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No.6
去る者、追われる者
ロミオとジュリエット

【シナリオデモ開始】
アーガマ ブリッジ
ブライト「ナデシコの消息は?」
リンダ「まだ何の連絡も・・・」
ノイン「どこかで修理しているのは間違いないと思いますが、プリベンターの方でもつかめていません。・・・ただ、あのダメージ・・・宇宙へは出られないはずです」
ブライト「うむ・・・」
京四郎「異星人の侵入をこれだけ許してるんだ。戦艦の一隻くらい、見逃しているんじゃないのか?」
ブライト「耳が痛い意見だな」
ナナ「そうよ、京四郎さん・・・っと、揺れるわね」
アムロ「先にアーガマの修復と補給をした方がいいんじゃないか?」
ハヤト「そうだな、ナデシコを見つけても返り討ちにあっちゃあな」
ムサシ「だけど・・・本当にやり合うのか?」
リョウ「・・・可能性は高いだろうな。それにデビルガンダムの出現でうやむやになったが・・・ナデシコの本当の活動理由はわからないままだ」
〔通信のコール音〕
リンダ「ブライト艦長、三輪長官から通信です」
ブライト「よし、つないでくれ」
三輪「ブライト艦長、喜べ。ロンド・ベル隊に新兵器を配備する話がまとまった。これでナデシコだろうが一発で沈められる!」
ブライト「いや、可能な限り、撃沈は避ける方向で考えていますが・・・それよりも長官」
三輪「わかっておる、補給と修理だろう。・・・トリントン基地へ行け。新兵器も含め、すべて用意してある。詳しくは別に送ったデータを見ろ」
ノイン「それは助かります」
ブライト「それでは、ロンド・ベル隊はトリントン基地に向かいます」
三輪「うむ、わしもそこで合流する。待っているぞ。・・・以上だ」
ブライト「よし、これよりアーガマはオーストラリア、トリントン基地へ向かう!」
一矢「それにしても新兵器・・・なんなんでしょうね」
アムロ「リンダくん、送られてきたデータというのは?」
リンダ「・・・補給物資一覧には・・・それらしいものはありません。補充パイロットとモビルスーツが数機・・・くらいです」
ミチル「それでナデシコを落とす?」
ノイン「モビルスーツは、どうしても武装がビーム兵器にかたよる・・・有効とも思えんが」
アムロ「・・・だが、三輪長官は自信がありそうだったな」
京四郎「悪い予感がしやがる」

アーガマ ブリッジ
ケーン「本当ですか!? ドラグナーの登録が解除できるって!?」
ノイン「トリントン基地の設備なら可能だ」
ブライト「これまでの間、ご苦労だった。もう少しの辛抱だ」
タップ「やっほぅ! これで自由の身だ!」
甲児「トリントン基地ってオーストラリアにあるのか」
ジャック「イエース、シーフードベリーナイスネ」
ムサシ「よぅし、食うぞぉ」
ブライト「本来の目的を忘れるなよ」

≪リサが仲間にいる≫
アーガマ 医務室
エリカ「これでいいでしょうか?」
リサ「はい、大丈夫です」
ミチル「リサさん、ごめんなさいね。あなたが百鬼帝国の人間だったって知られたら、何をされるかわからないから」
エリカ「こうして頭をケガしたということにしておけば、角の跡を包帯で隠せます」
リサ「ごめんなさい、迷惑をかけて」

≪スーパー系主人公≫
アーガマ 一室
ラミア「そういえば、アマダ少尉はどうしてアーガマにいらっしゃっるんですの? たしか・・・別の部隊の小隊長だったと・・・」
ノイン「説明しておくべきだろうな。シロー・アマダ少尉・・・地球連邦軍、東南アジア機械化混成大隊第08MS小隊隊長。任務は東南アジアにおけるギガノス軍の掃討」
セイラ「彼には・・・ジオンのスパイ容疑がかかっているの」
甲児「スパイ容疑だって・・・!?」
リョウ「確証は?」
ライト「D-3で傍受したのさ。・・・何をどう聞いても、ありゃ男と女の会話だったぜ?」
ドモン「戦場でか? ・・・命取りになる。そんな甘い男がよく隊長など務まっていたな」
レイン「・・・ドモン・・・」
ラミア「恋人ですのかしら?」
ケーン「へえ、能面みたいな顔して、気になんのかよ?」
ラミア「・・・ケーン」
タップ「うわ、怖いですのわよ~」
ライト「こっちから勘弁してほしいね、ラミアみたいなのはさ」
ラミア(くだらん。・・・というより興味もない)

≪リアル系主人公≫
アーガマ 一室
リョウ「一年戦争が終わって、やっと落ち着いたと思ったら・・・ギガノスに地底人と異星人か・・・」
シロー「それだけじゃない。ネルガル重工の機動戦艦ナデシコの謎の行動、そしてジオン兵も再び動き出してる」
ミチル「そして空から巨大なガンダム・・・いったいどうなってるのかしら」
ドモン「・・・・・・」
アクセル「そういえば、一矢、最初のあいさつの時、バーム星との交渉で親父さんがどうとか、ブライト艦長が言っていたけど・・・あれはなんだったんだ?」
ナナ「あきれた、あなたバーム星との交渉決裂を知らないのぉ?」
アクセル「・・・交渉・・・決裂・・・? ・・・う、うう・・・」
甲児「ん、どうした? もしかしてなにか思い出したのか?」
アクセル「・・・わからないんだな、これが」
ドモン「思い出す? どういうことだ?」
ミチル「彼は記憶喪失なのよ」
レイン「ええっ!?」
アクセル「まあ、気にしないでくれよ。忘れてるっていっても、名前は覚えてたし、服も一人で着れりゃ、トイレだっていける。メカの操縦もな」
さやか「そこまで忘れられてもねえ」
アクセル「いろいろ情報集めたいんでね、詳しく話してくれないかな?」
甲児「実は俺も、和平交渉が失敗に終わったってことくらいしか知らないんだよな。詳しく教えてもらいたいんだけど、いいかな? リョウくん」
ムサシ「おいらも詳しくは知らないな」
ハヤト「この際だ、情報を整理しておいた方がいいんじゃないか?」
リョウ「もっともだな。じゃあ・・・」
ナナ「あたしから話すわ。・・・バーム星人は最初から侵略者だったわけじゃないのよ」
リョウ「和平交渉の場は月だったと思ったが?」
京四郎「正確には月のすぐそばのコロニーだな。連中の目的は移民・・・何でも、故郷のバーム星がアルゴールとかいう星に激突して・・・消滅したらしい」
レイン「宇宙の孤児・・・ってことなのね」
ムサシ「だったら、地球に住まわせてやればいいじゃないか。そして仲良くすればいいんだ」
京四郎「そう簡単にいくとは思えんね。・・・バーム星人は10億人もいるって話だ」
ムサシ「10億人!?」
ドモン「俺もそこまでは知っている。・・・地球側も賛成派と反対派に別れたが、結局、賛成派の意見が通ったはずだ」
ナナ「そういうこと。スペースコロニーもあるしね」
甲児「大介さんだってフリード星人だからな。異星人と仲良くやっていけるのなんて実証済みさ」
ボス「だったら何の問題もないじゃねえか」
京四郎「ところが、交渉の最中・・・バーム星側の代表、リオン大元帥が毒殺されたんだ」
アクセル「毒・・・殺・・・?」
京四郎「バーム星のやつらはそれを地球の仕業と勝手に決めつけて、戦争を始めたってわけだ」
レイン「犯人は・・・たしか、まだ・・・」
京四郎「ああ、わかってない。・・・地球側の反対勢力の仕業、という線が濃厚だな」
アクセル「・・・なるほど、理解できたよ。バーム星人にとっては、地球人は平和を踏みにじったうえ、指導者を殺したとんでもない奴ら・・・ってわけだ」
京四郎「そういうことだ。一矢もつらいだろうがな」
ドモン「竜崎が? どういうことだ?」
ナナ「・・・その時、一矢お兄ちゃんのお父さんが・・・」
アクセル「親父さんが?」
ナナ「・・・殺されたの」
レイン「えっ!?」
リョウ「あの交渉が決裂した際・・・激昂したバーム星側の親衛隊たちが発砲し、多数の死傷者が出たという話は聞いたが・・・その時に!?」
京四郎「ああ。・・・一矢の親父さんは地球の反対派を説得、バーム星との和平を推し進めようとした」
ナナ「だけど・・・あんなことになって・・・」
ドモン「父親を・・・か」
京四郎「そういうこともあって、一矢としてはバーム星人に対して複雑な思いがあるってことよ」
アクセル「父の遺志を継いでバーム星との和平を支持すべきか。父の仇をとるためにバーム星人を倒すべきか、か」(・・・何だ? なにか・・・ひっかかる・・・)
京四郎「そういうことだ。ところで、一矢はどうしたんだ?」

トリントン基地 管制室
ブライト「連邦軍第13独立部隊ロンド・ベル、旗艦アーガマ、ただいま到着いたしました」
三輪「よく来た・・・と言いたいところだが、裏切り者のナデシコを取り逃がし、異星人どもにもとどめを刺せず・・・無様な状況が続いておるな、ブライト艦長」
ブライト「・・・面目ありません」
アムロ「ん・・・その女性は?」
三輪「うむ、紹介しておこう、ニナ・パープルトンくんだ」
ニナ「よろしく、アナハイム・エレクトロニクスでシステム・エンジニアをしています」
三輪「フフフ・・・厳しい言い方をしたが、これからロンド・ベルは変わるぞ。さっそく、配備される機体を・・・ん、その男は?」
ドモン「・・・・・・」
ブライト(いかん)「彼は・・・コロニーの有志でして」
三輪「有志?」
ブライト「はい、地球の状況を見るに見かねて・・・ということで、コロニーから駆けつけてくれたのです」
ドモン「おい、俺は・・・うぐっ」
レイン「はい! ぜひぜひ、ロンド・ベルでともに!」
三輪「有志・・・なるほど! すばらしい! スペースノイドなど、地に足のつかないフヌケばかりだと思っていたが、君のような男がいたとは! がんばってくれたまえ!」
ドモン「だから俺は・・・! ・・・ぐっ」
レイン「が、がんばりまぁす!」
三輪「よし、では向こうのデッキだ。モビルスーツのパイロットを集合させろ」
アムロ「有志、か。苦しいな、ブライト」
ノイン「いや、ベストではないかもしれないが、ベターな選択でした。・・・長官が弱そうな言葉だ」
ブライト「ああ。・・・すまなかったな、カッシュくん、ミカムラくん」
レイン「あ、なんとなくわかったので・・・もめたくないですし」
ドモン「なら口で言え。ヒールで踏むな、レイン」
レイン「もう! 言ったら意味ないでしょ!」

トリントン基地 格納庫
コウ「・・・すごい。こっちのガンダムはコアブロックつきだ。・・・向こうのも・・・え・・・!? あの重装甲は・・・」
ニナ「あら? ちょっと、何しているの?」
コウ「あ、すみません」
ブライト「む・・・彼は?」
コウ「コウ・ウラキ少尉です。・・・このたびパイロットとしてロンド・ベル隊に配属になりました。よろしくお願いします!」
アムロ「君が補充パイロットか。・・・すると、このガンダムには君が?」
ニナ「そうと決まった訳じゃないですけどね。あとからいらっしゃるサウス・バニング大尉の乗機になると思います」
三輪「これがロンド・ベルに配備されるガンダムだ。ニナくん、説明を」
ニナ「我が社が開発したガンダム試作1号機と、試作2号機です」
アムロ「1号機は純粋なガンダムタイプか。だが2号機は・・・重装甲にするにしても極端すぎるな」
コウ「この重装甲のやつ・・・対核兵器用。肩のバズーカは戦術核装備・・・じゃないのか・・・!?」
ノイン「なに・・・!?」
コウ「口径からして・・・おそらく弾頭はMk82・・・」
三輪「ほほう、いかにも。さすがだな。ウラキ少尉」
ブライト「三輪長官! 核兵器の使用は南極条約違反ではありませんか! どういうおつもりです!」
三輪「もともとは対異星人用に開発されたものだ。南極条約は地球人にのみ適用される! 異星人には何発撃ち込もうと、関係ない!」
ノイン「それは理屈です!」
三輪「うるさい! お前たちがだらしないから、わしがこうやってお膳立てをしてやっておるのだ! ・・・そうだ、異星人どもに使う前に、テストで使用してもらいたい目標がある!」
シロー「まさか・・・ナデシコ・・・!?」
三輪「その通りだ。ディストーションフィールドだかなんだかしらんが、核の直撃には耐えられまい」
セイラ「そんな・・・連邦軍自ら南極条約に違反するんですか!?」
三輪「バカ者が! そんな甘っちょろい考えで戦争に勝てるか!」
アムロ「わかりました、三輪長官。核弾頭・・・大切に使わせてもらいます」
シロー「大尉!?」
セイラ「アムロ!」
三輪「うむ、さすがロンド・ベル隊のエースパイロット。いち早く事情をのみこんだようだな。・・・よし、わしは本部に連絡をとる。細かい事はニナくんに聞いてくれ」
ノイン「アムロ大尉」
アムロ「あの場はああ言うしかない。下手に食い下がれば、使う場所を指定されかねない。・・・ならば受け取り、使わなければいい」
コウ「なるほど」
ブライト「・・・パープルトンさん、どういうことだ? アナハイムはどういうつもりで核装備のガンダムを・・・」
ニナ「・・・わかりません。私は一介のエンジニアにすぎません。開発の決定は上層部からのものです」
ブライト「ものは考えようだ。・・・デビルガンダムなど、通常火力では対抗できない相手への最後の手段としての、だがな」
ニナ「デビル・・・ガンダム!?」
アムロ「そうだ、パープルトンくん・・・いくつか訊きたいことがある。ひとつは・・・アルティメットガンダムと呼ばれる機体のこと、そしてライバル会社であるネルガル重工のことだ」
ニナ「アルティメット・・・ガンダム!?」
アムロ「ああ。そいつは・・・う!?」
ノイン「大尉?」
セイラ「アムロ・・・あなたも・・・?」
アムロ「ええ。・・・なんだ・・・この感覚・・・」
ニナ「あの・・・よろしいでしょうか?」
アムロ「すまない、少し話を聞かせてくれ」(・・・シャア・・・?)

ジオン前線基地
ガトー「情報操作はどうなっている?」
ジオン兵「はっ、まもなくバーム星人がこの基地を襲撃にくると思われます」
ガトー「そうか。機会は一度だけ・・・失敗は許されん。・・・この連邦の制服、少しゆるいな」
ジオン兵「申し訳ありません。少佐のサイズに合うものがなくて」
???「ガトー少佐、ぜいたくを言うものではない」
ガトー「そうですな。・・・今の我々は耐えるのみでありますか」
???「ここまで待った・・・あと少し待てんこともあるまい」
ガトー「・・・はい、大佐」

トリントン基地 格納庫
ケーン「おい、これってもしかして、アストナージさんの言っていたD兵器用の飛行パーツじゃないのか? 確か、リフターとかいう・・・」
ライト「そうか、いよいよドラグナーも空を飛べるようになるのか!」
ノイン「大はしゃぎだな。まだドラグナーに乗るつもりでいるのか?」
タップ「あら、そうだった。俺たち、ここで登録解除になるんだ」
ケーン「へへっ、ノイン教官殿、お世話になっりましたぁ!」
ノイン「もっと鍛えてやりたかったが・・・しかたあるまい」
アストナージ「リフターはすぐに積み込んでD兵器に取り付けてくれ。同時にD兵器の登録抹消も行う」
ケーン「あの~、ノイン教官・・・ちょっとお聞きしますけど・・・」
タップ「やっぱりこの飛行テストって、新しいパイロットがやるんですか?」
ノイン「その予定だが?」
ケーン「あの、お願いがあるんですけど」
タップ「俺たち・・・飛ばさせてくれませんか?」
ノイン「なに?」
ライト「それが最後ですから」
ケーン「いっぺん、ドラグナーで空を飛んでみたいんですよ」
ノイン「・・・しかたない。そのかわり、登録抹消は数日遅れるぞ?」
ケーン「はいっ。ありがとうございます!」
※※スーパー系主人公の場合、セリフ追加※※
シロー「ガンダムにメタルアーマー・・・あの時、これだけの装備があれば・・・アイナを・・・」
ラミア「シロー・アマダ少尉・・・少しよろしいですかしら?」
シロー「ん・・・君は・・・ラミアさん?」
ラミア「少尉がこの隊におられる理由・・・お聞きしましたです」
シロー「ああ、隠すつもりはない。・・・俺にはスパイ容疑がかけられているのさ」
ラミア「任務を放棄してまで敵を守ろうとして? そんなことでよく隊長が務まるものですことね」
シロー「俺だって、地球に来る前はギガノスやジオンの残党たちを地球から追い出すつもりだったさ・・・けれど・・・」
ラミア「けれど・・・?」
シロー(なんだ・・・この娘の目は・・・?)「アイナ・・・あのジオンのパイロットと出会って・・・少し変わった」
ラミア「・・・兵士でありながら、任務を放棄し、敵を逃がすようにか?」
シロー「・・・敵味方に分かれて戦っていても、いい人間はいる。・・・わかり合える」
ラミア「そんなもの、思いこみにすぎん・・・!」
シロー「俺は、これが・・・この愚劣な戦争のただひとつの希望だと思っている」
ラミア「・・・希望?」
シロー「俺たちは、けっして憎しみのために戦っているんじゃない・・・!」
ラミア「任務だから戦っているのだろうが。兵士から任務をとったら何が残る・・・!」
シロー「人間が残る!」
ラミア「・・・・・・!」(わからん・・・この男は・・・? なぜ私はこの男の言葉が気にかかる・・・?)


トリントン基地 倉庫
一矢「ミカムラさん、どうだい?」
レイン「医療物資は充分ね。これなら、よほどの重傷でない限り対応できるわ」
一矢「よかった」
エリカ「そうね、一矢・・・これで少しでも犠牲が減れば・・・」
一矢「あ、いや・・・それもあるけど・・・記憶を失って、戦いに巻きこまれてしまった君のことが心配だったんだ。でも、元気にやっていけそうで安心した」
エリカ「・・・一矢、私、怖いの・・・」
一矢「エリカ?」
エリカ「私・・・なんだか怖い。記憶が戻ってしまったら・・・あなたと、もう会えなくなるような気がして」
一矢「そんなことはない。俺は・・・君を離したくない・・・」
エリカ「一矢・・・」
レイン「あらら? わ、私はお邪魔の・・・ようね。さ、さて、シャイニングの調整しなきゃ・・・」
一矢「エリカ、俺は君のことが・・・」
エリカ「一矢・・・」
ドモン「フッ。戦場でラブロマンスとは、余裕だな」
一矢「む・・・?」
レイン「ち、ちょっとドモン! よしなさい」(もうっ、どうしてこの人はこうタイミングが悪いの!)
一矢「ドモン、どういう意味だ?」
ドモン「俺がお前たちに同行したのは、デビルガンダムに関する情報を手に入れるためだ。それがオーストラリアくんだりまで連れてこられて、あげくに甘ったるいラブシーンを見せられるとはな」
一矢「人を好きになることはいけないことか! ドモン!」
エリカ「やめて、一矢!」
レイン「ドモン! ごめんなさい、竜崎さん」
ドモン「みそこなったぞ、竜崎・・・! あれだけの拳を持ち、俺と渡りあった男が! ・・・そんなことでは、これからの戦いを勝ち抜くことなどできん」
一矢「・・・愛する人を守ろうとするからこそ出せる力もある! お前にはそれはわかるまい、ドモン・カッシュ!」
ドモン「わかるつもりもないっ! ならば、ここでもう一度勝負するか! 竜崎一矢!」
一矢「いいだろう・・・来いっ!」
ドモン「あの時の・・・勝負をつけるっ!」
エリカ「一矢、やめて!」
レイン「ドモン!」
〔警報〕
ドモン「むうっ!?」
一矢「警報!? 敵襲か!」
【シナリオデモ終了】


サブタイトル
「去る者、追われる者」
「ロミオとジュリエット」


【戦闘マップ開始】
〔敵ユニット出現〕
リヒテル「あれか、我々の邪魔をした地球のロボットが集まっているという連邦の基地は?」
ライザ「はい、確かな情報です」
リヒテル「よし。攻撃の前に、最後通告を行う」
三輪「て、敵襲だ!」
一矢「あれは・・・バーム星人!」
リヒテル「余の名はリヒテル。我がバーム星地球攻撃軍提督の名の下に・・・最後通告を申し渡す!」
コウ「あれが、異星人!?」
エリカ「ああ・・・あれは・・・」
リヒテル「愚かな地球人どもよ、我がバーム星人には地球が必要である! 宇宙にさまよえる、バーム星人10億の民に安住の地を与えるため、何としてでも地球征服を成功させねばならない!」
エリカ「ああ・・・ああ・・・」
ナナ「どうしたの、エリカさん?」
エリカ(あの人を・・・私は知っている・・・思い出した・・・あの人は私の・・・! そして私は・・・!)
リヒテル「お前たちは犠牲と混乱を望むまい! 無駄な抵抗はやめるのだ!」
エリカ(どうして? どうして・・・リヒテルは・・・私の・・・)
一矢「どうしたんだ、エリカ!? 誰か医者を! ミカムラさん、頼む!」
リヒテル「すみやかに基地の中の核兵器とやらを放棄し、降伏せよ!」
ブライト「核・・・!? やつらはここに核があるのを知っている?」
三輪「バカな、これは極秘事項のはずだ」
ブライト「迎撃用意!」
リンダ「ダメです、ほとんどの機体が調整中で出られません!」
ブライト「なんだと!?」
ドモン「レインッ! シャイニングガンダムは!?」
レイン「もう少し待って! エリカさんが先よ!」
エリカ「・・・・・・」
ドモン「ちいっ!」
ブライト「なんということだ」
バニング「出られるものだけでも出ろ! 私も出る!」
ブライト「あなたは!?」
バニング「遅れてすまない。ロンド・ベル配属のサウス・バニング大尉だ。ガンダムは出せるのか!?」
ニナ「試作1号機・・・もうしばらく、かかります!」
バニング「く・・・あとはジム・カスタムくらいか」
一矢「俺が出ます。ダイモスなら整備が終わっている」
甲児「マジンガーは光子力エネルギーさえあれば問題ないぜ!」
リョウ「ゲッターも出られます」
<<アクセル>>
アクセル「△△△△△△、出られるんだな、これが!」
<<ラミア>>
ラミア「△△△△△△、出られたりなんかしますわよ」

アストナージ「ドラグナーはリフター取り付けのために先に整備が完了してる! 出られるぞ!」
ノイン「だが、ワカバたちは・・・」
ケーン「いいってことよ、ノイン教官。最後のおつとめだぜ! って、なんだよ。リフターついてないじゃない」
アストナージ「これから、つけようって時だったんだ」
ケーン「しゃあねえなぁ!」
バニング「これしか出れんか・・・!」
アムロ「バニング大尉、僕もすぐに出ます。それまで指揮を!」
バニング「了解した」
〔味方ユニット出現〕
一矢「いくぞ、バーム星人!」
三輪「立派だ、あれぞ男の姿だ!」
一矢「エリカ・・・君を守ってみせる・・・!」
エリカ「・・・・・・」
ドモン「見せてもらうぞ、竜崎一矢。人を守るための力というやつを・・・! レイン! シャイニング、急げ!」
<戦闘開始>

<2EP・敵増援1出現>

ガトー「時は満ちた・・・!」
ジオン兵「少佐・・・お気をつけて」
???「私も行こう」
ガトー「大佐・・・!?」
???「気になるのでな」
ガトー「・・・は?」
???(アムロ・・・そして、もうひとり・・・まさかな)
リヒテル「ふふふ、ひっかかったな地球人ども。バルバス!」
〔敵ユニット出現〕
バルバス「地球人どもめ、蹴散らしてくれるわ!」
セイラ「あんなところに」
バニング「ぐっ、こちらは陽動か」
リヒテル「地球の虫けらどもの基地を、中のロボットもろとも破壊してしまえい!」
ニナ「だめ! もし2号機に積んだ核が誘爆したら・・・このあたり一帯は汚染されてしまうわ!」
一矢「そうはさせるか!」
エリカ(ああ・・・なんて運命の巡り合わせなの・・・。あたしが愛した人は、あたしの兄の宿敵・・・一矢・・・あたしは、愛してはいけない人を愛してしまった!)
一矢「基地にはエリカが・・・! そんなことさせるものかっ!」
エリカ(・・・あの人は、リヒテルは私の兄・・・! そして私は・・・バーム星人・・・!)
バルバス「地球人ども、邪魔をするな!」
一矢「くうっ! このままでは・・・!」
エリカ「一矢!」
バルバス「ハァッハッハッハ! このまま一気に・・・!」
エリカ「おやめ、バルバス!」
バルバス「ウオッ!? ・・・そ、そのお声・・・まさか!?」
<<アクセル>>
アクセル「おいっ! なにやってんだ! 戦闘中だぞ!」
<<ラミア>>
ラミア「ばかな! あんなところに・・・死にたいのか!?」

レイン「エリカさん!? 医務室からいなくなったと思ったら・・・!」
甲児「おいっ! 戻れ!」
ハヤト「なに考えてやがる!」
リヒテル「・・・エリカ!?」
バルバス「エリカ様! どうしてここに!?」
さやか「あの羽は!」
ミチル「バーム星人の・・・翼!? エリカさんは、バーム星人!?」
一矢「ばかな・・・エリカ・・・そんな・・・!」
エリカ「バルバス、ここは退きなさい!」
バルバス「リ、リヒテル様、いかがいたしましょう」
リヒテル「くうぅ、やむをえん。バルバス、エリカを連れて戻れ。攻撃はそれからだ!」
バルバス「はっ。ささ、エリカ様・・・」
エリカ「・・・一矢・・・」
〔バルバス、リヒテルへ隣接〕
〔敵ユニット離脱〕

シロー「敵・・・だったのか・・・!?」
一矢「エリカ・・・そんな・・・エリカ・・・エリカァァァァァァッ!」
リヒテル「陽動作戦は失敗したが、得るものは大きかった! そして、攻撃そのものが失敗したわけではない! 行くぞ!」
京四郎「何をしている一矢、敵が来るぞ!」
一矢「・・・エリ・・・カ・・・」
〔一矢、気力-30〕

<一矢vsリヒテル(1回目)>
一矢「エリカを返せ!」
リヒテル「何を言う。虫けら風情が余の妹を返せなどと!」
一矢「妹だと!?」
リヒテル「いかにも、エリカはこのリヒテルの妹だ」
一矢「な・・・なんてことだ」
エリカ「いや! お兄さま。一矢を攻撃しないで!」
リヒテル「何を言う、エリカ! こやつは敵だぞ!」
エリカ「お願いします、お兄さま、一矢を傷つけないで!」
リヒテル「・・・ま、まさかエリカ、おまえはあの男を!?」
一矢「待ってろエリカ、いま助けるぞ!」

<一矢vsリヒテル(2回目)>
エリカ「お兄さま!」
リヒテル「ええぃ、エリカを部屋に連れていけ。これでは戦えん」
バーム兵「はっ」
リヒテル「これで戦える。ゆくぞダイモス!」

<リヒテル撃破>
リヒテル「おのれダイモス。エリカを連れて脱出する!」

<敵全滅・味方援軍1&敵増援2出現>
ブライト「なんとか守り切れたか」
三輪「ぐぬぬぬぬぬ、どこのどいつだ! バーム星人の女を連れ込んだのは!」
一矢「・・・俺です!」
三輪「キサマかぁ、この裏切り者め、銃殺してやる!」
ブライト「長官、落ち着いてください!」
コウ「ん・・・?」
ガトー「・・・・・・」
コウ(補充パイロット・・・?)
ガトー「これが・・・核装備をしたガンダム・・・ すばらしい、見事なモビルスーツだ」
コウ「自分もそう思います!」
ガトー「君、バズーカに弾頭の装備は済んでいるんだね?」
コウ「は、はい」
ガトー「・・・では、試してみるか・・・」
シロー「・・・誰だ? もう戦闘は終わったんだぞ? プラートさん、補充パイロットの人数は?」
リンダ「え・・・? ウラキ少尉とバニング大尉のお二人です」
シロー「三人目・・・いや、違うっ!」
ニナ「ちょっと、あなた! なにしてるの!」
ガトー「ちっ、だが・・・もう遅い! 間に合うまいっ!」
ドモン「とうあっ!」
ガトー「なにっ!? この高さまで飛んだだと!?」
ドモン「連邦の服を着て、ここまで忍び込むとはいい度胸だ! だが・・・シャイニングガンダムが出られなかったのはお前にとって運がなかったな!」
ノイン「カッシュ! 取り押さえろ!」
〔殴打音〕
ドモン「むおっ!?」
ガトー「隙ありっ!」
〔敵ユニット出現〕
ドモン「しまった! 誰だっ!」
セイラ「ジオン兵が侵入している? 止まりなさい。撃つわよ!」
シャア「・・・アルテイシア!?」
セイラ「に、兄さん!? キャスバル兄さん!? ・・・やっぱり、まだ生きてジオン軍に」
※※No3Bでセイラがラルと戦闘している場合のセリフ※※
シャア「ラルの言っていたことは本当だったのだな」
※※No3Bでセイラがラルと戦闘していない場合のセリフ※※
シャア「お前こそ軍を抜けたはずではなかったのか!?」

アムロ「セイラさん! うっ・・・貴様・・・!」
シャア「・・・アムロ・・・!」
アムロ「シャアッ!」
〔敵ユニット出現〕
アムロ「ゲルググ・・・! 隠してあったのか!? ここまでの接近に気づかないとは・・・!」
ニナ「誰か、誰か2号機を止めて!」
ガトー「この機体と核弾頭はいただいていく。ジオン再興のために!」
アムロ「させるかっ! アストナージ! ガンダムは!?」
アストナージ「ああ、今終わった! 出てくれ!」
シロー「俺も行きます!」
コウ「くそっ・・・!」
アストナージ「ウラキ!? おい、そっちは!」
セイラ「兄さん・・・何をしようとしているの・・・」
〔味方ユニット出現〕
〔味方戦艦出現〕

〈出撃ユニット選択〉
ニナ「試作1号機!? ウラキ少尉、何しているの! あなたじゃ無理よ!」
コウ「僕だって、パイロットだ!」
ニナ「なんてこと・・・」
ガトー「来たか。連邦め」
シャア「援護を出せ!」
〔敵ユニット出現〕
ラル「全機、ガトー少佐とシャア大佐の脱出を援護する! 続け!」
オルテガ「ロンド・ベルめ、今度こそ仕留めてやる」
マッシュ「オルテガ、俺たちの任務は少佐たちの援護だぞ」
ガイア「そういうことだ。楽しみはこの次にとっておけ」
ドモン「ぞろぞろと!」
バニング「どれも旧式だ! 数にだまされるなよ!」
ノリス「核か・・・ 連邦め、自軍の象徴であるガンダムに核を積んで、何をするつもりか!」
アイナ「・・・・・・」
シロー「あのモビルアーマーは!? まさか・・・アイナなのか!?」
アイナ「あのガンダムは・・・まさかシロー? ・・・そんなはずはない、シローがオーストラリアにいるはずが・・・」
シロー「アイナ!」
アイナ「・・・やっぱりシローなの?」
ノリス「アイナ様?」

<アクセルvsシャア>
アクセル「こいつ、他の機体とは動きが違う!」
シャア「こいつも新型!? なかなかの動きだが・・・!」

≪リアル系主人公≫
<アクセルvsアイナ>

アクセルアイナっていうんだろ、あんた! アマダ少尉の行為をムダにする気か!」
アイナ「・・・私・・・私は・・・」
アクセル「だったら、モビルアーマーを壊してでも、おろしてやる!」

<ラミアvsシャア>
ラミア「赤い彗星・・・シャア・アズナブルか!」
シャア(なんだ、このプレッシャー・・・強化人間・・・? いや、違う・・・)

≪スーパー系主人公≫
<ラミアvsガイア>

ガイア「見慣れぬ奴だが、この黒い三連星と戦うことになったのを不運と思え!」
ラミア「こけおどしにすぎんな!」

≪スーパー系主人公≫
<ラミアvsノリス>

ノリス「見慣れぬ機体・・・連邦も新型を開発しているのか!?」
ラミア「ほう・・・できるな」

<アムロvsシャア>
アムロ「シャア、貴様、いったい何を企んでいる!?」
シャア「今は答える時ではない。貴様もニュータイプなら感じてみろ!」
アムロ「勝手なことを!」
シャア「ア・バオア・クーでの戦い・・・ここで決着をつけるぞ、アムロ!」

≪スーパー系主人公≫
<アムロvsラル(1回目)>

アムロ「このグフ・・・まさか!」
ラル「久しぶりだな・・・坊や!」

≪スーパー系主人公≫
<アムロvsラル(2回目)>

ラル「グフとは違うのだよ、ただのグフとは!」
アムロ「カスタムタイプのグフなのか!?」
ラル「これでモビルスーツの性能による差はあるまい! いつぞやのようにはいかんぞ!」
アムロ「ちぃっ!」

≪リアル系主人公≫
<アムロvsラル>

ラル「やるようになった、坊や!」
アムロ「坊やの頃とは違う!」

≪リアル系主人公でまだ黒い三連星全機健在≫
<アムロvsガイア>

アムロ「もらった!」
ガイア「何度も同じはくわん!」
オルテガ「ガイア、ジェットストリームアタックの体勢に!」
マッシュ「おうよ!」

<アムロvsガトー>
ガトー「連邦の白い悪魔・・・! こんなところで出会えるとはな! 忘れてはいない! ア・バオア・クーを捨てた時のことを! あの時、私と会わなかったことを・・・今は呪うがいい!」
アムロ「ア・バアオ・クー・・・! まだあの戦争のことを!」
ガトー「まだ終わっていない! 我らジオンの残光は、いまだ消えぬ!」

<セイラvsシャア>
セイラ「兄さん! 私は兄さんを止めなければならない!」
シャア「アルテイシアか・・・!? ・・・何がお前をそうさせる!?」
セイラ「私をそうさせたのは、兄さんよ・・・!」

<セイラvsラル>
※※No3Bで戦闘している場合のセリフ※※
ラル「アルテイシア様・・・私もジオン再興のために働かねばなりません。ご免!」
セイラ「ラル、私に銃を向けるか!」
※※No3で戦闘していない場合のセリフ※※
ラル「な・・・アルテイシア様か!?」
セイラ「また・・・会いましたね、ラル・・・!」
ラル「再び・・・戦場でお会いすることになろうとは・・・!」


<コウvsガトー>
ガトー「ウラキ少尉、その意気込みはよし! だが、私を敵にまわすには、君はまだ、未熟!」
コウ「未熟だとぉ!」

<コウvsガトー(戦闘後)>
ニナ「いやぁ、あたしのガンダムがぁ!」

<シローvsノリス>
シロー「そこをどけ!」
ノリス「こやつ、どうしてここまでアイナ様を!?」

<シローがアイナを説得>
シロー「アイナ、そこから降りるんだ。俺たちが戦う必要なんてない」
アイナ「シロー・・・シローなの。ダメ、私にはお兄さまの夢を壊すことなんてできない!」
シロー「アイナ!」
※※まだノリスが生存している場合、セリフ追加※※
ノリス「貴様、アイナ様から離れろ!」


<シャア撃破orHP30%以下>
シャア「ええぃ、ここまでやられるとは」
アムロ「まてっ! シャア!」
セイラ「兄さん・・・」
〔敵ユニット撃破or離脱〕

<ガトー撃破orHP30%以下>
ガトー「くっ、私としたことが。回収急げ!」
〔敵ユニット撃破or離脱〕
ニナ「試作2号機が・・・!」

<アイナHP30%以下>
アイナ「出力が上がらない! 撤退します!」

<敵全滅・勝利条件達成>
ブライト「なんということだ・・・! バーム星人にジオン残党・・・ここまでやられるとは・・・!」
三輪「何をしている。2号機を持っていかれたんだぞ。核弾頭ごとだ! すぐに追え!」
ブライト「追いたいのはやまやまですが・・・アーガマが整備中で動けません」
三輪「なんということだ。ロンド・ベルの役立たずめが!」
コウ「僕が・・・僕があの時・・・もっとうまくやっていれば・・・! ジオンの潜入に気づいていれば・・・くそぉっ!」
アムロ「ウラキ少尉、自分を責めるな」
ノイン「アーガマが出撃可能になり次第、すぐに追う。・・・借りはその時に返せ」
コウ「くっ・・・」
アムロ(それにしてもシャア・・・核弾頭で何をするつもりだ・・・?)
【戦闘マップ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

トリントン基地 管制室
ニナ「それにしても、どうしてバーム星人やジオンに、ガンダム2号機のことが・・・」
ノイン「情報がどこからか漏れている・・・スパイでもいると?」
三輪「スパイならわかっておる!」
ブライト「え!?」
三輪「竜崎一矢とシロー・アマダをここへ呼べ!」

海底城 司令室
リヒテル「許せん、生かしておけん。こともあろうに憎むべき地球人、父の仇である地球人を愛するなど!」
バルバス「リヒテル様、気をお静めください!」
リヒテル「ええぃ、はなせバルバス!」
ライザ「エリカ様も、リヒテル様にあやまるのです」
エリカ「なぜ、あやまらなければならないのです!」
リヒテル「わかっているのか、お前が愛した男は地球人なのだぞ。父を殺した地球人なのだ!」
エリカ「お兄さまは戦うことしか頭にない。お父さまは平和を求めて地球人に会いにいかれたのです」
リヒテル「その父は誰に殺された!? 地球人にだ。あの野蛮な地球人にだ。お前はその憎しみを忘れてしまったのか」
エリカ「私たちも一矢のお父さまをあの時、殺してしまったわ。それに、お父さまは最後まで平和を望んでいらっしゃいました」
リヒテル「だから地球人を許せというのか!」
エリカ「お兄さまは、地球人を憎むあまり、平和を望んだお父さまの心を忘れてしまったのですか!?」
リヒテル「・・・エリカを牢に閉じこめておけ!」
エリカ「お兄さま!」
リヒテル「貴様はもう妹でも、バーム星人でもない! もう余に妹などおらん、バーム星人エリカは死んだ・・・死んだのだ!」

トリントン基地 管制室
三輪「竜崎一矢、あのエリカとかいうバーム星人のスパイを手引きしたのは貴様だな!」
一矢「違う、エリカはスパイなんかじゃない!」
三輪「バーム星人だぞ!」
一矢「おれは今の今まで知らなかった! もし本当にスパイだったら、どうしてあそこで自分がバーム星人であることを明かしたんです!」
ライト「確かに。・・・スパイだったら、このまま潜入を続けるはずだよな」
タップ「バレたら命も危ねえしなあ」
三輪「貴様ら、わしに意見する気か」
レイン「お言葉ですが長官、エリカさんの記憶喪失は本物でした。竜崎さんがエリカさんの正体を見破ることは不可能だと思いますが?」
三輪「ならば、貴様がスパイだ。シロー・アマダ! 貴様がアイナとかいうジオン兵と密通していることは明らかだ!」
シロー「・・・・・・」
三輪「ほれみろ! 答えられんではないか! 貴様ぁ、この基地のことを敵に教え、あまつさえ核までも・・・!」
ブライト「それはありません。・・・アマダ少尉は東南アジアで我々と合流して以来、ずっと行動を共にしてきました。・・・彼には悪いが、監視もつけていました」
三輪「ええい! 目を盗んで通信するぐらい、簡単にできるわ」
シロー「・・・・・・」
三輪「わし直々に取り調べを行う! 覚悟しろ、この・・・」
アムロ「三輪長官、そこもおかしい点がある」
三輪「なんだ、大尉? まさか貴様・・・スパイの肩を持つのか!」
アムロ「お忘れですか? 我々が核弾頭を施したガンダム試作2号機のことを知ったのは・・・トリントン基地についてからです」
ノイン「だが、ジオンの狙いは、これだけスーパーロボットやメタルアーマーがそろっているにもかかわらず・・・試作2号機のみに標的を絞った・・・」
アムロ「むしろ、我々の存在を知らなかった可能性の方が高い・・・つまり、この基地に核武装した機体が存在するという情報は、我々よりも先につかんでいたということです」
三輪「ぐぬぬ・・・どいつもこいつも、わしの言うことにケチをつけおって。上官に対する態度がなっとらん!」
リンダ「三輪長官!?」
三輪「これというのも、ブライト艦長、貴様の教育がなっておらんからだ!」
一矢「三輪長官、何を!」
〔殴打音〕
ブライト「ぐっ!」
一矢「ブライト艦長! 三輪長官、いきなり殴ることはないでしょう」
三輪「うるさい、上官の言うことに口答えする反抗的な態度を修正してやっただけだ! それ以上グダグダ言うと、貴様らも修正するぞ!」
京四郎「ふざけやがって・・・! 三輪、てめえ!」
ブライト「よさんかっ! 夕月! ・・・長官、ロンド・ベルはすぐにジオン軍を追跡します。竜崎一矢、シロー・アマダ少尉の身柄はロンド・ベル隊に拘束、尋問はこちらで行います」
三輪「勝手にしろ! もうお前たちなどにかまっておられん!」
<<アクセル>>
アクセル「ブライト艦長、どうしてよけなかったんですか。あんなへなちょこパンチ」
<<ラミア>>
ラミア「ブライト艦長、先ほどはわざと殴られたようでございましたですが?」

ブライト「それも艦長の仕事だ」
ライト「たしかにな。あそこで避けたりしたら、なに言い出すかわかんねえぜ、あのおっさん」
ケーン「さっすが、名艦長」
ブライト「茶化すな!」

ジオン前線基地 一室
ラル「アルテイシア様・・・再び連邦に・・・」
シャア「歴史は繰り返すのかもしれん。やりにくいようだな」
ラル「いえ、このランバ・ラル、心に決めました。・・・ジオンの大義のため、あえてアルテイシア様にも銃を向けることを。・・・できれば、避けたいですが」
シャア「そうか・・・」
ガトー「大佐、連邦は追ってくるでしょうか」
シャア「・・・来るな。少なくとも、ロンド・ベル隊は、な。ガトー少佐、君は自分の仕事だけを考えてくれればいい」
ラル「ガトー少佐、少しお眠りください。少佐には大事な任務が残っている」

トリントン基地 格納庫
タップ「ええ~っ!」
ケーン「本当かよ、登録解除ができないって!」
アストナージ「ああ、さっきの攻撃でコンピュータがイカレたそうだ。・・・当分、このままだとさ」
ライト「そんなぁ、せっかく自由になれると思ったのに」
アストナージ「来て、すぐに解除してれば間になったんだがな」
タップ「リフターのたたりかよ~っ」
バニング「ここか。・・・お前たちか、Dチームというのは」
ケーン「そうだけど、おっさんだれ?」
バニング「俺はサウス・バニング大尉。今日からお前たちの教官となる」
ライト「へ? 教官って、ノイン教官は?」
バニング「もともとノイン教官は、急場の教官だ。これからはウラキ少尉ともども、俺がお前たちをしごくことになる。よろしくな、ヒヨッコども」
ライト「そ、そんなぁ・・・」
バニング「特にドラグナー2にのるタップ・オセアノ三等空士。お前の機体には新たに補給装置が取り付けられた。・・・これまでとは違う戦い方になるぞ」
タップ「なんで俺ばっか」
ケーン「ああ、登録解除もされず、教官も女性から怖そうなおっさんに・・・。地獄だぁ~」

海底城 牢獄
ライザ「バーム星10億の民の運命を背負って、リヒテル様はお疲れです」
エリカ「・・・・・・」
ライザ「なのにお前は、リヒテル様の心も知らず・・・お前もバーム星人なら、なぜ罪を償おうとしないのですか」
エリカ「罪? 愛が罪だというの、お前は? お前のような情け知らずの女がバーム星人にいようとは・・・」
ライザ「情け知らずなのはお前の方だ!」

アーガマ 一室
一矢「・・・エリカ・・・」
京四郎「因果は巡るさだめ。悲しいさだめさ。恋する二人が敵同士とはな」
メリー「ロミオ&ジュリエットですネ」
<<アクセル>>
アクセル「竜崎、元気出せよ。・・・別に彼女は死んだわけじゃない。また会えるさ」
<<ラミア>>
ラミア(・・・わからん世界だ)

さやか「これは・・・重傷ね」
甲児「ああ、事情が事情だからな。どう声をかけてやっていいか、わからねえ」
ナナ「一矢お兄ちゃん・・・エリカさんは・・・もう・・・」
一矢「・・・いや、俺はエリカをあきらめない。どんな障害が俺たちの間にあろうとも・・・そいつを撃ち砕いて俺はエリカを取り戻す・・・!」
ドモン「竜崎、敵は敵だ。そんな迷いは拳をくもらせるだけだ。お前にもそれはわかるはず」
レイン「ドモン・・・」
甲児「だけどよ、ドモン。そんなに簡単に割り切れるもんじゃねえぜ?」
ドモン「いや、割り切れる、切れないは関係ない。拳は心を映す鏡・・・迷いはそのまま拳に現れる。師匠の受け売りだが、竜崎にもそれはわかっているはずだ」
一矢「・・・・・・」
ハヤト「ま、あきらめるこったな。しょせんは敵同士だ」
シロー「いや、そんなことはない」
リョウ「ん、アマダ少尉・・・」
<<アクセル>>
アクセル「疑いは晴れたのかい? 小隊長さん」
<<ラミア>>
ラミア「アマダ少尉・・・尋問はよろしいのですかしら?」

シロー「ああ、艦長に助けてもらった。・・・だけど、どうあろうと、俺の気持ちは変わらない」
一矢「アマダ少尉も?」
シロー「竜崎くん、彼女を信じてあげるんだ。どんな結果になろうとも・・・それだけは、やめちゃいけない」
<<アクセル>>
アクセル「純愛だねえ。俺も記憶が戻れば・・・って、あれ・・・? 恋人・・・? 俺にも・・?」
<<ラミア>>
ラミア(そんな気持ち・・・任務に支障をきたすだけだ。なのに・・・私は・・・?)

ムサシ「なんか・・・盛り上がってるな」
甲児「いいじゃねえか。ガックリ下向いてるよりはよ。・・・だけど、なんとかはしてやりてえな」
ドモン「わからんな。だが・・・それで気合が入るのならそれでいい」
レイン「もう、なんでドモンはそういうとこってわからないの? 私は・・・ちょっと彼女たちがうらやましいかな」
ドモン「ん・・・? レイン、敵に連れ去られたいのか?」
レイン「そうじゃないわよ! バカ!」

ジオン前線基地 一室
アイナ「シロー・・・私はどうすればいいの・・・」
ノリス「なんということ。ギニアス様のお心づかいがこのような形で裏目に出るとはな」
アイナ「私はお兄さまの夢のために・・・ここまで来た・・・でも、サハリン家の私・・・まるで人形のよう」
ノリス「アイナ様・・・お心を乱されぬよう・・・」
アイナ「・・・・・・」

アーガマ ブリッジ
ブライト「我々ロンド・ベル隊は、これよりガンダム2号機奪回のため、ジオン軍の追撃に入る!」
ボス「あれ、ナデシコはいいのかよ」
ノイン「いまだ消息はつかめない・・・だが、あれだけの規模の戦艦が宇宙へ上がるのを見過ごすほど、連邦も無能ではあるまい。それにプリベンターの方も動いている」
ブライト「それらもふまえての、試作2号機奪回の最優先だ」
甲児「けど、ジオンの連中がどこへ向かったのかわかるのかい?」
ノイン「プリベンターの情報では、彼らはアフリカ方面に向かった」
シロー「アフリカにジオンの基地が?」
アムロ「おそらく、ロケットの打ち上げ施設がある」
ブライト「連中の目的は・・・宇宙だ」
【シナリオエンドデモ終了】


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