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エピローグ

宇宙世紀0080。
ガディソード要塞の決戦に
挑んだホワイトベース隊は、
激闘の末、勝利を収めた。

様シアの崩壊と同時に
全地球圏で活動していた
敵の複製軍団は活動を停止し、
地球は危機を脱した。

多くの星系を巻き込み、
銀河を震撼させた大戦にも、
終りが訪れたのである。

【シナリオエンド開始】
数日後…

ガンドール ブリッジ
ミライ「ガンドール、まもなく刻印とランデブーします」
葉月博士「逆噴射! 制動をかけろ」
ローズ「熱源反応接近。刻印からのシャトルです」
リンダ「認識番号確認。ジュリアさんを乗せたシャトルです」
葉月博士「予定通りだ。右舷のドッキングポートに誘導してくれ」
リンダ「了解」
ブライト「フラウ、全クルーをブリッジに集めてくれ」
フラウ「わかりました」

ガンドール ブリッジ
ブライト「みんな、集まったようだな」「これから外宇宙とのゲートを繋ぐ。このゲートを使い、それぞれの星に帰還してもらう手はずだ」
プラート博士「いよいよ、お別れじゃな。危険を承知で地球圏まで来てくれた仲間には、感謝に絶えん」
スケード「いえ、地球の皆さんの協力なしに、星間連合や異次元同盟を打ち破る事は叶いませんでした」
シノブ「方々のお力添え、心より感謝致します」
隼人「俺達は共に命がけで戦場を潜り抜けて来た」「たとえ広大な宇宙を隔てていても、俺達の友情が消える事はない」
ミト「そうだね。どんなに離れていても、僕らは仲間なんだ」
ジュリア「私は、あなた方の中に未来の希望を見ました」「お互いの宇宙に真の平和が訪れた時…閉ざされた宇宙は再びつながる事でしょう」「私はあなた方の誠実なる心を信じ、刻印の力を使います」
葉月博士「では、これより異次元ゲートを開く」
フェアリ「ゲート開放の準備に掛かります。秋水様、格納庫へ」
秋水「おう!」
ミト「これで地球とも、しばらくお別れか…」
ダバ「ああ…青く美しい星だ。できれば、もう一度来てみたいな」
キッド「戦い続きで、ろくに地球の案内もしていないな…」
お町「ゆっくりしていったらどう?」
シュテッケン「そうしたいところだが、我々には、戻ってやるべき事が山ほどある」
士郎「そうですね」

ガンドール 格納庫
葉月博士「ジュリアさん、準備はよろしいですか?」
ジュリア「ええ…始めましょう」「刻印の力で皆さんをそれぞれの宇宙にお送りします」「フェアリさん。そちらの準備は良いですか?」
フェアリ「C.U.B.E.とのシンクロは良好。全て順調です」
秋水「こっちも、順調だぜ。さあ、誰から行くんだ?」
ガスコン「では、ワシから行こう! 外宇宙ならどこでも構わん。適当に頼む!」
フェアリ「適当…ですか?」
ガスコン「その方が面白いではないか! わっはっはっはっはっは!!」
剣人「ヘヘッ! 相変わらずだな、ガスコンのやつ」
ガスコン「剣人殿、このガスコン、放浪の旅に出たく存じます。お許しあれ」
剣人「よせよ、そんな言葉遣い! いいんだぜ? 無理しねえでよ!」「お互い友達でいようじゃねえの! 互いに生き方がわかってるんだからよ!」
ガスコン「うむ! そうだな! わっはっはっはっは!」
アール「果て? どう言う事でしょうかな?」
剣人「ま、戦った男同士でなきゃわからねえ事だよな?」
ガスコン「だが、その時が来たらこのガスコン、100万の兵を率いて必ず駆けつけますぞ?」「たとえ、嫌がられても! ぬあっはっははははは!」
剣人「ぬあっはっはっはっは!」
ガスコン「わはははははははは!」
剣人「あばよーっ! タコ入道!」
ガスコン「さらばじゃ、小童!」
〔画面、発光〕

ガンドール 格納庫
アール「長い間の苦労が今、報われました」
剣人「そうだな。ようやく、俺達の役目も終わったぜ」
ミト「うん、これできっと宇宙は平和になるよ」
ダバ「ミト王子、君はエドン国に戻ったら、どうする?」
ミト「また旅に出るつもりだよ。この戦争で被害を受けた人達を少しでも助けたいんだ」
アール「王子!? それでは、エドン国の復興は? トクガー王家はどうなります?」
ミト「大丈夫だよ。父上もいるし、あのイーゴ・モッコスも力を貸してくれるしね」「僕は真に人々にとって、平等な社会を作るために、もっと見聞を広めておきたいんだ!」
スケード「なるほど、それは良い事です」
カークス「どこまでもついて行きますぞ、王子!」
シノブ「私も、お供します!」
ミト「うん! 頼りにしているよ、みんな!」
ダバ「剣人、君はどうする? エリオス王家の後を継ぐのかい?」
アール「ええ、もちろんです! そうですな? 剣人様?」
剣人「俺は王様になるなんて一度も言ってねえぞ」
アール「け、剣人様? 戦いが終われば、エリオス復興の事、考えてくださるのではなかったのですか?」
剣人「だからよ、俺は国王になって、権力を振りかざすつもりはねえって事よ!」
アール「な、なんですと!?」
ダバ「そうですね。銀河はもはや、一部の権力者によって支配される時代ではありません」
ミト「うん、この世界は、そこに住む人々、全ての物だ」「人が人を支配する事のない上下の差も身分の別もない平等な社会を作る事、それが理想だ」
剣人「うっひゃー! やったぜ、ダバ、ミト王子! そうこなくっちゃな!!」
アール「し、しかし…そ、そんな…」
剣人「心配するなよ、爺さん。国王にはならねえが、国づくりの手伝いはさせてもらうぜ?」
弾児「フ…まずはエリオスを復興させようって事か?」
剣人「そうよ! エリオスだけじゃねえ! 外宇宙、全部をな!!」
次郎「おもしれえ! ついて行くぜ、アニキー!」
まなぶ「ぼくも賛成です。僕達はエリオスの進んだ技術を学んで、復興事業に活かすべきです」
早苗「お手伝いしますわ。アール博士」
アール「おお…ありがたい…。皆と心を一つにして、共に復興の道を歩めるとは…」
ダバ「新たな国の建設は、武力でも権力でもない」「全ての人々の強力、そして目的に向かって進む勇気と情熱こそが一番必要なんだ!」
キャオ「いいぞ、ダバぁ!」
剣人「じいさん? 元気出せよ、ちょっとばっかり方向が変わっただけじゃねえか」「今までの、じいさんの苦労は無駄になったわけじゃねえんだからさ! なっ?」
アール「銀河の平和に繋がるのでしたらこのアール、もう何にも言う事はありません」「剣人様…! このアール、剣人様には感謝の言葉もありませぬ!」
剣人「それは、お互い様だぜ!」「じいさんのおかげで俺達はダルタニアスを使って敵を追い払えたんだからな!」
アール「おお…剣人様…なんと、ありがたきお言葉!」「このアール。エリオスの民のため、粉骨砕身、頑張りまする!」
ミト「僕ら3人、共に手をたずさえ、銀河中の人々が平等になる日を目指して頑張ろう!」
ダバ「それまで俺達はエドン、エリオス ペンタゴナ3国の友情を示す象徴であればいい」
レッシィ「フフ…ダバ…あなたらしい答えね」
キャオ「なあ、ダバ? お前ペンタゴナに戻ったらコアムの村に帰るつもりだろ?」
ダバ「ああ…オリビーを静かなところで療養させたいんだ」
アム「ええ? ペンタゴナの復興は、どうするの?」
ダバ「アム、レッシィ、俺は必ず戻る。だから、それまで…」
レッシィ「わかっているわ。留守は私が守るから、安心して行ってらっしゃい」
アム「な、なに~!?」
ダバ「アム、頼むよ。君の助けが必要なんだ。レッシィを補佐してやって」
アム「う…うん…ダバがそう言うなら…」
キャオ「ダバ! 村の連中によろしく言っといてくれよな!」
ダバ「ああ…」
アム「キャオ? 何でついてかないの? 冷たいんじゃない?」
キャオ「俺だって自立したいんだよ。いつまでも、ダバ、ダバじゃあるまい?」「な? リリス?」
リリス「うふ! 今度、私とミラリィ探しをするのよね~!」
キャオ「ああ!」
ダバ「さ、クワサン・オリビー。故郷に帰ろう!」
〔扉の開閉音〕
士郎「では、ミト王子。我々も参りましょう」
シュテッケン「帰りの道中は、我ら烈風隊が護衛します」
ミト「うん…頼んだよ!」
ブルース「では、我々も便乗させてもらうとしようか」
バーディ「そうしましょ、そうしましょ♪」
ロック「イェーイ!」
ビート「イェーイ!」
〔扉の開閉音〕

剣人「さーてと! いつまでもしんみりとしちゃいられねえぜ!」「おちゃめ!」
おちゃめ「はい!」
剣人「次郎!」
次郎「おーっす!」
剣人「田之助!」
田之助「ほいなー!」
剣人「まなぶ!」
まなぶ「はい!」
剣人「早苗!」
早苗「ええ!」
剣人「弾児!」
弾児「任してくれ!」
剣人「いいな! 一日も早く外宇宙を平和にするんだ! 俺達みんなの力でな!」
弾児「おう!!」
ダバ「では、皆さん! お別れです!」
ミト「みんな、ありがとう!」
剣人「おい、秋水! 外宇宙を復興させたら、俺達はきっと帰ってくる」「そん時までに、地球を綺麗にしといてくれよ!」
秋水「ああ! 地球の事は任せとけ! みんな、元気でな!」
フェアリ「異次元ゲート、開放します!」
剣人「よーし、みんな! 明日へ向かって出発だー!」
ミト「おおーっ!」

ガンドール 格納庫
ボウィー「J9のお仲間、行っちまったな…」
キッド「さぁて! これから、どうする? アイザック?」
アイザック「そうだな…地球は救われた。アステロイドの我が家へ戻るのもいいが、な」
お町「ん? なんか面白そうな話でもあるの?」
アイザック「この戦争の前に、太陽系の果てにフロンティアを求めて旅立った連中がいる事を知っているか?」
お町「太陽系の果て? 木星あたりとか?」
アイザック「いや、木星よりも外側の惑星や衛星を開拓するために旅立ったのだ」「そこでは既に、いくつかのコロニーが形成されていると聞く…」
キッド「なるほど、面白そうじゃないか!」
お町「そうね!」
ボウィー「俺の子猫ちゃんならいつでも準備できてるぜ?」
アイザック「どうやら話はまとまったようだな。では早速、行こうか!」

アイザック「コズモレンジャーJ9! 太陽系外縁部に向けて発進!」
キッド「ABAYO! イェイ!」

ガンドール 談話室
ジーク「そうか…J9の連中は、そのまま旅立ったのか…」
秋水「もう少し地球で休んでいけばいいのにな」
サリー「兄さん、私達はどうするの?」
ジーク「もちろん、地球に残るさ。生き残ったガディソード人を守らなきゃならんだろ?」
サリー「そうね…」
フェアリ「いろいろ大変でしょうけど…地球でみんなが暮らせるように、力を合わせて頑張りましょう」
秋水「俺も力を貸すぜ! これからもよろしくな!」
サリー「うん!」

数週間後…

ボス「青い空、白い雲、輝く太陽。そして、風と戯れるカモメたち…。のどかだ…平和だ…」「だぁぁっ! 俺って詩人だぜぇっ!」
〔バイクの走行音〕
ボス「のわああっ!!」
〔バイクがぶつかる音〕
甲児「ん? イノシシでもひいたか?」
ボス「兜ぉ、てめえ!」
甲児「なんだ、ボスかよ。ちょうど良かったぜ」「弓教授から、伝言だ。すぐに研究所に戻れってよ! じゃあなっ!」
〔バイクの走行音〕
ボス「お、おい! 待て! 俺を乗せていけーっ!」

光子力研究所
鉄也「弓教授。話と言うのは何です?」
ジュン「今後の方針が決まったのですか?」
弓教授「うむ、光子力研究所は、『汎太陽系平和維持機構』に参加し、地球の平和を守る事になった」
甲児「何ですか、それ…」
弓教授「先日、イゴール長官の提案によって新たに設立された組織で、太陽系全体をカバーする平和維持組織の事だ」「戦争は終わったとはいえ残された異星人の問題などで、新体制に不満を持つ者も多いからな」「母体は連邦軍の極東支部と防衛隊だが、軍隊からは独立するらしい」
ボス「ま、これまで通り、平和を守りゃいいんだろ? このボス様に任せろって!」
鉄也「組織がどうなろうと、俺達は正義の道を貫くだけだ」
さやか「甲児くん! やりましょう!」
甲児「おう! 俺達のマジンガー軍団がある限り、悪い奴らをのさばらせやしないぜ!」

獣戦機隊基地
イゴール長官「…というわけだ。獣戦機隊はこれまで通り、地球の治安を守る」「大きな戦いはないかもしれんが、常に備える必要がある。日々の鍛練を怠るなよ!」
忍「わかってますよ!」
沙羅「どうだかね? 今までとは戦いの質がまるで違うんだよ?」
雅人「うん…そもそも敵って芸年もハッキリしなくなりそうだよね?」
亮「よせよせ…。ハナからこいつにはそういった思考は無理だ」
忍「ぬ…!」
雅人「まあまあ…それが忍のいいとこでもあるんだし…」
亮「フ…まあな」
葉月博士「安心しろ。そのために我々がバックアップしているのだ」
イゴール長官「複雑な諜報活動は、アランを中心に各地域に適任者達を配置する」
アラン「お前達はサヤに収まった刀だ。時が来るまで、ひたすら腕を磨いておけばいい」
忍「へっ! わかったぜ! そうと決まったら行動だ!」
沙羅「そうだね。しばらく休んでたから、体がなまってしょうがないよ」
雅人「そんじゃあ、久々に模擬戦でもする?」
亮「いいだろう。付き合ってやる」
忍「よ~し! やぁぁぁってやるぜ!」

シロー「みんな聞いてくれ。08小隊は平和維持活動を影から支える部隊になる」
カレン「いずれ連邦軍では、なくなるのですね?」
シロー「そうなるが…しばらくは、これまで通りモビルスーツを運用する事になる」
エレドア「組織変えって言ってもよ、政治屋の茶番に終わるんじゃ意味ねえんだけどな…」
アイナ「現代界での私達の仕事は各地の紛争解決ですが、ゆくゆくは大規模な軍縮を目標としています」「肥大化した連邦軍を解体して、旧ジオンやギガノス支持者との摩擦をなくしていくのです」
ミケル「なんだか、難しい任務になりそうですね…」
シロー「そうだな。時間のかかる任務だ。それに、すぐ成果は出ない」「今から隊を離れるのは自由だ。俺について来てくれるかどうか、良く考えてから判断してほしい」
ミケル「隊長だけじゃ危なっかしいから、僕はついて行きますよ!」
カレン「戦争が起こらない世界を作れるのなら、異存はありません」
サンダース「私も異存ありません。やりましょう、隊長!」
エレドア「やれやれ…また、デビューが遅れちまうなぁ…」
シロー「そうか…。ありがとう、みんな!」
アイナ「私もお手伝います。皆さんがお嫌でなければ…」
エレドア「OK、OK! アイナちゃんなら大歓迎!」
ミケル「エレドアさん、失礼ですよ! アイナさんは隊長の婚約者なんですからね!」
アイナ「フフフ。エレドアさんの呼び方で構いませんよ? …むしろ新鮮です」
エレドア「ほらな! お前が固すぎんだよ!」
ミケル「ですが! …隊長ぉ!」
シロー「いや…俺も別に構わないよ。みんな仲良くやってくれ」
カレン「ミケル、どうやら今回はエレドアの勝ちだね」
ミケル「は~い、わかりましたぁ」
キキ「おーい! シロー!」
〔走り寄る足音〕
キキ「久しぶりだね、シロー?」
シロー「キキじゃないか!?」「元気だったか?」
キキ「しぶとく生き残ったよ。あんたと同じで、悪運が強いんでね!」「それより話は聞いてるよ。あたしらも、勝手に協力させてもらうからね!」
シロー「まったく…よくまあ情報を仕入れられるもんだ」「いや…さすがと言うべきかな。頼りにしているよ」
キキ「へへ! それなりに、見返りもいただくけどね!」
シロー「わかっている」
ミケル「ちゃっかりしてるよなぁ…」
キキ「あったりまえだよ! これでも、村のみんなをしょってんだからね!」
シロー「よ~し! やるぞ~! 俺達が新しい時代を作るんだ!」

〔機体の飛行音〕
號「ひゃっほ~う!」
翔「號! 訓練時間はとうに過ぎている! そろそろ着陸するぞ!」
剴「腹へっちまってさ。頼むよ、號!」
號「へっ! しゃあねえなあ!」
〔機体の飛行音〕

早乙女研究所
隼人「博士、これからもゲッターは、人類の未来のために戦いつづけるんですね?」
早乙女博士「そうだな。だが…本当に我々が望むべきは、ゲッターロボを封印できる世の中が来る事じゃ」
〔扉の開閉音〕
號「よう! 博士! 訓練ばかりじゃつまらねえ! なんか任務はねえのかよ!」
早乙女博士「そう慌てるな。ゲッターをパワーアップするためにも、訓練によるデータ収集が必要だ」
翔「メカの問題だけじゃない。もっとうまくゲッターを乗りこなせるようになるはずだ」
剴「2人とも、そんなに焦るなよ?出動しないに越した事はないんだからさ」
竜馬「ま、当分はゲッターで出るような事はないだろうな」「人間相手に丸腰で格闘してもらう事はあるかもしれんがな」
號「悪党のケンカか! ま、たまにはそういうのでもいいけどよ」「そういや、テキサス野郎は、どうしてるんだ?」
〔通信のコール音〕
ジャック「ヘイ、ユー!  ミーの噂でトークかい?」
メリー「ハァ~イ! ショウ! そっちの様子は、どう?」
翔「ああ、なんとかうまくやっている。そっちはどうだ?」
ジャック「ミー達はアメェリカ大陸のピースメーカーね!」
メリー「エブリデイ、パトロールしてるよ!」
號「おい、おい…お前らだけで大丈夫かよ! アメリカっつったら広すぎだろ!」
ジャック「ノープロブレム! こっちには、エイジ達がいるね!」
メリー「元レジスタンスの仲間もグッジョブしてるわよ!」
剴「そうか、エイジ達はアメリカにいるのか…」

デビッド「よう! ロアン! 元気そうじゃねえか!」
ロアン「君と違って健康には気を使っているからね」
デビッド「へっ! 相変わらずだな!」
アーサー「まあまあ、仲良くいこうぜ?」
シモーヌ「そうね。このメンバーが、全員集まったんだし」
エリザベス「本当ね…。何年ぶりかしら?」
アンナ「まるで夢みたい…。本当に永かったから…」
エイジ「アンナ…」
ロアン「でも、いつまでも感慨にふけっている場合じゃないよ」「僕達の課せられている目的を考えたら、休む暇なんてない」
デビッド「ロアン! お前って奴は!」
アーサー「そうだよ。今日くらいはパーッと楽しく行こうよ!」
ロアン「…すまない…つい…」
エリザベス「しかたがないわ。グラドスにいた時には一時も気が抜けなかったのでしょう?」
エイジ「俺達には平和のために戦う仲間だ。これからは共に力を合わせて頑張ろう」
アンナ「ロアン…。これからは、苦しみは分かち合いましょう?もう一人で抱え込む必要はないのよ」
ロアン「ああ…その通りだ…。ありがとう、みんな…」

裏路地
エイジ「アンナ…すまない…。僕は当分、レイズナーから降りられそうにない…」
アンナ「いいのよ、エイジ。私はどこまでも、あなたについて行くわ…」「平和への道のり…それがどんなに困難な道のりでも、向かう先には希望の光が見えている」「これからの戦いは、そんな戦いなんですもの」
エイジ「そうだな…」

連邦軍 重慶基地
プラート博士「そうか、お前達もここで働いてくれるか」
ケーン「おっちゃんには、世話になったからな」
ライト「ドラグナーに愛着もありますし」
タップ「平和になんなきゃハンバーガー屋も始められないっすからね!」
ライト「地道に金をめようってのか? いや~現実的だねえ…」
ローズ「フフ…いいんじゃない? またいっしょに楽しくやろうよ!」
リンダ「そうね!」
ダイアン「みんな、これからもよろしくね?」
ベン「頼みますぞ、准尉殿!」
ケーン「おう! 任せろって!」「それより、マイヨさんは?」
ライト「そういや、プラクティーズの連中もいねえなあ?」
プラート博士「ああ…彼らの配属は重慶ではないんじゃよ」
リンダ「お父さん、どういう事? 昨日までの書類では…」
プラート博士「あいつの希望なんじゃよ…。次の宇宙便で飛び立つはずじゃ」
ケーン「宇宙へ?」
リンダ「そんな…」
ライト「ケーン、急げ! 次の便なら、まだ間に合うぜ!」
ケーン「おう! リンダ、行くぞ!」
リンダ「ええ!」

重慶基地 空港
ケーン「お、いたいた!」
リンダ「よかった。間に合ったのね!」
マイヨ「ケーン・ワカバ…それにリンダ…」
ケーン「マイヨさん! 宇宙に行くってマジっすか?」
マイヨ「ああ…。私は地球を離れ、アステロイド方面に赴く」
ケーン「ちょっと待ってくれよ! ここでリンダや俺達と一緒にやっていくんじゃダメなのかよ?」
マイヨ「地球から遠く離れた地で、もう一度、己の信ずる道を見定めたいのだ」
リンダ「でも、何もこんなに早く…。もう少し、地球にいてもいいじゃない?」
マイヨ「いや…お前達を前にしては、決意が鈍る…」「リンダ…今は、兄のわがままを許してくれ」
リンダ「兄さん…」
ダン「安心するがいい。我らも大尉と共に行くのだ」
カール「再び地球に戻って来る日まで、大尉殿の御身は我らがお守りする」
ウェルナー「ケーン・ワカバ! 大尉が留守の間にリンダさんを泣かせでもしたら許さんぞ!」
マイヨ「ケーン…これまで妹を守ってくれたお前には、心より感謝している」「これからも、リンダをよろしく頼む」
ケーン「必ず戻って来るって約束してくれますよね?」
マイヨ「ああ、約束しよう! 2人の晴れ姿を見に必ず戻って来る!」
リンダ「兄さん!」
マイヨ「では、さらばだ!

エマ「カミーユ、フォウ。しばらく、あなたたちは私の指揮下に入ってもらうわ」「2人ともいいわね?」
フォウ「無論だ」
カミーユ「よろしくお願いします。エマ中尉」
エマ「じゃあ早速、作戦の概要を説明するわね?」「最初の目標は50キロ先の廃棄基地よ」「目的は基地に残されている武器、爆薬の処分および回収」「それほど危険な任務ではないけど、民間ゲリラや回収業者との小競り合いがあるかもしれないわ」「その場合、たとえ向こうが撃って来ても、こちらは威嚇のみで対処するのよ」「あなた達なら、それができるわね?」
カミーユ「もちろんです」
フォウ「可能な限り、努力しよう」
エマ「作戦開始は1400。10分前に格納庫に集合。いいわね?」
カミーユ「了解!」
エマ「では、解散!」

ファ「そろそろ、カミーユ達の打ち合わせが終わる頃よね…」
フォウ「あら? ファ、来ていたの?」
ファ「フォウさん。打ち合わせは終わったんですか?」
フォウ「ええ。もうすぐ、ここに来るわ」
ファ「そうですか…」
フォウ「フフ…心配なのね?」
ファ「フォウさん…あの…」
フォウ「安心しなさい。あなたから、カミーユを奪ったりしないわ」「カミーユの帰る場所は、あなたのところしかないのよ」
ファ「フォウさん…」

カミーユ「なぁ…ファ。お前、パイロットやめて地上勤務になったんだって?」
ファ「ええ、もともと私はパイロットには向いてないし…」
カミーユ「それがいい。君が着地で待ってくれていると思うと俺も気持ちが楽になる」
ファ「カミーユ…」
カミーユ「時間だ…。じゃあまた後で!」
ファ「うん!」

ルナツー
リード「ワッケイン司令。軍縮の話は本当ですか?」
ワッケイン「まだ、おおっぴらには言えんがな…」
リード「しかし、少なからず、兵達が動揺しております」
ワッケイン「そのための平和維持機構だ。既にここにも選抜隊が来ている」
リード「ああ…あの子達ですか」
ワッケイン「平和な時代を築くには軍縮は絶対に必要だ」「彼らなら、それをうまくやってくれるだろう」

ルナツー ドック
スレッガー「…というわけだ」「俺達の指揮官は引き続きブライトさんだが、艦長は今新造艦を受け取りに月に行っている」「しばらくの間、お前達の面倒は俺が見る事になっちまってるわけだ。そこんとこよろしくな!」
アムロ「そういえば、ジュドー達も月に行ったんですよね?」
スレッガー「ああ、あいつらはクワトロ大尉と一緒に木星に行くのさ」
リュウ「ん? アムロ? お前もクワトロ大尉から誘われてたんじゃないのか?」
ハヤト「断ったのか? どうしてだよ。お前の腕を見込んでの話だろ?」
カイ「やっぱ、地球育ちだからか?」
アムロ「そうじゃありません。今は地球でやるべき事が沢山あると思うからです」「それに…あの人にはララァがついてます」「それよりカイさんが部隊から離れるって本当ですか?」
カイ「ああ、これからは、情報活動で動ける奴が必要らしいからな」「ま、そっちの素質を買われてのことさ」
ハヤト「カイさんに、そんな才能ありましたっけ?」
セイラ「そういえば少し前に、アンケートがあったわよね?」
フラウ「じゃあ、あれが適性試験だったんですか?」
カイ「そゆ事…。やっぱ俺、頭脳労働タイプなのよね~」
セイラ「人は見かけによらないものね…。でも、期待しているわよ」
カイ「わおっ! セイラさんにそう言われちゃ後には退けねえよなぁ」
スレッガー「はっはっはっ! なら今日はカイの新たな門出を祝ってパーッと行こう! めずらしく俺のおごりでな!」

アムロ「セイラさん…。クワトロ大尉といっしょに行かなくていいんですか?」
セイラ「え…? どうして?」
アムロ「だって、お兄さんなんでしょ?」
セイラ「…知っていたの?」
アムロ「わかりますよ…」
セイラ「そう…」「…今の私には、兄を見守る事しかできない」「私の進むべき道が、兄の向かう方向とは違う…。そう感じているの…」「アムロ、あなたが地球に残ったのも、そう感じたからではなくて?」
アムロ「ええ、そうです…」
セイラ「それなら…今は私達にできる事を精一杯やりましょう?」
アムロ「はい、セイラさん。一緒に頑張りましょう」

クワトロ「ほう…これがアーガマか。いい艦だな、ブライト艦長?」
ブライト「艦を支えるのは結局、人だよ。全てはクルーの腕にかかっている」
クワトロ「そうだな」
ブライト「ミライ、早速だが、操縦システムのチェックに入ってくれ」
ミライ「ええ、わかったわ」
オスカ「私も行きます!」
マーカー「右に同じく!」
ブライト「ああ、頼むぞ」
〔走り去る足音〕
クワトロ「フ…問題ないようだな。まちがいなく、いい艦になるよ。このアーガマは…」
ブライト「ああ…」
クワトロ「では、そろそろ私も行かねばならない」「ありがとう、艦長。出発前に、いいものを見せてもらった」
ブライト「大尉も、お元気で」
クワトロ「いずれ、また会おう!」

ブライト「ジュドー、期待している! 木星に行っても頑張れよ!」
ジュドー「ああ、しっかり勉強してくる!」
エル「ルー! ジュドーの事、頼んだわよ!」
ルー「あのね…私はお守りに行くわけじゃないんだけど…」
プル「ジュドーの面倒ならあたしが見るよ!」
プルツー「プル、調子に乗るな。遊びに行くわけじゃないんだぞ」
ジュドー「やれやれ、こんなんで大丈夫かね」
ララァ「みなさん、そろそろ出発のお時間ですよ?」
クワトロ「もうそんな時間か…。行くぞ、ジュドー」
ジュドー「ああ、クワトロさん! 待ってよ!」
〔走り去る足音〕
リィナ「お兄ちゃーん! 元気でねーっ!」
ジュドー「お前もなー! リィナー!!」
ビーチャ「頑張って来いよー! ジュドー!」
モンド「ジュドー! シャングリラ魂だーっ!」
イーノ「バイバ~イ! ジュドー!!」
ジュドー「みんな! ありがとう! いつか、また会おうぜ!」
〔ハッチの閉まる音〕

ジュドー「人は一つにつながる事ができるって、誰かが言っていたけど、俺は信じる。そうだろう? カミーユ、アムロ?」
ルー「どうしたの?」
ジュドー「…いや……お別れをしたのさ」
ルー「…何に?」
ジュドー「俺が超えなきゃいけない目標にさ…」

サイド6
バーニィ「アル!」
アル「バーニィ!? 本当にバーニィなの?」
バーニィ「ああ、帰ってきたんだ。約束を守りにな」
クリス「ごめんね、アル。いろいろあって連絡できなかったのよ」
アル「ううん、いいんだ。バーニィが帰ってきてくれただけで…僕…僕…」
バーニィ「泣くなよ、アル。これからはずっと一緒だ」
クリス「そうよ、もうどこにも行かないわ。だから安心して? ね?」

陽昇学園
足立長官「…というわけで、旧極東支部防衛隊の諸君には汎太陽系平和維持機構に参加してもらいたい」
武田長官「多くの障害もあるだろうが、プロジェクトは必ず成功させねばならん」「各員、奮闘努力してくれ!」
マリア「わかりました!」
瑞雲「…だそうだ。秋水、お前は今日から汎太陽系平和維持機構で働け!」
秋水「だからぁ! 俺はまだ学生なんだってば!」
フェアリ「秋水様、心配ありませんよ? 以前と同じように、学校に通いながら働いて頂けますから」
秋水「そんなの、ありがたくねぇ~!」
フェアリ「ワッ太さんや防衛組の皆さんと同じですよ?」
ワッ太「そうそう! 働かざる者、食うべからずってね」
柿小路「おお! 社長、お見事ですぞ!」
ワッ太「へへっ! どうだ? 俺だって、ちゃんと国語の勉強してんだぜ?」
秋水「なんだかな~」
瑞雲「いいか、秋水。地球には、ガディソード、グラドス、ザール…まだ多くの異星人が残っている」「彼らを探し、地球人と平等に暮らしていける世界を作る。それが、我々の仕事であり、戦いだ」
秋水「う…なんか難しそうだな…」
フェアリ「サリー、ジーク。あなた達も汎太陽系平和維持機構の中核になってもらうわ」
ジーク「ああ! 無論そのつもりだ」
サリー「こら、秋水くん! あんまりだだこねてると、いいかげん、みっともないぞ!」
秋水「ほんのジョークだってば。俺だって、今の情勢くらいわかってるさ!」
武田長官「…正式な組織の発足はまだ先だが、既に各地への人材派遣は進んでいる」「太陽系外周域における情報収集と治安維持についても、すでにJ9へ依頼してある」
秋水「そうだったんですか? てっきり勝手気ままな旅に出かけたのかと思ってたぜ…」
足立長官「太陽系の外周は遠い。組織発足に先行して出発先発してもらったんだよ」
武田長官「皆、それぞれの赴任地で活動を始めている。既に成果も上がりつつあるぞ?」
マリア「これは、私達も負けてられないわね!」
ひろし「やろう! 防衛組の仕事は、戦うだけじゃないんだ!」
勉「その通りです! さあ、やりましょう! みなさん!」
仁「よーし! こうなったら競争だ!」「俺達の手で、世界中をバンバン平和にしてやろうぜ!」
ワッ太「その勝負、乗った! 俺も混ぜてくれよ!」
仁「そうこなくっちゃな!」
吼児「うん! ワッ太さん! 一緒に頑張ろう!」
飛鳥「そうだな。僕達の未来は僕達の手で切り開くんだ!」
秋水「よっしゃ! いっちょやるか!」

最上重工
秋水「なあ、サリー…?」
サリー「なあに? 秋水くん?」
秋水「離れ離れになっていても、目標は同じなんだよな…」「元ホワイトベース隊のみんなは、一つの目標に向けてつながっている。…そんな気がしてこないか?」
サリー「うん…きっと、そうだね」「ねえ…秋水くん?」
秋水「ん?」
サリー「私達…これからも、ずっと一緒に歩いていけるんだよね?」
秋水「あたりめえだろ?」
サリー「うん…」
〔画面、発光〕
【シナリオエンドデモ終了】

そして戦士達は、
それぞれの志を胸に
新たな道を歩み始めた…。

希望に満ちた未来を信じて…。


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