No.25
開かれた地獄の扉
【シナリオデモ開始】
JAPANESE AREA
移動中
宙「………」
美和「どうしたの、宙さん? さっきから黙り込んで…」
宙「放っておいてくれ、ミッチー…」
美和「そうはいかないわよ。私はあなたのパートナーなんだから」「それに邪魔大王国との決戦が近いんだから、宙さんには頑張ってもらわないと…」
宙「頑張るのは俺じゃねえ…鋼鉄ジーグさ」
美和「宙さん…」
〔歩く足音〕
※※武蔵が仲間にいる場合のセリフ※※
甲児「お、おいおい…また美和さんを困らせてんのか?」
宙「そんなんじゃねえ…!」
竜馬「じゃあ、何を苛立っているんだ?」
宙「………」
甲児「何か悩みごとがあるんなら、俺達に話してくれよ。力になれるかも知れないぜ」
宙「…お前らには関係ねえ話だぜ」
甲児「お、おいおい…」
鉄也「放っておけ。こいつの不機嫌は今日に始まったものじゃない」
竜馬「………」
宙「リョウ…お前に聞きてえことがある。何故、お前はあの時…俺達を助けた?」「ゴールを前にして、生きて帰れる保証なんてなかったはずだ」
竜馬「…仲間を救うのに理由がいるのか?」
宙「………」
美和「いったいどうしたの、宙さん? あなた…戦うことが怖くなったの?」
※※武蔵が仲間にいない場合のセリフ※※
竜馬「どうしたんだ、美和さん?」
美和「な、何でもないわ。ただ、宙さんを話をしていただけ」
鉄也「…そうは見えなかったがな」
美和「…………」
竜馬「やっぱり、何かあったのか?」
宙「ちょうどいい…。リョウ、お前に聞きてえことがある」
竜馬「何だ?」
宙「何故、あの時…ムサシは自分の命を犠牲にしたんだ?」
竜馬「!」
美和「ひ、宙さん…何を言い出すの!?」
宙「どうして、あいつは命を捨てて俺達を守ったんだ…?」
竜馬「…仲間を……」「仲間を守るのに理由がいるのか…?」
宙「…………」
竜馬「あの時、ムサシはためらいを見せていなかった。あいつは笑って俺達に別れを告げたんだ…」「全ては…俺達に未来を託すために…」
宙「…すまねえ…。余計なことを聞いちまったようだな…」
美和「宙さん…いったいどうしたの? もしかして…戦うことが怖くなったの?」
宙「そうじゃねえ。ただ…空しくなったのさ」
鉄也「空しいだと…?」
宙「この戦いが終わったら…俺に残るのは、用のなくなったサイボーグの身体だけだ」「俺は…人間としての喜びを取り戻すことなんてもう出来ねえんだ…!」
美和「…そんなことはないわ。例え、身体がサイボーグだろうとあなたの心は人間なのだから…」
宙「なぐさめはよしてくれ! 戦いが終わったら、俺はお払い箱なんだろう!?」「戦うだけのマシンの俺は!!」
※※武蔵が仲間にいる場合、セリフ追加※※
甲児「お、お前……」
竜馬「宙君……」
鉄也「言いたいことはそれだけか?」
宙「何…!?」
鉄也「お前は邪魔大王国との決戦が怖いんだろう? それで何が戦うだけのマシンだ…笑わせるな」
宙「て、てめえっ!」
竜馬「やめるんだ、二人共。今はケンカをしている場合じゃない」
宙「くっ…!」
鉄也「…なら、続きは邪魔大王国を倒した後だ。逃げるんじゃないぞ、宙」
宙「こ、この野郎…!!」
鉄也「最後に一つ言っておくぜ、宙。戦うだけのマシンになるか、ならないかはお前次第だ」「そのことを覚えておくんだな」
宙「………!」
JAPANESE AREA
UNKNOWN
邪魔大王国本拠地
ヒミカ「何? 人間共の軍勢がこちらへ向かっておるじゃと!?」
イキマ「ははっ。その中には鋼鉄ジーグもおります」
ヒミカ「フフフ…銅鐸が向こうからやって来おったか。これは好機じゃ」「者共、戦の準備をせい! 総力を挙げてあやつらを叩き潰すのだ!」
イキマ「ははっ!」
アマソ「必ずや鋼鉄ジーグを倒し、銅鐸の秘密を我らの手に!」
ゴーゴン「…ならば、俺からも戦力を提供しよう」
ヒミカ「おお、ゴーゴンよ…ミケーネから戻って来ておったか。そなたの助太刀、心強く思うぞ」
ゴーゴン「俺としても、剣鉄也や兜甲児をここで倒しておきたいのでな…」
ヒミカ「フフフ…来るがいい、人間共よ。邪魔大王国の恐ろしさ、たっぷりと思い知らせてくれるわ!」
JAPANESE AREA
移動中
シナプス「…では、これより邪魔大王国攻略作戦のミーティングを始める」「まず、今回の作戦を担当する母艦は、突入先が地底であることを考慮し、大空魔竜とする」
ピート「了解です」
シナプス「敵側は既に我々の接近を知り、迎撃準備を進めているものだと思われる」「そこで、2つの攻略プランがあるのだが…実際に作戦を担当する諸君らに意見を聞いてみたい」「では、バニング大尉…説明を頼む」
バニング「はい。まず、1つめは偵察目的の先発隊を送り込んだ後に本隊を突入させる作戦…」「もう一つは、全機で一気に突入を行う作戦だ」
デュオ「つまり、おっかなびっくりで攻撃を仕掛ける作戦と…何も考えずに突っ込む作戦ってわけね」
カトル「…その表現はあんまりじゃありませんか?」
デュオ「ま、俺はどっちでもいいけどな」
キンケドゥ「一つめのプランは状況が確認出来る分だけ、本隊の作戦行動がスムーズになる」
コウ「だけど、先発隊の危険度の高さが問題だな」
カミーユ「二つめの方は作戦時間の短さがメリットだけど…敵の策に対処しにくいかも知れない」
京四郎「要するにワナには弱い力押しか」
甲児「俺は二つめの方に賛成だぜ」
ボス「だろうなあ。兜はあんまり頭使って戦ってねえし」
甲児「何!? てめえにそんなことを言われる覚えはねえんだよ!」
エル「どっちもどっちなんじゃない?」
キリー「俺は一つめだな。戦いを制するのは情報だ…先に偵察をした方がいい」
レミー「こういう時こそ、トライスリーの出番よね?」
真吾「おいおい、今回は出番がないって言っただろ?」
レミー「え~!? やっぱり?」
凱「…イゾルデの門の例もある。俺も一つめのプランに賛成だな」
サンシロー「俺は二つめかな? 全力投球で一気に勝負をかけた方がいいと思うぜ」
美和「宙さんはどっちなの?」
宙「俺は……」
「宙選択」
「先発隊に志願する」
「全員で攻撃を仕掛ける」
≪「先発隊に志願する」を選択≫
宙「…ヒミカがどんな手を使ってくるかわからねえ。先に偵察した方がいいと思う」「それに、奴らのターゲットは俺だ。オトリ役もできるぜ」
鉄也(フッ…少しは前向きになったか)
バニング「シナプス艦長、どう思われます?」
シナプス「偵察と陽動が兼ねられるのは我々にとってありがたい。危険な任務だが…やってくれるか?」
宙「ああ。そのための鋼鉄ジーグだからな」
バニング「では、二小隊を同行させる。本隊突入の指示はお前に任せるぞ」
宙「わかったぜ」
【シナリオデモ終了】
≪「全員で攻撃を仕掛ける」を選択≫
宙「…戦いが長引けば、地の利のある連中のほうが有利になる。俺は一気に勝負をかける方を選ぶぜ」
バニング「…艦長、どう思われます?」
シナプス「彼が言うとおり、戦場は敵の本拠地だ。我々の総力を挙げて、一気に攻撃を仕掛ける方がよかろう」
バニング「了解です」
【シナリオデモ終了】
サブタイトル
「開かれた地獄の扉」
【戦闘マップ開始】
※※「全員で攻撃を仕掛ける」を選択した場合、セリフ追加※※
〔味方戦艦出現〕
〈出撃準備〉
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※
〔味方ユニット出現〕
鋼鉄ジーグ「ここが邪魔大王国の本拠地か…。随分と殺風景な所だぜ」
美和「敵の反応があったわ…! 来るわよ、宙さん!」
〔敵ユニット出現〕
鋼鉄ジーグ「囲まれた!?」
イキマ「馬鹿め! 飛んで火にいる夏の虫とはまさにお前達のことだ!」
アマソ「覚悟しろ、鋼鉄ジーグ! 貴様を倒し、銅鐸の秘密を手に入れてくれるわ!」
※※「先発隊に志願する」を選択した場合、セリフ追加※※
美和「どうするの、宙さん!?」
鋼鉄ジーグ「慌てるこたあねえ! あれぐらいなら、俺達だけでも充分だぜ!」
美和「…わかったわ。とりあえず大空魔竜の突入はもう少し待ってもらいましょう」
<戦闘開始>
<1EP・敵増援1出現>
〔敵ユニット出現〕
鋼鉄ジーグ「何!? 地中からだと!?」
イキマ「ここがどこだか忘れたか! 地の利は俺達にあるのだぞ!!」
鋼鉄ジーグ「チッ! 真下にも敵がいるってのかよ!」
<2PP>
鋼鉄ジーグ「このままじゃラチがあかねえ! ミッチー、地面の下にいる奴らから片づけるぞ!」
美和「待って、私達だけじゃ危険よ!」
鋼鉄ジーグ「じゃあ、どうしろってんだ!?」
※※「先発隊に志願する」を選択した場合、セリフ追加※※
美和「こっちの位置を調べて、地中の仲間に伝えている敵がいるはず…!」「多分、さっきから動かないあのハニワ幻人よ!」
〔カーソル、ギララを指定〕
鋼鉄ジーグ「よし、あいつを倒したら大空魔竜に連絡だ!」
美和「急いで、宙さん! 長引けば長引くほど、こちらが不利よ! 遅くても3分以内に勝負をつけないと!」
鋼鉄ジーグ「3分以内だな! やってみせるぜ!」
※※「全員で攻撃を仕掛ける」を選択した場合、セリフ追加※※
美和「こっちの動きを読んでいる敵さえ倒せば…!」
サコン「動きを読む…? そうか…わかったぞ!」「みんな、聞いてくれ。おそらく、俺達の位置を地中の仲間に伝えているハニワ幻人がいる」「そいつは指示に専念するため、動きを見せていないはずだ」
鋼鉄ジーグ「じゃあ、あいつと…」
〔カーソル、ギララを指定〕
鋼鉄ジーグ「あいつか!」
〔カーソル、ギララを指定〕
ルー「じゃあ、あのハニワ幻人を倒せば、奇襲を止められるってわけね!」
大文字「だが、ここは敵の本拠地だ。長時間の戦闘は消耗戦となる…!」「諸君、3分以内に2体のハニワ幻人を倒してくれたまえ!」
鋼鉄ジーグ「ああ、任せてくれ!!」
<2EP・敵増援2出現>
〔敵ユニット出現〕
イキマ「ほう、ギララに気づいたか。だが、そこまでたどり着けるか!?」
<3EP・敵増援3出現>
〔敵ユニット出現〕
<4PP>
美和「急いで、宙さん! あと1分よ!」
鋼鉄ジーグ「わかってる!」
<4EP・敵増援4出現>
〔敵ユニット出現〕
<5PP>
美和「宙さん、駄目だわ! これ以上戦力を消耗するのは危険よ!」
鋼鉄ジーグ「くそ! 作戦は失敗か!」
(→GAME OVER)
<ギララ撃破・味方援軍1&敵増援5出現>
※※「先発隊に志願する」を選択した場合、セリフ追加※※
鋼鉄ジーグ「よし! ミッチー、大空魔竜に連絡を!」
美和「オッケー!!」
イキマ「おのれ…! こうなれば正面から戦うまでよ! 頼むぞ、ミマシ!」
〔敵ユニット出現〕
ミマシ「イキマ、アマソ! 後は任せておけ!」
鋼鉄ジーグ「チッ、増援かよ!!」
ミマシ「鋼鉄ジーグ! ここを貴様の墓場にしてくれる!!」
美和「そうはいかないわよ!」
〔味方戦艦出現〕
〈出撃準備〉
ピート「よくやったぞ、宙! あとは俺達に任せろ!」
イキマ「本隊が来たか! ならば、鋼鉄ジーグごと倒すまでだ!」
※※「全員で攻撃を仕掛ける」を選択した場合、セリフ追加※※
鋼鉄ジーグ「よし! これで地中からの攻撃がなくなるはずだ!」
イキマ「おのれ…! こうなれば正面から戦うまでよ!」
〔敵ユニット出現〕
甲児「! 戦闘獣が何でここに!?」
鉄也「ミケーネめ…! 邪魔大王国と手を組んでいたのか!」
ゴーゴン「グフフフ…そういうことだ。長年の恨みを晴らさせてもらうぞ、剣鉄也…そして、兜甲児」
甲児「うるせえ! ハニワに手を貸したことを後悔させてやらあ!!」
<5EP・敵増援6出現>
〔敵ユニット出現〕
甲児「! 戦闘獣が何でここに!?」
鉄也「ミケーネめ…! 邪魔大王国と手を組んでいたのか!」
ゴーゴン「グフフフ…そういうことだ。長年の恨みを晴らさせてもらうぞ、剣鉄也…そして、兜甲児」
甲児「うるせえ! ハニワに手を貸したことを後悔させてやらあ!!」
≪敵増援6出現後≫
<敵5小隊以下・敵増援7出現>
〔敵ユニット出現〕
ヒミカ「フフフフフ……人間共よ…よくぞここまで来た」
美和「! あ、あれは!?」
イキマ「おお、ヒミカ様…!!」
鋼鉄ジーグ「ヒミカ!? あいつが女王ヒミカなのか!?」
ヒミカ「フフフフ…そうじゃ。わらわは邪魔大王国の女王にして、この日本の正統なる統治者…」「人間共よ、わらわにひれ伏せ。そして、邪魔大王国の支配を享受せよ」
サンシロー「バーロー! ここに出て来たのが運の尽きだってんだ!」
鋼鉄ジーグ「ああ! てめえも邪魔大王国も今日で終わりだ!!」
ヒミカ「愚か者めらが!!」
〔落雷×3〕
鋼鉄ジーグ「!!」
アマソ「おお…! ヒミカ様が怒っておられる…!!」
ミマシ「人間共よ、ヒミカ様のお力に恐れおののくがいい!!」
トビア「な、何なんだ、今のは…!?」
氷竜「気象兵器とでも言うのですか…!?」
美和「あれがヒミカの妖術…!?」
ヒミカ「フフフ…わらわの力を思い知ったか」
鉄也「笑わせるな。雷を呼ぶだけなら、グレートにだって出来るぜ」
ヒミカ「何!?」
鉄也「俺達を驚かせるつもりなら、ボロット並の芸の細かさを見せるんだな」
ボス「そうそう! 手数の多さじゃ負けねえぜ!!」
甲児「当たらなきゃ意味ねえけどな」
ボス「兜! 横から余計なことを言うんじゃいわさ!!」
ヒミカ「無礼者共め…! 今からたっぷりとわらわの力を思い知らせてくれるわ!!」
鋼鉄ジーグ「来い、ヒミカ! ここで決着をつけてやるぜ!!」
<鉄也vsゴーゴン>
鉄也「ゴーゴン大公! 邪魔大王国に手を貸す裏で何を企んでいる!?」
ゴーゴン「ほう…さすがは剣鉄也だ。我らの策に気づいておったか」
鉄也「言え! 何のために邪魔大王国に手を貸す!」
ゴーゴン「フフフ…一つだけ教えてやろう。銅鐸の秘密を手に入れた時こそがミケーネ帝国の真の復活なのだ!」
<鋼鉄ジーグvsゴーゴン>
ゴーゴン「フフフ…司馬宙よ! 銅鐸の秘密は我らミケーネ帝国がいただく!」
鋼鉄ジーグ「何だと!? お前達も地獄の帝王の力を欲しがっているのか!?」
<鋼鉄ジーグvsヒミカ>
鋼鉄ジーグ「女王ヒミカ! 俺の使命は貴様を倒す事だ!」
ヒミカ「愚かなり、司馬宙! この女王ヒミカに挑んで勝てると思っているのか!?」
鋼鉄ジーグ「俺の身体は貴様を倒すためにサイボーグに改造されたんだ!」「ここで負けたら俺の存在意味がなくなってしまうぜ!」
ヒミカ「ならば、返り討ちにしてくれる! 貴様の身体から銅鐸の秘密を奪えば日本は邪魔大王国のものとなるのだ!」
<鋼鉄ジーグvsイキマ>
イキマ「司馬宙! 貴様の身体の中にある銅鐸の秘密渡してもらうぞ!」
鋼鉄ジーグ「銅鐸の秘密が欲しいのなら力尽くで来い!」「ただし、俺も簡単にはやられるつもりはないぜ!」
<ゴーゴン撃破>
ゴーゴン「おのれ…! これがミケーネ帝国の力だと思うなよ!」
〔ゴーゴン、後退〕
〔ゴーゴンに爆発〕
〔敵ユニット離脱〕
さやか「ゴーゴン大公にしては随分と簡単に引き下がったわね…」
ジュン「そうね…。ミケーネの残りの部隊も引き上げていったし…」
鉄也「ミケーネ帝国め…一体、何が狙いだ…」
ゴーゴン(グフフフフ…これで邪魔大王国を援護するという名目は果たした…)(あとはヒミカが銅鐸の秘密を手に入れるのを待てばいい…)
<イキマ撃破>
イキマ「いかん! ここは後退だ!」
<ミマシ撃破>
ミマシ「ええい! 人間ごときに後ろを見せるとは!」
<アマソ撃破>
アマソ「く…! 奴らの力を甘く見たか!」
<ヒミカ撃破・勝利条件達成>
ヒミカ「ば、馬鹿な! こ、このヒミカが人間ごときにっ!!」「認めぬ……認めぬぞ! わらわは永遠の繁栄を約束された邪魔大王国の女王だ!」
鋼鉄ジーグ「ヒミカ! 無駄なあがきはやめろ!!」
ヒミカ「おのれ、鋼鉄ジーグ! 貴様と司馬遷次郎さえいなければ銅鐸の秘密はわらわの手に入ったものを!」「かくなる上は、我が妖術で貴様を焼き尽くしてくれるわ!!」「メキニメキニヌダラダラー…メキニメキニヌダラダラー!!」
〔ヒミカに爆発〕
〔敵ユニット離脱〕
鋼鉄ジーグ「!?」
〔鋼鉄ジーグから炎〕
美和「宙さん!」
鋼鉄ジーグ「う、うわああっ!!」
甲児「何だ!? あの炎は!?」
鋼鉄ジーグ「う、ううううっ!!」
鉄也「しっかりしろ、宙!!」
ヒミカ「フハハハ! わらわは滅びぬ! 貴様の心の臓を焼き尽くしてくれる!!」
〔鋼鉄ジーグから炎〕
鋼鉄ジーグ「うああああっ!!」
小介「ね、熱反応がない…!? あれは本当の炎じゃありませんよ!!」
ボルフォッグ「ならば、精神攻撃の類ということですか…!」
鉄也「!」「宙、心を強く持て! ヒミカの妖術を跳ね除けるんだ!!」
鋼鉄ジーグ「こ、心の力…!?」
鉄也「そうだ! あの炎は奴が作りだした幻だ!」
鋼鉄ジーグ「幻……!?」
鉄也「宙、人間なら心があるはずだ! その心の力で戦え!」
鋼鉄ジーグ「……!!」
ヒミカ「無駄じゃ! 貴様にわらわの術を解くことは出来ぬ!!」
鋼鉄ジーグ「う、うう…っ!!」
ヒミカ「所詮、貴様は人形…心も作り物じゃ! そのような者にわらわの術をはねのけることなど出来ぬわ! フハハハハ!」
鋼鉄ジーグ「う、うるせえ…! 確かに俺の身体は作り物だが…心までそうなった覚えはねえ!!」
ヒミカ「!?」
鋼鉄ジーグ「よく聞け、ヒミカ…! 俺は鋼鉄ジーグである以前に…」「心を持ったサイボーグ…! 司馬宙なんだっ!!」
〔鋼鉄ジーグ、回復〕
ヒミカ「ば、馬鹿な…! わらわの妖術を破るとは……!!」
鋼鉄ジーグ「負けを認めろ、ヒミカ! もう貴様に残された手はねえ!!」
ヒミカ「おのれ、おのれぇっ!!」
鋼鉄ジーグ「待て、ヒミカっ!!」
〔轟音〕
〔画面、振動〕
健一「こ、この震動は!?」
めぐみ「いけない! このままでは洞窟が崩れるわ!」
大文字「各機に後退指示を! 速やかにここから脱出するんだ!」
ピート「了解!!」
鋼鉄ジーグ「待ってくれ! ヒミカを見逃すってのか!?」
大文字「邪魔大王国と運命を共にするわけにはいかん!」「我々の戦いはこれで終わるわけではないのだぞ!」
鋼鉄ジーグ「……!」
美和「宙さん、早く!!」
鋼鉄ジーグ「わ、わかったぜ…!!」
〔味方ユニット離脱〕
〔味方戦艦離脱〕
イキマ「いかん…このままでは我々も生き埋めになるぞ!」
ヒミカ「お前達、何をしている。早く祭壇へ来るのだ」
アマソ「この声は…ヒミカ様!」
ヒミカ「我が肉体はもうすぐ滅ぶ…。だが、鋼鉄ジーグの体内に入り込む事でわらわは銅鐸の秘密を手に入れた…」
ミマシ「それでは!?」
ヒミカ「そうだ…。これよりわらわは最期の力で地獄の帝王を復活させる…!」
【戦闘マップ終了】
【シナリオエンドデモ開始】
ヒミカ「メキニメキニヌダラダラー…メキニメキニヌダラダラー…」「メキニメキニヌダラダラー…メキニメキニヌダラダラー…」
〔画面、振動〕
〔轟音〕
ヒミカ「今こそ、わらわの悲願を成就するために…出でよ、地獄の帝王よ!」
〔爆発音〕
〔画面、振動〕
〔闇の炎の燃え上がる音〕
???(※闇の帝王)「………」
ヒミカ「お、おお…! これが地獄の帝王か!」
???(※闇の帝王)「……………」
ヒミカ「地獄の帝王よ! わらわの命と引き替えに…人間共へ死の裁きを! そして、邪魔大王国へ永久の繁栄を!」
???(※闇の帝王)「ふふふ………」
ヒミカ「!?」
???(※闇の帝王)「…ふふふ…ふははははは…」
ヒミカ「何を笑うておる!? 早くわらわの願いを聞き入れてたもれ!」
???(※闇の帝王)「…永き眠りより…ついに我は目覚めた……」「…我が名は闇の帝王……ミケーネの支配者なり……」
ヒミカ「ミ、ミケーネ!? き、貴様は!?」
???(※闇の帝王)「ふふふ……ふははは……ふはははははは!!」
〔雷鳴〕
ヒミカ「ば、馬鹿な………銅鐸は……あやつの………!?」「な、ならば……わらわ達は……ミケーネに……」「う…ぐ…! …む、無念…………!」
〔人が倒れる音〕
ゴーゴン「ふふふ…ヒミカよ。貴様のおかげで我らが主…闇の帝王様がお目覚めになられた…」「今までの働き、ご苦労だった。礼を言うぞ」
〔走る複数の足音〕
イキマ「ヒ、ヒミカ様!」
アマソ「おのれ、ゴーゴン! 貴様、ヒミカ様を手にかけおったな!?」
ゴーゴン「勘違いしてもらっては困る。女王ヒミカは己の命と引き替えに…地獄の帝王を目覚めさせたのだ」
イキマ「な…何と…!?」
ミマシ「でまかせを言うな! ならば、その地獄の帝王はどこにおるのだ!?」
ゴーゴン「本来おわすべき所に戻られた…」「そう、我がミケーネ帝国にな」
イキマ「!!」
ミマシ「な、何っ!?」
ゴーゴン「ふふふ…地獄の帝王の正体こそ、我が盟主・闇の帝王……」
アマソ「貴様! 我らをたばかりおったな!!」
イキマ「お、おのれ…許さんぞ!!」
ゴーゴン「ほう。たった三人の生き残りがこの俺…そして、ミケーネ帝国を敵に回すのか?」
イキマ「むむ…!」
ゴーゴン「よく考えるがいい。お前達の敵は俺達ではなく、邪魔大王国を滅ぼした人間共のはず…」
アマソ「う…!」
ゴーゴン「女王ヒミカの仇も討たずにここで死を選ぶつもりか?」
ミマシ「ぬ…う…!」
ゴーゴン「…邪魔大王国の働きで、闇の帝王様は復活を遂げられた。いわば、お前達は我がミケーネ帝国の恩人…」「俺はその恩に報いて、女王ヒミカの仇討ちに力を貸してもよいと思っている」
イキマ「…我らに…ミケーネへ降れと言うのか?」
ゴーゴン「そうではない。共に戦おうと言っておるのだ」
アマソ「何…?」
ゴーゴン「それに、お前達の働き次第では邪魔大王国の復活も夢ではないぞ?」
イキマ「………」「アマソ、ミマシ…ゴーゴン大公の言うとおり、我らがまず成すべきことはヒミカ様の仇討ちだ…」
アマソ「うむ…」
ミマシ「そうだ。まずはヒミカ様のお命を奪った人間共を皆殺しにせねばならん」
イキマ「ならば、決まったな」
ゴーゴン(フフフ…単純な奴らよ。せいぜいこき使ってやるわ…)
JAPANESE AREA
移動中
美和「宙さん…」
宙「ミッチーか…」
美和「…女王ヒミカは倒れたわ。私達は邪魔大王国に勝ったのよ」
宙「ああ。これで俺が戦う理由はなくなっちまった」
鉄也「…宙これからどうするつもりだ?」
宙「…………」「…俺はαナンバーズに残る」
鉄也「ほう…。俺はてっきりビルドベースへ帰るんじゃないかと思ってたぜ」
宙「…邪魔大王国を倒しても、全ての戦いが終わったわけじゃねえ」「それに…敵がいる限り、俺の居場所はここにあるようだからな」
鉄也「………」
ジュン「…どうやら、余計な心配だったようね…鉄也」
鉄也「ああ、そうらしいな」
宙「どういうことだ?」
鉄也「フッ…それは自分で考えろ」
〔歩く足音〕
宙「何なんだよ、あいつ…?」
ジュン「鉄也はね、あなたのことを心配してたのよ」「邪魔大王国を倒した後、あなたが大空魔竜から降りるんじゃないかって…」
宙「チェッ…顔に似合わずお節介な野郎だぜ。そんなに俺が頼りねえってのかよ?」
ジュン「…多分、あなたを見て昔の自分を思い出したからだと思うわ」
宙「昔の…?」
ジュン「鉄也と私はね、小さい頃からパイロットになるための特訓を受けてきたの」「だから、私達の青春は全て戦いだったわ」
宙「何だって…!?」
ジュン「そして、鉄也は自分に与えられた使命を達成するため、非情に徹しようとした…」「そう、戦うためのマシンになろうとしたのよ」
宙「……!」
ジュン「でもね、甲児やリョウ達に出会って…鉄也は少しずつ変わっていったわ」「仲間の人達と何度か衝突もしたけれど…あの人は自分の使命に誇りを持ち、絆を大事にするようになったのよ」
宙「…………」
ジュン「だから、あなたにもそうなって欲しかったんだと思うわ」
宙「…使命に絆か。その手の説教は親父だけで充分だぜ」
美和「宙さん…!」
宙「だが…鉄也や甲児の助けなしじゃ、俺は邪魔大王国を倒せなかった。だから、今度は俺があいつらを助ける番だ」「…使命や絆なんて関係ねえ…。俺は敵がいる限り、鋼鉄ジーグとしてこれからも戦っていくだけだぜ」
〔歩く足音〕
美和「宙さん…まだそんなことを…」
ジュン「フフフ…口べたなパートナーを持つと苦労するわね」
美和「え?」
ジュン「心配はいらないわ。口ではああ言ってるけど、心の中じゃわかっているのよ」「でなきゃ、αナンバーズに残るなんて言わないでしょ?」
美和「あ……」
ジュン「照れくさいだけなのよ。鉄也にもそういうところがあるもの」
美和(宙さん……)
ジュン「…これからもよろしくね、美和」
美和「ええ…」
WORLD AREA
UNKNOWN
ミケーネ帝国本拠地
〔雷鳴〕
〔闇の炎の燃え上がる音〕
ハーディアス「お、おお……!」
ユリシーザー「我らの主が……!」
バーダラー「お戻りになられた…!」
闇の帝王「…………」
暗黒大将軍「闇の帝王様……」
闇の帝王「…ミケーネの将軍達よ…大儀であった……」
アルゴス「はっ…ありがたきお言葉」
闇の帝王「…我が望みは一つ………地上世界の完全なる征服……」「それを邪魔する者には…速やかに死と破壊を与えよ…」「人間共を抹殺し…この星を我らのものとするのだ…」
暗黒大将軍「ははっ、必ずや…!」
【シナリオエンドデモ終了】
● スーパー系主人公 → No24A「帝王ゴール決死の猛反撃」 へ戻る
リアル系主人公 → No24B「恐竜帝国の逆襲-後編-」 へ戻る
● VN作戦ルート → No26A「相容れぬ存在」 へ進む
ネオ・ジオンルート → No26B「謀略の大地」 へ進む
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