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エピローグ

【シナリオデモ開始】
エリック「そうか……シーちゃんがの」
スタッフ「はい。先程、報告がありました」
エリック(やはり、あれが今生の別れとなったの。シーちゃんは、どこか死に急いでおるような所があったからの……)
スタッフ「なお、ソーディアン内での戦闘には、マスタッシュマンとレッド・オーガも参加していたようです」
エリック「ふむ……アクセルめ、義理堅い男じゃの」
アルベロ「……それで、ワン博士。ミタール・ザパトはどこへ行ったのだ?」
エリック「ワシにもわからんでの。エルデ・ミッテもなんじゃが……連絡が取れんようになったでの」「案外、二人で温泉にでも行っとるかも知れんの。ホッホッホ」
アルベロ「………」
エリック「嘘だと思うのなら、ワシのパスを貸すでの。それで、ここを隈無く探すとええの」
アルベロ「……博士は、RBE弾のことを知っていたのか?」
エリック「いや。……言っておくが、ワシはイェッツトの開発については前々から反対しておったでの」「だからこそ、あの時にアクセルをソウルゲインで出撃させたでの」
アルベロ「………」「……ヒューゴは?」
エリック「んむぅ……。仮に意識が戻ったとしても、あの身体では……の」
アルベロ「そう……か」
エリック「それで……お主はこれからどうするんじゃ?」
アルベロ「………」「俺は……責任を取らねばならん……」「部下を……フォリア達を失った責任を……」
エリック「………」

地球連邦政府 大統領府
グライエン「そうか……オペレーション・オーバーゲートが成功したか」
ニブハル「はい」
グライエン「ソーディアンはどうなった?」
ニブハル「例の結界は消滅しました。現在、宇宙軍艦隊がソーディアンへ向かっています」「また、各地の修羅も戦闘を停止し、撤退を始めているようです」
グライエン「ふむ……」
ミツコ「大統領閣下……修羅とソーディアンをどうなさるおつもりですの?」
グライエン「即決は出来ん。が、ソーディアンは地球圏宙域外へ移送した後、破壊するべきであろう」
ミツコ「あら……もったいない。あれには様々なオーバー・テクノロジーが搭載されておりますでしょうに」
グライエン「ホワイトスターの二の舞は、避けるべきだ。あれはインスペクターに利用され、最終的にはアインストと同化し、大いなる脅威となった」「後顧の憂いを断つためにも、ソーディアンの存在は抹消せねばならん」
ニブハル「………」
ミツコ「あれを上手く利用すれば、地球外知的生命体に対する盾……いえ、剣になりましてよ?」
グライエン「メテオ3やホワイトスターという前例がなければな」
ミツコ「扱いに気を付けさえすれば、よろしいのではなくて?」
グライエン「私は科学者でも、経営者でもない。政治家なのだよ。EOTと以後のリスクを天秤に掛けるつもりはない」
ミツコ「ヘルゲートもソーディアン同様に処分……と言うのは、困りますわよ?」
グライエン「何のためにここへ呼ばれたか、理解しておらぬようだな、ミツコ・イスルギ」「こちらには、バルトール事件前にノイエDCの残党がヘルゲートに侵入していたという報告が入っているのだぞ」
ミツコ「おそらく、ユルゲン博士……いえ、デュミナスが導いたのでしょうね」
グライエン「黒幕は彼らだと言いたいのか?」
ミツコ「ええ。正義の味方さん達がそれを証明してくれましたわ」
ニブハル「バルトールとミロンガはどうするのです?」
ミツコ「さすがにあれは、もう商品にはなりませんわね。ですが、ヘルゲートの『イージスの盾』は必要です」
ニブハル「空間転移を行う敵性体に対して、あのようなシールドは意味がないと思いますが?」
ミツコ「あら……色々と使い途はありますのよ。ですから、ヘルゲートを破棄するのは、後々のためになりませんの」
ニブハル「それは……イスルギ重工にとっての話でしょう?」
ミツコ「………」
グライエン「再度問う。イスルギとデュミナスの間に関係はないのだな?」
ミツコ「もちろんですわ、大統領閣下。主要関係者全員を査問していただいても結構ですわよ」「とは言え、そのほとんどが亡くなっていますが」
グライエン「では、残った者の査問を行う。最終的な裁定は、その後で下す」
ミツコ(疑り深いお方ですこと)
ニブハル「……ところで、閣下。例の件ですが……」
グライエン「大統領直属の特殊作戦部隊設立案か?」
ニブハル「はい。地球連邦軍の最高司令官が閣下であるとは言え……現状の組織では、ご意向がダイレクトに反映されているとは思えません」
グライエン「………」
ニブハル「そして……L5戦役、インスペクター事件後も今回のような戦乱が起きました」「やはり、今後はハガネやヒリュウ改に匹敵する力を持ち、大統領閣下の意のままに即時動ける部隊が必要でしょう」
グライエン「……その戦力の中核となるのが、ツェントル・プロジェクトの機体と言うわけか?」
ニブハル「ええ」
ミツコ「もしや、あなたが大統領特別補佐官に返り咲かれた目的は、それでございまして?」
ニブハル「私を任命なされたのは、他ならぬグラスマン大統領ですよ?」
ミツコ「……そうですか。では、大統領閣下直属部隊の設立には、是非我が社も ご協力させていただきたいものですわ」
ニブハル「構いませんよ。あなたがその手の内を全て明かすのなら」
ミツコ「………」
ニブハル「………」
グライエン「ニブハル補佐官、特殊作戦部隊設立の件は前向きに検討しよう」
ニブハル「は……」
ミツコ「………」(こちらも急がなければなりませんわね。リオンシリーズの新型機の開発と……)(『対抗馬』の育成を。兵隊さん達のスカウトも終わりましたから)

地球近海 ソーディアン

ソーディアン 中枢部
レーツェル「やはり、行くか……フォルカ」
フォルカ「ああ。修羅は武力を以て地球人と接触してしまった」「俺達はともかく……双方の遺恨は、そう簡単に拭い切れんだろう。後続の艦隊が到着する前に、瞬転を行う」
ゼンガー「………」
フォルカ「地球に多くの損害を与えたにも拘わらず、無責任な行動だと思う……」「だが、修羅や転空魔城がこの世界に存在し続ければ、新たな災いを呼ぶ……。それだけは避けたい」
ギリアム「そう……だな」
ゼンガー「フォルカ……修羅達は、お前の意思を受け入れるのか?」
フォルカ「それは……」
アリオン「ま、不満に思う奴もいるだろうが……今の修羅王はフォルカだからね。従うっきゃないさ」
フォルカ「……俺は修羅王の座に就くつもりはないと言ったはずだが?」
アリオン「でも、アルカイドにああ言われたからには、お前さんが俺達の大将さ」
メイシス「それに……アルティス様のご遺志を受け継げるのは、フォルカ……お前しかいない」
フォルカ「メイシス……」
アリオン「聞き分けがいいじゃないの」
メイシス「お前達に拾われた命だ。今後は、共に新たな道を歩むとしよう。アルティス様のためにも……」
フェルナンド「………」
シャイン「あ、あの……フォルカさんと仲良くして下さいましね?」
フェルナンド「……強き者に従う。それが修羅の定めだ」
フォルカ「フェルナンド……」
フェルナンド「だが、忘れるな。俺はいつの日にか貴様を超えてみせる」
フォルカ「……いいだろう。しかし、俺も負けるつもりはない」
フェルナンド「フッ……そう言っていられるのも、今の内だ」
シャイン(大丈夫そう……ですわね)
アリオン(やれやれ、ホントに素直じゃねえんだから)
ギリアム「……だが、『奥の院』の封印が解け、次元転移装置が使えるようになったとは言え……その機能は不全のままだ」「転移しても、どこへ辿り着くかわからんぞ」
フォルカ「……覚悟の上だ。それに、俺達は転空魔城に運命を託し、その導きによってこの世界へ到達した」
ラウル「だから……これからもソーディアンと運命を共にすると?」
フォルカ「ああ。俺達はすでに還るべき処を失っている。故に新天地を求め、旅路に出るのだ」
ラウル(還るべき処……新天地……)
フォルカ「そして、約束の地を見つけたら……剛ではなく、柔を以て、その世界の者達と接触しよう。今までに犯した過ちを教訓として……」
ショウコ「ねえ、フォルカ……もう会えないの……?」
フォルカ「悲しまないでくれ、ショウコ。俺はお前との出会いで、新たな道を進む決心がつき……」「そして、修羅の生き方を変えるきっかけを掴んだ。お前には心から感謝している」
ショウコ「で、でも……フォルカ達にもっと色んなものを見せてあげたかったのに……」
フォルカ「……もう充分に見せてもらった。そして、お前が話してくれたことを……俺は忘れん」
ショウコ「う、うん……。ショウコもフォルカ達のこと、忘れないよ……」
コウタ「フォルカ……あんたとは色々あったけど……寂しくなるぜ」
フォルカ「俺もだ……友よ。だが、出来れば……笑顔で見送ってくれないか」
コウタ「………」
フォルカ「次の瞬転は……俺達の新たな未来への門出なのだ」
コウタ「……わかったよ」
フォルカ「コウタ……キサブローにもよろしく伝えてくれ」
コウタ「おう。……元気でな、フォルカ」
ギリアム「君達の旅路に幸あらんことを」
フォルカ「ああ。お前達と、この世界の未来にも……」
【シナリオデモ終了】

【戦闘マップ開始】

〔画面、ソーディアンを表示〕
〔味方戦艦出現済み〕
〔味方ユニット出現済み〕

エイタ「艦長、ソーディアンを中心として、重力震が発生し始めました」
テツヤ「いよいよか……」
アクセル「………」
アルフィミィ「……アクセル……」「アクセル……どうしたんですの? あなたの心に……ゆらぎを感じますの」
アクセル「フッ……貴様は目ざといな。……かつて、おれ達も自分の属する世界と決別し、未知なる世界へ旅立った」「『プランEF』……。奴らとは違い、おれ達は自分達の世界を追われて……だったがな」
アルフィミィ「プラン・イーエフ……?」
アクセル「“未知なる無限の開拓地を求めて”。プランを考案した女はそう言っていた」「とんだロマンチストさ、こいつがな」
アルフィミィ「………」
アクセル「先陣を切った艦は何処かの世界へ消え去り……」「この世界へ転移した者はそのほとんどが同じく消える運命をたどった」「ごく一部……新たな生き方を見つけた者と、死に損なった者を残して、な」「全ての旅立ちが、祝福されるものになるとは限らん。……当然、運不運も絡む」「ならば、せめて……おれくらいは幸運を祈ってやってもいいと思ってな」
アルフィミィ「ふふ……あなた一人じゃありませんのよ? 私も……お祈りいたしますの」
ユン「重力震反応、増大。レベル4へ移行しました」
レフィーナ「総員、新たな旅路へ出るソーディアンに対し……敬礼を」
レーツェル「さらばだ、修羅達よ……」
ギリアム「……アウフ・ヴィーダーゼン。俺と同じく、異邦から来た者達よ……」
アクセル「貴様らのたどり着く先が、未知なる無限の開拓地であらんことを」
〔画面、フラッシュ〕
〔ソーディアン、消失〕

ゼンガー「……往ったか……」
レーツェル「ああ……」
アクセル「……次はおれ達だな。アルフィミィ、行くぞ」
アルフィミィ「ラジャー了解ですの」
キョウスケ「アクセル、アルフィミィ……」
アクセル「何だ?」
キョウスケ「新しいアインスト……イェッツトは消滅し、グランゾンは次元の狭間に消えた」「お前達はこれからどうするつもりだ?」
アクセル「これから考えるさ。……それもまた、生きるということだ」
ラミア「アクセル隊長」
アクセル「まだ何かあるのか? おれはここに留まるつもりは……」
ラミア「いえ……。ひとつ、お訊きしたいことがあるのです」
アクセル「構わん、言ってみろ」
ラミア「……ある方が仰っていました。知恵のリンゴを食べた者達は……楽園から追放された、と」
アクセル「…………何故、それをおれに訊く?」
ラミア「………」「……訊いてみたかったから……では、いけませんでしょうかしらなのですか?」
アクセル「フッ……素直な答えだ、ラミア」「そうだな、ならばおれは……」「どのような世界が“楽園”と呼ばれるのか、それを確かめに行くさ……これがな」
ラミア「………」「その答えがわかったら、私にも……私にも……教えていただけますか……?」
アクセル「……ああ。いつか、その刻が来たならば、な」
キョウスケ「アクセル・アルマー。世話になった。……幸運を祈っている」
アクセル「よせ、キョウスケ。貴様に幸運……などと言われると、不吉で仕方がない」
キョウスケ「………」
エクセレン「ま、そりゃそうよね。じゃ、さよなら……アダム君とイブちゃん」
アルフィミィ「ふふ……照れますの。では、ごきげんよう。お達者で……」
〔味方ユニット離脱〕
エクセレン「二人とも……元気でね」
レーツェル「……もうすぐ艦隊が来る。我々もここから去るとしよう」
ゼンガー「うむ」
レフィーナ「今までのご助力……全クルーを代表し、感謝の意を表明させていただきます」
レーツェル「フッ……礼には及ばない」
ゼンガー「我らは、我らの責務を果たしただけだ」
レーツェル「レフィーナ中佐、コウタやラウル達のこと、くれぐれもよろしく頼む」
レフィーナ「わかりました」
リシュウ「ゼンガー……息災での。テスラ研へ来ることがあったら、稽古をつけてやる」
ゼンガー「承知……先生もお体を大切になさいますよう」
レーツェル「ライディース、レオナ。私はもはやブランシュタイン家には戻れぬ身……」
ライ「………」
レオナ「エルザム様……」
レーツェル「事後処理は、ミハエル叔父や執事のホルストに任せてあるが……機あらば、家に帰ってやってくれ」
ライ「ああ。だが、兄さんも……もし、機会があれば」
レオナ「家の者達や、トロンベも喜ぶと思います」
レーツェル「我が使命が終われば……あるいは、な」
ギリアム「レーツェル、ゼンガー……またお前達の力を借りる時が来るかも知れん」
ゼンガー「ああ……助力は惜しまぬつもりだ」
カイ「たまにはこちらにも連絡を寄こせよ」
レーツェル「わかりました」
ユウキ「ラージ……お前に懐疑の念を持っていたことを詫びよう」
ラージ「いえ……あなた達と行動を共にし、今回の戦いを経たことで、僕も決心がつきましたから」「むしろ、お礼を言いたいぐらいですね」
ユウキ「……そうか」
カーラ「ラウル、フィオナ、ラージ、ミズホ……それから、みんな! まとめて元気でね!」
フィオナ「ええ、あなた達も」
レーツェル「……では、クロガネ発進だ。艦回頭180度。微速前進!」
〔クロガネ、マップ端へ移動〕
〔味方戦艦離脱〕

テツヤ「……レフィーナ中佐、我々も」
レフィーナ「ええ、帰還しましょう。私達の地球へ……」
〔画面、地球を表示〕
【戦闘マップ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

テスラ・ライヒ研究所

テスラ・ライヒ研究所 管制室
セルシア「所長、L338から連絡が入りました。間もなくエリア内へ進入するそうです」
ジョナサン「ようやく戻ってきたか……」
セルシア「これで……ユルゲン博士やカイル達がきっかけとなった争乱も終結しました」
ジョナサン「ああ」
セルシア「……所長、今まで大変お世話になりました」
ジョナサン「行くのかね?」
セルシア「はい。バルトール事件の関係者は、査問を受けることになりました。私は、私個人としてのけじめを付けるつもりです」
ジョナサン「わかった。君の経緯については私からも説明するし……ここでの働きを踏まえて、弁護もしよう」「そして、全てが終われば……テスラ研へ戻って来たまえ。我々は君を待っているよ」
セルシア「ありがとうございます、所長……」

テスラ・ライヒ研究所内
〔扉の開閉音〕
ツグミ「フィリオ少佐……只今戻りました」
フィリオ「お帰り……タカクラチーフ、それにアイビス」
アイビス「約束通り、無事に戻ってきたよ。皆一緒にね」
フィリオ「でも、その顔……一休みってわけじゃないようだね」
アイビス「フォルカも修羅達と新しい世界に旅立ったからね……。あたしも止まってなんかいられないよ」
フィリオ「わかったよ、アイビス。不本意ではあるけど、今回の戦いでAXのデータも揃った……」
ツグミ「では、少佐……」
フィリオ「うん……。いよいよプロジェクトTDの準備過程も大詰めだ。『α』と『β』の調整に入ろう」
アイビス「αとβ……。今まで開発コードしか聞いてなかったけどついに実物が見られるんだね……!」
ツグミ「まだよ、アイビス。その2機はプロジェクトTDの総決算なんだから……」「パイロットであるあなたももっとレベルアップしてもらわないと」
アイビス「あたし、頑張るよ そのために今日まで戦ってきたんだから……!」
ツグミ「その決意に免じて、教えてあげるわ。開発コードで『α』で呼ばれる機体ね……名前はもう決まってるのよ」「その名はアルテリオン。素敵な名前でしょ?」
アイビス「アルテリオン……。それが宇宙を飛ぶ翼なんだね……」
フィリオ(アイビス……。君の情熱が結ばれる日……僕はこの世にいないかも知れない……)(いや……二つの翼が揃う日にすら、もう間に合わないだろう……)(でも、僕に悔いはない……。僕と地球の夢は君とツグミとスレイがきっと叶えてくれるからね……)(だから、僕も最後まで戦おう。残り少ない日々の最後の瞬間まで……)
ツグミ(フィリオ……)
アイビス「どうしたの、ツグミ? ……そんなにあたしの腕が心配?」
ツグミ「そうね……。私や少佐を安心させるためにはGRaMXsを成功させてもらわないと」
アイビス「GRaMXs……」
フィリオ「重力制御応用の急加速突撃、並びに対象との交差射撃戦術……」「AXで成功させたGRaMDsはGRaM系の基本マニューバーで、GRaMXsは、その最高難易度だよ」
ツグミ「そう……それの成功こそがTDの正パイロットへのチケットって言えるかも……」「もっとも、AXが史上初の完全テスラ・ドライブ制御の機体である以上、成功させた人は、まだ誰もいないのだけど」
フィリオ「今の所は理論上でのみ存在するマニューバーだと言えるね」
アイビス「GRaMXs……。あたし、やってみるよ……」
ツグミ「焦らなくてもいいのよ、アイビス。さっきのは冗談なんだから」
アイビス「ううん……。あたし、やってみたい……誰も成功したことのないマニューバーを……」「そして、TDの一員として胸を張って宇宙へ飛び立ちたいんだよ」
フィリオ「アイビス……」
アイビス「……GRaMXsを成功させたらきっとスレイもびっくりするだろうな……」
ツグミ「スレイが戻ってくると信じてるのね……」
アイビス「当たり前じゃない。スレイはいつだって、あたしの目標のプロジェクトTDナンバー1なんだから」
フィリオ「アイビス……君の決意はわかった。でも、くれぐれも無理をしないでおくれよ」「君もスレイも僕とTDにとって、掛け替えのない大切な宝なんだから」
アイビス「うん……。ありがとう、フィリオ……」「宇宙と空を教えてくれたフィリオのためにもあたし、頑張るよ」
ツグミ「少佐……私は?」
フィリオ「言うまでもないよ、ツグミ」
ツグミ「はい……」
アイビス「よぉし……来週からGRaMXsの練習を始めよっか!」
フィリオ「そうだね。今週はゆっくり休むといい」
アイビス「ええと、そうじゃなくて……今週末は予定があるの」
フィリオ「予定?」
アイビス「うん……みんなで浅草に集まるんだ」

テスラ・ライヒ研究所 格納庫
マリオン「では、時流エンジンとエクサランス、各フレームは解体した後、破棄……ということでよろしいのですね?」
ラウル「……はい」
ラージ「申し訳ありませんが、時流エンジンそのものに関するデータも、全て消去して下さるようお願いします」
ロバート「お前達がそう言うのなら、反論する気はないが……」
フィオナ「あたし達でよく話し合って決めたことなんです」
ラウル「時流エンジンが原因となり、俺達はこの世界へやって来て……デュミナスが引き起こした事件の要因の一つとなりました」「このまま開発を進めれば、また今回のようなことが起きるかも知れません」
カーク「だが、もう一つの可能性……カイザーのオーバーゲート・エンジンは、残っているのだぞ」
ラージ「あれには、ロアがついています。また、コウタやショウコ以外の者にカイザーとGサンダーゲートを扱うことは出来ない……」「しかし、時流エンジンは違います。僕達の思惑がどうあれ、あれが完成すれば、その悪用を目論む者が現れるでしょう」
カーク「自分達の研究を断念するのか」
ラージ「いえ、方向性を変えるんです。僕は、時粒子を使用しない高効率エンジンの開発を……」
ミズホ「あたしは、フレーム換装システムを応用したレスキュー・マシンを……」
ラウル「俺とフィオナは、そのマシンのOS開発とテストパイロットを務めるつもりなんです」
カーク「だが……時流エンジンとエクサランスを破棄すれば、お前達は元の世界へ戻れなくなるぞ」
ラージ「………」「今思えば、デュミナスと接触した後で僕は時流エンジンの開発を断念すべきだったのかも知れません……」「しかし……あの時の僕は、これまでの研究を否定する決心がつきませんでした」「そして、この世界にとって異物である僕達は、早急に立ち去るべきだと思っていたのです」
カーク「………」
ラウル「……フォルカ達はこの世界の未来を案じ、新天地を目指して旅立って行きました……」「ここで生きていくという選択肢を捨てて……」
ロバート「………」
ラージ「……偶然か、必然か……僕達はこの世界へやって来ました。そして、フィオナも……」
フィオナ「ここへ来たことは、あたし達にとって運命だったのかも知れない……」
ラージ「また、デュミナスに捕らえられ、ダークブレインの存在を知ったことによって……」「異なる世界への扉を開く行為が、危険だと再認識しました。……だから、僕達は決心したんです」
ラウル「時流エンジンとエクサランスを捨て、この世界で生きていくことを……」
フィオナ「次元転移装置を巡る争いが起きる可能性を、少しでも減らすためにも……そして、あたし達自身の未来のためにも」
カーク「……そうか」
ロバート「で、これからどうするつもりだ? テスラ研か、マオ社で働くつもりなら、俺達から話を通してやってもいいが……」
ラウル「それなんですが……当面は俺達だけで頑張ってみようと思ってるんです」
ロバート「でも、どうやって……」
ラージ「戸籍などはギリアム少佐の伝手で用意してもらえることになりました」
ミズホ「後は……あたし達5人でジャンク屋か修理屋をやって、今後のためのお金を貯めようと考えています」
マリオン「5人?」
ラウル「ええ。……デスピニス、俺達と一緒に来ないか?」
デスピニス「……え……?」
フィオナ「これから忙しくなるからね。あたし達のお手伝いをしてくれないかしら?」
デスピニス「でも、私は……あなた達を……」
ラウル「それは……今となっちゃ、お互い様だ」
デスピニス「………」
ラージ「あなたは、今でも時流エンジンを必要としているのですか?」
デスピニス「いえ……」
ミズホ「ね、デスピニス。どうしてあの時……私達に手を出さなかったの?」「何故、ダークブレインやネオ・グランゾンと戦ったの……?」
デスピニス「………」「……デュミナス様……私のお母さんの願いは……叶いました……」「私の役目は……終わったんです……。そして、ティスやラリアーも、もういない……」「私は……あの子達の分も生きようと思いました……。それが正しいか、間違っているかわかりませんが……」
フィオナ「じゃ、その答えを見つけるためにもあたし達と一緒に行こ?」
デスピニス「どうして……どうして、あなた達は敵だった私を受け入れて下さるのですか?」
ラウル「同じような身の上……だからかな。でも、同情だけじゃないよ」
ラージ「あの後、あなたは自分の機体を自爆させました。その行動は、過去との決別を意味すると僕は受け止めています」
デスピニス「私は……生きていていいんでしょうか……」
ミズホ「ええ……あたし達と一緒に新しい道を歩みましょう」
デスピニス「ごめんなさい……私みたいな者のために……」
ラウル「そこは“ごめんなさい”じゃない。“ありがとう”って、言って欲しいな」
デスピニス「は、はい……ありがとうございます……」
フィオナ「じゃ、決まりね。実は、あたし達が開くお店の名前も決めてあるの」
ラージ「何なんです?」
フィオナ「L&Eコーポレーション。Lはライトニング、Eはエターナルね。他にも意味はあるけど」
ミズホ「いい名前だと思います」
フィオナ「ちなみに、社長はラウルね」
ラウル「な、何で俺が!? そういうのは、フィオナの方が……」
フィオナ「いいから、いいから。頑張ってね、お・に・い・ちゃん❤」
ラウル「ったく、もう。こういう時だけお兄ちゃん呼ばわりかよ」
ラージ「フッ……面倒な仕事を押しつけられてしまいましたね、ラウル」
フィオナ「何言ってんの。副社長はあなたよ」
ラージ「それは困りますね。僕は自分の研究に専念したいんですが……」
フィオナ「駄目よ。人数少ないんだから、みんな何かを兼任しなきゃならないの」
ラージ「ちなみに、あなたは何を?」
フィオナ「営業と炊事洗濯担当よ。……言うこと聞かないと、三度の食事に全部セロリ出すから」
ラージ「うっ……それは……!」
ラウル「セロリはともかく……これからは、今まで以上に俺達で力を合わせていかなきゃならない」「副社長の件……俺からも頼むよ、ラージ」
ラージ「……わかりました。ただし、セロリは……」
フィオナ「うん、三日に一度ぐらいにしといてあげる。あなたの偏食を治すためにもね」
ラージ「ううっ……!」
ロバート「まあ、頑張れ。何か困ったことがあったら、いつでも力になってやるからさ」
マリオン「修理屋稼業が軌道に乗りましたら、あなた方へ仕事を依頼してもよろしいですわ。……修理を必要とする機体には事欠きませんから」
ラウル「ええ。その時が来たら……いい仕事しますよ、俺達」
マリオン「ふふ……期待しておりますわ」

テスラ・ライヒ研究所 超機人ケージ
エリ「お疲れ様、二人共。これで龍王機と虎王機の収容作業は終わりよ」
ブリット「彼らの声が聞こえなくなりました……。また眠ってしまったんでしょうか?」
エリ「おそらくね」
クスハ「あの時、私達の前に現れた妖機人……その目的は何だったんでしょうか?」
ソフィア「これは私の推測だけど……あれは斥候なのかも知れない」
ブリット「斥候……虎龍王や龍虎王のことを調べに来たと?」
ソフィア「ええ」
エリ「古文書では、龍虎王や虎龍王以外の超機人は滅びたとされているけど……妖機人はそれに当てはまらないのかも知れない」
リシュウ(我がトウゴウ家に残る文書にも、龍虎王の操者となった先祖が、様々な物の怪と戦ったと記してあった……)(それは、妖機人か、百邪か……あるいは……)
クスハ「龍虎王や虎龍王の戦いは、まだこれから……妖機人の復活は、あの子達の本当の敵が現れる兆しなんでしょうか……?」
リシュウ(超機人の真の敵……伝承に残る魔神や妖怪……すなわち、百邪。それとも……)
エリ「詳しいことは、もっと調べてみないと……」
リシュウ「ワシもそれに協力しよう。心当たりがあるでな」
エリ「リシュウ先生に……?」
リシュウ「うむ。詳しいことは、またの機会に話す」
ブリット「………」
リシュウ「ブリット、クスハ。お主達は超機人に選ばれた強念者……彼らと運命を共にせねばならぬ」
ブリット「……わかっています」
クスハ「あの子達は、今まで私達の敵と戦ってくれました。今度は……私達があの子達の敵と戦う番です」
ブリット「虎龍王や龍虎王が自分達を呼べば……いつでもそれに応えるつもりです」

日本

クロ「マサキ、ラ・ギアスへ帰る準備が出来たニャ」
マサキ「おう」
リュウセイ「やっぱり、もう帰っちまうのか……?」
マサキ「ああ。シュウが死んだとは言え、俺の第二の故郷……ラングランの動乱が収まったわけじゃねえからな」「あそこには仲間達もいるし……早く戻ってやりてえんだ」
ショウコ「うちのお爺ちゃんが、シロちゃんやクロちゃんと会うのを楽しみにしてるって言ってたんだけど……」
コウタ「そうだよ。ウニ、イクラ、中トロ、大トロ、何でも食べ放題だぜ?」
シロ「お、大トロ……残念ニャ~」
ショウコ「ちょっと、お兄ちゃん! 食べ放題なんて、ショウコは認めてないからね!」
コウタ「るせえ! めでてえ席なんだ、ケチケチすんな!」
カチーナ「……というわけだ。もう2、3日くらい延期できねえのかよ?」
タスク「そうだよ、お前の送別会も兼ねられるしさ」
マサキ「いや、気持ちだけもらっとくよ」
ラッセル「そうですか……」
リューネ「ね、マサキ……もう会えないの?」
マサキ「ああ……そうなるかもな」
リューネ「………」
タスク「……なあ、リューネ。お前もラングランって所へ行ったら?」
リューネ「……ううん。あたしには、まだやることがあるから」
マサキ「やることって……?」
リューネ「ノイエDCの残党はまだ活動を続けてる……親父や、バン大佐の意思から逸れた形で」「あたしは、あいつらとのケジメをきっちりつけたいと思ってるんだ」
マサキ「……そうか。じゃ、俺はそろそろ行くぜ」
レオナ「マサキ、クロ、シロ……元気で」
クロ「また、みんニャと会えたらいいニャ」
シロ「そうニャ。これでお別れニャんて、おいらは嫌ニャ」
ショウコ「うん……もしこっちに来ることがあったら、うちへ遊びに来てね」
シロ「その時は、大トロよろしくニャ!」
リュウセイ「……なあ、マサキ。もし、俺達の力が必要になったら……」
コウタ「おう、いつでも駆けつけるぜ」
マサキ「いや、お前達の気持ちは嬉しいが、ラングランの平和は俺と……向こうの仲間達の手で守るぜ」「それが魔装機神と……魔装機神操者の使命だからな」
リューネ「地上のことは、あたし達に任せて。頑張ってね、マサキ」
マサキ「おう。……じゃあな、みんな……!」

〔鐘の音〕
テツヤ「ダイテツ・ミナセ中佐……ご報告致します。我々はオペレーション・オーバーゲートを成功させ、帰還しました」
レフィーナ「以後も中佐のご遺志を継ぎ……与えられた任務を成し遂げていくつもりです。この世界に住まう人々のために」
ショーン「ですから、以後もどうか我々をお見守り下さい……」
〔鐘の音〕
エイタ「……ようやく、ダイテツ中佐のお墓参りが出来ましたね」
テツヤ「ああ……」
ユン「それにしても、お花がたくさん……」
レフィーナ「ええ。他のクルー達もここへ来ているようですね」
ショーン「あの方は、私達の心の礎でしたからな」
テツヤ「ええ」
ショーン「ですが、今後はお二人がそうならなければなりません。名実共に」
レフィーナ「わかっています」
テツヤ「……ところで……今後の我々の任務について、何かお聞きになっていますか?」
ショーン「いえ、具体的にはまだ。ですが、十中八九、ノイエDC残党の掃討任務でしょうな」
レフィーナ「ええ……ヘルゲートへ到達する前や、テスラ研へ向かう途中でも彼らと接触しました」「今回の動乱では大きな動きを見せませんでしたが……それ故に力を蓄えているのかも知れません」
テツヤ「忙しさは相変わらず、ですか」
ショーン「そうとは限りませんぞ。とある筋からの情報では、我々の戦力に匹敵する特殊作戦部隊を結成する動きがあるとか」
レフィーナ「え……?」
ショーン「どのような部隊になるかはまだわかりませんが……我々にとって、心強い味方となることを期待致しましょう……」

地球連邦軍極東方面軍伊豆基地

伊豆基地内
〔扉の開閉音〕
アヤ「リュウ! マイ! あなた達、部屋にこもって何をやってるの!?」
リュウセイ「え?」
マイ「ア、アヤ……」
ヴィレッタ「どうかしたのか?」
アヤ「え? あ? た、隊長!?」
ラトゥーニ「私達、ART-1のマニューバデータのRVDを観ていたんですが……」
アヤ「そ、そうだったの……」
リュウセイ「あ~、あれだろ。俺とマイとラトゥーニでバーンブレイドを観てたと思ったんだろ~?」
ライ「とか言いながら、後ろに隠したソフトは何だ?」
リュウセイ「いや、まあ、これは……とっておきの教材で」
ライ「……何がとっておきだ」
ヴィレッタ「……それより、そろそろ時間でしょう? 出発した方がいい」
アヤ「そ、そうです。私、本当はリュウ達を呼びに来て……」
リュウセイ「じゃ、浅草へ行くとすっか」
アヤ「ヴィレッタ隊長も是非一緒に」
ヴィレッタ「いえ、私はいいわ。全員で留守をするわけにはいかない……あの二人によろしく伝えておいて」
アヤ「わかりました。では、行ってきます」

東京 浅草地区

アズマ研究所
リオ「クスハ~、みんな~! こっちこっち!」
クスハ「リオ……」
アイビス「他の人達は?」
リョウト「来られる人は、全員来てるよ」
ラウル「主賓は?」
リオ「もうちょっと後で来るって」
ブリット「なら、ちょうど良かった」
フィオナ「ええ。感動のご対面に遅刻せずに済んだわね」
ミズホ「じゃあ、中に入りましょ。おいで、デスピニス」
デスピニス「はい……」

アズマ研究所 居間
ショウコ「と、と、特上を30人前!? し、信じらんない!!」
キサブロー「そう言うな、ショウコ。今日はめでたい日なんじゃから……」
ショウコ「色々あったおかげで、うちの家計は火の車どころか、炎の車なのよ!」
シャイン「あ、あの……お代でしたら、私が……」
ショウコ「い~え、王女様達はお客様ですから! ご迷惑をお掛けするわけにはいきません!」
コウタ「とか言いながら、お前も特上を10人分ぐらい頼んでるじゃねえか!」
ショウコ「あれは……フォルカ達の分だもん。ショウコの貯金から出したんだもん」
コウタ「そ、そうだったのか……」
アラド「でも、食べなきゃもったいないし……」
コウタ「フォルカやマサキ達に感謝して、食うってことでいいんじゃね?」
ショウコ「うん。でも、アラド一人で全部食べちゃダメよ」
アラド「わ、わかってるって」
キサブロー「何にせよ、コウタとショウコが揃って家に戻ってきたんじゃ。こんなに嬉しいことはない」「寿司の代金ぐらい、ワシがパテントを売り払って稼いでやるわい」
カイ「ですが、酒代ぐらいは出させてもらいますよ」
エクセレン「そそそ、こればっかりは大人のたくらみ……ってやつだもんね~」
キョウスケ「たしなみ、だ」
エクセレン「まあまあ。こういう席で細かいことは言いっこなしよ、キョウスケ」
カイ「そうだ。今日は無礼講でいこう、無礼講で!」
コウタ「ああ、オッサンの言う通りだぜ」
カイ「ぬぐっ! 誰がオッサンだ! カイ少佐と呼べと言ったろうが!!」
コウタ「無礼講じゃねえ~」
〔襖の開閉音〕
ラーダ「みんな、クロガネのレーツェルさんから特製の料理とスイーツが届いたわよ」
アラド「やったぁ!」
ライ「フッ……手際がいいな、兄さん」
アイビス「夢みたいだよ、レーツェルさんのスイーツ食べ放題なんて……。あたし、生きてて良かった……!」
ツグミ「誰も一人で全部食べていいとは言ってないわよ、アイビス……」
ラーダ「あと、リン社長から花束が来てるわ」
イルム「本当はみんなと会いたがってたんだが……あいつ、会社の立て直しで忙しくてな」
ツグミ「そうなんですか……」
アヤ「ところで、主賓はまだなの?」
リューネ「そうだよ、あの人達が来ないと始まらないよ」
ゼオラ「さっき、連絡がありましたから、 もうすぐだと……」
〔襖の開閉音〕
ジャーダ「レディース・アンド・ジェントルメーン! 随分と待たせちまったな!」
リュウセイ「ジャーダ!」
タスク「いよっ、大統領!!」
ジャーダ「みんなのおかげで、マイワイフが無事に元気な赤ん坊を産んだぜ!」
カチーナ「てめえの能書きはいいから、早く双子を見せろ!」
ジャーダ「うっ、相変わらず厳しいツッコミで。じゃ、じゃあ、早速お披露目を~!」
〔襖の開閉音〕
ガーネット「………」
エクセレン「わお!」
ゼオラ「男の子と女の子の双子なのね……!」
ラッセル「か、可愛い……」
レオナ「ジャーダさん、二人の名前は?」
ジャーダ「パインとポイン」
レオナ「え!?」
ジャーダ「……にしようと思ったら、ガーネットにブン殴られた」
コウタ「そりゃ、当たり前だっつーの」
マイ「リュウでも、そんな名前は付けないと思う……」
リュウセイ「ああ。俺だって、もうちょっとヒネるって」
ラージ「それで……本当の名前は?」
ガーネット「男の子がアレクで、女の子がサンディーよ。アレキサンドライトっていう宝石から名前をとったの」
ゼオラ「アレク君とサンディーちゃん……」
ラトゥーニ「いい名前だと思う……」
アラド「ああ……」
ガーネット「ほら、アレク、サンディー。あなた達のお兄ちゃんとお姉ちゃん達よ」「みんなが頑張ってくれたから、あなた達は生まれてこられたのよ」
デスピニス「あれが……新しい生命……」
ラウル「ああ、そうさ」
フィオナ「ガーネットさんは、お母さんになったのよ」
デスピニス「……何だか……自分のことのように嬉しいです……」
ラミア(お母さん……母親……)(今ならわかる……人が子を生み、育てる意味……そうか……そうなのですね、レモン様……)
イルム「……ジャーダ、ガーネット。こいつは俺と親父からの出産祝い……ロケット・ブースター付きの三輪車だ」
ジャーダ「ロ、ロケット!?」
クスハ「私達からは、ベビーストレッチチェアと、ベビーパワーリストを」
ラーダ「あと、産後用のヨガのテキストと……」
シャイン「VG合金製のベビーベッドをお贈り致しますわ」
ジャーダ「な、何だか変形しそうな勢いだね」
ガーネット「ありがとう、みんな……。あたし達、この子達を大事に育てるわ」
カイ「ああ。アレクとサンディーが生きていく世界を俺達の手で守ってやる」
コウタ「そうだ……例え、この先にどんな悪の手先が現れようと俺とロア、Gコンパチカイザーで……」
ショウコ「お兄ちゃん、ショウコも」
コウタ「え?」
ショウコ「ショウコだって、ファイター・エミィなんだよ?」
コウタ「そうか……そうだな。俺達で守っていこう、この浅草と……」「みんなが住む世界を。そして……………」
【シナリオエンドデモ終了】


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