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エピローグA

カサレリア
甲児(もう、フリード星についたのか? 大介さん・・・マリア。大変だろうけど、がんばれよ・・・)
さやか「ちょっと甲児くん、ボケっと空見上げて、どうしたのよ」
甲児「あ、いや、なんでもない。なぁ、オデロ、もうこのくらいでいいんじゃないか?」
オデロ「ああ、オレたちはな。1匹も釣れてないの、甲児さんだけだぜ。これ街に売りにいくんだからな。しっかりしてくれよ」
甲児「ちぇっ、しっかり見てやがらぁ。よぉし、みてろよ、一番でっかいの釣ってやるからな」

カサレリア「マーベット「みんな、いま連絡があったんだけど、マクロス7、出発したそうよ」
ウッソ「もうそんな日になっちゃったんだ。あの人たちも、行っちゃったのか・・・」
弾児「もともと移民船団だ。しかたねぇさ。それより剣人、こんなところでのんびりしてやがるが、お前ギシンへいかなくていいのかよ」
剣人「ああ、生きていれば、いつでも連絡はとれるし、会いに行くことだってできらぁ。だいたい、オレがいってもやることねぇしな。ここで畑つくってる方が、よっぽどマシだぜ」
弾児「違いねぇ。どれ、甲児たちがちゃんと釣ってやがるかどうか、見に行くとするか」
剣人「おう」

カサレリア
シャクティ「はい、そうです。ウーイッグへは、この道をずっとまっすぐいけば・・・」
ファ「シャクティ」
シャクティ「あ、カミーユさん、ファさん。きてくれたんですか」
カミーユ「元気そうだね、シャクティ。いまの人は?」
シャクティ「・・・道に迷った、旅人です」
ファ「どうかしたの?」
カミーユ「いや・・・なんでもないよ」
ファ「カルルも元気ね?」
カルルマン「うあっ、ダァ」
ハロ「ミンナゲンキ。カミーユ、ファ、ゲンキカ?」
カミーユ「ああ」
シャクティ「洗い物は終わりましたから、案内します。あの煙の上がっているところが、わたしたちの家があるところなんです。前は、統合政府やOZに見つからないように、あんな風に煙は出せなかったけど・・・」
カミーユ「いまは、大丈夫ってことか」
シャクティ「はい」

タワー
休憩室
鉄也「地球連合条約機構だって?」
ジュン「なんですか、それ」
弁慶「そういう話があるってこった。リリーナたちが提案した、地球圏の統一政府構想らしい。5年を目処に進めるって話だ」
ケイ「それであの娘、このところずっとコロニー回ってるんだ」
ガイ「すげぇこと考えるもんだぜ」
シュワルツ「しかし、再生機構にしても連合条約にしても、地球環境の再生と保護はやっても、地上から人を追い出すって話にはならねぇ。あいつは、シャア・アズナブルは、そいつで納得するのか。まさかとは思うが・・・」
ケイ「でも、月の再生機構本部には、ブライトさんやアムロさんがいるはずだし、ケレスにだってノインやタケルたちが常駐するはずでしょ」
弁慶「ま、抑えてくれるとは思うがな」
ゴウ「・・・そろそろカサレリアだ」
ケイ「あの子たちに会うのも、久しぶりかぁ」

カサレリア
オデロ「うわ、なんだよ、みんな来ちまったのか」
竜馬「お前らがどんな暮らしをしてるのか見ようと思って、補給のついでに寄っただけだ。そういう言いぐさはねぇだろう」
カミーユ「思ったよりも早かったみたいですね」
竜馬「おう、お前らもついてたのか」
シロー「ジュンお姉ちゃん、鉄也お兄ちゃん!」
ジュン「シロー、元気にしてた?」
鉄也「甲児くん、久しぶりだな。元気そうでよかった」
甲児「そっちこそ。オレたちはもうしばらくここにいてからタワーに戻るけど、鉄也さんたちもそうしたらいいんじゃないか?」
鉄也「俺には・・・向いていないさ」
ケイ「ウォレンとトマーシュがいないみたいだけど、どうしたの?」
マーベット「あの2人なら、街に買い出しにいってもらっているわ」
ケイ「ねぇちょっとマーベット。お腹大きくなってきたんじゃない?」
マーベット「ええ、そうよ」
早苗「まぁ、ずいぶん大勢なのね。オデロくん、お魚、街にもっていくのはやめて、みんな焼いちゃいましょうか」
グラキエース「・・・」
ジョッシュ「どうしたんだ?」
グラキエース「・・・もし、わたしに違う生き方が許されるのなら・・・そうしてみたい。彼らを見ていて、そう思った。わたしの命が、尽きるときまで・・・」
ジョッシュ「ラキ・・・」
グラキエース「おかしいか?」
ジョッシュ「いや・・・できるさ。君なら」
鉄也「だからといって、ここで暮らすなどというなよ。お前たちには責任がある。とうぶんは楽な生き方ができる立場じゃない。それを忘れるな」
ジュン「ちょっと、鉄也」
ジョッシュ「いいんだ、わかっている。タワーを降りるつもりはない。後始末をして、復興の手助けをするのは、オレがやらなくてはならないことだ。忘れちゃいない」
グラキエース「わたしは・・・ジョシュアにまかせる」
ウッソ「でも・・・僕たちが何かしたところで、また平和になるってわけじゃないですよ。ここで生活する僕が、いえることじゃないかもしれないけど・・・」
鉄也「ああ。平和をつくっていくのも、それを維持していくのも、俺たちにできることじゃない。それはまた別の話だ」
ケイ「そうだね・・・。でも、あたしは大丈夫だと思うな。あの時感じた、みんなの想いは、本物だと思うから」
甲児「そうだぜ、鉄也さん。オレたちが信じなくて、どうするんだよ。地球は、オレたちが守った地球は・・・もう大丈夫さ。きっと」
〔通信のコール音〕
弁慶「ん? どうした、隼人」
〔モニターの開閉音〕
隼人「そろそろ時間だ。お前たち、タワーに戻れ。出発するぞ」


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