No.７
混迷する世界
【シナリオデモ１開始】
地球圏エリア
ミネルバ／ブリッジ
アーサー「艦長！ 空力制御が可能になりました」
タリア「主翼展開！」
アーサー「主翼展開します！ 大気圏内推力へ！」
タリア「通信、センサーの状況は？」
メイリン「駄目です。破片落下の影響で電波状態が…」
タリア「レーザーでも熱センサーでもいいわ！ インパルスとザク、それからＬＯＴＵＳの機体を探して！」
アーサー「彼らも無事に降下していると…？」
タリア「平気で破砕作業を続けておいて何を今更と思うかもしれないけど、信じたいわ」「それはＬＯＴＵＳの人達も思っているはずよ」
アーサー「な、なるほど…」
タリア「信じましょう、シンとアスランを。そしてＬＯＴＵＳを」
大気圏突入
〔爆発音〕
〔画面、振動〕
〔緊急シグナル〕
アスラン「くっ、損傷のせいか？ 右足に続いて左足まで！」「まずいな…爆発の衝撃でシン達とはぐれてしまったようだ」「姿勢制御用のスラスターだけでゃ帰艦できそうにない…か」
〔モニターの開閉音〕
シン「アスラン！」
アスラン「シン、君か！？」
シン「待ってて下さい、今助けます！」
アスラン「よせ！ いくらインパルスのスラスターでも２機分の落下エネルギーは…！」
シン「どうしてあなたはそんな事ばかり言うんですか！」
アスラン「…じゃあ何を言えばいいんだ？」
シン「俺を助けろ、この野郎！ とか…」
アスラン「フッ…。その方がいいのか？」
シン「…いえ、ただの例えです」
〔バーニアの噴射音〕
一鷹「遅れてすまねえ！ サブパイロットが知恵熱でダウンしちまって…！」
アリス「すみ…ません…。ちょっと…慣れない事を…したせいで…」
一鷹「お前は休んでろ。後の事は俺だけで何とかしてみせる」
シン「これで３機です。もう文句は聞きませんよ、アスラン」
一鷹「フィールド状態、かろうじて良好。こっちの準備もＯＫだ！ よぉし、いくぜっ！」
ミネルバ／ブリッジ
メイリン「センサーに反応！ ７時の方向、距離４００！ これは…！」
タリア「光学映像、出せる？」
メイリン「はい、待って下さい！」
〔通信パネルの開く音〕
タリア「インパルスだわ！」
アーサー「ザクも無事だ！」
カガリ「アスラン！」
タリア「アーサー、発光信号で合図を。早く捕まえないと、あれじゃ３機とも海面に激突よ」
ミネルバ／格納庫
カガリ「大丈夫か、アスラン！」
アスラン「ああ、大丈夫だ。心配かけたな、カガリ」
カガリ「心配なんて…別にその…少しはしたが、そりゃあ…」
アスラン「………」
カガリ「…ああ心配したさ！ モビルスーツで突然出るなんて。この…大バカ野郎が！」
アスラン「すまなかったな、色々」
ルナマリア「シンも無事でよかたわ。心配したんだからね、私もレイも」
シン「ちょっと危なかったけどな。インパルスの性能に助けられたよ」
レイ「それだけではないだろう？」
シン「ああ。ＬＯＴＵＳの機体にも助けられた」「そういや、あの人達はどこにいるんだ？」
レイ「彼等なら向こうだ。いくらミネルバが国連管理下の艦船でも、この状況では堂々と内部を歩かせるわけにもいくまい」
ルナマリア「もし、私達が敵性国家だと言われてしまったら、あの人達が敵になる可能性もあるのよね…」
シン「そうだな…。ユニウスセブンはコーディネイターの手によって落とされてしまった…」「せっかくプラントが世界に認められるって時だったのに…！」
一鷹「みんな！」
山下「南雲！ ったく、何してんだよ！」「みんな心配してたんだぞ！ 森次さんの命令を無視するなんて…！」
一鷹「ごめん！ どうしても見過ごせなくて…」「それよりアリスを誰か診てやってくれねえか？ かなり無理させちまったんだ」
アスラン「驚いたな。彼女…アンドロイドなのか？」
山下「あなたは、ミネルバの…」
アスラン「さっきは助けられたな。アスラン・ザラだ」「こう見えても機械いじりは得意だ。少しなら力になれるかもしれない」
一鷹「わかりました。お願いします！」
〔扉の開閉音〕
ゴオ「アスラン・ザラ…。ジェネシスによってナチュラルを滅ぼそうとした男の息子か」
鏡「さっき戦ったテロリストが言っていたな…」「コーディネイターにとって、パトリック・ザラのとった道こそが唯一正しい物だったと…」
ミラ「テロリストが信奉する人物の息子って事で危険人物扱いされる可能性はあるわね」
カガリ「そんな事はさせない！ あいつは、あんなに必死に頑張ってたじゃないか！」「私が生き証人だ。それを伝えられれば必ず…！」
シン「やっぱりアスハは何もわかってないんだな…！」
レイ「よせ、シン」
鏡「君達はミネルバの？」
レイ「彼はシン・アスカ。インパルスのパイロットです。私はレイ・ザ・バレル」「無用な接触は本来ならば控えたかったのですが…」
シン「………」
レイ「アスハ代表、シンが言いたいのはこういう事です」「今回の事件、テロリストの仕業とはいえ、犯人はコーディネイターです」「これはもう、アスラン個人の問題ではないのです」「旧連合派がプラントに対してどんな事を言ってくるか、私には容易に想像できます」
静流「…血の気の多い連中は報復しろと言い出すでしょうね」
柳生「もしくはプラントを国連加盟国からはずせ、かしら」
鏡「地球は地球人の手で…ナチュラルの手で守る、か。連中なら言い出しかねないな」
剣児「んなの、言うわけねえだろ？ 大体、ダリウス人とだって協力してるんだしよ」
鏡「声高にではないが、ダリウス人不要論は前々からあったのさ。叫んでいるのはもちろん…」
静流「さっき言った血の気の多い連中だけどね」
イズナ「…下手をすればまた戦争になってしまいますね」
シズナ「冗談やない！ 今は地球人同士で争ってる場合やないで！」
カガリ「事情をちゃんと伝えればわかってもらえるはずだ！」「私もオーブの首長として、この目で見た事実を話す！ 戦争なんかにはさせない！」
シン「綺麗事ばかりで世界が動かせるもんかよ！」
カガリ「志なくして世界を動かしていいものか！」
〔扉の開閉音〕
アリス「ご心配をおかけしました、みなさん。ＡＬ－３ アリス、完全復活いたしました！」「各所確認、動作良好。まったく問題ありません！」
一鷹「アスランさんがいなけりゃ、思考回路がショート寸前だったもんな。ほんと、アスランさん様々だぜ」
アスラン「そうおだてないでくれ。それに、君達には借りもあるしな」「俺が手を貸したのは冷却と再起動の手順を…」
カガリ「………」
シン「………」
アスラン「どうしたんだ？ 何かあったのか？」
シン「いえ。あなたもこんな人のボディガードじゃ報われないでしょうね」
アスラン「シン…」
〔モニターの開閉音〕
メイリン「アスハ代表、至急ブリッジまでお越しいただけますか」「今後の事について艦長がお話したいそうです」
カガリ「わかた。すぐに行くと伝えてくれ」「…アスラン、後で話がある。もしかしたら今後のお前の身の振り方が変わるかもしれない」
アスラン「ん？ ああ、わかった」
〔扉の開閉音〕
美海「ナチュラルとコーディネイターは手を取り合って生きる道を選んだはずなのに…」
柳生「でも、事実はこの通り。手を取り合い事を望まない者もいた…」
早乙女「おそらくナチュラル側にも同じような連中が山ほどいるだろうな」
ゴオ「３年前の事件から地球とコロニーの関係性は変わってないのかもしれんな…」
鏡「３年前…コロニー側のガンダムが国連の和平派が乗ったシャトルを撃った、あの事件ですね」
ゴオ「そうだ。指導者を失った国連は地球連合という名の軍事同盟の台頭を許してしまった」「今ではあれは不幸な事故だったと知られてはいるが、当時の世論はコロニーの宣戦布告と受け取った」
レイ「そして『血のバレンタイン』事件…ユニウスセブンへの核攻撃を経て戦闘は一気に拡大した…」
静流「戦争の原因なんてそんなものよ。互いの疑心暗鬼が、結果として巨大な災厄を巻き起こすんだわ」
剣児「けど、双方の大将がおっ死んだあと、リリーナちゃんのおかげで和解できたじゃねえか。なんで今さら？」
アスラン「２年前、新たに発足した国連にプラントが名を連ねられたのは…」「リーブラ最終決戦の中継を見た人々の厭戦気分が広まっただけでなく、機械獣という新たな敵の出現が大きい」
柳生「当時は世界中どの国も疲弊してて、独自対応なんてできるわけなかったものね」
光司「最近じゃ結構、軍備も整ってきたから決着をつけたい国もあるだろうな」
美海「やっぱり戦争は避けられないのかな…」
シン「またあの悲劇がくり出されるのかよ…！」
レイ「そうならないためにも議長が国連に働きかけている」
一鷹「それに、アスハさんだって俺達を見てたんだ。あの人も努力するはずさ」
シン「アスハの努力に期待かよ。一鷹…あなたも可哀想な人だったんだな」
〔扉の開閉音〕
一鷹「何だよそりゃ、おい！ …って、行っちまった…」「せっかくお礼のひとつでも言おうと思ったのに」
レイ「シンにも事情があるんだ。許してやって欲しい」「あいつは前の戦争で両親と妹を失っているんだ。連合軍がオーブを攻撃した時にな」
シズナ「なるほど…それであないにアスハの名を毛嫌いしとんのやな」
アスラン「………」
ミネルバ／ブリッジ
タリア「通信回線の状況はどうかしら？」
メイリン「駄目です。ユニウスセブン落下による粉塵濃度が高すぎて…」「今はレーザー通信も使えません。オーブ、ＪＵＤＡともに連絡不能です」
タリア「そう…。連絡をしてからの方がいいかと思ったけど、これでは無理ね」
カガリ「この状況だ。やむを得ないさ。オーブに近づけば、他の連絡方法もあるだろう」
タリア「では、艦のチェックと各部の応急処置が済み次第、オーブへ向かわせていたあく…という事でよろしいですね？」
カガリ「ああ。すまないな、艦長」
タリア「いえ。代表はオーブに必要な方ですから、急いで帰国していただかないと。…森次室長もそれでいいかしら？」
森次「はい。各地の状況がわからない以上、うかつには動けませんから」
カガリ「オーブに到着したら、ミネルバとＬＯＴＵＳの諸君にはできるだけの便宜を図らせてもらう」「地球のために命を張ってくれたんだからな」
アーサー「艦長、応急処置が完了しました。発進できます」
タリア「了解。直ちにオーブに向けて発進して！」
ジブリール邸
ロゴスメンバー「それで？ これからどうするのだ、ジブリール」
ジブリール「面白い物をお見せしましょう。ファントムペインが送って来てくれた映像です」
〔通信パネルの開く音〕
ロゴス「ほう…これは確かに興味深いな」
ジブリール「そう。今回の事件、やはり自然災害などではなかった…」
ロゴスメンバー「ふむ…世界を動かすきっかけには充分だな」
ジブリール「フッ…。とにかくこれは思いもかけぬ最高のカードですよ」「まずはこの映像で奴らを宇宙から一掃します」「これを許せる人間など、この世のどこにも居はしない。そしてそれはこの上なく強き我らの絆となるでしょう」「今度こそ奴らのすべてに死を…です。青き清浄なる世界のためにね」
ロゴスメンバー「わかった。その件は君に任せる」
ジブリール「続いて加藤機関と桐山重工、ＮＥＲＶへの対応ですが…」
ロゴスメンバー「極東方面は私に任せて欲しいと言ってあるはずだが？」
ジブリール「これを機に反抗勢力を潰すんです」「彼らの仕事はもうすぐ終わる。本来なら加藤機関など、すぐさま潰すべきだったんですよ」
ロゴスメンバー「私に任せて欲しい、と言っている。この意味がわかるかね？」
ジブリール「…わかりました。昔からあなたには敵いませんね」「では、私はさっそく準備にかかります。夜空の花火、楽しみにしていて下さい…」
オノゴロ島／港
オーブ士官「ユウナ様。カガリ様を乗せたザフト艦がまもなく到着します」
ユウナ「最新鋭艦のミネルバだっけ？ カガリも面倒な物で帰国するよなぁ…」「でもまあ、国家元首を送り届けてくれた艦を冷遇するわけにもいかないよねぇ…」「今のところは…ね」
オーブ士官「今のところ…でありますか？」
ユウナ「おっ、見えたぞ。さあ、歓迎の準備だ」
オーブ士官「はっ！」
ミネルバ／ブリーフィングルーム
剣児「おい、こっちのモニターでユニウスセブンのニュースが見られるってよ！」
〔モニターの開閉音〕
イザベル「引き続き、各地の情報をお伝えします」
つばき「イザベル・クロンカイトだわ。この人、ほんとにバイタリティがあるわね…」
イザベル「ご覧のように、ユニウスセブンの落下によって世界各地に甚大な被害が出ています」
イズナ「うわ…。世界中、どこも滅茶苦茶じゃないですか…」
レイ「これでも被害は軽いほうだろう。ユニウスセブンが破砕されずに落ちたら、この程度ではすまなかったはずだ」
イザベル「速報です。プラント最高評議会議長のデュランダル氏より声明が発表されました」
デュランダル「この未曽有の出来事を我々プラントもまた沈痛な思いで受け止めております…」「信じ難いこの各地の惨状に私もまた言葉もありません」「受けた傷は深く、また悲しみは果てない物と思いますが…でもどうか地球の友人達よ、この絶望の今日から立ち上がって下さい」「皆さんの想像を絶する苦難を前に我らもまた援助の手を惜しみません…」
剣児「何だぁ？ 俺達の活躍や事件の真相には触れず終いかよ！？」
ゴオ「仕方ねえさ。世論を考えれば、このタイミングでの発表はまずい」
シン「議長は悪くないのにな…」
〔扉の開閉音〕
アーサー「パイロット諸君、喜びたまえ！ これより６時間、君達にオーブの上陸許可を与える」「なお、ＬＯＴＵＳのメンバーも同様との事だ」
剣児「よっしゃ！ メシだ、メシ！ ちょうど気が滅入ってたんだ。気合入れねえとな！」「なあ、つばき。オーブの名物って何だ？」
つばき「私が知るわけないでしょ！」
剣児「ま、行きゃわかるか！ 何を食おうかな～」
つばき「待ちなさい！ あんたひとりじゃ、何をしでかすかわかんないんだから！」
〔扉の開閉音〕
アーサー「あっ、こら！ まだ伝達事項が…！」
鏡「すみません。剣児たちには後で伝えておきます。それで伝達事項とは？」
アーサー「ミネルバは艦体のダメージを修理するため停泊…」「ＬＯＴＵＳは修理が終わり次第、ミネルバで日本に戻る事になった」
シズナ「ＪＵＤＡと連絡がとれたんか！？」
アーサー「いや、通信は途絶したままだ。にほにゅきは森次室長の独自判断だと聞いている」
レイ「ですが、副長。日本に寄り道している暇など我々にあるのですか？」
アーサー「自分に聞かれても困る。これは艦長の決定であり、アスハ代表の希望でもあるんだ」
シン「あいつが…」
アーサー「伝達事項は以上！ せっかくの自由時間なんだ。しっかりと羽を伸ばすように！」
オーブ行政府
カガリ「プラントを除く地球各国緒新たな同盟条約の締結？ 何を言ってるんだ、こんな時に！」「今は被災地への救援・救助こそが急務のはずだろ！」
ユウナ「こんな時だからだよ、カガリ。約定の中には被災地への救助・救援も盛り込まれている…」「これはむしろそういった活動を効率よく行うための同盟何打」「地球に住む者が手を組んで、一日も早い復興に務める事に異論があるのかい？」
カガリ「ではなぜ、プラント除け者にする！？ 彼らはユニウスセブンの破砕に協力してくれたんだぞ！」
ユウナ「知ってるさ。だが実査に被災した何千万という人々にそれが言えるかい？」
カガリ「！！」
ユウナ「あなた方は酷い目に遭ったが、今まで通りプラントとも仲良くしていこう、と？」
カガリ「…………」
ユウナ「近いうちに、ユニウスセブン落下の犯人がコーディネイターである事も発表されるだろう」「そんな時、オーブにどんな目が向けられるか…よく考えてくれ、カガリ」
カガリ「くっ…」
オノゴロ島／海岸
シン（父さん…母さん…マユ俺、帰ってきたよ）
トリィ「トリィ！」
キラ「………」
シン「それ…慰霊碑…ですか？」
キラ「うん、そうみたいだね。よくは知らないんだ」「僕もここへ来るのは初めてだから。自分でちゃんと来るのは…」
シン「あなたのご家族もここで…？」
キラ「いや…。でも、あの戦争で大切な友達を失ったからね…」
シン「………」
キラ「せっかく花が咲いたのに波をかぶったから、また枯れちゃうね」
シン「…誤魔化せないって事かも」
キラ「え？」
シン「いくら綺麗に花が咲いても人はまた吹き飛ばす…」
キラ「君…？」
シン「すいません。減んなこと言って」
キラ「いや、変じゃない。人はもう過ちをくり返しちゃいけないんだ」「いつまでも花がきれいに咲き続ける世界を作らなくちゃ…」
シン「そうですね…」
キラ「それじゃ、僕はこれで…。邪魔をしちゃって、ごめんね」
シン（あの悲しそうな目…。あの人も、きっと心に深い傷を負ってるんだな…）
オーブ行政府
アスラン「…俺にプラントへ行けと？」
カガリ「私では首長達を説得できなかった…。皆、ミネルバに対していい感情を持っていない」「このままではオーブも私達も当初の志とは違う方向に流されてしまうだろう」「それならば、お前だけでもプラントに行って地球圏を守るために戦って欲しい」
アスラン「…実は、俺もそう考えていた」「今世界のためにできる事…議長と話して、俺でも何か手伝える事があるなら…！」「「このままでは、俺達はいったい今亜ｍで何をしてきたのか、それすらわからなくなってしまう」
カガリ「アスラン…すまない…」
アスラン「すぐにでも発っていいのか？」
カガリ「アスランさえ…よければ。済ませるものは済ませてあるんだろ？」
アスラン「報告書も引き継ぎも大丈夫だ。色々と残ってるけどな、ほんとは。済ませたい事、済ませたくない事」「だけど、今は行くしかない」
カガリ「…気をつけてな。連絡よこせよ」
アスラン「カガリも…頑張れ
ミネルバ／ブリーフィングルーム
一鷹「みんな、聞いたか？ 地球連合が再結成されたらしいぜ！」
剣児「遅えよ！」
静流「みんな、とっくに知ってるわ。さっきから、その事で話し合ってるとこよ」
早乙女「そもそも、ユニウスセブンの落下にコーディネイターが関与してたっていうあの映像、どっから出回ったんだろ？」
ミラ「わからないわ。テロリストの事を知っているのは私達、作戦当事者だけのはずなのに…」
剣児「裏切り者がいるってのかよ？」
ミラ「そうは言ってないわ。でも、あの映像が決め手になったのは確かね
ゴオ「こうなると、議長が真相を隠した事が裏目に出るな。今さら取り繕ったところで民衆は信用するまい」
森次「既に連合は『ユニウスセブンの落下をプラントによる宣戦布告とみなす』との晴明を発表している」
一鷹「マジかよ！ 国連の力でどうにか止められないのか？」
鏡「地球連合の参加国は今の国連の有力国家ばかりだからな。議会の商品を受ける気すらないだろう」「何より、世論がこうも傾いてはな…」
一鷹「くそっ！ 開戦派の方が一枚上手だったって事かよ！」
〔ミネルバの警報〕
メイリン「コンディションイエロー発令、コンディションイエロー発令！」「全保安要員は直ちに配置について下さい！」
タリア「総員に告ぐ。たった今、対プラント軍事同盟地球連合が再結成され…」「連合軍がプラントに核攻撃を仕掛けて来たとの報告が入ったわ」
ゴオ「バカな！ いきなり核攻撃だと！？」
森次「展開が速すぎる…。回線のきっかけを待っていたとしか思えんな」
シン「開戦！？ そんな…」
〔通信のコール音〕
メイリン「艦長、『虎』と名乗る人物から秘匿回線で通信が入っています」
タリア「こっちにつないで」
タリア「…プラントも動いたそうよ。そして、オーブも遠からず…」
森次「信頼できる情報なのですか？」
タリア「この状況下じゃ何を信頼していいのかわからないけれど…私は信頼に値する情報と判断したわ」「命令なきままだけど、ミネルバ、出港します」
森次「各員、聞いての通りだ。戦闘になる可能性が高い。準備を怠るな」
タリア「いえ、ＬＯＴＵＳをこの戦争に巻き込むわけにはまいりません」「いざという時には、我々の事は気にせず脱出に専念してください」
森次「グラディス艦長…」
タリア「では、私は準備がありますので、これで」
〔通信の閉じる音〕
オーブ軍／司令室
オーブ士官「ミネルバ、出港しました！」
ユウナ「かなりの高速艦というという事だからな。思惑通り進めば、礼のポイントに到達するのにそう時間はかからないだろう」「…あちらへの連絡は？」
オーブ士官「はっ。すでに」
ユウナ「こちらの配備は終わっているな？」
オーブ士官「はい
ユウナ「フッ…。さあて、どうなる事かな…」
【シナリオデモ１終了】
サブタイトル
「混迷する世界」
【戦闘マップ１開始】
〔味方戦艦出現〕
アーサー「まもなくオーブを抜けます」
タリア「そう…」
〔レーダー反応〕
メイリン「本艦前方に多数の熱紋反応！ これは…モビルスーツ！？」
〔敵ユニット出現〕
アーサー「オーブ近海に連合が…！？」
タリア「本艦を待ち受けていたという事ね…」
メイリン「後方にオーブのモビルスーツ部隊です！」
アーサー「なにいっ！？」
〔第３軍ユニット出現〕
ユウナ「いいか、余計な事は考えるなよ。言われた通りの事をやればいいんだ」
オーブ兵「はっ…」
ユウナ「あれはザフトの艦だ。地球上のほとんどの国が敵対している…ね」
オーブ兵「承知して…おります」
タリア「どうやら土産か何かにされたようね。やってくれるわね、オーブも…」「コンディションレッド発令！ ブリッジ遮蔽！ 対モビルスーツ戦闘用意！」
アーサー「ＬＯＴＵＳのメンバーへの指示はどうなさいますか？」
タリア「彼らにも出撃の準備を。メイリン、連合に通信を！」
メイリン「はい！ …どうぞ」
タリア「こちらはザフト艦ミネルバ、艦長のタリア・グラディスです」「当艦には、国連の下部組織ＬＯＴＵＳのメンバーが搭乗しています」「彼らが離脱するまで、攻撃は…」
〔ザムザザー、タリアへ攻撃〕
〔タリアの周囲に爆発〕
〔画面、振動〕
アーサー「艦長、撃ってきました！」
タリア「やはり話すだけ無駄だったわね。シン、レイ、ルナマリア。ちょっと厳しいけど、出撃を」
〔味方ユニット出現〕
シン「これがオーブのやり方かよ！ 前の戦争じゃ、理念を守り抜くために俺達を見殺しにしたくせに…」「そうまでして守った理念を今度はあっさり捨てるのかよ！」
トロワ「ザフトの新型か…ちょうどいい連合軍の新型モビルアーマーの性能も確認させてもらえそうだな）（ターゲットに近づくため、少しは手柄を立てさせてもらうぞ）
ルナマリア「ちょっとあれ、ガンダムじゃないの！ なんでガンダムが連合軍についてるのよ！？」
レイ「あれだけの火力…突破するのは容易ではないな。艦長、本当に我々だけで？」
タリア「すまないわね、レイ」
＜戦闘開始＞
＜２ＰＰ・味方援軍１出現＞
レイ「くっ、敵が多すぎる…」
剣児「タリア艦長！ こうなりゃ俺達も出るぜ！」
タリア「言ったはずです。あなた達を巻き込むつもりはない、と」
剣児「だからってよ、売られたケンカを買わずにいられるかってんだ！」
一鷹「だいたい、地球を救おうとしたミネルバに問答無用ってのが気に入らねえ！」
光司「ああ！ 俺達とミネルバ、ユニウスセブン粉砕の功労者を消し去りたいってのがミエミエだぜ！」
シズナ「オーブもオーブや。シンの奴が怒るのも無理ないで！」
イズナ「カガリさんが約束を破ったとは思いたくないけど…らしくない行動ですよね」
イクサー１「感じます…カガリさんの悲しみを。もはや、あの方の力だけではどうにもならない状況なのでしょう」
ゴオ「…俺達がこのままやられちまったら、戦争は止められねえってわけだ」
森次「フッ、連中がその気なら、こちらにも考えがある…」「発令！ 現時点をもって我々はミネルバのクルーをテロ事件の重要参考人と認定」「彼らの安全を確保するため、警護活動を開始する！」
身堂「なるほど…。ミネルバのＬＯＴＵＳの保護下にあると強弁するわけか」
森次「ただし、なるべく交戦は控えろ。だしゅつろの確保を優先するんだ。…弁解が苦しくならんように、な」
山下「森次さん…！」
森次「聞こえなかったのか、山下？」
山下「いえ！ 聞こえてるッス！」
〈出撃準備〉
シン「あんた達…」
タリア「各機に通達！ 脱出ポイントはあそこよ」
〔カーソル、目標地点を指定〕
一鷹「よぉし、邪魔する奴は容赦しねえ！ それが嫌なら道を開けろってんだ！」
＜レイが戦闘＞
レイ「これだけの部隊が既に配備されていとは…オーブが情報をリークしていたという事か」
＜ルナマリアが戦闘＞
ルナマリア「何がなんでも私達をテロリストの仲間だって言いたいの！？」「って、余計な口を利いている暇はなかったわね…！」
＜タリアが戦闘＞
タリア「もはや我々に退路はない。前方のモビルスーツ部隊を突破し、ここから脱出する！」
＜トロワと戦闘＞
トロワ「連合内も慌しくなってきたな。だが、新鋭艦ミネルバの性能だけはこの目で確かめさせてもらう」
＜一鷹vsザムザザー＞
一鷹「こいつを抑えておけば、ミネルバも逃げやすくなるはずだ！ アリス、足止め作戦だ！」
アリス「どうにかして組み付きましょう。パワーならこちらも負けてはいません！」
＜シンvsトロワ＞
シン「なんでガンダムが連合にいるんだよ！？ コロニーの自由の象徴じゃなかったのかよ！だったらプラントの味方だろ！？」
トロワ「残念だが、俺は連合に拾われた名もない兵士だ。このガンダムも拾い物だ」
＜シンvsザムザザー＞
シン「パワーーではかなわなくっても機動力で勝負してやる！」
＜シンvs連合兵＞
シン「いきなり核まで撃つなんて…。お前達はそんなに戦争がしたいのかよ！」
＜シンvsオーブ兵＞
シン「連合軍と手を組むだなんてオーブは何を考えてるんだよ！」「結局…結局アスハは何も守れていないじゃないかっ！」
＜剣児vsザムザザー＞
剣児「悪いがメシの恩は忘れねえんだ。覚悟しろよ、この野郎！」
＜ゴオvsザムザザー＞
ゴオ「こんな化け物がミネルバに取り付いたらひとたまりもないぞ。俺が何としても阻止してやる！」
＜森次vsトロワ＞
森次「…パイロットはトロワ・バートンか。ならば、お前はプリベンタの…」
トロワ「人違いだ。俺はトロワじゃない」
＜森次vsザムザザー＞
森次「防御装置に頼っているのが見え見えだ。その程度のパイロットごとき、私のヴァーダントの敵ではない！」
＜イクサー１vsザムザザー＞
イクサー１「渚…。あなたの待つ日本を守るためにも、そしてこの星を守るためにも私は戦います！」
＜トロワ撃破＞
トロワ（なるほどな。あの男が警戒するのもうなずける）（さて…急がねば、彼女も危ないか）
〔敵ユニット離脱〕
シン「待てっ！ ガンダムは俺がっ！」
タリア「シン！ 今、ここで追ってどうなるものでもないわ」
シン「くそっ…。どうして！ どうしてオーブもガンダムも…」
＜ザムザザー撃破＞
連合兵「今回の戦闘はザムザザーのデモも兼ねているんだ。これ以上、無様な戦いはできん！」
〔ザムザザー、回復〕
〔ザムザザー、シンへ隣接〕
シン「くそっ！ 何なんだ、こいつ！」
連合兵「何が対ダリウス用だ！ そのような嘘で固められたモビルスーツなどにザムザザーは！」「クロー展開！ そのひ弱なボディー、引き裂いてくれる！」
〔ザムザザー、シンへ攻撃〕
[イベント戦闘「シンvsザムザザー」]
シン「うわああああっ！！」
シズナ「あかん、モロに入っとる！」
メイリン「シン！！」
シン「こんな事で…こんな事で俺は…ッ！」
[イベントデモ「シン、ＳＥＥＤ覚醒」]
シン「うおおおおおっ！！」
〔シン、ザムザザーへ攻撃〕
[イベント戦闘「シンvsザムザザー」]
連合兵「な、なんだと！？ うわああああっ！」
〔敵ユニット撃破〕
レイ「シン！ 大丈夫か？」
シン「ああ、心配ない。このままミネルバの進路を開くぞ！」
＜敵全滅orタリアが目標地点へ到達・勝利条件達成＞
※※敵全滅の場合、セリフ追加※※
〔タリア、目標地点へ移動〕
※※※※※※※※※※※※※※※※※
アーサー「艦長、脱出路が！」
タリア「わかっているわ。機関最大、全速前進！ 全機に帰艦命令を！」
〔味方戦艦離脱〕
〔味方ユニット離脱〕
【戦闘マップ１終了】
【シナリオデモ２開始】
地球圏エリア
ミネルバ／格納庫
ルナマリア「シン！ いったいどうしちゃったわけ？ 急にスーパーエース級の活躍じゃない」
剣児「あいつに捕まった時はやべえと思ったけどよ。すげえ反撃だったな！」
ルナマリア「火事場の馬鹿力って奴？」
シン「さあ、自分でもよくわからないよ…」「あのモビルアーマーにやられそうになってこんなんでやられてたまるかって思ったら、急に頭の中がクリアになって…」
ルナマリア「ブチ切れたって事？」
シズナ「んあんや、ヤケっぱちの攻撃が当たっただけかいな」
シン「いや、そういう事じゃない…と思うけど…」
レイ「何にせよ、お前の活躍は素晴らしかったよ」
シン「ありがとう、レイ」
山下「これで連合軍が追跡を諦めてくれればいいッスけど…」
一鷹「森次さん。俺達、これからどうなるんです？」「ついタンカ切っちまいましたけど、色々と問題があるんでしょ、こういうのって」
森次「ＪＵＤＡと連絡が繋がらないのは通信妨害によるものとわかった。おそらく開戦派によるものだろう」「そこを逆手に取れば、こちらに有利な材料になる。まあ、任せておけ」
ミネルバ／ブリッジ
レディ「なるほどな…了解した。では通信記録を送っておいてくれ」
森次「よろしく頼みます」
レディ「では、ＬＯＴＵＳはてはいした輸送機を使ってＪＵＤＡに帰還してくれ」
森次「了解しました」
タリア「レディさん、宇宙に残ったＬＯＴＵＳのメンバーが核攻撃の阻止に協力したと聞いています」「助けてもらっておいてこういう事を聞くのも何ですが、大丈夫なのですか？」
レディ「心配ない。連合軍の核攻撃は明確なユニウス条約違反だからな。我々の介入の正当性は主張できる」
タリア「それを聞いて安心しました」
レディ「ミネルバの行動についても出来る限りのフォローはしておくつもりだが、連合軍がそれで止められるとも思えん」
タリア「わかっております。レディさんの最大限の努力、重ね重ねお礼を申し上げます」
レディ「この状況下では、しばらく表立っての私怨は出来そうにないが、頼みたい事があれば遠慮なく言ってくれ」
タリア「では、もしフロンティア船団へ行く機会があれば、Ｓ．Ｍ．Ｓのみなさんによろしく伝えていただけないかしら？」「彼らには、ろくにお別れも言わないまま地球に降りてしまったものですから…」
レディ「わかった。伝えておこう」
〔通信の閉じる音〕
森次「グラディス艦長。短い間でしたがお世話になりました」
タリア「戦争が始まってから言うのもおかしいけど…世界の平和をあなた達に託すわ」
森次「はい。それでは失礼します」
ミネルバ／格納庫
シン「せっかく知り合えたのに、残念だな」
一鷹「そうだな…。アスランさんとももう一度話しておきたかったよ」
シン「日本に戻ってどうするんだ？」
一鷹「この混乱に乗じて動き出す奴らが出ないように、睨みをきかせるのさ」「ま、アリスの調整とか行方不明の知り合いの話とか個人的な事も山盛りだけどな」
ルナマリア「ＬＯＴＵＳには期待してるんだからね。一鷹君も頑張ってね」
一鷹「あ、ありがとうございます」
山下「なに赤くなってんだよ、南雲！」
一鷹「やっ、山下さんだってルナマリアさんみたいな人に応援されたら照れるだろ！？」
山下「本当に格好いい男ってのは何があってもポーカーフェイスを崩さないものさ」
一鷹「言ったな？ 先生、お願いします！」
ルナマリア「ちょっ、先生って何よ？ …まあいいわ。それじゃ…」「山下君、期待してるわよ」
山下「…………」
シン「ほんとだ。全然表情が変わらない」
ルナマリア「ん～、なんか悔しいわ！ シンは？ シンはどうなの？」
シン「わかるかよ、そんなの！」
山下「へっへー、これでわかったろ？」
一鷹「マジかよ…」
森次「山下、退艦の準備だ。私の補佐を頼む」
山下「は、はいっ！ 喜んでっ！！」
ルナマリア「ああいうの、満面の笑みって言うのかしら」
シン「あんな顔で笑えるんだな、あいつ…」
アリス「一鷹さん、大変です！ 山下さんのあの症状は…」
一鷹「言わないでくれ。今回ばかりは否定しきれねえ」
アプリリウスワン／議長の執務室
デュランダル「では、お会いしていただけると？ いや、形式的なものです。ええ、はい。それでは…」
〔通信のコール音〕
デュランダル「失礼、客人を待たせております。折を見て、またこちらから…」
〔扉の開閉音〕
アスラン「失礼します、議長」
デュランダル「やあ、アスラン。たいぶお待たせしてしまったようだね」
アスラン「いえ。かえって俺の方こそ議長のお時間を…」
デュランダル「それで話というのは、やはりユニウスセブンの？ それとも開戦の話かね？」
アスラン「そのどちらも…。いえ、地球圏全体の話です」
デュランダル「………」
デュランダル「君の想いはわかる。だが、我々は核を撃たれてしまった」
アスラン「ですが…！」
デュランダル「まあ、こうして無事だったからこそ落ち着いていられるのだがね」「だが、命があったからこそ国民も怒っているのだ」
アスラン「それでは、プラントは今後ＬＯＴＵＳへは？」
デュランダル「もちろん協力はしたい。そのためには、まずは足元から何とかしなくてはいけない」「でなければ、第２第３のユニウスセブンの落下を許すかもしれないんだ」
アスラン「議長…」
デュランダル「だから、そのためにも我々は今を踏み越えなければならない。…これを見て欲しい」
〔モニターの開閉音〕
ラクス「みなさん、私はラクス・クラインです」
アスラン「！！」
ラクス「この度のユニウスセブンの事、旧地球連合軍からの攻撃…実に悲しい出来事です」「再び突然に核を撃たれ、驚き憤る気持ちは私もみなさんと同じです」「ですが、どうかみなさん。今はお気持ちを鎮めて下さい」「怒りに駆られ、思いを叫べば、それはまた新たなる戦いを呼ぶものとなります」
アスラン「こ、これは…！」
デュランダル「皆の怒りを静めるためにもこれを路頭で流し、市民達に見せている」「笑ってくれてかまわんよ。君には無論、わかるだろう？」
アスラン「はい…彼女はラクスではありませんね…？」
デュランダル「我ながら小賢しい事だと情けなくなるが、彼女の力は大きいのだ」「私には彼女の力が必要なのだよ。君の力を必要としているのと同じにね」
アスラン「私の…？」
オノゴロ島／キラ邸
キラ「ただいま」
マリュー「お帰りなさい。街の様子はどうだった？」
キラ「オーブが連合軍と事実上の同盟を結んだ事でかなり慌しい状況になってます」「ユニウスセブンが落ちてこんな事になって…。何かが動いているのかもしれません」
バルトフェルド「世界が動き始めたか。アークエンジェルのクルーも集めておいて正解だったな、こりゃ」
キラ「みんなを？」
ラクス「みなさん、やはり情勢に不安を感じていたようです」
マリュー「キラ君、さっきカガリさんから手紙が届いたわよ。こんな時だから不安だけれど…」
キラ「そうですね。わざわざこんな…」「…！ カガリが…結婚…？」
バルトフェルド「おいおい、このタイミングでは？ いくら祝事とはいえ、そんなものでオーブ国民の感情は…」
ラクス「いえ、お相手はユウナ・ロマ…。皆が安心できる指導者を擁立したいという事なのでしょう」
キラ「カガリ…」
〔緊急シグナル〕
バルトフェルド「…！ どうやら、嫌なお客さんも来たみたいだな」
オーブ近海／上空
ハルノ「亜空間フィールド安定状態を維持。ステルス機能も順調です」
悠「そうか」
ハルノ「オーブでも目立った収穫はありませんでした。次はどこへ？」
悠「………」
〔レーダー反応〕
ハルノ「前方に熱源反応多数。これは…」
【シナリオデモ２終了】
【戦闘マップ２開始】
〔敵ユニット出現〕
所属不明兵「ラクス・クラインはあの屋敷にいる！ 何としても、あの小娘の命をいただく！ 攻撃開始だ！」
〔キラ邸の周囲に爆発〕
〔画面、振動〕
バルトフェルド「特殊部隊の次は機動兵器群による攻撃か。地下シェルターも、いつまでもつかな」
ラクス「どうやら狙われているのは私のようです…」
チャンドラ「しかし、なんでまた、今？」
ノイマン「テロリストだらけの世の中だ。何が来ても不思議じゃないさ」
ミリアリア「しばらくはテロリストもおとなしくしてるって裏情報があったのに…！」
キラ「…こうなったら…」
〔味方ユニット出現〕
ヒイロ「平和の種を焼かせるわけにはいかない」
キラ「あれは…ガンダム！？」
〔光学ステルス作動〕
〔味方ユニット出現〕
ハルノ「ステルス解除。戦闘モード移行」
〔ＯＲＦ－５９リーヴス、後退〕
ハルノ「目標、捕捉しました」
悠「ついに見つけたぞ…！」
所属不明兵「くそっ、邪魔が入ったか！ プランＢに移行する！」
〔ゾノ＆グーン隊、前進〕
〔ディン隊、前進〕
〔ヒイロ、ゾノへ隣接〕
ヒイロ「その動きはゼロが予測済みだ」
〔ヒイロ、ゾノへ隣接〕
[イベント戦闘「ヒイロvsゾノ」]
ヒイロ「平和を否定する者を見逃すつもりはない」
所属不明兵「ウイングゼロがなぜここに！？ ぐあああっ！！」
ヒイロ「ターゲットの消滅を確認…」
〔敵ユニット撃破〕
所属不明兵「ええい、撃て撃てっ！ 跡形もなく破壊するんだ！」
〔ゾノ＆グーン隊、前進〕
〔キラ邸の周囲に爆発〕
〔画面、振動〕
ラクス「ああっ！」
キラ「ラクス！」
〔悠、ゾノへ隣接〕
〔悠、ゾノへ攻撃〕
[イベント戦闘「悠vsゾノ」]
悠「あの機体が、ザフトと行動を共にしている…！？」
ハルノ「事実の詮索は後にしましょう、悠さん」「こちらの手はこれだ」「照準…誤差修正…」「ロックしました。どうぞ、悠さん」
悠「牽制と思うな…！」
所属不明兵「は、速い！ うわあぁぁぁっ！」
〔敵ユニット撃破〕
悠「好き勝手にはさせない」
ハルノ「データ照合完了…残念ですが、あちらのアンノウンは無人機のようです。撃破後に残骸だけでも回収しますか？」
悠「方策は任せる。まずはモビルスーツの相手だ」
ハルノ「ガンダムのパイロット、聞こえるか？ 我々は敵ではない。繰り返す、我々は敵ではない」
ヒイロ「了解している。そちらの素性もな」
所属不明兵「ちっ、こうなれば出し惜しみはなしだ！」
〔敵ユニット出現〕
悠「総力戦か…。こいつは長引きそうだな」
ヒイロ「お前が思っているような未来にはならない」
悠「何だと？」
〔味方戦艦出現〕
〔味方ユニット出現〕
悠「あれは…！」
所属不明兵「ま、まさか…フリーダム！？」
キラ「…………」
〔カーソル、敵全機を指定〕
〔キラ、ＭＡＰ兵器「ハイマットフルバースト」使用〕
キラ「ラクスを、平和を守るため…僕はもう一度フリーダムで戦う！」
〔敵全機、着水〕
悠「しまった…！ せっかくの手がかりが！」
ハルノ「いえ、急所ははずしています。狙ってやったのだとすれば、あきれる他ありません」
ヒイロ「彼らはこの未来を選択したか」
キラ「もう、戦いは終わりました。投降して下さい」
所属不明兵「こ、ここまでか…。ならば、これ以上の失態をさらすわけにはいかん！」
〔敵ユニット撃破〕
マリュー「そんな…！ 自爆したっていうの！？」
キラ「くっ…なんて事を…」
ハルノ「………」
〔通信モニターの開閉音〕
ヒイロ「…！ これは、リリーナが…？」
キラ「どうかしたのかい？ ええと…ヒイロ・ユイでいいんだよね？」
ヒイロ「…キラ・ヤマト。取り戻したいものがあるなら行動する事だ。俺は感情のままに生きる事を否定しない」
〔味方ユニット離脱〕
マリュー「行ってしまったわね…」
ミリアリア「まさか、あのウイングガンダムが現れるだなんて…」
マリュー「そちらの黒い機体のロボット。応答願えますか？」「手を貸してくれてありがとう。できれば、そちらの目的も教えてもらえると助かるのだけれど」
悠「モビルスーツの中に所属不明機が１機いたはずだ。俺達はそれを追っている」
ハルノ「悠さん、何か手がかりが残されているかもしれません。一応、残骸は回収しておきます」
〔悠、ＯＲＦ－５９リーヴスがいた地底へ移動〕
悠「お前達はあの機体に心当たりはないのか？」
マリュー「ごめんなさい。初めて見る機体だったわ」
バルトフェルド「ザフトの機体とも思えんが…。何か裏があるのか？」
悠「わからん。だが、なかなか尻尾をつかませない厄介な連中なのは確かだ」
マリュー「これからどうするつもり？」
悠「俺にも取り戻したいものがある。俺は俺の道を行くだけだ」
〔光学ステルス作動〕
〔味方ユニット離脱〕
キラ「マリューさん、すみません。僕も行かなくちゃ…。カガリが待ってるんです」
マリュー「キラ君！？」
【戦闘マップ１終了】
【戦闘マップ２開始】
ユウナ「さあ、カガリ。神父様がお待ちかねだ。早く祭壇へ行こう」
カガリ「…………」
ユウナ「…カガリ、泣いてるのかい？」
カガリ「…………」
ユウナ「うれし泣きだろうね、当然」
カガリ「くっ…」
〔味方ユニット出現〕
〔キラ、祭壇へ移動〕
ユウナ「うわああっ！」
オーブ兵「モ、モビルスーツ！ 敵襲か！？」
カガリ「これは…フリーダム！ キラ？」
〔キラ、着地〕
ユウナ「ひいいっ！ モ、モビルスーツがカガリを…！」
カガリ「降ろせ、馬鹿！ キラッ！」
ユウナ「お前達！ 何をしている！ 早く撃てっ！ カガリを助けろ！」
オーブ兵「駄目です。下手に撃てばカガリ様に当たります」
キラ「カガリ、コクピットに！ 早く！」
カガリ「わっ！ 引っ張るな！」
キラ「うわ…凄いね、このドレス…」
カガリ「キラ、お前…！」
キラ「ちょっと黙ってて。つかまっててよ！」
〔キラ、浮上〕
〔キラ、後退〕
〔味方戦艦出現〕
〔味方ユニット離脱〕
ミリアリア「フリーダムの回収を確認！」
キラ「マリューさん、まずは離脱を。僕達も考えなきゃ…。何ができて、何が世界をゆがめてるのか」
バルトフェルド「お前さんの行動もちと常識をゆがめちまった気がするがね」
キラ「カガリを泣かせるわけにはいかないですから」
カガリ「そういう問題じゃない！ 私は国家元首だぞ！？」
キラ「話は後でゆっくり聞くから」
バルトフェルド「よし行こう、艦長」
マリュー「ええ。アークエンジェル、発進！」
〔マリュー、着水〕
〔味方戦艦離脱〕
【戦闘マップ２終了】
【シナリオエンドデモ開始】
地球圏エリア
ジブリール邸
〔モニターの開閉音〕
レディ「ロード・ジブリール。直接お話をする機会を与えていただき、感謝いたします」
ジブリール「お話するのは始めてでしたね、レディ・アン」
レディ「…………」
ジブリール「それで、国連直属の諜報機関プリベンターの指揮官殿がこの私にどんな御用ですかな？」
レディ「率直に申し上げましょう。オーブ近海でのＬＯＴＵＳへの攻撃…」「そして、プラントに対するユニウス条約を無視した核攻撃について納得のいく説明をしていただきたい」
ジブリール「さて、何のお話かさっぱり…」「議会の場以外では、ブルーコスモス派をあまり敵視しないでいただきたいものだ」
レディ「あなたの影響力は承知している。そして、あなたもプリベンターの諜報力を承知しているはずです」
ジブリール「ふん…。プラントの味方などするからいかんのだよ。今がどんな情勢か、君も知っているだろう？」「そもそも、条約違反はプラントの方が先だ。無申請での対ダリウス兵器の開発…私が掴んでいないとでも思うかね？」「むしろ、こちらはＬＯＴＵＳのせいでミネルバを取り逃がしてしまったのだ」「この件に関して、君は責任を追及される立場にあるんだよ？ 私に文句を言えた義理ではないはずだ」
レディ「残念ながら、それは違います。ＬＯＴＵＳはミネルバを保護したに過ぎません」「ユニウスセブン落下事件の重要な情報源としてね」
ジブリール「なに…？」
レディ「もしかすると、そちらでは原因不明の通信障害の影響で受信できていないかもしれませんが…」「当方にはしっかりとそう告知したとの記録が残っています。お見せしましょうか？」
ジブリール「くっ…！」
レディ「ミネルバのクルー達は議会での証言にも応じると言っています」「もちろん、議会が事件の真相究明に乗り出す気があれば…の話ですがね」
ジブリール「貴様…我々を敵に回すと後悔する事になるぞ…」
レディ「提出中のフロンティア船団監視法案が無事に成立すればよろしいのですが…」「そうなれば、今回の件は通信省がによる不運なトラブルとして穏便に処理させていただきます」「核攻撃にしても、未確認情報に基づく現場指揮官の暴走との認識に留めておきましょう」「そういった件も含めて、今後はくれぐれも慎重かつ賢明な判断を期待いたします。用件は以上です。では」
〔通信モニターの開閉音〕
ジブリール「小娘め…」「…まあいい。老人方が退場し、客人も化け物を潰した後でじっくりと思い知らせてやるさ…」
アプリリウスワン／格納庫
デュランダル「アスラン。君にこれを…」
アスラン「これはＦＡＩＴＨの！」
デュランダル「君を通常の指揮系統の中に組み込みたくはないし、君も困るだろう？」「そのための便宜上の措置だよ」「忠誠を誓うという意味の部隊ＦＡＩＴＨだが、君は己の信念や信義に忠誠を誓ってくれればいい」
アスラン「議長…」
デュランダル「君は自分の信ずるところに従い、今に堕する事なく、また必要な時には戦っていく事のできる人間だろう？」
アスラン「そうでありたいと思ってはいますが…」
デュランダル「君にならできるさ。だから、その力を必要な時には使ってくれたまえ」「大仰な言い方だがザフト、プラントのためだけではなく、皆が平和に暮らせる世界のために…」
アスラン「…はい」
デュランダル「君はミネルバに合流してくれたまえ。あの艦にも私は期待している」「以前のアークエンジェルのような役割を果たしてくれるのではないかとね…」「君もそれに手を貸してやってくれたまえ」
アスラン「わかりました」
ミーア「その赤服、とってもお似合いよ、アスラン」
アスラン「君もラクスの代わりを立派に務めてくれ、ミーア」
〔ハッチの開閉音〕
アスラン「アスラン・ザラ。セイバー、発進する！」
〔ブースターの噴射音〕
【シナリオエンドデモ終了】
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