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No.1
クロガネに導かれし少年達

【シナリオデモ1開始】
日本エリア
御崎中学/教室
浩一「見ろよ、南雲。昨日ネットで拾ったダンクーガの最新動画だぜ!」
一鷹「マジか? 今度はどこに出たんだ?」
浩一「東アジア共和国の北の方だ。ダリウス軍と政府軍の局地戦だったらしいぜ」
矢島「相変わらず負けてる方の味方か?」
浩一「当然だろ? ダンクーガは正義の味方なんだぜ」「っつーか、そもそもダンクーガがダリウス軍の味方なんてするわけないだろ!?」
矢島「あ、いや…。巨神戦争より前は戦争を長引かせるために戦ってたって噂もあったしな」「ダンクーガのニュースだけは素直に見られないんだ」
浩一「何だよ、矢島。またその話か? あんなの捏造に決まってるじゃんか」「んな話は後、後! 続き見ようぜ、南雲!」
一鷹「お、おう!」
矢島「…………」
一鷹「くう~っ! ゴーダンナーやガイキング、コン・バトラーとは一味違ったこのカッコよさ!」
浩一「出たーっ! ダンクーガの必殺ビーム! 一撃だぜ!」
一鷹「すっげえ迫力だな。相変わらずいい仕事するよな、イザベル・クロンカイトは…!」
理沙子「どしたの、浩一? 何をそんなに熱くなってるの?」
浩一「ダンクーガだよ、ダンクーガ!」
理沙子「またそっち系のニュース?」「昨日はジーグ、今日はダンクーガ…毎日似たようなニュースばっかりで私、飽きちゃったわ」
浩一「お前、何言ってんだよ! 日本の戦争被害が少ないのは正義の味方がいるおかげなんだぜ?」「それを飽きちゃっただなんてバチが当たっちまうって!」
理沙子「それは…そうなのかもしれないけどぉ…」
矢島「平和ボケできるのもこの国が日々平穏な証拠だ。理沙子が気にかける必要はないさ」
浩一「おっ、アルマ部隊が押し返してきたぞ。いけぇっ! そこだ!」
一鷹「よっしゃあ! 政府軍の勝ちだ!」
理沙子「ロボットかぁ…。ほんと男の子って、そういうの好きだよね…」
浩一「女にはわからない男のロマンだぜ! な、南雲?」
一鷹「その通り!」
理沙子「う~っ。なんか疎外感…」
一鷹「っと、やべえ! 博士と会う約束してたんだった!」
浩一「学校サボる気かよ? 正義の味方としては見逃せないな」
理沙子「そうだよ。今からだと、昼休み終わっちゃうよ?」
一鷹「正義の味方ファンとしては学校も大切だけど、約束を守る方を優先したいんだ!」「見せたい物があるって言ってただけだし、用事はすぐに終わると思うんだよ。頼む!」
矢島「ったく…。代返しといてやるからさっさと戻って来るんだぞ」
一鷹「サンキュ、矢島! じゃあ、行ってくる!」
〔教室のドアの開く音〕
矢島「あいつ、ほんとにグライフ博士が好きだよな…」
理沙子「博士って…。単なる発明好きのおじいちゃんでしょ? 住んでる家だって普通の家だしさぁ」
矢島「あいつが博士って呼んでるなら博士なんだろ?」「博士の事をよく知らない俺達がとやかく言う問題じゃない」
理沙子「でも、お母さんはおかしな物ばかり発明してる変な人だって…」「…本当に凄い人なんだったら、あたしも訪ねてみようかな?」
浩一「よせよ。理沙子は何でも首を突っ込もうとしすぎなんだよ」「…んっ?」
降矢「オラ、早く来いっ!」
シンジ「…………」
浩一(降矢の奴、碇と何やってんだ…?)
矢島「どうした、浩一?
浩一「悪い、矢島。…ちょっとトイレ行ってくる!」
〔教室のドアの開く音〕
理沙子「浩一…?」

御崎中学/屋上
降矢「コラ、碇! 昼休みになったらすぐ屋上に来いって言ったろ? まさかバックレるつもりだったのか?」
シンジ「ち、違います。先生に呼び出されて、それで…」
降矢「言い訳してんじゃねえ! てめえのせいで俺は腹ペコじゃねえか!」
シンジ「す、すいません」
降矢「今すぐカレーパン買って来い! 購買のじゃねえぞ。ハマベーカリーのだからな! いいか、10分以内に戻って来いよ!」
シンジ「ハ、ハマベーカリーって…10分じゃ無理ですよ」
降矢「てめえ、先輩に口答えすんのか!?」
〔ドアノブを回す音〕
浩一「よせ、降矢! 碇を放せ!」
降矢「ハァ? 何言ってんだ、お前? 本来ならお前をパシらせるところを碇にやらせてんだぜ?」「お前にとっちゃ大助かりなんじゃねえの?」
浩一「かわいい後輩がいじめられてるのを黙って見てられるか!」
シンジ「は、早瀬先輩…」
降矢「だったらお前がカレーパン買って来るってのか?」
浩一「ああ、俺が代わりに…」
〔ドアノブを回す音〕
理沙子「待ちなさいよ!」
浩一「理沙子…!」
理沙子「浩一のようすがおかしいと思ったらこんな事になってたなんて…」「ちょっと降矢! また浩一をパシリにしようとしてたわね!」
降矢「勘違いすんなよ、新山。俺は碇に頼もうとしてたんだぜ。なぁ、早瀬?」
理沙子「同じ事よ! 弱い者いじめなんて最低だよ!」
浩一「!!」「理沙子、もういいから。俺、カレーパン買って来るよ」
理沙子「ええっ?」
降矢「話がわかるじゃねえか、早瀬。じゃ、頼むわ。10分以内だかんな!」
浩一「ああ…!」
理沙子「浩一、待って!」
シンジ「早瀬先輩、どうして僕なんかを…」

御崎中学/駐輪場
理沙子「ねぇ、浩一! ハマベーカリーなんて行ってたら授業始まっちゃうよ!」
浩一「神社の森、突っ切ってったら10分かかんないだろ?」
理沙子「どうして浩一が、後輩の代わりにパシリやんなきゃならないの?」
浩一「…弱い者を助けたんじゃないか」
理沙子「え…?」
浩一「俺は正義だからな!」
理沙子「また始まった…」
浩一「俺には力があるんだ! 今はまだ目覚めてない大きな力が…!」
理沙子「そんな夢みたいな事言っててもどうにもなんないよ?」「昔の浩一はこんなんじゃなかったのに…」
浩一「うるさいな! 昔の事なんて、どうでもいいだろ!」
矢島「どうした?」
理沙子「あ、矢島!」
浩一「…………」
理沙子「聞いてよ、矢島。浩一ったら、またパシリやらされてんだよ? しかも今日は自分から志願して…」
矢島「また降矢か?」
理沙子「なのに浩一ったら、俺は正義だとか、まだ目覚めてないとか…。…ただ待ってたって、どうにもならないのに」「矢島からも言ってやってよ!」
矢島「浩一、ああいう奴には毅然と立ち向かっていくしかない」「ひとりで無理なら、俺がいつでも手を貸すって言ってるだろ?」
浩一「お前が正義の味方かよ…」
矢島「えっ?」
浩一「俺はひとりで大丈夫なんだよ! もうほっといてくれ!」
理沙子「何よ! どうして私達が手伝っちゃダメなの? 昔みたいに3人で…」「浩一っ!!」
矢島「…………」

JUDA/社長室
緒川「ラインバレル、現在高度200、速度27000。降下角0.5で想定コースを移動中」
石神「各予想ランディングポイント、状況は?」
〔通信パネルの開く音〕
森次「こちら第1予想ランディングポイント。市街地の無人化は完了」
〔通信パネルの開く音〕
美海「こちら第2予想ランディングポイント。同じく、市街地の無人化は完了」
山下「視界も良好ッス!」
緒川「ラインバレル、大気圏突入まであと5分…」
〔JUDAの警報〕
石神「どうした、緒川君?」
緒川「ラインバレルが衛星兵器からの攻撃を受けました! 降下角変化! 想定コースを外れます!」
石神「変だねぇ。各国への連絡は徹底していたはずなんだけどねぇ」

地球圏エリア
???
???(マサキ)衛星兵器のハッキング終了。ターゲットは誘導コースへ転進しました」
???(加藤)「………」

日本エリア
JUDA/社長室
緒川「ラインバレル、完全にコースを逸脱。新たなランディングポイントは35度8分ノース、137度38分イースト」「…神奈川県御浦市内です!」
石神「これはちょっとまずいねぇ。ま、箱根に落ちないだけマシと思っておこうかな?」
緒川「ラインバレル現在高度10! 大気圏に突入しました!」

博士の家/玄関
一鷹「博士、遅れてごめん! 南雲 一鷹、たった今到着しました!」
〔ドアノブを回す音〕
アリス「いらっしゃいませ、一鷹さん」
一鷹「アリス、博士の機嫌は?」
アリス「平常状態から特に変化なし。研究室でお待ちかねです。さあ、どうぞ」
一鷹「よかった…。博士、一旦ヘソ曲げるとしばらく機嫌なおらねえからな」
〔ドアノブを回す音〕
一鷹「お待たせ、博士!」
グライフ「よう来た、一鷹。待っとったぞ」
悠「…………」
一鷹「悠兄さん! 久しぶりだなぁ、いつ戻ってきたの?」
悠「………」
一鷹「…ったく、相変わらず無口だなぁ、兄さんは」
グライフ「もう悠兄さんと呼ぶような年でもあるまいに…」
一鷹「えー。幾つになったって俺にとっちゃ、兄さんは兄さんだよ、博士」
アリス「本当の兄弟でなくとも慣例的に『兄さん』と呼ばれる事例は枚挙に暇がありません」「よって、まったく問題ありません!」
グライフ「わあっとるわい! そういう問題じゃないっちゅーとろんじゃ!」
一鷹「んな事より、博士。兄さんが帰ってきたなら、連絡してくれよな」
グライフ「すまんすまん。実は一週間ほど、ワシと悠凪は地下にこもって作業しとったんじゃ」
一鷹「地下って…あの失敗作廃棄場か?」
グライフ「詳しい事は後のお楽しみじゃ。まずはこれを見ろ!」
〔ハッチの開く音〕
???(ハルノ)「………」
一鷹「これって、最近姿を見なかった…」
悠「HL-0 ハルノ。お前の認識では『お手伝いロボット』だったな」
一鷹「だよね? 博士の作ったお手伝いロボットでアリスと同型の…」
グライフ「だが、こやつは生まれ変わった! ワシと悠凪の手によってな!」「さあ、悠凪。お前が起動させるんだ」
悠「………」
〔スイッチを入れる音〕
〔エネルギーの充填音〕

ハルノ「…………」「…おはよう ございました」
一鷹「…は?」
グライフ「いかんな…」「戦闘用AIの育成に特化させすぎたせいで他の思考パターンが動作不良を起こしとる」「今までのように家政婦としては使えんな、こりゃ」
アリス「過去形の挨拶は、北海道地方で現在でも使用されている例があります。したがって、まったく問題ありません!」
グライフ「無理なフォローはいいんじゃ!」「しかし、こうなったら仕方ない。戦闘モードでAIを再起動。ハルノ、皆に挨拶を」
〔スイッチを入れる音〕
〔エネルギーの充填音〕

ハルノ「…………」「再起動プロセル完了。久しぶりだな、一鷹」
一鷹「あれ? なんか微妙いに雰囲気が変わったような…?」
グライフ「ハルノは戦闘用アンドロイドとして生まれ変わったのじゃ」
一鷹「戦闘用って…ハルノが? 何とどうやて戦うんだよ?」
グライフ「フフフ…一鷹よ。ワシの夢が何か、覚えておるか?」
一鷹「そりゃもちろん、巨大ロボを作って…って、まさか、ハルノが巨大化すんのかっ!?」
グライフ「早とちりするでないわ! ワシはさっき、悠凪と一緒に地下で作業しとったと言うたじゃろ?」
一鷹「けど、地下のゴミ捨て場に何があるっていうんだ?」
グライフ「ワシはお前を裏切らん。ワシは信じろ」
悠「行くぞ、一鷹」
一鷹「行くぞ、って…階段はそっちじゃ…」
グライフ「アリス、頼む」
アリス「はい」
〔ボタンを押す音〕
〔物音〕

一鷹「か、壁が開いた!」
グライフ「地下研究室直通の秘密のエレベーターじゃよ。さあ、乗った乗った!」
ハルノ「了解」
一鷹「えっ? 地下研究室…?」
〔警報〕
グライフ「おっと、定員オーバーじゃな。アリス、お主は後から来るんじゃ」
アリス「わかりました」

博士の家/エレベーター
〔機構の稼働音〕
一鷹「こんな仕掛けがあったなんて…。、俺、この家の事はすみずみまで知ってるつもりだったけど、全然気づかなかったぜ…」
グライフ「当たり前じゃ。気づかれたら秘密にしとる意味がないわい」
一鷹「それにしてもずいぶん深くまで降りるんだな…」
〔パネルの開く音〕
グライフ「さあ、降りるんじゃ。そして、目ン玉をカッ開いて目の前をよーく見るんじゃ!」
一鷹「んな事言ったって、暗くてわかんねえよ…」
〔ボタンを押す音〕

博士の家/格納庫
一鷹「う、うわあああああっ!」
グライフ「わあっはっはっは! どうじゃ、驚いたか?」「こいつこそ、ラッシュバード。ワシの最高傑作じゃ!」
一鷹「お、驚いたなんてもんじゃないよ。俺、腰が抜けるかと思ったよ」
グライフ「かっかっか…。だがな、これで終わりではないぞ」
一鷹「ま、まだあんのか?」
グライフ「ほい」
〔機構の稼働音〕

グライフ「こっちはストレイバード。カッコいいじゃろ? こちらも負けず劣らずの自信作じゃ!」
一鷹「うおおおおおっ! すげえ! すげえよ! 2機もあんのかよ!!」
悠「相変わらず騒々しい奴だ。そんな事じゃ、この先が思いやられるな」
一鷹「えっ?」
グライフ「フッフッフッ…これから起動実験を始めるんじゃよ」
一鷹「マジかよ! すげえ!」
グライフ「一鷹よ、起動に成功したらワシはこれを…」
〔振動音〕
〔画面、振動〕

悠「地震か?」
ハルノ「振動波分析。爆発によるものと推定」
悠「何?」
〔扉の開閉音〕
アリス「博士! 大変です!」
グライフ「どうした!?」
アリス「この研究所が何者かによって爆撃されています!」
一鷹「な、何だって!?」
【シナリオデモ1終了】


サブタイトル
「クロガネに導かれし少年達」


【戦闘マップ1開始】
〔敵ユニット出現済み〕
〔ORF-59リーヴス、研究所へ攻撃〕
〔研究所の周囲に爆発〕
〔画面、振動〕
〔ORF-59リーヴス、研究所へ攻撃〕
〔研究所の周囲に爆発〕
〔画面、振動〕
〔ORF-59リーヴス、研究所へ攻撃〕
〔研究所の周囲に爆発〕
〔画面、振動〕

一鷹「うわああああっ!」
グライフ「みんな、早く! エレベーターに乗るんじゃ!」
アリス「ダメです! 今の振動でセーフティロックがかかって動きません!」
〔研究所の周囲に爆発〕
〔画面、振動〕

グライフ「ぐわあああっ!」
悠「じ、じいちゃん!?」
〔画面、爆発〕
兵士「目標沈黙。パターンGで制圧を開始する」
兵士「上陸開始」
〔ORF-59リーヴス隊、着地〕
〔カーソル、研究所を指定〕
〔モニターの開閉音〕

兵士「対象を確保。また、40m級を2機確認」
???(グロリア)「機体は無視して構わん。先方がご所望なのはあくまで『新たな可能性』だ」
兵士「了解」
〔敵ユニット出現〕
デミトリー「ラインバレルはまだ落下していないか…」
沢渡「旦那! あそこに何かいるぜ?」
デミトリー「何だと? レーダー反応はないが…」
五飛「己の目で確かめてみろ。貴様の目が飾りでなければな」
デミトリー「フン、新入り風情に言われずとも!」
加藤機関兵「機影データ照合…。所属不明機です」
沢渡「てめえら、何モンだ!?」
兵士「対象の収容を確認。撤退する」
グライフ「………」
〔ORF-59リーヴス隊、浮上〕
〔ORF-59リーヴス隊、マップ端へ移動〕
〔敵ユニット離脱〕

沢渡「野郎! 逃がすかよ!」
〔通信パネルの開く音〕
加藤「沢渡、聞こえるか?」
沢渡「加藤総司令!?」
加藤「その小型機は見逃して構わん」
沢渡「何でだよ、久嵩!?」
加藤「あれは敵ではない。想像力が足りんな、沢渡」
沢渡「そう言われたってよ。んな事、作戦前にひとっ言も…」
〔第3軍ユニット出現〕
悠「………」
沢渡「おいおい、新手が出てきやがったぜ!」
加藤「想像の範囲内だ。邪魔するようなら遊んでやれ。そうでないならば…」
デミトリー「見逃せ、か」
加藤「そうだ」
デミトリー「了解した。我々の本来の目的はラインバレルなのだからな」
一鷹「待ってくれよ、悠兄さん! 俺も連れてってくれよ!」
悠「駄目だ。じいさんは俺が助ける」
一鷹「俺だって博士を助けたいんだ!」
悠「他人は引っ込んでろ!」
一鷹「た、他人って…」
悠「…リンク良好。ハルノ、出すぞ!」
ハルノ「いつでもどうぞ」
〔悠、マップ端へ移動〕
〔第3軍ユニット離脱〕

一鷹「に、兄さん! 悠兄さぁぁぁぁぁん!」
沢渡「行っちまいやがった…」
〔センサー反応〕
加藤機関兵「レーダーに反応! 特自のアルマが来ます!」
〔味方ユニット出現〕
五十嵐「あれか? 爆発があったポイントは」
特自隊員「はい。ですが、加藤機関のアルマによる攻撃ではなかったという情報が…」
五十嵐「イレギュラー処理は後回しだ! まずは奴らを叩いて、街の外へ出す!」
特自隊員「了解!」
〔機関銃の銃声×2〕
沢渡「そうこなくっちゃ面白くないぜ! 行くぜ、旦那、新入り!」
デミトリー「やむを得んな。想像せよ、力なき民よ!」
沢渡「おらおら、想像しろ! この先、一体どうなるかってなあ!」
五飛「………」
〔アルマ隊、前進〕
〔迅雷隊、前進〕
〔迅雷、アルマへ攻撃〕
〔アルマにダメージ〕
〔アルマ、迅雷へ攻撃〕
〔迅雷にダメージ〕
〔アルマ隊、前進〕
〔迅雷隊、前進〕
〔迅雷、アルマへ攻撃〕
〔アルマにダメージ〕
〔アルマ、迅雷へ攻撃〕
〔迅雷にダメージ〕
〔沢渡、前進〕
〔沢渡、迅雷へ攻撃〕
〔迅雷にダメージ〕
〔味方ユニット撃破〕
〔デミトリー、前進〕
〔武器の発射音〕
〔マップ上に爆発〕
〔画面、振動〕
〔味方ユニット撃破〕
〔五飛、前進〕
〔五飛、迅雷へ攻撃〕
〔迅雷にダメージ〕
〔味方ユニット撃破〕

五十嵐「ぬうううっ! ひるむな! 攻撃の手を緩めるんじゃない!」
【戦闘マップ1終了】

【シナリオデモ2開始】

日本エリア
博士の家/格納庫
一鷹「ひでえや、兄さん…。他人は引っ込んでろなんて…」
アリス「一鷹さん…」
一鷹「なあ、アリス。お前はハルノみたいにこいつを動かせねえのか?」
アリス「ごめんなさい、一鷹さん…。私には戦闘用の思考パターンも副操縦士として有用な機能もありません」
一鷹「別に謝んなくたっていいよ。ええい、こうなったら…なるようになれだ!」
〔足音〕
一鷹「アリスが動かせないなら、俺が動かす! お前も乗れ、アリス!」
アリス「ええっ!? 動かせるんですか!?」
一鷹「わかんねえ!」「けど、救助を待つにしたってコクピットの中の方が安全だぜ! さぁ、早く!」
アリス「は、はいっ!」
〔足音〕
一鷹「こ、これは…! 博士が作ったシミュレーターとほとんど同じだ…!」「これなら何とかなるかもしれねえ!」
〔バーニアの噴射音〕
〔画面、振動〕

一鷹「よし、動いた! だったら次は…」「アリス、そっちのパネルのボタン、左から順に全部押してくれ!」「それと、上のレバーを倒してサブシートの操縦桿を開くんだ! モードが変わる!」
アリス「は、はい!」
一鷹「多分大丈夫だ。俺を信じろ!」
〔機体の稼働音〕
一鷹「いっけえぇぇぇっ!!」
【シナリオデモ2終了】

【戦闘マップ2開始】

〔戦闘マップ1から継続〕
〔味方ユニット出現〕

一鷹「どわあぁぁぁっ!!」
デミトリー「また新手だと!?」
一鷹「…痛ててて。シ、シミュレーターと違ってGがこんなにすごいなんて…!」
沢渡「なんだぁ、てめえは! さっきの奴の仲間かよ!?」
一鷹「アリス! 悠兄さんの機体の反応を追えるか!?」
アリス「え~と…どのスイッチを入れればわかるんでしょうか?」
一鷹「…ごめん、もういいや」
五十嵐「何者だ…貴様…! 民間人か…?」
一鷹「特自の人かい? 俺は御崎中学3年、南雲 一鷹だ!」「あいつら、いったい何者なんだ? 街をこんなにしやがって!」
五十嵐「その質問には答えられんな。民間人なら下がっていろ!」
一鷹「冗談じゃねえ! こっちにはこっちの事情があるんだ! はい、そうですかと退ける場面かよ!」
五飛「………」
デミトリー「話は済んだか?」
沢渡「なら、死にな!」
五十嵐「うぬっ!」
沢渡「当たるかどうか想像しろぉっ!」
〔沢渡&デミトリー&アルマ隊、前進〕
〔武器の発射音〕
〔マップ上に爆発〕
〔画面、振動〕
〔味方ユニット撃破〕

五十嵐「うおおおおおっ!!」
〔味方ユニット撃破〕
沢渡「次はお前の番だぜ、デクの坊」
一鷹「くっ! やられてたまるか! 手伝ってくれ、アリス!」
アリス「頑張ります!」
<戦闘開始>

<2PP・第3軍増援1出現>

浩一「くっそー、突然アルマは出てくるし、戦闘は始まるし、何がどうなってんだよ!?」「と、とにかく急いで帰らなきゃ!」「ん? なんだ、この音…」「う、うわあっ! 上から何か降ってくる!?」
〔画面、爆発〕
〔第3軍ユニット表出〕

デミトリー「来たか!」「総司令、ラインバレルの墜落を確認しました!」
加藤「こちらでも確認した。さすがにJUDAの真上とはいかなかったな…」「だが、上出来だ。直ちに計画を実行に移せ」
デミトリー「了解。沢渡はイレギュラーの相手を!」
沢渡「あいよ、旦那!」
〔デミトリー、前進〕
浩一「ううっ…ん? なんで俺はこんな所に…」「ああ…何だっけ? 確かさっき何か落ちて来て…」「あっ、そうだ! カレーパン! ああっ潰れてる! 参ったなあ…」「ええ~っ? 携帯も壊れてる!? 最悪の展開だ…。…ん? 何だ、こりゃ…?」
城崎「…………」
浩一「ええっ? 女の子? どうして俺の横に倒れて…」
〔カーソル、ラインバレルを指定〕
浩一「うわっ! ア、アルマ!? どうしてこんな所に…?」
城崎「…ん、んんっ…」
浩一「おい、君! 起きるんだ! ここにいちゃ危ないって!」
城崎「え…? あ…。私…どうしてこんな所に…」
浩一「気が付いた? よかったぁ…」「なぁ、起きられるか? 早くここから逃げなくちゃ!」
城崎「助けて…くれたのね? ありがとう」
浩一「まあ、そうなのかな? あはははは…」「って、やってる場合じゃないよ! ここは危険だ。早く逃げないと!」「君、名前は?」
城崎「…わからない」
浩一「えっ?」
矢島「浩一!」
浩一「矢島!?」
矢島「無事でよかった。携帯が繋がんないって、理沙子が真っ青になってたぞ」
浩一「携帯壊れちゃってさ…。だけど、どうしてお前が…?」
矢島「理沙子に言われて探しに来たんだよ。あまりアイツに心配かけるなよ」「…それより、その子は? それにあのアルマは何だ?」
浩一「俺に聞かないでくれ。何もわかってないんだから…」
矢島「まあいい。詳しい話は後だ。ひとまず学校に避難するぞ!」
浩一「そうだな…」
矢島「もう大丈夫だよ、君。さあ、行こう!」
城崎「は、はい…」
矢島「浩一、こっちだ! 早くしろ!」
デミトリー「ラインバレルを包囲せよ!」
〔敵ユニット出現〕
加藤機関兵「はっ!」
〔アルマ隊、ラインバレルへ接近〕
浩一「うわあっ! こっちに来た!」
城崎「あ、あれは…」
矢島「君! 隠れなきゃ駄目だ!」
城崎「あれは…私の敵…」
浩一「えっ?」
〔アルマ隊、ラインバレルへ接近〕
〔画面、振動〕

浩一「うわあああっ!」
城崎「きゃあっ!」
矢島「このままじゃまずい…。浩一、俺が注意を引きつける! お前はその子を連れて逃げろ!」
浩一「でも、それじゃお前が…!」
矢島「気にするな。昔からそうだったろ?」
浩一「そ、そんな…」
矢島「早く行けっ!」
浩一「なんでだよ…」
矢島「えっ?」
浩一「俺は…俺はお前の世湾赤いらないんだ! 俺はひとりで大丈夫なんだあっ!」
〔打撃音〕
〔木の倒れる音〕

矢島「!!」
浩一「こ、こんな大木を素手で…!? 俺が…?」
矢島「こ、浩一…その力は…?」
城崎「思い出した…私の名前…城崎…城崎絵美…!」
浩一「城崎絵美…」
城崎「…あなたは私と一緒に戦ってくれますか?」
浩一「えっ?」
城崎「戦う意思があるのなら、ラインバレルを呼んで…!」
浩一「ライン…バレル?」
城崎「私の胸に手を…!」
浩一「え? ええっ?」
城崎「早く…!」
浩一「…わ、わかった。来い、ラインバレルッ!」
〔ラインバレル、浩一のいる地点へ移動〕
〔ラインバレルのパイロット、無人→浩一へ変更〕

矢島「これは…さっきのアルマ! 一瞬で飛んで来たぞ…? いったいどうやって!?」
浩一「こいつが…ラインバレル! これで戦うだな?」
城崎「はい」
浩一「矢島、お前はどこかに隠れてろ!」
矢島「えっ?」
浩一「あとは俺がやる! 城崎、行くぞ!」
城崎「わかりますか?」
浩一「ああ。ラインバレル…そうだ、俺はコイツを動かせる!」「うおおおおっ!」
〔アルマ、浩一へ攻撃〕
[イベント戦闘「浩一vsアルマ」]
〔敵ユニット撃破〕
一鷹「さっき落ちてきたアルマ? 動けたのか!?」
アリス「そうみたいです!」
デミトリー「馬鹿な…。何故ラインバレルが動ける!?」
五飛「ファクターはいないはずではなかったのか?」
沢渡「見えてるかい、総司令。あいつ、もうファクターをこさえちまったみてえだぜ?」
加藤「…ファクターは素人でも相手はオリジナルのマキナだ。油断するなよ」
浩一「これが…俺の力なのか?」
城崎「はい」
浩一「ははは…! ナイスな展開じゃないか!」
〔デミトリー、浩一へ接近〕
デミトリー「私は加藤機関3番隊隊長、デミトリー・マガロフ。貴様はJUDAのファクターか?」
浩一「じゅだ? ふぁくたー? そんなの知るか! 俺は早瀬浩一! 正義の味方だ!」
一鷹「は、早瀬…浩一だって? どうして浩一が!?」
浩一「正義の味方である俺に向かってくる奴は悪だ! だから俺は…お前達を倒す!」
沢渡「へっ、でけえ口を叩くガキがもう一人現れやがったか!」「旦那ァ! さっさと終わらせちまおうぜ!」
デミトリー「うむ!」
一鷹「浩一…お前なのか…?」
アリス「一鷹さん。まずは目の前のアルマを!」
一鷹「あ、ああ!」

<敵8機以下・味方援軍1出現>
〔味方ユニット出現〕
葵「あれ? 目標のマキナが動いてる」「だいぶ状況違っちゃってるけど、どうするの、田中さん?」
〔通信パネルの開く音〕
田中司令「すいません。ちょっと待ってて下さい。このケースは考えてませんでした」
〔カーソル、一鷹を指定〕
朔哉「ダンクーガと同じくらいデカい奴がいるぜ?」
ジョニー「『月刊男のスーパーロボット』では見た事ない機体ですね」
くらら「…その本、信用できるのかしら?」
浩一「あれは…ダンクーガじゃないか!」
一鷹「ダ、ダンクーガかよ!? それに、あっちは何だ?」
美海「よかった! ラインバレルは健在だわ」
山下「落下地点が変わった時はどうなる事かと思ったけど、どうにか間に合ったみたいッスね」「もうファクターを見つけたのは計算外だったスけど…」
沢渡「ちいっ、ダンクーガにJUDAのマキナまで現れやがったか」
美海「聞こえますか、早瀬浩一君! 私達はあなたを迎えに来た者です」
山下「僕達と一緒にJUDAへ行こう!」
浩一「なっ…! お前ら、なんで俺の名前を知ってるんだ?」
山下「さっき自分で名乗っただろ? 思いっきり大声で…」
浩一「え、そうだっけ?」
山下「君、バカ?」
浩一「バカって言うな! いいか、俺は正義の味方なんだ!」「俺とダンクーガ以外の奴らは全部悪だ!」「だからお前らもまとめて、俺の正義が討つ!」
城崎「!? あなたは…!」
一鷹「なんだ? あいつ、本当に浩一なのか…?」
朔哉「おいおい、勝手に俺達を仲間にすんなって…」
葵「で、田中さん。対応は決まった?」
田中司令「はい。当初の予定通り、ラインバレルを確保して下さい」「今のままだと無駄に被害が広がる可能性があるみたいなんで」
くらら「不明機は?」
田中司令「そっちは無視して構いません。どやら敵じゃないみたいですし」
五飛「ダンクーガ…。まさか、この戦いに介入してくるとはな」
デミトリー「むっ、奴が動くぞ!」
葵「ごめんね、正義の味方君!」
〔葵、浩一へ隣接〕
〔葵、浩一へ攻撃〕

[イベント戦闘「葵vs浩一」]
浩一「なっ!? なんでダンクーガが俺を攻撃してくんだよ…」「俺は正義だ! 正義の味方だ! 正義の味方なんだ!」「どうして俺の正義を…どうして誰もわかってくれないんだ!」「もういい…」「ダンクーガも悪だ! 俺の敵だああっ!!」
〔浩一、回復〕
田中司令「いけませんね、こりゃ。ヤブヘビでした」
葵「ちょっ、田中さん!?」
田中司令「すみません。JUDAには私から謝っておきます」
加藤「沢渡、デミトリー、五飛。作戦は失敗だが、戦闘を続けろ」「ただし、死ぬ事は許されない。機を見て退け」
沢渡「ビビる事はねぇぜ、久嵩。ダンクーガ以外は数のうちに入らねえ!」
加藤「駄目だ。命令に経甲はない」
沢渡「…ちぇっ、わーったよ。撤退準備はしとくぜ」
山下「そっちの君、戦える?」
一鷹「あ、ああ。何とかなると思う!」
美海「私達とダンクーガはあなたの味方よ。まずはアルマを何とかしましょう!」
一鷹「よくわかんねえけど、わかった!」
朔哉「んじゃ、やってやっか…!」

<一鷹が戦闘>
一鷹「博士と兄さんを追うためにもまずはこいつらを叩き潰す!」「シミュレーターの経験がどこまで通用するかわからねえが、やれるだけやってやる!」「アリス! お前はとりあえず俺の指示に従ってくれ!」
アリス「はい!」

<葵が戦闘>
葵「指揮官クラスが3機とはね。さすがに今日は力入ってる感じ」
ジョニー「沢渡拓郎にデミトリー・マガロフ、アルトロンガンダムの張五飛…どれも一騎当千の猛者ですね」
くらら「あら、ずいぶん詳しいのね?」
ジョニー「『月刊男の裏社会』で加藤機関特集が組まれてたんですよ」
朔哉「一騎当千、上等じゃないか。やってやるよ!」

<山下が戦闘>
山下「今日は森次さんがいないから、僕がしっかりしなきゃ! さあ、かかって来い!」

<美海が戦闘>
美海「このままじゃ御崎町が壊滅しちゃう…! 私達が頑張らなきゃ!」

<五飛と戦闘>
五飛「加藤久嵩、すべては真の正義のために…。そうだな?」
加藤「そうだ」
五飛「わかった。貴様の目、今一度信じるぞ」
加藤「………」
五飛(見極めねばならん…。今、この世界に何が必要なのかを)

<浩一と戦闘>
浩一「俺はもう泣いているだけの俺じゃない! 何もできない俺じゃない!」「今日から俺が正義の味方だ! 俺はもう誰にも負けない! この先も…ずっと!!」
城崎「………」

<一鷹vs五飛>
五飛「正しい者は強くなければいけない。その意味が貴様にわかるか?」
一鷹「わからねえし、考えてる余裕もねえ。いっぱいいっぱいなんでな!」
五飛「ならば教えてやる。ナタクの力をもってな!」

<一鷹vs沢渡>
沢渡「ド素人だって手加減しねえ! てめえの惨めな死に様を想像するんだな!」
一鷹「誰が死ぬかよ! 想像するなら、博士や兄さんとの感動の再会シーンを想像するぜ!」

<一鷹vsデミトリー>
デミトリー「加藤機関に戦いを挑むとは愚かな奴め…」
一鷹「好きでこうなったわけじゃねえ。黙って死ぬわけにはいかねえ…そう思っただけだ!」
デミトリー「無駄なあがきを…。貴様に明日があるかどうかを想像しろ!」

<一鷹vs浩一>
一鷹「浩一、戦うのをやめろ! どうしてお前がアルマなんかに乗ってるんだ!」
浩一「お前が誰か知らないが、正義のスーパーロボット面するなんて10年早いんだよ!」「この街の平和は俺が守る。俺は正義の味方だ!!」
一鷹「俺だ! 一鷹だ!」
浩一「んなワケあるかよ! 嘘をつくならもっとマシな嘘をつけってんだ!」
一鷹「くそっ、やるしかねえのかよ!」

<葵vs浩一>
朔哉「暴れるのも大概にしやがれってんだ!」
浩一「俺に逆らう気かよ? なら、ダンクーガは正義のロボットじゃない!」
ジョニー「最近は正義の味方で通してた気がするんですが…」
くらら「ちょっと残念かもね」
葵「くららさん! 残念がってる場合じゃないから!」

<五飛vs浩一>
浩一「俺が正義なんだ! 俺と戦う奴はすべて悪だ!」
五飛「いいだろう。正義を名乗りたいのなら、お前の力を見せてみろ!」

<沢渡vs浩一>
沢渡「さっきまで素人だったガキが努力もしないで力を手に入れる!」「つくづくムカつく存在だぜ、ファクターって奴はよ!」
浩一「そうだ、俺は力を手に入れたんだ! 正義の力を見せてやるよ!」

<デミトリーvs浩一>
デミトリー「素人の貴様が加藤機関三番隊隊長の私に勝てると思うな!」
浩一「正義は必ず勝つんだ! それくらい子供だって知ってるぜ!」

<山下vs浩一>
山下「早瀬浩一! 無駄な抵抗はやめて、僕らの言う事を聞くんだ!」
浩一「黙れ! 人の事をバカ呼ばわりする奴の言う事なんか聞けるかよ!」
山下「バカだからバカと言ったんだ! このバカ野郎!」
浩一「もう許さねえ! 絶対倒す!」

<美海vs浩一>
美海「浩一君! 戦うのはやめて、私達と一緒にJUDAへ行きましょう!」
浩一「俺に指図をするんじゃない! 女だからって容赦しないからな!」

<五飛撃破>
五飛「正義の味方、か…。ならば、俺は…!」
〔敵ユニット離脱〕

<沢渡撃破>
沢渡「ここいらが潮時か。次は殺す!」
〔敵ユニット離脱〕

<デミトリー撃破>
デミトリー「撤退命令は出ている。退くぞ!」
〔敵ユニット離脱〕

<敵全滅・勝利条件達成>
山下「周囲に加藤機関の機影なし。戦闘終了、と言いたいとこッスけど…」
浩一「ハァ…ハァ……」
一鷹「…アレをどうにかしなきゃな」
葵「そっちの君、組み付ける?」
山下「やってみるッス!」
〔一鷹&葵&山下&美海、浩一へ隣接〕
浩一「捕まえようってのか? そうはいくかよ!」
城崎「………」
〔浩一、マップ端へ移動〕
浩一「お前らに考える時間をやろう! いいか、力が正義なんじゃない! 正義が力なんだっ!」「俺の正義を認めるならよし! そうでなければ…次こそ容赦はしない!」(決まった…!)
〔第3軍ユニット離脱〕
山下「しまった、逃げられた!?」
美海「反応なし…。おそらく転送フィールド内に帰還させたものと思われます」
〔通信パネルの開く音〕
石神「山下君、九条君。ここはいったん、引き上げておいで」「それと、そっちの謎のロボットの君も一緒に来てもらえると助かるねぇ」
一鷹「お、俺の事か?」
山下「そうそう、君だよ。僕達と一緒にJUDAに来ないか? 聞きたい事もあるし」
一鷹「ちょ、ちょっと待ってくれよ JUDAって病院とか健康器具とかあっち関係のメーカーだよな?」「そんな会社がなんで戦闘用アルマなんか持ってんだ?」
アリス「民間の研究機関である光子力研究所にマジンガーZがあるくらいです」「JUDAがこっそりアルマを保有していてもまったく問題ありません!」
一鷹「大アリだっつーの! ちょっと黙っててくれ!」
美海「そっか。まずはそこから説明が必要なのね」
山下「その辺もまとめて話すからさ。ひとまず、いいかな?」
一鷹「わ、わかった。そっちの誘導に従うぜ」
アリス「一鷹さん、博士と悠凪さんの捜索は…」
一鷹「ラッシュバードは空を飛べねえ。追いかけるにも限界がある」「それに今の俺達じゃ、途中でダリウスやハニワにやられちまうのがオチだ」
アリス「なるほど。勉強になります」
一鷹「頼むぜ。ヘタすりゃ、アリスはこれからずっと俺のサブパイロットなんだからな」
アリス「ええっ!? 無理です、無理です、無理です! 私は単なるお手伝い用ですよ!」「戦闘に関する知識も考え方もまったく持ち合わせがありません!」
一鷹「それなら、俺の『操縦の手伝い』って事で覚えてくんねえかな」
アリス「うう…。上手くいくかどうかわかりませんが…やってみます」
ジョニー「それじゃ、僕達は次の仕事が待ってますので」
葵「次に会う時までには腕を上げとくのよ」
〔味方ユニット離脱〕
一鷹「行っちまった…。お礼のひとつも、握手のひとつもできなかったな…
山下「また会えるさ。それより僕、ずっと待ってるんだけど」
一鷹「っと、ごめん。すぐ行きます」
【戦闘マップ2終了】

【シナリオエンドデモ開始】

日本エリア
JUDA/社長室
石神「なるほど。あのロボットは君が親しくしていた博士が作った物だと。そして…」
アリス「………」
石神「そちらのお嬢さんも同じく博士が作ったロボットだと…そう言うんだね?」
一鷹「厳密にはロボットって言っちゃダメらしいけどな。面倒だからロボットでいいけど」
石神「さっき説明した通り、医療機器メーカーとしてのJUDAは仮の姿! 真の姿は、いわば正義の味方だ」「だから、安心して何があったか説明して欲しい」
一鷹「JUDAの事は大体わかった。あんた…じゃなくて社長さんの言う事も信じるよ」
石神「ありがとう、南雲君」
一鷹「何から話せばいいかわかんねえけど、博士の家に行った俺は…」

一鷹「…で、揺れがおさまったと思ったらよくわかんねえ奴が降りてきて博士がさらわれたんだ」「んで、悠兄さんがそれを追っかけてもう1機のロボに乗ってっちまった」「悠兄さんには来るなって言われちまったけど、俺だって博士を助けてえんだ」
石神「科学者の誘拐…か。JUDAの包囲網にもかからないとは恐るべき奴らだねぇ…」
アリス「端末をお借りできますか? 静止画でよければ各種データを出力いたします」
緒川「それじゃあ、こちらをどうぞ」
アリス「ありがとうございます。では…」
〔エネルギーの充填音〕
山下「へえ、便利なもんだね」
アリス「私の使命は、みなさんの生活のお手伝いをする事ですから。これくらいはできないと…」
〔アクセス音〕
アリス「…はい、終わりました。私が保有しているデータはこれがすべてです」
緒川「データを照合します…。過去に出現した事例なし。所属不明機です」
石神「このご時勢、所属不明って事は加藤機関が関係していると見ていいかもしれないね」
一鷹「加藤機関…さっき戦った奴らか?」
緒川「ええ。私達JUDAが戦っている世界の敵の一つよ」
一鷹「…なあ、俺もJUDAの仲間に入れてくれねえか?」「このままラッシュバードでフラフラしてりゃ、ロボット犯罪者扱いで捕まっちまう」「けど、ラッシュバードなしで博士達の足取りを掴むのは、どう考えても無理だ…!」
アリス「私からもお願いします。どうか力を貸して下さい」
石神「あいにくだが、それはできない相談だね」
一鷹「そっか…。なら、俺はこれからどうすりゃいい?」
石神「まぁ待ちたまえ。そうだな…君達、正義の味方になる気はないかい?」
一鷹「へっ?」
石神「君達をJUDAに入れるわけにはいかない」「だが、これから発足される組織、LOTUSに参加してもらえれば…」「君達の衣食住の世話、機体整備、情報収集まで全面的な補佐が受けられるはずだ」「もちろん、我々JUDAもその組織には参加する。どう? 悪くない話だと思うよ?」
一鷹「…なんか嫌な予感もするけど、この状況じゃ仕方ないか」「いいよ。その話、受けるよ。アリスもそれで構わねえか?」
アリス「一鷹さんがそう決めたのなら、私はまったく問題ありません!」
〔通信のコール音〕
緒川「社長。プリベンターのレディ・アン様から通信が入っています」
石神「ちょうどよかった。南雲君もそこで我々の話を聞いているといい」「緒川君、スクリーンに出してくれたまえ」
緒川「はい」
〔通信パネルの開く音〕
レディ「お元気そうで何よりです、石神社長」
石神「そちらも、お肌のハリはいつもと変わらずで…」
緒川「社長、セクハラだって怒られますよ?」
石神「えー、そうかな…?」
レディ「…早速ですが、本題に移ります。石神社長、ラインバレルの確保に失敗なさったそうですね」
石神「いやはや、面目ない。加藤機関の介入までは予想済みだったのですが…」「ふたつほど想定外の出来事があって対応が遅れちゃいまして」
レディ「新型機動兵器の出現と所属不明機による襲撃の件はこちらにも情報が入っています」「トレースも間に合わず、行方はわからずじまいですが…」
石神「そちらもですか。どうやらかなり手強い相手のようですな」
レディ「ラインバレルに関する今後の対応ですが、どうするおつもりですか?」
石神「現在、ファクター…パイロットの監視を手配していますが、なにぶん優秀な人材が不足してまして…」「恥ずかしながら、プリベンターのエージェントをお借りできると助かります」
レディ「わかりました。サリィとカトルがそちらの近くにいるはずです。すぐに手配しましょう」
石神「おお、ガンダムのパイロットを! それはありがたい」
レディ「いえ、これからは同じ組織の一員となるのですから当然です」
石神「…と言うと、ついに?」
レディ「はい。国連事務局直属の特殊機動部隊の発足について国連の認可が降りました」「これで今まではバラバラに動く事しかできなかった同志の力を結集し…」「独自の判断によって危機に対応する事ができるようになります」「JUDAにもこれまで以上の活躍を期待しています」
石神「我々の力など微々たるものではありますが、精一杯、協力させていただきます」
レディ「それでは私は別件がありますので、これで失礼します」
〔通信の閉じる音〕
石神「…というわけだ。諸君、ついにLOTUSが本格始動したぞ!」「今まで以上に気合いを入れて、世界平和のために戦おうじゃないか!」
美海「はい!」
緒川「おめでとうございます、社長」
山下「早く森次さんにも聞かせてあげたいなぁ…。LOTUSの始動を心待ちにしてたから…」
石神「南雲君! 君は実にいいタイミングで我々の仲間になったよ」「君も今日から世界を守る正義の味方の一員だ!」
一鷹「…で、具体的には俺はないをすりゃいいんだ?」
山下「さっき戦った加藤機関みたいな凶悪テロリスト集団や…」「平和を脅かすハニワ幻神、ダリウス軍の魔獣なんかと戦うのさ」
アリス「そういうのってそれぞれ専門家がいるんじゃないんですか?」
一鷹「そうだよ。それに、今までだって協力しあって戦ってただろ? 巨神戦争の時とか…」「今さら、ひとまとめにくくる必要なんてあるのかよ?」
石神「ちょっと政治的にキナ臭くなってきててね…」「ざっくり説明すると、正義のロボット達が悪い政治家の手に落ちるかもしれなかったんだよ」
緒川「そこで、国連のレディさんが新たな組織を発足して、そこにロボットを集めちゃえって動いたのよ」
一鷹「ふ~ん、なるほどね…。確かに国連の組織ともなりゃ、おいそれと手は出せなくなる」「その政治家ってのがどれだけ凄い奴だとしても、少しは時間は稼げるってわけだ」
石神「そういう事。話が早くて助かるよ」「というわけで、南雲君。今日から世界のために一緒に頑張ろう! な!」
一鷹「わかったよ、社長さん。でも、博士を探す約束も忘れないでくれよな」
石神「任せてくれたまえ」

地球圏エリア
シャングリラ/司令室
沢渡「久嵩ァ、今日の撤退命令、ありゃあ一体どういうつもりだ?」
加藤「そう荒れるな、沢渡。理由に関しては…」
沢渡「『想像しろ』か? わーった、わーったよ。いずれ理由はわかるってんだろ?」「その代わり、次のラインバレル確保作戦の時も俺は出るぜ」
デミトリー「私もな」
加藤「ならば五飛も連れて行け。マサキ、人員配分に問題はないな?」
マサキ「大空魔竜及びガオキングの出現は認められていません。支障はないでしょう」
沢渡「やれやれ、またあのおデコちゃんと一緒とはな…」
加藤「不服か?」
デミトリー「我々は総司令の理想に賛同して加藤機関に身を投じた」「しかし、奴はガンダムのパイロット。総司令の考えに同調するとは思えんのだ」
沢渡「いつの間にかひょっこり参加してやがって…。気にいらねえな」
加藤「安心しろ。彼もまた諸君らと同じだ。裏切る事はない」
デミトリー「むう…」
マサキ「………」

シャングリラ/通路
五飛「…終わりなき円舞曲…。踊るしかないというのか、偽りの舞を…」

日本エリア
御崎町/神社の森
カトル「こちらカトル。サリィさん、聞こえますか?」
〔モニターの開閉音〕
サリィ「カトル、もう日本に着いたの?」
カトル「はい。今、ラインバレルの落下地点を調べています」「それにしても、今回の任務はちょっと無理がありませんか? 僕が中学生なんて…」
サリィ「大丈夫。あなたならまだ中学生でも通用するわ」
カトル「そうですか…?」「こんな事なら、デュオやヒイロに学校に潜入するコツでも聞いておけばよかった」
サリィ「ふふっ、後の祭りよ」「今から送るのが、監視対象。ラインバレルのファクターよ」
〔データの送信音〕
カトル「…早瀬浩一。ごく普通の少年にしか見えませんけど…」
サリィ「あなたには、早瀬君の行動を監視してファクターとしての資質があるかどうかを調べるとともに…」「彼がラインバレルを呼び出した時の対応をお願いしたいの」
カトル「わかりました」
サリィ「何か問題が発生したら、JUDAコーポレーションに助けを求めるといいわ」「今回の調査の依頼主はそこの社長さんだから」
カトル「了解です」
サリィ「LOTUSにはラインバレルの力が必要なの。頑張ってね」
〔通信の閉じる音〕
カトル「早瀬浩一君か。仲良くなれるといいけど…」「それにしても、なんでここにカレーパンが…?」

御崎町/市街地郊外
城崎「あなたは既に死んでいるんです」
浩一「…なん…だって…?」
城崎「ごめんなさい。ラインバレルと私があなたの上に落ちて…」
浩一「待てよ! 俺、生きてるじゃないか! こうしてちゃんと息して、心臓だって動いてて…!」
城崎「それはラインバレルのDソイルがあなたを修復したから…」
浩一「ラインバレル…あのアルマが俺が修…?」
城崎「アルマではありません。ラインバレルはマキナ…」
浩一「マキ…ナ? アルマとは違うんだな。それで、俺を修復したって?」
城崎「ラインバレルに頼んだの。あなたを助けてって…」「それであなたは蘇った。ラインバレルと命を共有するファクターとして…」
浩一「………」「じゃあ、俺がラインバレルを動かせたのも、力を得たのも…」
城崎「はい。ラインバレルとともにある限り、人にあらざる力を持ち、肉体を乞われてもすぐに修復され…」「ラインバレルを動かすための因子『ファクター』として機能する…」
浩一「人にあらざる力…か。何だっていいさ! 力が手に入ったんなら!」
城崎「………」
【シナリオエンドデモ終了】


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