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No.40
裁く者、裁かれる者

【シナリオデモ開始】
ホワイトスター内部
ウェンドロ「……やれやれ、クロガネとヒリュウの侵入を許してしまうとはね」
アギーハ「も、申し訳ございません……現在、第2層で迎撃中です」
ウェンドロ「シャドウミラーは何をしているんだい?」
アギーハ「出撃準備中のようですが……先程の戦闘でシロガネを失っており、戦力的にはあまり期待できないかと」
ウェンドロ「ふん……所詮はその程度の連中だったか」
シカログ「……」
アギーハ「かくなる上は私とシカログでクロガネ、そしてヒリュウを……」
ウェンドロ「そうだね……君達で露払いをしてもらおうか」
シカログ「……!」
アギーハ「まさか、ウェンドロ様自ら出撃を……!?」
ウェンドロ「ああ。直に彼らの力を確かめてみようと思ってね」「それに、異常重力帯のことも気になる……」「ディカステスの出撃準備を頼むよ」

ホワイトスター内部
ヴィンデル「まさか、ここまでとはな」
レモン「そうね……。ここで失敗したら、私達が立ち直るのにどれだけかかるのやら」
ヴィンデル「……アクセルは?」
レモン「すぐに私達の所へ戻ってくる気はないみたい。やっぱり拘るつもりね、彼」
ヴィンデル「ふん……時間稼ぎにはなるか」
レモン「結論は……そういうこと?」
ヴィンデル「……我々は何としても作戦を成功させねばならん」「我々の世界とこの世界を作りかえるためにな」
レモン「……W17が言ってたわね。私達のような存在に、居場所などないのかも知れない……って」
ヴィンデル「ならば、作ればいい。それだけだ」
レモン「相変わらずね、あなたは」
ヴィンデル「……レモン、W17が気になるのか?」
レモン「……」
ヴィンデル「あれは欠陥品に過ぎん。それとも、奴同様……お前も心変わりしたならば……」「ここを去れ。そんな者は私に必要ない」
レモン「W17のことは科学者としては喜ばしいわね。限りなく人間に近い、偽りの命……」「だけど、居場所のない世界に耐えられるほど強くないのよ、私はね」(そう……エクセレンがいる世界には)
ヴィンデル「……ならば、行くぞ。ホワイトスターを包む異常重力帯も強まっていく一方だからな」
レモン(でも……W17やエクセレンとは戦うことになるでしょうね)(そして、賭け金は……世界と互いの命……)
【シナリオデモ終了】


サブタイトル
「裁く者、裁かれる者」


【戦闘マップ開始】
〔マップ端に爆発〕
〔画面、振動〕
〔味方戦艦出現〕

ユン「ホワイトスター第6層への突入、成功しました!」
イルム「メキボスの話じゃ、ここにインスペクターの転移装置があるらしいが……」
ヴィレッタ「この奥は予備の動力炉……そこかも知れないわね」
リン「ここはメキボスの言葉を信じて進むしかないな」
レフィーナ「ええ! 各機は直ちに出撃を!」
〔味方ユニット出現〕
〈出撃準備〉
カイ「各機へ。インスペクターの戦力があれだけとは思えん。警戒を怠るな」
キョウスケ「了解」
リューネ「いるね……あの二人。アギーハとシカログ」
マサキ「ああ。奴らがここで出て来ないわけがねえ」「メキボスが言った通り、転移装置を押さえられたら、あの連中は終わりだからな」
カイ「その分、奴らは死力を尽くしてくるだろう。力の出し所を考えねばならんぞ」
マサキ「ああ……わかってるぜ、おっさん」
ラミア(アクセル隊長も必ず現れるはずだ。私達との決着をつけるために……)
レフィーナ「各機、攻撃開始! インスペクターの転移装置を押さえて下さい!」
<戦闘開始>

<敵12機以上撃破・敵増援1出現>

〔敵ユニット出現〕
アラド「くそっ! あんな所で壁になりやがって!!」
リオ「だけど、これで向こう側に転移装置があるのが確実になったわ!」
キョウスケ「ああ……行くぞ!」

<味方が中央部へ接近・敵増援2出現>
〔敵ユニット出現〕
キョウスケ「アクセル・アルマー……!」
アクセル「ここで終わりにするぞ。……この世界のお前とはな」
キョウスケ「噛ませ犬になる気はない。そして……向こうのおれにお前とのケリをつけさせる気もな」
アクセル「フッ……おれもお前との勝負をうやむやにし、元の世界へ帰るつもりはない」
ラミア「……次元転移までの時間稼ぎとうわけですか? 隊長」
アクセル「ヴィンデルはヘリオスなしで転移を行う気だ」
ラミア「!」
ギリアム「……賭けに出たな」
アクセル「だが、おれはそんな分の悪い賭けに二度も乗るつもりはない」「ベーオウルフやW17を倒し、貴様を捕らえる。次元転移を確実なものにするためにな」
ギリアム「……」
アクセル「おれと一緒に来てもらうぞ、ヘリオス・オリンパス」
ギリアム「前にも言ったはずだ……」「断る」
アクセル「元の世界へ戻る気はないのか?」
ギリアム「ああ。俺はシステムXNの存在を抹消する」
アクセル「いいだろう……他の連中を始末した後でもう一度返答を聞こう」
ゼンガー「……ギリアム」
ギリアム「わかっている。むざむざと彼らの手に落ちるような真似はしないさ」
ゼンガー「……」
ギリアム「だが、システムXN絡みで傍観者に徹するつもりはない……」「俺は、俺なりのやり方で事態の収拾をつける」「それはお前でも止められんぞ、ゼンガー」
ゼンガー「……承知した」
アクセル「この勝負に互いの世界の命運を懸ける……などと言うつもりはない」「だが、おれの信念は貫かせてもらうぞ」
キョウスケ「いいだろう。お前の目的が何であろうと構わん」「だが、撃ち貫けると思うな……このおれを。ここまで来たおれ達の意思を」
アクセル「ならば、最後に立った者が答えを出すまで! 来い、ベーオウルフ!」
キョウスケ「これで終わりにする……! 行くぞ、アクセル・アルマー!」

<ギリアムvsアクセル>
アクセル「この世界で 異邦人として生きる気か、ヘリオス!」「システムXNの仕組みを知り、それを操れる力を持ちながら!」
ギリアム「……あいにく、 俺はお前達の世界の住人ではない」
アクセル「何……!?」
ギリアム「俺は 数多の世界をさまようことを 宿命付けられた男……」「だが、お前達シャドウミラーを 俺と同じ存在にするわけにはいかん」
アクセル「貴様はいったい……!?」
ギリアム「だから、 俺はシステムXNを破壊する! 自らが犯した罪を償うために!」

<アクセル撃破・敵増援3出現>
※※キョウスケが撃破の場合、セリフ追加※※
アクセル「ぐっ……! ベーオウルフ、貴様……っ!!」
キョウスケ「賭けはおれの勝ちだ、アクセル・アルマー」
アクセル「く……うっ! ここで……おれが敗れるとはな……!」
キョウスケ「いや……お前はすでに負けていたのかも知れん」
アクセル「何!?」
キョウスケ「己の世界を捨て……この世界へ逃れて来た時点でな」
アクセル「……!!」
※※ラミアが撃破の場合、セリフ追加※※
アクセル「ぐっ……! W17、貴様……っ!!」
ラミア「終わりです、アクセル隊長」
アクセル「人形ごときに……この俺が……!」
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

〔アクセルに爆発〕
アクセル「う……ぐっ!!」
ラミア「隊長、レモン様が悲しみます。脱出を……!」
アクセル「フフフ……おれは負けた。敗者には死あるのみ……!」「おれだけが……それに従わないわけにはいかん」
ラミア「……残されたレモン様はどうされるので?」
アクセル「どうもこうもない。……奴との関係は成り行きに過ぎん。未練もない……」「おれは……ベーオウルフとは……違う」
キョウスケ「……」
エクセレン(でも、それじゃ……あの人は……)
ラミア「……」
アクセル「フ……フフ……どうした、W17? 同情でも……していると言うのか、人間のように」
ラミア「……」
アクセル「所詮……人形のお前はどうあがいても人間にはなれん……」
ラミア「人間にはなれない。ですが、どのようなことが人間らしいのか、それはわかります」「アクセル隊長……私にはむしろあなたの方がヴィンデル様、レモン様の……人形に思えます」
アクセル「フッ……フフフフ……」
ラミア「……!」
アクセル「おれも堕ちたな、お前と同じ扱いとは!」「だが、忘れるな、W17! おれは望んで人形になった!」「お前は……何になることを望……」
〔敵ユニット撃破〕
ラミア「…………」「隊長、それは……」「Wシリーズの1体ではなく……何者かに……なることです」
エクセレン「ラミアちゃん……」
キョウスケ「……」
エクセレン「ねえ、キョウスケ……あなたは……」
キョウスケ「……アクセルが言った通りだ」
エクセレン「え?」
キョウスケ「俺と奴は違う。そして……お前やラミアもな」
エクセレン「……うん……」
〔警報〕
テツヤ「何だ!?」
エイタ「隔壁側から高熱源体反応! 数は2、インスペクターの指揮官機だと思われます!!」
〔敵ユニット出現〕
アギーハ「何だい、アクセルの奴……もうやられちゃったの?」
シカログ「……」
アギーハ「メキボスと同じで、口の割には大したことなかったね」
シカログ「……」
アギーハ「そうね。目には目を、歯には歯を……って作戦、失敗だったみたい」
マサキ「あいつらは……!!」
リューネ「やっと出て来たね、異星人の親玉連中が!」
アギーハ「あんた達やアインストのおかげで、あたい達の計画が大きく狂ったからね……」「ここいらでキッチリ修正させてもらうよ」
マサキ「修正だと!? そんなのはもう手遅れだぜ!!」
アギーハ「何!?」
マサキ「てめえらはもう取り返しのつかない失敗をしてやがんだ!」「それが何だかわかるか!?」
アギーハ「……!!」
リューネ「あんた達の失敗は、あたし達をここまで来させたこと! もう止められないよ!!」
アギーハ「調子に乗るんじゃないよ、小娘が!!」「いつぞやの時と同じく、返り討ちにしてやるよ!!」

<アギーハ撃破>
アギーハ「そ、そんな! あたいが……あたいがこんな所で!!」「こんな所で終わってしまうなんて、嘘だろ!?」「ねえ、シカログ! 何とか言ってよ、シカログゥゥッ!!」
〔敵ユニット撃破〕
※※まだシカログ健在の場合、セリフ追加※※
シカログ「……!!!」

〔シカログ、精神コマンド「熱血」「必中」「鉄壁」「気迫」使用〕

<シカログ撃破>
シカログ「!!!」
〔敵ユニット撃破〕
※※まだアギーハ健在の場合、セリフ追加※※
アギーハ「シカログッ!!」
〔カーソル、シカログがいた地点を指定〕
アギーハ「よ、よくも……! よくもあたいのシカログを!!」「許さない! あんたら、絶対に許さないよッ!!」

〔アギーハ、精神コマンド「熱血」「必中」「集中」「鉄壁」「気迫」使用〕

<敵全滅・敵増援4出現>
エイタ「敵機の全機撃墜を確認!」
テツヤ「よし、後は空間転移装置を……!」
〔警報〕
エイタ「下方ブロックより、熱源反応!! お、大型です!!」
〔敵ユニット出現〕
タスク「な、何だ、あいつは!?」
リュウセイ「あんな奴、今まで見たことねえぞ!」
リョウト「もしかして、あれがインスペクターの……!」
ウェンドロ「……参ったね。シカログやアギーハまでやられちゃうなんて」
リョウト「お、お前は!?」
ウェンドロ「僕はウェンドロ。異文明監査官……君達が言うインスペクターの親玉さ」
マサキ「てめえが!?」
アラド「ま、まだ子供じゃねえか!」
ウェンドロ「外見で判断しちゃいけないな。それに、君だって同じだろ?」
アラド「そうそう、いつまで経ってもゼオラから子供扱いされて……」「って、違う! 今日こそケリをつけてやるぜ!」
ウェンドロ「ふふふ……この状況下で、その飽くなき闘争心。さすがは未開の野蛮人だね」「枢密院が危険視し、はぐれバルマーの連中が目をつけたのも納得がいくよ」
リュウセイ「はぐれバルマー!?」
ヴィレッタ(かつて、このネビーイームにいたイングラムや私達のことか……)
ウェンドロ「ともかく、君達の力には色々と驚かされたよ」「そこで一つ提案があるんだけど……聞いてくれるかな?」
レフィーナ「提案……!?」
ウェンドロ「ああ。今すぐ武装解除し、君達の兵器を僕達に引き渡すんだ」「そうすれば、命だけは助けてやってもいいよ」
マサキ「ふざけんな! 誰がこんな所まで来て、命乞いなんざするか!」
カチーナ「ああ! てめえらこそ武装解除するンなら、十億歩譲って見逃してやったっていいぜ!」
タスク「見逃す気、全然ねえんじゃん!」
ウェンドロ「……やっぱりね。状況が状況だけに、出来るだけ穏便に済ませたかったんだけど……」「文明監査官として、処分を下さなきゃならないようだね」
リオ「処分!? あなた達に何の権利があってそんなことをするって言うの!?」
ウェンドロ「それはもちろん、この銀河の秩序を守る者としての権利だよ」
ツグミ「銀河の秩序……!?」
ウェンドロ「おや、ヴィガジ辺りが言わなかったかい? 君達は銀河に争いを広げる病原菌だと……」「僕達はそれを駆除するために地球へやって来たんだよ」
アイビス「あたし達が銀河を飛ぼうとするのは、戦うためなんかじゃないよ!」
ウェンドロ「何を言ってるんだ? 君達は恒星間航行の手段……」「いや、恒星間航行をも可能とする兵器を作り出しつつあるじゃないか」
ツグミ「そ、それは……!」
ウェンドロ「プロジェクトTD……α、β、Ωがそのいい例さ」「特にΩが完成すれば、他の太陽系へ直接攻撃を加えることも可能なんだろう?」
ツグミ「Ωはそんなことには絶対に使わないわ!」「そんなことのために私達はプロジェクトTDを続けてきたんじゃないのだから!」
アイビス「あたし達は銀河を飛ぶ! いきなり出てきたあんたなんかに、それを止める権利はないよ!」
ウェンドロ「……だから、君達は野蛮で危険な下等生物なんだよ」「僕達の監視がなくちゃ、危なくて野放しに出来やしない」
マサキ「その口振り……まるで随分と前から地球を監視してるみてえじゃねえか!」
ウェンドロ「そうさ、僕達は君達をずっと監視し続けてきた」「それこそ、はぐれバルマーがセプタギン……いや、メテオ3を地球へ送り込む前からね」
マサキ「な、何だと!?」
リューネ「そうか……! だから、親父はメテオ3の落下前から異星人のことを……!」
ウェンドロ「君達地球人は、闘争心と軍事技術レベルが突出した種族として、以前から注目されていたんだ」「だから、極秘裏に接触や干渉を行ったり……」「故意に軍事技術を与えて矯正を試みた連中もいたけど……結果はご覧の有様さ」「地球人は戦いの場を宇宙にまで広げ……」「シャドウミラーなんていう闘争の世界を継続させることが目的の集団まで現れた」
カチーナ「ありゃ余所モンだ! あたしらの知ったことか!」
リオ「そもそも、どうしてあなた達は彼らと手を組んだのよ!?」
ウェンドロ「彼らは彼らで色々と見るべき所があったから、僕が特別に飼ってやっていたんだ」
キョウスケ「飼う、だと……!?」
ウェンドロ「ああ、彼らの転移装置……システムXNは興味深い」「ただ、使い物になるかどうかはこれから試させるんだけどね」
ギリイアム(ヴィンデル達の次元転移は彼らも承知の上か……)
イルム「やれやれ……まるで実験動物扱いだな」
ウェンドロ「ああ、君達をそういう目で見る連中もいるね」「もっとも、彼らはシュウ・シラカワに手酷い目に遭わされたみたいだけど」
マサキ「確か、前にアギーハも似たようなことを言ってやがったな。いったい、どううことだ!?」
ウェンドロ「さあ……僕は当事者じゃないから。知りたければ、本人に聞くんだね」
マサキ「チッ……!」
ウェンドロ「……とにかく、いずれ君達は銀河の秩序を大きく乱す存在となる」「だから、その前に君達を駆除しなきゃならない。……このディカステスによってね」
ショーン「ディカステス……ギリシャ語で裁判官のことですな」
マサキ「何が裁判官だ、ふざけんな! 他人のフンドシで相撲を取るような真似しやがって!」「俺達を裁く前にてめえらが裁かれてこいってんだ!」
ウェンドロ「ふふふ……何故、僕達が地球人の兵器を使っていると思う?」
リン「我々の兵器の方が優れているからか……?」
ウェンドロ「そうさ。君達は相手を倒すための武器は凄いものを持っている」「でも、精神的には非常に未熟……」「持っている力と精神面の釣り合いが取れていない。だから、互いに争い、殺し合う」
ラミア「それはお前達も同じではないのか?」
ウェンドロ「ま、人間だからね……二人以上集まれば、僕達の世界でも争いは起きるさ」「けど、僕達は君達のように命の無駄遣いはしない」
ラミア「……だから、バイオロイド兵を?」
ウェンドロ「ああ。僕達の軍隊は必要最低限の人間を除き、彼らで構成されているんだ」「野蛮人相手の戦いで自分達の人員や兵器を消耗するのはナンセンスだからね」
ラミア「……」
ウェンドロ「だが……君達の兵器は余計な横槍のおかげで、ある一定のレベルを超えつつある」
ギリアム「精神面が未熟なままで、か」
ウェンドロ「そう……子供にピストルを持たせる大人はいないだろ?」「だから、僕達は取り上げに来たのさ。君達から……その危険な玩具をね」「そして、二度とそんな物を作り出さないようにお仕置きをしてやるのさ」「かつてのヒュッケバインの暴走事故のようにね」
ライ「何……!?」
リン「あの事故はお前達が仕組んだものなのか!?」
ウェンドロ「ま、あれも僕が担当した件じゃないけど……」「あの時、君達は僕達が提供したブラックホール機関じゃなく……」「隕石から発見したバルマーのそれを利用しようとしたろう?」
リン「……!」
ウェンドロ「僕達の国との条約を無視して、そんなことをするからお仕置きされたのさ」「どのみち結果は同じだったかも知れないけどね」
ライ「それで、俺は……!」
ウェンドロ「ともかく、僕のお仕置きはそんな生やさしいものじゃない」「僕に歯向かった者は全て始末する。君達の技術を応用して作った……このディカステスでね」「さあ来るがいい、野蛮人共。これが君達のラストバトルとなる。そして、僕が裁きを下してやるよ」

<ウェンドロHP60%以下・第3軍増援1出現>
ウェンドロ「……ふ、ふふふ……。さすがだね、君達は。命を捨てて向かってくるだけのことはある」「ここは……出直した方が良さそうだね」
マサキ「てめえ、逃げる気か!?」
ウェンドロ「冷静な戦況判断に基づく戦略的撤退って奴さ。僕は他の連中と違って、命を粗末にする気はない」「命の無駄遣いなんて、それこそ野蛮人のすることだからね」
リューネ「じゃあ、あんた達の部下は何だったのさ!?」
ウェンドロ「彼らは能力が低かっただけさ。同情の余地なんてないね」
ゼンガー「……指揮官としてその判断は正しいのかも知れん」「だが、人としてはどうなのだ?」
ウェンドロ「軍隊なんだよ? 当然さ」「兵士は与えられた命令を遂行し、死ねばいい。……代わりはいくらでもいるからね」
ゼンガー「……」
ラミア「……」
ウェンドロ「だいたい、下らない情に流されていちゃ、指揮官なんて務まらないよ」
ゼンガー「お前にとって、部下は物も同然か」
ウェンドロ「もちろん、君達もね」
ゼンガー「ただの物がここまで来られるはずがあるまい……」「貴様は見誤ったのだ。我らの力を……意思を」
ウェンドロ「確かに、見積もりが甘かったことは認めるよ」「だから、本国に帰って対策をもう一度練り直した方が良さそうだ。……アインストのこともあるしね」
〔転移装置の作動音〕
ウェンドロ「空間転移装置、作動。転移対象物、固定…ディカステス。転移座標軸……」
テツヤ「転移を止めろ! 奴を逃がすな!」
ウェンドロ「ふふふ……もう遅いよ。これでお別れだ、野蛮人の諸君」
〔ウェンドロに爆発〕
〔画面、振動〕

ウェンドロ「何!? 転移装置が!?」
〔第3軍ユニット出現〕
メキボス「……そう来ると思ったぜ、ウェンドロ」
ウェンドロ「メキボス……!!」
マサキ「お、お前!!」
メキボス「空間転移装置は破壊した。これで奴は逃げられねえ」
ウェンドロ「やれやれ……そんな所で何をしているんだい? 兄さん」
メキボス「ウェンドロ……」
イルム「兄さん、だと……!?」
メキボス「ああ、奴は俺の弟さ」
ウェンドロ「やはり、その程度の男だったみたいだね」「野蛮人達に感化されるどころか、僕に歯向かおうだなんて……」「やはり、あの時に始末しておくべきだったのかな」
メキボス「……」
マサキ「どういうことだ!?」
メキボス「昔の……身内の話だ。お前達には関係ねえ」
ウェンドロ「それで、兄さん……君は地球人を認めると言うのかい?」
メキボス「ああ……。俺は俺なりに考えたのさ、俺達が彼らに敗北した理由を……」
ウェンドロ「それは、彼らが軍事技術と戦闘能力に優れた生物だからだろう」
メキボス「それだけじゃねえのさ。彼らの力は……俺達が失いつつある感情から来ている」
ウェンドロ「下らないね。精神面で彼らが僕より勝っている所があると?」
メキボス「……おそらくな」
ウェンドロ「馬鹿を言っちゃいけない。奴らは、たった一つしかない自分の星を戦争で汚染するような連中だよ?」「そんなのを放っておけば、いずれ第二のバルマーとなる」
ヴィレッタ「……!」
ウェンドロ「そして、奴らによってこの銀河全体が戦場になってしまうかも知れないんだ」
メキボス「……」
ウェンドロ「兄さん……僕達はそうさせないために異文明を監査して回っているんだよ?」「銀河を蝕む病原菌を見つけ出し、駆除する。それが僕達の役目なんだ」
メキボス「だが、それだけじゃねえはずだ。俺もお前も……忘れていたがな」
ウェンドロ「決断を下すのは僕だ。僕が奴らを駆除すると決めた以上、そうする」
メキボス「……ウェンドロ、俺はやっぱり俗物なんだろうな……」
ウェンドロ「……」
メキボス「俺は地球人を信じてみたくなったのさ。お前よりよっぽど立派な奴らだと思うぜ」
ウェンドロ「わかったよ、兄さん……そこまで言うのなら」「だけど、君が僕に勝つことは出来ないよ?」
メキボス「その手の台詞を吐き続けて俺達はここまで押されたんだ!」「そいつを身体でわからせてやるぜ、ウェンドロ!!」

<ウェンドロHP40%以下>
〔ウェンドロに爆発〕
ウェンドロ「くっ……! 下等生物ごときが……!」
メキボス「ウェンドロ!」
〔メキボス、精神コマンド「熱血」使用〕
メキボス「俺がこの手で始末をつけてやる!!」「それが兄としてお前にしてやれる最後のことだ!!」
ウェンドロ「フフフ……もう気は済んだだろう、兄さん?」
メキボス「!?」
〔システムダウンの音〕
〔メキボス、行動不能〕

メキボス「ぐっ! 機体が!?」
[イベント戦闘「ウェンドロvsメキボス」]
ウェンドロ「言ったろ? 君は僕に勝てないとね」
メキボス「ぐあああっ!!」

〔メキボスに爆発〕
〔画面、振動〕

イルム「メキボスッ!!」
メキボス「ぐ、ぐうう……っ! ウェンドロ、貴様……!?」
ウェンドロ「ククク……甘いんだよ、兄さん」「こうなることは予測がついていたからね……」「グレイターキンにちょっと仕掛けをしておいたのさ」
メキボス「な、何……!?」
ウェンドロ「すぐに緊急停止装置を作動させなかったのは、肉親としてのせめてもの情けだったけど……」「やっぱり、そういうのは下らないね、アハハ」
メキボス「ウェ、ウェンドロ……!!」
ウェンドロ「さよなら、兄さん。今度こそ本当に」
〔第3軍ユニット撃破〕
イルム「メキボスゥゥッ!!」
ウェンドロ「……愚か者の末路だ。同情の余地はないね」
マサキ「て、てめえぇぇっ!!」
ウェンドロ「さて……空間転移装置が壊れてしまった以上、僕も腰を据えるしかないね」「さあ、お仕置きを続けようか。このディカステスで……」
イルム「……腰を据える、か。そいつはちと言葉が違うぜ、ウェンドロ」
ウェンドロ「?」
イルム「こういう場合はな、覚悟を決めるって言うのさ」
ウェンドロ「どうして僕がそんなことを?」
イルム「そりゃもちろん、お前がここで俺達に倒されるからさ!」

<敵全滅・勝利条件達成>
マサキ「これでどうだ! ウェンドロ!!」
ウェンドロ「つ……強い……強すぎる……」「で、でも……覚えておくんだな……その力……力が銀河を……滅ぼすんだ……」「所詮、君達は……癌なんだよ……地球にとっても……」「宇宙全体に……とっ…て……も……」
〔敵ユニット撃破〕
イルム「……同情の余地はないぜ、ウェンドロ。お前が言ったようにな」
〔爆発音〕
〔画面、振動〕

テツヤ「な、何だ!?」
エイタ「周辺の隔壁が……! いや、ホワイトスターそのものが振動しています!!」
テツヤ「!!」
エイタ「ホワイトスター外周部に重力異常反応あり! どんどん強まっていきますっ!!」
テツヤ「い、いったい何が起きているんだ!?」
【戦闘マップ終了】


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