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No.23C
広がっていく悪意

【シナリオデモ開始】
ブレックス「諸君、すでに知らされている者も多いと思うが、現在の我々のおかれた状況をあらためて説明しておく まずムゲゾルバドス帝国軍だが、現在地上から撤退中だ」
カミーユ「百鬼一族や、ミケーネはどうなんです?」
ブレックス「うむ、一部残存兵がいるが、これはかつての我々と比べても規模の小さいものといっていいだろう」
アムロ「地上はOZがおさえつつある、ということか……」
ブレックス「次は宇宙だ。こちらはまだ、帝国軍が多く残っている 中心は月面基地、それからアステロイド基地だな」
シモーヌ「でも帝国がコロニー駐留部隊を引き上げてるってことは宇宙もほとんどOZがおさえたってことじゃないんですか?」
ブレックス「そうだ。つまり、もはやOZが帝国軍を排除するのは確実ということだ。その後、連中はその矛先を、同じ地球人に対して向けてくるだろう」
甲児「なんだ。ってことは、オレたちは結局OZを相手にするってわけか」
ブライト「ああ、今のところはそう想定している 帝国軍を排除したOZは取りかかるのは次に地上の制圧に間違いない」
ブレックス「私やイゴール将軍は、この想定にもとづき、旧解放戦線機構の残り組と、各地の復興にあたっていこうと考えている 第一線での活動は諸君や万丈くんら若い者たちにまかせよう 必要なら百鬼、ミケーネの残党と戦うこともありうるがな」
忍「万丈? そういやあいつの姿が見あたらねえな」
ブレックス「彼はカラバの組織を維持していく気でいる 一足先に出発したよ。諸君らによろしくといっておった」
亮「ふん、奴らしいな。いつもながら人を食った男だ」
ブレックス「諸君らは、誰の指揮下にあるのでもない 諸君ら自身の信念によって行動してくれたまえ。私も準備ができ次第ここを発つとしよう。諸君らの武運を祈っている」

ブライト「さて、これからどうするか、だが……」
カミーユ「宇宙はOZにまかせておいて、いいんじゃないですか?」
アラン「賛成だな。今のところ攻勢だというし 我々が加勢しに行ったところでいい顔をされると思えん」
鉄也「すると俺たちの当面の相手は、ミケーネと百鬼、ドレイク それにムゲ帝国の地球残党といったあたりか。ふん、上等だぜ」
アムロ「だがそうなると敵の本拠地がわからない 結局今までのように敵から攻めてくるのを待つということになるか……」
甲児「いいんじゃないの? どうせ頼まなくてもすぐにくるって」
さやか「お気楽ないいかたねえ。まあ確かにその通りだけど」
シーラ「ドレイクは、今後も私たちを狙い続けるでしょう 地上支配のもくろみがついえたとしても 私たちがここにある限り、彼は争いを止めようとはしません」
ブライト「シーラ女王……」
エレ「オーラ力が、そう告げているのです。異世界にあって我々はどこまでも、互いに引かれ合うということなのでしょう」
シモーヌ「わかるような気がするわ。ということは、今後も私たちと一緒に来てくれるってことですよね? 味方は多いほどいいのが道理ですもの」
チャム「そうそう、シーラ様、エレ様、そうしましょ!」
シーラ「皆さんさえよろしければ……。ブライト艦長、ショウ、マーベル 力をかしていただけますか」
マーベル「今さら何をおっしゃるんですか。私たちは聖戦士です」
ショウ「その通りです。これは俺の戦いでもある」
ブライト「シーラ女王、エレ女王、こちらこそお願いする 今後も我々と共に戦っていただきたい」
エレ「ありがとう、感謝します。私たちの上に、良きオーラ力の加護があらんことを……」

デスガイヤー「奴らと決着をつけぬままで宇宙へ行くというのか!? 俺は納得せんぞ。それでは奴らにしっぽをまいたも同然ではないか!」
シャピロ「すでに決定したことだ。貴公が異論を挟む余地はない」
デスガイヤー「何をいうか。地上を放棄するよう進言したのは貴様であろうが臆病風に吹かれおって」
ルーナ「デスガイヤー殿、言葉がすぎましょう」
シャピロ「ルーナ、お前は黙っていろ。デスガイヤー将軍、良いことを教えよう 奴らは今、梁山泊にいる」
デスガイヤー「何だと? 貴様、それを教えてどうする気だ」
シャピロ「我々は月で新たな作戦に入るが、貴公が少し遅れてきたところで別に問題はない 勝手にどうとでもするがよい」
デスガイヤー「……ふん、感謝はせんぞ。奴らはこの俺の手で倒す。それだけだ!」
〔歩く足音〕
〔扉の開閉音〕

ルーナ「よろしかったのですか、あのような勝手をお許しになって……」
シャピロ「かまわん。もともと奴には何の期待もしておらんからな 万一成功すればそれでよし、死んだところで私の腹は痛みもせん……。そのようなことより、月面行きの準備は進んでいような」
ルーナ「は、とどこおりなく……」

アムロ「やぁリョウ、どうしたんだ? このところ、あまり見かけなかったが」
リョウ「新ゲッターの訓練ですよ。それより紹介します、車弁慶です」
ベンケイ「よろしく頼んます。よぉ、それよりも少し休ませてくれよ もう腹がへってこれ以上は動けないぜ」
ハヤト「しょうがない奴だな。リョウ、食事にしよう そのかわり午後からまた特訓だ」
ベンケイ「わかったよ」
アムロ「いったい何をやってるんだ?」
リョウ「ベンケイの奴がすぐにでも戦えるように訓練しているんですよ 技も覚えさせなきゃならないし、つきあうこっちも大変ですよ」
甲児「なんだ、中条長官が自信ありげだったからさぞかしすげぇ奴かと思ったら、てんでダメなんじゃねぇか」
ハヤト「だが適応力は高いし、耐久力は俺たちよりも上かもしれん。確かにゲッターには向いているな」
甲児「へぇ。よし、じゃあここはひとつ、この甲児さまも特訓に協力してやるぜ」
さやか「最初の頃は、甲児くんもちゃんとマジンガーを動かせなかったものね」
甲児「なんだよ、よけいなこというなよ、さやかさん」
リョウ「ははははっ。じゃ甲児くん、あとで来てくれよ」

〔通信のコール音〕
ベルトーチカ「コスモクラッシャー隊の大塚長官から通信が入っています」
ブライト「わかった、つないでくれ」
大塚長官「やぁブライト艦長、そちらの状況はどうかね?」
ブライト「ムゲ帝国軍が撤退したとはいえ、地上には百鬼やミケーネといった敵がまだ残っています。今のうちに戦力を増強しておきたいところです」
大塚長官「うむ、確かにそうだな。……実はコスモクラッシャー隊をそちらに同行させようと思っているんだが、どうかね?」
ブライト「助かります。ぜひともお願いします」
大塚長官「そういってもらえると彼らも喜ぶよ。すぐにでも、コスモクラッシャー隊を出発させよう」
ブライト「よろしくお願いします、長官」

ルー「ブライト艦長、あたし考えたんですけど、もうあたしたちって地球解放戦線とかカラバとか関係なくなっちゃったわけじゃないですか」
ブライト「そうなるな」
ルー「名前、必要だと思いません?」
ブライト「名前? いったい何のだ?」
ルー「あたしたちの部隊の名前ですよ」
ブライト「いらんだろう、そんなもの」
ルー「えーっ」
アムロ「いいじゃないかブライト。士気が高まるかもしれないし、俺たちはこれから世界中に、俺たちの存在をアピールしていく必要もある」
ルー「さっすがアムロさん。そうなんですよ艦長」
ブライト「わかったよ。好きにしろ」

ルー「ってわけで、あたしたちの部隊の名前を決めたいと思うんだけど」
甲児「はいはい! オレ、いいのがあるぜ」
シモーヌ「なによ?」
甲児「“兜甲児と仲間たち”っての イカスだろ
シモーヌ「…………」
甲児「なんだよ」
さやか「まったく、ほんとにしょうがないわね。だいたいイカスはないんじゃない?」
鉄也「みんな、バカはほっとこうぜ」
忍「そうだな……獣戦機隊はどうだ」
沙羅「そりゃ、あたしたち4人のことでしょ」
忍「ちっ、いってみただけじゃねぇかよ」
シモーヌ「まったく、このバカコンビはねぇ……」
※※「ゴーショーグン」がリンクしている場合、セリフ追加※※
真吾「グッドサンダーチームってのも……やっぱりダメだよな?」
レミー「ダメに決まってるでしょ」

デビッド「なら“ソーラー・ファング”はどうだ? こいつならバッチリだぜ」
ファ「へぇ、いい感じじゃない」
デビッド「だろ? こいつはな、ある革命運動の有名なゲリラ部隊の名前を借りてきたものでな」
ボス「ふんふん、それで、どういう意味なんだわさ」
デビッド「意味はな、太陽のき……」
雅人「うわあぁぁーっ! ストップ! ちょっと、いくらなんでもそりゃまずいよ、デビッド」
デビッド「あ、やっぱり?」
ルー「もー、みんなちゃんと考えてよね」

〔扉の開閉音〕
ブライト「なんだお前たち、まだやってたのか。決めるならさっさと決めろ 宇宙に出る準備だってしなくちゃならんのだぞ」
ルー「それはわかってるんですけど……」
ベルトーチカ「ねぇアムロ、何かいい名前はないの?」
アムロ「そうだな……“マーチウィンド”というのはどうかな」
ベルトーチカ「マーチウィンド……三月の風?」
ルー「音は悪くないと思うんですけど……」
アムロ「意味もちゃんとあるさ 『三月の風、四月の雨 五月の花を咲かせるために』 むかし聞いた事のある詩でね。その詩のタイトルなんだよ」
ジュン「マーチウィンド……花を咲かせるための風、かぁ」
シモーヌ「へぇ、いいんじゃない? どう、○○○?」
それでかまわない
気にいらない


※※「それでかまわない」を選択した場合のセリフ※※
<<セレイン>>
セレイン「マーチウィンドか……私は別にそれでかまわないと思うぞ」
<<マナミ>>
マナミ「マーチウィンドね……あたしはそれでいいわよ」

※※「気に入らない」を選択した場合のセリフ※※
<<セレイン>>
セレイン「マーチウィンドか……私は気に入らないな、そういうのは」
<<マナミ>>
マナミ「マーチウィンド? うーん、もう少し別の名前がいいわね」

アムロ「なら、君はどんな呼び名がいいんだい?」
〈部隊名変更〉
<<セレイン>>
セレイン「そうだな……マーチウィンドというのはどうです?」
<<マナミ>>
マナミ「そうねぇ……ΔΔΔΔΔΔというのはどうかしら?」
ローレンス「さすがお嬢様、よい名前です」

忍「△△△△△△だぁ? ……まぁ、別にいいけどよ お前がそういうんなら俺は止めねぇよ」

ブライト「他の者はどうなんだ? それでいいのか?」「…………反対意見はないようだな。ではそれで決定だ。いいな わかったらさっさと準備にかかれ」

〔扉の開閉音〕
〔歩く足音〕
〔扉の開閉音〕
〔通信のコール音〕

クワトロ「……ん? 着信記録か。記録はナンバーのみ……月からだな」
キグナン「はい」
クワトロ「キグナンか。こんなところまで連絡してくるとは、何かあったのか?」
キグナン「大佐、ご連絡をお待ちしておりました」
クワトロ「キグナン、大佐はよせ。今の私は、クワトロ・バジーナ大尉だ」
キグナン「私にとってはシャア・アズナブル大佐です」
クワトロ「……それで、どうしたのだ?」
キグナン「はい、このデータをご覧ください」
クワトロ「アステロイド・ベルト……アクシズか」
キグナン「地球圏に向けて移動を開始しているようです」
クワトロ「ジオンの亡霊が動き出したか、……ハマーン・カーンは二十歳になったか」
キグナン「はい……」
アンナ「エイジ、何考えてるの?」
エイジ「アンナか。べつに、何でもないよ」
アンナ「当ててみせましょうか。ジュリアさんのこと……。ふふ、当たったみたいね」
アンナ「……まあ、そんなところさ」
シモーヌ「クスコの聖女隊は、欧州で平和活動をしてるって聞いたわ いま欧州は比較的平穏だってことだけど……そうそう、欧州っていえば、サンクキングダムの話、聞いた?」
エイジ「確か完全平和主義を唱えている国だったな 先代のピースクラフト王が提唱した……」
シモーヌ「そうそう。欧州が平和なのも、ひとつはそのサンクキングダムの存在が大きいんだって。現代表はリリーナ・ピースクラフト 確かジュリアさんの同志だった人よね」
デビッド「根性あるよなあ、こんな時代に完全平和なんてさ 相当きついだろうに」
ロアン「立派ですね。僕たちに何かできることがあればいいんですが……」
忍「おいおい、俺たちは戦争やってるんだぜ? その戦争を放棄してるところに、何をしてやろうってんだよ」
沙羅「あんたはそういうと思ったよ。でも、あたしも同感だね 武器を捨てたがってる所であたしたちのできることなんて無いよ」
雅人「だけど、武器を持たないままだと、きっとつぶされちゃうよ あの可愛い王女様が悲しむのはいやだなあ」
シモーヌ「不純な騎士道精神だこと。だけど、確かにこのままではそうなるでしょうね。もしかしたら、私たちが必要とされる時がくるかも知れない……。その時は、助けてあげたいわ。ね、エイジ」
エイジ「そうだな……。その時がくれば、な」
〔警報〕
リョウ「警報!? 敵襲か!?」
中条長官「諸君、たった今レーダーが敵部隊の接近をとらえた どうやらムゲゾルバドス帝国軍と思われる」
ジュン「何だって!? 奴ら、まだ残ってたの!?」
鉄也「いきがけの駄賃においでなすったってわけか。上等だ 返り討ちにしてやるぜ!」
ドモン「往生際の悪い奴らだ。行くぞ!」
ブライト「全機発進準備! 迎撃体制に入れ!」
【シナリオデモ終了】


サブタイトル
「広がっていく悪意」


【戦闘マップ開始】
〔敵ユニット出現〕
〈出撃戦艦選択〉
〈出撃ユニット選択〉

〔味方ユニット出現〕
ケンジ「こちらコスモクラッシャー隊、隊長の飛鳥ケンジです 大塚長官からの指示を受けてまいりました」
ブライト「艦長のブライト・ノアだ。話は聞いている。よろしく頼む」
ケンジ「了解!」
デスガイヤー「……シャピロもたまには役にたつ。見つけたぞ、間違いない。この俺の認めたライバルたちだ このデスガイヤー将軍が叩きつぶしてくれる!」
<戦闘開始>

<デスガイヤー(ムゲ戦艦搭乗)撃破・敵増援1>

デスガイヤー「なんと! ……ザン・ガイオーを出せ!!」
〔敵ユニット出現〕

<デスガイヤー(ザン・ガイオー搭乗)撃破>
デスガイヤー「ばかな!? ありえないことだ」

<敵全滅・敵増援2>
〔敵ユニット出現〕
シーラ「ドレイク……ルフト……?」
ドレイク「シーラよ、エレよ、ワシとて世界を見る目はあるつもりだ が、個人の感情の決着だけは、つけさせてもらう」
エレ「なんという悪意の力か……これでは……ますます悪意が広がって……」
シーラ(かりそめの客は、去らねばならぬが運命……それがおわかりか、ドレイク・ルフト……)

<敵増援後の次PP・味方援軍1出現>
〔味方ユニット出現〕
ノイン「私はサンクキングダムのルクレツィア・ノイン。援護する」

<ショウvsトッド>
ショウ「トッド!」
トッド「ショウ・ザマ、貴様はただ機会に恵まれただけだ! それを思い知らせてやる!」

<ショウがトッドを説得>
ショウ「トッド! ドレイクも帝国も、もう終わりだ。もうやめろ! このまま地球がめちゃめちゃになってもいいってのかよ。トッド!」
トッド「貴様がそれをいうのかよ、ショウ!! 貴様を倒してからなら考えてやる!」

<アレン撃破>
アレン「うぎゃぁぁぁ!」

<フェイ撃破>
フェイ「お前らなんかにやられるかよ! 俺はフェイ・チェンカ……」

<ドレイク撃破orHP30%以下・勝利条件達成>
※※撃破の場合のセリフ※※
ドレイク「……まさか!」
※※HP30%&以下の場合のセリフ※※
ドレイク「く……これ以上やられては、いかなウィル・ウィプスといえども……。ここは撤退だな。このようなところで終わるわけにはいかぬ」
〔敵ユニット撃破or離脱〕
※※味方援軍1出現前の場合、セリフ追加※※
〔味方ユニット出現〕
ノイン「私はサンクキングダムのルクレツィア・ノイン 援護するためにきたが、その必要はなかったようだな」

中条長官「どうやら、終わったようだな」
【戦闘マップ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

シーラ「ドレイクは、撃ちもらしましたか」
チャム「もーっ、あとちょっとだったのに! 負けそうになったら逃げ出すなんてひきょうなんだから!」
ショウ「……残念です」
エレ「いいえ、戦いはままならぬもの。あなた方が無事だったことを喜びましょう」
マーベル「……はい」
シーラ「ここを出てあとを追うほどの余力は我々にはない 次にまみえる時を、待つしかありませんね……」

ケンジ「クラッシャー隊、隊長の飛鳥ケンジです」
ブライト「コスモクラッシャー隊のクルーは5人か」
タケル「射撃担当の明神タケルです」
ナオト「同じく射撃担当、伊集院ナオトです」
アキラ「操縦担当の木曽アキラです」
ミカ「レーダー、通信担当の日向ミカです。よろしくお願いします」
ブライト「うむ、頼んだぞ。アムロ、彼らを案内してやってくれ」
アムロ「わかった。アムロ・レイだ。よろしく」
ケンジ「一年戦争の英雄とご一緒できるとは、感激です よろしくお願いします、アムロ・レイ大尉」
アムロ「アムロでいい。来てくれ、他のクルーに紹介しよう」

ノイン「改めて名のる。私はサンクキングダムのルクレツィア・ノインだ。諸君らが梁山泊にいると聞き、やって来た」
ブライト「もと地球解放戦線…、現在はマーチウィンドと名のっている。ブライト・ノアです」
ルー「くーっ、かっこいい! やっぱり決めといてよかったわ!」
ブライト「サンクキングダムの方に援護に来ていただけるとは思いませんでした 正直、驚いています」
ノイン「そうだろうな。だが理想を守るためには戦うこともある 少なくとも私自身は……。マーチウィンドの諸君 単刀直入にいおう。あなたがたに、サンクキングダムに来てもらいたい」
ブライト「サンクキングダムへ? しかし……それは完全平和主義に反するのでは?」
ノイン「いいたいことはわかる。これはリリーナさまはご存知ない 私が勝手にやっていることだ。確かにリリーナさまの理想は尊い だが、いまの世界の中では、あまりにもまっすぐすぎる 我々は、あなた方を必要としているのだ」
アムロ「完全平和を守るためには、やはり戦わなくてはならない、と確かに矛盾しているが、今の俺たちの立場も同じようなものかも知れないな」
ブライト「確かにそうともいえる。戦うことそのものが目的では、やりきれんからな ノインさん、わかりました。我々も協力させていただきましょう」
ノイン「ありがたい。感謝する、マーチウィンド……」
鉄也「ちょっと待った。勝手に話を進めんでくれ。俺はごめんこうむるぜ」
忍「俺も反対だな。いっちゃあ悪いが、意味があるとは思えねえ」
甲児「……みんな、どうしちまったんだよ」
忍「冗談じゃねぇぜ! あんたら正気かよ。いいか、連邦の時代だって、完全平和なんざとうてい実現できやしなかったんだ なんでサンクキングダムがなくなったのか、知らないわけじゃねぇだろう」
アムロ「…………」
沙羅「そりゃ平和はいいさ。あたしたちだって、そのために戦ってきた 戦って、戦って、戦いぬいて平和を勝ち取るためさ。だけどね 完全平和なんてのは、単なる夢物語なのさ。この状況下で考えることじゃないね」
大作「そんな、そんなことはありません。今だって、“クスコの聖女隊”やリリーナさんに賛同する人たちがたくさんいるから、サンクキングダムが復興できるんでしょう!? そんな風に頭から否定したらできることだって、できませんよ」
鉄也「勝手にいってろ。俺はごめんだぜ」
亮「悪いが、俺たちもだ。OZが帝国軍を追い出しつつあるからといっても、いまだ地球圏には黙っていたって襲ってくるような奴らが、たくさん残ってるんだ」
ドモン「百鬼やミケーネ、ドレイク軍、それに……デビルガンダム……俺たちは戦う。戦わない限り、平和なんて来やしないんだ」
大作「でも……」
鉄也「でももくそもねぇ!」
忍「どうしてもっていうんなら、俺たちはここでわかれるぜ」
甲児「ちょっと待ってくれよ」
さやか「でも、私たちだって戦わないわけじゃないわ。一方的にやられるのはごめんだもの。だけど、少しでもいい、あの人たちの国を守りたい」
アムロ「……さっきからずっと黙っているがクワトロ大尉はどうなんだ?」
クワトロ「私もこの件に関しては、彼らに賛成だ。武力なき平和が達成できれば、それにこしたことはない しかしロームフェラは話が通じる相手とは思えん。完全平和主義が無意味とはいわんが それをあてにする気にはなれん」
ベルトーチカ「……やっぱり平和なインテリジェンスを感じないわ」
アムロ(シャア……ジオン・ダイクンのことを考えているのだろう……。かつてジオン・ダイクンも人類の平和と共存をとなえていたが結局ザビ家に暗殺され、その名前だけを利用されたという噂だからな)
ブライト「……しかたないな。サンクキングダムに同行できない者は申し出てくれ」

アムロ「……結局、サンクキングダムに行くことになったのはこれだけか……」
ブライト「マーチウィンドから、ぬけるのは藤原忍ら獣戦機隊の4名 それとドモンたち、他に……」
ルー「鉄也やジュンたちもいなくなるわ」
甲児「まさかクワトロ大尉もぬけるとは思わなかったよ」
ブライト「かなりの戦略ダウンだが……しかたがない」

甲児「あーあ、奴ら行っちまったか。いきなりガランとしちまったなあ」
さやか「甲児君、元気出して。ほんのしばらく、それぞれの道を行くだけよ またすぐに一緒に戦う時がくるわ」
ボス「そうそう。たとえ道は違っても、俺たち同志は熱ーい友情で結ばれてるんだわさ」
甲児「ボスよ。今日ほどお前がいてくれてうれしい日はねえぜ 長いつきあいってのはありがてえもんだよなあ」
シモーヌ「あらあら、しょうがないわね。まあ無理ないか」
リョウ「みんな、また会おう。それまで無事でいてくれよ……」
ハヤト「ま、心配はしてねえがな。あいつらのことだ」
ノイン「申しわけないことになった……。私のために」
アムロ「いや、気にしないで下さい。彼らじゃないが、必ずまたともに戦うことになるでしょう。そう信じていますから」
ノイン「そういってもらえれば……。では、改めてお願いします マーチウィンドの皆さん、サンクキングダムを守って下さい 完全平和主義の理想を、消さないために」
ブライト「了解しました。マーチウィンドはこれより、サンクキングダム防衛のため、当地に向かいます。ノインさん、案内をお願いする」
ノイン「わかりました。出発しましょう マーチウィンドの皆さん……本当にありがとう」
【シナリオエンドデモ終了】


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