No.57
未来をこの手に
【シナリオデモ開始】
ブライト「敵の様子はどうだ？」
ベルトーチカ「変化ありません」
＜＜ブラッド＞＞
ブラッド「なんだよ、いったいどうなってんだ？」
＜＜マナミ＞＞
マナミ「どういうことかしら……？」
万丈「さてね。こういう時はよからぬことを企んでいるものと相場が決まっているんだが……」
忍「んなこたぁ、どうだっていいぜ。奴らが敵だってのは間違いねぇんだ しかけてこねぇってんなら、こっちからやってやるぜ！」
甲児「そういうこと。オレたちは先に出るぜ！」
さやか「ちょっと、待ちなさいよ」
甲児「とめないでくれよ、さやかさん」
〔画面、発光〕
ヴァル＝ア「告ぐ」
甲児「うわっ」
ブライト「なんだ？」
アムロ「バニー、どうした？」
バニー「……受信装置が強制割り込みを受けてます！ 信じられない」
アラン「あの敵か！？」
〔画面、発光〕
ヴァル＝ア「地球人に告ぐ。我が名がヴァル＝ア。大銀河の意思たる“アル＝イー＝クイス”を構成するもの 我はお前たちがすべての争乱を静めたものと認め、ここへ来た」
甲児「やいやいやい！ なんだか知らねぇが、やるってんなら相手になるぜ！」
アヴィ＝ルー「残念だけどネ、もうその必要はないんダ」
＜＜ブラッド＞＞
ブラッド「なんだと！？ いったいどういうことだ！」
＜＜マナミ＞＞
マナミ「なんですって？ これまで一方的に攻めてきたのはそっちでしょう！？ どういうつもりなの！？」
ヴァル＝ア「すべては、この時のためになされたこと。おとなしく我の話を聞くがよい」
ジュドー「いきなり現れて話を聞けっていわれたってさ はいそうですかって答えるとでも思ってんの！？」
リョウ「ああ、まったくだ。だいたいなんで俺たちが、お前の話を聞かなくてはならないんだ！」
ヴァル＝ア「……この銀河に、生きる者であるが故に」
カミーユ「銀河……だと……？」
沙羅「はっ、人を馬鹿にしたようなものいいばかりしてさ！ いったい何のつもりだい！」
ヴァル＝ア「どうしても聞けぬというのであれば、しかたあるまいな……」
ジェイ＝レン「いらぬ手間をかけたな。最初からそうしておけば良かったのだ」
ショウ「……なにをするつもりだ！？」」
忍「へっ、いよいよやる気になったってんだろ！？」
〔画面、発光〕
豹馬「うわっ！」
忍「なに！？」
〔画面、発光〕
ブライト「な……なんだ……！？」
〔画面、発光〕
【シナリオデモ終了】
サブタイトル
「未来をこの手に」
【戦闘マップ開始】
〈出撃戦艦選択〉
ハヤト「おかしな真似をしやがって。ここはいったいどこなんだ……？」
エイジ「……まさか……」
〔敵ユニット出現〕
ヴァル＝ア「見るがよい。あれが我らの銀河、お前たちの住む太陽系のある銀河だ」
甲児「な……ななななな なんだってぇ！？」
デュオ「じゃなにか、俺たち 銀河の外にいるってのかぁ！？」
カトル「そんな、いったいどうして……？ “刻印”が封鎖しているはずなのに……」
ヴァル＝ア「我らにすれば造作もないこと。先住グラドス人の知り得たことなど、我らもすべて知っている」
トロワ「そういえばムゲの宇宙からもずいぶんと簡単にぬけだしていたな……」
大介「まさか……本物だというのか……」
ブライト「例の伝説……銀河先史文明というやつか…？」
大介「ええ。しかし……」
アヴィ＝ルー「お前はフリード星人だネ……少しは知っている奴もいるんダ」
大介「だが、もし本当にそうなら、なぜ今になって出てくる？ なぜ戦いをしかけた？」
ヴァル＝ア「話を聞く気になったか？」
万丈「……いいだろう。聞くだけは聞いてやる」
ヴァル＝ア「すべては、あの我らの銀河の永遠の存続のため」
タケル「銀河の……永遠の存続？」
ヴァル＝ア「永劫の時を生きた我らもまた、滅びはまぬがれぬ。大銀河の意思は、銀河全域を覆う我らの種族の集合意識。それは我ら種族が滅びの運命を受け入れたあともなお、銀河の護りとしてあった。だがそれも、最後の生き残りたる我らの存在が、無に帰すまでのこと」
忍「黙って聞いてりゃ、わけのわかんねぇことをいいやがってよ 結局お前らの目的は何なんだよ！？」
アヴィ＝ルー「代わりを見つけること……新たに大銀河の意思を体現する者をネ」
アムロ「代わりだって……？」
ジェイ＝レン「我らはこの戦いの最初から、すべてを見ていた 滅亡すると思われたお前たち地球種が、まさかムゲゾルバドスやズールを倒すとは、予定外の事態ではあったが……」
ヴァル＝ア「敵対者に対するその闘志。護るべきものを得たときのその強じんさ。より強大な力持つ存在に対しあくまでも抗い続ける意思の力。未成熟であるが故にいましばらくの時が必要ながらも、お前たち地球種を、この銀河を継ぎ護る者にふさわしいと認める」
豹馬「はぁ？ ……こいつ何をいってるんだよ」
ヴァル＝ア「大銀河の意思、この銀河そのものである誇り高き我が種族 数多の滅びの運命より銀河を護りし我ら“アル＝イー＝クイス”が、お前たちを後継者と認める」
甲児「な……なんだって！？」
ヴァル＝ア「いまこの瞬間に、お前たちの未来は定まった 宿命を受け入れよ。大銀河の意思を受け入れよ」
アヴィ＝ルー「“アル＝イー＝クイス”を受け入れよ この銀河を継ぐ者として。この銀河すべてを、たばね護る者として」
ジェイ＝レン「我ら“アル＝イー＝クイス”の永劫の記憶をお前たちにゆだねよう」
＜＜ブラッド＞＞
ブラッド「くそっ、俺にはわけがわかんねぇよ！」
＜＜マナミ＞＞
マナミ「何なのよ、いきなり出てきて勝手なことばかりいって！ それをどうしてあたしたちが受け入れると思うの！？」
ヴァル＝ア「いまは理解できずともよい。ただ、受け入れさえすれば」
＜＜ブラッド＞＞
ブラッド「だいたいお前ら敵だったはずだろ！？ ムサシだってお前らのせいで死んでよ！ いまさらそりゃ何なんだよ！？」
ハヤト「……そうだな」
リョウ「そうだ。ムサシはあいつが最初に現れたとき……」
アヴィ＝ルー「あれでアンタたちが注目に値すると知ったんダ」
ヴァル＝ア「この我らの選択のために散った無数の命もまた、銀河の続くかぎり記憶されるだろう。すべては大銀河の意思を継ぐ存在を探すため、そのために用意された戦いだったのだから」
ブラッド「……なんだと？」
＜＜マナミ＞＞
マナミ「そんな問題じゃないでしょう！？」
ヴァル＝ア「我らはお前たちの行動のすべてを見て決したのだ。すべては大銀河の意思を継ぐ存在を探すため。あの戦いのすべてもまたそのために用意された戦いだったのだから」
マナミ「え……？」
沙羅「じゃあ……じゃあ、ムゲやズールもそうだってのかい！？ 奴らが地球に攻めてきたのも、そのためだって！？」
ジェイ＝レン「そうだ。我らは銀河全域に、“高次の存在”を目指す意思というものを投射した。より強くそれを受け、その存在を明らかにしたのは、銀河帝国のズールと、異次元からこの銀河にあらわれたムゲゾルバドスだった。我らはそのどちらかが残るものと思っていた」
リョウ「高次の存在を目指す意思……？ 神になるということか？」
ヴァル＝ア「そのように受け止めた存在も、多かったようだな」
ジョルジュ「まさか……シャピロやウォンも、そうなのではありませんか？」
レイン「そういえば……２人ともそんなことをいってたわね……」
アヴィ＝ルー「ありえない話じゃないネ。他にも、他の文明圏にも大勢いたヨ でも十分な力を持たざる者は途中で自滅するんダ」
沙羅「そんな……じゃあシャピロは……」
シーラ「なんということを……。そのように心をゆがめてどのような意味があるというのです」
ジェイ＝レン「より多くをまきこむ戦いが、その戦いをぬけでる者が必要だった」
タケル「そんな……そんなことのために、あんなにたくさんの人たちが死んだのか！？ そんなことのために、いくつもの星々で戦争がおき いくつもの星々が滅んだというのか！？」
ヴァル＝ア「我らの銀河そのものの行く末に関わること。やむをえぬことだ ムゲゾルバトスやズールは倒れたが、お前たちが現れた 十分に価値はあった」
万丈「価値があっただって！？ 冗談じゃない！」
リョウ「そうだ。そんなことをして、いくつもの世界をメチャメチャにして そのうえになりたつ銀河の存続など、なんの意味がある お前たちは、ムゲかズールが残ると思っていたといった。ムゲやズールの支配する、そんな文明だけ残って、どうなるというんだ！？」
カミーユ「そんなもののために、大勢の人たちが犠牲になるなんて そんなこと認めちゃいけないんだ。お前たちがしたことは、俺たちには認めるわけにはいかないことなんだよ！」
ヴァル＝ア「いや……お前たちは認めねばならぬ」
カミーユ「なに！？」
ヴァル＝ア「それがこの銀河の……真理であるがゆえに」
万丈「銀河の真理だと！？」
ヴァル＝ア「銀河全域において、戦いのない平和な世界を形成することは、不可能なのだ。それではいずれ銀河文明は滅びを迎えることになる」
エイジ「……なぜだ？」
ヴァル＝ア「生存することをさまたげるものなくしては、生命の種の保存への本能が狂ってしまうからだ。そして、銀河を駆ける知的生命体にとって、その命をおびやかすものとは、同種族間の、あるいは、異種族間の、戦いなのだ。我らとてその原理をまぬがれぬことはできぬ」
タケル「では、戦いをなくすことは、滅びへつながるというのか？」
ヴァル＝ア「そうだ。生きるための試練なくしては高度な文明を持つ種は継続しえぬ。試練としての戦いは生命力を保つために必要なのだ。それゆえ、平和な世界と戦いのある世界は等しく存在し、常に入れ替わる必要がある。我らはそうすることにより銀河種族の衰退を防いできた」
万丈「僕たちに銀河の中の戦いを、コントロールしろと？」
ヴァル＝ア「あくまでも銀河を滅びから護る手段の１つとして。だが、永劫の時を生きた我らですら、それを必要とした」
大作「そんな……」
ヴァル＝ア「我らの銀河の永遠の存続のため、数多の滅びの運命より銀河を護るため、我ら“アル＝イー＝クイス”を継ぎ、大銀河の意思を体現する存在が必要だ ためらうことはない。ただ受け入れさえすればよい」
万丈「……ためらってなどいない。答えは決まっているからな。そうだろ、みんな？」
アムロ「ああ……そうだな」
甲児「あったり前だぜ。冗談じゃないや」
万丈「僕たちは僕たち自身で考えて、道を拓く。僕たちの未来は自分の手でつくる。銀河の戦いを管理し操作するなんていうのも 他の文明の行く末を決めるなんてのも、ごめんこうむる。僕たちは いや、銀河に生きるすべての者は、お前たちによって生かされているわけじゃない。戦うことが必要かどうかを決めるのは、お前たちではない どう生きどう死ぬかは、それぞれが決めるべきことだ」
ヴァル＝ア「良いのか、それで。他の地球種たちは、お前たちの言葉に同意するのか？」
＜＜ブラッド＞＞
ブラッド「するさ。中にはそうじゃない奴だっているだろうが、そんな奴はほんの一部だ。人間ってのはよ、一生懸命生きようとした時に一番すげぇ力を出せるんだ。今の俺たちにゃそれで充分だ それ以上のものはいらねぇんだよ」
＜＜マナミ＞＞
マナミ「もちろんだわ。地球圏はいまようやくやり直せるところまで来たのよ あたしたちだって命がけでやってきたわ。いまさらそんなことをいわれて それを受け入れると、ましてや、あんな争いの種をまいたあなたたちを、許せるとでも思ったの！？」
ジェイ＝レン「愚かな。大銀河の意思を体現する存在なくしては やがて銀河そのものが滅びの日を迎えることになるのだぞ！？ それをたかが星一つの世界にこだわり、破滅の運命を受け入れようというのか！？」
忍「たかがだと！？ たかが星一つだと！？ よく聞きやがれ！ 俺たちにはな、それが嫌だっていうんだよ！ そういうてめぇらみたいになりたくねぇ、俺たちがそうなっちまう、そんな未来なんぜいらねぇ。そういってんだよ！」
豹馬「ああ、俺たちがなんのために戦ってきたと思ってやがる！ その星一つを守るために、戦ってきたんだ！」
アヴィ＝ルー「残念だヨ。やっぱり未成熟な種には、星の呪縛から解き放たれない銀河の幼な子たちには、早すぎたみたいだネ」
ジェイ＝レン「だが、我らに残された時間はあまりにも少ない お前たちを排除し、そのあとにもう１度他の地球種へ問いかけよう」
アヴィ＝ルー「そうだネ。それでだめなら、ムゲかズールを再生させよう」
＜＜ブラッド＞＞
ブラッド「なにッ！？」
＜＜マナミ＞＞
マナミ「なんですって！？」
アラン「ばかな！ そんなことができるはずがない！」
アヴィ＝ルー「できるヨ。ムゲもズールも、完全に存在を消し去ったわけじゃないからね。アンタたち人間とは、違う生き物なんだヨ」
さやか「そんな、まさか！？」
タケル「そんなことをさせるものかッ！」
リョウ「ああ、そう何もかもお前たちの思い通りになると思うなよ！」
ジェイ＝レン「勝てるつもりでいるのか、我ら“アル＝イー＝クイス”に？ この生体すらも我らの仮の姿にすぎぬというのに」
万丈「仮の姿だって！？」
ジェイ＝レン「お前たちに与える印象を考慮して“人間”の形態に似せた生体をつくったのだ。その方が話しやすかろう？ もっとも、無駄なことだったようだがな」
アヴィ＝ルー「悪いけド、すぐに終わらせるヨ」
＜＜ブラッド＞＞
ブラッド「ふん、勝敗は終わってみなければわからん！ 俺たちの往生際の悪さは保証するぜッ！」
＜＜マナミ＞＞
マナミ「どうかしら！？ あたしたちはこれまで何度だってそういう戦いをくぐりぬけてきたわ。あたしたちは地球のために 地球にいる人たちのために、戦って見せる！ その想いは、あたしたちを強くしてくれるわ！」
ジェイ＝レン「我らの力なくしては地球にもどることすらかなわぬと知ってのことだろうな？」
沙羅「はん！ いまここであんたらを倒せば、もしあたしらがこのまま死んだって地球圏は再建できる。なら、やってやるさ せいぜい抵抗させてもらうよ！」
忍「ああ、いつまでもてめぇらの思わく通りにことが運ぶと思うんじゃねぇ！」
甲児「そうだぜ。オレたちがいつまでもお前たちの手の中で踊ってると思ったら、大間違いだ！」
ヴァル＝ア「そうか。ならば……」
アヴィ＝ルー「やらなきゃならないみたいだネ」
ブライト「とにかく、やるしかない。みんな、頼むぞ！」
〈出撃ユニット選択〉
ヴァル＝ア「用意はできたようだな。くるがよい」
〔ジェイ＝レン、気力＋３０〕
〔アヴィ＝ルー、気力＋３０〕
〔ヴァル＝ア、気力＋３０〕
忍「いわれるまでもねぇ！ やってやるぜッ！！」
＜戦闘開始＞
＜敵全滅・敵増援１出現＞
ブライト「やったのか！？」
〔敵ユニット出現〕
ベルトーチカ「……だめです！」
〔敵ユニット出現〕
レイカ「こっちにも出たわ！」
〔敵ユニット出現〕
ヴァル＝ア「…………」
ブライト「くっ……やはりだめか……」
シーラ「あきらめてはなりません！ 命の限り戦うのです！」
ブライト「シーラ女王……全機、態勢をたてなおせ！ 何度でもやるんだ！」
ヴァル＝ア（この力、この命の力、意思の力 想いの力……これまで銀河に生まれた数多の文明の中で、もっとも我らに近しきもの……やはり…）
アヴィ＝ルー「ヴァル＝ア、もういいヨ。この連中を消し去って、地球へ行こう」
ヴァル＝ア「……待て」
ジェイ＝レン「この数百年の間にエネルギーを消耗しすぎた。エントロピーが極限まで増大している。いつ我らに滅びが訪れるか、もはや予想がつかないのだぞ、ヴァル＝ア “アル＝イー＝クイス”の記憶を継ぐ者がなければ、この銀河は……」
ヴァル＝ア「いや……もう一度だ」
アヴィ＝ルー「ヴァル＝ア……？」
ジェイ＝レン「いったいどうしたというのだ！？」
ヴァル＝ア「もう一度だ。それで……終わらせる」
ジェイ＝レン「……わかった」
〔ジェイ＝レン、気力＋３０〕
〔アヴィ＝ルー、気力＋３０〕
〔ヴァル＝ア、気力＋３０〕
＜ジェイ＝レン撃破（２回目）＞
ジェイ＝レン「くっ……そうか……わかったぞ、ヴァル＝ア……」
＜アヴィ＝ルー撃破（２回目）＞
アヴィ＝ルー「なんだって！？ こいつら、やっぱり……」
＜ヴァル＝ア撃破（２回目）＞
ヴァル＝ア「……この力…やはり……」
＜敵全滅・勝利条件達成＞
〔画面、暗転〕
ブライト「……なんとか倒したが……今度はどうだ！？」
ベルトーチカ「……出現の気配はありません」
レイカ「そうね……大丈夫みたい」
ブライト「では……終わった……のか……？」
アンナ「でも……もし本当に終わったのだとしても……」
エイジ「……地球へは戻れない」
葉月博士「うむ……いくらガンドールといえど、銀河旅行をするようにはできておらん……」
早乙女博士「……仮にできたとしても、我々には“刻印”の障壁を突破することは、できんだろうな……」
デュオ「あ～あ、結局、俺たちもここまでってことかぁ」
ビューティ「……あれ、なにかしら……？」
バニー「どうしたの？」
ビューティ「ほら、あそこ。何か見えない？」
ヴァル＝ア「…………」
アムロ「くっ……やはりダメなのか……」
万丈「いや、そうでもなさそうだ。あまり調子はよろしくないようだよ」
アラン「うむ。他の２人も見えないようだな」
ヴァル＝ア「……そうだ。もはや、この形態を保つことすらかなわぬ……」
甲児「へっ、負けを認めるってわけかよ」
忍「残念だったな。確かに俺たちはもう帰れないだろうさ。だが……その様子じゃ、てめぇらも、もう終わりだな」
沙羅「どれだけ生きたか知らないけど、もうあきらめるんだね。あたしたちは、あんたらの好きにはならないよ」
ヴァル＝ア「……いや……これでよい……」
ショウ「なんだって！？」
ヴァル＝ア「……我らが滅びるとも……大銀河の意思は……永遠だ」
＜＜ブラッド＞＞
ブラッド「なんだと？」
＜＜マナミ＞＞
マナミ「なんですって？」
ヴァル＝ア「我ら“アル＝イー＝クイス”の最後の役目……このためであったのだろうな お前たち地球種と出会うため……」
＜＜ブラッド＞＞
ブラッド（あいつ……笑いやがった！？ 間違いねぇ。だが……なぜだ？）
＜＜マナミ＞＞
マナミ（笑った……？ なぜ？ なぜなの……？）
ヴァル＝ア「星に縛られし幼子たちよ…………戻るがいい、あるべきところへ そして…………」
〔画面、発光〕
ブライト「これは……博士！？」
葉月博士「来たときと同じだ！ これは……」
〔画面、発光〕
ヴァル＝ア（そして…………“大銀河の意思”は、ただ見守り、待ち続けるだろう いつかお前たちが星の呪縛より解き放たれ、この我らの銀河の護り手となるその日を……遥かな未来にて待つ、その時を……）
〔画面、発光〕
ブラッド「あたたかい光……これは……」
〔画面、発光〕
【戦闘マップ終了】
【シナリオエンドデモ開始】
〔画面、発光〕
ベルトーチカ「うっ……」
アムロ「……太陽……地球か？ もどってきたのか！？」
ギャリソン「月もございますな。確かに、地球のようです」
ベルトーチカ「まさか……どうして？」
ブライト「……さぁ？」
※※「Ｆ－９１」とリンクしている場合、セリフ追加※※
シーブック「……俺たちを帰してくれたのか？」
セシリー「でも、なぜ……？」
甲児「あんな連中の考えることなんて、わかるかってんだ 俺たちは戦いを終わらせて帰ってきた。それでいいじゃないか」
アラン「間違ってはいないがね」
※※「ゴーショーグン」とリンクしている場合、セリフ追加※※
キリー「そういうことだな」
レミー「あたしたちは、いま地球圏にいるのよ」
タケル「そうか……地球圏か……」
ミカ「帰ってこれたのね、私たち」
ちずる「ええ」
豹馬「でもよ、あいつら……何だったんだろうな」
デュオ「大銀河の意思……銀河先史文明か……なんだかスケールでかすぎてなぁ。地球圏だけでも戦争だなんだって大変だってのにさ」
雅人「でもさ、ムゲやズールは連中の介入がなかったら、どうなってたんだろう？」
ハヤト「さてな。俺にはたいした違いはなかったような気がするがな。連中の話じゃもともとそういう性質をもった者のみが、反応するといっていた」
デビッド「ああ。ムゲ野郎はすでにこっちの宇宙に来てたって話だろ」
エイジ「ちょっと待ってくれ。グラドスがムゲゾルバドス帝国に併合されたのは、もう数百年も前の話だったはずだ」
チボデー「なんだって！？ じゃあ何か、あいつら何百年も前から待ってたってのかよ」
ヒイロ「先史文明だそうだからな。それくらいあってもおかしくない」
大介「そう思うね」
鉄也「ってことは、この戦争はそんときから始まっていたってわけか……なんだか想像もつかんな」
亮「ああ、だがひとつだけ確かなことがある」
ドモン「なんだ、亮？」
亮「ジオンの独立戦争は、連中のせいなどではなかったということだ ＯＺも、ハマーンも、シャアのネオジオン事件もな」
ショウ「そうだな……それは俺たち地球人の問題だものな」
チャム「ドレイクだってそうよ。バイストンウェルも大変なんだから」
マーベル「そうね、チャム」
＜＜ブラッド＞＞
ブラッド「なぁに、問題ねぇって。俺は信じてるぜ これから地球圏は平和になるってな」
ボス「当然だわさ。俺さまたちが死にそうな目にあいながらもようやく戦いを終わらせて、そうならなかったら困るわよ」
サイ・サイシー「そうそう。オイラたちがこんだけ、がんばったんだからさ オイラたち地球を救った英雄だぜ？」
十三「英雄っちゅうんは自分で名のるもんやないやろ せやけど、ほんまにわいらようやったと思うで」
ドモン「フッ、そうだな。俺たちが力をあわせれば、できないことなど何もない」
ブラッド「ああ。変わるぜ、地球圏は。俺たちの熱い心でな」
ルー「……あんた、自分でいってて恥ずかしくないの？」
ブラッド「当たり前だ。冗談でこんなことがいえるか」
ルー「忘れてたわ。あんた最初からそういう奴だったわよね」
大作「でも、僕も大丈夫だと思います。父さんのいってたことの答え 僕にはまだわかりません。だけど、みんなが平和を望むならきっと大丈夫ですよ」
＜＜マナミ＞＞
マナミ「でも、大丈夫よ。今の地球圏には、やり直すだけの意思と時間があるもの。そして、それを手に入れたのは、あたしたち もう少し、自分たちのしたことに自信を持ちましょう あたしたちは、絶対無理だって思ってたことだって、やりとげたのだから」
ジュン「そうだね。本当に、そう思うよ」
シモーヌ「長かったわ……ようやく、ようやくここまでたどり着いたのね」
アラン「ムゲを追い出すための戦いが……ずいぶんと、まわり道になってしまったな」
忍「おわっちまえば、なんでもいいさ。あとはのんびりさせてもらうさ」
沙羅「まだやることは山ほど残ってるさ。これから、本当に大変だよ」
シモーヌ「そうね……」
マナミ「いまは、そう、ただ信じましょう。仲間たちを、地球圏の人々を そして、あたしたちの未来がよきものとなることを、信じること、その想いはこの地球圏を再建していくための大切な力となるはずだから……」
アムロ「これで終わったんだな……本当に」
万丈「ああ。これで……ようやく終わったんだ」
甲児「ならさ、帰ろうぜ。地球へ」
リョウ「ああ、帰ろう。俺たちが守った、俺たちの星へ」
ブライト「そうだな。よし、進路を月へ向けろ 地球に帰還するぞ」
【シナリオエンドデモ終了】
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