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No.41
彼方への扉


サブタイトル
「彼方への扉」


【戦闘マップ開始】
〔味方戦艦出現済み〕
〔味方ユニット出現済み〕

〈出撃準備〉
レフィーナ「ユン、状況の報告を!」
ユン「周辺の隔壁が未知の物質に侵食されています!」「おそらく、このブロックだけでなく、ホワイトスター全体が……!!」
アラド「こ、これじゃ、あの時のアースクレイドルと同じだ!!」
ゼオラ「未知の物質って、いったい何なの!?」
エクセレン「未知じゃない……! これは……!!」
テツヤ「ホワイトスター外部の状況はどうなっている!?」
エイタ「きょ、強力なエネルギーフォールドに覆われているらしく、調査不能です!」「センサー類は真っ白、外部との通信も不可能です!!」
テツヤ「なっ……!!」
ツグミ「あ、あの時と……エクセレン少尉を助けた時と同じ……!?」
テツヤ「俺達はホワイトスターに閉じ込められたのか!?」
ギリアム「……」
〔警報〕
ユン「か、艦の前方に反応あり! アインストです!!」
レフィーナ「!!」
〔アインスト転移〕
〔敵ユニット出現〕
〔巨大アインスト転移〕
〔敵ユニット出現〕

アラド「あ、あのデカいアインストは!?」
リュウセイ「SRXを取り込もうとした奴だ!!」
キョウスケ「奴が女王蜂、か……」
???(アインストレジセイア)「……」
〔サイコドライバー能力発現〕
リュウセイ「くあっ!!」
アヤ「つうっ!!」
マイ「こ、この念は……エクセレン少尉を操っていた……!?」
???(アインストレジセイア)「……」
龍虎王「ウウウゥゥゥ……!!」
クスハ「! 龍虎王……!!」
龍虎王「ウオオオォォォ……!!」
〔クスハ、精神コマンド「熱血」「鉄壁」使用〕
〔クスハ、気力150〕

クスハ「!!」
ブリット「あ、あの時と同じだ! やっぱり、あれがアインストの親玉なのか!?」
クスハ「……」
エクセレン「……あれは……監査官……」
???(アインストレジセイア)「……」
〔精神感応音〕
エクセレン「う! ああっ!!」
アヤ「エクセレン!!」
エクセレン「く……ううっ!」
キョウスケ「エクセレン、落ち着け! お前はもう大丈夫なはずだ!」
エクセレン「うう……!」
キョウスケ「エクセレン!」
エクセレン「う、うん……。ありがと、キョウスケ……」
アルフィミィ「……エクセレン、やはり、あなたは……」
エクセレン「お嬢ちゃん……!」
ライ「生きていたのか……!」
アルフィミィ「はい。このペルゼインが……私を護ってくれますの……」
キョウスケ「ペルゼイン……!? お前の機体の名前か?」
アルフィミィ「ここにいると……あなたを感じますの、キョウスケ。それは、エクセレンが……ここで……」
エクセレン(! やっぱり……!!)
キョウスケ「切り札を出したようだな、アルフィミィ。お前達の真意、今日こそ教えてもらうぞ」
アルフィミィ「……」「私達の望みは……静寂なる宇宙……」「でも、この宇宙は大きく歪んでしまいましたの……」「あなた達という『人間』の存在によって……」
キョウスケ「……インスペクターの連中も同じようなことを言っていた」「達地球人は病原菌……いずれ銀河を滅ぼし得る存在だと」
アルフィミィ「……」
アイビス「でも、あたし達地球人は、まだ太陽系の外へ出るのがやっとなのに……!」
タスク「そうだ! 他の星の連中にケンカなんて吹っ掛けてねえぜ!」
アルフィミィ「……同じことですの」
アイビス「え……!?」
アルフィミィ「あなた達以外の人間が……すでにこの宇宙を乱していますから」
アイビス「あたし達以外って……!?」
ユウキ「インスペクターのことか?」
アルフィミィ「まだ他にもいますのよ」
ユウキ「信じ難い話だが、そうも言ってられんか」
カーラ「ま、まだ疑ってたの? 宇宙人のこと」
ユウキ「お前は疑問に思わないのか? 俺達とインスペクターの姿形が同じだとうことを」
カーラ「た、確かにあいつらは昔のSF映画に出てくるような宇宙人じゃないけど……」
ユウキ「……俺には偶然の一致だとは思えん」「もしかしたら、地球人とインスペクターのルーツは……!?」
アルフィミィ「……」
キョウスケ「……人間は静寂の宇宙を乱す存在……だから、滅ぼすと言うのか?」
アルフィミィ「はい……そして、新たな種を創り出しますの」
キョウスケ「……!」
マサキ「創り出すって……お前らが!?」
アルフィミィ「そうですの。私達が望む進化を遂げる生命体……その種子を……」
アヤ「もしや、あなた達アインストは……!?」
アルフィミィ「……」
キョウスケ「そうか……読めたぞ」
エクセレン「……私も」
キョウスケ「お前達がエクセレンをさらった理由……そして、お前が何なのか」
アルフィミィ「……」
キョウスケ「人間の進化の形を求めた結果がお前なら、アインストの目的は達成されん」
アルフィミィ「何故……? 何故、そんなことをおっしゃいますの……?」「キョウスケ、私は……!」
キョウスケ「本当にそう思っているのか?」
アルフィミィ「どういう……意味ですの……!?」
エクセレン「あなた自身の言葉なのか、ということよ」
アルフィミィ「私は……究極の進化を……」
キョウスケ「それがお前なら、やめておくべきだ」
アルフィミォ「! 何故……!?」
キョウスケ「そんなに究極を求めたいんなら……」
エクセレン「私を基にするのは間違ってるってことよ、もう一人の……私」
アルフィミィ「……」
ラミア「では、彼女は……!」
アヤ「エクセレンの……!?」
アルフィミィ「……」
キョウスケ「何故、お前がおれに拘るのか……何となく想像はついていた」
アルフィミィ「……」
キョウスケ「お前が『創られた』目的を考えれば……お前という存在をもう放っておくことは出来ん」
アルフィミィ「その考えが……結局はこの宇宙を乱していることに何故、気づいてはいただけませんの?」
キョウスケ「理解できないか? ……できないだろうな、お前には」
アルフィミィ「わからない……。わかりませんの……」
エクセレン「究極の進化なんて……何の意味もないのよ、お嬢ちゃん」「それも、自然の流れに反した作為的な進化なんて」
アルフィミィ「……!」
エクセレン「そもそも、あなた達は見守るための存在だったはず……」
アルフィミィ「ですが、流れは乱されてしまいましたの……人間によって……」
キョウスケ「だから、乱した原因を抹消すると言うのか」
アルフィミィ「それだけではありませんの。私達は……」
キョウスケ「その続きはおれ達を倒した後にしろ」
アルフィミィ「!」
キョウスケ「宇宙を乱す存在とやらがおれ達なのか、お前達なのか……その答えはおれにもわからん」
アルフィミィ「……」
キョウスケ「だが、黙ってお前達に滅ぼされるつもりは毛頭無い……!」
カチーナ「どのみち、てめえかあのデカいのを倒さなきゃ、あたしらはここから出られそうにねえしな!」
アルフィミィ「わかりました……」「私は、ここで『扉』を開きますの……新しい種子と……静寂なる宇宙のために……」
<戦闘開始>

<アルフィミィHP40%orアインストレジセイアHP60%以下>

アルフィミィ「やはり……急ぎましたのね……それに……」
クスハ「え……!? 急に力が……弱まった?」
アルフィミィ「鍵が……揃わなければ……『扉』は完全に……」
???(アインストレジセイア)「…………」
アルフィミィ「わかりましたの……時間稼ぎを……お願いですの……」
〔巨大アインスト転移〕
〔敵ユニット離脱〕

シャイン「き、消えましたわ!!」
カチーナ「あいつ、また!?」
レフィーナ「ユン、外周部のエネルギーフィールドは!?」
ユン「消えていません! 周辺の状況にも変化なし!」
レフィーナ「で、では、フィールドを張っているのは……!?」
キョウスケ「あのアインストか……!」
???(アインストレジセイア)「………」
キョウスケ「ならば、奴を倒すまでだ!」

<アインストレジセイアHP40%以下・敵増援1出現>
〔警報〕
エイタ「後方より熱源体、多数接近! シャ、シャドウミラー隊です!!」
テツヤ「何だと!?」
キョウスケ「ちっ……!」
〔敵ユニット出現〕
〔シャドウミラー転移〕
〔敵ユニット出現〕

リュウセイ「あいつら、今までどこに隠れてやがった!?」
レモン「ホントは最後まで高みの見物を決め込みたかったんだけど……そうもいかなくなっちゃってね」
ギリアム「ここからの脱出が困難になったからか?」
ヴィンデル「そうだ、ヘリオス。アインストシリーズが展開したエネルギーフィールドのせいでな」
キョウスケ「ここに閉じ込められたのはお互い様ということか」
レモン「そ。私達も試してみたけど、通常転移じゃ外への脱出は不可能……」「まさか、アインストがあんな真似をするとは思わなかったわ」
ヴィンデル「我らがここから脱出するには、次元転移を行わねばならん」「だが、アインストのフィールドを確実に突破するには……」「システムXNの機能が完全でなければならん」
ギリアム「なるほど……それで俺を捕らえに来たわけか」
レモン「……他にも目的はあるけどね」
ラミア「……」
エクセレン「……」
ヴィンデル「これが最後通告だ。我らと共に来い」
キョウスケ「それに答える必要があるのか?」
ヴィンデル「……」
レモン「エクセレン、あなたは?」
エクセレン「悪いけど、もうキョウスケの敵に回るつもりはないのよね」
レモン「そう……」
ブリット「争いを食い止めるならともかく、それを広げることに加担なんか出来るか!!」
ヴィンデル「前にも言ったな? 人間の歴史は戦いの歴史だ。それは我々の世界でも、この世界でも同じ」
レモン「そして、常に戦いは人間に新たな進化を促してきた。精神的にも……技術的にも」「それこそ、インスペクターから目を付けられるぐらいにね」
ヴィンデル「戦争がなければ、人類は未だに宇宙へ飛び出すことすら出来なかっただろう……」
ツグミ「確かに、それは事実よ。でも、私達は戦争をするために宇宙を目指しているのではないわ」
ヴィンデル「だが、宇宙を飛ぶための技術の多くが兵器に流用されている」「その最たる物がテスラ・ドライブではないか」
アイビス「それは兵器として使う奴らが悪いだけだよ!」「せっかくの技術や発明を何でも戦争の道具にしてしまう奴らが!」
ヴィンデル「だが、闘争は人間にとって滋養分なのだ」「それがない世界はゆっくりと腐敗し……やがて、取り返しのつかない世界となる」
シャイン「それはあなた達の勝手な理屈でございましょう!」
マサキ「屁理屈ってんだよ、そういうのはな!」
ヴィンデル「真実だ。だが、あのビアン・ゾルダークが行動を起こさなければ……」「連邦政府や連邦軍は腐敗を続け、対異星人用の兵器も量産されることなく…」「地球人は異星人に屈していただろう」
リューネ「それは……!!」
ヴィンデル「ビアンも私と同じく、戦争によって人間の進化を促そうとしたのだ……」「エアロゲイターやインスペクターという異星からの侵略者に打ち勝つために」「そして、その結果……生まれ出たのがお前達という存在だ」「その点で我らシャドウミラーとお前達は似ているのだよ」
リューネ「冗談じゃない! あたし達は争いが続く世界を望んでなんかいないよ!」
ヴィンデル「だが、これらからの時代は戦争を望む者だけが生き延びる……」「人類は闘争によってさらなる進化を遂げなければ、来るべき星間戦争を生き残れんのだ」
ゼオラ「だから、自分達で訓練代わりに戦争をやろうって言うの!?」「戦いを望まない人達まで巻き込んで!」
ヴィンデル「そうだ。戦争が始まれば、人は戦わざるを得なくなる。己自身が生き残るためにな」
アラド「ふざけんな! わけもわからず戦わされるのは、おれ達だけでもう充分だ!!」
ヴィンデル「ならば、何故お前達は戦いに身を投じている? 何のために戦っている?」
クスハ「それは、あなた達のような人達を止めるためです!」
レモン「まるで正義の味方ねえ。……これは駄目かも」
ヴィンデル「下らん。見込みはあるかと話していたが……どうやらこの世界も愚か者の集まりのようだな」
レーツェル「否定させていただこう。愚かなのはお前も同じだ」
ヴィンデル「何……?」
レーツェル「……ビアン総帥や我が父は、己の選んだ道が愚かであることを理解していた……」「だからこそ、自分達の力を凌駕する者が目の前に現れた時……」「彼らへ地球圏の命運を託し、己の愚行を償うために散っていったのだ」
ヴィンデル「フン、己の愚を自覚せぬ者こそが真の愚者ということか」「だが、ビアン達が武力で地球圏を支配すれば、このような事態を招かずに済んだものを」
ゼンガー「DCを否定する者が現れなければ、総帥達もその道を選んだだろう」「だが、先程も貴様が言った通り……結果はここにある」
ヴィンデル「では、何故DC戦争に加担した貴様はここにいる?」「何故、愚行を償うために自決せんのだ?」
ゼンガー「確かに……我らの罪は重い。命ある限り戦い、それを償わねばならん。例え生き恥をさらし続けても」
ヴィンデル「良かろう……。ならば、我らの世界のお前と同じ結末を迎えさせてやる。そして……」
ゼンガー「黙れ。貴様らにウォーダン・ユミルのような存在を作り出させはせん」「奴のように哀しく、虚ろな存在を……もう二度とは」
レモン「……そうね」
ラミア「レモン様……」
レモン「W17、ここまで来たのね。……アクセルを倒して」
ラミア「はい……残念ですが」
レモン「仇討ちはさせてもらうわ。結構気に入ってたのよ、あの人のこと」
ラミア「……私にとっては敵です。敵は倒す……そう教えられてきました」
レモン「そんな所だけは優秀ね、あなた」
ラミア「はい」
ヴィンデル「貴様のような人形に我らの作戦を止めることなど出来ん」「そして、ヘリオス……我らの理想成就のため、その身柄を貰い受けるぞ」
ギリアム「ヴィンデル、お前達を向こうの世界へ行かせはしない」「必ず葬り去る。その歪んだ理想とシステムXNごとな」
ヴィンデル「ならば、この戦いを永遠の闘争の皮切りとしてくれよう!」
ラミア「そうはいきません。ヴィンデル様、レモン様……どうかお覚悟を」
レモン「W17……それはあなた自身の意思なのね?」
ラミア「はい。私はアインストとあなた方を倒します」「私という存在の全てを懸けて……!」

<アインストレジセイア撃破>
???(アインストレジセイア)「…………」
〔敵ユニット撃破〕
キョウスケ「倒したぞ……! これで!」
テツヤ「エイタ、状況に変化は!?」
エイタ「あ、ありません! ホワイトスター外周部のフィールドも存在し続けています!!」
テツヤ「何!? なら、フィールドを展開しているのは何者なんだ!?」
キョウスケ「まさか……!?」
リューネ「あいつの上にまだ……!?」
ヴィンデル「ふん……やはり、システムXNの機能が完全でなければ、ここから転移出来ぬようだな……!」

<エクセレンvsレモン>
エクセレン「レモン……あなたと話す機会はこれが最後になるのかしら?」
レモン「おそらくね」「出来れば、あなたとはもっと別の出会いをしたかったわね。……でも、今となっては」
エクセレン「あなた達が投降するなら、まだ機会はあると思うけど?」
レモン「残念だけど、お断りよ。私達は私達の理想を成就するしかないもの」
エクセレン「……」
レモン「それに……戦争なくして、私という存在はあり得なかった」「戦争があったからこそ、あの人とも出会えた。だから、ね」
エクセレン「レモン……」
レモン「ふふ……可能性が見たかったのよ、私は」「こちらの世界で、私達は自分の理想を成就することが出来るのか……」「Wシリーズはどこまで成長していくのか……」「あなたと出会うことにより、私達の関係にどういう変化がもたらされるのか……」
エクセレン「レモン、あなたは……?」
レモン「知りたい? なら、私を倒しなさい……エクセレン」「あなたに私を止めることが出来たら……教えてあげてもいいわ」
エクセレン「……」

<ラミアvsヴィンデル>
ヴィンデル「W17、この小賢しい人形めが! あの連中に何を吹き込まれた!?」
ラミア「殺し合い、壊し合い、奪い合う世界……」「それを維持する理論がおそらく間違っているということです、ヴィンデル様」

<ラミアvsレモン>
ラミア「レモン様……!」
レモン「アクセルの仇……あなたが手を下したのかは知らないけど……討たせてもらうわ、W17」
ラミア「……私には人を好きになるという感情はわかりません」「そして、それを妨げる様々な要因のことも」
レモン「……」
ラミア「ですが、私達の部隊にはそんなものを乗り越える男女が大勢います」「戦争がなければ、そういう者達はもっと増えるでしょう」「……レモン様とアクセル様も……」
レモン「凄いわ、W17。そこまで感じ取れるようになったなんて……あなたは私の誇りよ」
ラミア「……」
レモン「でもね、これも覚えなさい。……絶対に退けない、意地を懸けた戦いがあることをね」
ラミア「レモン様……」

<ギリアムvsヴィンデル>
ヴィンデル「貴様をシステムXNに組み込めば、より確実な次元転移が可能となる!」「我が理想の礎となってもらうぞ、ヘリオス!」
ギリアム「ヴィンデル……システムXNはこの世界に……いや、いかなる世界にももう存在してはならないのだ」
ヴィンデル「では、何故貴様はあれで次元転移を行ったのだ?」
ギリアム「俺は……システムXNで元いた世界へ帰るつもりだった。そのための実験だった」
ヴィンデル「何……!?」
ギリアム「だが……やはり、あれは二度と作動させてはならぬ装置……。修復などするべきではなかったのだ」
ヴィンデル「復元……だと!?」
ギリアム「あのシステムは、禁断の機動兵器……そのコアを修復したもの……」
ヴィンデル「ヘリオス、貴様はいったい何者なのだ!?」
ギリアム「俺はギリアム……ギリアム・イェーガー」「過去に犯した罪により、並行する世界をさまよう宿命を背負った男だ」
ヴィンデル「!!」
ギリアム「俺という存在が招いた事態を収拾するために……システムXNを破壊するために……」「ヴィンデル・マウザー、俺はお前を倒す!」

<レモン撃破>
レモン「……ここまで、ね」「まあ、あれだけ長いこと戦争して……ここまで生き延びられただけでも上出来かな……」
※※エクセレンが撃破の場合のセリフ※※
エクセレン「レモン……!」
レモン「ふふ……約束だったわね、エクセレン。あなたと私のこと……」
エクセレン「……」
レモン「向こう側のあなたの両親は……軍のとあるプロジェクトに参加する技術者だった……」
エクセレン「プロジェクト……?」
レモン「そ……。機動兵器と、それに乗る人造人間を作り出すための……」
エクセレン「!」
レモン「そして、シャトル事故であなたが死んだ時……」「あなたの両親は……遺体とプロジェクトのマテリアルを使って、あなたを再生させようとした……」
エクセレン「……!!」
レモン「でも、記憶と人格は完全には戻らず……今の私という別の……」
ラミア「レモン様……! まさか、あなたは!?」
レモン「ふふ……W17、私はあなた達とは……違うわ」「私は……人間に近いもの。限りなく……ね」
ラミア「そのことを……アクセル様は……!?」
レモン「……知らないわ。でも、薄々気づいていたのかも……」
エクセレン「レモン……!!」
レモン「言ったでしょう……エクセレン。戦争なくして……私という存在は……あり得なかった……」「あの人とも……出会うことはなかった……」
ラミア「レモン様……!」
レモン「もし……戦争がない世界で生まれ……軍とは無縁の形で巡り会っていたら……」
ラミア「巡り会っていたら……?」
レモン「ふふ……やめた。そんなことは……あり得ないもの」「W17、もっとあなたを……私の可能性を見ていたかったわ」
ラミア「……!!」
エクセレン「レモン!!」
レモン「じゃあ……ね、エクセレン……」「さようなら……もう一人の……わ…た……」
〔敵ユニット撃破〕
ラミア「レ、レモン様……!!」
※※エクセレン以外が撃破の場合のセリフ※※
ラミア「レモン様、まだ間に合います! 脱出を……!」
レモン「これが戦争よ、W17。私が選び、望んだ世界……あの人もそうだった世界」
ラミア「ならば……何故、己の信じた世界に殉ずるのに……」「そんな哀しそうな声を出されるのです……!?」「やはり、シャドウミラーが望んだ世界は……!」
レモン「私もね……時々、考えたことはあるわ」
ラミア「レモン様……?」
レモン「……戦争がない世界で……生まれ……軍とは無縁の形で出会っていたら……」
ラミア「出会っていたら?」
レモン「ふふ……やめた。W17……もっとあなたを見ていたかったわ」「……じゃあ、ね」
〔敵ユニット撃破〕
ラミア「レモン様……!!」

エクセレン「……!!」
ラミア「レモン様……」「……私は……あなたが望んだ世界のためだけに生まれました……」「では、私は……?」
※※エクセレンが撃破の場合のセリフ※※
エクセレン「………」(……レモン……)(あなたも……アルフィミィと同じで……)(………)
※※エクセレン以外が撃破の場合のセリフ※※
エクセレン「……ラミアちゃん……」(……レモン……)


<ヴィンデル撃破・勝利条件達成>
ヴィンデル「う、うぬうう……!! この私の理想が! 闘争の世界が! あのような連中などに!!」
ラミア「やはり、この世界でもあなたの理想は否定されたのです……ヴィンデル様」
ヴィンデル「人形が何をほざくッ!! かくなる上は、次元転移を!!」
ラミア「!!」
〔ヴィンデル、前進〕
ヴィンデル「コード・アギュイエウス、起動! 転移座標、ASRJ……!」
〔ヴィンデル、システムXN起動〕
ギリアム「そうはさせんぞ!」
〔ギリアム、ヴィンデルへ隣接〕
〔機体の拘束音〕
〔画面、振動〕

ヴィンデル「ヘリオス!?」
ギリアム「逃がしはせん、ヴィンデル・マウザー!」
ヴィンデル「ふ、ふははは! 血迷ったか、ヘリオス!」「貴様とシステムXNが一つになれば、完全な次元転移が可能なのだぞ!」
ギリアム「はたして、そうかな?」
ヴィンデル「何!?」
カイ「ギリアムッ!!」
レーツェル「何をする気だ!?」
ラミア「もしや……!?」
〔ラミア、ヴィンデルへ隣接〕
〔機体の拘束音〕
〔画面、振動〕

ヴィンデル「ぬうっ! 貴様ら!!」
ラミア「……」
ギリアム「ラミア……!?」
ブリット「少佐、ラミアさん! いったい、何を!?」
ギリアム「ラミア、君は……!?」
ラミア「あなたの考えはわかっています」「ツヴァイザーゲイン……いや、システムXNやホワイトスターごと二度と戻れぬ世界へ行くおつもりですね?」
ギリアム「!」
ゼンガー「ギリアム、お前!!」
ギリアム「言ったはずだ、ゼンガー。俺は、俺なりのやり方で事態の収拾をつけるとな」
ゼンガー「……!!」
ヴィンデル「ま、まさかッ!?」
ギリアム「付き合ってもらうぞ、ヴィンデル・マウザー……因果地平の彼方へ」
ヴィンデル「な、何だと!? 正気か、貴様!?」
ギリアム「ああ」
カイ「待て、ギリアム!!」
ヴィレッタ「早まらないで! 他にも方法があるはず!」
ギリアム「カイ少佐、ヴィレッタ……後のことは……頼む」
ヴィレッタ「……!!」
ギリアム「そして、ラミア……君はここに残れ」
ラミア「いえ……ヴィンデル様を倒すのは私の役目です、ギリアム少佐」「そして、仲間達をアインストの結界から解き放つためにも……」「転移に必要なエネルギーは多いほどいいのでしょう?」
ギリアム「……!」
ヴィンデル「W17、貴様ァッ!!」
ラミア「この世界にあなたが……いえ、私がいられる場所などどこにもない」「ヴィンデル様……いや、ヴィンデル・マウザー……!」「……さらばだ!」
ヴィンデル「ぬ、ぬおおっ!! 貴様などに!!」「貴様のような人形などにぃぃぃぃぃぃっ!!」
〔ヴィンデルに爆発〕
〔画面、振動〕

キョウスケ「!!」
クスハ「ああっ!!」
エクセレン「ラ、ラミアちゃん!!」
ギリアム「……動力、コア接続……! 転移フィールド、展開……!」「第1転移座標軸、L5宙域・HS3551……」「第2転移座標軸、Z9999……」「システムXN再起動……! ファイナル・コード……」「『アポロン』……!!」
〔ヴィンデルにエネルギー集中〕
エイタ「か、艦隊周辺に転移反応!! こ、これはっ!!」
テツヤ「しょ、少佐!!」
レフィーナ「まさか、私達をここから脱出させるために!?」
〔ヴィンデルに転移エネルギー収束〕
〔巨大アインスト転移〕
〔敵ユニット出現〕

キョウスケ「ペルゼインだと!?」
エクセレン「お、お嬢ちゃん!!」
アルフィミィ「この時を待っておりましたの……」
キョウスケ「何!?」
アルフィミィ「ついに『扉』が開きますの……」
マサキ「『扉』だと!?」
リュウセイ「そ、そいつは、こないだお前が言ってた……!?」
アルフィミィ「そう……。新たな宇宙への……『扉』ですの」
〔画面、発光〕
【戦闘マップ終了】


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