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No.6
甦る炎

【シナリオデモ1開始】
コウタ「………」
???(ロア)「………」
コウタ(……また……あんたか)(いったい、何モンなんだ……?)
???(ロア)「………」
コウタ(なんで俺の夢の中に出てくる……?)
???(ロア)「……ゲートが……開かれた……」「……その波動が……俺を……」「眠りから……」
コウタ(意味……わかんねえよ。何なんだよ、いったい……)

日本 東京・浅草地区

アズマ研究所 居間
ショウコ「お兄ちゃん! 起きて、お兄ちゃん!!」
コウタ「う……」
ショウコ「お兄ちゃんてば!」
コウタ「何だ……ショウコか」
ショウコ「何だ、じゃないわよ。あたし、出かけるからね」
コウタ「どこへ行くんだ?」
ショウコ「ほおずき市。その後、ガーネットさんトコへ顔出すわ」
コウタ「待て。今日は人出が多いからな、俺も行くぜ」
ショウコ「んも~。お兄ちゃんてば、心配性なんだから。ショウコは一人でも大丈夫よ」
コウタ「そういうわけにはいかねえ」
ショウコ「別に遠出するわけじゃないもん。お爺ちゃんにもそう言っといて」
コウタ「……その爺ちゃんはどこだ?」
ショウコ「さあ……。地下の研究室にこもってるんじゃないかしら」
コウタ「またワケのわからん発明か……しょうがねえな」
ショウコ「じゃ、あたし……行ってくるから」
コウタ「お、おい! 待てよ、ショウコ!」

アズマ研究所 地下
〔機構の稼働音〕
キサブロー(……ようやく動いた……)(ここまで来るのに、随分と時間がかかってしもうたわい)(これで、あの男が目覚めるかも知れん……)(ワシがあと30も若ければ、共に戦っておったのじゃが……)(伝えねばならん……真実を。ワシの孫に……)

浅草 雷門前
ジャーダ「よお、ラトゥーニ! こっちこっち!」
ラトゥーニ「ジャーダ……」
ゼオラ「先日はご馳走様でした、ジャーダさん」
ジャーダ「ああ。料理の作り甲斐があったって、ガーネットが喜んでたぜ」
ゼオラ「ご迷惑じゃなかったですか? あの子……人一倍食べるから……」
ジャーダ「一倍どころか、五倍はいってたけどな。まあ、育ち盛りだ。気にするこたあないさ」
ラトゥーニ「ジャーダ……新しい家、もう落ち着いたの?」
ジャーダ「おう。場所が浅草なのが、王女様らしいって言うか」
ラトゥーニ「前にみんなで行ったことがあるものね」
ジャーダ「ガーネットも気に入ってるよ。近所の人も親切だし、子供を育てるにも良さそうだ」
ラトゥーニ「双子は元気?」
ジャーダ「ああ、もう二人揃っておなかの中で大暴れさ。先が思いやられるぜ」
ゼオラ「ふふ、早く顔を見たいです」
ジャーダ「あともうちょっとさ。……ところで、お前さんの相方は?」
ゼオラ「えっと……さっきまでそこにいたんですが」
アラド「……この焦げたソースの匂い……たまらん。蒸したマンジュウの匂い……たまらん。出来たての人形焼きの匂い……マジたまらんスな~」
ゼオラ「もう。アラドったら、食べ物のことばっかり」
アラド「ゼオラ、ゼオラ! 焼きソバ食べようぜ、焼きソバ!」
ゼオラ「なに言ってるの。あなた、カイ少佐からもらったお小遣いを全部使っちゃったでしょ」
アラド「そうだった……。貸ちて下さい」
ゼオラ「駄目よ。ちゃんとお給料が出るようになるまでは、節約するって約束したでしょ」
アラド「……ちぇっ、でけえおっぱいしてるくせにそういう所はケチなんだから」
ゼオラ「む、胸とお金に何の関係があるのよっ!!」
ジャーダ「焼きソバぐらい、俺がおごってやる。ほら、買ってこいよ」
アラド「い、いいンスか!?」
ジャーダ「おう。食えるだけ食ってこい」
アラド「あ、ありがとうございます!」
〔走る足音〕
アラド「すいませーん!」
バイトの青年(トウマ)「へい! らっしゃい!」
アラド「焼きソバ、下さいな!」
バイトの青年(トウマ)「あいよ! で、何人前だい?」
アラド「鉄板に乗ってる奴、全部ッス!」
バイトの青年(トウマ)「す、すごいね、君……! もしかしてプロ……?」
ゼオラ「あの、ジャーダさん。お気持ちは……」
ジャーダ「たまの休みなんだろ。こういう時は、思いっきり羽を伸ばせよ。本来なら、もっと遊んでていい年頃なんだから」
ゼオラ「す、すみません」
ジャーダ「いやいや、ラトゥーニが世話になってるからな。これぐらいのことはさせてくれ」
ゼオラ「ありがとうございます。……それにしても、今日は随分と人出が多いんですね」
ジャーダ「ああ、ほおずき市だからね。屋台もいつも以上に出てるのさ」
ラトゥーニ「ほおずき市?」
ジャーダ「そこのお寺でやってる祭りみたいなもんだ」
ゼオラ「日本のお祭り……私、初めて見ます」
ジャーダ「よし。じゃあアラドが戻って来たら、見に行くか」
ラトゥーニ「………」
ジャーダ「どうした?」
ラトゥーニ「何だか向こうの方が騒がしい……」
ジャーダ「お? 喧嘩か? 喧嘩と何とかは江戸の華ってな、そいつも見に行こうぜ」

浅草寺 境内
アラド「いや、あの……もういいッスから」
ショウコ「よくないわよ。ぶつかってきたのは、あの人なんだから」
???(アルコ)「………」
ショウコ「あなたね、この子の焼きソバを落としておいて、知らんぷりはないでしょう!」
???(アルコ)「……下らん」
ショウコ「なに言ってるの! あたし見てたんだからね、あなたがこの子にぶつかったのを!」
???(アルコ)「下らんな、この世界の人間達は。その程度の理由で争えるのか」
ショウコ「え……!?」
???(アルコ)「だが、小娘……凡人の分際で、この俺に抗ったことは許せん」「後悔するがいい……あの世でな!」
アラド「ヤ、ヤバい!」
〔殴打音〕
アラド「ぐあっ!!」
ショウコ「き、君!!」
???(アルコ)「ほう……。俺の拳を受けて、その程度で済むとは。頑丈だな、小僧」
アラド「く、ううっ……! 逃げるんだ!」
ショウコ「え!?」
アラド「こいつ、マジだ!!」
???(アルコ)「クハハッ! 死ねぇっ!!」
ショウコ「!!」
〔殴打音〕
???(アルコ)「ぬうっ!?」
コウタ「……てめえ、俺の妹に何をしやがる」
ショウコ「お、お兄ちゃん!」
???(アルコ)「小僧……! 俺の拳を!」
コウタ「ここは天下の往来だ。そこで女に手を上げる奴ぁ、お天道様が許してもこの俺が許さねえ」
???(アルコ)「何……!?」
コウタ「相手が俺の妹なら、尚更なっ!!」
〔殴打音〕
コウタ「!?」
???(アルコ)「ククク、面白い。小僧、お前の流派は何だ?」
コウタ「流派だぁ? そんなものはねえ、浅草仕込みの喧嘩殺法よ」
???(アルコ)「フン、我流ということか」
〔殴打音〕
コウタ「チッ! こいつ!」
???(アルコ)「まあいい。どうせお前達はここで……」
コウタ「てめえ、何言ってやがる? いや、それ以前に……どこのモンだ?」
???(アルコ)「知った所でどうにもならんぞ、小僧」
コウタ「小僧じゃねえ。コウタ・アズマだ」
???(アルコ)「フン……。俺の国では、名も無きまま死んでいく者など掃いて捨てるほどいる」「せいぜいあがくがいい、虫ケラ共」
〔歩く足音〕
コウタ「あ、てめえ! 待ちやがれ!!」
ショウコ「お兄ちゃん、待って!」
コウタ「ショウコ……」
ショウコ「あの人、なんか危ないよ。 関わり合いにならない方がいいよ」
コウタ「けどよ……つっ……!」
ショウコ「ほら、お兄ちゃん。腕、見せて」
コウタ「これぐらい、ツバつけときゃ治るって」
ショウコ「駄目よ。ショウコの言うことを聞いて」
コウタ「爺ちゃんにブン殴られた方がよっぽどいてえっての。俺より、あいつの方を……」
アラド「あ……おれは大丈夫」
コウタ「そうか。……焼きソバは残念だったな」
アラド「いや……おれの方こそ、もめ事に巻き込んじまったみたいで……」
〔走る足音〕
ゼオラ「アラド!!」
ジャーダ「大丈夫か、お前!?」
ショウコ「あ、ジャーダさん」
ジャーダ「ショウコ……それに、コウタ」
コウタ「何だ? この人達、ジャーダさんのツレだったのか?」
ジャーダ「ああ」
アラド「ど、どゆこと?」
ジャーダ「この二人は、俺とガーネットが世話になってる町内会長さんのお孫さんなんだ」
ショウコ「ショウコ・アズマです。で、こちらが兄の……」
コウタ「コウタ・アズマだ。よろしくな」
アラド「おれ、アラド・バランガ」
ラトゥーニ「ラトゥーニ・スゥボータ……」
ゼオラ「ゼオラ・シュバイツァーです」
ショウコ「もしかして、ジャーダさんが言っていた息子さんや娘さんって……」
ジャーダ「そう。こいつらのことさ」
ゼオラ「ごめんなさい。アラドのせいで面倒が……」
ショウコ「ううん。悪いのは、さっきの人の方なんだから」
コウタ「お前もお前だ。喧嘩売る相手を選べよ」
ショウコ「だって……アラド君があんまりしょげた顔をするもんだから、可哀想になって……」
コウタ「俺が通りかからなかったら、どうなってたと思うんだ。心配かけさせんじゃねえ」
ショウコ「ごめん……」
ゼオラ「妹さん思いなのね、コウタ君は」
ショウコ「うん……。でも、ちょっと過保護かも」
コウタ「誰が過保護だ、誰が。だいたいな、お前みたいな怖いもの知らずは、危なっかしくて見てらんねえ」
ショウコ「それはこっちの台詞よ。お兄ちゃん、いつも喧嘩ばかりしてるじゃない」
コウタ「てやんでえ。誰彼構わず喧嘩を吹っかけてるわけじゃねえや」
ショウコ「それはわかってるけど……ショウコはいつも心配してるんだよ。お金遣いだって荒いし」
コウタ「け、喧嘩と金は関係ないだろ!」
ショウコ「じゃあ、お財布の中を見せてよ」
コウタ「うっ……そ、それは」
ショウコ「あ~っ、やっぱり! 今月分、もう使っちゃったのね!?」
コウタ「……え、江戸っ子は宵越しの銭を持たねえんだよ」
ショウコ「またそんなこと言って! 前借りなんて認めないからね! お爺ちゃんにも言っとくから!」
コウタ「く~っ、厳しいぜ……」
ラトゥーニ「……似てる……」
アラド「へ? 誰と?」
ジャーダ「ああ、どことなくな」
ゼオラ「?」
コウタ「……まあ、何だ。こうやって知り合ったのも縁って奴だ。俺達が浅草を案内するぜ」
ゼオラ「けど、迷惑じゃ……」
コウタ「気にすんなって」
ショウコ「あたしも付き合うわ。みんなに浅草でいい思い出を残していって欲しいし」
ゼオラ「じゃあ……遠慮なく」
コウタ「そうと決まれば、まずは腹ごしらえだな。知り合いがやってる、とっときの焼きソバをご馳走するぜ」
ショウコ「お兄ちゃ~ん、お金ないんでしょ~?」
コウタ「うっ……そうだった」
ショウコ「もう、しょうがないわねぇ。ここはあたしがご馳走するわ」
コウタ「へ!?」
ジャーダ「待て待て。それじゃ、大人の立場ってもんが……」
ショウコ「ジャーダさんは、出産で何かと入り用でしょ? ショウコに任せて」
ジャーダ「いや、だからってなぁ」
ショウコ「将来に備えて、ちゃんと貯金しなきゃ駄目です。ガーネットさんも、そう言ってるでしょ」
ジャーダ「は、はい。すんません」
コウタ「………」
アラド「ど、どったの?」
コウタ「ドに超がつくほどケチのショウコがおごるなんて……明日は槍の雨が降ってくるぜ」
ショウコ「言っときますけどね、あたしはケチじゃなくて、お金の使い方をキッチリ見極めてるだけなの」
コウタ「あ~、そうかいそうかい」
ショウコ「なぁに、その反応? お兄ちゃんの分は、ツケにしとくから」
コウタ「ちょ、ちょっと待て! そりゃねえだろ!!」
ショウコ「文句言わない。さ、行きましょ」

浅草近辺
???(フェルナンド)「……アルコの奴は、どうやら俺達とは別の命を受けて動いているようだ」
???(フォルカ)「ああ」
???(フェルナンド)「フン……修羅神に認められぬ半端者がこそこそと」
???(フォルカ)「奴を気にする必要はない。俺達は、俺達に下された命を果たせばいい」
???(フェルナンド)「こんな温い空気で満ちた世界に、求めるものがあるとは思えんがな」
???(フォルカ)「だが、俺達はこの世界にたどり着いた。それは何かの導きだろう」
???(フェルナンド)「ならば、この地をとっとと戦いの炎で染めあげればいい」
???(フォルカ)「我らの新たなる修羅城……『転空魔城』が機能を回復するまで我慢しろ」
???(フェルナンド)「それは命令か?」
???(フォルカ)「……」
???(フェルナンド)「構わんさ。お前には資格がある」「だが、忘れるなよ。俺の命は屈辱の証……お前によって与えられた、な」
???(フォルカ)「………」
【シナリオデモ1終了】


サブタイトル
「甦る炎」


【戦闘マップ1開始】
ショウコ「焼きソバを食べに行く前にここでお参りしていきましょ」
アラド「え? 何で?」
ショウコ「今日は、四万六千日分お参りしたのと同じご利益があるって言われてるの」
アラド「へ~、そりゃすげえ」
ジャーダ「じゃ、ガーネットの安産を祈願しとくか」
アラド「あ、おれも」
ゼオラ「私も」
ラトゥーニ「みんな合わせて、十八万四千日分……」
ジャーダ「お前達……ありがとな」
コウタ「俺とショウコの分も足して、二十四万五千日分だ」
ショウコ「お兄ちゃん……二十七万六千日だから」
コウタ「か、数を数えんのは不得意なんだよ」
ショウコ「そうよね~。お小遣いも計算して使ってないもんね~」
コウタ「る、るせえ」
ジャーダ「お前らもありがとよ。これだけお祈りすりゃあ、安産間違いなしだぜ」
コウタ「じゃあ、俺は先に店へ行ってるぜ。席を取っとかなきゃな」
ショウコ「お願いね、お兄ちゃん」
???(アルコ)「………」(ふん……。『彼の者』が求める『鍵』の手がかりは、今の所なし、か)(だが、彼奴らはここに反応があったと言っていた)(手はず通り、戦鐘を鳴らすとしよう。このぬるま湯は気にいらんからな)「では、手駒の瞬転を」
〔敵ユニット出現〕
ジャーダ「!!」
ショウコ「な、何!? いきなり出てきた!!」
ラトゥーニ「あれはインスペクターの……!」
ゼオラ「どうしてこんな所に!」
コウタ「な、何だよ、ありゃ!?」
ジャーダ「あいつら、敵なのか!?」
ラトゥーニ「う、うん。インスペクターが使っていた機動兵器……」
ジャーダ「何だって!?」
ショウコ「お兄ちゃん……!!」
ゼオラ「ショウコ! そっちへ行っちゃダメよ!」
ショウコ「でも、お兄ちゃんがあっちに!」
ゼオラ「あっ、待って!」
〔マップ上に爆発〕
ジャーダ「! あ、あいつら!!」
コウタ「やめろ、てめえら! 俺達の街に何てことしやがる!!」
???(アルコ)「フハハ、燃えろ、燃えろ! そして、『鍵』を呼び出せ!!」「あれはこの地にあるはずなのだからな!!」
〔ガンセクト、浅草寺へ接近〕
ショウコ「こ、こっちに来た!!」
コウタ「ショウコ!!」
〔走る足音〕
〔画面、ショウコへ接近〕

???(アルコ)「ほう……さっきの小僧か」「丁度いい……俺に楯突いた報いを受けろ!」
〔機体の稼働音〕
コウタ「!!」
ショウコ「お兄ちゃん! 逃げてぇぇぇっ!!」
〔コウタのいる地点に爆発〕
ショウコ「ああっ!!」
ジャーダ「コ、コウタ!! ショウコ!!」
ショウコ「お、お兄ちゃん! お兄ちゃぁぁぁぁん!!」
???(アルコ)「ハハハハ! 戦鐘は鳴った! 弱者は死ね! 死に絶えろ!!」「そして、もうすぐ我らの世が始まる!!」「血と肉と鋼鉄の世界が! 力こそが全ての世界がな! ヒャハハハハハ!!」
〔機体の稼働音〕
ショウコ「!!」
【戦闘マップ1終了】

【シナリオデモ2開始】

コウタ「う……こ、ここは……?」「これは……いつもの夢か……?」
???(ロア)「………」
コウタ「……また、あんたか……」
???(ロア)「……甦る時……目覚め……」
コウタ「……今は……あんたの戯言に付き合ってる場合じゃ……ねえ……」「お、俺は……ショウコを……あ、浅草の街を……」「あいつらの……好きにさせるわけには……!」
???(ロア)「お前に力を与えよう……」
コウタ「な、何……!?」
???(ロア)「俺とお前が一つになれば……お前は炎の戦士となる」
コウタ「炎の戦士!? て、てめえはいったい……!?」
ロア「我が名はロア……戦士ロア」
コウタ「ロ、ロア……!」
ロア「俺達の敵は、異世界からの侵略者……秩序を乱さんとする者……」
コウタ「あ、あいつらが……そうだってのか!?」
ロア「ああ……。彼らと戦う力を……俺の魂と鎧をお前に授けよう……」
コウタ「それでショウコ達を助けられるってのか……!?」
ロア「お前が俺を受け入れるのなら……」
コウタ「よ、よし……わかった! てめえの言うことを聞いてやる!」
〔画面、発光〕
【シナリオデモ2終了】

【戦闘マップ2開始】

〔戦闘マップ1から継続〕
???(アルコ)「死ね、小娘!!」
ショウコ「あ、あああ……!!」
〔コウタがいる地点に光〕
キサブロー「む? この反応は……!?」
???(アルコ)「何だ!? これは……“覇気”か!?」
コウタ「………」
ロア「俺の魂と鎧、お前に預けるぞ」
コウタ「あ、ああ!」
ロア「唱えよ。バーナウ……レッジー・バトー……!」
コウタ「バーナウ! レッジー・バトー!!」
ロア「ファイター・ロア!」
コウタ「ファイタァァァァッ!  ロアッ!!」
〔炎の戦士顕現〕
〔味方ユニット出現〕

???(アルコ)「何だ、奴は!?」
ショウコ「あ、あれ……お兄ちゃん……!?」「でも、あの格好……それに髪の毛の色が……!」
コウタ「これがファイター・ロア……!」「この鎧、見た目よりかなり軽いな。まるで普通の服みてえだぜ」
ロア「俺が指示を出す。あのマシンと戦うのだ」
コウタ「ちょっと待て! あんたはどこにいるんだ!?」
ロア「俺の魂は、お前が身につけているロア・アーマー……そのクリスタルに宿っている」
コウタ「魂? さっきもそんなこと言ってたけど、もしかして……」
ロア「俺の身体は、ある者との戦いで失われた。俺の大切なものと共に……」
コウタ「……!」
ロア「戦うのだ、少年よ。お前の大切なものを守るために。お前になら……出来る」
コウタ「気楽に言いやがって。要はあんた、見てるだけだってのかよ!?」
ロア「……そうだ」
コウタ「………」「しょうがねえ。言うことを聞くって言ったのは、俺だからな」「それから……俺の名はコウタ。コウタ・アズマだ」
ロア「……!」(アズマ……。もしや、キサブローの……?)
???(アルコ)「あれが『鍵』……? いや、あんな物ではないはずだ」「邪魔者は叩き潰す! 行けい!」
〔ガンセクト、コウタへ接近〕
ショウコ「あ……ああっ!!」
コウタ「ここは危ねえ! 早く逃げろ!!」
ショウコ「!! い、今の声は……!?」
〔コウタ、川へ接近〕
コウタ「虫メカめ! こっちだ! こっちへ来い!」
〔ガンセクト隊、コウタへ接近〕
コウタ「そうだ! 俺が相手になってやる!!」
キサブロー「………」「……やはり……目覚めたか、ロア」「そして、コウタ……すまん。真実を告げる前に、お前を巻き込んでしもうた」「そして、今のワシに出来ることは……」
<戦闘開始>

<コウタが戦闘>

ロア「コウタ、クリスタルに意識を集中させるんだ」「お前の意志と俺の力が一つとなった時……炎の力が呼び覚まされる」
コウタ「よし! やってやるぜ!!」

<敵全滅・敵増援1出現>
コウタ「……ショウコは、みんなは無事に逃げられたのか!?」
ロア「そのようだ」
コウタ「良かった……!」
???(アルコ)「おのれ、子虫の分際で……! 俺の手があれで終わりだと思うなよ!」
ロア「……! また来るぞ、コウタ」
コウタ「え? 何が!?」
ロア「空間を越えてくる敵……!」
〔敵ユニット出現〕
コウタ「今度は空からかよ!?」
ロア「しかも、数が多い」
コウタ「く! あいつら、なんで浅草を攻撃して来やがるんだ!? ただの観光地だぜ、ここは!」
ロア(あの連中……もしや、カイザーを?)「急げ、コウタ。奴らを倒さねば、お前の街は……」
コウタ「わかってる! さっさと片付けてやらあ!!」

<敵3機以下or4PP>
コウタ「ええい! 空を飛んでる奴はやりにくいぜ!」「ロア! このアーマーで空を飛べたりしねえのかよ!?」
ロア「ジャンプならともかく、長時間の飛行は無理だ」
コウタ「それじゃラチが明かねえ! 連邦軍が来るのを待ってられねえ! マジで浅草が火の海になっちまう!」
ロア「………」
コウタ「何か手はねえのかよ!?」
ロア「俺が目覚めたのなら、カイザーもまた……」
コウタ「カイザー!? 何だ、そりゃ!?」
ロア「彼が……俺との約束を守っていてくれているのなら……」
コウタ「カイザーだかゲイザーだか知らねえが! 方法があるなら、そいつを使わせろ!」
ロア「………」
〔通信のコール音〕
キサブロー「コウタ、ロア! 聞こえるか!?」
コウタ「じ、爺ちゃん!?」
キサブロー「今からコンパチブルカイザーを発進させる! そいつに乗るんじゃ!」
コウタ「コ、コンパチ!? いや、待て! 何で爺ちゃんが!?」
キサブロー「説明は後じゃ! ロア、コウタを頼むぞ!!」
ロア「キサブロー……!」
キサブロー「カイザーの修理は終わった。今、おぬしに返す」
ロア「……すまない、キサブロー。だが、ここであれを使えば……」
キサブロー「こうなることはわかっておった」「それに、カイザーなくしてお主の敵と戦うことは出来ん」
ロア「そう……だな」
コウタ「待て待て! あんた、爺ちゃんと知り合いなのかよ!?」
ロア「……コウタ、呼ぶんだ。コンパチブルカイザーを……お前の力となる巨人を」
コウタ「巨人!? もう何が何だか……!」
キサブロー「いいから、呼ぶんじゃ! コンパチブルカイザーを完全に目覚めさせられるのは……」「今のお前! ファイター・ロアしかおらん!!」
コウタ「だから、説明しろよ! コンパチ何とかって、何だよ!? 巨人とか言ってたけどよ!」
キサブロー「ええい、ゴチャゴチャと! わかりやすく言えば、ロボットじゃ! さっさと呼べい!」「今、浅草を救えるのは、お前しかおらんのじゃ!!」
コウタ「ロボットだって……!? わ、わかった……! 呼ぶよ、呼んでやる!!」「……来やがれ!!」「ロボォォォォォッ!!」
〔遊園地、共鳴〕
〔エネルギーの充填音〕

???(アルコ)「む!? こ、この反応は!?」
キサブロー「来おった……! オーバーゲート・エンジン、出力上昇!」「ハンガーロック、解除! クレイドル、リフトアップ・スタンバイ!」
〔機構の稼働音〕
キサブロー「地上部、安全確認! 防御柵、煙幕噴射装置、作動!」「フラワーハウスゲート、オープン!」「出ませい! バトルフォース・ロボ!」「コンパチブルカイザーよ!!」
[イベントデモ「コンパチブルカイザー発進!!」]
アラド「な、何だ、ありゃ!?」
ラトゥーニ「特機……!?」
ゼオラ「あんなの、見たことない……! いったい、誰が!?」
ショウコ「………」
ロア「コウタ! カイザーと合身しろ!」
コウタ「合身!?」
ロア「カイザーに乗り込むんだ!」
コウタ「だったら、最初からそう言えってんだ!」
ロア「いいから、早く合身を!」
コウタ「お、おう!!」
〔コウタ、コンパチブルカイザーへ隣接〕
〔味方ユニット消失〕
〔コンパチブルカイザーのパイロット、無人→コウタへ変更〕

コウタ「こいつがコンパチブルカイザー……!」
ロア「そう。俺がこの世界へもたらした巨人だ」
コウタ「けど、こんなデカブツ、どうやって動かせば……」
〔プログラムの動作音〕
コウタ「! 何だこりゃ!? 頭の中に……!」「わかる……わかるぞ! こいつの動かし方が!」
ロア「これで……コンパチブルカイザーはお前の手足となった」
コウタ「なるほど、それで合身か。納得がいったぜ」
ロア「そうか」
コウタ「それにしても……すげえじゃねえか、こいつはよ。気に入ったぜ、名前以外は」
ロア「名前?」
コウタ「ああ、ちと長え。そうだな……コンパチカイザー……コンパチカイザーでどうだ!」
ロア「……2文字しか省略していないぞ」
コウタ「るせえ。俺はその呼び方が気に入ったんだよ」
???(アルコ)「この反応……やはり、そうだ……!」「フ、フフフ……奴こそが『鍵』か!」
コウタ「これ以上、てめえらの好き勝手にはさせねえ……!」
ロア「コウタ、空中戦へ持ち込め。これ以上、街に被害を与えてはならない」
コウタ「わかってる! 行くぞ、コンパチカイザー!!」

<敵2機以下>
???(フォルカ)「あの巨大な機神……。かなりの力を持つようだな」
???(フェルナンド)「面白い。奴の首を、この退屈な任務の土産とするか」
???(フォルカ)「やめろ。どうやらアルコのお目当ては、あの機神のようだ」
???(フェルナンド)「知ったことか! どうせ奴の密命とやらは、『彼の者』に関係するものだろうが!」
???(フォルカ)「………」
???(フェルナンド)「あのような連中に我らが協力する義理などない! お前もそう思っているだろう!?」
???(フォルカ)「……どうする気だ?」
???(フェルナンド)「戦うのさ、修羅神を呼び出してな。こちらの位置はもう知らせてある」
???(フォルカ)「よせ。瞬転の回数には制限があるのを忘れたか? それに瞬転刀なしで……」
???(フェルナンド)「黙れ! このままじっとしていられるか!」「こちらも必要とあらば瞬転を使っていいとのお達しだ! 俺は呼ぶぞ!!」「轟撃の修羅神をな!!」

<コウタが特定地点へ到達>
コウタ「っと、ここは!」
ロア「どうした、コウタ?」
コウタ「ああ、オモチャ会社のビルでな。ついこないだ、引っ越ししたんだけど」「ん? ありゃ何だ?」

<敵全滅・勝利条件達成>
コウタ「これで……終わりか?」
ロア「………」
〔浅草寺へ接近〕
〔コウタ、着地〕

コウタ「もう新手は出てこねえようだな」
???(アルコ)「くっ……! 戦力を全て潰されるとは……」「だが、確信したぞ。あの機神こそ、『彼の者』が探し求めていた……」
???(ティス)「多分ね。だから、あんたはもう引っ込んでいいよ」
???(アルコ)「何ぃ!?」
???(ティス)「あいつを引っ張り出したことは誉めてやるからさ」
???(アルコ)「小娘が何を偉そうに!」
???(ティス)「何言ってんの。あたい達の協力なしじゃ、転移を100%成功させられないくせに」
〔敵ユニット出現〕
コウタ「ま、まだ出てきやがるのかよ!?」
ロア(やはり、彼らの狙いはコンパチブルカイザーか)
???(ティス)(さっきの赤いアーマー……どことなくあれに似てたね)(確かめてみようっと)
コウタ「チッ! こうなったら、矢でも鉄砲でも持ってきやがれってんだ!」
ロア「……どうやら、それ以外のものが来たようだぞ」
コウタ「何!?」
〔敵ユニット出現〕
???(フォルカ)「………」
???(フェルナンド)「……瞬転、成功。これは何かの導きだと俺は信じるぜ」
コウタ「な、何だ、あいつら!?」
ロア「見たことのない巨人だ……」
???(フェルナンド)「……俺に付き合う必要はなかったんだぞ?」
???(フォルカ)「お前1人だけを戦わせるわけにはいかない」
???(フェルナンド)「ふん、まあいい」
コウタ「あいつら、まさか異星人……!?」
???(フェルナンド)「ふふふ……たぎる、たぎるぞ、俺の血が!」「修羅の血がたぎるわ!」
コウタ「!!」
【戦闘マップ2終了】


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