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No.32A
どこにでもある「正義」
ネゴシエーター

【シナリオデモ開始】
ナデシコ ブリッジ
リリーナ「なにぶん急ですので、あまり深い内容は提示できませんが、こんなところではどうでしょう」
九十九「・・・全ての元凶となった独立派追放事件の真相究明と公表」
リリーナ「そのための委員会の設置、その委員には地球連邦と木連の双方から同数ずつ委員を派遣する」
万丈「問題は連邦政府の正式な謝罪かな」
バニング「すぐに謝罪は抵抗があるんじゃないか? 現時点では木連の一方的な主張にすぎん」
九十九「我々は事実を言っています!」
アキト「そうだよ! 今になっても謝罪を拒否するんですか!」
リリーナ「そうは言っていません」
ジョルジュ「ムッシュ・テンカワ、戦争の事実調査において、一方の意見のみ明確になっている時点で結論を出すのは危険なのですよ」
アクセル「相手に悪いイメージを持たせるために情報操作するのは当たり前だからな。・・・それが戦争だ」
ハヤト「フッ、経験者の言うことには含蓄があるな」
リョウ「からむな、ハヤト」
アカツキ「木連首脳部が、現実以上に地球連邦を悪者扱いしているかどうかもわからんしね」
九十九「・・・それは完全に否定できません。しかし、先祖の追放が明らかになり次第、連邦政府は正式に謝罪すべきです・・・!」
リリーナ「それは当然です。ですが・・・そちら同様、木連の攻撃によって不幸な目にあった人もたくさんいます。・・・反発も大きいと思われます」
リョウ「月でのテンカワくんのように、ね」
アキト「・・・・・・」
サイ・サイシー「戦争ってのは、始めるのは簡単だけど、終わらせるのは難しいもんさ」
クワトロ「調査終了までは休戦を続けるという形しかないだろうな」
九十九「不満がないといえばウソになるが・・・」
リリーナ「今は、和平条約を仮調印することが先決ではないのですか」
九十九「・・・わかりました。では、調印前に、我が木連の聖典をご覧入れます。お互い話ができなければならないと思いますので」
ユキナ「ええ~!? みんなで見るのぉ!?」
ユリカ「え?」

ナデシコ 食堂
ヒカル「それではこれよりメインイベント、ゲキ・ガンガー全話を一気に上映しちゃいま~す!」
カミーユ「聖典・・・?」
※※ガイが仲間にいる場合、セリフ追加※※
ガイ「うぉぉぉぉぉっ、みんな、これを見ろ、男の熱い生き様を!」

九十九「ゲキ・ガンガーは我々に、人間の素晴らしさを教えてくれているんです!」
勝平「軍艦に乗って、まさかアニメが見られるとは思ってなかったぜ」
タップ「レトロ・ジャパニメーションか。たしかになあ」
ドモン「おい、俺たちも見なければならんのか?」
九十九「ええ、我々の思想、を・・・すべてがここにあります・・・!」
アキト「思想・・・志・・・!」
リリーナ「カッシュさん、席にお着きになって」
チボデー「カートゥーンに思想ねえ」
サイ・サイシー「いいじゃん、ねえ、早く映してよ」
ハヤト「しかし、わからんな。・・・なんで木連の連中は大昔のロボットアニメに、ここまで入れ込んでいるんだ?」
ミナト「それは私も聞いたわ。彼らが月を追放された時・・・身の回りの物を持っていくのが精一杯だったの」
ライト「着の身、着のままってやつね」
ミナト「そう、つらい航海の中、人々は娯楽に飢えていた。・・・そして、持ち出された物の中で唯一の娯楽がこのアニメ、ゲキ・ガンガー3だったの」「物資不足で新しい娯楽が作れない中、彼らは唯一の娯楽としてこのゲキ・ガンガーを見たのよ、毎日、毎日・・・」
ケーン「追放されてからずっと、これを見ていたのか」
ミナト「そう、世代が替わり、彼らはゲキ・ガンガーを聴いて生まれ、見て育ち、歌って死んでいった」
ウリバタケ「それで、木連はみんなゲキガン・マニアになっちまったってわけか」
ユキナ「全員じゃないわよ。いい大人がみんなして、あんなマンガ見て、すっごく変!」
ルリ「同感です」
アクセル「お、なかなかの反乱分子ぶりだな」
ミナト「もう、そんあこと言わないの! そして、彼らはいつのまにか、正義のロボットに乗って、悪の帝国・・・自分たちを追い出した地球を倒すことを夢見るようになった・・・」
メグミ「木連の人たちにとって、ゲキ・ガンガーは聖典、神の言葉に近いんです」
ウリバタケ「うへえ、木連の前でゲキ・ガンガーの悪口は言わねえほうがいいな」
ミナト「命の保証はできないわね」

かぐらづき 司令室
元一朗「お呼びですか」
草壁「ああ、喜べ。・・・我々はついに都市を手に入れたのだ!」
元一朗「都市・・!? まさか、火星の遺跡をですか?」
草壁「うむ、これによって、枯渇した古代太陽系文明の遺産が復活するばかりか、地球との戦争の意味自体が、大きく変わることになる・・・!」
元一朗「それでは、あの邪悪なる地球人たちとも・・・」
草壁「そうだ、和平などする必要がなくなる」「おそらくは、和平交渉を支持する者たちを押さえ込むために、有効に活用されることだろう」
元一朗(これで和平は・・・九十九)
草壁「そこで、君には特別任務を与える」
元一朗「特別・・・任務?」

ナデシコ ブリッジ
ルリ「木連艦隊と接触します」
ユリカ「いよいよですね」
リリーナ「はい・・・」
九十九「ん・・・どうしました? お疲れのようですが・・・」
万丈「ちょっと無理をしすぎたんじゃないか? ゲキ・ガンガー全話を一気に見るのは」
リリーナ「ゲキ・ガンガーが木連の聖典である以上、和平を望む私が見ないわけにはいきません」
九十九「どうです。素晴らしかったでしょう」
リリーナ「ええ、とても感動しました。ただ・・・」
九十九「ただ?」
リリーナ「敵側の司令官と基地のアナウンスの声が同じだったり、レバーの位置が時々違ったりしていたのが気になりましたが・・・」
アキト(マニア・・・?)
ユリカ「全然気になりませんでした! なんといっても海燕ジョーが萌え・・・」
ルリ「艦長、木連からの迎えが来ました」
ユリカ「っとと。わかりました、行きます」
アキト「いよいよか。・・・なんだか、急に不安になってきたな」
九十九「大丈夫、平和を愛する心はひとつだ、・・・そうだ、テンカワくん」
アキト「なんですか?」
九十九「私は、この和平が実現したら、ある人に・・・きゅ、求婚するつもりでいるんだ」
アキト「キュウコン? ああ、プロポーズですか!?」
九十九「そうだ、本当に愛する人が現れたら、たとえどんな困難な選択を迫られようと、きっぱりした答えを出すことができる」
ミナト「そうなの?」
九十九「わぁぁぁぁぁぁっ、ミ、ミ、ミナトさん!?」
ミナト「そんなにあわてなくても大丈夫よぉ、肝心なところは聞いてなかったから」
九十九「そ、そうなんですか?」
ミナト「そういうことにしてあるの」
ユキナ「むっ?」

ナデシコ エステバリスデッキ
九十九「草壁中将が?」
ユリカ「はい、そう言ってました」
九十九「・・・わかりました」
メグミ「どうしたんですか?」
レイン「なにか・・・心配事でも?」
九十九「いえ、なんでもありません」(草壁中将直々に・・・? これはあくまで仮調印なはずだが・・・)
ユリカ「では、私と白鳥さん、あとは・・・」
ミナト「私も行きます」
アキト「俺も行く。・・・この戦い、うまくすれば終わらせられる」
万丈「僕も行こう。火星といえばメガノイド。そこらの話が出た時に説明しないとね」
レイン「ドモン・・・」
ドモン「わかっている。・・・俺たちシャッフル同盟も行く」
プロスペクター「ずいぶん大人数ですな。木連の人たちを警戒させてしまうのでは?」
チボデー「念には念を入れて、さ」
ジョルジュ「警戒は我々も同じです。よろしいですか? ムッシュ・白鳥」
九十九「かまいません。・・・行きましょう」
ユリカ「クワトロ大尉、バニング大尉、もし何かがあったら・・・指揮をお願いします」
バニング「了解した」
クワトロ「・・・どうもざらついた感じがする・・・気をつけろ、艦長」

かぐらづき 一室
草壁「木連代表・草壁春樹中将です」
ユリカ「地球連邦軍、第13独立部隊ロンド・ベル所属、機動戦艦ナデシコ艦長、ミスマル・ユリカです」
リリーナ「地球連邦政府、外務次官リリーナ・ドーリアンです」
草壁「さっそくですが・・・まずは、こちらから和平の草案を提示させていただく」
ドモン「・・・破嵐」
万丈「わかっている。・・・テンカワくん、気をつけろ」
アキト「ど、どうしたんです? 後ろでヒソヒソ話なんて、相手に失礼ですよ」
アルゴ「和平といいながら・・・あちこちから殺気を感じる・・・」
ミナト「・・・え?」
サイ・サイシー「おいらも感じる。・・・だけどさ、もともと敵だったんだ、これくらい・・・」
ジョルジュ「・・・だといいですがね」
万丈(和平交渉の場に、軍人ばかりというのもおかしい・・・木連が軍事国家だということを考えたとしても、政治家がどうしていない?)

かぐらづき 一室
ユリカ「なんなんですか、これは!?」
リリーナ「地球圏の武装放棄、財閥の解体・・・政治理念の転換・・・」
万丈「説明を求めたいな。・・・これじゃあ、地球の無条件降伏と同じじゃないか」
アキト「地球を植民地にでもするつもりなんですか!」
九十九「くっ、この文書の撤回をお願いします!」
草壁「理由を述べよ、白鳥少佐!」
九十九「彼らもまた、ゲキ・ガンガーを愛している。それが理由です」
アキト「白鳥さん・・・」
九十九「ゲキ・ガンガーは素晴らしいマンガです。努力、勝利、友情、そして愛、人として大切なものが、あの作品には込められている!」
アキト「そうです!」
九十九「彼らもそれに気づいたからこそ、和平に応じてきたんです」
リリーナ「あなた方があのアニメーションから得た、大切なもの・・・それは私たちも持っているものです・・・!」
九十九「正義は、聖地はひとつのはずです!」
草壁「そうだ、君の言うとおり・・・正義はひとつだッ!」
ドモン「むッ!」
チボデー「シット!」
アルゴ「シラトリ! 下がれッ!」
〔銃声〕
九十九「うっ!」
ジョルジュ「しまった!!」
ミナト「そんな・・・白鳥さぁぁぁぁん!!」
九十九「うう・・・」
ミナト「白鳥さん、しっかりしてぇっ!」
アキト「どうして・・・どうして撃った!?」
草壁「・・・悪の帝国は、正義によって滅ぼされる。悪の帝国は滅んで当然! 我々を弾圧し、木星に追いやった地球は、滅んで当然ッ!」
ユリカ「そんな・・・」
アキト「俺たちが悪の帝国だって言うのか!?」
草壁「そうだ。正義は常にたったひとつ! 我々の側にあるっ!」
リリーナ「それと白鳥少佐を撃たれたのは何の関係があるのです! 私を撃てばいいでしょう!}
ミナト「そんなこと、どうだっていいっ! 助けて! 白鳥さんを助けてよっ!」
木連兵「どうしました!? これは、白鳥少佐!?」
草壁「この和平は地球の陰謀だ。白鳥少佐は地球人に殺された。敵を討つんだ!」
アキト「ま、待て。これは違うんだ!」
草壁「一人も逃がすな! 全員殺せいっ! 白鳥少佐の仇だ!」
木連兵「はっ!」
ユリカ「そんな・・・そんなぁ・・・!」
ドモン「ジョルジュッ!」
ジョルジュ「ええ! うおおっ! ローゼス・ハリケーンッ!」
〔風の起こる音〕
草壁「な、なんだ!? ぐわっ、バラの花びらが!?」
万丈「見事! よし、ここから脱出するんだ! 話し合いは・・・決裂だ!」
リリーナ「しかし、ここで逃げたら!」
万丈「ここで僕たちが殺されてみろ、この事件は木連のいいように発表されるぞ!」
草壁「くおお、なんとしても逃がすな、殺せ!」
サイ・サイシー「アルゴのおっさん! 九十九の兄貴を!」
アルゴ「わかった」
ミナト「白鳥さん・・・白鳥さんっ!」
木連兵「逃げるぞ! 射殺しろ!」
ドモン「どけええいっ!」
【シナリオデモ終了】


サブタイトル
「どこにでもある『正義』」
「ネゴシエーター」


【戦闘マップ開始】
〔味方戦艦出現〕
〔敵ユニット出現〕

草壁「邪悪な地球人をうち倒せ! 正義は我にありっ!」
勝平「おい、どうなってんだよ! 和平のはずじゃなかったのかよ!?」
ケーン「説明してくれ、こっちは留守番で事情がわかってないんだ」
万丈「和平交渉は決裂した。それがすべてだ!」
レイン「ドモン!?」
タップ「どうなってやがる!」
ドモン「詳しくは、あとで説明してやるっ!」
アキト「そんなことより、イネスさん、早く白鳥さんを!」
イネス「急いで! こっちへ!」
ミナト「白鳥さんっ!」
九十九「うう・・・」
アキト「死ぬな、死ぬんじゃない!」
※※ガイが仲間にいる場合、セリフ追加※※
ガイ「死ぬな、九十九ぉっ! 生きて俺と一緒に、もう一度ゲキ・ガンガー見るんだろうがっ!」

ユリカ「大尉!」
クワトロ「出るぞ!」
バニング「ホシノ、出撃命令を頼む」
ルリ「待機中のパイロット各員に連絡します。出撃してください」
〔味方ユニット出現〕
〈出撃ユニット選択〉
源八郎「くだらぬ陰謀を企みおって、地球人め」
三郎太「白鳥少佐の仇は必ずとってやる・・・!」
元一朗「・・・・・・」
アクセル「・・・なるほど、バーム星の時と同じだってことか・・・! まさか、シャドウミラーが!?」
リリーナ「それらしい動きは見えませんでした。撃ったのは・・・同僚の方です・・・!」
アクセル「もともと、そのつもりだったということか・・・俺もヤキが回ったものだな、これが」
万丈「仇? 仇と言ったかッ!」
元一朗「その通りだ!」
万丈「世のため人のため、平和を願う心を踏みにじる木連の野望をうち砕くダイターン3! 僕はかつてないくらい怒っている・・・! 薄汚い手を使い、それを恥とも思わない外道ども・・・! この怒りの日輪の輝きを恐れぬのなら・・・かかってこいッ!」
〔万丈、気力+30〕
草壁「せいぜい吠えるがいい! 高杉、あとは任せる」
三郎太「は!」
〔敵ユニット離脱〕
<戦闘開始>

<2EP・敵増援1出現>

〔敵ユニット出現〕
源八郎「三郎太! 加勢にきたぜ!」
三郎太「お願いします!」
源八郎「なあに、元一朗もすぐに来る! 汚い地球人どもに天誅を!」
クワトロ(撃ったのは味方・・・となれば、これは上層部の暴走か。まだ目はあるのかもしれん)
アキト「・・・く・・・」

<3PP・味方援軍1出現>
〔味方ユニット出現〕
アキト「お前たち、許さないぞ!」
※※ガイが仲間にいる場合、セリフ追加※※
ガイ「ゲキ・ガンガーを踏みにじるようなやつは、俺が絶対に許さねぇ!」

三郎太「地球人め、何院来ようと同じこと正義は必ず勝ぁぁつ!」

<3EP・敵増援2出現>
〔敵ユニット出現〕
元一朗「・・・・・・」
アキト「・・・お前は・・・!」
元一朗「この戦い・・・決着をつけさせてもらう・・・!」
アキト「自分でやっておいて・・・俺たちがやったように言うな!」
元一朗「だからこそ、落とし前は自分でつける・・・!」
アキト「やってみろォッ!」

<アキトvs元一朗>
アキト「こんなことなら、月面でお前を倒すべきだった!」
元一朗「・・・」

<元一朗撃破orHP30%以下>
元一朗「・・・・・」
アキト「逃げるなっ!」
元一朗「・・・私は・・・自らの正義のために戦った・・・」
アキト「和平の使者を・・・いや、和平を失敗させるために仲間を撃つのが正義かよっ!」
元一朗「・・・・・・」
〔敵ユニット撃破or離脱〕
アキト「ちっきしょう・・・ちきしょう・・・!}

<源八郎撃破orHP30%以下>
源八郎「やりおるな、地球人! だが、弔い合戦は終わっておらん! また会うぞっ!」
〔敵ユニット撃破or離脱〕

<三郎太撃破orHP20%以下>
三郎太「ここまでか・・・! くそ、緊急跳躍するっ!」
〔敵ユニット撃破or離脱〕

<敵全滅・勝利条件達成>
ルリ「木連部隊、撤退していきます」
アキト「・・・・・・」
【戦闘マップ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

ナデシコ ブリッジ
アカツキ「見事に和平は失敗したわけだ。なにやってんだかね、君たちは」
エリナ「これで、木連との全面対決は避けられないわね・・・」
万丈「君たちにとっては都合のいい展開ってわけだ」
アカツキ「おっと、念のため言っておくけど、ネルガルは今回の件に関してはノータッチだよ」
リョウ「じゃあ・・・シャドウミラーが?」
アクセル「和平の使者にあっさりと逃げられるあたり、少し甘いな。・・・ヴィンデルやレモンならば、シャッフル同盟がいたとはいえ、そうそう簡単に抜けられるとはおもね。ま、確証があるわけではないが」
ハヤト「木連の意志・・・というわけか?」
ベンケイ「木連全体かよ!?」
アクセル「バーム星のリオン大元帥の時と同じならば・・・木蓮も大半は事実を知らないことになるな、これは」
クワトロ「・・・おそらく、その通りだな。敵の動きを見る限り」
ユリカ「それなら・・・事実を木連の人たちに訴えましょう!」
クワトロ「無理だな。連中は我々の言うことには耳を貸すまい。・・・それが今回の和平交渉の目的だ」
チボデー「俺たちは、とんだ茶番を演じさせられたわけだ。・・・バカにしやがって!」
アルゴ「許せん・・・」
アカツキ「まぁ、こうなったら戦争の続きをするしかないんじゃない?」
ドモン「お前ら、ずいぶんうれしそうだな。・・・そんなに戦争がしたいのか!」
アカツキ「そういうわけじゃない。確かに戦争が続けば、軍事産業に着手しているネルガルは儲かるがね」
エリナ「連邦に対する発言権も増す・・・というのもあるわね」
リョーコ「はっきり言えよ、ロンゲ!」
アカツキ「もともと厳しいプランだったのさ。逆にここで、偽の和平調印をされなかっただけでもましだろ?」
ヒカル「どういうこと?」
バニング「・・・相手がストレートに攻めてきたということだろう。我々が喜んで帰っていくところに、後ろからミサイルを撃ち込む方が確実だ」
コウ「アクセルの言っている、甘さというのは・・・」
カミーユ「その部分か」
アクセル「ああ。だが、連中の引き際を見る限り、気になるのは奴らの余裕だ」
サイ・サイシー「余裕? どういうこと?」
アクセル「なんとしても俺たちを全滅させてやろうという気を感じなかった。・・・つまり・・・」
ユリカ「こっちを甘く見ている・・・」
クワトロ「いや、違うな。・・・我々がどう動こうが、絶対に勝てるカードを持っているということだ」
アカツキ「・・・やはり、あれかな」
万丈「心当たりが? 会長さん」
アカツキ「会長さんはやめてくれ。エリナくん、テンカワくんはどこに?」
エリナ「医務室よ」

ナデシコ 医務室
アキト「白鳥さんの具合は! どうなんですか!?」
ミナト「ううっ・・・うう・・・」
ユキナ「お兄ちゃん! お兄ちゃんの大好きなゲキ・ガンガー、もうバカにしたりしないから・・・がんばって!」
九十九「わかったよ、ユキナ・・・・・・」
アキト「白鳥さん、意識が!? 白鳥さん!」
イネス「出血が激しかったけど、傷自体は急所から外れていたし・・・命に別状はないわ」
ケーン「ふう、ヒヤヒヤさせるぜ。・・・でも、意識不明っぽかったけど?」
レイン「多量の出血で貧血起こしたのよ」
九十九「・・・愛が、この私を守ってくれた」
タップ「なんだって?」
レイン「これです。これが白鳥さんの命を救ったんです」
恵子「これ・・・」
ライト「指輪か?」
ユキナ「これは・・・お兄ちゃんが用意した婚約指輪・・・?」
宇宙太「ざっくり割れてやがるぜ?」
イネス「説明しましょう。弾丸はこの指輪を直撃、威力が殺され、弾道がズレたのです」
勝平「すげえな、狙ったってうまくいかないぜ」
レイン「弾丸は貫通していたから、もう問題はないわ」
ミナト「白鳥さん・・・その指輪、もしかして私に・・・」
九十九「す、すみません。こんなに・・・なって・・・しまって・・・」
ミナト「いいのよ、いいのよ!」
レイン「さて、あとはミナトさんにまかせて、あたしたちは退散しましょう」
イネス「さて、これで安心して次の仕事に取りかかれるわ。・・・テンカワくん?」
アキト「え? なんですか?」
イネス「ちょこっと、つきあってほしいところがあるの。・・・ミスマル艦長も一緒にね」
アキト「・・・?」

かぐらづき 司令室
木連兵「これより木連優人部隊リーダー、草壁春樹中将より、白鳥九十九大佐に贈る言葉・・・」
元一朗(大佐・・・二階級特進か。・・・それが何になるというのだ・・・)
草壁「僕らの使命、それは宇宙の平和と人類の未来を築くこと、夢の実現だ! 僕らは争いを望みはしない、無益な殺生こそ、正に無意味だ!」「だが、地球連邦政府は卑怯にも全権特使、白鳥九十九大佐の死をもって、僕らに答えたっ!」「だがみんな、くじけちゃいけない。正義はひとつだ!」「そうだとも、僕らは必ず、悪の地球をうち破る」「だから見ていてくれみんな、熱血ロボ・ゲキ・ガンガー3のように、我々は戦う。正義は必ず勝つ!」
元一朗(九十九・・・お前が、お前が悪いんだぞ・・・。俺は悪を成敗したのだ! なのに・・・なぜ、ゲキ・ガンガーが悪を倒した時のような興奮がない・・・! くそぉっ・・・)

ナデシコ 展望室
アキト「なんですか、こんな展望室なんかに連れてきて」
イネス「それじゃ始めましょうか」
ユリカ「なんですか、いきなり」
イネス「アキトくん、艦長、説明はあとでしてあげる。まずは火星のことを考えてくれる?」
アキト「火星?」
イネス「二人とも考えて・・・思い出してアキトくん・・・艦長・・・火星のことを。楽しかった火星都市のことを・・・
アキト「楽しかった頃・・・?」
イネス「そう、二人がまだ幼い頃、一緒にいたあの頃のこと・・・」
ユリカ「・・・小さな頃・・・アキトと一緒・・・」

ナデシコ ブリッジ
ベンケイ「ありゃなんだ、ナデシコのりをキラキラしたもんが囲んでいるぞ?」
カミーユ「この輝きは・・・?」
タップ「おい、こいつ見たことあるぞ」
ライト「そうだ、あれは確かヨコスカで・・・ケーン!」
ケーン「なんて言ったっけ!? え~と、そうだ、CCだ! チューリップ・クリスタル!」
ルリ「ナデシコ、ボソンジャンプフォールド形成」
サイ・サイシー「え~~~ッ」
ハヤト「艦ごとジャンプする気か!?」
ルリ「ボソン反応増大」
〔ボソンジャンプの音〕
〔画面、発光〕


ナデシコ ブリッジ
万丈「これは・・・馬鹿な・・・火星だって!?」
アカツキ「その通り、ここは火星だよ」
エリナ「あたしたちは、火星までボソンジャンプしたのよ。テンカワくんと艦長の力で、ね」
【シナリオエンドデモ終了】


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