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No.5
紅の衝撃・蒼の戦慄

【シナリオデモ開始】
日本エリア
JUDA/格納庫
一鷹「絵の解析結果が出たんだって!?」
牧「ああ。詳しい内容はこれから分析する事になるが、概略は把握できたよ」
一鷹「よかった…。これで多少なりとも博士に近づける可能性が出てきたぜ」「葵博士も知らないって言うし、とにかく八方塞がりだったんだ」
アリス「それで、どんな内容だったのですか?」
レイチェル「戦闘用AIの設計図とアリス、あなたの改造プランよ」
一鷹「改造…? マシンガンとかミサイルとか発射できるようになんのか?」
レイチェル「いくつかあるプランの中にはそういうのもあったわ」「けど、ほとんどが研究途中で放棄されちゃってたわね」
牧「まずは解析を進めてみる事にするよ」「行方の手がかりになりそうなものは選任スタッフに選別させる。それでいいかい?」
一鷹「よくわかんねえけど、わかった。どっちにしろ俺達じゃ手に負えないんだ」
アリス「ありがとうございます、牧さん、レイチェルさん」
レイチェル「研究内容には私も興味があるもの。気にしなくていいわ」
一鷹「それでも、やっぱ嬉しいんだ。これぞ支え合いって感じでさ」
アリス「研究内容の詳細がわかり次第、私にも教えていただけますか?」「戦闘用AIの搭載プランがあれば、私もこれまでよりずっとみなさんのお役に立つ事ができます」
牧「ああ。その方が君も楽になるだろうしね」
〔ドアの開閉音〕
イズナ「ここにいたんですね、南雲さん。山下さんが呼んでましたよ」
一鷹「いっけね、また忘れてた。アリス、熱は?」
アリス「まったく問題ありません! 今日も訓練、頑張りましょう!」

JUDA/社長室
〔通信のコール音〕
緒川「社長、カトル君から定時連絡です」
石神「あ、繋いでくれるかな?」
〔通信パネルの開く音〕
カトル「おはようございます、石神社長」
石神「おはようカトル君。そろそろ中学校の生活には慣れたかね?」
カトル「いえ、まだちょっと…。どうも振り回されてばかりです」
石神「だろうねぇ。中学生の男子なんて、パワーが有り余ってる獣みたいなもんだからね…」「それで、早瀬浩一君の様子はどうだい?」
カトル「精神的にかなり不安定ですね。周囲に対して、自己の特別視を求める言動が目立ちます」
石神「『俺が正義だ!』とか『俺は生まれ変わったんだ!』とかバンバン言っちゃってるわけだね?」
カトル「はい…。正義を振りかざした暴力的な行動も散見されます」「ファクター化の影響で身体能力が上がった事が原因と見ていいでしょう」
石神「そう…。急に力を手に入れて舞い上がっちゃってるんだね」
カトル「今のところ、ラインバレルを呼び出すような状況にはなっていないのが救いです」
石神「城崎博士の娘さんは?」
カトル「早瀬君の実家に住んでいるようです。コンタクトを取りますか?」
石神「ああ、近いうちに会いに行こう。彼女には迎えに行くって約束をしてあるからね…」
カトル「わかりました。では、引き続き調査を続けます」
石神「うん。頼んだよ」
〔通信の閉じる音〕
緒川「社長、このまま早瀬君を自由にさせていても問題ないのでしょうか…?」
石神「もうしばらく様子を見ようと思う。彼とラインバレルが、この世界にどういう変化をもたらすのかをね…」

御崎中学/教室
浩一「あ~あ。あれから加藤機関とやらは現れないし、退屈だよなあ…」「せっかく命と引き換えに力を手に入れたのにこれじゃ宝の持ち腐れだぜ」
カトル「おはよう、早瀬君」
浩一「よう、転校生。えーっと、名前…何だっけ?」
カトル「カトルですよ。まだ覚えてくれてないんですか?」
浩一「悪い悪い。正義の味方は忙しくてさ」「ところでお前、数学の宿題ちょっとだけ写させてくんない?」
カトル「いいんですか? 正義の味方がそんな事をしちゃっても…」
浩一「堅い事言うなよ。俺達、友達だろ?」
カトル「まったく…しょうがないなぁ」
浩一「ありがとよ! カトル君は心の友だぜ!」

降矢「オラ、碇! さっさと来いよ!」
シンジ「や、やめて下さい!」
降矢「逆らうとブッとばすぞ、この!」
シンジ「………」」
降矢「そうそう、それでいいんだよ。オラ、屋上行くぞ!」
〔教室の扉の開閉音〕
浩一「…降矢の奴、また碇を…! もう許せねえ! 正義の味方の出番だぜ!」
カトル「あっ、早瀬君!」

御崎中学/屋上
降矢「なあ、碇。俺、朝飯抜きで腹ペコなんだよ」
シンジ「………」
降矢「ハマベーカリーのカレーパン、買って来てくれよ。な?」
シンジ「そんな! もうすぐ授業始まっちゃいますよ」
降矢「だったら間に合うように買ってくりゃいいだろうが!」
シンジ「む、無茶ですよ、そんなの…」
降矢「この野郎…。俺の言う事がきけねえってのか…? いい度胸じゃねえか!」
〔ドアの開閉音〕
浩一「やめろ、降矢! お前、またこんな事…!」
降矢「うっせえな。パシリにすら使えねえ奴に用はねえ。引っ込んでろ!」
浩一「何だと!?」
降矢「この前、カレーパン頼んだらお前、そのままバックレちまったじゃねえか!」
浩一「あ、あれは違う! 色々事情があって…」
降矢「うっせえ! オラ、碇! グズグズしてっと間に合わなくなるぞ!」
シンジ「…無理だよ。今からなんて間に合うわけないじゃないか…」
降矢「ブツブツ言ってねえでさっさと行けってんだよ!」
浩一「5分だ!」
降矢「は?」
浩一「俺が5分で買って来てやる。ちょっと待ってろ!」

浩一「どうだ!」
降矢「ジャスト5分…。あり得ねえ! 最初から買ってあったんだろ!」
浩一「確かめてみろよ」
降矢「あ、揚げたてじゃねえか!」
浩一「フッ…」
降矢「すっげえ! お前、究極のパシリだな!」
浩一「まあな。俺がちょっと力を出せば…」「って、何パシリやってんだ、俺? せっかくの力をこんな事に使ってどうすんだよ!」
降矢「こんな事…だと? 足が速くなったからって調子乗ってんじゃねえぞ、お前!」
浩一「足の速さだけじゃないぜ…。お前みたいなクズ野郎を懲らしめるための力を手に入れたんだ!」
降矢「クズだと? 言ってくれるじゃねえか。パシリのくせに…!」
浩一「俺は生まれ変わったんだ! もうお前のパシリじゃない!」
降矢「調子こきやがって…痛い目見せてやんよ!」
浩一「…やってみろよ!」
〔ドアの開閉音〕
矢島「浩一っ!」
浩一「矢島…」
矢島「やめるんだ、浩一。お前、最近どうかしてるぞ…」
浩一「…矢島、今までかばってくれてありがとな。でも、もう必要ない!」
降矢「オラァ! ケンカ中によそ見してんじゃねえ!」
シンジ「早瀬先輩! 危ないっ!」
〔殴打音〕
〔画面、振動〕

降矢「つ、強ええ…」
〔人の倒れる音〕
〔画面、振動〕
浩一「おっと、チャイムだ。碇、急げ。遅刻するぞ」
シンジ「は、はい! ありがとうございました!」
〔ドアの開閉音〕
浩一「俺達も行こうぜ、矢島」
矢島「浩一、お前…」
〔ドアの開閉音〕
カトル(早瀬君…。確かに弱い者の味方だけど…)

御崎中学/教室
浩一「終わった~! さっさと帰って昨日録画したキバイダーでも見るか!」
理沙子「ちょっと浩一! あんた、昼休みに降矢とケンカしたって本当?」
浩一「正義の味方は怖いな。黙ってても噂が広まっちまう」
理沙子「みんな驚いてるわよ。パシリの浩一が降矢をシメるなんて奇跡だって…」
浩一「奇跡じゃない。前から言ってただろ? 俺には目覚めてない力があるって」
理沙子「何言ってんだか…」「最近、変だよ? なんだか人が変わったみたい…。ねえ、矢島もそう思うでしょ?」
矢島「…………」
浩一「矢島はよ~く知ってるもんな。俺が生まれ変わったって事をさ…!」
矢島「くっ…」
理沙子「何よ、ふたりだけのひみつでもあるわけ? なんか、疎外感…」
浩一「ところで最近、南雲を見ないな」
矢島「…あいつなら休んでるよ。お前が変わっちまった日から…」
理沙子「ちょっと、気づいてなかったの? クラスメイトでしょ?」
浩一「他人の出欠なんか気にしてられるかよ。俺は特別な存在なんだから…」
理沙子「何が特別よ。浩一のくせに…」
浩一「さあ、帰ろ! キバイダー見なきゃ!」
〔教室の扉の開閉音〕
理沙子「ああっ、待ってよ、浩一! 私も一緒に帰る!」
〔教室の扉の開閉音〕
矢島「浩一…」
〔教室の扉の開閉音〕
カトル(…さて、それじゃ僕も…)

御崎町/市街地
浩一「おい、理沙子。いつまでついてくるんだよ。自分の家に帰れよ!」
理沙子「もう、冷たい事言わないでお茶ぐらい飲ませてよ」「あ、そうだ! カップケーキ作ってあげようか?」
浩一「いらないよ、そんな物」
矢島「おい、そんな言い方はないだろ。せっかく理沙子が…」
理沙子「そうよ! 浩一も矢島も、私のカップケーキ、大好きじゃない!」
浩一「いらないって言ってんだろ!」
理沙子「そんな、ひどいよ…」
〔ドアノブを回す音〕
城崎「…どうしたんですか、浩一さん。大声なんか出して…」
矢島「!!」
理沙子「こ、『浩一さん』!?」
浩一「別に…。こいつがしつこくつきまとってるだけさ…」
城崎「こちらの方は…?」
浩一「新山理沙子。ただのクラスメートだ。矢島は前に会ってるよな?」
城崎「はじめまして、新山さん。私、城崎絵美です。浩一さんの家でお世話になってます」
理沙子「い、家でお世話に…!?」(ま、まさか同棲してるの? それじゃ浩一が生まれ変わったってもしかして…!)
浩一「城崎、どっか行くのか?」
城崎「はい。お母様に頼まれて、ちょっとお買い物に…」
理沙子「お、『お母様』…!」(落ち着け…落ち着くのよ、理沙子。親戚の子かもしれないでしょ…)「あ、あのぉ、城崎さん。あなたと浩一って、どんな関…」
〔爆発音〕
〔画面、振動〕

浩一「な、何の音だ!?」
カトル「みんな、早くここから逃げて! 加藤機関が近づいてます!」
理沙子「カトル君!?」
浩一「加藤機関だって? カトル、お前…どうしてそれを!?」
カトル「そんな話は後です! ここは危険です! できるだけ遠くへ逃げて下さい!」(LOTUSへの連絡は済ませた。後は…)
【シナリオデモ終了】


サブタイトル
「紅の衝撃・蒼の戦慄」


【戦闘マップ開始】
〔敵ユニット出現〕
沢渡「オラオラーーッ! 出て来い、ラインバレル!」
〔沢渡、前方へ攻撃〕
〔マップ上に爆発〕
〔画面、振動〕

五飛「………」
デミトリー「不服そうだな、五飛。ラインバレルのファクター、早瀬浩一がこの街にいるのだぞ」
五飛「貴様に言われなくとも己の責務は全うする」
デミトリー「わかっているのならいい。この街を攻撃して奴とラインバレルをおびき出す」
沢渡「正義の味方としちゃあ、自分の住んでる街が火の海になるのを黙って見てられねえだろうからな!」
五飛「早瀬浩一…。貴様の言う正義が偽りでない事を証明してみせろ」
〔通信パネルの開く音〕
加藤「…そしてラインバレルが出てくればもう1匹獲物が釣れる」
沢渡「もう1匹? いったい何が釣れるってんだ?」
???(ウラジミール)「ダンクーガよ」
???(エイーダ)「すべては地球を救うため…」
デミトリー「む…? 総司令、今の者達は?」
加藤「加藤機関に属してはいないが、俺と目的と同じくする者達だよ」「ダンクーガが出て来たら彼らに任せておけばいい」
五飛「俺と同じ…というわけか」
加藤「フッ…。彼らの選択には君ほどの苦悩はないようだがね」
沢渡「チッ、またゲストの登場かよ。そういうのは出撃前に言ってくれよ、久嵩」
加藤「その点については謝罪しよう。諸君らはラインバレルの確保に専念してくれたまえ」
沢渡「仕方ねえ。まあ俺はラインバレル…日本角と戦えりゃそれでいいがな!」
〔沢渡、前方へ攻撃〕
〔マップ上に爆発〕
〔画面、振動〕

五飛「………」
デミトリー「どうした、五飛? 無差別攻撃によるあぶり出しでは納得がいかないか?」
沢渡「生き延びる方法を想像できないノロマどもを始末して何が悪いんだよ!」「それに生き残ったってさらに過酷な状況が待ってんだ。死んだ方が幸せかもしれねえぜ」
加藤「五飛、覚えているか? 初めて会った日に俺と交わした言葉を…」
五飛「皆まで言うな。言えば俺は貴様を殺さねばならなくなるだろう」「俺は貴様の行動が世界に必要だと想像したまでだ。加藤機関の目的など知らん」
マサキ「加藤総司令、攻撃の続行を」
加藤「そうだったな、マサキ。諸君、改めて攻撃を」
沢渡「ったく、中断もほどほどにして欲しいぜ。オラオラオラーーッ!」
〔アルマ、前方へ攻撃〕
〔マップ上に爆発〕
〔画面、振動〕
〔アルマ、前方へ攻撃〕
〔マップ上に爆発〕
〔画面、振動〕

理沙子「キャーーーッ!」
矢島「理沙子、こっちだ! 走れっ!」
カトル「あれは…五飛!」(二度も御崎町に現れるなんて。加藤機関に潜入してから音信不通だったけど、まさか…)(いや、民間人には危害を加えないように戦っている。君は君なりの戦いをしてるんだね…)
理沙子「浩一っ! 何をボーッと眺めてるの!」「いくらロボットが好きだからって危なすぎるよ! 早く逃げてっ!」
矢島「浩一、お前まさか…!」
カトル(…! ラインバレルを呼ぶつもりか!?)
浩一「…城崎」
城崎「はい」
浩一「俺の街が襲われてる。正義の味方としてはこれを見過ごすわけにはいかない」
城崎「わかりました。ですが、この前のような戦い方では被害が拡大しますから…」
浩一「ああ、わかってる!」
城崎「…では、私の胸に手を…」
浩一「あ、ああ…」
理沙子「ちょっ! ちょっと浩一! この非常時に、そんなエッチな事を…!」
矢島「理沙子! 早くここから逃げるんだ!」
理沙子「嫌っ! 放して! 浩一! 浩一ぃぃっ!」
〔ファクター覚醒〕
浩一「来い! ラインバレルッ!!」
〔第3軍ユニット出現〕
浩一「今日は俺ひとりで大丈夫だ。城崎は安全な所に避難しててくれ」
城崎「はい…!」
沢渡「出やがったな、二本角!」
デミトリー「二度も不覚をとるつもりはない」
浩一「よくも好き放題暴れてくれたな! 今日こそ正義の名においてお前らを討つ!!」
五飛「貴様の力まだ正義を名乗るのは未熟! 暴力以下の紛い物に過ぎん!」
〔センサー反応〕
デミトリー「むっ! どうした!?」
加藤機関兵「隊長! 多数の熱源が接近してきます!」
〈出撃準備〉
沢渡「チッ、LOTUSの奴ら、総出でお出ましかよ!」
デミトリー「奴らを放置すれば将来に禍根を残す事になる。避けては通れんな」
ダイヤ「おおい! ラインバレル、聞こえるか!?」
美海「私達は味方よ! LOTUSで正義のために戦いましょう!」
浩一「お断りだ! 俺以外のお前らはすべて悪だ。だからまとめて俺が討ってやる!!」
イクサー1「私が…悪…?」
ダイヤ「何言ってんだ、お前! 自分以外は全部悪だなんて…仲間がいらねえって言うのか!?」
浩一「うるさい! おかしな色のガイキングの偽物まで用意しやがって!」「俺はバカじゃないんだ。騙そうったってそうはいくかよ、この偽物軍団め!」
豹馬「偽物軍団たぁ言ってくれるじゃねえか」
十三「あらダメやな。全然人の話を聞いとらへん」
一鷹「浩一! 俺達は偽物なんかじゃねえ! 俺の言う事を聞いてくれ!」
浩一「南雲の偽物か。二度も同じ手を使うなんていよいよネタ切れのようだな!」
浩一「くそっ、話を聞けよ!」
豹馬「ああいうわからず屋は力ずくで取り押さえるしかねえぜ!」
静流「確かにお灸が必要なようね」
石神「待ちたまえ。早瀬君は力を手に入れて舞い上がっているだけなんだ」「加藤機関さえいなくなって冷静になれば、きっとこちらとの話し合いに応じてくれる」「だから、ラインバレルへの攻撃は極力避けるんだ」
カトル「石神社長の言う通りです。弱者を守りたいという彼の気持ちに嘘はないはずです」
剣児「ん? 誰だ?」
石神「あ、今のはカトル君。早瀬浩一君の調査をしてくれているプリベンターのエージェントだよ」「もちろん彼もLOTUSのメンバーさ」
カトル「カトル・ラバーバ・ウィナーです。潜入捜査をしていたのでご挨拶が遅れました」「よろしくお願いします!」
シズナ「よろしくはええけど、ホンマに早瀬ちゅう奴は信用してええんやろな?」
カトル「それは…」
〔レーダー反応〕
さやか「待て! この反応は…ダンクーガだわ!」
〔味方ユニット出現〕
浩一「現れたな、ダンクーガ! どうやら俺の正義を認める気はないようだな」
ジョニー「LOTUSのみなさん、僕達も協力しますよ」
くらら「慣れ合うつもりはないけど、顔馴染みになりつつある事だし」
朔哉「ひとつよろしく頼むぜ…って、ん?」
〔光学ステルス作動〕
〔敵ユニット出現〕

甲児「何だ!? どっから来たんだ!?」
山下「該当データなし。正体不明ッス!」
つばき「なんだか雰囲気はダンクーガに似てるけど…」
くらら「田中さん! これはいったい?」
〔通信パネルの開く音〕
田中司令「さあ、見た事ないタイプですな…」
セイミー「ダンクーガと同じジェネレーター反応? そんな事って…?」
葵「ホントなの? セイミーさん!」
〔???(エイーダ)、葵へ接近〕
〔???(エイーダ)、葵へ攻撃〕
〔葵にダメージ〕

くらら「いきなり攻撃してくるなんて!」
???(エイーダ)「フッ…」
葵「紅いダンクーガ…こいつは私達の…敵よ!」
ジョニー「僕達の相手は加藤機関だけじゃないって事ですね」
ダイヤ「石神さん! こないだは助けてもらったんだ。今度は俺達が…!」
石神「私だってそのつもりだとも。というわけで諸君、頼んだよ」
葵「悪いわね。それじゃ、よろしく!」
ゴオ「いいか、みんな! ダンクーガを援護しつつ、加藤機関を排除するんだ!」「ラインバレルには手を出すんじゃないぞ!」
甲児「わかったぜ、猿渡さん!」
シズナ「よっしゃ! ラインバレルをJUDAに持って帰るで!」
<戦闘開始>

<甲児vs???(エイーダ)>

甲児「てめえの目的は何だ!? 加藤機関に協力するってんなら容赦しないぜ!」
???「…………」
甲児「答えねえのか、答えられねえのか…どっちにしても退く気はなさそうだな。なら、相手になってやるぜ!」

<豹馬vs???(エイーダ)>
小介「まったくデータがありません。慎重に戦って下さい、豹馬さん!」
十三「かなりすばしっこい相手のようや。ぼんやりしとったらアカンで!」
豹馬「わかってらあ!」

<葵vs???(エイーダ)>
くらら「ちょっと、あなた何者よ! ダンクーガのマネでもしてるつもりなの?」
???(エイーダ)「…………」
ジョニー「どこの組織の所属だとか、教えてもらえませんか?」
???(エイーダ)「…………」
葵「話すだけ無駄のようね。だったらお望み通り、戦ってあげるわ!」

<剣児vs???(エイーダ)>
剣児「スピードが自慢みてえだが、俺だって特訓で覚えたやり方があんだよ!」「さあ来い、俺のおっぱい! しっかり受け止めてやっからな!」
???(エイーダ)「…!?」

<ゴオvs???(エイーダ)>
ゴオ「お前は何者だ! どうしてダンクーガを狙う!?」
???(エイーダ)「…………」
ゴオ「答えねえんなら、加藤機関ともども対処するまでだ!」

<イクサー1vs???(エイーダ)>
イクサー1「やめなさい! 私達はこの地球を守るために戦っているのですよ!?」
???(エイーダ)「フン…。それはこちらも同じだ」
イクサー!「いいでしょう。あなたに退く気がないのなら、相手になります!」

<???(エイーダ)撃破orHP50%以下or5PP>
???(エイーダ)「なるほどな。今しばらくは時間が必要か…」
〔敵ユニット消失〕
葵「なんて速さ…!」
甲児「ありゃあ、今日は様子見ってとこだな」
石神(私の知らないダンクーガ…田中司令官に確認をとらないといけないねぇ)
加藤(あの程度で撤退とは手ぬるいな…。いや、俺が言えた義理ではないか)

≪まだ敵健在≫
<浩一HP50%以下>

〔浩一、回復〕
浩一「無駄だ! 正義の味方にはそんなもの通用しない!」
〔浩一の周囲に爆発〕
〔画面、振動〕

葵「前よりもパワーが上がってる!?」
石神「何としても早瀬君を止めないと街への被害も広がる一方だ…」
剣児「さっさと他の奴らをぶっ倒してあのバカを止めようぜ!」

<五飛撃破>
五飛(…こんなやり方では時間がいくらあっても足りんだろう。しかし…)
〔敵ユニット離脱〕

<沢渡撃破>
沢渡「くそっ、撤退するしかねえのかよ!」
〔敵ユニット離脱〕

<デミトリー撃破>
デミトリー「ちっ、こちらに狙いを絞ってくるとはな…! やむを得ん。退かせてもらう!」
〔敵ユニット離脱〕

<敵全滅>
山下「早瀬浩一! 加藤機関はいなくなった! 僕達と話し合おう!」
美海「私達と一緒にJUDAへ来て!」
ゴオ「俺達は、君とラインバレルの力を必要としているんだ!」
浩一「しつこいぞ! 俺以外は全部悪なんだ! 加藤機関もお前達も…俺が討つ!」
ダイヤ「馬鹿野郎! それでも正義の味方を名乗るってのかよ!?」
浩一「馬鹿って言うな! 塗装忘れの偽者は黙ってろ!」
ダイヤ「くそおっ、わからず屋!」
城崎「浩一さん…」
山下「社長! 早瀬の奴、まともに話せる状態じゃないッスよ!」
石神「加藤機関がいなくなれば落ち着くと思ったんだけど、アテがはずれちゃったねぇ…」「仕方ない。諸君、ラインバレルを機能停止まで追い込んで確保してくれたまえ」
剣児「へっ、そうこなくっちゃな! やっぱり力でわからせるのが一番だ!」
一鷹「ラインバレルを…浩一を攻撃するんですか?」
石神「それしか方法がないんだよ。わかってくれたまえ」
一鷹「でも…!」
美海(南雲君…)
レイチェル「これまでの戦闘データによると、ラインバレルはJUDAのマキナとは桁違いの開封力があるわ」「戦闘開始時に比べて活性値は落ちているようだけど、くれぐれも油断しないで!」
朔哉「俺達はどうするんだ? もともとの任務はラインバレルを守る事だろ?」
田中司令「その事なんですが…たった今、命令が変更になりました。ラインバレルを攻撃しろ、だそうです」
葵「へぇ…それじゃ、LOTUSにラインバレルを渡していいんだ?」
田中司令「まぁ、そこは展開次第ですかね…」
くらら「いいんじゃない? 今さらLOTUSの敵に回るのも恩知らずだしね」
ジョニー「同感です。それに、このミッションはかなり刺激的ですよ」
朔哉「それじゃ、やってやっか!」

<一鷹vs浩一>
一鷹「浩一! いつものお前に戻ってくれ! 俺達、友達じゃねえか!」
浩一「黙れ! 南雲になりすました奴の言う事なんか聞けるかよ! それ以上、俺に近づくんじゃない!」

<山下vs浩一>
山下「ラインバレルは、どうしてこんなバカをファクターにしちまったんだろ…」
浩一「誰がバカだ! 俺は正義の味方だぞ!」
山下「それを決めるのは君じゃない! そんな事もわかんないからバカだって言うんだよ!」

<美海vs浩一>
美海「早瀬君、話し合いましょう。私達は戦うべきではないわ!」
浩一「うるさい! だったら戦うな…! 正義の味方は俺ひとりで十分なんだよ!」
美海「そう…仕方ないわね。それなら少し手荒な方法をとらせてもらうわよ!」

<シズナvs浩一>
シズナ「ええか、イズナ。このアホに怖い夢見せたりぃや! そんで、ラインバレルから引きずり出すんや!」
イズナ「わかったよ、姉さん。ラインバレルを手に入れるためだ。僕は心を鬼にするよ!」

<イクサー1vs浩一>
イクサー1「あなたは何をもって正邪を判断しているのです!?」
浩一「俺が正義だ! 俺が認めないものはすべて悪だぁぁっ!!」
イクサー1「違います。人間は正義と悪の心を持ち、ゆえに完全である事ができるのです」「あなたがしている事は悪の心から生み出されているものにすぎません!」

<浩一撃破・勝利条件達成>
浩一「寄ってたかって攻撃しやがって…。でもな、正義は死なないんだよ!」
〔浩一、回復〕
イズナ「姉さん! このままじゃ!」
シズナ「あの回復力、反則やで!」
浩一「さあ、もっと攻めて来いよ! 悪のロボットども!」
ちずる「いったいどうすれば…!」
〔通信パネルの開く音〕
???(森次)「…お前達の攻撃が甘過ぎるんだ」
山下「えっ!? そ、その声は…」
〔味方ユニット出現〕
山下「森次さんっ!」
森次「お前達、攻撃に迷いが見られるぞ」
美海「だって、ラインバレルのファクターは南雲君のクラスメイトで…」
森次「そんな事は関係ない」「今のラインバレルは街を破壊するテロリストと同じ…。徹底的に叩け!」
一鷹「な、何を言ってるんだ、あんた…」
森次「まともに戦えないなら、そこで見ていろ…」
〔森次、浩一へ隣接〕
森次「もう充分遊んだだろう? ラインバレルのファクターよ」
浩一「なにっ?」
森次「正義の味方ごっこは終わりだ。ラインバレルをJUDAに渡してもらう!」
浩一「ふ、ふざけるな! あんた、誰だよ!」
森次「JUDA特務室室長、森次玲二!」
一鷹「あれが山下さんの言ってた…!?」
〔森次、浩一へ攻撃〕
[イベント戦闘「森次vs浩一」]
浩一「ぐわああああっ! くっそーっ!」
森次「今の攻撃で力の差は理解したはずだ。さあ、ラインバレルを渡せ」
〔ファクター覚醒〕
浩一「これは俺の力だ! 誰にも渡さない! 渡すもんか!」
〔浩一、回復〕
〔浩一、活性化〕

森次(機体のダメージがもう回復している。思った以上の性能だな…)
浩一「俺は…俺は正義の味方になったんだ! 俺は絶対に負けないっ!」
森次「………」
〔森次、浩一へ攻撃〕
〔ビームの発射音〕
〔浩一にダメージ〕
〔ビームの発射音〕
〔浩一にダメージ〕
〔ビームの発射音〕
〔浩一にダメージ〕
〔ビームの発射音〕
〔浩一にダメージ〕
〔ビームの発射音〕
〔浩一に爆発〕

剣児「い、いくらなんでもやりすぎなんじゃねえのか?」
大作「ひどか…あげん容赦のう攻撃せんでもよかろうもん」
イズナ「あれじゃ、ラインバレルのダメージは回復してもファクターがもたないですよ…」
一鷹「あの人…まるで鬼神じゃないか…」
矢島「やめろーーっ! もうやめてくれ! このままじゃ浩一が死んでしまう!」
一鷹「や、矢島…?」
矢島「浩一は何も知らなかったんだ! ただ偶然、それを手に入れただけなんだ!」
浩一「うるさい! お前に…お前なんかにわかるか! 俺の気持ちが!」
矢島「!!」
浩一「力がなくて、何も出来ない奴の気持ちが…好きな子を他の誰かが守ってるのを見てるしかなかった悲しさが…!」「その『他の誰か』に自分まで守られていた惨めさがっ!!」
矢島「…俺の…俺のせい…なのか…?」
浩一「俺は生まれ変わったんだ! 力を手に入れたんだ! 正義の味方なんだ!」「なんでお前ら、俺に逆らうんだよ!?」
〔浩一の周囲に爆発〕
〔画面、振動〕

浩一「なんでみんな、認めようとしないんだ! 俺がこの街を守ってるんだぞ!」
〔浩一の周囲に爆発〕
〔画面、振動〕

浩一「俺が一番強いんだって認めろよ! うわあああっ!」
〔浩一の周囲に爆発〕
〔画面、振動〕
〔ファクター覚醒〕

浩一「強いのは俺だ! 俺が一番強いんだああああっ!!」
森次「…まだ戦うつもりか。ならば…!」
〔森次、浩一へ攻撃〕
城崎「もうやめてっ!」
〔浩一、機能停止〕
浩一「ラインバレルが止まった? どうして…!」
城崎「もうやめて下さい、浩一さん!」
浩一「き…城崎?」
城崎「…………」
浩一「なぜ止めた! もう少しでこいつに勝てたのに!」
城崎「浩一さん、あなたはただ自分の力を誇示したいだけなんですか? 私達はこの街を守ると…」
浩一「うるさい…!」
城崎「えっ…」
浩一「口出しすんな! お前は黙って守られてりゃいいんだよ!」
城崎「!!」「浩一さん…」
浩一「あ…!」
城崎「あなた…最低です!」
ジョニー「どうやら、早瀬浩一君ひとりではラインバレルを動かせないようですね」
浩一「くっ…」
シズナ「せやったら、これ以上の抵抗は無意味やで、早瀬浩一!」
浩一「わかったよ。渡しゃいいんだろ? こんなロボなんか興味ないし!」
ピュリア「あの野郎、開き直りやがった…!」
浩一「じゃあな、あばよ!」
山下「あっ、逃げた!」
鏡「さすがファクター、人間離れした逃げ足の速さだな…」
一鷹「浩一…」
石神「別に逃げなくたっていいのにねぇ。仲間になろうって言ってるんだからさ…」
シズナ「あんなアホ、仲間にするんは反対や! 見てみい、あいつが暴れたせいで街がメチャメチャや…」
ミラ「確かに少なからず性格に問題がありそうね」
カトル「石神社長、僕は早瀬君の後を追います」
石神「ちょっと待った。その前にひとつ頼みがあるんだ。近くに城崎博士の娘さんはいるかな?」
カトル「はい、目の前にいますが…」
石神「お嬢さんをJUDAにお連れして欲しいんだ。大事なお客さんだからね」
カトル「それは構いませんが…早瀬君は追わなくていいんですか?」
石神「心配ないよ。明日になれば、ケロッとした顔で学校に現れるさ」
カトル「そうでしょうか…?」
石神「力を手に入れた彼にとって、学校ほど居心地のいい場所はないだろうからね」
カトル「社長がそうおっしゃるなら…」
葵「…なんか、あっけない幕切れだったわね…」
朔哉「終わる時は造作もないってか。それよりも…」
ジョニー「ええ。紅いダンクーガの件…田中さんは知らないフリをしていましたが…」
くらら「今日こそ、何かしら吐かせてやるわ」
葵「そうね。いい加減、焦らされるのも飽きてきたトコだし」「それじゃね、LOTUSのみんな。今日は楽しかったわ!」
〔味方ユニット離脱〕
光司「あっ! ダンクーガが…!」
美海「握手はよかったの? 南雲君」
一鷹「浩一…お前…」
美海「南雲君…」
レイチェル「そろそろラインバレルを運んできてくれる? もう待ちくたびれたわ!」
石神「…だそうだ。悪いけど、大至急運んでくれるかな?」
森次「了解しました。各機、直ちに帰還するぞ」
山下(よかった、森次さんが帰ってきてくれた! これで肩の荷が降ろせる…)(それにしてもさっきの森次さん、強かったなあ。やっぱり凄いや…)
【戦闘マップ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

日本エリア
JUDA/レストルーム
石神「それじゃ、改めて紹介しよう。LOTUS現場指揮担当の森次玲二君だ」「彼はJUDA特務室の室長でヴァーダントのファクターでもある」
剣児「………」
甲児「………」
森次「…………」
石神「そう険悪なムードを漂わせないで欲しいな」
豹馬「確かにラインバレルを止められなかった俺達が悪いんだけどよ…」
ダイヤ「だからって、ああまでしなくても…」
ゴオ「よせ、ダイヤ。誰かがやらなきゃならなかったんだ」
ミラ「ゴオの言う通りね。非情に見えるかもしれないけど…」
石神「森次君は、本プロジェクトに関わる特殊任務を遂行していたので合流が遅れてしまったが…」「今日からは彼がリーダーだから、みんな、彼の指示に従ってくれたまえ」「森次君、みんなに言っておきたい事はあるかね?」
森次「…ここへ戻る途中、これまでの戦闘記録を見せてもらった」「個々の戦闘能力は素晴らしいが、まだ連携が取れていない」「よって、明日から連携の訓練を始める。各自、友軍の戦闘行動に即時対応できるようになってもらうぞ」
豹馬「そういう事なら俺達にまかせな。伊達に5人の脳波を一致させて合体してねえって所を見せてやるぜ」
森次「同じ機体を協力して動かすのと他の機体との連携はまったく違うものだ。そんな甘い認識では先が思いやられるな」
十三「けっ! 偉そうに…。今まで任務に支障は出てへんのに何が不満やっちゅうんえん!」
鏡「よせ。今は黙って聞いておけ。その方がいい…」
森次「全員、明朝8時にここに集合だ。遅れるなよ」「それから、南雲 一鷹」
一鷹「は、はい?」
森次「お前は実戦経験が足りない。経験不足で死ぬのは勝手だが、ちーむに迷惑をかけられては困る」「お前には特に厳しく指導を行なう。覚悟しておけ」
一鷹「わ、わかりました!」
森次「山下、私の留守中はリーダー代理として苦労をかけたようだな」
山下「は、はい。自信はなかったんですが、精一杯頑張ったッス!」
森次「…満点には程遠いがな。ようやくお前もファクターとしての自覚が芽生えたようだな」
一鷹(聞いてた通りの厳しさか…。身内にもホントに容赦ねえんだな)
山下「あ、ありがとうございます! 森次さんに褒めてもらって嬉しいッス!」
一鷹(ええっ!? そこ、喜ぶトコなの!?)
森次「明日からの訓練ではお前のハインドが要となる。足を引っ張るなよ」
山下「はい! 頑張るッス!」
森次「話は以上だ。私は報告書の作成があるので先に失礼させてもらう」
〔ハッチの開閉音〕
剣児「ふうーっ。息がつまるかと思ったぜ」
早乙女「へっ、トーシロが。戦時の軍ってのは息抜きしながら居られるとこじゃねえんだよ」
つばき「そういえば、イズナもこの部隊ににぎやかさに驚いてたもんね」
イズナ「まあ、JUDAはJUDAでにぎやかだったんですけど…」
鏡「確かにこの部隊は特殊だ。実戦経験は豊富だが、民間あがりのパイロットも多い」「彼は軍人たり得ない俺達の甘さを引き締めようとしているのかもしれないな」
山下「そうだ。森次さんはいつだって僕達の事を考えてくれてるんだ」「僕の憧れだよ、森次さんは…」
アリス「山下さんにとって『満点に程遠い』は褒め言葉…データを更新しないといけませんね」
一鷹「けなされて喜ぶだなんて山下さん、まさか…」
山下「誤解されないように言っとくけどあれ、僕が聞いた中で最大限の褒め言葉だったんだよ」「ようやく僕も森次さんに認められてきたんだ! 嬉しいなぁ…」
美海「サトル君いつも森次さんに喜んでもらえるように頑張ってたもんね」
石神「森次君はちょっと言葉が厳しいけど、根は優しいんだよ。だから、あんまり険悪にならないでね」
一鷹「時に厳しく指導、かぁ。これってアリスも含まれるんだよな?」
アリス「はい。森次さんの視線は私も捉えていました」
一鷹「お前にはこれ以上の負担をかけられねえし、その分、俺が頑張るしかねえか…」
光司「森次玲二、森次玲二…。実際会ってみて何かひっかかるんだよな…」「…あーっ、思い出した! どっかで聞いた事ある名前だと思ってたんだよ!」「確か森次玲二って、諸星中学にその人ありと言われた伝説の男だぜ!」
豹馬「伝説って…そこまですげぇ奴だったのか?」
光司「あの人は、たったひとりで県内の不良グループを片っ端から潰していったんだ…」「いくら殴っても倒れない不死身のミラクルマンって呼ばれてたらしいぜ」
甲児「不死身か…。よっぽどタフだったんだな」
甲児「ただ、森次玲二は人を殺してそのまま姿をくらませたって噂もあって…」
山下「そんなの昔の噂ッスよ! どうでもいい話までしないでもらえませんか!?」
甲児「わ、悪い…。つい昔話に花を咲かせちまって…」
石神「…………」
ゴオ「もしあの男が光司の言う伝説の男なら、あの驚異的な強さにも納得がいくな…」
ボス「ケンカも強いんじゃ、うっかり文句も言えねえな」
ムチャ「気にするこたぁねえですよ! いざとなったら、イクサー1に用心棒をお願いしやしょうぜ!」
ボス「そりゃいアイデ~アだな! イクサー1ともお近づきになれるし…ムフフフフフ」
イクサー1(あの男…森次玲二の目…。何かを背負っている目だった…)
ボス「見ろよ、イクサー1の憂いを秘めたあの横顔。たまんねえな…」
イクサー1(しかし、何を背負っているか不完全な私にはわからない…。もし私が人間だったなら…)
ボス「おい、悲しげな瞳でこっち見たぜ? はっ、まさか俺様に惚れてんじゃ!?」
甲児「んなワケねえから、安心しとけ」
ダイヤ「伝説の男かぁ。憧れるな、そういうの」
ナオト「でもダイヤ君だってある意味、伝説の男じゃないか」
ダイヤ「嘘つき少年としてか?」
ナオト「ダリウスが出るまではね。今じゃダイヤ君は予言者みたいに言われてるよ」
ダイヤ「予言者か…。あんま嬉しくねえな」
〔通信のコール音〕
〔通信パネルの開く音〕

緒川「社長、カトル君と城崎絵美さんがお見えになりましたが…」
石神「わかった、今行くよ。じゃあみんな、明日からの訓練、頑張ってね」
〔通信の閉じる音〕
〔ハッチの開閉音〕

一鷹「城崎絵美って…ああ、さっき言ってた博士の娘さんか」
ちずる「大事なお客さんだって言ってたわよね。どうしてあんな場所にいたのかしら?」

JUDA/社長室
石神「お待たせ。城崎絵美君だね?」
城崎「はい」
石神「悪かったねぇ。もっと早く迎えに行くべきだったんだけど、LOTUSの件で忙しくてね」「見知らぬ世界に来たばかりで不安だったろう?」
城崎「いえ…。私の方こそ、こちらの世界の皆さんにご迷惑をおかけして…」
石神「君は何も悪くないさ。ラインバレルで暴れたのは早瀬君なんだし」
城崎(浩一さん…)
カトル「すいませんでした…。早瀬君を説得できなくて…。僕がもっと彼の性格を把握できていれば…」
石神「仕方ないさ。人間って頭に血が上ると思いがけない行動をとっちゃうもんだから…」「ところで城崎君。記憶を失ってるって報告を受けてるんだが、いくらか戻ったのかい?」
城崎「はい、大体は」「ただ、こちらの世界に来る直前の事が思い出せなくて…。何かが起こったのは確かなのですが…」
石神「焦る必要はないよ。ゆっくり思い出せばいいさ」
城崎「はい…」
石神「君の父上、城崎博士は多大な困難を越えて君をこの世界に送り出してくれた」「その志にかけて、ラインバレルは必ず我々JUDAが役立てて見せるよ」
城崎「でも、浩一さんが…」
石神「彼の事なら心配ないさ。ここにいるカトル君がきっと説得してくれるからね」
カトル「任せて下さい。早瀬君ならきっとわかってくれるはずです」
城崎「はい…」
石神「ただし、説得と並行して彼の適正チェックもしてるからね」「もし早瀬君が不適任と判断された場合、次のファクターを選ばなきゃならない」
城崎「次のファクター? それってまさか…」
石神「そう。1体のマキナにファクターはひとりだけ…次を選ぶには今のファクターに死んでもらうしかない」
城崎「!!」
石神「…な~んて事はしたくないからねぇ」「早瀬君が、手に入れた力の本質に早く気づいてくれればいいんだけど…」
カトル「彼が死ななければならない程の罪を犯したとは僕も思えません。絶対に説得してみせます」
城崎「浩一さん…」

地球圏エリア
???
ジョニー「ただいま、セイミーさん」
セイミー「今回も無事に帰ってきたわね。よしよし」
葵「さて…ホントなら、いつものように温泉と行きたいトコだけどね。くららさん?」
くらら「そうね、葵さん。今日は熱いお湯をかぶる前に…」
葵「みんなで田中さんを熱く問い詰めましょうか」
ジョニー「やれやれ。僕は熱血タイプじゃないんだけどな」

???
O-G「お待ちしておりました! ジョニーさんと朔哉さんはカウンセリングが…」
朔哉「ちょっと黙っててくれ、オジさん。田中さんはどこだ?」
〔ピコ音×2〕
O-G「私はオジさんじゃありません! O-Gです! ピコピコ!」
くらら「で、田中さんは?」
O-G「皆さんが帰ってくるちょっと前にどこかへ行ってしまいました」
葵「こっちの行動は予測済みか…。まいったわね」

???
田中司令「ついに出てきました。紅いダンクーガが…」
F.S.「性能は?」
田中司令「光学ステルス機能搭載で高機動…空中戦に長けた機体のようです」「ただし、一人乗りで本来のダンクーガの役目を持っていないかと…」
F.S.「なるほど。ダンクーガ本来の役目はなしか…」「紅いダンクーガ…間違いない。R-ダイガンだな」
田中司令「名前をご存知で?」
F.S.「ああ。これで役者が揃った」
【シナリオエンドデモ終了】


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