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No.8
約束は炎に消えて

【シナリオデモ開始】
アースクレイドル内部
イーグレット「ようこそ、アースクレイドルへ……バン大佐。我々はあなた方を歓迎する」
バン「イーグレット・フェフ博士、我が同志達の受け入れを感謝する」「ところで、ここの責任者であるソフィア・ネート博士はどこに?」
イーグレット「彼女は人工冬眠中だ。自らの意思でな」
バン「……」
イーグレット「そのことに何か疑問でも?」
バン「DC戦争終結後、アースクレイドルは彼女の意思により地中での眠りについたはず」「それが何故、今になって活動を再開し……我々へ協力を申し出てきたのだ?」
イーグレット「アースクレイドルのメンバーは、その大半がDCの出身者や関係者だ」「我々が大佐達に協力するのは至極当然のことだろう?」
バン「だが、アースクレイドルは最悪の事態に備え、人類の種を存続させるための施設だ」「現時点で異星人が具体的な動きを見せておらぬとは言え、いささか軽率ではないか?」
〔扉の開閉音〕
???(ヴィンデル)「フッ、さすがはビアン総帥の死後、DC残党をまとめ上げた男……」「与えられた力をただ享受するような真似はせんか」
バン「何者だ?」
ヴィンデル「ヴィンデル・マウザー……アースクレイドルの協力者だと言っておこう」
バン(ヴィンデル? DCにそのような者はいなかったな。連邦軍から離反した者か?)
イーグレット「バン大佐は異星人の脅威が払拭できぬ現状で、アースクレイドルを表に出すのが危険だと言うのだな?」
バン「そうだ。いずれ我々は彼らと戦うことになるのだからな」
イーグレット「では、我々が連邦軍どころか、異星人と互角に戦える力を手に入れつつあると聞けばどうだ?」
バン「力だと……?」
イーグレット「そうだ。そこにいるヴィンデル・マウザーが提供してくれた技術だ」「それにより、我々はクレイドル内でのパーソナルトルーパーやアーマードモジュールの量産……」「そして、それらを超える機動兵器の開発に成功している」
バン(ここ最近、兵器の補充が充実していたのはそのせいか……)「だが、それだけでは異星人に勝てまい」
ヴィンデル「だからこそ、連邦の体制を武力で変えると言うのだろう? バン大佐」
バン「そうだ。L5戦役の勝利など一時しのぎに過ぎん」「異星人との闘争はまだ始まったばかりなのだ」
ヴィンデル「……我々もその考えに賛同している」「故に大佐の本懐を遂げるための下準備をしているところだ」
バン「下準備?」
ヴィンデル「ああ。新生DCの皮切りとなるアフリカ北部制圧作戦、『デザートクロス作戦』……」「それを成功させるための充分な戦力をすでに用意してある」
バン「ほう……」
イーグレット「どうだ、大佐? 後は機が熟するのを待つだけなのだ」「早く各地へ散っている同志に集結命令を出した方がいいぞ」
バン「……ローズは今回の件を承知しているのか?」
イーグレット「無論だ」
バン「了解した。諸君らの協力に改めて感謝する」「全てはビアン総帥の遺志……そして、我らの手で作り出す新しい秩序のために」
ヴィンデル「うむ」
バン(……ローズはともかく、アースクレイドルを動かしたのはこの男と見て間違いない)(ヴィンデル・マウザー……イーグレット・フェフ博士同様、油断はならんな)

アースクレイドル内部
レモン「……で、どうだったの? 新たなDCの総帥候補さんは?」
ヴィンデル「噂通りの男だ。DC残党だけでなく、北アフリカの反連邦主義者達をまとめ上げている」「単なる戦争屋ではないな」
レモン「元は民族解放戦線の指導者だったそうだし……政治面に長けていて当然ね」「期待以上の人材かも」
ヴィンデル「それだけに我々の正体に気づく可能性も高い」
レモン「いずれはわかることよ。邪魔になれば、その時は……ね」
ヴィンデル「イーグレット・フェフとは違うということか?」
レモン「ええ、彼はいい意味でも悪い意味でも純粋な科学者だもの」「それに、ローズのお嬢ちゃんと同じで、あの手のタイプにはこちらの手の内を見せておいた方がいいのよ」「例の装置を完全に修理するまでの時間を稼ぐためにもね」
ヴィンデル「だが、地球連邦軍の力はもう少し削いでおきたい」
レモン「大丈夫じゃないかしら? 現状から考えれば、次の作戦は99%成功するわ」
ヴィンデル「残りの1%を侮り、敗北した者は過去に限りなくいる」
レモン「その1%……ベーオウルブズ……いえ、ハガネとヒリュウ改の部隊ね」
ヴィンデル「ああ。報告によれば、向こう側より戦力が充実しているようだな」
レモン「そうね……足止めしておいた方がいいかも」
ヴィンデル「……で、W17からの報告は?」
レモン「それが……W16がディスクを届けたらしいんだけど……音沙汰なし、なのよね」
ヴィンデル「まさか、しくじったのか?」
レモン「彼女に限ってそれはないわよ。Wシリーズの最高傑作。スタイルもすごいんだから」
ヴィンデル「最高だろうが最低だろうが関係ない。任務が遂行できれば、それでいい」
レモン「う~ん……確かに定時連絡もなければこちらからも不通なのよね……」
ヴィンデル「次の指令は正確にW17へ伝わっているのだろうな?」
レモン「大丈夫だと思うけど」
ヴィンデル「『ヘリオス』……あのファーストジャンパーだけは早急に確保せねばならん」
レモン「彼も私達のことには気づいているはずだし……簡単に尻尾は出さないでしょうね」「それに、W17から連絡がないってことは……ハガネとかにはいないんじゃない?」
ヴィンデル「……」
レモン「とにかく、あの子に任せておきましょう」
ヴィンデル「よかろう」
レモン「それから……W16が気になる報告をしてきたわ」
ヴィンデル「何だ?」
レモン「向こうの物や異星人の物じゃないアンノウンが現れたらしいのよ」
ヴィンデル「お前でもわからん代物なのか?」
レモン「そう、正真正銘のアンノウン。しかも、空間転移をしてきたそうよ」
ヴィンデル「……あれは異星人共も使っていた技術だ。そういうケースもあり得る」
レモン「でも、厄介よね。宇宙じゃ連邦軍の部隊がいくつか行方不明になったっていうし」
ヴィンデル「! 本当か?」
レモン「ええ……例の事件の前触れね、おそらく」
ヴィンデル「フン……こちらでは順序が逆だと言うのか」
レモン「そうみたい。L5戦役のこともあるから、ハガネとヒリュウがオトリになるかもよ」
ヴィンデル「……手を下すのをもうしばらく待てと?」
レモン「上手く使えれば、の話だけど」
ヴィンデル「……」
レモン「何にせよ、色々と事態が動き始めたみたいね。私達も彼を早く見つけなきゃ」
ヴィンデル「こちらに来ているのは確実なのか?」
レモン「ええ。EG-Xの映像が連邦軍の記録に残っていたそうよ。工作員が報告してきたわ」
ヴィンデル「いつの話だ?」
レモン「L5戦役の最終決戦、オペレーションSRWの最中……私達が来る前ね」
ヴィンデル「W17とは逆のケース……例の装置の不完全さ故、か」
レモン「ええ」(まったく……どこをほっつき歩いているのかしらね、アクセル……)

伊豆基地司令室
ヴィレッタ「ハガネからのデータ……こちらでも調べてみたわ」
アヤ「どうでした?」
ヴィレッタ「少なくとも、あのアンノウンはエアロゲイターの兵器じゃないわね」
アヤ「正体の検討は?」
ヴィレッタ「エアロゲイターとは別の異星人の兵器か……」「アンザイ博士のレポートにもあった通り、古の地球に存在していたモノか……」「いずれにせよ、あのデータだけでは答えを導け出せそうにないわ」
アヤ「そうですか……。また大きな戦いが始まる前触れかも知れませんね」
ヴィレッタ「予測されていた事とは言え、今というタイミングは芳しくない」「破片の解析が済み次第、私はホワイトスターへ戻るわ」「予定を繰り上げてでも、あれを例のバリアの中継点として仕上げなくてはならないから」
アヤ「……ところで、依然、ホワイトスターに機能回復の兆しは見られないんですか?」
ヴィレッタ「ええ。ホワイトデスクロスという中枢を失っている……」「私が知る以上のデータはもうあそこにはないわ」
アヤ「なら、残る手掛かりは例の破片ですね」
〔扉の開閉音〕
ケンゾウ「アヤ、ヴィレッタ大尉……ここにいたか」
アヤ「お父様……」
ケンゾウ「ハガネが回収したホワイトデスクロスの破片の解析準備が整った」「すぐに私のラボへ来てくれ」
ヴィレッタ「了解。……行きましょう、アヤ」
アヤ「はい……」

DC戦艦艦橋
DC艦長「アーチボルド少佐。アースクレイドルのバン大佐からの暗号電文です」
アーチボルド「どれどれ……」(『砂漠に十字架』……例の作戦の準備が整ったと? 予定より幾分か早いですね)「艦長、全艦の針路を変更して下さい。目的地は……アフリカです」
DC艦長「了解」
エキドナ「……少佐、アースクレイドルへの帰還命令が出たのですか?」
アーチボルド「僕はあそこへ行くのは初めてですが……まあ、そんなところです」「対馬海峡の突破は中止し、早々に極東海域から退散することにしましょうか」
〔警報〕
DC艦長「本艦の航路前方から敵アーマードモジュールが接近! 捕捉されました!」
アーチボルド「やれやれ、タイミングの悪いことで」
エキドナ「位置から判断すれば……敵はハガネでなく、黄海で我々を追ってきた艦隊ですね」
アーチボルド「おそらく。……艦長、各艦を散開させ、各個にこの海域から脱出させて下さい」
DC艦長「はっ!」
アーチボルド「ユウキ君、ホエール2と君の部隊でしんがりを務めて下さい」
ユウキ「了解」(……要はいつものごとく敵の陽動か)
アーチボルド「ああ、それから……アラド君は後発に回すように」
ユウキ「彼を? 何故です?」
アーチボルド「実は前回の彼の戦闘データを見ましてね……」「使いようによっては見込みがあると思ったんです。だから、温存しておいて下さい」
ユウキ「……」
アーチボルド「腑に落ちないようですね」「しかし、ああいうタイプはスイッチさえ入れば化けるかも知れませんよ」「もっとも、彼がそれまで生きていればの話ですがね」

DC戦艦格納庫
アラド「おれは待機!? どういうことなんだよ、セロ博士!」
クエルボ「少佐の命令なんだ。お前はホエール2の後発隊へ回されることになった」
アラド「そんな! 何でだよ!?」
ゼオラ「前回の無茶がたたったのよ。先発は私達に任せて、あなたはホエール2で大人しくしてなさい」
アラド「待てよ! ラトが出てきたらどうすんだ!?」
ゼオラ「あの子のことは私に任せて。じゃあ行ってくるわね、アラド」
〔扉の開閉音〕
アラド「待て、ゼオラ! おれはお前との約束を……!」「ゼオラ!!」
クエルボ「……」(調整は上手くいったか。生き残ってくれよ、ゼオラ……)

ハガネ艦橋
エイタ「第12艦隊より入電! チェジュ海峡で例の敵潜水艦隊を再捕捉したとのことです!」
テツヤ「チェジュ海峡なら本艦の現在位置からも近いな」
エイタ「艦隊司令から味方機動部隊の支援要請が来ています」
テツヤ「機動部隊の支援……第12艦隊は本命を追うのか?」
エイタ「ええ、そのようです」
ダイテツ「支援対象部隊の現在位置は?」
エイタ「現在、ソーアン諸島上空で敵部隊を追撃中とのことです」
ダイテツ「よし……針路変更、直ちにソーアン諸島へ向かう。総員、第一種戦闘配置!」
テツヤ「了解!」
【シナリオデモ終了】


サブタイトル
「約束は炎に消えて」


【戦闘マップ開始】
〔味方ユニット出現済み〕
〔敵ユニット出現済み〕

ゼオラ「ターゲット・ロック! もらったわよ!!」
〔味方ユニット撃破〕
連邦兵「バックスリー隊がやられた! 撤退する!」
〔味方ユニット離脱〕
カーラ「逃げた!?」
ゼオラ「こちらカルチェラタン7! 目標を追撃します!」
ユウキ「待て」
ゼオラ「え!?」
ユウキ「各機、警戒。本命が来るぞ!」
〔味方戦艦出現〕
〔味方ユニット出現〕

ゼオラ「ハガネ……!!」
ユウキ「ホエール1を追うかと思ったが、こちらに回されてきたか」
テツヤ「PT各機、出撃せよ!」
〈出撃準備〉
エクセレン「あらん、いつものオトリさん達ねぇ」
リュウセイ「だが、今度は逃がしゃしねえぜ!」
ラトゥーニ「もしかして、あの部隊には……!?」
リュウセイ「どうした、ラトゥーニ?」
ラトゥーニ「ううん、何でもない……」
ライ(もしや、敵の中にスクールのメンバーがいるのか?)
ゼオラ「敵がハガネなら、ラトもあそこに……!?」
ラトゥーニ(ゼオラ……いるの? あの中に……?)
ゼオラ「くっ、こっちには来ないと思ってたのに!」「けど、こうなったら仕方がないわ! オウカ姉様がいなくても、私があの子を助けてみせる!」
ラトゥーニ「……」
カイ「ラトゥーニ、大丈夫だな?」
ラトゥーニ「……はい」
ユウキ「カルチェラタン1より各機へ。しばらくの間、敵をここで足止めする」「フォワードは敵を牽制。バックスは現在位置を極力キープし、敵を引きつけろ」「撤退の手順は伊豆の時と同じだ。無駄死にをするなよ」
DC残党兵「了解!」
ゼオラ(待ってて、ラト! 必ず私が連れ戻してあげる!)
ラトゥーニ(もしゼオラがいるのなら、どの機体に乗っているか早く調べなきゃ……!)
テツヤ「スティール2より各機へ! 攻撃を開始しろ!」
<戦闘開始>

<ラトゥーニvsゼオラ>

ラトゥーニ「あのモーションパターンは……!?」
ゼオラ「! ラトなの!?」

<ユウキorカーラorゼオラがダメージor3EP>
※※ユウキがダメージの場合のセリフ※※
ユウキ「フッ、俺を先に狙ってきたか」
ラトゥーニ「……解析終了。間違いない、あの機体にゼオラが……」
ゼオラ「あの動き、ラトね!?」
※※カーラがダメージの場合のセリフ※※
カーラ「中央突破してきた!? ハハッ! あたし、そういうの好きだよ!」
ラトゥーニ「……解析終了。間違いない、あの機体にゼオラが……」
ゼオラ「あの動き、ラトね!?」
※※ラトゥーニからゼオラがダメージの場合のセリフ※※
ゼオラ「間違いない、今のはラトだわ!」
ラトゥーニ「ゼオラ……!!」
ゼオラ「一度間合いを取って、何とかあの子を!」
※※ラトゥーニ以外からゼオラがダメージの場合のセリフ※※
ゼオラ「くっ! やられるわけにはいかない!」
ラトゥーニ「間違いない、あれは……!」
ゼオラ「やられはしないわ! あの子を助けるまでは!」
※※3EPの場合のセリフ※※
ラトゥーニ「……解析終了。間違いない、あの機体にゼオラが……」
ゼオラ「あの動き、ラトね!?」
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

〔ゼオラ、HP回復〕
〔ゼオラ、気力150〕
〔ゼオラ、前進〕

ユウキ「カルチェラタン7! 不用意に動くな!」
ゼオラ「でも、あの機体にはラトが!!」
ユウキ「ラト? 何のことだ?」
ゼオラ「あれには私やアラドの仲間が乗っているんです!」
ユウキ「何……!?」
カーラ「仲間って……どういうことなの!?」
ゼオラ「すみません、今は説明している時間がありません!」「ラト、聞こえる!? 私よ、ゼオラよ!」
ラトゥーニ「!」
ゼオラ「今ならまだ間に合うわ! 私達の所へ戻ってきて!」「アラドやオウカ姉様もあなたを待っているわ!」
ラトゥーニ「オウカ……姉様が……?」
ライ「オウカだと……!?」
リュウセイ「お、おい! どういうことなんだ!?」
エクセレン「もしかして、あの子……スクール出身の子じゃない!?」
キョウスケ「何……?」
リュウセイ「だ、だったら、ラトゥーニの昔の知り合いが敵の中にいるってのかよ!?」
ライ「……ああ」
リュウセイ「まさか、ライ……そのことを知ってたのか!?」
ライ「そうだ」
リュウセイ「てめえ、何で今までそれを黙ってたんだ!?」
カイ「俺の命令だ、リュウセイ。ラトゥーニに余計な嫌疑をかけたくなかったんでな」
リュウセイ「……!」
ゼオラ「ラト! 聞こえているんでしょ!?」
ラトゥーニ「ゼオラ、私は……」
ブリット「いったん下がるんだ、ラトゥーニ!」
ラトゥーニ「ううん……私、決めたの」
ブリット「え!?」
ラトゥーニ「あの子やアラドを……スクールの呪縛から解くって」
ブリット「!」
リュウセイ「ジャーダやガーネットがそうしたように、お前もあの子を助けたいってのか?」
ラトゥーニ「うん……」
ラミア(敵を助けるだと? 何を馬鹿な)
エクセレン「んじゃ、私達でラトちゃんと手伝ってあげましょ」
ラミア「しかし、与えられた任務を確実に遂行するには全機を撃墜したりするべきです」
エクセレン「あらん、敵を倒すばかりが能じゃないでしょ?」
ラミア「それでは、命令違反になってしまいますですが……」
エクセレン「ん~……じゃ、臨機応変、現場の判断ってことで」
ラミア(それで兵士が務まるものか)(……)(だが、不思議と悪い気はしない。何故だ……私は……?)(くっ……! 異常は言語機能だけではないと言うのか……!?)
ライ「カイ少佐……」
カイ「ああ、例の新型機の件もある……ラトゥーニ、この機会を逃がすなよ」
ラトゥーニ「はい」
カイ「よし、ラトゥーニ機の近くにいる者は彼女を援護! 他の者は敵機を牽制しろ!」
リュウセイ「了解!」
カーラ「ユウ! 向こうはゼオラを狙うつもりだよ!」
ユウキ「わかっている。後退しろ、カルチェラタン7」
ゼオラ「ラト、こっちへ来て! 一緒に姉様達の所へ帰るのよ!」
カーラ「聞こえてない……!? どうしたの、あの子!?」
ユウキ「やむを得ん。カーラ、お前はホエール2を呼び出せ。予定より早く引きあげるぞ」
カーラ「わかったよ!」

<リュウセイvsゼオラ>
ゼオラ「あなた達、よくもラトを利用して……!」
リュウセイ「勘違いすんな! あいつは自分の意思で戦ってんだ! お前を助け出すためにな!」
ゼオラ「それはこっちの台詞よ! これ以上、あの子をあなた達の好きにはさせないわ!」

<ブリットvsユウキ>
ユウキ「お前達、ゼオラをどうするつもりだ?」
ブリット「事情を知らないのか! あの子は自分の意思と関係なく戦わされているんだぞ!」
ユウキ「だから、助けると言うのか?」
ブリット「ああ、そうだ!」
ユウキ「世迷い言を……。戦場にいる全ての者が、自ら好んで戦っているわけではあるまい」
ブリット「何だと!?」
ユウキ「彼女には彼女の事情や戦う理由がある……」「それに干渉する権利がお前達にあるのか?」
ブリット「俺にはなくとも、ラトゥーニにはある!」「あの子は自分の仲間をずっと捜していたんだ!」

<ラトゥーニvsゼオラ>
ゼオラ「ラト! 機体を捨てなさい! 私と一緒に帰るのよ!」
ラトゥーニ「それは出来ない……」
ゼオラ「何ですって!?」
ラトゥーニ「利用されているのは、私じゃなく、あなたの方。だから……」
ゼオラ「違うわ! こっちにはアラドやオウカ姉様もいる!」「ラト、あなたは私達と一緒にいるべきなのよ!」
ラトゥーニ「……」
ゼオラ「あなたのことはオウカ姉様が守ってくれるわ! 昔みたいに!」
ラトゥーニ「今の私は昔と違う……」
ゼオラ「!?」
ラトゥーニ「昔とは違うの、ゼオラ。今度は……私があなた達を助ける番」
ゼオラ「あなた、何を……!?」

<カイvsゼオラ>
ゼオラ「あなたね! ラトを無理矢理戦わせている張本人は!」
カイ「好きに受け取るがいい。だが、その前に彼女の話を聞け!」
ゼオラ「そんな必要なんてない! あの子を返してもらうわよ!」

<ゼオラ撃破>
ゼオラ「きゃあああっ!!」
ラトゥーニ「ゼオラ!!」
〔敵ユニット撃破〕
(→ GAME OVER

<ゼオラHP10%以下orユウキorカーラHP50%以下・勝利条件達成>
※※ゼオラHP10%以下の場合のセリフ※※
ゼオラ「し、しまった!?」
ユウキ「いかん、ゼオラが!」
カーラ「ユウ、迎えが来たよ!!」
ユウキ「!」
※※ユウキHP50%以下の場合のセリフ※※
ユウキ「くっ、ダメージを受けすぎたか!?」
ゼオラ「隊長!!」
カーラ「ユウ、大丈夫!?」
ユウキ「それより、ホエール2は!?」
カーラ「もうそこまで来てるよ!」
※※カーラHP50%以下の場合のセリフ※※
カーラ「ううっ! ダメージを受けすぎちゃった……!」
ユウキ「すぐにホエール2が来る。それまで持ちこたえろ」
カーラ「た、助けてくんないの!?」
ユウキ「ゼオラの方が心配だ。自分で何とかしろ」
カーラ(んもう、女の子に優しいんだか優しくないんだか)
ゼオラ「隊長、迎えが来ました!」
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

〔警報〕
エイタ「敵潜水艦、急速浮上! キラーホエール級です!」
テツヤ「伊豆の時と同じパターンか!」
ダイテツ「下部砲塔で迎撃せよ!」
〔敵ユニット出現〕
アラド「ゼオラッ!!」
ゼオラ「アラド!? あなた、どうして!?」
ラトゥーニ「機体を行動不能にするわ、ゼオラ……!」
〔ラトゥーニ、ゼオラへ隣接〕
ゼオラ「!!」
アラド「させるかぁぁぁぁっ!!」
〔アラド、ゼオラへ隣接〕
[イベント戦闘「ラトゥーニvsゼオラ」]
ラトゥーニ「動かないで、ゼオラ……!」
アラド「ゼオラ、お前はおれが守る!!」「うっ! うあああっ!!」

〔アラドに爆発〕
〔画面、振動〕

ゼオラ「アラドッ!!」
ラトゥーニ「え!?」
ゼオラ「アラド! アラドッ!! 返事をして!!」
アラド「ぶ……無事か、ゼオラ?」
ゼオラ「アラド、あなた……!」
ラミア(援護でなく、捨て身で僚機をかばっただと?)(撤退が最優先の状況で……正気か?)
ゼオラ「アラド、どうして!?」
アラド「だ……だから、前にも言ったろ? 約束は……守るってな」「け、けど、今回は当たり所が……悪かった……みてえだ」
ゼオラ「!!」
ラトゥーニ「ま、まさか……!?」
アラド「ヘ、ヘヘ……バルカンでやられちまうなんて……」
ゼオラ「早く! 早く脱出してえっ!!」
アラド「おれらしいって言うか……何て……言うか……」
〔敵ユニット撃破〕
ラトゥーニ「!!」
ゼオラ「ア、アラドォォォォッ!!」
カーラ「あ、あの子、脱出できなかったの……!?」
ユウキ(あれでは……くっ!)
ラトゥーニ「あ、ああ……! そ……そんな……」
ゼオラ「アラド! アラドォォッ! 嫌ぁぁぁぁぁっ!!」
ユウキ「ホエール2、撤退支援を!」
DC艦長「了解! VLS全展開!」
ユウキ「ゼオラ、撤退するぞ!」
ゼオラ「嫌! 嫌ぁぁっ!! アラドが、アラドがっ!!」
ユウキ「状況を判断しろ! お前もここで死ぬつもりか!?」
ゼオラ「……!!」
カーラ「……行くよ、ゼオラ」
ゼオラ「は……はい……!」
〔敵ユニット離脱〕
エイタ「目標が急速潜行します!」
ダイテツ「全艦、潜水艦行動! これより敵艦を追撃する!」
【戦闘マップ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

DC戦艦艦橋
アーチボルド「……で、上手くハガネをまいて、僕達に合流できたというわけですか」
ユウキ「……はい」
アーチボルド「君の方の損害はいつも以上だったようですねえ」
ユウキ「……」
アーチボルド「ま、こちらも連邦艦隊との戦闘でいささか手痛い目に遭いました」「結果的に極東海域を脱出できたということでよしとしましょうか」「もっとも、アラド君は惜しかったですけどね」
ユウキ「……失った人員は彼だけではありません」
アーチボルド「確かに。……ところで、アッサムティーはいかがです?」「君に教えられた通り、ちゃんと手順を踏んでいれましたよ」
ユウキ「遠慮しておきます。時間でもありませんので」
アーチボルド「そうですか。血が流れた後にあの紅茶を飲むのは格別なんですけどねぇ」
ユウキ(……冗談じゃない)

DC戦艦格納庫
〔扉の開閉音〕
カーラ「あ、ユウ……」
ユウキ「ゼオラは?」
カーラ「今、セロ博士と一緒にいる」
ユウキ「そうか」
カーラ「今に始まったことじゃないけど……たまんないよね……」
ユウキ「……」
カーラ「アラド、ホントに死んじゃったのかな……」
ユウキ「あの時、確認する余裕はなかった。だが、おそらくは……」
カーラ「で、でもさ、あの子、悪運は強かったし……」
ユウキ「お前がアラドに肩入れをしていたのは知っている」「しかし、奴はここへ帰還できなかった。その事実を受け止めるんだ」
カーラ「……クールだよね、ユウは」
ユウキ「でなければ、やってられん」
カーラ「……」(自分で選んだ生き方だけど……こんなこと、いつまで続くんだろ……?)

DC戦艦個室
クエルボ「気持ちは落ち着いたかい? ゼオラ……」
ゼオラ「……」
クエルボ(無理はないか……)
ゼオラ「……許せない……」
クエルボ「え?」
ゼオラ「許せない……ラト……。助けてあげようと思ってたのに……」「アラドを殺すなんて……!」「許せない! 許せない!! あの子、絶対に許せないっ!!」
クエルボ「お、落ち着くんだ、ゼオラ」
ゼオラ「いや! 放して!!」
クエルボ(やむをえん、鎮静剤を……!)
ゼオラ「! うっ……」
クエルボ(……このままではラトゥーニの件も含めてゼオラの精神が異常をきたしてしまう……)(せめて、今はアラドへの依存心を僕の手で調整するしかないか)
ゼオラ「……」
クエルボ「……ゼオラ、僕達はこれからアースクレイドルへ帰ることになる」「向こうに着くまでの間、睡眠カプセルの中に入るんだ」「そうすれば、気分はいくらか和らぐよ」
ゼオラ「……」
クエルボ「いいね、ゼオラ。僕はカプセルの準備をしてくるから」
〔扉の開閉音〕
ゼオラ「…………」(……アラド……。いつも……いつも一緒だったのに)(落ちこぼれで……私がいなきゃ、頼りない子だったのに……)(私を守って死ぬなんて……)「……」「何が私との約束を守る、よ……」「思いっきり破ってるじゃないの……バカ……」「アラドのバカ……」「うっ、ううう……。うああ……あああ………」「どうして私を置いて死んじゃったのよう……アラド……!」「アラド……!!」
【シナリオエンドデモ終了】


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