プロローグNo.２
ギャラクシー・チェイス
【シナリオデモ１開始】
地球圏エリア
アーモリーワン／宇宙港
アレックス「服はそれでいいのか？ ドレスも一応は持って来ているよな？」
カガリ「な、何だっていいよ。いいだろう、このままで…」
アレックス「必要なんだよ、演出みたいな事も…」「わかってるだろ？ 馬鹿みたいに気取る事もないが、軽く見られても駄目なんだ」
カガリ「…………」
アレックス「今回は非公式とは言え、君は今はオーブの国家元首なんだからな」
アーモリーワン／議長の執務室
〔扉の開閉音〕
デュランダル「やあ、これは姫。遠路お越し頂き、申し訳ありません」
カガリ「いや、議長にもご多忙のところ、お時間を頂き、ありがたく思う」
デュランダル「この情勢下、代表にお忍びでお越しいただくのは非常に心苦しい事なのですが…」
カガリ「元はと言えば、こちらから申し入れた事だ。気にしないで欲しい」「ところで、明日のミネルバの進宙式の準備を拝見させていただいたが…」「資料に記載されていない新型モビルスーツの存在を確認している」「あれも、対ダリウス用として認識しても構わないか？」
デュランダル「これは参りましたね。姫の目は誤魔化せない」
カガリ「姫というのは、やめていただきたい」
デュランダル「失礼しました、アスハ代表」
カガリ「対ダリウス用に兵器を開発する場合はすべて資料に明記する事になってるはずだ」「これは国連加盟国としてあってはならない規約違反ではないのか？」
デュランダル「我々の事情もご理解いただきたい」「人々が国連の下で一丸となってダリウスや擬態獣と戦っているこの状況下において…」「我々プラントは国力の疲弊を理由に１年前の機械獣との戦い以降、戦線を離脱している」「プラントへの糾弾も高まっている今だからこそなのです。対ダリウス兵器の独自開発は…」
カガリ「そちらの言う事もわかる。だが、秘密裏に開発していい理由になどならない！」
デュランダル「駆け引きも必要なのです、姫。何を恐れていらっしゃるのです、あなたは？」
カガリ「………」
デュランダル「他国を侵略せず、他国の侵略を許さず、他国の争いに介入しない、というのがオーブの理念のはず…」「だが、人類共通の敵に対するにあたってオーブと各国が軍事供与を行なう事はこの理念に接触しない」「そう宣言したのは姫ではありませんか」
カガリ「透明性を維持できずに何が一丸か。私は駆け引きなど不要と申し上げている」「強すぎる力は争いを呼ぶ。駆け引きと称した不透明な軍拡とて同じ事だ。ならば…」
デュランダル「いいえ、姫。争いがなくならないから、力が必要なのです」「しんりゃくしゃをすべて退けたとしても新たな争いが生まれ…その時、力なくば理念を守る事すらかなわない」「それは姫と手…いや、姫の方がよくおわかりでしょう？」
カガリ「………」
アーモリーワン／六番ハンガー
〔機関銃の銃声〕
ステラ「はああっ！」
ザフト兵「うわぁ！ なんだ！？」
〔機関銃の銃声〕
〔画面、振動〕
ザフト兵「ぐわあああっ！」
〔爆発音〕
〔画面、振動〕
アウル「全部片づいたぜ、スティング」
スティング「よし、行くぞ！」
【シナリオデモ１終了】
【戦闘マップ１終了】
デュランダル「試験居住用コロニーやプラントは過去、弾圧を受けてきました」「今の平和は、かりそめのものだと。国連は我々を守ってくれないと。そう信じる国民は少なくないのです」「そういった方々を安心させるためにも、力は持たねばならないのです」
アレックス「しかし、ブルーコスモスに代表される反プラント思想を持つ人々からの反発は日に日に強まっています…」
デュランダル「君は私よりも世界を見て来ていると言いたいようだね、ザラ君」
アレックス「…私はザラではありません。アレックス・ディノですよ」
カガリ「すまない、議長。アレックスが失礼をした」
デュランダル「いえ、私も言葉が過ぎたようです。彼の言う事も事実でしょう」「それでは、ミネルバ以外の新型モビルスーツのデータを発表の手はずですが…」
〔プラントの警報〕
アレックス「警報？」
ザフト「六番ハンガーの新型だ！ 何者かに強奪された！」
デュランダル「何だと！？」
〔マップ上に爆発〕
〔画面、振動〕
〔敵ユニット出現〕
スティング「まずハンガーを潰す。モビルスーツが出てくるぞ！」
アウル「ステラ！ お前は左！」
ステラ「…わかった」
〔スティング、前方へ攻撃〕
〔マップ上に爆発〕
〔画面、振動〕
〔ステラ、前方へ攻撃〕
〔マップ上に爆発〕
〔画面、振動〕
〔アウル、前方へ攻撃〕
〔マップ上に爆発〕
〔画面、振動〕
デュランダル「姫をシェルターに！」
ザフト兵「はっ！ こちらへ！」
デュランダル「何としても抑えるんだ！ ミネルバにも応援を頼め！」
〔カガリがいる地点の近くに爆発〕
〔画面、振動〕
ザフト兵「ぐわぁっ！」
カガリ「ああっ！」
アレックス「こっちだ！」「くそ…っ！」
カガリ「なんで…なんでこんな…」
アレックス「来い、カガリ！ あのモビルスーツに乗るんだ！ こんな所で君を死なせるわけにはいくか！」
〔味方ユニット出現〕
ステラ「こいつ…何なの？」
アウル「へっ。たった１機で戦う気かよ…！」
アレックス「くっ…！」
スティング「行くぜ！」
〔スティング、アレックスへ攻撃〕
〔ビームの発射音〕
アレックス「ちいっ！ 完全には避けきれないか！」
カガリ「うぐっ…！」
アレックス「カガリ、大丈夫か！？」
カガリ「あ、ああ…。たいした傷じゃない…気にするな」
アレックス「くそっ、このままじゃまずい…！」
〔味方ユニット出現〕
スティング「何っ！？」
シン「なんでこんな事…。また戦争がしたいのか、あんた達は！」
〔シン、ステラへ隣接〕
〔シン、ステラへ攻撃〕
[イベント戦闘「シンvsステラ」]
ステラ「…な、何だ、これは！？」
スティング「あれも新型か？ どういう事だ！ あんな機体の情報は…！」」
アウル「新型は３機のはずだろ、スティング！」
スティング「俺が知るか！」
シン「うおおおおっ！」
〔シン、ステラへ攻撃〕
〔ステラに爆発〕
ステラ「こいつっ！」
〔モニターの開閉音〕
アーサー「シン！ 命令は捕獲だぞ！ わかったるんだろうな！ あれは我が軍の…」」
シン「わかってます！ でも、できるかどうかわかりませんよ」「だいたい、なんでこんな事になったんです！ なんだってこんな簡単に…敵に！」
タリア「そんなお喋りしてる時じゃないでしょ！ 気を引き締めなさい！」
レイ「脱出されたらおしまいだ！ その前に何としても捕らえる！」
ルナマリア「よくもなめた真似を…！ 絶対に逃がすもんですか！」
デュランダル「あの３機はどうなっているんだ？ 状況を説明してくれ」
ザフト士官「議長！ ここは危険です！ 有毒ガスも発生しています。シェルターへお入り下さい！」
デュランダル「そんな事ができるか！ 事態すらまだよくわからぬ！」
ザフト士官「しかし…！ ならば、せめてミネルバへ！」
デュランダル「ええい！」
〔アレックスの周囲に爆発〕
〔画面、振動〕
シン「なんだ？」
アレックス「外からの攻撃だ。港がやられたのか！」
アウル「スティング！ この爆発…」
スティング「わかってる。お迎えの時間だろ？」
アウル「遅れてる。バス行っちゃうぜ？」
スティング「離脱するぞ、ステラ。運転手に怒られないうちにな」
ステラ「わかった…」
〔敵ユニット離脱〕
ルナマリア「ああっ！」
シン「逃がすかっ！」
レイ「追うぞ！」
〔モニターの開閉音〕
タリア「待ちなさい。追う必要はありません」
シン「そんな…！ このまま奴らを逃がすつもりですか！」
タリア「強奪部隊ならば外に母艦がいるはずです。ミネルバを緊急発進させてそれを追います」「３人は直ちに帰還しなさい」
デュランダル「私も一緒に行かせてもらうよ」
タリア「議長！ 危険です。すぐに下船なさって下さい」
デュランダル「タリア、残って報告を待っていられるような状況ではないよ」
タリア「しかし…」
デュランダル「私には権限もあれば義務もある。私も行く。許可してくれ」
タリア「…わかりました」
デュランダル「ありがとう、タリア」
レイ（ギル…無事でよかった）「シン、ルナマリア、ミネルバへ帰還するぞ」
ルナマリア「了解！」
アレックス「待ってくれ。俺達も一緒に連れて行ってくれ」
ルナマリア「なんだ、お前達は？ 軍の者ではないな！ なぜその機体に乗っている！？」
アレックス「こちらはオーブ連合首長国代表カガリ・ユラ・アスハ氏だ。俺は随員のアレックス・ディノ…」
ルナマリア「オーブのアスハ…？」
シン「…！？ アスハだって…？」
アレックス「デュランダル議長との会見中に騒ぎに巻き込まれ、避難もままならないままこの機体を借りた」「代表は怪我もされている。頼む！」
シン「アスハが…オーブの代表が他国の戦闘に介入したのか？ いつもの綺麗事はどうしたんだよ！」
アレックス「いや、この機体は避難するたっめに乗っただけで、戦うつもりは…」
シン「そんな言い逃れを…！ だからアスハは信じられないんだ！ オーブなんて国もな！」
カガリ「なっ…！」
レイ「よすんだ、シン」
シン「くそっ…！」
〔味方ユニット離脱〕
カガリ「何なんだ、あいつは…」
ルナマリア「シンはオーブからの移住者なんです。あの戦争で住む場所を失って…」
カガリ「え…」
レイ「申し訳ありません、アスハ代表。この処分は後で必ず…。では、ミネルバにご案内します」
カガリ「…………」
【戦闘マップ２終了】
【シナリオデモ２終了】
銀河系エリア
マクロス・クォーター／格納庫
〔シミュレータの動作音〕
アルト「速いっ…！ あっ！ うわぁっ！」
〔爆発音〕
〔画面、振動〕
〔通信パネルの開く音〕
左近寺「なるほどな…」
アルト「くっ…」
左近寺「さっさとシミュレーターから出て来い！ この素人め！」
〔ハッチの開閉音〕
左近寺「貴様が死んだのは、これで２５回目だぞ！ シミュレーターだと思って気を抜いているのか？」
アルト「バカ言え！ 手ぇ抜く暇なんかあるかよ！」
左近寺「ならば、全力であの程度という事だな？」
アルト「…………」
左近寺「情けない奴め。そんな事だから、姫などと呼ばれるんだ！」
アルト「なっ、何だと！？」
左近寺「一人前の男の面構えになれば、誰も貴様を姫などと呼ばなくなる！」「ＥＸ－ギアのを着たまま格納庫を２５周！ パワーを入れたら倍だ！」
アルト「くっそー！ ぐおおっ！ うぐっ！ ぬおおおっ！」
〔走り去る足音〕
ルカ「左近寺博士」
左近寺「なんだ？」
ルカ「今チェックしたんですけど、シミュレーターの難度設定を上げ過ぎじゃありませんか？」「あれじゃ、いくらアルト先輩でもクリアできませんよ」
ミシェル「ああ、ありゃあ俺が進言したんだ。高慢ちきな鼻っ柱を叩き折るにはあれぐらいでちょうどいいんだよ」
左近寺「加えて、ＶＦ－２５を操縦し、戦闘までこなしたアルトの限界を見極めたいという意図もある」「並の難度ではクリアされてしまう事もわかった。まったく…とんでもない逸材だよ」
ルカ「そうだったんですね…」
左近寺「ギリアム君が抜けた穴は大きい。アルトにはその穴を埋められるパイロットに早くなって欲しいんだ」
一平「わざと難しくして走らされて…。本当の事を知ったらあいつ、怒るんじゃねえのか？」
ミシェル「いや、その頃にはこの特訓が俺達の愛情表現だって事に気づいてくれるんじゃないかな」
健一「大切なモノを守るにはまずは実力が必要だからな。実力は努力して身につけるしかない」
〔走り寄る足音〕
アルト「うおおっ！ ぬおおおおっ！」
健一「よし、俺達も参加するぞ、一平、ミハエル。アルトのためにも、俺達のためにもな」
一平「本気かよ、健一？ 俺達は個別メニューをこなしたばかりだぜ？」
健一「努力はしておくに越した事はない。さっきのメニューで音をあげるお前じゃないだろ？」
左近寺「うむ、見上げた心意気だ。健一、一平、ミハエル！ お前達も２５周して来い！」
一平「げっ！ 健一、お前が余計な事を言うから！」
ミシェル「諦めようぜ、一平。お前んトコのリーダーには俺も完敗だ」
左近寺「何をゴチャゴチャ言っておる。さっさと行かんか！」
ミシェル「はいっ！ うおおおおおっ！！」
めぐみ「お疲れ様。２５周、やっと終わったようね」
一平「ああ。ったく、とんだ追加メニューだったぜ」
ミシェル「普段から健一には頭を悩まされてるのか？」
日吉「そりゃあ、お兄ちゃんはたまーに融通がきかない事はあるけど…」
めぐみ「それでも、いつも健一には助けられてるのよ」
ミシェル「なるほどね。慣れっこってわけか」
〔ドアノブを回す音〕
ルカ「アルト先輩。お疲れのところ、申し訳ないんですけど…」
アルト「どうした、ルカ？」
ルカ「今日学校で、ナナセさんから聞いたんですけど…ランカさんがミス・マクロスコンテストに出たそうなんです」
アルト（…そう言えばあいつ、たくさんの人に自分の歌を伝えたいとかそんな事を言ってたっけ…））（シェリルにもチャンスは目の前にあるって発破かけられてたし…）
日吉「ミス・マクロスってアイドルコンテストだよね？」
ルカ「はい。伝説の歌姫リン・ミンメイを生み出したコンテストです」「何十年も続いてる伝統行事みたいなものですね」
一平「ランカちゃんはアイドル志望だったのか…」
アルト「それで、結果はどうだったんだ？」
ルカ「予選を突破して本戦まで残ったんですけど、ミス・マクロスには選ばれなかったそうです」
アルト「そうか…」
アルカ「アルト先輩。メールか電話でランカさんを励ましてくれませんか？」
アルト「励ます？ 俺が？」
ルカ「ナナセさんに頼まれたんです。ランカさん、アルト先輩の事を気にしてたからって…」
アルト「そんな義理はない。お断りだ」
ミシェル「ったく、少しは気づかってあげないとオズマ隊長に何を言われるかわかんないぜ？」
アルト「余計なお世話だ」
健一「それにしても、隊長がよく許可したな。アイドルコンテストなんて…」
めぐみ「妹さんの願いなら、何でもかなえてあげたいって思ったのかしら…」
ルカ「それが…隊長には内緒で出場したらしいんです」
健一「…！ それはまずいんじゃないか！？」
ミシェル「じゃあ、もしミス・マクロスに出た事がバレたら…」
〔ドアノブを回す音〕
オズマ「ミス・マクロスがどうしたって？」
ルカ「た、隊長！」
オズマ「伝統だか何だか知らんが、あんな低俗なイベントにホイホイ出る娘達の気が知れん！」
ミシェル「ま、まったく…。あははは…」
健一（こいつはバレたら大変な事になるな…）
オズマ「…で、どうだ、新入り。少しは慣れたか？」
アルト「おかげさまで」
オズマ「左近寺博士から、お前をさっさと入隊させてくれと頼まれた。正式入隊させて本格的に鍛えたいそうだ」
アルト（…って、それじゃ今までのは序の口って事かよ）
オズマ「そこで、今から貴様の入隊最終テストを行なう！」
アルト「最終テスト…！」
オズマ「テスト内容はピクシー小隊との模擬戦とする」
クラン「少年、私が相手だ。ミシェルの友人だからといって手加減はせんぞ」
アルト（ゼントランか…。相手にとって不足はなさそうだ）
〔シミュレータの動作音〕
〔武器の発射音〕
〔機体の飛行音〕
〔通信パネルの開閉音〕
〔機体の飛行音〕
〔機関銃の銃声〕
娘娘飯店
ルカ「かんぱ～い！」「おめでとうございます、先輩！ これで学校でも会社でも一緒ですね」
ミシェル「…ったく、かわいげないぜ。ぬけぬけと入隊しやがって」
健一「やったな、アルウト。俺は信じてたぞ！」
めぐみ「おめでとう、アルト君！」
左近寺「これで明日から遠慮なく貴様をしごけるというものだ。覚悟はできとるだろうな？」
アルト「今までだって遠慮なんかしてなかっただろ？」
左近寺「フン、軽口を叩いていられるのも今のうちだぞ」
クラン「今日から我々の一員だ。しっかり働け、少年！」
アルト「子供…？ お前もＳ．Ｍ．Ｓなのか？」
クラン「ぶれいもの！ 私はクラン・クラン大尉だ！」
アルト「ク、クラン！？ さっきの模擬戦の相手の！？」
ルカ「マイクローン化すると、大尉はなぜかこうなっちゃうんです」
一平「巨人が小さくなる時は見た目はそのままってのが常識なんだろ？」
ミシェル「ああ、そうさ。だが、こいつは遺伝子が不器用なんだよ。な、クラン？」
クラン「なんだと？ 私よりちょっと背丈が伸びたからといい気になりよって！」「ミシェル！ 今日こそ、せいばいしてくれる！」
ミシェル「おおっと…！」
クラン「待て！ 逃げるかひきょうものーっ！」
ルカ「あのふたり、幼馴染なんだそうです。歳はクラン大尉の方が上らしいですけど」
大次郎「とてもそうは見えんでごわすな…」
ララミア「ピクシー小隊、ララミアだ。これから一緒に戦う事も多くなると思う。よろしくな」
ネネ「ネネ・ノーラです。お姉様ともども、よろしくお願いしますね～
アルト「あ、ああ。よろしく頼む」
ランカ「お客様。娘娘名物まぐろ饅はいかがですか？」
アルト「ランカ…！」
霞 渚「こちらはサービスのフライドドラゴンチキン定食でーす！ はいっ、アルト君！」
アルト「お前もここでバイトしてたのか」
霞 渚「うん。ランカちゃんとナナセちゃんと一緒にね」
アルト「しかし、このフライドドラゴンチキン…ゴマ油じゃないんだな。俺は別のソースが…」
大次郎「男なら、出された料理は黙ってガタガタ言わずに食わんな！」
アルト「わ、わかったよ。ったく、大次郎に言われるとは思わなかったぜ」「…お、この味付けも悪くないな」
霞 渚「お弁当食べる時もそうだけど、上品に食べるんだね、アルト君」
健一「それもこれも、すべては染み付いた女形の動きか」
アルト「…体覚えちまってるんだ。好きでやってるわけじゃない」
ランカ「ねえ、アルト君。お兄ちゃんは…？」
アルト「さあな。艦長と一緒にどっかに行っちまった」
ルカ「オーナーから緊急の呼び出しがあったそうなんです。せっかく先輩の歓迎会だっていうのに…」
ランカ「そうなんだ…」「あ、あのね、アルト君。私ね…」
アルト「ん？」
ランカ「実は…この間…」
アルト「ミス・マクロスの事か？」
ランカ「ええっ！ どうして知ってるの？」
アルト「ルカから聞いた」
ルカ「ぼ、僕はナナセさんから聞いたんです！ ナナセさんがランカさんの事を凄く心配してて…」
アルト「本戦で落ちたんだってな」
ランカ「うん…」「でも、最初から無茶だったんだ。みんなの前に出たらバリバリあがっちゃったし…」「やっぱり私なんか…」
アルト「俺の言った通りだな」
ランカ「えっ？」
アルト「自分なんかって言ってるうちは絶対に無理だって言ったろ？」
ランカ「あ…」
アルト「一回くらい駄目だったからって諦めるな。お前、言っただろ。私はここにいるよってできるだけたくさんの人に伝えたいって…」
ランカ「アルト君…。ありがとう！」
ルカ（アルト先輩、やっぱりランカさんを心配してたんだな…）
ランカ「それよりびっくりしたよ、アルト君。Ｓ．Ｍ．Ｓに入るなんて！ 大変なお仕事なのに、どうして？」
アルト「チャンスだと思ったんだ。空を…」
霞 渚「ランカちゃん！ 店長がこっちにらんでるよ！」
ランカ「あ…ごめんね。私、仕事に戻らなきゃ。頑張ってね、アルト君！」
アルト「…ああ、お前もな」
クラン「まて、ミシェル！」
ミシェル「助けて～、めぐみちゃ～ん」
アルト「あいつら、まだやってんのかよ…」
左近寺「ミハエル、クラン！ そろそろいい加減に…」
クラン「つかまえたっ！」
〔通信のコール音〕
ミシェル「おいい、クラン！ こんな事してる場合じゃないぞ！ Ｓ．Ｍ．Ｓの非常呼集だ！」
左近寺「歓迎会はここまでだ！ 全員、出撃準備！」
アルト「了解！」
【シナリオデモ２終了】
サブタイトル
「プロローグ第２話
ギャラクシー・チェイス」
【戦闘マップ２開始】
〔味方戦艦出現〕
モニカ「前方にデフォールド反応！ …来ます！」
〔画面、フォールド〕
〔味方ユニット表出〕
〔敵ユニット表出〕
新統合軍兵「メーデー、メーデー！ こちら、ギャラクシー船団所属ダルフィムおよびカイトス！」「船団はすでに壊滅！ こちらも追撃を振り切れない！ た、助けてくれ！」
〔バジュラ（小）隊、カイトスへ隣接〕
〔バジュラ（小）、カイトスへ攻撃〕
〔カイトスにダメージ〕
〔バジュラ（小）、カイトスへ攻撃〕
〔カイトスにダメージ〕
〔バジュラ（小）、カイトスへ攻撃〕
〔カイトスにダメージ〕
〔味方ユニット撃破〕
ラム「カイトス、通信途絶！ か、艦長！」
ジェフリー「くっ、バジュラどもめ！」「フロンティア船団各艦に通達！ 本船団はダルフィム救出後、緊急フォールドを行う！」
キャシー「そんな１ 大統領の許可なくフォールドするおつもりですか！？」
ボビー「そんな事言ってる場合じゃないでしょ！ いくら幕僚本部からの特別出向だからってお役所仕事を持ち込まないで！」
ジェフリー「船団の安全を守るのが私の任務だ。ボビー、構わん。やってくれ！」
ボビー「了解！ マクロス・クォーター発進！」
〔ジェフリー、ダルフィムへ隣接〕
〔エネルギーの充填音〕
ミーナ「フォールドデータリンク確認。カウントダウン開始します！ ３…２…１…０！」
ジェフリー「各艦、フォールド突入！」
〔画面、フォールド〕
【戦闘マップ２終了】
【戦闘マップ３開始】
〔画面、フォールド〕
〔味方戦艦表出〕
ミーナ「フロンティア船団、通常空間に戻りました。デフォールド成功です」
ジェフリー「ダルフィムはどうなっている？」
モニカ「無事です。現在、後方の船団本隊による救助活動が行なわれています」
キャシー「…！？ か、艦長、あれは！」
〔カーソル、地球を指定〕
ジェフリー「Ａクラスの居住可能惑星に見えるな。…いや、まさか！？ ミーナ君、座標は！」
ミーナ「誤差が見られますが、確度トリプルナインで太陽系第３惑星・地球近海です！」
ラム「ええっ！？」
〔レーダー反応〕
モニカ「船団前方にデフォールド反応！ バジュラです！」
〔敵ユニット出現〕
ジェフリー「何っ！？ 奴ら、追って来たというのか！？」「全艦迎撃準備！ Ｓ．Ｍ．Ｓ部隊、展開急がせろ！｝
〔味方ユニット出現〕
キャシー「艦長、攻撃も結構ですが、バジュラに関するデータ収集もお忘れなく」
ジェフロリー「それは新統合軍ではなく、大統領からのオーダーと受け取るべきかな？」
キャシー「そう取っていただいて結構です」
ジェフリー「ふむ、心得ておこう。この状況下でオーダーに変更がないとは思えんがな」
キャシー「………」
オズマ「スカルリーダーより各機へ。軍の連中は船団の護衛で動けない」「バジュラのデータ収集も含めて全部俺達で相手するつもりでかかれよ！」
健一「了解！ 任せて下さい！」
オズマ「それからアルト！ 貴様はできるだけ下がってろ！」
アルト「待てよ！ 俺だってやれる！」
オズマ「ヒヨッコが…。なら、俺の尻の匂いが嗅げる一から絶対に離れるなよ！」
ルカ「来ます！」
オズマ「全機、『プラネットダンス』！」
＜戦闘開始＞
＜敵全滅・敵増援１出現＞
アルト「これで全部か？」
〔レーダー反応〕
モニカ「レーダーに反応！ 巨大な物体がデフォールドしてきます！」
〔敵ユニット出現〕
一平「な、なんだ！ あの馬鹿デカいのは！」
〔敵ユニット出現〕
日吉「バジュラがいっぱい出て来たよ！」
オズマ「あれは…バジュラの母艦なのか！」
ルカ「調べてみます！」
〔ルカ、前進〕
オズマ「スカル３！ ルカ、出過ぎるな！｝
ルカ「わかってます！ でも、こいつをもっと…！」
〔センサー反応〕
ルカ「はっ、ビーム発振器？ いや、このフォールドエネルギー反応は…まさか…フォールドリアクター！？」
〔バジュラ（小）、ルカへ隣接〕
アルト「ルカ！」
〔バジュラ（小）、ルカへ攻撃〕
〔ルカにダメージ〕
ルカ「うわあっ！」
〔ルカ＆バジュラ（小）、バジュラ（ナイト級）へ隣接〕
〔味方ユニット離脱〕
〔敵ユニット離脱〕
モニカ「スカル３、ロスト！」
キャシー「スカル１、何が！？」
オズマ「ルカが敵に食われた！」
ボビー「食われた？」
キャソイー「撃墜されたの？」
オズマ「違う！ あの船がルカを捕獲して飲み込みやがった！」
健一「俺達が助けに行きます！ ボルテスなら多少の無茶は！」
日吉「ルカお兄ちゃんまで死んじゃったら、ギリアム大尉に顔向けできないよ！」
アルト「待ってくれ！」
ミシェル「アルト、お前…！？」
アルト「隊長、俺も助けに行く！ だから援護してくれ！ こいつならボルテスより小回りが利く！」
オズマ「何っ！？」
健一「無茶はやめろ！ アルト！」
アルオ「友達が…ルカが捕まってろ黙ってろってのか！ 俺はもう目の前で人が死ぬのを見るのはごめんだ！」
オズマ「…わかった。ボルテスはバジュラの母艦への突破口を開け！」「アルトは、ボルテスが開けた戦線の穴を突いて救出に向かえ！」「総員、アルトの援護だ！ アルト、ルカの事は任せたぞ！」
アルト「いくらハリネズミみたいな戦艦だろうが、中に入っちまえば…！」「待ってろよ、ルカ！」
〔カーソル、目標地点を指定〕
＜敵４機以下・敵増援２出現＞
〔敵ユニット出現〕
大次郎「むうっ！ 新手んごたっど！」
健一「いくら現れようと、すべて相手をするまでだ！」
オズマ「急げ、アルト！ 長引けばこっちが不利になる！」
アルト「ああ！」
＜敵４機以下・敵増援３出現＞
〔敵ユニット出現〕
＜敵４機以下・敵増援４出現＞
〔敵ユニット出現〕
≪味方援軍１出現前≫
＜アルトが「一斉射撃」で敵撃破＞
アルト「スカル４、１機撃破！」
健一「体に染み付いた歌舞伎の動きを機体にトレースさせるとは…！」
大次郎「まっこち、兄さんの胡蝶返しのごたる…！ 見事なもんじゃ！」
オズマ「馬鹿が…。撃ったらすぐに次の索敵だって言ってるだろ！」
ジェフリー「若い頃の誰かのようだ」
オズマ「うぐっ…」
＜アルトがバジュラ（ナイト級）へ隣接・味方援軍１＆敵増援５出現＞
アルト「よし、取りついた！ ルカ！ 待ってろよ！｝
〔味方ユニット離脱〕
〔第３軍ユニット出現〕
〔？？？（※ブレラ）、バジュラ（ナイト級）へ隣接〕
〔第３軍ユニット離脱〕
モニカ「あれ…？」
ミーナ「何かありました？」
モニカ「ううん、気のせいみたい。この宙域にデフォールドしてからレーダーの調子が悪いのかな」
オズマ「よし、アルトの脱出を手助けするぞ！ 全機、戦艦を…」
〔センサー反応〕
ミーナ「新たな熱源が接近してきます！」
一平「まだ来るのかよ！」
〔味方戦艦出現〕
〔味方ユニット出現〕
ミシェル「新統合軍？ いや、違うな…」
オズマ「どこの所属の奴らだ？ ギャラクシーではなさそうだが…。まさか、反統合政府組織か？」
ジェフリー「接触は避けられんな。オズマ隊長、コンタクトの際は最新の注意を払ってくれたまえ」
オズマ「了解しました、艦長」
アーサー「か、艦長！ ボギーワンじゃありません！」
タリア「そんな事は見ればわかる！ メイリン、該当データは？」
メイリン「ありません。すべての艦船、機体が所属不明です！」
シン「機体って…虫みたいな奴もいるじゃないか！」
カガリ「まさか…擬態獣か？」
デュランダル「違うな…。あれは擬態獣ではないよ」
メイリン「擬態獣に該当データなし。念のため、機械獣のデータベースも調べましたが、見つかりませんでした」
アーサー「機動兵器群の中にはコン・バトラーに似た機体も見えますが…」
カガリ「馬鹿な！ コン・バトラーＶは日本で作戦行動中のはずだ！」
メイリン「反応、外見は類似していますが、データベースとは不一致。コン・バトラーではありません」
ルナマリア「まるっきり謎の集団ってわけね」
アレックス「変形機構を持った機動兵器か…。それにしても、なんて運動性能だ」
カガリ「あんなもの、どこの国が…。デュランダル議長は何か？」
デュランダル「私とて、常にすべてを知っているわけではないのです、アスハ代表。無論、プラントのものではありません」
アーサー「どうします、艦長。関わっている時間はないと思いますが」
タリア「そうね。ボギーワンの追跡を優先しましょう。プラントへの報告だけは…」
〔レーダー反応〕
メイリン「艦長！ 未確認飢餓高速で接近してきます！」
タリア「なんですって！」
〔敵ユニット出現〕
〔バジュラ（小）隊、タリアへ接近〕
ルナマリア「ああっ！ ミネルバが！」
シン「ルナ！ レイ！ ミネルバを守るぞ！」
レイ「待て！ もう１機来る！」
〔オズマ、バジュラ（小）へ接近〕
〔オズマ、変形〕
〔オズマ、バジュラ（小）へ攻撃〕
[イベント戦闘「オズマvsバジュラ（小）」]
〔敵ユニット撃破〕
シン「な、なんてスピードだよ、あれ…！」
タリア「こちらはザフト軍艦ミネルバ。艦長のタリア・グラディスです。ご支援に感謝します」
オズマ「Ｓ．Ｍ．Ｓ所属スカル小隊リーダー、オズマ・リー少佐です」「デフォールド直後にバジュラの襲撃を受け、交戦中です」
タリア「バジュラとは、今あなたが撃墜した…」
オズマ「そうです。生体兵器だと我々は認識しています」
〔レーダー反応〕
メイリン「艦長！ 未確認機、多数接近中！」
〔敵ユニット出現〕
アーサー「まずい！ 囲まれた！」
デュランダル「タリア。どうやらボギーワンの追跡どころではなくなってしまったようだね」
タリア「はい。『Ｓ．Ｍ．Ｓ』というのは我々にとって初めて聞く名ですが、少なくとも彼らに敵意はないようです」「どこまで信用できるかわかりませんが、ここは様子を見つつ、協力して現状を打破すべきと考えます」
デュランダル「確かに。この火種、放置すればどれほどの大火になるかわからん。最優先責務の変更もやむを得ん」
タリア「少佐、あなた方の母艦に繋いでいただけますか？」
オズマ「わかりました。こちらで中継を行ないますので、そのままお待ちください」
〔モニターの開閉音〕
ジェフリー「Ｓ．Ｍ．Ｓ所属マクロス・クォーター艦長のジェフリー・ワイルダーです。戦闘中ゆえ、略式で申し訳ない」
タリア「ザフト軍艦ミネルバ艦長タリア・グラディスです。本艦はこれより貴艦を援護します」
ジェフリー「協力に感謝します、艦長」「こちらは敵艦に部下が捕らわれており、救出作戦を展開中です」「敵艦を攻撃する際は撃沈しないよう注意していただきたい」
タリア「わかりました。シン、レイ、ルナマリア、いいわね？」
シン「了解！ こんな擬態獣もどき、さっさと片付けてボギーワンを追いかけましょう！」
ジェフリー「Ｓ．Ｍ．Ｓ全機に告ぐ！ 新たに現れた艦船、ミネルバは敵にあらず！ 彼らと協力し、バジュラを撃退せよ！」
カナリア「了解！」
ミシェル「さっさと出て来いよ、アルト…。捕らわれの姫様役はお前には似合わないぜ…」
健一「まずはバジュラの艦を弱らせる事からだ！ いくぞ！」
＜バジュラ（ナイト級）ＨＰ３０％以下＞
【戦闘マップ３終了】
【シナリオデモ３開始】
地球圏エリア
アルト「ルカ、待ってろよ、今すぐ…！」「いた！ ルカだ！ 触手みたいなヤツが絡まってやがる…」「ルカ、聞こえるか？ ルカッ！」
ルカ「…………」
アルト「気を失ってるのか…。待ってろよ、すぐに助けてやるからな！」「うおおおおおっ！」
〔機関銃の銃声〕
〔機体の飛行音〕
〔斬撃音〕
アルト「よし、取りついた！ ルカ、目を覚ませ！ ルカッ！」「くそっ！ この邪魔な触手が…！」
〔触手の伸びる音〕
〔衝撃音〕
〔画面、振動〕
アルト「うわっ！ 捕まった！？」
？？？（※ブレラ）「…………」
〔機関銃の銃声〕
〔画面、振動〕
アルト「何だ、今の攻撃は！？ 助けてくれた…のか？」
？？？（※ブレラ）「…………」
アルト「赤いバルキリー？ あんな奴、見た事ないぞ！？」
〔通信パネルの開く音〕
オズマ「アルト、聞こえるか？ 今なら敵艦の機能が停止している。すぐに脱出しろ！」
アルト「了解！ ルカ！ おい、ルカ！ 目を覚ませ！」
ルカ「せ、先輩…」
アルト「ここから脱出するぞ！ バルキリーは動くか！？」
ルカ「は、はい！ 大丈夫です！」
アルト「よし！」
〔機体の飛行音〕
【シナリオデモ３終了】
【戦闘マップ４開始】
〔味方ユニット出現〕
〔第３軍ユニット出現〕
〔？？？（※ブレラ）、マップ端へ移動〕
〔第３軍ユニット離脱〕
モニカ「スカル３、スカル４、バジュラ戦艦から脱出しました！」
健一「無事か、アルト！ ルカ！」
アルト「ああ、大丈夫だ！」
ルカ「僕も戦えます！」
オズマ「よし！ これで心おきなく奴と戦えるぞ！ 全機、一斉攻撃だ！」
タリア「シン、レイ、ルナマリア。救出作戦は成功したそうよ。こちらも総攻撃を！」
デュランダル「レイ、頼むぞ」
レイ「全力を尽くします」
＜シンvsバジュラ＞
シン「セカンドステージが強奪されたり、こんなのが現れたり…。どうなってるんだ、世界は！」
＜ルナマリアvsバジュラ＞
ルナマリア「確かに擬態獣じゃないみたいね…！ こっちの攻撃が全然当たりそうにないもの！」
＜レイvsバジュラ＞
レイ「やはり世界は混乱を極める…。ならば、俺のやるべき事はひとつ」
＜タリアvsバジュラ＞
タリア「ミネルバの初陣がこんな怪物相手になるとはね…。総員、気を引き締めてかかりなさい！」
≪味方援軍１出現後≫
＜アルトvsバジュラ＞
アルト「バジュラめ、さっきまでの借りを返してやる！」
≪味方援軍１出現後≫
＜ルカvsバジュラ＞
ルカ「データは十分集まった。あとはこいつらを倒すだけだ！」
＜クランvsバジュラ＞
クラン「知性体ですらない化け物に我らゼントランが遅れをとるものか！」
＜カナリアvsバジュラ＞
カナリア「生存者の処置もある。片付けねばな、早く」
＜ジェフリーが戦闘＞
ジェフリー「船団本隊にバジュラを向かわせてはならん。可能な限り派手に暴れろ！」
ボビー「ＯＫ、ボス！」
＜バジュラ（ナイト級）撃破＞
オズマ「やったか！？」
〔バジュラ（ナイト級）、回復〕
モニカ「駄目です！ 敵艦の機能は生きています！」
ボビー「艦長！」
ジェフリー「…勝算は？」
ボビー「奴はノロマです。でしょ、ラム？」
ラム「はい。スカル３が収集したデータからシミュレートしました。最大戦速ならこっちの勝ちです！」
ジェフリー「ミーナ君」
ミーナ「各部異常なし。行けます！」
ジェフリー「モニカ君」
モニカー「砲撃パターンから回避プログラムを組みました。ナビゲートはお任せ下さい」
キャシー「ちょっ、待って下さい、艦長！ いったい何を…！」
ジェフリー「クォーターより出撃中の全部隊に告げる。本艦はこれより、バジュラ空母艦との近接格闘戦に入る！」
ミシェル「格闘戦！？」
オズマ「ついにお出ましか！」
ジェフリー「悪いが、最大の獲物はこちらでいただく！ 全艦、トランスフォーメーション！」
ミーナ「本艦はこれよりトランスフォーメーションを開始します！」「メイン反応炉、出力上昇！ フラクタルモジュールシステム、アクティベート！」
〔ジェフリー、変形〕
日吉「すごいや…！ 本当に艦が変形しちゃった！」
健一「あれが強攻型か…！」
ジェフリー「ボビー。このクォーターがなぜ４００メートル級でありながらマクロスの名を冠されているのか…」「いや、マクロスでありながらなぜこのサイズなのか、思い知らせてやれ！」
ボビー「ＯＫ、ボス！」「いっけええええっ！！ おりゃああああっ！！」
〔ジェフリー、バジュラ（ナイト級）へ隣接〕
キャシー「きゃあっ！」
〔ジェフリー、バジュラ（ナイト級）へ攻撃〕
[イベント戦闘「ジェフリーvsバジュラ（ナイト級）」]
〔敵ユニット撃破〕
ボビー「どう、これがＳ．Ｍ．Ｓの戦いよ？」
キャソー「ですが、クォーターの強引な運用に関しては後で問題に…うっ…」（は、吐きそう…。あんな無茶な操舵するから！）
ボビー「あら、おめでた？ おっほほほほほほ！」
※※まだ敵健在の場合、セリフ追加※※
オズマ「よし、残るは雑魚だけだ！ 俺達でカタをつけるぞ！」
＜敵全滅・勝利条件達成＞
一平「やっと片づいたか…」
日吉「もう出てこないよね？」
モニカ「バジュラがデフォールドしてくる様子はありません」
ルカ「みなさん、ご心配おかけしました！ アルト先輩、助けに来てくれてありがとうございました！」
アルト「当然の事だ。気にするな」「…ところで、あいつらは何なんだ？ ザフト軍とか言ってたな」
〔通信パネルの開く音〕
ジェフリー「諸君、この宙域に関する調査の結果が出たぞ…」
オズマ「どうだったんです、艦長？」
ジェフリー「落ち着いて聞きたまえ。我々は異世界にデフォールドしてしまったらしい」
一平「なっ！？」
左近寺「信じられんのもわかるが、事実だ」「Ｌ．Ａ．Ｉと剛君にも協力を仰いだのだが、どうやらソーラーファルコンの時と同様にフォールド事故を起こしてしまったらしい」
アルト「待ってくれよ！ どうしてそんな事がわかる！？」
ジェフリー「あそこに見える地球や月だけではない。様々なデータを分析した結果なのだ、アルト准尉」「あの地球には、マクロス・シティは存在せんのだよ」
ルカ「そ、そんな事って…」
健一「それじゃ俺達は、時間どころか世界まで超越してしまったというのか！」
ジェフリオー「とにかく全機帰還するんだ。今後の事は大統領の指示を仰がねばならん」
オズマ「よし、全機クォーターに戻るぞ！」
〔味方ユニット離脱〕
シン「艦長。あいつら、母艦に帰って行きますよ」
ルナマリア「助けてあげたんだからお礼ぐらい言ってくれてもいいのにねぇ」
レイ（ギルの予想が正しければ、少なくとも生体兵器の正体は…）
タリア「今、デュランダル議長が向こうの最高責任者と話し合っているわ」「それが終われば、彼らの素性もわかるはずよ。さあ、あなた達も帰艦しなさい」
シン「了解。ミネルバに戻ります！」
〔味方ユニット離脱〕
【戦闘マップ４終了】
【シナリオエンドデモ開始】
地球圏エリア
ミネルバ／ブリッジ
タリア「それでは、ボギーワン追跡は別働隊へ任務移譲された、と？」
デュランダル「セカンドステージの奪還もしくは破壊がミネルバの最優先責務だった。つい先ほどまではね」「だが今は、異世界から迷い込んだフロンティア船団の援助を優先する。…最高評議会でも議決されたよ」
〔通信のコール音〕
メイリン「艦長。マクロス・フロンティアから通信が入りました」
タリア「メイリン、スクリーンに出して」
メイリン「はい」
〔モニターの開閉音〕
パワード「お待たせ、デュランダル議長」
デュランダル「ご検討いただけましたか、大統領？」
ハアード「はい。我々はプラントからの使者を受け入れ、バジュラに関する情報提供も了承します」「その代わり、工業艦・環境艦お修理のため、この宙域への駐留を認めていただきたい」
デュランダル「もちろんです。我々プラントとしても助力を惜しまないつもりです」
ハワード「心より感謝いたします、議長。それでは、改めて、アイランド１へ誘導いたします」
デュランダル「グラディス艦長、頼むよ」
タリア「了解。ミネルバ、発進します！」
大統領府／執務室
ハワード「どう思うかね。三島首席補佐官。彼らは信頼に足ると思うかね？」
三島「現状では何とも申し上げられません。しかし…」
ハワード「何かね？」
三島「デュランダル議長は我々の突拍子もない話を疑う事なく信じていました」「もしかすると、異世界からの訪問者は初めてではないのかもしれません」「その辺りの情報収集を終えるまでは友好的な態度を崩すべきではありません」
ハワード「ふむ…」
三島「いずれにせよ、これから行われる直接会談でこちらの方針固められるでしょう」「…ところで、あの方はこの件についてどうお考えなのです？」
ハワード「好奇心旺盛なお方だからな。できるだけ積極的に交流しろと仰せだ」「彼らと協力する事でこの現象の原因をつきとめる事ができれば、新たな可能性が増えるとご機嫌だったよ」
三島（すでにそこまで考えを巡らせていたとはさすが…）
〔センサー反応〕
新統合軍士官「大統領、レーダーがミネルバを確認しました」
ハワード「よし、アイランド１の宇宙港に誘導しろ。三島君、出迎えに行くぞ」
三島「…５分お待ち下さい。念のため、宇宙港周辺の警備を固める手配をいたします」
ハワード「わかった。では先に行っているぞ」
〔通信パネルの開く音〕
三島「…私だ」
〔通信パネルの開く音〕
？？？（※Ｇ）「まさか異世界に飛ばされるとはな」
三島「さすがにそちらも想定外ですか。せめて異文明との接触がなければよかったのですがね」
？？？（※Ｇ）「いや、次元転移の可能性はあった。例外中の例外としてだがな」
三島「ほう？」「…それで、例のデータの準備はできているのですか？」
？？？（※Ｇ）「現在、ダルフィムから回収中だ」
三島「では、引き換えにこちらは何を？」
？？？（※Ｇ）「現状は、今まで通りで構わない。まずはプランの見直しからだ」
〔通信パネルの閉じる音〕
三島「異世界か…。この状況、うまく利用できれば…」
アイランド１／オズマの家
オズマ「どういう事だ、これは？ 俺に何の断りもなくミス・マクロスなんかに！」「見ろ！ おかげで停学だ！ お前のあのお嬢様学校に入れるのに俺がどんだけ苦労したと思ってるんだ！」
ランカ「頼んだわけじゃないもん！ 私は歌手になりたいの！」
オズマ「寝言もたいがいにしろ！ お前みたいな引っ込み思案が歌手なんかできっこない！！」
ランカ「お兄ちゃんの…バカっ！ バカバカバカバカバカ！！」
〔投擲音〕
〔物が壊れる音〕
〔投擲音〕
〔物が壊れる音〕
〔投擲音〕
〔物が壊れる音〕
〔投擲音〕
〔爆発音〕
オズマ「うわっ！ やめろ！ 物を投げるな！」
ランカ「バカーッ！」
〔ドアノブを回す音〕
オズマ「ランカッ！」
アイランド１／市街地
〔端末の操作音〕
ランカ『アルト君、助けて。私、ミス・マクロスの事がバレて停学になっちゃったの』『お兄ちゃんは石頭のガチンゴチンで絶対ダメって言うし…。でも、諦めたくないの』『お願い、相談に乗って！ 連絡待ってるから』
〔端末の操作音〕
〔通信パネルの閉じる音〕
ランカ「…………」「やっぱ、すぐに返事は来ないか。はあ…」
ミシェル「ランカちゃん！」
ランカ「！！ ミシェル君！ それにＳ．Ｍ．Ｓの…」
めぐみ「めぐみよ。娘娘飯店で会ったわよね？ お話するのは初めてだけど…」
ランカ「はい。よろしくお願いします、めぐみさん」
ミシェル「聞いたよ。学校、停学になったんだって？」
ランカ「どうして知ってるの？」
めぐみ「ナナセちゃんから聞いたの。彼女、すっごく心配してたわよ？」
ランカ「悪い事しちゃった…。あとで電話しなきゃ…」
ミシェル「それに、お兄さんからも連絡があったしね」
ランカ「お兄ちゃんから？ もしかして、アルト君にも…？」
一平「ああ。けど、あいつは他にやる事があるから、こっちは頼むってどっか行っちまったな」「ったく、薄情な奴だぜ」
ランカ「………」
めぐみ「ねえ、ランカちゃん。オズマ隊長、凄く心配してたわ。一緒にお家に帰りましょう」
ランカ「…嫌！ お兄ちゃんが認めてくれるまで絶対帰らない！」
めぐみ「ランカちゃん…」
ランカ「私の事はほっといて下さい！」
ミシェル「…てどこ行くの？」
ランカ「どこだっていいでしょ！」
ミシェル「これだからお子様は…。でも、見つけちゃった以上、放っておくわけにもいかないか…」
一平「ああ。隊長に何を言われるかわからねえ」
めぐみ「追いかけましょう！」
天空門／バックステージ
アルト「…ったく、あの野郎！ 俺をストーカー呼ばわりしやがって！」
グレイス「ごめんなさいね。あなたの事をスタＨッフに伝えていなかったもので…」
シェリル「アルト！」
アルト「ひどい目に遭ったぞ！ わざわざイヤリングを届けに来てやったのに…！」
シェリル「ごめんごめん。…だけど、意外に律儀なのね」
アルト「ほら、受け取れ…！」
シェリル「ありがと。これは私の幸運のお守り…母の形見なの。それ以外、顔も知らないけどね…」「…他の人には内緒よ」
アルト「ああ」「なあ、シェリル…。ギャラクシー船団の事だけど、まだ諦めるなよ」「あっちの世界がどうなったかなんて今となっちゃ確認のしようがないんだからな」
シェリル「何よ、慰めに来たの？」「…当然でしょ、故郷なんだから。あなただって、この艦に思い入れはあるでしょ？」
アルト「…いや、俺は宇宙都市船そのものがあまり好きじゃない」
シェリル「どうして？」
アルト「ここには空がない」
シェリル「…らしい答えね」
アルト「俺はパイロットだからな」
シェリル「パイロット？ あなた、まだ学生でしょ？」
アルト「残念だったな。あの後、Ｓ．Ｍ．Ｓに正式入隊した。正真正銘のパイロットだ」
シェリル「なによ、偉そうに。入隊したてのヒヨッコなんじゃない」
アルト「う、うるさい」
シェリル「…ほんと言うとね、私もギャラクシーが嫌いだったわ」「身寄りのない私が暮らすにはあの船は最低だった。でも今は…」
アルト「…勘弁しろよ。お前にそんなしおらしい顔されると反応に困る」
シェリル「何言ってんの、もう…」「…ねえ、Ｓ．Ｍ．Ｓに入ったって事はあなたもバジュラと戦ってるの？」
アルト「まあな。けど、これから先は何と戦う事になるのか…正直、俺にもわからん」
シェリル「…このイヤリング、持って行って」
アルト「え？」
シェリル「言ったでしょ？ それ、幸運のお守りなのよ。だから…」
アルト「シェリル…。借りとくぜ、お前の幸運！」
シェリル「貸すだけだからね。必ず返しに来るのよ。いいわね、アルト！」
アルト「ああ。じゃあ、ライブ頑張れよ！」
ゼントラーディ・モール
メイリン「すごいすごい！ 嘘みたい！ 巨人の街なんて！」
シン「これ、ＣＧとかじゃないんだよな…」
ルナマリア「まるでおとぎの国ね…」
ルカ「ビックリしてますね。そういう時は『デ・カルチャー！』って叫ぶんですよ」
ルナマリア「何それ？」
ルカ「ゼントラーディの人が驚いた時や感動した時に言う決まり文句です」「今では死語だなんて言われてますが、まだまだ通用しますよ！」
メイリン「それじゃ…デ・カルチャー！」
シン「巨人と人間が当たり前のように一緒に暮らしてるって信じられないよな…」
ルナマリア「それに、ゼントラーディ人ってあなた達の地球を滅ぼしかけたんですよね、アンジェローニ准尉？」
ルカ「ええ。彼らとの星間戦争で、僕達の地球はほとんど壊滅してしまったんです」
メリイン「そうなんだ…」
ルウカ「それから僕の事はルカって呼んで下さい。仲間もそう呼びますから…」
ルナマリア「だったら私はルナって呼んでね」
メイリン「私はメイリン！」
シン「じゃあ俺はシンで。改めてよろしくな、ルカ」
ルカ「はい。こちらこそ！」
ルナマリア「今日は本当にありがとね、ルカ。非番だっていうのに街の案内なんかしてもらっちゃって」
ルカ「お礼を言われるほどではありませんよ」「オーナー命令もありますし、みなさんの検疫にも立ち会わないといけませんでしたし…」シン「入港時の血液検査とか殺菌とか、科学が発達しててもやる事は変わらないんだな」
ルカ「こちらの世界の細菌やウィルスは僕達にとっては未知ですから、検査しないとダメなんです」
メイリン「おかげでお姉ちゃんとの差を見せつけられちゃうし、もう最低でした」
ルカ「あ、あははは…。何だかよくわかりませんが、すみません」「さあ、先を急ぎましょう。お見せしたい所がまだまだありますから！」
ミシェル「待ってよ！ んええ、ランカちゃんってば！ こんな所まで来ちゃって…」「わかったよ！ 俺の負け！ とりあえず休戦しよう。ソフトクリームおごるから」
ランカ「えっ？」
ミシェル「おいしい店を知ってるんだ。行こう」
ランカ「うん！」
ランカ「うわあ！ おいしい！」
めぐみ「ほんと、おいしい…。よかったの？ 私までおごってもらっちゃって」
ミシェル「ああ、気にしない、気にしない。巻き込んだのはウチの隊長だし」「…ねえ、ランカちゃん。それ食べたら帰ろうよ。隊長、本当に心配してるから」
ランカ「やだ。お兄ちゃん、いつまでも私を子供扱いするし、私に内緒で戦闘機乗ったりするし…」「だから私も勝手にするの！」
ミシェル「はあ…。甘えるのもいい加減にしようね、ランカちゃん」
ランカ「え？」
ミシェル「隊長がどんな思いで戦ってるか、知ろうともしないでよく言うよね」「それに、隊長を説得できないから家に帰りたくない？」「その態度の覚悟で歌手になろうなんてお笑いだよね？」「だいたいさ、ランカちゃん、人前で歌う事なんてできるわけ？」
ランカ「できるよ！ ミス・マクロスの時だってちゃんとみんなの前で…」
ミシェル「あの時はね。でも例えば今、ここで歌える？」「誰も君を見るために来てないこの場所で歌い続ける覚悟って君にあるの？」
ランカ「………」
めぐみ「ミハエル君、言い過ぎよ」
ミシェル「いや。ランカちゃんは自分の甘さを知るべきなんだ。覚悟もないのに歌手になりたいなんて…」
ランカ「違う…。私はできるだけたくさんの人に私の歌を聞いてもらいたい…！」
アルト（※回想）「一回くらい駄目だったからって諦めるな」
ランカ「アルト君…」「…よし！」
〔ＢＧＭ「トライアングラー」〕
ランカ「君は誰とキスをする…♪」
ミシェル「！！」
めぐみ「…素敵な歌声…」
一平「これがあのおチビちゃんの歌なのかよ…！」
メイリン「ねえ、こっちだよね？ この歌が聞えるの…」
シン「ああ。多分あってる。それにしてもいい歌だな…。純粋な心がこもってる気がする」
ルカ「あれ…？ 歌ってるのはランカさんじゃないか。ミシェル先輩達もいるぞ…」
ルナマリア「何だか、最近のラクス様の歌じゃ味わえない感覚よね」
エルモ「…デ、デカルチャー！！」
〔歓声〕
めぐみ「凄いわ。あっという間に人だかりができちゃった…」
ミシェル「参ったね、これは…」
一平「天性の才能って奴だな」
ミシェル「凄った。正直、驚いたよ」
めぐみ「とっても素敵だったわ」
ランカ「そ、そんな事…」
ルカ「僕達も聞き惚れちゃいましたよ」
一平「ルカ！ お前、ここで何してるんだ？」
ルカ「ザフト軍のパイロットのみなさんにフロンティアを案内してたんです。そしたら、ランカさんを見かけて…」
シン「あ、あのさ。君の歌、悪くなかった。っつーか、よかった」
ルナマリア「不思議な懐かしさを感じるいい歌だったわ」
ランカ「あ、ありがとうございます！」
エルモ「ききき、君っ！」
ランカ「はい…？」
ミシェル「誰だ、あんた？」
エルモ「わ、私はエルモ・クリニダク。芸能プロダクションの社長をしています」「お嬢さん！ 私と一緒にスターを目指しませんか？」
ランカ「え？」
アイランド１／オズマの家
エルモ「妹さんを私に下さいっ！」
ランカ「…………」
オズマ「…………」
エルモ「私、思うんですよ。あの不幸な第１次星間戦争の時…武力でなく始めから歌でわかり合おうとしたら…」「歌は文化、文化は愛。つまり、歌は愛なんです！」「そして、ランカさんにはその愛を伝える力がある！ ですからどうか、お兄様！」
オズマ「…………」
めぐみ（隊長、もの凄い顔してる…）
ミシェル（こりゃあ血の雨が降るぞ…）
オズマ「妹を！！」
エルモ「ひっ！」
オズマ「…よろしくお願いいたします！」
エルモ「…え？」
ランカ「お兄ちゃん！」
一平（た、隊長が土下座！？）
ミシェル（ほ、ほんとかよ…）
美星学園／教室
健一「こっちの世界に来てから一週間か…」
ルカ「大統領の演説のおかげででとりあえず市民生活は相呈してますけど…これから僕達、どうなるんでしょうね？」
ミシェル「まずは情報収集だからな。けど、なんか嫌な予感がするぜ」
一平「ああ。この世界も問題を抱えていないわけじゃなさそうだしな」
アルト「そういや、ダルフィムの人達はどうしてるんだ？」
ルカ「それが…機密事項扱いになってるみたいで情報が流れてこないんですよね」
アルト「そうか…」
一平「ったく、なんか明るい話題はないのかよ！」「そうだ、ナナセ！ ランカちゃんは元気にしてるのか？」
ナナセ「歌手デビューに向けて色々頑張ってるみたいですよ」「どんな活動をしてるのかは教えてくれませんでしたけど…」
霞 渚「娘娘のアルバイトも休みがちだし、電話もつながんないのよね」
ルカ「そういえば、ランカさんによく似た歌手を町で見かけたって、クラ…じゃなくて知り合いが言ってました」
健一「なら、今度みんなで未来のスターを応援に行かないか？」
ルカ「それが…」
アルト「何かあったのか？」
ルカ「その歌手、ニンジンのコスプレをしてたって…」
ナナセ「ランカさんは歌手志望なんですよ？ そんな格好するわけないじゃないですか」
ルカ「そ、そうですよね。ランカさんのはずがないですよね」
霞 渚「あ、そういえば今日…転入生が来るらしいって噂、聞いた？」
ミシェル「へえ。女の子ならグッドなんだけどな」
アルト「…ったく、お前はそれしか頭にないのかよ…」
〔ドアノブを回す音〕
ランカ「芸能コース１年に転入して来たランカ・リーです。よろしくお願いします！」
アルト「………！？」
ナナセ「ラ、ランカさん！？」
【シナリオエンドデモ終了】
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