいう顔は」
扇「俺も久しぶりに見たよ。…昔はいつもニコニコした子だったんだがな…」
ゼロ「扇…お前はカレンと長いのか?」
扇「あいつの兄貴は俺の幼馴染だったからな…」
ゼロ「そうか…」
カミナ「そういうこった、ゼロ。これからはよろしく頼むぜ」
玉城「んだよ、お前は! ちょっと前までゼロやカレンに突っかかっていたくせによ!」
カミナ「小せえ事は気にすんな! 本気の覚悟を見せてもらった以上、お前も俺のダチ公よ!」
ゼロ(ダチ…友達…か…)
カミナ「不満かよ?」
ゼロ「私は慣れ合いをやるつもりはない」
カミナ「何っ!?」
ゼロ「だが、正義という志でつながれた者…言わば同志には敬意を払おう」
カミナ「小難しい言葉を使いやがってよ。ま…いいぜ、お前は黒の騎士団のリーダーにしてグレン団のヒラ団員だ」
シモン「ちょ、ちょっと、アニキ! 勝手に決めたら、また喧嘩に…」
ゼロ「いや…その役、謹んでお受けしよう」「お礼に君を黒の騎士団の特別団員として認めよう」
カミナ「へ…! おあいこってわけかよ!」
ゼロ「そういう事だな」
ロックオン「とりあえず、うまくいったみたいだな」
クロウ「まあな…。色々と問題を含んでいるが、ZEXISの活動開始ってところだ」「いつまで続くかわからんが、やれる所まで正義ってのを貫こうぜ」
ロックオン「似合わないな、お前や俺には」
クロウ「でも、嫌いじゃねえぜ、こういうのも」
ロックオン「奇遇だな、俺もだ」
クロウ「口じゃ何だかんだ言いながら、そういう連中が、ここに集まってるって信じたいな…」
エリア11
トウキョウ租界
~トウキョウ租界 市街地~
絹江「サガミ湾での一件、やはり平和維持理事会の部隊が動いていたようね」
イザベル「さっき国連から発表があったわ。平和維持理事会はフジの一件に引き続き、全人類共通の利益のために部隊を動かすって」「無論、ガンダムや黒の騎士団の関与については否定していたけれどね」
絹江「世界の表と裏の垣根を越えて集められた戦力…」
イザベル「その名はZEXIS…」
絹江「ZEXIS…」
イザベル「私達も行くわよ、絹江。真実を伝えるジャーナリストとして」
絹江「ええ…。ZEXISには、この世界の今が集約されている」「彼等を追っていけば、きっと変わりつつある世界を捉える事が出来るわ」
イザベル「そう…。事実を求め、つなぎ合わせれば、そこに真実がある」
絹江「ZEXIS…。きっとそこには世界の真実がある…」
【シナリオエンドデモ終了】
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