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エピローグ

【シナリオエンドデモ開始】
テスラ・ライヒ研究所

テスラ・ライヒ研究所
リュウセイ「地球に帰還してもう一週間になるのか…」
アヤ「ええ…αナンバーズは解散になってみんなはそれぞれの場所へと帰っていったわ…」
ライ(そして、兄さんはまた何も言わず、俺の前から姿を消したか…)
リュウセイ「結局、俺達は無限力によって帰ってこれたんだな…」
ライ「おそらくはな…。イデオンはその力を発動する場となったのだろう」
マイ「しかし、クロスゲートの封印によって太陽系の時空間は歪んでしまっているのにそれを飛び越えるとは…」
アヤ「そのことだけどね…。私達が帰還した直後、時空間の歪みは正常に戻ったそうよ」
リュウセイ「どういうことだ?」
ヴィレッタ「アカシック・レコード…つまり、第一始祖民族の意志が人類の星間レベルでの交流を望んでいたためだろう」「惑星ラクスにあったプロトカルチャーの遺跡にも、それをほのめかす記述があった…」
リュウセイ「つまり、銀河全体で仲良くしろってことか?」
ヴィレッタ「そこまで単純な道徳の押し付けではないと思うわ」「異文明との接触が争いを生むことは、ある意味、避けられない…」「だが、その壁を理性や真心、信頼で乗り越えた時、人はより善き生命体へと成長したと言えるわ」
リュウセイ「だったら、俺達はその壁の最初の所をやっと越えたぐらいだな」
ライ「つまり、アカシック・レコードは地球が銀河から孤立することを憂慮し、時空間の歪みを修正したと?」
ヴィレッタ「推測ではあるけれどね…」
リュウセイ「俺達にとってはありがたい話だぜ」「おかげで地球に帰れたし、他の星とも行き来が出来るんだからな」
マイ「だが、クロスゲートが消滅してしまった以上、次元斬は使えないな」
ライ「いや…XNディメンションは完全完成すれば、それ自体がクロスゲートと同様の役割を果たすことが出来る」
アヤ「では、リュウの念動力次第では…」
ライ「ええ…。銀河のどこへでも…それこそ並行世界へも跳躍することが可能になります」
リュウセイ「そいつはすげえ! これからの訓練にやる気が出てきたぜ!」
マイ「…念動力を使うことにためらいはないのか?」
リュウセイ「…確かに俺も一時は念動力を人殺しの力だと憎んだ時もあった」「だが、この力も含めて俺は俺なんだ…」「だったら、少しでも俺の望む方向…みんなのため、正義のため、未来のために力を使うだけだぜ」
アヤ「成長したわね、リュウ…」
リュウセイ「まだまだ、これからさ…」
ヴィレッタ「そうよ…。我々の戦いは終わりではない…」「この世界が存在する限り我々とバンプレイオスの戦いは続くわ」
リュウセイ「望むところだ。バンプレイオスは銀河を守るスーパーロボットであり…」「俺達はそれを駆るために集められたチームなんだからな」
ライ「ああ…」
アヤ「ええ…」
マイ「うん…」
リュウセイ「さあ…そろそろ出かけようぜ。あの戦いの最後の締めくくりによ」

相模湾 科学要塞研究所

科学要塞研究所
甲児「地球に帰ってから一週間か…」
鉄也「ああ…正直言えば、この科学要塞研究所を生きてまた見られるとは思ってなかったぜ」
弓教授「甲児君、鉄也君。研究所の修理は既に完了している」
鉄也「ありがとうございます、弓教授。俺達が留守の間、研究所を預かっていただいて」
シロー「ねえ、アニキ…。戦いが終わったんだから、アニキは俺といっしょに暮らすんだよね」
甲児「………」「すまねえな、シロー…。俺は新たにやることを見つけちまったんだ」
さやか「それって…」
甲児「ああ…俺はテスラ研で宇宙航空学を勉強するつもりだ」
鉄也「行って来いよ、甲児君。君が留守の間、日本は俺が守るさ」
ジュン「でも、もう地底帝国もいないし世界は平和になったんじゃないの…」
鉄也「今はな…。だが、いつまた新たな侵略者が現われるかわからない…」「だが、甲児君…君は前へ進め。俺とジュンは戦うことで、それをサポートする」
甲児「鉄也さん…」
鉄也「戦うことこそが俺達を育ててくれた所長に対する恩返しであり…」「俺とジュンの存在する意味でもあるからな」
甲児「ありがとう…鉄也さん、ジュンさん」
ジュン「頑張ってね、甲児君。日本から活躍を祈っているわ」
さやか「じゃあ、私は甲児君を横からサポートするわ」
甲児「さやかさん…いっしょに来てくれるかい?」
さやか「もちろんよ。ダイアナンAを降りても、私は甲児君の最高のパートナーなんだから」
ボス「兜ぉ…勉強がつらくなったらいつでも戻ってこいよ」
甲児「ありがとよ、ボス。お前達には俺の留守の間、マジンガーZとマジンカイザーの整備を頼むぜ」
ムチャ「任せとけって!」
ヌケ「ボロットで学んだメカの腕、信用してちょうだい!」
ボス「お前がいつ戻ってもいいようにピカピカにしといてやるぜ!」
甲児「おう!」
シロー「アニキ…俺、待ってるよ。アニキが帰ってくるのを」「そして、次にアニキに会う時には俺もアニキや鉄也さんみたいな一人前の男になってみせるよ」
甲児「頑張れよ、シロー。…鉄也さん…シローのこと、お願いします」
鉄也「任せてくれ、甲児君。君の役目は俺達の勝利を未来へつなぐことだ」
甲児「おじいちゃんやお父さんの魂…平和のために戦ってきた人達に誓うぜ。俺の新たな戦いの勝利を!」
鉄也「だが、テスラ研の前にまずは行かなくちゃならないところがあるな」
甲児「ああ…それをやらなきゃ俺達の戦いは終わらないな…」

浅間山 早乙女研究所

新早乙女研究所
早乙女「リョウ君…。本当にそれでいいのか?」
竜馬「はい…。今回の戦いで俺は俺を取り巻く世界のことをより知りたくなりました」
隼人「その手始めとしてゲッター線の研究か」
竜馬「ああ…。恐竜帝国の侵攻によって、半ば成り行きで乗ったゲッターだったが…」「俺達の青春はゲッターと共にあったって言えるしな」
隼人「フ…ガラにもなくロマンチックな台詞を吐いてくれるぜ」
竜馬「早乙女博士、俺は正式に研究所の職員として働くことを希望します」
早乙女「私としては喜ばしいことだが…」「しかし、君も知っての通りあの戦いの後、地球へのゲッター線の照射量は以前より減少している」「もしかすると、将来的にはゲッター線は消滅するかも知れないぞ」
竜馬「それでもかまいません…。その時は銀河の中心までゲッター線を追いかけていくつもりです」
隼人「じゃあ、俺はその時のためにゲッター線を使わないロボットでも造るとするか」
弁慶「テストパイロットは俺に任せとけ。どうせ隼人の造るロボットじゃ、並の奴じゃ動かすことも出来ないだろうからな」
ミチル「ゲッターを中心にして私達の新たな戦いが始まるのね」
竜馬「ああ…」(ムサシ…俺は俺の道を往く。でも、もしかしたら、その先にはお前が待っているのかも知れないな…)(宇宙の果てでお前と再び会えた時、俺達はどんな話をするんだろうな…)
ミチル「どうしたの、リョウ君? 一人で笑って…」
弁慶「俺達の新しい門出だ。リーダーらしく喝を入れてくれ」
隼人「吹かせてくれよ…得意のリーダー風ってやつをよ」
竜馬「よし…!」「いくぞ、みんな! ゲッターチーム、出撃だ!!」

ビルドベース

ビルドベース
宙「本当にいいんですか、大利所長? ビルドベースの一部で司馬モータースを開業して…」
大利「かまわんよ、宙君。脅威の去った今、このビルドベースはマグネットパワーの平和利用に使われる」「それには君の協力が必要である以上、側にいてもらうのが一番いいんでな」
宙「確かに、ここの敷地があれば今までよりも、もっと大口の注文を受けることも出来るな…」
美和「やりましょうよ、宙さん。私も経理や事務関係は手伝うから」
菊江「宙…あなたは今まで、戦うことを強いられてきました…」「だから、これからは自分の好きなことを思いっきりやりなさい。それが亡きお父さんの願いでもあります」
宙「ありがとうよ、母さん。…だけど、誤解しないでくれ」「戦ってきたのは俺の意志だ。…そりゃきっかけは無理やりだったけど俺は少しもそれを後悔をしちゃいない」「それだけは胸を張って言えるぜ」
菊江「ありがとう、宙…。その言葉…きっとお父さんも喜んでいるでしょう」
宙「頑張ろうぜ、ミッチー。今日からは地上最高の若社長で整備士で、おまけにレーサーだ!」
美和「はい、宙さん!」
まゆみ「じゃあ、お兄ちゃんはこれからずっとあたし達と暮らすのね」
宙「ああ、そうさ。まゆみの幼稚園の送り迎えも任せとけ」「でも、ちょっとだけ待っててくれ。お兄ちゃんとミッチーは、少しだけ出かけなくちゃならない所があるんだ」
まゆみ「どこへ行くの?」
宙「ちょっとだけ宇宙へな…」

大鳥島 ビッグファルコン

ビッグファルコン
光代「…そうですか。そちらは無事にボアザン星に到着しましたか」
剛健太郎「…すまんな、光代。お前には迷惑をかけてばかりだ」
光代「何をおっしゃるんです。助け合ってこその夫婦ではありませんか」
浜口「我々も救援用の物資とコン・バトラーV、ボルテスVと共に一ヶ月後にはそちらへ向かいます」
四ツ谷「博士はボアザンのうまい酒を用意して待っていてくれ」
剛健太郎「わかりました。皆さんの来訪をボアザン星でお待ちしております」「火星のリ・テラフォーミングを再開するエリカ君やメルビ殿にもよろしく伝えてください」
和泉「了解した。剛博士もご健勝のほどを」
剛健太郎「ありがとうございます、皆さん。では、再会の日に…」

ダイモビック
一矢「エリカ…風が出てきた…。そろそろ部屋に戻ろう」
エリカ「ええ、一矢…」
一矢「もうすぐ火星に戻る日が来る…。そうなったら地球の海も当分は見納めだな」
エリカ「でも開発が進めば、いつかあの地も水と緑が満ちるでしょう」
一矢「俺達の子供にはその風景を見せてやろうな」
エリカ「はい…」
ナナ「幸せそうね、お兄ちゃんとエリカさん…」
マルガレーテ「あのような晴れやかな笑顔のおひいさまは、私も久々に見ます」
京四郎「ついに二人は結ばれたんだ。ここは邪魔をしないで、遠くから祝福してやろうぜ」「どうせ、明日には俺達もあいつらといっしょに火星へ出発するんだからな」
豹馬「………」
十三「どないした、豹馬? 一矢とエリカさんをずっと見とって…」
大作「あん二人にヤキモチば焼いとっとか?」
豹馬「そんなんじゃねえよ…! ただ…」
小介「ただ、何です?」
豹馬「…その…女ってのはどういうことをしゃべれば喜んでくれるのかなって思ってよ…」
ちずる「そいうのは人それぞれよ。豹馬は豹馬らしくしていればいいのよ」
豹馬「ちずる…」
ちずる「うん…」
十三「ちっ…やってられへんわ…」
大作「豹馬の奴…いつの間にちずると…」
小介「僕達のチームワークもこれまでかも知れませんね…」
豹馬「な、何言ってんだ、お前ら!?」
十三「冗談に決まってるやろ、冗談に!」
大作「おい達はいつまでも仲間ばい」
小介「豹馬さんとちずるお姉ちゃんのことだって僕達、ずっとやきもきしてたんですから」
豹馬「ありがとよ、お前ら…! コン・バトラーVは永遠に不滅だぜ!」
ちずる「頑張りましょうね、豹馬。私達もボアザン星の復興の手伝いに行くことになったんだから」
豹馬「俺達5人がそろえば、銀河のどこでもやっていけるさ」
ロペット「5人ノ 脳波ガ 一致…。コンバインOK コンバインOK」
一平「じゃあ、健一…。いずれは地球に戻るつもりなのか?」
健一「ああ…父さんと母さんはずっとボアザン星で暮らすらしいが…」「俺はボアザン星の復興が一段落したら地球へ帰ろうと思っている」
一平「俺とめぐみに異論はないけどよ…」
めぐみ「せっかくご両親と暮らせるのにそれでいいの、健一? もしかして、私達に気を遣ってない?」
健一「そんなことはないさ」「確かにボアザン星は俺達にとってもう一つの母星ではあるが、俺が育ったのはこの青い星…地球だ」「だから、俺はこの地球をよりよい星にするために全力を尽くしたい」
日吉「でも…」
大次郎「情けない声を出すな、日吉。おいどん達はお父っさんとお母っさんから巣立つ時でごわす」
めぐみ「日吉…会いたくなったらまたボアザン星へ行けばいいじゃない」「戦争をしているわけじゃないんだからすぐに会えるわよ」
日吉「そうだね…。もう銀河は平和になったんだから…」
健一「まだだ、日吉…。古くからの体制が崩れた今、きっとまた新しい時代をめぐって対立が起きるだろう」「だが、その時…俺達は力ではなく対話で解決しなくてはならない。過去の過ちを繰り返さないためにも…」
一平「そうなるとボルテスも戦いではなく平和利用ってことになるな」
めぐみ「それでいいじゃない。ボルテスもきっと喜んでいると思うわ」
健一「さあ行こう、みんな。そろそろ俺達もオービットベースへ向かう時間だ」

ムトロポリス

ムトロポリス
東山「しかし、洸…。戦いは終わったのに、なぜライディーンは眠りにつかないんだ?」
一郎「もしや、まだライディーンの敵が残っているというのか?」
洸「いえ、俺はそう思いません。ライディーンは、その使命の全てを終えています」
マリ「じゃあ、どうしてなの?」
洸「ムー帝国の勇者としての使命を終えたからこそ、ライディーンはその力を俺達に託したんだ」「これからの未来のために力を使えと…」
神宮寺「で、洸…お前はその力を何に使うんだ?」
洸「それは決めているさ。俺はライディーンの力で世界中の古代遺跡の調査をするつもりだ」
一郎「洸…」
洸「この地球にも多くの古代の遺跡が存在し、そこには先人からのメッセージが残されています」「俺はそれを調査し、彼らの知恵を学び、少しでも未来のために役立てたいんです」「アカシック・レコードの手から離れた俺達自身が創る未来のために」
一郎「お前の決心はわかった。ならば、私の助手として調査に同行しなさい」
洸「はい!」
神宮寺「もうすぐチベットから猿丸と麗も戻ってくる…」
マリ「じゃあコープランダーが勢ぞろいしたら世界中の遺跡へ出発ね!」
洸「おっと、その前に俺達には最後の仕事が残っているぜ」「あの戦いを締めくくる最後の仕事がな…」

御前崎 大空魔竜基地

大空魔竜 ブリーフィングルーム
ハチロー「プロ野球への復帰…おめでとう、サンシローさん!」
サンシロー「ありがとよ、ハチロー。と言っても、まだ正式に決まったわけじゃないけどな」
ミドリ「でも、よかったわね。またレッドサンがサンシロー君をスカウトしてくれて」
サンシロー「まあな…。あそこは俺が以前に所属していたチームだし、目をかけてくれていたコーチもいるしな」
ヤマガタケ「でもよ…お前、このままガイキングを降りちまうのかよ?」
ファン・リー「よせよ、ヤマガタケ。サンシローは本来の場所に戻るだけなんだ」
ブンタ「それに大空魔竜戦隊もこれからの任務は地球でのレスキュー活動がメインになるようですから」「そういうわけで、サンシロー君は野球に専念してくださいね」
サンシロー「そうはいかないさ。俺は当分は二足のスパイクで行くつもりだぜ」
ハチロー「何それ?」
サコン「二足のワラジのことか…」
サンシロー「普段はプロ野球チーム、レッドサンの魔球ピッチャー…」「しかし、事件が起きれば俺は大空魔竜戦隊…ガイキングのパイロット、ツワブキ・サンシローだ」
ピート「フン…そんな中途半端な覚悟では両方ともモノにはならないだろうな」
ミドリ「言い過ぎよ、ピート君」
サンシロー「構わないさ。これがピート流の励ましってやつだからな」
ピート「そう思うのなら、お前の二つの夢…両方とも実現させてみせるんだな」
サンシロー「ああ、やってやるさ! 俺達は運命に打ち勝ったんだ…もう、怖いものは何もないぜ!」
ハチロー「本当はミドリさんや大文字博士のお説教が怖かったりして…」
サンシロー「格好よくキメたんだがらそういうこと、言うなよな!」
大文字「さあ、諸君…そろそろ大空魔竜も出発だ」
サコン「いよいよ彼らの旅立ちの時ですね」
サンシロー「とりあえずのお別れだ…。笑顔で見送ってやろうぜ」

シン・ザ・シティ

オフィス
ギャリソン「万丈様…お茶が入りました」
万丈「ありがとう。やはり、この窓から見える景色にはギャリソンの紅茶が一番合うよ」
ギャリソン「ありがとうございます」
レイカ「…そろそろ決まった、万丈? これからの身の振り方については」
ビューティ「また会社経営を始める?」
万丈「悪くないね…」
トッポ「そんな堅苦しいのはやめてさ、社会に潜む悪を討つ謎の仕置き屋集団ってのはどう?」
万丈「それも悪くはないけど、そっちの方は既にウルフマークの凄腕集団がいるしね…」
レイカ「じゃあ、どうするの?」
万丈「まだ考え中だよ。なにしろ時間はたっぷりとあるからね」
ビューティ「付き合うわよ、万丈。私、万丈がおじいさんになっても側にいるつもりだから」
レイカ「あら、ビューティ? 私と万丈のベイビーのお守りでもしてくれるの?」
ビューティ「レイカ…妄想はみっともないわよ」
レイカ「あなたこそ本人を目の前にしてストーカー宣言だなんて」
トッポ「何もしなくても苦労が続くね、万丈兄ちゃん」
万丈「まったくだ。ま…こういう揉め事の方が戦争よりも僕には似合うけどね」
ギャリソン「私も同感でございます」
万丈「とりあえずは宇宙へ行こうか。挨拶をしなくてはならない人達がいるからね」「その後は世界中…いや、銀河中を旅して、僕は僕自身を探しにいこう…」

グットサンダー ブリッジ
サバラス「諸君、ご苦労だったな。心ばかりだが、任務完了のボーナスも用意させてもらった」
真吾「そりゃどうも」
キリー「いただけるものは、何でももらいますよ、俺達は」
サバラス「新しい依頼も用意してあるがそちらも受けてもらえるようだな」
レミー「えーっ! またぁ!?」
キリー「ビムラーや無限力やアポカリュプシス騒ぎは一段落したんだろ? 今さら、俺達に何を?」
ケン太「それはね、みんな…。僕の手伝いをしてほしいんだ」
真吾「ケン太の?」
ケン太「無限の力は眠りについたけれどあのケイサル・エフェスと共にいた悪霊達はまだこの宇宙に存在している…」「そいつらと戦うのが僕の役目なんだ」
レミー「ちょっと待って、ケン太。一つ質問させてね…」「その役目っていうのはビムラーに言われたの? それともケン太自身が決めたの?」
ケン太「自分で決めたんだよ。だって、もう人類も僕もビムラーの手を離れた存在になったんだもの」
真吾「よし、ケン太。その言葉が聞ければOKだ!」
キリー「それならば、お供するぜ。銀河のどこへでもな」
OVA「もちろん、私もついていきますよ。皆さんのお世話をする者も必要ですしね」
ケン太「ありがとう、OVA…。ありがとう、みんな!」
サバラス「では、諸君…グッドサンダーはケン太と共に銀河を往くとしよう」
レミー「待って、隊長。その前に挨拶を済ませておかないと」
真吾「ブンドルにか?」
レミー「ま…あのお方とは結局、縁がなかったということでこのままフェイドアウトでいいでしょう」「挨拶しなくちゃならないのは私達の大切な仲間達へよ」

獣戦機隊基地

獣戦機隊基地 司令室
忍「結局、俺達は前と変わらず北米支部の所属かよ…」
雅人「文句言わないの、忍。それとも、また地球追放を食らいたかったの?」
忍「せまい地球でうろうろしてるより、その方がいいかもな」
沙羅「あんたを銀河に送り出すのは地球の恥だよ」
忍「な、何っ!?」
亮「そういう単細胞なところが問題だと言っているんだ」
葉月「心配するな、藤原。所属こそ北米支部だが、獣戦機隊の作戦行動域は地球圏全体…」「場合によっては外宇宙までも拡大できる許可をもらっている」
雅人「それって裏を返せばこき使われるのが決定済みってこと!?」
忍「へ…上等じゃねえか。俺達の力を必要とする奴がいるんなら銀河の果てまでも行ってやるぜ!」
アラン「ふ…いかにもお前らしい反応だ」
葉月「イゴール長官亡き今、前線での隊の指揮はアランに執ってもらう」
アラン「これからは俺の仲間の黒騎士隊も獣戦機隊に編入される。よろしく頼むぞ」
沙羅「こちらこそね、アラン」
亮「それで俺達の最初の任務は?」
アラン「それは決まっている…」
忍「行こうぜ、みんな。この戦いの締めくくりによ!」

第3新東京市

第3新東京市
シンジ「ここ…第3新東京市っていうんだね…」
トウジ「前の第2新東京市はほとんどクレーターになっちまったからな。こっちに新しい街を造ったんや」「…で、結局、お前らもこの街に住むんか…」
ケンスケ「おまけに一緒のクラスに編入とはまるで出来の悪いコメディだ…」
アスカ「何よ、あんた達…。あたし達が帰ってきたことに文句あるの?」
ヒカリ「ううん、大歓迎よ」
ケンスケ「でも、よかったよ…。バルマー戦役の後みたいに、いきなりいなくなっちまわなくてさ」
シンジ「うん…」(ミサトさんは新たに編成された総司令部に配属になったって聞いたけど…)(僕達がこうして普通の生活に戻れたのは、きっとミサトさん達が頑張ってくれたからなんだろうな…)
トウジ「で、シンジ。EVAはどないなったんや?」
シンジ「僕達は聞かされてないんだ、EVAの処分について…」
アスカ「EVAは危険物扱いだからもしかすると廃棄処分になっているかもね…」
シンジ「そんなことはないよ。EVAだって地球や銀河を守った力なんだから」
アスカ「へえ…じゃあ、あんたはどこかにEVAが保管されてると思ってるんだ?」
シンジ「う…うん…」
ケンスケ「なあ、シンジ…。もし、また新たな敵が現われたらその時、お前はどうする?」
シンジ「え…」
トウジ「じれったい奴やな…! また、EVAに乗るか、乗らんのか、それが聞きたいんや!」
シンジ「僕は…」「僕とEVAの力で誰かが助かるなら戦うよ…」
アスカ「へえ…言うじゃないの」
〔歩み寄る足音〕
レイ「二人共、そろそろ時間よ」
ヒカリ「え…アスカと碇君、でかけるの?」
アスカ「うん…ちょっとオービットベースまでね」
ケンスケ「また、何かの作戦かい?」
シンジ「そうじゃないよ…。友達の見送りなんだ…大事な人達のね…」

太平洋 オーブ連合首長国近海

オーブ オノゴロ島海岸
アサギ「生きてオーブに帰ってこれるなんて夢みたい…」
マユラ「あの日、連邦と星間連合の攻撃でここを追われてから、何度、死ぬかと思ったか…」
ジュリ「でも、何とか帰ってきた…。私達のオーブへ…」
ミリアリア「で、どうして、あんたもオーブにいるわけ?」
ディアッカ「俺もアスランと同じで脱走兵扱いなんでね」「ま…イザークの奴がとりなしてくれれば、おとがめは無しになるだろうけどよ」
ミリアリア「だったら、早くプラントに帰りなさいよ」
ディアッカ「そう言うなよ。少しは地球ってのをゆっくり見物する時間が欲しいからな」「お前、この国の出身なんだろ? とりあえず案内してくれよ」
ミリアリア「………」
ディアッカ「…ダメか?」
ミリアリア「いいわよ…。あんたも頑張って戦ったしね…」
ディアッカ「お、おう!」
ミリアリア「でも、いつかはプラントに帰りなさいよ。こういうことはキチンとしないと」
ディアッカ「ああ…」
アスラン「…これからどうするつもりだ、カガリ?」
カガリ「オーブは5つの氏族の連合によって成立している国だ…」「お父様亡き今、誰かがそれをまとめねば、オーブは本当に滅んでしまう」
キラ「それをカガリが…?」
カガリ「私に…どこまで出来るかはわからないけどな…」
キサカ(ウズミ様…。カガリ様はあなたが望んだ以上にこの戦いで成長を遂げました…)(どうか安らかにお眠り下さい。後は我々がカガリ様をお守りします…)
カガリ「それで、お前達はどうするつもりなんだ?」「プラントと地球連邦はとりあえず和解したみたいだけど…」
アスラン「…確かに最高評議会のカナーバ議長代行は地球連邦との融和を推し進めているけど…」「人と人の問題だ…。そう簡単には両者の確執は消えないだろう」
カガリ「………」
アスラン「…俺はオーブに残るよ」
カガリ「え…」
アスラン「プラントに俺の帰る場所はない…。いや…この宇宙のどこにもそんな所はないのだろう…」「だったら、お前の側にいさせてくれ。お前を守るために…」
カガリ「アスラン…」
ラクス「居場所がないのは私も同じです…」
キラ「ラクス…君も僕といっしょにオーブで暮らそう…」
ラクス「キラ…」
キラ「そして、ゆっくり考えよう…」「僕達のやってきたことと、これからのことを…」
ラクス「はい…。そして、悼みましょう…この戦いで散っていった生命達を…」
キラ「うん…」
〔歩み寄る足音〕
マリュー「だったら、キラ君は除隊ね…」
キラ「マリューさん、ムウさん…」
マリュー「キラ君…アークエンジェルはオーブに駐留する形となったわ」
ムウ「無論、連邦から派遣された監視役ではなく、友好国の支援のためってやつでな」
サイ「もう戦いは終わったんですね…」
バルトフェルド「それはこれからの俺達の心掛け次第だろうな」
キラ「…僕達は互いに憎み合って、戦って…多くの生命を失ってきました…」「僕はその犠牲を無駄にしたくない…。二度と、あんな悲しい戦いを起こさないために僕も何かをしたいです…」
ラクス「キラ…」
キラ「ラクス…君にも力を貸してほしい。この世界を平和で満たすために…」
ラクス「はい…私はあなたと共に生きます…」
ムウ「よし…その手始めだ。みんな、アークエンジェルに乗れ」
マリュー「あの戦いを忘れないためにも最後の仕上げをしましょう」
キラ「はい…」

月面 アナハイム・エレクトロニクス

アナハイム・エレクトロニクス
カミーユ「チェーンさん…。アナハイムとの色々な橋渡し、ありがとうございました」
チェーン「お礼なんていいわよ。私の個人的な興味を兼ねてやったようなものだから」
アムロ「モビルスーツ工学者としての新たな生活か…。期待しているぞ、カミーユ」
チェーン「アナハイムでは、あなたにプロジェクトを一つ任せてもいいって言っているわ」
カミーユ「俺にそこまでの力はないですよ」「ただ、パイロット上がりとして現場サイドで感じたことを形にしていくだけですから」
アムロ「だが、それ以上のことも考えているんだろ?」
カミーユ「…ええ。戦いが終わった今、モビルスーツもその在り方に変化が求められます」「銀河全域での活動を見越した設計やレジャーマシンとしての活用方法…」「俺はサイコミュを含めてマシンの持つ可能性を追求していきたいと思っています」
アムロ「お前なら出来るさ。マシンを通して悲しみや喜びに触れてきたカミーユならな」
カミーユ「アムロ大尉は軍に残られるんですよね?」
アムロ「と言っても、現場から離れてテストパイロットがメインになるがな…」「俺はあくまで一人の人間としてシャアに言ったことの結末を見守るつもりだ」
カミーユ「人類の未来…ですか」
アムロ「そうだ。無限の力は眠りにつき、ガンエデンも消滅した今、未来は俺達の手の中にある…」「だからこそ、俺達はその未来を大切にしなくてはならない」
〔ハッチの開閉音〕
ファ「カミーユ、迎えに来たわよ」
カミーユ「…もうそんな時間か…」
フォウ「ロザミィの病室にも寄って来たわ。今日は私達を見て、微笑んでくれたわ」
カミーユ「そうか…。未来世界で傷ついた彼女の心も少しずつだけど回復していっているんだな…」
エマ「ファとフォウとカツはフォン・ブラウン市の学校へ通いなおすのね」
ファ「ええ…。私、看護士になろうと思っているので…」
カツ「僕は工学系を勉強して、いずれはアナハイムでカミーユのプロジェクトに参加するつもりです」
カミーユ「待っているぞ、カツ」
アムロ「ハヤトとフラウもお前の選んだ道を応援するそうだ」
チェーン「フォウはどうするの?」
フォウ「私はまだ未定かな…。今はまだ全てが新鮮で、とてもじゃないけど先のことまで考えてられないもの」
ファ「それでいいと思うわ。時間は、まだたくさんあるのだから」
ケーラ「若いっていうのはそれだけ可能性があるってことだものね」
エマ「そうね…。私達から見れば、羨ましい限りだわ」
ケーラ「羨ましいって言えば、エマ中尉…ヘンケイ艦長からのプロポーズにはもう返事はしたのかい?」
エマ「え…それは…その……」
ケーラ「ふふ…。あたしもアストナージをたきつけてみようかな…」
アムロ(見えるか、シャア…。俺達はそれぞれの道を歩んでいくぞ…)(お前の望んだ未来の中をな…)

サイド1 シャングリラ

コロニー・シャングリラ
リィナ「…決心したのね、お兄ちゃん…」
ジュドー「ああ…。俺は身の回りのことが片付いたら、銀河探査船に志願しようと思う…」
リィナ「出発したら、何年も会えないのね…」
ジュドー「ごめんな、リィナ…。お前には寂しい想いをさせちまう…」
リィナ「大丈夫よ、お兄ちゃん」「前にも言ったじゃない。お兄ちゃんが旅立つ時には笑顔で見送るって」「私やプルやプルツーのことは気にしないで、銀河の星達を見てきてよ」
ジュドー「ありがとうよ、リィナ…」
ビーチャ「待てよ、ジュドー。留守を預かるのはリィナだけじゃないぜ」
エル「ジュドーがいない間、ジャンク屋はあたし達が盛り上げておくよ」
モンド「お前が帰って来る頃にはアナハイムも真っ青の大企業になってるかもしれないぜ」
ジュドー「ははは! 期待しないで、待ってるぜ!」
イーノ「気をつけてね、ジュドー。まあ…ルーがいるから心配ないと思うけど」
ルー「まあね。ジュドーのだらしない所は私がきちんとさせるから」
ジュドー「お、おい…! 女房気取りは勘弁してくれよな!」
プル「ジュドー…」
プルツー「今までありがとうな…」
ジュドー「プル、プルツー…」
プル「ジュドーに助けてもらったから今のあたし達がいる…」
プルツー「だから、ジュドー…。今度は私達がお前を助ける…」
プル「あたし達、リィナといっしょにジュドーが帰ってくるのを待ってるよ」
プルツー「だから、心置きなく旅立ってくれ」
ジュドー「ありがとよ、二人共。帰ってくる頃には、二人共、もう大人になってるかもな」
ルー「とりあえず、そろそろオービットベースへ行かなくちゃ」
ジュドー「ああ…。まずはみんなの見送りをしなくちゃな」(ハマーン…その後は俺、人類の可能性を探しに行ってくるよ…)(木星よりも遠く…太陽の光も届かない宇宙へ…)

L5宙域 コロニー・ロンデニオン

アルビオン ブリッジ
シナプス「またこうして諸君らと働けることを嬉しく思う」
バニング「それは我々も同様です、艦長」
シナプス「連邦軍内のブルーコスモス派が一掃されたことで組織も大幅に変わることになるだろう」
バニング「おそらく軍備も縮小され、福祉や経済援助に予算はさかれることになるのでしょうな…」
シナプス「それもいいではないか、大尉。世界にとって軍人は暇であることの方が望ましいだろう」
バニング「確かにそうですな」
ベイト「では、大尉…。俺達のやることと言ったら、パトロールぐらいですか?」
アデル「プラントも連邦もお互いにかなりのダメージを受けてますし、当分は大規模な戦闘は起こりえないでしょう」
モンシア「ま…天下泰平…。悪くないんじゃねえのか」
コウ「………」
キース「どうした、コウ? 一人で暗い顔しちゃってよ…」
コウ「俺は戦争は完全にはなくならないと思います…」
シナプス「ウラキ少尉、その理由は?」
コウ「人が生きていく上での意見の相違やエゴによる衝突は消えることはないでしょう」
バニング「だが、ウラキ…それに対して俺達には出来ることがある」
コウ「はい…。その戦いから人々を守り、戦いを速やかに終結させることです」
バニング「そうだ。それこそが俺達、軍人の責務だ」「それを忘れなければ、お前はもう迷うことはない」
コウ「はい…」
キース「お前の場合、迷うのは私生活の方だろうぜ」
コウ「え…」
〔ハッチの開閉音〕
ニナ「…アルビオンへの機体搬入リストに確認のサインをお願いします」
コウ「ニナ…」
ニナ「今日付けでアルビオンにテクニカルアドバイザーとして派遣されたニナ・パープルトンです」「あらためてよろしくね、コウ」
モーラ「そういうことさ、ウラキ少尉」
コウ「あ、ああ…」
ニナ「とりあえず、あなたには銀河に旅立つ前に言った言葉の続きを聞かせてもらいたいわね」
コウ「あれは帰ってこれなかったらの話だよ…」
ニナ「じゃあ、帰ってきた場合の話は?」
コウ「それはこれから考えるよ。一世一代の勝負になりそうだからね」

プリベンター本部
レディ「ご苦労だったな、諸君」
ヒイロ「…俺達はプリベンターとして、αナンバーズとして任務を遂行したまでだ」
デュオ「で、こうして俺達を集めたってことはまた新たな指令かい?」
ゼクス「指令と言えば、そうなるかも知れないな…」
ヒルデ「どういうことです?」
ノイン「ヒイロ、デュオ、トロワ、カトル、五飛、そして、ヒルデ…。君達に休暇を与える」
カトル「休暇?」
トロワ「………」
五飛「平和になったから、俺達はお払い箱というわけか?」
レディ「誤解されては困る。お前達に与えられるのは、あくまで期間を決められた休暇だ」「地球が銀河の一員となったこれからの時代…お前達も忙しくなるだろう」
ゼクス「だが、その前に戦い詰めだった君達には少し休んでもらわないとな」
デュオ「何だよ…! 結局、アメとムチってやつかよ…」
ヒイロ「それでもいい。今はその休暇を使わせてもらおう」
トロワ「ああ…。俺達にはやることがあるからな」
〔ドアノブを回す音〕
リリーナ「では、行きましょう」
ヒイロ「リリーナ…」
リリーナ「既にオービットベース行きの便は手配してあります」
ヒイロ「わかった。ありがたく使わせてもらう」
リリーナ「彼らを見送って、この戦いは本当の終わりを迎えるのですね」
ゼクス「共に戦った仲間達の旅立ちだ。見送りを頼むぞ」
リリーナ「行きましょう、ヒイロ。あの戦いを平和への礎とするためにも」
ヒイロ「ああ…」

衛星軌道上 オービットベース

ビッグオーダールーム
氷竜「そうか…。あなた達ともお別れか…」
チーフ「地球側のゲートは使用不能になり、バルマー側のものはバスターマシン3号によってブラックホールに飲まれてしまったが…」「これまでの研究により擬似的なクロスゲート…別次元への門を開くことには成功しているそうだ」
炎竜「それを使えば、あなた達は自分の世界に帰れるのかい?」
フェイ「らしいわね」
ザ・ハッター「我々の世界とそのゲートがうまくつながればの話だけどな」
ゴルディマーグ「うまくいかなかったらこの世界でやってけよ」
マイク「マイク、熱烈に歓迎しちゃうもんね!」
チーフ「そうもいかない。我々はこの世界ではかりそめの旅人に過ぎん…」
フェイ「それよりも、あんた達が私達の世界に来なさいよ」「きっと楽しいよ!」
光竜「え…!?」
闇竜「せっかくですが、私達はきっとまだこの世界でやるべきことがありますので」
チーフ「そうか…。では、君達の任務の成功を祈り、今日までの協力に感謝する」
ボルフォッグ「こちらからもあなた方に限りない感謝の意を送ります」
フェイ「では、トリはハッターに…」
ザ・ハッター「サンキューーーーーーッ!!」「ベリ・マッチ!!」

メインオーダールーム
凱「…行くのか、J?」
J「私の生きる場は星々の海…。そして、その翼を休める場所は私自身が探す…」「たとえ、その途中に力尽きようとそれは戦士の本望だ」
凱「…わかった…。だが、俺はお前のことを忘れない…」「お前と共に戦った日々を…。そして、お前とつかんだ勝利を」
J「私もだ…」「凱…アルマを頼むぞ」
凱「ああ、わかっている。そちらこそルネを頼むぞ」
ルネ「余計なお世話だよ、凱。あたしが勝手にJについていくだけなんだ」
雷牙「ルネ…達者でな。困ったことがあったら、すぐにGGGに連絡するんだぞ」
ルネ「…ああ…。その時が来たら、頼むよ…」
命「気をつけてね、ルネ…」
ルネ「命も色々とありがとうよ…」「あんたの見せてくれた勇気、忘れないから…」
命「うん…」
戒道「J…」
J「さらばだ、アルマ…。お前は今日から戒道幾己として生きろ」
戒道「…だが、いつかまた会おう。僕達が生まれた星の海で…」
J「ああ…。ラティオと仲良くな…」
護「大丈夫だよ、J。戒道には僕以外にもたくさんの友達がいるんだから」
J「そうか…」
凱「J…お前や新メガロード船団の旅立ち、見送らせてもらうぞ」
大河「GGG各員、整列!」「ソルダートJ、ならびにトモロ0117、ルネ・カーディフ・獅子王の旅立ちに敬礼!!」
J(さらば、地球の戦士達よ…)
ルネ(また…いつか会おう…)
命(勇気を忘れないでね、ルネ…)
護(ありがとう、J…。ありがとう、ルネさん…)
凱(行け…勇気ある誓いと共に…)

新メガロード級 ブリッジ
グローバル「マックス艦長、早瀬艦長…改めて出発となる第二次超距離移民船団を諸君らにお願いする」
マックス「了解です、グローバル議長」
未沙「まずは銀河で散り散りになっている各船団と合流し、態勢を整えた後、我々は新たな銀河を目指します…」
クローディア「ロイ…今度は私が同行するのを止めないわね」
フォッカー「ああ…。輝やイサムやベス艦長にあてられたからな。俺も独り身はこたえるぜ」
輝「な、何を言ってんですか、先輩!?」
柿崎「テレるなって! 新しい星を見つけたら、そこで早瀬艦長と結婚式を挙げようって決まったんだろ」
ミンメイ「その時は是非、私にお祝いの歌を歌わせてね」
ミリア「仲人は私とマックスに任せてもらうわよ」
未沙「ありがとうございます、皆さん」
フォッカー「こうなると一刻も早く新しい星を見つけなくちゃな」
イサム「…本当についてくるのか、ミュン?」
ミュン「ええ…シャロンの一件もあってちょっと気分も変えたいしね…」
イサム「だからって、いきなり移民船団に参加するなんてよ…」
ミュン「私は地球から逃げるのではなく新しい歌を探して旅立つのよ」
イサム「え…」
ミュン「あなた達と旅をしてその想いを歌おうと思ってるの…」
ガルド「わかったよ。俺としてはどんな場であろうと君の歌が聴ければ、それは力になる」
イサム「ま…そういうこった。こうなりゃ旅は道連れ、世は情けといくか」
ミュン「ええ…」

シティ7 練習スタジオ
ミレーヌ「…地球とも当分お別れね…」
バサラ「ああ…」
ミレーヌ「あたし…地球って話でしか聞いたことなかったけど、やっぱりステキな星だったわね…」
バサラ「ああ…」
ミレーヌ「また、いつか地球に来ることもあるのかな…」
バサラ「ああ…」
ミレーヌ「もう! さっきから『ああ…』しか言ってないじゃない!」
バサラ「うるせえな…。どこにいようと歌は歌えるんだ」「それに思いっきり歌えばハートは地球まで届くぜ」
シビル「バサラ…」
バサラ「行こうぜ、ミレーヌ、レイ、ビヒータ…そしてシビル!」
レイ「ああ…銀河ツアーの始まりだな」
ビヒータ「………」
ミレーヌ「もう…! また勝手に盛り上がって…」
ガムリン「それでこそバサラじゃないですか」
ミレーヌ「…ガムリンさんって…」
ガムリン「はい?」
ミレーヌ「…ガムリンさんって、あたしよりもバサラのことを理解してるみたいですね」
ガムリン「そ、そんなことはないですよ!」「ただ、バサラは私にとって最大のライバルでもありますからね」
ミレーヌ「え…」
ガムリン「行きましょう、ミレーヌさん。また銀河の旅に…!」
ミレーヌ「何だかわからないけどあたしだって頑張っちゃいますよ!」

バトル7 格納庫
デク「ねえ、ベス…ソロシップはもう動かないの?」
ベス「ゲージが点かない以上、通常航行はともかく、DSドライブは無理だな」「我々は別の艦で第二次超距離移民船団に参加する」
カララ「きっとソロシップの中のイデもその役目を終えて眠りについたのでしょう」
コスモ「あの時、俺達を地球に送ったのがイデの最後の力だったのか…」
カララ「おそらくは…。そして、イデは私達を認めたのでしょう」「銀河に生きる新たな生命体として…」
コスモ「そうか…」
ハタリ「今まで散々イデに振り回されてきたけれど、いざイデがなくなったとなると妙に寂しい気分になるな」
ジョリバ「まあな。いきなり放り出されたような気分だ」
ベス「だから、俺達はこれからは自分の意志で物事を決め、自分の力で未来を切り拓いていかなくてはならない」
コスモ「やれるさ…。俺達はそうやってアポカリュプシスを乗り越えたんだからな」
カーシャ「もう、今となってはイデもアポカリュプシスもどうでもいいわ」「それよりも今はカララよ!」
カララ「え…」
カーシャ「お腹…だいぶ目立ってきたわね」
カララ「ええ…。少しずつだけど、身体の中で赤ちゃんが暴れているのがわかるようになってきたわ」
コスモ「ソロ星でイデオンを発掘して、それから色々あったけど…」「少なくとも、その子だけは俺達が得た掛け替えのない勝利だと思うぜ」
カララ「ありがとう、コスモ…」
テクノ「ベス…我々の乗る艦の準備も整ったぞ」
ベス「そうか…では、そろそろ出発だな」
カーシャ「私達の新たな旅が始まるのね…」
カララ「ええ…。そこにはまた新たな出会いが待ってるでしょう」
デク「ねえ、コスモ…。イデオンもないのに、そいつらが俺達に襲い掛かってきたらどうするんだ?」
コスモ「その時は、まず話し合うんだ。相手がこっちの言葉を聞かなくても何度でも試すんだ」
カーシャ「それでも駄目だったら…?」
コスモ「その時は戦うまでだ。俺達が生き延びるためにな…」

ヱルトリウム ノリコの部屋
ノリコ「本当にいいの、お姉様」
カズミ「ええ…私もノリコやユングといっしょに銀河中心部の探査任務に就くわ」
ユング「その…コーチが亡くなったからなの…?」
カズミ「半分はね。…それでね…あの人のノートにね…私達宛てのメッセージが残っていたの…」「タカヤ、ユング、そして、カズミ…トップをねらえって…」
ノリコ「トップをねらえ…」
カズミ「おかしいでしょ? あの人、最後まで私達のコーチだったのよ」「だから、私もその遺志を汲んでトップを…最高であることを目指すの」
ノリコ「わかったわ、お姉様…。これからもよろしくお願いします!」
ユング「そういえば、すっかり忘れていたけどあなたと私…ライバルだったわね」
カズミ「ええ…」
ユング「いいわ。コーチの争奪戦は負けたけれど、トップ部隊のエースの座は渡さないわよ」
ノリコ「あ…それならあたしも、その勝負に参加します!」
カズミ「いいわよ、二人共。バラの女王は健在であることをこれからの戦いで教えてあげるわ」「でも、その前に出発式が始まるわ…」
ノリコ「これで私達…また当分、地球とお別れなんですね…」

バルマー艦 ブリッジ
<<クスハ>>
アルマナ「クスハさん…」
クスハ「アルマナさん…お別れのご挨拶に来ました」
アルマナ「図らずも地球に滞在することになったこの一週間、とても楽しかったです…」「でも…」
クスハ「アルマナさん…」
アルマナ「何でもありません…。既に私の決心は固まっています…」
<<クォヴレー>>
アルマナ「あなた達は…」
ゼオラ「アルマナ様…僭越ですが、αナンバーズの代表としてお別れのご挨拶に参りました」
アラド「あと…その…クォヴレーの代わりにお詫びを…」
アルマナ「いつぞやの人質の件でしたらお気になさらずに…」「それに図らずも地球に滞在することになったこの一週間、とても楽しかったです…」「おかげで私は決心を固めることが出来ました…」
ゼオラ「アルマナ様…」

アルマナ「我々の母星ゼ・バルマリィはアポカリュプシスによって壊滅しましたが民達はまだ生きています」「私は彼らと銀河を旅し、新たなゼ・バルマリィを見つけたいと思います」
<<クスハ>>
ブリット「アルマナさん…。俺達の力が必要な時はいつでも声をかけてください」
クスハ「銀河のどこにいても私達、かけつけます」
<<クォヴレー>>
ゼオラ「アルマナ様…。我々の力が必要な時はいつでも声をかけてください」
アラド「銀河のどこにいてもおれ達、かけつけます…」「その…出来る限りっスけどね…」
アルマナ「ありがとう…」「それで…彼からは…クォヴレー・ゴードンから連絡はありましたか?」
ゼオラ「いえ…いまだに…」
アルマナ「そうですか…」
ルリア「アルマナ様は、あの男を自らの側に置きたいと考えておられたのだ」
アラド「え…お姫さんがクォヴレーをスカウト…!?」
アルマナ「はい…あの者の強い意志はこれから苦難の道を歩むであろうバルマーに不可欠なものと考えました」「それゆえ、すぐそばで私を支えてくれるのを望んだのですが…」「彼には、もっと大きな使命があるようですね…」
ゼオラ「アルマナ様…」

アルマナ「ありがとう…。…あなた達との出会いは私とバルマーにとって大きな意味を持ちました」「あなた達にバルマーを代表して限りない感謝の気持ちを送ります」
<<クスハ>>
アルマナ「そして、友人として…。ありがとう、クスハさん…。ありがとう、ブリットさん…」「いつまでも、お二人でお幸せに…」
ルリア「クスハ殿、ブルックリン殿、私からも感謝の気持ちを送らせてもらう」
クスハ「ルリアさんもお元気で。アルマナさんを頼みます」
<<クォヴレー>>
ルリア「私からも感謝の気持ちを送らせてもらう」
ゼオラ「ルリアさんもお元気で」

イルイ「アルマナさん…」
アルマナ「ありがとう、イルイさん。あなたも見送りに来てくれたのですね」
イルイ「ゲベル・ガンエデンは消滅し、私の中のナシム・ガンエデンの意志も消えつつあります…」「そのガンエデンが言っています。あなた達に祝福を…と」
アルマナ「ありがとう…。でも、イルイさん…あなたはもう神子ではない…」「一人の子供として幸せになってください」
イルイ「はい…」
<<クスハ>>
バラン「クスハ殿…。イルイ様を頼みますぞ」
クスハ「もう私には超機人はありませんがイルイちゃんの側で、イルイちゃんの心を守ってみせます」
イルイ「クスハ…」
クスハ「だから、イルイちゃん…。何かあっても独りで全てを抱え込もうとしないでね…」
<<クォヴレー>>
バラン「二人共、イルイ様を頼むぞ」
アラド「任せてくれよ、おっさん! 今度は三度目の正直だ。必ずイルイを守ってみせるぜ!」
イルイ「アラド…」
アラド「だから、イルイもよ…。つまんない遠慮なんかしないで、何でも俺とゼオラに話してくれよ」

イルイ「うん…」
<<クスハ>>
バラン「ブルックリン、そして、ゼンガー・ゾンボルト…レーツェル・ファインシュメッカー…」「お主らとも、また会えることを楽しみにしておるぞ」
<<クォヴレー>>
バラン「………」
ゼオラ「どうしました、バランさん…?」
バラン「おっさん…!? このワシがおっさん!?」
ゼオラ「はあ?」
アラド「あ…いや…その言葉のアヤで!」
バラン「はっはっは! 小僧、気に入ったぞ!」「このバラン・ドバンをつかまえておっさんとはな!」「小僧、お前との再会も楽しみにしておるぞ!」
アラド「は、はい!」
バラン「そして、ゼンガー・ゾンボルト…レーツェル・ファインシュメッカー…。お主らともまた会おうぞ」

レーツェル「バラン殿…あなたもお元気で…」
ゼンガー「バラン・ドバン…再会の暁には俺とお前…互いの武を競い合わせよう」
※※スーパー系女主人公の場合、セリフ追加※※
バラン「望むところだ…!」
ブリット「バラン・ドバン…その日まで俺も腕を磨いておきます」


ヱルトリウム ロビー
タシロ「…銀河中心殴り込み艦隊は解散し、そして、今…αナンバーズも活躍の場を地球と銀河に分けようとしています」
ブライト「………」
マックス「………」
タシロ「だが、どんなに距離があろうと我々にはそれを越えた絆があります」
ベス「………」
大河「………」
タシロ「それがある限り、我々は永遠に仲間であり、同志であり、友であります」
アルマナ「………」
ラクス「………」
タシロ「今ここで会した者達は運命を越えて結ばれた永遠の友です」「だから、これからの航海は別れではない…。互いの新たな出発なのです!」
グローバル「だから、諸君…互いを讚えよう。さよならの代わりに…!」
ミサト「はい!」
〔歓声〕
コスモ「世話になったな、リョウ」
竜馬「お前の怒鳴り声も今になってはいい思い出だ、コスモ」
コスモ「また会えるよな、俺達…」
竜馬「だが、それは誰かの決めた運命じゃない。俺達がそう望むからだ」
コスモ「ああ…!」
ラクス「ミンメイさん、バサラさん…いつかまた、あなた達と歌える日を楽しみにしています」
ミンメイ「ありがとう、ラクス…。あなたも想いを…平和への想いを歌い続けてください」
ラクス「はい…」
ミレーヌ「ほら…バサラも挨拶しなさいよ」
バサラ「あ…うん…」「熱いハートを忘れるなよ、お前ら」
キラ「はい…!」
アムロ「フォッカー少佐…新メガロード船団の無事を祈ります」
フォッカー「大尉も元気でな。地球圏が暇で仕方なかったら、いつでも銀河に来てくれ」
コウ「輝…結婚式には出られないけれど君と早瀬艦長の幸せを祈ってるよ」
輝「コウもニナさんとお幸せに」
キース「柿崎も元気でな!」
柿崎「ちぇ…俺もどうせならもう少し色気のある送る言葉が欲しいぜ」
リュウセイ「ファイトだぜ、みんな!」
イサム「元気でな、お前ら!」
シンジ「いってらっしゃい、皆さん!」
ガムリン「健闘を祈るぞ、みんな!」
カミーユ「皆さんの無事を祈ります!」
一矢「忘れないぜ、お前達のこと!」
ノリコ「みんな! 行ってくるね!」
ジュドー「頑張ろうぜ、お互いに!」
甲児「何かあったら連絡入れろよ!」
サンシロー「すぐに助けに行くからな!」
アルマナ「ありがとう、地球の皆さん! 皆さんのことは忘れません!」
豹馬「あんたらも元気でな!」
洸「地球とバルマーは兄弟みたいなものです。バルマーの繁栄を俺達も祈ります!」
J「さらばだ、地球の戦士達!」
宙「頑張れよ! 銀河の戦士!」
鉄也「お前達の勇姿、忘れない!」
バサラ「お前達のシャウト! 最高だったぜ!!」
忍「ありがとよ! お前ら!!」
凱「俺達は永遠の仲間だ!」
万丈「僕達はいつまでも一つだ!」
<<クスハ>>
アルマナ「クスハさん! ありがとう!」
クスハ「アルマナさんもお元気で!」
<<クォヴレー>>
バラン「小僧! 精進するのだぞ!」
アラド「おっさんもな!」

〔歓声〕

≪クスハ≫
オービットベース ロビー
ブリット「…終わったんだな、これで…」
クスハ「みんな、それぞれの道へ旅立っていったのね…」「私達も明日からはまた新しい暮らしが始まる…」
ブリット「俺はテスラ研で研究者としての日々…。クスハは念願だった医者になるための勉強…」
クスハ「頑張りましょうね、お互いに」
ブリット「クスハ…」
クスハ「何、ブリット君…」
ブリット「前にくれた指輪だけど…クスハはしてるのか?」
クスハ「…うん…」
ブリット「…ごめん…。実は俺…虎王機の中で眠っている時にあの指輪、失したみたいなんだ…」
クスハ「気にしないで、ブリット君。そんなに高いものじゃないし…」
ブリット「そのさ…お詫びというわけじゃないんだけど…これ、もらってくれないか…」
クスハ「これって…指輪…」
ブリット「…どうかな…?」
クスハ「返事はもう決まっています…」
ブリット「クスハ…」
クスハ「こんな私でよかったら、お願いします、ブリット君」「これからもずーっと…」

≪クスハ≫
オービットベース ロビー
クォヴレー「………」「アラド…ゼオラ…αナンバーズのみんな…」「俺も旅に出よう…。あの男から受け継いだ使命を果たすために…」「虚空の使者としてディス・アストラナガンと共に全ての並行世界を守るための戦いの旅に…」「………」「また会おう…。アラド、ゼオラ…」「俺の愛すべき共たちよ……」
【シナリオエンドデモ終了】


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