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No.27
紅の幻想

【シナリオデモ開始】
ハガネ艦橋
エイタ「哨戒中の友軍艦から連絡あり。ポイントS3448で、シロガネらしき艦影をキャッチしたとのことです」
ダイテツ「方向は南南西……本艦の位置からも割と近いな」
エイタ「はい。その先には我が軍の中継基地があります」
ダイテツ(シロガネがそこを目指している可能性もあるか……)「本艦はこれよりポイントS3448へ向かう。その旨をヒリュウにも伝達しろ」
エイタ「はっ」
ダイテツ「テツヤ、偵察隊を先行させろ」
テツヤ「……了解です」(リー……お前は……)(お前がそれほどまでに連邦軍が……そして、俺達が信用できないというのか……)

ハガネ艦内
ライ「俺達に話とは何だ? クスハ少尉」
クスハ「あの子の……マイちゃんのことなんですが……」
リュウセイ「……!」
クスハ「もしかして、あの子は……」
ライ「……悪いが、俺達も彼女についての詳細は聞かされていない」
クスハ「え……?」
リュウセイ「すまねえ、クスハ。今はまだ答えられねえんだ」
クスハ「リュウセイ君……」
リュウセイ「頼む……もう少し時間をくれ」
クスハ「う、うん……」
〔扉の開閉音〕
ライ「リュウセイ……」
リュウセイ「もうこれ以上は無理だぜ。お前だって、そう思ってんだろ?」
ライ「……」
リュウセイ「クスハだって気づいてる……誤魔化し切れるもんじゃねえ」
ライ「……どうするつもりだ?」
リュウセイ「今から隊長とアヤに話をつけてくる」
ライ「話?」
リュウセイ「ああ。中途半端なままじゃ、いずれは……」
ライ「そうだな」
リュウセイ「それに、マイは俺達と違って自分の意思で戦ってんのかどうかわからねえ……」「もしかしたら、ゼオラやオウカみてえにあいつも……」
ライ「わかった。俺も行こう」
リュウセイ「ライ……」
ライ「隊長に確認したいことがあるのでな」

???
レビ「……目を覚ませ、マイ……。マイ・コバヤシ……」
マイ「うう……う……」
レビ「お前も見たはずだ……あの女を……」
マイ「!?」
レビ「お前が置かれている状況はあのラミアという女と同じ……」
マイ「ど、どういうことだ……?」
レビ「……お前の周りの者は全て『敵』……」「我らを打ち倒した憎むべき『敵』……」
マイ「て、『敵』……!?」
レビ「そうだ……アヤ・コバヤシ……リュウセイ・ダテ……ハガネとヒリュウの者達は……」「全て我らの『敵』だ」
マイ「そ、そんな……嘘だ……!」
レビ「嘘ではない……。あの者達は我らを……ジュデッカを打ち倒した……」
マイ「う、うう……う……!」
レビ「私と一つになるのだ、マイ・コバヤシ……」「我らの『敵』を倒すために……再びジュデッカを甦らせるために……」
マイ「わ、私は……『敵』になりたくない……! アヤ達の『敵』には……!」
レビ「『敵』だ……! あの者達は我らの『敵』……!」
〔サイコドライバー能力発現〕
マイ「ううっ! あああっ!!」
レビ「『敵』を倒せ……! 我らの『敵』を……!」「アヤ・コバヤシ達を倒せ……!」

ハガネ艦内
マイ「嫌だ! 私は……!!」
シャイン「マイ、しっかりなさいませ!」
マイ「!!」
ラトゥーニ「マイ……」
マイ「ど、どうして……お前達が……?」
ラトゥーニ「あなたがうなされているのが聞こえたから……」
マイ「……」
シャイン「大丈夫でございますか……?」
マイ「……」(ラトゥーニや……シャイン王女が私の『敵』……?)(アヤ達が……私の……)
ラトゥーニ「マイ……?」
マイ「ち、違う……!」
ラトゥーニ「!?」
マイ「違う! そんなことはない! そんなことは!!」
〔扉の開閉音〕
シャイン「ど、どこへ行かれますの!?」
ラトゥーニ「マイ……!」

ハガネ艦内
ラーダ「アヤ……みんながあの子とレビの関係に気づくのは、もう時間の問題よ」
アヤ「……」
ヴィレッタ「……」
ラーダ「何よりも本人が事実を知らないのなら尚更……隠し通すことは出来ないわ」
アヤ「……」
ヴィレッタ「そうだな……。マイも私達も……事実を受け入れなければならない」
アヤ「隊長……」
ヴィレッタ「私達から話すしかない。今、マイが抱えている問題も含めて……」
ラーダ「問題……?」
アヤ「ええ……。それが……マイにまだ事実を教えられない理由……」「あの子には……レビの記憶が残っているんです」
ラーダ「え……!?」
アヤ「マイの中にはレビ・トーラーの残留思念が……」
〔扉の開閉音〕
リュウセイ「な、何だって……!?」
アヤ「!」
ライ「その話は本当なのですか?」
アヤ「リュ、リュウ……ライ……!」
リュウセイ「あいつにレビの記憶が……俺達の敵だった頃の記憶が残ってるなんて!」
〔扉の開閉音〕
マイ「……そんな……」
リュウセイ「!!」
アヤ「マ、マイ!」
マイ「わ、私が……レビ……!?」
アヤ「あ……!」
マイ「私は『敵』……! お前達の……『敵』……!」「う、うあああっ!!」
〔走り去る足音〕
リュウセイ「マイ!!」
アヤ「ま、待って! どこへ行くの!?」

???
レビ「……ようやく真実に気づいたか……」
マイ「や、やめろ……!」
レビ「恐れることはない……全てを……私を受け入れろ……」
マイ「わ、私は……お前じゃない……!」
レビ「お前はこの私……ジュデッカの巫女、レビ・トーラー……」
〔サイコドライバー能力発現〕
マイ「くっ! ああっ!!」
レビ「さあ……我に身を委ねよ……」
〔サイコドライバー能力発現〕
マイ「あ……ああ……!」
レビ「我と共に『敵』を倒すのだ……」
マイ「『敵』を……倒す……」
レビ「そうだ……我らの『敵』を打ち倒せ……。そのための力を手に入れろ……」
マイ「ち……か……ら……」
レビ「そして……我が玉座に戻るのだ……」

ハガネ艦内
シャイン「マイがいなくなった……!?」
リュウセイ「あ、ああ。あいつを見かけてねえか?」
シャイン「い、いえ……私達もあの子の様子がおかしかったので、捜していたのですが……」
アラド「マイに何かあったんスか!?」
リュウセイ「俺のせいだ……! 俺が余計なことを言っちまったせいで、あいつは……!」
ラトゥーニ「も、もしかして……自分のことを……?」
リュウセイ「! お、お前……」
ラトゥーニ「うん……何となく気づいてた……」「それに……あの子は昔の私達と同じような感じだったから……」
リュウセイ「ラトゥーニ……」
ラトゥーニ「でも、今は違う……違うと思うの……」
リュウセイ「……」
ラトゥーニ「マイを守ってあげなくちゃ……私達で……」「あの子は私達の仲間だもの……」
リュウセイ「……!」
ラトゥーニ「そうでしょ? リュウセイ……。例えどんな過去があっても、今のあの子は……」
リュウセイ「ああ……!」
シャイン「とにかく、皆で手分けしてマイを捜しましょう!」
アラド「わ、わかりました!」

ハガネ艦橋
〔警報〕
ダイテツ「何事だ!?」
エイタ「20番ハンガーの機体が起動! 発進シーケンスに入っています!」
テツヤ「20番!? 偵察任務の機体じゃないぞ!」
ダイテツ「搭乗者を確認せよ!」
エイタ「は、はい!」
〔通信音〕
エイタ「パーソナルデータ識別……マイ・コバヤシです!」
ダイテツ「!」
テツヤ「すぐに発進を止めさせろ!」
エイタ「向こうでALCを切っています! 間に合いません!」
〔機体の発進音〕
エイタ「は、発進しました!」
ダイテツ「ヴィレッタ大尉に連絡! SRXチームに後を追わせろ!」
テツヤ「了解!」

ハガネ格納庫
アヤ「マ、マイが外へ!?」
ヴィレッタ「ああ……しかも、ALCを切った状態で」
リュウセイ「何!? そ、それじゃ、行き先が……!」
ヴィレッタ「私達に追跡命令が出た。手分けしてマイを追うわよ」
リュウセイ「りょ、了解!」
シャイン「私も行きますわ!」
ラトゥーニ「私も……! あの子を放っておけない……!」
アラド「おれも出るッスよ!」
ヴィレッタ「わかった……艦長には私から言っておく。すぐに発進を!」
アラド「は、はい!」
〔走り去る足音〕
ライ「……」
ヴィレッタ「ライ、どうした?」
ライ「出る前に確認しておきたいことがあります」
ヴィレッタ「確認?」
ライ「ええ……あなたの真意について」
ヴィレッタ「……」
ライ「何故、俺達にマイの記憶の件を教えなかったのです?」
ヴィレッタ「……SRX計画とマイ自身のためよ」
ライ「そうやって、俺達を偽り続けるつもりですか?」
ヴィレッタ「……」
ライ「自分は……いや、リュウセイもあなたの素性に薄々感づいています」「しかし、俺達はあの時のあなたの言葉を信じ、今まで従ってきた」「素性についても、あなた自身の口から語られるまではと……」
ヴィレッタ「……」
ライ「だが……今回の件には疑問が残ります。何故、あのような中途半端な措置を?」
ヴィレッタ「それは……コバヤシ博士がマイの記憶を人為的に操作することをよしとしていないからよ」
ライ「……」
ヴィレッタ「博士はマイが自力でレビの残留思念を振り払うことに賭けている……」「彼女の自然な力の解放を待っているのよ」
ライ「……」
ヴィレッタ「しかし、アヤとマイがツインコンタクトを行わなければ、今のSRXは安定しない……」「動き出したシャドウミラーやインスペクター、そしてアインストに対抗するには……」
ライ「今というタイミングでマイをSRXチームに加え、荒療治をするしかないと?」
ヴィレッタ「ああ。だから、あの子を私達で守っていかなければならない……」「これから私達が生き残るために、SRXの下に集わなければならないのよ」
ライ「……」「……わかりました」
ヴィレッタ「もう一つ……あなたに言わなければならないことがある」
ライ「……!」
ヴィレッタ「私は……」「私はイングラムのクローン……」「彼の代行者として創られた存在……」
ライ「……」
ヴィレッタ「そして……私の役目はあなた達と共にSRXで来るべき脅威を振り払うこと」「あなたには信じてもらえないかも知れないけど……それが私の真意よ」
ライ「……」「……行きましょう、隊長。俺達の仲間を助けるために」
ヴィレッタ「ライ……」
ライ「例えどのような過去を持っていようとも……俺達はSRXの下に集ったチームなのでしょう?」
ヴィレッタ「……ええ」
ライ「それで充分です、隊長。マイの後を追いましょう」
ヴィレッタ「わかったわ……ライ。……ありがとう」

ノイエDC戦艦艦橋
NDC艦長「セトメ博士、本艦はまもなく日本海域に入ります」
アギラ(……日本か。特脳研時代以来じゃのう)「艦長、ハガネは間違いなくこちらへ向かっておるのかえ?」
NDC艦長「はっ。シロガネを追撃するため、伊豆から出撃したという報告が入っています」
アギラ「シロガネの正確な位置は判明したのか?」
NDC艦長「いえ……。現在、あの艦とは音信不通です」
アギラ(フェフェフェ……ヴィンデルめ、本性を現しおったか?)(もっとも、奴の目的が何であれ、ワシはワシの研究が続けられれば良いのじゃが)
〔通信音〕
一般兵「飛行物体の反応あり。数は1、距離は5000です」
NDC艦長「識別は?」
一般兵「現在確認中ですが、連邦軍だと思われます」
NDC艦長「ふむ……獲物が向こうから飛び込んできたか?」
アギラ「……アウルム1、ブロンゾ27、お前達の出番じゃ」
オウカ「わかりました、母様」
アギラ「任務はわかっておるな?」
ゼオラ「はい……! ハガネにいるアラド・バランガを倒し、ラトを取り戻します」
【シナリオデモ終了】


サブタイトル
「紅の幻想」


【戦闘マップ開始】
〔敵ユニット出現済み〕
一般兵「接近中の飛行物体、識別終了! 連邦軍です!」
NDC艦長「メインタンク、ブロー。アップトリム15。浮上開始!」
〔警報〕
一般兵「敵機が戦闘エリア内へ侵入します!」
〔味方ユニット出現〕
※※ビルトビルガー・L入手フラグ成立の場合のセリフ※※
ゼオラ「あ、あれはビルトビルガー……!」
アギラ「ほう……ならば、ブロンゾ28が乗っておるのかえ?」
ゼオラ「いえ……おそらくそうではないと思います。機体の色が違いますから」
※※ビルトビルガー・L入手フラグ未成立の場合のセリフ※※
ゼオラ「たった一機だけ……!?」

オウカ「いずれにせよ、ハガネから出撃した機体に違いはなさそうですね」
アギラ「うむ。奴を落とせば、ハガネを誘き寄せられる。さすれば、ラトゥーニ11も出てくるはずじゃ」「艦長、頼むぞ」
NDC艦長「はっ。AM部隊を出撃させろ!」
一般兵「了解!」
マイ「! こ、ここは……! 私はいったい……!?」
ゼオラ「あの機体、何をしているの?」
マイ(そうか……私はレビの意識に操られて……)「……」(私はもう……アヤ達の所にはいられない……)(レビが言った通り、かつての私が『敵』であったならば……)(これから……アヤ達の『敵』になってしまうのだとしたら……)(せめて今の『敵』と戦って……アヤ達のために……)
〔サイコドライバー能力発現〕
マイ「さあ、出てこい! そこにいるのはわかっている!」
〔敵ユニット出現〕
NDC艦長「各機へ! あの機体を撃墜し、ここへハガネを誘き出せ!」
ノイエDC兵「了解!」
<戦闘開始>

<敵5機撃破orキラーホエールHP90%以下orマイHP40%以下or5PP・味方援軍1&敵増援1出現>

※※敵5機撃破orキラーホエールHP90%以下or5PPの場合のセリフ※※
NDC艦長「ええい、たかが1機に何を手間取っている! 早く落とせ!」
アギラ「……フェフェフェ、何者か知らんが、優れた素質を持っておるようじゃ」「クレイドルに連れ帰って研究のサンプルにするか。……アウルム1、任せるぞ」
※※マイHP40%以下の場合のセリフ※※
マイ「くっ、機体のダメージが……!」
アギラ「……フェフェフェ、何者か知らんが、あれだけの数を相手によく頑張りおったわ」「どうやら、優れた素質を持っておるようじゃ。連れ帰って、剣空のサンプルにするか」「……アウルム1、任せるぞ」

オウカ「わかりました、母様」
〔敵ユニット出現〕
〔通信音〕

マイ「!」
オウカ「そこの者……命が惜しければ、抵抗を止めなさい。そして、私と共に来るのです」
マイ「命など、惜しくはない……! 私はアヤ達のために……!」
アギラ(! あやつは……!?)
マイ「……」
アギラ(何と……! 生きておったのか、あの被験体が……!)
オウカ「そうですか。ならば……」
〔オウカ、マイへ接近〕
〔ビームの発射音〕
〔マイに爆発〕
〔画面、振動〕

マイ「ああうっ!!」
オウカ「これが最後の警告です。抵抗をお止めなさい」
マイ「嫌だ……! 私は『敵』になりたくない……!」
オウカ「敵……!?」
マイ「アヤ達の『敵』になるくらいなら……ここで戦って死んだ方がマシだ!」
オウカ「強情な子ですね。では、これならどうです?」
〔オウカ、精神コマンド「てかげん」使用〕
[イベント戦闘「マイvsオウカ」]
オウカ「安心なさい……」「母様の命令です。殺しはしません……!」
マイ「ああああっ!!」

〔マイに爆発〕
〔画面、振動〕

オウカ「ふふ、もう動けないでしょう?」
マイ「あ……う、ううっ……!」
オウカ「さあ、行きましょう」
マイ「い、嫌……! 『敵』には……なりたく……!」
※※ビルトビルガー・L入手フラグ成立の場合のセリフ※※
オウカ「……母様。あの機体を破壊し、パイロットのみを回収してもよろしいですか?」
アギラ「ふむ……新型機じゃが、やむを得まい」「あの被験体にはここで恐怖心を植え付けておいた方が良さそうじゃからの」
※※ビルトビルガー・L入手フラグ不成立の場合のセリフ※※
オウカ「まだ言いますか」
アギラ「ふむ……あの被験体にはここで恐怖心を植え付けておいた方が良さそうじゃの」
ゼオラ(え……!? 母様はあのパイロットを知っているの?)
※※ビルトビルガー・L入手フラグ成立の場合のセリフ※※
オウカ「わかりました、母様」
※※ビルトビルガー・L入手フラグ不成立の場合のセリフ※※
オウカ「わかりました、母様。機体を破壊し、パイロットを回収します」

マイ「う、ううっ……!」
オウカ「さあ、覚悟なさい!」
〔オウカ、精神コマンド「必中」使用〕
マイ「……!!」
〔サイコドライバー能力発現〕
※※ビルトビルガー・L入手フラグ成立の場合のセリフ※※
マイ「え!?」
※※ビルトビルガー・L入手フラグ不成立の場合のセリフ※※
マイ「え!? 誰!?」
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

〔味方ユニット出現〕
マイ「あ、あれは!?」
〔リュウセイ、マイへ隣接〕
[イベント戦闘「マイvsオウカ」]
オウカ「思い知らせてあげましょう!」「二度と私に逆らえぬように!」
リュウセイ「や、やらせるかってんだ!!」

〔リュウセイに爆発〕
〔画面、振動〕
〔リュウセイ、変形〕

オウカ「くっ、よくも邪魔を!」
マイ「リュ、リュウセイ……!」
リュウセイ「……」
マイ「ど、どうして私を……? 私はお前達の『敵』だったのに……」
リュウセイ「今はそうじゃねえだろ」
マイ「!」
リュウセイ「今は……そうじゃねえ。俺達の仲間だ」
マイ「で、でも、私は……もうみんなと一緒にいられない……。お前やアヤとも……」「私は存在してはいけない人間……死んで当然の……」
〔味方ユニット出現〕
アヤ「馬鹿なことを言わないで!」
マイ「!」
アヤ「お父様や私達は、あなたを死なせるつもりで目覚めさせたんじゃない……!」
マイ「だけど、私は……!」
アヤ「……あなたに真実を教えなかったことは謝るわ……」「そして、あなたをパーソナルトルーパーに乗せたことも……」
マイ「……」
アヤ「でも、私達にはあなたの力が必要なの」「多くの人達を守るために……私達がこれから生きていくために」
マイ「……!」
〔味方ユニット出現〕
ラトゥーニ「リュウセイ、マイは……!?」
リュウセイ「ああ、無事だ。ギリギリ間に合ったぜ」
アラド「そうッスか、良かった……!」
ゼオラ「青いビルガー……アラド・バランガね!」
オウカ「……ラト、ちょうどいい所に来たわね」
ラトゥーニ「オウカ姉様……!」
オウカ「今日こそあなたを母様の所へ連れ戻してあげる」
※※極東ルートを通った場合、セリフ追加※※
アラド「姉さん……!」
オウカ「アラド・バランガ……あなたに姉呼ばわりされる覚えはありません」
アラド「!」
ラトゥーニ「そんな……! この間はアラドのことを弟だと……」
オウカ「何を言うの、ラト? アラド・バランガは私達からあなたを奪い去った男……」「私達の憎むべき敵……そして、倒すべき標的なのよ」
ラトゥーニ「……!!」
リュウセイ「前と言ってることが違う……記憶操作を受けてるせいか?」
オウカ「聞き捨てなりませんね。記憶操作を行っているのは、あなた達の方でしょう?」
リュウセイ「何!?」
オウカ「よくも私のラトを……自分達の兵器として利用するために……!」
アラド「姉さん、それは違う! 利用されてんのは姉さんやゼオラの方なんだ!!」
オウカ「お黙りなさい!」
〔ビームの発射音〕
〔アラドに爆発〕
〔画面、振動〕

アラド「う、うわっ!!」
ラトゥーニ「姉様!」
アラド「く、くうっ……!!」
オウカ「あなたがラトを連れ去ったりしなければ、こんなことには……!」
アラド「ね、姉さん……! 本気なのか!? おれのことを本気で忘れちまってるのか!?」
オウカ「私にあなたのような弟はいません。ラトを惑わすような真似はもうおやめなさい」
アラド「ち、ちきしょう! ゼオラと同じだってのかよ!?」
オウカ「アラド・バランガ……前の戦闘ではゼオラをひどい目に遭わせてくれたようですね」
アラド「そ、それは違う!」
オウカ「その罪……そして、ラトをたぶらかした罪……あなたの命をもって償いなさい」
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

〔通信音〕
アギラ「待つんじゃ、アウルム1」
オウカ「!?」
ラトゥーニ「セ、セトメ博士……!」
アラド「アギラ……! あのばあさんもここへ来てやがったのか!?」
アギラ「フェフェフェ……久しぶりじゃのう、ラトゥーニ11」
ラトゥーニ「……!」
リュウセイ「ラトゥーニ……イレブン……!?」
アギラ「それが奴の本当の名じゃ。ラトゥーニクラスの11号……すなわち、ラトゥーニ11」
リュウセイ「な……に!?」
ラトゥーニ「……」
リュウセイ「どういうことなんだ!? 何で番号なんかを!?」
アギラ「サンプルに名前などいらぬ。クエルボ・セロやケンゾウ・コバヤシが与えたような名はな」
リュウセイ「!! ケンゾウ・コバヤシだと!?」
アヤ「お、お父様が!?」
アギラ「……名など与えるから、下らぬ情が移り、研究に支障が出ることになる……」「じゃから、サンプルに名前など要らぬ。番号で充分じゃ」
アヤ「……!」
リュウセイ「まさか、アヤもスクールの……!?」
アギラ「それは違う。その女はワシが特脳研におった頃の被験体じゃ」
アヤ「特脳研……! じゃあ、あなたは!?」
アギラ「フェフェフェ、ワシのことを忘れて……」「いや、記憶をいじられておるようじゃの、被験体……ナンバー7」
アヤ「!!」
アギラ「そして、ナンバー5」
マイ「ナンバー……5!? わ、私のことか!?」
アギラ「そうじゃ。まさか、特脳研の爆発事故を引き起こしたお前が生きておったとはのう」
マイ「え……!?」
アヤ「そ、それは!!」
アギラ「ほう? その記憶は残されておったか、ナンバー7」「フェフェフェ、ケンゾウはワシがプログラムしたトラウマを消しておらんかったようじゃの」
アヤ「プ、プログラム……!? トラウマ!?」
アギラ「そうじゃ。お前とナンバー5の記憶はワシとケンゾウが与えたもの……」「お前達が心からワシらへ従うようにするために……T-LINKシステムの研究のために……」「トラウマを原動力として、より強い念動力を発揮させるためにこしらえたものなのじゃ」
アヤ「!!」
マイ「!!」
リュウセイ「な、何だとっ!?」
アギラ「フェフェフェ……よいか、ナンバー5、ナンバー7。お前達は本当の姉妹ではない」「それどころか、ケンゾウの娘ですらないのじゃ」
アヤ「そ、そんな……! じゃあ、私の記憶は……!? お母様やマイとの記憶は……!?」「私の子供の頃の記憶は!?」
アギラ「全て作り物……偽物じゃ」
アヤ「う、嘘よ……そんな……!!」
アラド「……」
ラトゥーニ「……」
アヤ「嘘! 嘘よ!!」
アギラ「フェフェフェ、いい表情じゃのう、ナンバー7」「どうじゃ、ワシが作った記憶は? よく出来ておったじゃろう?」「何せお前が十数年の間、本物だと思っておったぐらいじゃからのう」
アヤ「やめて! やめてぇっ!!」
アギラ「……ついでじゃ、もう一つ教えてやろう」「ナンバー7、お前は定期的にその機体のT-LINKシステムと接続せねばならなかったはず……」「それが何故だかわかるか?」
アヤ「う、うううっ……!」
アギラ「お前のT-LINKシステムはワシとケンゾウが作った枷……」「お前に刷り込まれた偽造記憶のバックアップデータがそこに入っておる」「そして、定期的にシステムとリンクし……記憶の補完や修正をしなければ、お前の人格は崩壊する」「そう、今のようにのう! フェハハハハハ!」
アヤ「ううっ! ああああっ!!」
リュウセイ「ア、アヤッ!!」
マイ「……わ、私が失った記憶……それさえも……作り物……!?」「私は……レビでもなければ……マイでもない……!?」「い、いったい……私は……何なの……!?」「私は……私は!!」
リュウセイ「マイッ!!」
アギラ「フェハハハハ! どうじゃ、真実を知った気分は!?」「ケンゾウめ、被験体に情が移って秘密にしておったのじゃろうが、無駄なことじゃ! フェハハハ!!」
リュウセイ「まさか、てめえ……俺のおふくろも……!?」
アギラ「ほう、お前の母親は特脳研におったのかえ? そうか、それでその機体に乗っておるわけか」「ならば、ナンバー2……いや、ナンバー3がお前の母親じゃな」
リュウセイ「……!」
アギラ「図星か。しかし、惜しかったのう……」「ナンバー3は、ワシが特脳研へ入る前に登録を抹消されておった」「残っておれば、ナンバー5や7同様、ワシが記憶を作ってやったのにのう」
リュウセイ「て、てめえ……! アヤやマイを……ラトゥーニを……アラドを……!」「人間を何だと思ってやがるんだっ!?」
アギラ「……決まっておる。ただのサンプルじゃ」「そして、記憶やトラウマ、精神の操作は、サンプル達に力を発揮させるための手段に過ぎん」
リュウセイ「ゆ、許せねえ……! てめえみたいな人間は……!」「人の記憶や感情を弄ぶてめえみたいな奴だけは!!」
アギラ「フン、尻の青い若造が……聞いた風な台詞を吐くではないわ」「何なら、母親の代わりにお前の脳ミソをいじってやろうか? ん?」
リュウセイ「ふざけんな! 誰が!!」
アギラ「まあよいわ。……ラトゥーニ11と共にナンバー5とナンバー7もここで回収しておくか」「ケンゾウが中途半端に調整したとは言え、今まで生き残っておるのなら……」「今後の研究に少しは役立つかも知れんからの。……アウルム1、任せるぞ」
オウカ「はい、母様。アラド・バランガとR-1のパイロットを始末し……ラトと二人のサンプルを確保します」
リュウセイ「来るか!? アヤ、マイ! お前達は離脱しろ!」
アヤ「う、うう……!
マイ「……」
リュウセイ「おい、しっかりしろ!!」
〔カーソル、アヤを指定〕
〔カーソル、マイを指定〕

リュウセイ「くっ……! 無理もねえか、あんな話を聞かされた後じゃ……!」「だが、あの二人をやらせはしねえ! 必ず守ってみせる!!」
アラド「リュウセイ少尉、おれも手伝います!」
ラトゥーニ「私も……!」
リュウセイ「お、お前ら……!」
ラトゥーニ「アヤ大尉を見捨てるわけにはいかない……!」「それに……あの子は……マイは昔の私達と同じだもの」
リュウセイ「……!」
ラトゥーニ「だから……」
リュウセイ「わかった! 行くぜ、二人共!!」

<オウカHP80%以下orキラーホエールHP80%以下or味方援軍1出現の2ターン後PP・味方援軍2&敵増援2出現>
アギラ「……ラトゥーニ11が現れた以上、ハガネをここへ誘き寄せる必要はないのう」「艦長、さっさとサンプルを回収し、ここから後退するのじゃ」
NDC艦長「はっ」
〔敵ユニット出現〕
アラド「くそっ! アヤ大尉とマイを捕まえる気か!?」
リュウセイ「やらせるかっ!!」
オウカ「邪魔はさせません!」
〔ビームの発射音〕
〔リュウセイに爆発〕
〔画面、振動〕

リュウセイ「うああっ!!」
〔ビームの発射音〕
〔アラドに爆発〕
〔画面、振動〕

アラド「ぐあっ!!」
ラトゥーニ「リュウセイ! アラド!」
オウカ「……ラト、あなたも観念なさい。そして、私と共に母様の所へ」
ラトゥーニ「嫌……!」
オウカ「強情な子ね。でも、そこがあなたの可愛い所でもあるわ……」
ラトゥーニ「!?」
オウカ「だから、私はあなたを必ず取り戻す! その機体を破壊してでも!」
〔オウカに爆発〕
オウカ「!?」
〔味方ユニット出現〕
オウカ「くっ、何者です!?」
ヴィレッタ「……私の部下を……いえ、仲間達をやらせはしない」
マイ「……!!」
リュウセイ「た、隊長!!」
ヴィレッタ「……何とか間に合ったようだな」
アギラ「ええい、邪魔をしおって! 艦長、あの2機を回収せい!」
NDC艦長「はっ!」
ヴィレッタ「遅い!」
〔銃声×2〕
〔敵ユニット撃破〕

NDC艦長「え、ええい! こうなれば、R-3だけでも!」
〔味方ユニット出現〕
ライ「ターゲット、オールロック! ハイゾルランチャー、発射!」
〔ビームの発射音〕
〔敵ユニット撃破〕

アギラ「な、何と!?」
アヤ「ラ、ライ……!」
ライ「ご無事ですか、大尉。それに……マイ」
マイ「ライ……ディース……私を……?」
ライ「……俺達はチームだ。例え、それぞれがどんな過去を持っていようとも……」「今はSRXの下に集まった……一つのチームだ」
マイ「……」
ライ「だから……俺はここへ来た。お前達を助けるために」
アギラ「フェハハハハ! 笑わせおる、笑わせおるわ!」
ライ「!」
アギラ「どんな過去でもだと? チームだと? フェハハハハ!」「お前達の絆には……ナンバー5と7には、ワシが作り上げた記憶や過去が組み込まれておる!」「お前達は、ワシらの操り人形と共に今まで戦っておったのじゃ! 所詮、仕組まれた絆なのじゃ!」「紛い物の絆に過ぎんのじゃ! フェハハハハ!!」
マイ「う……あ……!」
アラド「あ、あのクソババア!!」
アヤ「……それがどうしたのよ……!」
アギラ「ハハハ……ハ!?」
アヤ「それがどうしたって言うのよッ!!」
アギラ「!!」
アヤ「私の昔の記憶があなたに作られ、与えられた偽物だとしても……今の私には関係がない!」「少なくとも、リュウやライ、隊長……みんなと出会ってからの記憶は私自身のもの!」「偽物じゃない、本物なのよ! あなたなんかに作られた記憶じゃないわ!!」
アギラ「う、うぬ……!」
リュウセイ「ア、アヤ……!」
アヤ「リュウ……あの時、イングラム少佐は私にこう言ってくれたわ」「過去に囚われるな、新しい道を進めと……」
リュウセイ「あ、ああ……」
アヤ「だから、私は過去を乗り越える。それがどのようなものであっても」「そして、あなた達と同じ道を歩み、一緒に戦うわ。このR-3で……」
ライ「大尉……!」
アヤ「刷り込まれたからじゃない……命令だからじゃない。これは私自身の意思……私が決めたこと」
マイ「……」
アヤ「マイ、今の私達に必要なものは過去じゃなく、未来よ……」「だから、あなたも自分の意思で決めなさい。これからどうするかを」
マイ「わ、私は……」「私は……アヤやリュウセイ達と一緒に行く……!」「かつての私が犯した罪を償うために……」「私を必要としてくれるお前達と一緒に……自分の意思で戦う!」
リュウセイ「マイ……!!」
アギラ「操り人形風情が何をぬかすか! お前達の記憶の大部分が紛い物であることに違いはないわ!」
アヤ「そんな言葉にはもう惑わされない! 私の妹を、マイを返してもらうわよ!」
アギラ「ほざきおったな! ならば、お前はここで殺してやる! アウルム1!」
オウカ「はい、母様!」
ヴィレッタ「先程も言った……私の仲間はやらせはしないと!」
〔ヴィレッタ、オウカへ隣接〕
〔機体の拘束音〕
〔画面、振動〕

オウカ「!!」
ヴィレッタ「リュウセイ、ライ、アヤ! お前達はマイを助けなさい!」
アヤ「はいっ! 二人共、加速して合体するわよ!」
リュウセイ「おう!」
ライ「了解!」
〔リュウセイ&ライ&アヤ、フォーメーション〕
リュウセイ「行くぞ、ライ、アヤ! ヴァリアブル・フォーメーション!!」
アヤ「念動フィールド、ON!」
ライ「トロニウム・エンジン、フルドライブ!」
アヤ「プラスパーツ、パージ! ライ、両腕を飛ばしてマイの機体を確保するわ!」「パーツ変形と同時にコントロールをこちらへ!」
ライ「了解! ユーハブ!」
アヤ「アイハブ! 行くわよ!」
〔画面、発光〕
〔リュウセイ、合体〕

アヤ「確保完了! リュウ、後退して!」
リュウセイ「おっしゃ! アラド、ラトゥーニ、ついてこい! フォーメーションを組み直すぞ!」
アラド「は、はい!」
ラトゥーニ「うん!」
〔全味方機、後退〕
ヴィレッタ「上手くいったようね」
アラド「よし、後は!」
ラトゥーニ「何とかして姉様を……!」
アギーハ「お、おのれ、小癪な真似を! 艦長、残りの機体を出撃させい!」
NDC艦長「はっ!」
〔敵ユニット出現〕
アラド「ビルトファルケン……! ゼオラか!!」
※※欧州ルートを通った場合のセリフ※※
ゼオラ「アラド・バランガ……! オウカ姉様の邪魔はさせない!」
アラド「ゼオラ、お前もさっきのアギラの言葉を聞いただろう!?」「お前はあのババアに記憶を操作されてんだよ!!」
ゼオラ「あれはスクールの話じゃない! 私達のことじゃないわ!」
アギラ「……そうじゃ、ブロンゾ27。お前はワシの可愛い娘じゃ」
アギラ「だから、アウルム1と共にワシのために戦っておくれ」
ゼオラ「はい、母様!」
アラド「くそっ……! アギラ、てめえぇぇっ!!」
アギラ「フェフェフェ、お前などがワシの娘に勝てはせんわ!」
※※極東ルートを通った場合のセリフ※※
ゼオラ「あなたと会える時を待っていたわよ、アラド・バランガ」
アラド「それは……おれがラトを連れ去った『敵』だからか?」
ゼオラ「そうよ。あなたを倒せば、あの子も目を覚ます。きっと、私やオウカ姉様の所へ戻ってくるわ」
アラド「そんなわけがあるか! ラトは自分の意志でハガネに乗ってんだぞ!」
ゼオラ「それはあなた達があの子にそう思い込ませているからでしょう!」
アラド「そりゃこっちの台詞だ! お前やオウカ姉さんは、メイガスやアギラばあさんにだまされてんだ!」
ゼオラ「馬鹿なことを言わないで! あなたなんかに私達の絆が……スクールの絆がわかるもんですか!」
アラド「わかるさ! わかるから、お前やオウカ姉さんは助けてえんだ!」
ゼオラ「何ですって……!?」
アラド「さっきのアギラの言葉でわかっただろ!?」「アードラーやあいつはおれ達を兵器として利用するために……」「自分の研究のために都合のいいことばかり教え、信じ込ませてきたんだよ!!」
ゼオラ「そんなの嘘よ!」
アラド「嘘も何も、さっきあのババアがそう言ってただろうがっ!!」
ゼオラ「母様はそんな人じゃないわ! いい加減なことを言わないで!」
アラド「なっ……!! 母様だって!?」
アギラ(フェフェフェ、あやつごときにブロンゾ27を説き伏せることなど出来んわ)
アラド「お前、さっきの話を聞いてなかったのかよ!?」
ゼオラ「聞いてたわよ! でも、あれはスクールの話じゃないわ! 私達のことじゃないのよ!」
アラド「な……! こ、このわからず屋!!」
ゼオラ「誰がわからず屋よ!?」
アラド「お前だ! ちったあ頭の方もそのでっけえ胸並に柔らかくしたらどうだ!!」
ゼオラ「ま、また胸のことを言ったわねえっ!!」
アラド(! また、だと!?)(も、もしかして……おれと一緒にいた時の記憶がまだ残ってんのか!?)(だったら、ラーダさんが言ったみてえに昔のあいつを取り戻せる……!?)
ゼオラ「やっぱり、あなただけは許せない……! 必ず私の手で倒す!」
アギラ「そうじゃ、ブロンゾ27……ワシの可愛い娘よ」「アウルム1と共にワシのために戦っておくれ」
ゼオラ「はい、母様!」
アギラ「フェフェフェ、いい子じゃ」
アラド「言ってろ、このクソババア! ゼオラやオウカ姉さんを、これ以上てめえの好きにはさせねえぞ!!」
アギラ「馬鹿め、お前などがワシの娘に勝てはせんわ!」
アラド「勝つつもりなんてねえ!」
アギラ「!?」
ゼオラ「何ですって!?」
アラド「ゼオラ……おれはお前との約束を守りてえだけだ!」
ゼオラ「約束!? 何よ、それ!?」
アラド「どうせ言っても、今のお前にゃ猫の耳……じゃねえ、馬の耳に小判だからな!」
ゼオラ「それを言うなら、馬の耳に念仏! 猫に小判よっ!」
アラド「ええい! 後のことはお前を連れ戻してから考えるっ!」
アギラ「フェハハハ、欠陥品などここで始末してくれる!」

アギラ「それに出来損ないの被験体などもう要らん! 艦長、ラトゥーニ11以外の者を皆殺しにせい!!」
NDC艦長「はっ!」
リュウセイ「アラド、ラトゥーニ、他の連中の相手は俺達がする! 今度はお前達があの二人を!」
ラトゥーニ「うん!」
アラド「ラト、ファルケンとラピエサージュの動きを止めるぞ!」
ラトゥーニ「わかったわ!」
NDC艦長「全機、攻撃を開始せよ!」
アヤ「リュウ、敵が来るわ! 敵機の捕捉と行動予測は私に任せて!」
リュウセイ「おう! ライ、エンジンの出力は!?」
ライ「心配はいらん。制限時間いっぱいまで存分にやれ」
リュウセイ「隊長、R-GUNは!?」
ヴィレッタ「いつでもコネクト可能……タイミングはお前に任せる」
リュウセイ「了解! マイ、お前はSRXの後ろに下がれ! 援護を頼むぞ!」
マイ「わかった……!」
アギラ「フェハハハ! 本気で笑わせおる、笑わせおるわ!」「出来損ないの者達が、出来損ないの兵器に乗って、紛い物の絆で結ばれておる!」「滑稽じゃ! これ以上に滑稽なことがあるか! フェハハハハ!!」
リュウセイ「うるせえぇぇっ!!」
アギラ「!?」
リュウセイ「出来損ないかどうか、紛い物かどうか! てめえの目で確かめてみやがれ!!」「俺達SRXチームの力と! 絆をなぁっ!!」

<敵9機撃破orオウカHP75%以下orゼオラHP70%以下orキラーホエールHP65%以下or味方援軍2出現後3ターン後PP・味方援軍3出現>
〔警報〕
アギラ「何じゃ!?」
NDC艦長「戦闘空域にハガネとヒリュウが突入してきます!」
〔味方戦艦出現〕
ダイテツ「各機、出撃せよ!」
〈出撃準備〉
シャイン「ラトゥーニ! マイは……マイは無事ですの!?」
ラトゥーニ「うん……!」
カチーナ「あのガキ、勝手な真似をしやがって!」
マイ「……!」
カチーナ「やっぱり、あいつは……!」
ライ「SRXチームのメンバーです、カチーナ中尉」
カチーナ「何ィ?」
リュウセイ「マイはアヤや俺達と一緒に戦うと言ったんだ。……俺はそれを信じる」
カチーナ「そんなんで納得しろってのかよ!?」
アヤ「説明は後で私がするわ! とにかく、今は目の前の敵を!」
カチーナ「チッ……しょうがねえ!」
アギラ「……これでは、こちらの方が不利じゃの。艦長、艦を潜行させよ」
NDC艦長「よ、よろしいのですか?」
アギラ「少数ならともかく、あの数では命あっての物種と言う奴じゃ」「アウルム1、ブロンゾ27……後詰めを任せる。頃合いを見計らって後退せい」
ゼオラ「母様、ラトは……!?」
アギラ「また機会を改める。よいな?」
オウカ「わかりました、母様」
〔敵ユニット離脱〕
アラド「くそっ! 待ちやがれ!!」
ゼオラ「母様が逃げる時間は私達が稼ぐ!」
※※極東ルートを通った場合、セリフ追加※※
アラド「ゼオラ!!」
ラトゥーニ「アラド……!」
アラド「わかってる! ゼオラは必ず取り戻す!」
ゼオラ「それはこっちの台詞よ! あなたを倒し、ラトを連れて帰るわ!」
ラトゥーニ「私はあなた達の所へは行かない……」
ゼオラ「あなたの意思は関係ない! これはセトメ博士の命令よ! あなたは私達の所へ帰るべきなの!」
ラトゥーニ「ゼオラ……!」
ゼオラ「それに、私達ノイエDCには正義がある!」「インスペクターから地球を守れるのは私達しかいない! だからラト、あなたも……」
ラトゥーニ「嫌。私は行かない。私は自分の意思でハガネのみんなと一緒にいるもの」
ゼオラ「……!」「わ……わかったわ! こうなったら、あなたを倒してでも連れて帰るっ!!」
ラトゥーニ「!!」
ブリット「な、何だって!?」
イルム「おいおい、それじゃ本末転倒でしょうが」
リオ「あの子、思考が混乱しているの……!?」
ラーダ「おそらく、強い暗示や記憶操作を受けているせいだわ」
マサキ「ふざけやがって! そんなのはもうたくさんだぜ!」
ラーダ(クエルボ……それがあなたの選んだ道だと言うの……!?)


≪極東ルートを通った≫
<オウカHP70%以下>

オウカ「これを使うしかないようですね」「ゲイム・システム、起動……! シンクロ!」
〔オウカ、精神コマンド「集中」「必中」「ひらめき」使用〕
ラトゥーニ「ゲイム・システム!?」
レオナ「まさか、あの時の……」
ラーダ「ヴァルシオン改に搭載されていたマン・マシン・インターフェイス……!」
リュウセイ「じょ、冗談じゃねえ! あれを使ったら、テンザンみてえに暴走しちまうんじゃねえのか!?」
シャイン「そ、そうでございますわ! わ、私もあのシステムで……!」
ラトゥーニ「ね、姉様!」
オウカ「心配はいらないわ、ラト。私は以前からゲイム・システムへの適応調整を受けている……」「だから、必ずアラド達を倒し……あなたを救ってあげるわ」
リュウセイ「何を言ってやがる! 例え、ゲイム・システムを使いこなしたってなあ……」「あんたがアギラ・セトメって奴に操られてる事に変わりはねえだろうが!!」
オウカ「お黙りなさい。母様を愚弄することは許しません」
リュウセイ「なっ……!!」
イルム「ゲイム・システムなんて代物を持ち出された以上、強行策でいくしかないな」
ライ「ええ、あの時と同じ方法で」
リュウセイ「あの時!?」
シャイン「ライディ様達が私を助けてくれた時のことでございますわ!」
ラーダ「そう、彼女を物理的にシステムから切り離す。つまり……」
リュウセイ「あのラピ何とかって奴をブッ壊せばいいんだな?」
ライ「ああ、そうだ」
ラトゥーニ「……」
シャイン「ラトゥーニ、私もお手伝い致します! あなた達の姉君を助けなさいませ!」
ラトゥーニ「はい!」
アラド「そうだ……! ゼオラも姉さんも必ずスクールの呪縛から解き放ってみせるっ!!」

<ゼオラ撃破orHP30%以下>
※※欧州ルートを通った場合のセリフ※※
ゼオラ「くっ、ダメージを!?」
オウカ「ゼオラ、後は私に任せて後退しなさい」
ゼオラ「わ……わかりました、姉様」
〔敵ユニット離脱〕
アラド「ゼ、ゼオラ!!」
※※極東ルートを通った場合のセリフ※※
ゼオラ「! ド、ドライブ・バインダーが!!」
アラド「ゼオラッ!!」
〔アラド、ゼオラへ隣接〕
ゼオラ「し、しまった!!」
アラド「ゼオラ! おれやラトと一緒に来るんだ!!」
ゼオラ「ふざけないで! 誰がっ!!」
〔銃声〕
〔アラドに爆発〕
〔画面、振動〕

アラド「ぐううっ!!」
リュウセイ「アラド!!」
ゼオラ「放して! 放しなさいよ!!」
〔銃声×2〕
〔アラドに爆発〕
〔画面、振動〕

アラド「は、放すかっ!! ここで放したら、お前はっ!!」「お前は本当におれのこと忘れちまうだろ!!」
ゼオラ「忘れる……? 忘れる!?」
〔精神感応音〕
ゼオラ「つっ! あああっ!!」
アラド「ゼオラ!?」
ゼオラ「い、嫌っ!!」
アラド「!?」
ゼオラ「忘れたくない! 忘れたくない! 忘れたくないっ!!」
アラド「ゼ、ゼオラ!?」
ゼオラ「だから、やめて!!」「お願いです! セトメ博士、やめて下さい!」
ラトゥーニ「!!」
ゼオラ「お願いだから……!! お願いだから、やめてぇぇっ!!」
アラド「お、お前……!!」
ゼオラ「ううっ! あああぁあっ!!」
〔ゼオラ、マップ端へ移動〕
アラド「ゼ、ゼオラ! 行くな、ゼオラーーッ!!」
〔敵ユニット離脱〕
ラトゥーニ「……そんな」
アラド「く、くそ……! くそぉぉっ!!」
ラーダ(……アラド……)


<オウカ撃破orHP50%以下・勝利条件達成>
※※既にゼオラ撃破の場合のセリフ※※
オウカ「……頃合いですね。ラト、また会いましょう……」
〔敵ユニット離脱〕
ラトゥーニ「姉様……!」
アラド「オウカ姉さん……!」
※※まだゼオラ健在の場合のセリフ※※
オウカ「……頃合いですね。ゼオラ、後退しましょう」
ゼオラ「はい、姉様」
オウカ「ラト……そして、アラド・バランガ。また会いましょう」
〔敵ユニット離脱〕
アラド「ゼオラ!!」
ラトゥーニ「姉様……!」

エイタ「敵機の反応、消えました!」
ダイテツ「各機を回収。本艦とヒリュウ改はシロガネの追撃任務を続行する」「それから、ブリーフィングルームに主要メンバーを集合させろ」
エイタ「了解です」
【戦闘マップ終了】

【シナリオエンドデモ終了】

ブリーフィングルーム
ダイテツ「……以上が、マイ・コバヤシに関するこれまでの経緯だ」
カチーナ「……」
リオ「……」
マイ「……」
クスハ(マイちゃん……)
ブリット「彼女も……エアロゲイターの犠牲者だったのか」
リュウセイ「……ああ」
エクセレン「でも……アヤ大尉、今はあなたの妹さんなんでしょ?」
アヤ「ええ……例え、血がつながっていなくても」
エクセレン「なら、それでいいじゃない。過去は過去、今は今よ」
マイ「……」
アラド「おれだって……ここに来る前はノイエDCにいたんだ。でも、今は……」
リョウト「そう……僕も今はみんなと一緒に戦っている。自分の意思で」
マイ「……」
レオナ「マイ、あなたはそれを証明したわ。だから……」
エクセレン「そ。私達の仲間よん。あらためてこれからもよろしくね、マイちゃん」
マイ「……」
アヤ「エクセレン……」
エクセレン「ウチの部隊じゃ、良くあることでしょ? ね、カチーナ中尉?」
カチーナ「しかし、あいつはエアロゲイターの大将の……」
リューネ「それを言うなら、あたしはどうなるの? あたしだって、敵の大将の娘なんだよ」
カチーナ「……」
クスハ「カチーナ中尉……」
リューネ「中尉はあたしのことを今も敵だと思ってる?」
カチーナ「……ヘッ、二度あることは三度ある、か。ま、しょうがねえ」「エアロゲイターの正体はあたしも知ってるし……」「これからは心機一転……アヤの力になってやれよ、マイ」
マイ「うん……」
エクセレン「アヤ大尉、マイちゃんを大事にしてあげてね」
アヤ「ええ……ありがとう、エクセレン」
エクセレン「どう致しましまして。……って、これじゃラミアちゃんねぇ」
ブリット(……そうだ……。ラミアさんだって、きっと……)
ダイテツ「……他に異論のある者は?」
キョウスケ「……」
カイ「……」
イルム「……」
マサキ「……ねえみたいだぜ」
ヴィレッタ「……」
ダイテツ「ヴィレッタ大尉、ワシが言った通りだっただろう?」
ヴィレッタ「……はい」
ダイテツ「では、以上だ。本艦はシロガネ追撃任務を続行する。各員は持ち場に戻れ」

ハガネ艦内
シャイン「……良かったですわね、マイ」
マイ「うん……ありがとう」
アラド「色々あるのはおれ達も同じさ。これから頑張っていこうぜ」
マイ「でも、お前は……」
アラド「……ゼオラとオウカ姉さんのことか?」
マイ「……」
アラド「確かにショックだったけど……おれ、必ずアギラからあの二人を取り戻してみせる」「そう決めたんだ。な、ラトゥーニ」
ラトゥーニ「うん……私、諦めない……」
リュウセイ「ラトゥーニ……お前……」
ラトゥーニ「大丈夫、昔のことは……。それに……今の名前、好きだもの」
リュウセイ「名前……?」
ラトゥーニ「そう……ジャーダとガーネットが付けてくれた名前……」「ジャーダ・ベネルディのベネルディは金曜日……ガーネット・サンデイのサンデイは日曜日……」「だから、あの二人が……お前はその間のスゥボータ……土曜日だって」「ラトゥーニ・スゥボータ……好きなの、この名前が……」
リュウセイ「……そうか」
シャイン「私もいい名前だと思いますわ、ラトゥーニ」
ラトゥーニ「ありがとう……シャイン王女」
アヤ「……強いのね、ラトゥーニ。私も見習わなきゃ」
ライ「大尉……」
アヤ「大丈夫よ、ライ。今までのわだかまりが一気に解けて……かえってスッキリしちゃったわ」「それに……お父様が今の私とマイをどう思っているか……それもわかったし」
ライ「……」
アヤ「自分でも不思議なんだけど、もう昔のことはいいの……本当に」
ヴィレッタ「……」
アヤ「それに、今の私にはマイや隊長、あなたやリュウ……そして、みんながいるから……」
ライ「ええ……」
アヤ「さ、私達も持ち場に戻らなきゃね」
ライ「了解です」
アヤ「マイ、行きましょう」
マイ「あ、待って……。リュウセイに……」
リュウセイ「何だ?」
マイ「あの時……私をかばってくれて……ありがとう」
リュウセイ「なに、いいってことよ」
マイ「でも……本当にありがとう」
リュウセイ「何だよ、他人行儀だな。これからは同じチームなんだから、気ィ遣わなくていいぜ」「それに、姉貴と同じで俺のことはリュウでいいからさ」
マイ「うん……。わかった……リュウ」
アヤ「じゃ、行きましょう……マイ」
シャイン「私達もご一緒しますわ」
ヴィレッタ「……リュウセイ、お前に話がある。ここに残りなさい」
リュウセイ「? 了解」
ライ(ヴィレッタ隊長……)
アヤ(もしかして……)
リュウセイ「じゃ、みんな。先に行っててくれよ」
ライ「……ああ」
アラド「わかったッス」
〔扉の開閉音〕
リュウセイ「で、隊長。俺に話しって?」
ヴィレッタ「……」「……私についてのことだ」
リュウセイ「……それならいいんだ」
ヴィレッタ「……!」
リュウセイ「隊長は……隊長だろ。それで充分だよ」
ヴィレッタ「リュウセイ……」
リュウセイ「アヤやマイも過去を乗り越えて先に進もうってんだ……大事なのはこれから先なんだろ?」
ヴィレッタ「……そうだ」
リュウセイ「だから、俺はSRXで戦うぜ。隊長達と一緒にな」
ヴィレッタ「すまない、リュウセイ……」
リュウセイ「水くせえこと言うなって。さあ、行こうぜ、ヴィレッタ隊長。アヤ達が待ってる」
ヴィレッタ「……ああ」
【シナリオエンドデモ終了】


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