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No.49
彼方への扉


サブタイトル
「彼方への扉」


【戦闘マップ開始】
〔味方戦艦出現済み〕
〔味方ユニット出現済み〕

〈出撃準備〉
レフィーナ「ユン、状況の報告を!」
ユン「周辺の隔壁が未知の物質に侵食されています!」「おそらく、このブロックだけでなく、ホワイトスター全体が……!!」
アラド「こ、これじゃ、あの時のアースクレイドルと同じだ!!」
ゼオラ「未知の物質って、いったい何なの!?」
エクセレン「未知じゃない……! これは……!!」
テツヤ「ホワイトスター外部の状況はどうなっている!?」
エイタ「きょ、強力なエネルギーフォールドに覆われているらしく、調査不能です!」「センサー類は真っ白、外部との通信も不可能です!!」
テツヤ「なっ……!!」
ツグミ「あ、あの時と……エクセレン少尉を助けた時と同じ……!?」
テツヤ「俺達はホワイトスターに閉じこめられたのか!?」
ギリアム「……」
〔警報〕
ユン「か、艦の前方に反応あり! アインストです!!」
レフィーナ「!!」
〔アインスト転移〕
〔敵ユニット出現〕
〔巨大アインスト転移〕
〔敵ユニット出現〕

アラド「あ、あのデカいアインストは!?」
リュウセイ「SRXを取り込もうとした奴だ!!」
キョウスケ「奴が“女王蜂”ということらしいな」
???(アインストレジセイア)「……」
〔サイコドライバー能力発現〕
リュウセイ「くあっ!!」
アヤ「つうっ!!」
マイ「こ、この念は……エクセレン少尉を操っていた……!?」
???(アインストレジセイア)「……」
龍虎王「ウウウゥゥゥ……!!」
クスハ「! 龍虎王……!!」
龍虎王「ウオオオォォォ……!!」
〔クスハ、気力上昇〕
〔精神コマンド「熱血」「鉄壁」使用〕

クスハ「!!」
ブリット「あ、あの時と同じだ! やっぱり、あれがアインストの親玉なのか!?」
クスハ「……」
エクセレン「……あれは……監査官……」
???(アインストレジセイア)「……」
〔精神感応音〕
エクセレン「う! ああっ!!」
アヤ「エクセレン!!」
エクセレン「く……ううっ!」
キョウスケ「エクセレン、落ち着け! お前はもう大丈夫なはずだ!」
エクセレン「うう……!」
キョウスケ「エクセレン!」
エクセレン「う、うん……。ありがと、キョウスケ……」
アルフィミィ「……エクセレン、やはり、あなたは……」
エクセレン「お嬢ちゃん……!」
ライ「生きていたのか……!」
アルフィミィ「はい。このペルゼインが……私を護ってくれますの……」
キョウスケ「ペルゼイン……!? その赤い機体のことか?」
アルフィミィ「はい……ここにいると……あなたを感じますのよ、キョウスケ。それは、エクセレンが……ここで……」
エクセレン(! やっぱり……!!)
キョウスケ「終わりが見えてきたようだな。アルフィミィ……お前達アインストの真意、今こそ教えてもらうぞ」
アルフィミィ「……」「私達の望みは……静寂なる宇宙……」「でも……この宇宙は大きく歪んでしまいましたの……」「あなた達……『人間』の存在によって……」
キョウスケ「……インスペクターの連中も同じようなことを言っていた」「おれ達地球人は病原菌……いずれ銀河を滅ぼし得る存在だとな」
アルフィミィ「……」
アイビス「でも、あたし達地球人は、まだ太陽系の外へ出るのがやっとなのに……!」
タスク「そうだ! 他の星の連中にケンカなんて吹っ掛けてねえぜ!」
アルフィミィ「……同じことですのよ」
アイビス「え……!?」
アルフィミィ「あなた達以外の人間が……すでにこの宇宙を乱しているのですから」
アイビス「あたし達以外って……!?」
ユウキ「インスペクターのことか?」
アルフィミィ「他にも……いらっしゃいますのよ」
ユウキ「信じ難い話だが、そうも言ってられんか」
カーラ「ま、まだ疑ってたの? 宇宙人のこと」
ユウキ「お前は疑問に思わないのか? 俺達とインスペクターの姿形が同じだとうことを」
カーラ「た、確かにあいつらは昔のSF映画に出てくるような宇宙人じゃないけど……」
ユウキ「……俺には偶然の一致だと思えん」「もしかしたら、地球人とインスペクターのルーツは……!?」
アルフィミィ「……」
キョウスケ「……人間は静寂の宇宙を乱す存在……だから、滅ぼすと言うのか?」
アルフィミィ「はい……そして、新たな種を創り出しますの」
キョウスケ「……!」
マサキ「創り出すって……お前らが!?」
アルフィミィ「その通りですの。私達が望む進化を遂げる生命体……その種子を……ですのよ」
アヤ「もしや、あなた達アインストは……!?」
アルフィミィ「……」
キョウスケ「そうか……読めたぞ」
エクセレン「ええ、間違いない……でしょうね」
キョウスケ「お前達がエクセレンをさらった理由……そして、アルフィミィ……お前が何者なのか」
アルフィミィ「……」
キョウスケ「人間の進化の形を求めた結果……それがお前だというなら……アインストの目的は達成されんということがな」
アルフィミィ「何故……? 何故、そんなことを……おっしゃいますの……?」「キョウスケ、私は……!」
キョウスケ「……お前は本当にそう思っているのか?」
アルフィミィ「どういう意味ですの……!?」
エクセレン「あなた自身の言葉なのか、ということよ」
アルフィミィ「私は……究極の進化を……」
キョウスケ「それがお前だというなら、それ以上進むのは……やめておくべきだ」
アルフィミォ「! 何故……!?」
キョウスケ「何をもって“究極”とするのかは知らん。だが、それを求めるのならば……」
エクセレン「私を基にするのは間違ってるってことよ、アルフィミィちゃん……」「いえ、もう一人の……私
アルフィミィ「……」
ラミア「まさか……! エクセ姉様、彼女は……!」
アヤ「エクセレンの……!?」
アルフィミィ「……」
キョウスケ「何故、お前がおれに拘るのか……何となく想像はついていた」
アルフィミィ「……」
キョウスケ「そして、お前が『創られた』目的を考えれば……その存在を放っておくことはできん」
アルフィミィ「その考えが……結局はこの宇宙を乱していることに何故、気づいてはいただけませんの?」
キョウスケ「理解できないか? ……できないだろうな、お前には」
アルフィミィ「わからない……。わかりませんの……」
エクセレン「究極の進化なんて……何の意味もないのよ、お嬢ちゃん」「それも、自然の流れに反した、作為的な進化なんてのは、ね」
アルフィミィ「……!」
エクセレン「そもそも、あなた達は見守るための存在だったはず……」
アルフィミィ「ですが、流れは乱されてしまいましたの……人間によって……」
キョウスケ「だから、乱した原因を抹消すると言うのか」
アルフィミィ「それだけではありませんのよ、キョウスケ……」「お話し致しますの。私達は……」
キョウスケ「もういい、黙れ」
アルフィミィ「……!」
キョウスケ「続きを離したければ、おれ達を倒した後に……一人でゆっくりするんだな」
アルフィミィ「……キョウスケ……どうして……そこまで……」
キョウスケ「宇宙を乱す存在とやらがおれ達なのか、お前達なのか……その答えはおれにもわからん」
アルフィミィ「……」
キョウスケ「だが、黙ってお前達に滅ぼされるつもりは毛頭無い……!」
エクセレン「ちょっとボスっぽかったわね、今の。人の話をあんまり聞かない所とか」
ゼンガー「世迷事を聞く必要などない。己の信念を叩きつけてやればよい。行くぞ、我らは……ここで止まれん……!」
キョウスケ「……そういうことだ、アルフィミィ」「戦争は最後に立っていた者が正しい……気に入らん考え方だが、結果的にはそういうことになる……!」
アルフィミィ「わかりました……」「私は……ここで『扉』を開かせていただきますの……新しい種子と……静寂なる宇宙のために……」
<戦闘開始>

<アルフィミィ撃破orHP20%orアインストレジセイアHP60%以下>

アルフィミィ「やはり……急ぎましたのね……それに……」
クスハ「え……!? 急に力が……弱まった?」
アルフィミィ「鍵が……揃わなければ……『扉』は完全に……」
???(アインストレジセイア)「…………」
アルフィミィ「かしこまりました……もう少しだけ時間を……作っていただきたいですの……」
〔巨大アインスト転移〕
〔敵ユニット離脱〕

シャイン「き、消えましたわ!!」
カチーナ「あいつ、また!?」
レフィーナ「ユン、外周部のエネルギーフィールドは!?」
ユン「消えていません! 周辺の状況にも変化なし!」
レフィーナ「で、では、フィールドを張っているのは……!?」
キョウスケ「あの巨大なアインストか……!」
???(アインストレジセイア)「………」
キョウスケ「ならば、倒す……! それだけだ!」

<アインストレジセイアHP40%以下・敵増援1出現>
〔警報〕
エイタ「後方より熱源体、多数接近! シャ、シャドウミラー隊です!!」
テツヤ「何だと!?」
キョウスケ「ちっ……!」
〔敵ユニット出現〕
リュウセイ「あ、あいつら、今までどこに隠れてやがった!?」
ラウル「もしかして、あれがシャドウミラーの……!?」
リュウセイ「ああ、アタマを張ってる連中だ!」
レモン「ふふ……ホントは最後まで見物していたかったんだけど、そうもいかなくなっちゃったのよね」
ギリアム「ここからの脱出が困難になったからか?」
ヴィンデル「そうだ、ヘリオス。アインストシリーズが展開したエネルギーフィールドのせいでな」
キョウスケ「つまり……おれ達は全員ここに閉じこめられたということか」
レモン「そ。私達も試してみたけど、通常転移じゃ外への脱出は不可能……」「まさか、アインストがこんな手を使ってくるとは思わなかったわ」
ヴィンデル「我らがここから脱出するには、次元転移を行わねばならん」「だが、アインストのフィールドを確実に突破するには……」「システムXNの機能が完全でなければならん」
ギリアム「なるほど……それで俺を捕らえに来たわけか」
ヴィンデル「そうだ。そして、エクサランスも手に入れば、なお良し」
ラウル「……!」
レモン「……他にも目的はあるけどね」
ラミア「……」
エクセレン「……」
ヴィンデル「これが最後通告だ。我らと共に来い」
キョウスケ「おれ達の答えは変わらん」
ヴィンデル「……」
レモン「エクセレン、あなたは?」
エクセレン「悪いけど、もうキョウスケの敵に回るつもりはないのよね」
レモン「そう……」
ブリット「争いを食い止めるならともかく、それを広げることに加担なんて出来るか!!」
ヴィンデル「前にも言ったな? 人間の歴史は戦いの歴史だ。それは我々の世界でも、この世界でも同じ」
レモン「そして、常に戦いは人間に新たな進化を促してきた。精神的にも……技術的にも」「それこそ、インスペクターから目を付けられるぐらいにね」
ヴィンデル「戦争がなければ、人類は未だに宇宙へ飛び出すことすら出来なかっただろう……」
ツグミ「確かに、それは事実よ。でも、私達は戦争をするために宇宙を目指しているのではないわ」
ヴィンデル「だが、宇宙を飛ぶための技術の多くが兵器に流用されている」「その最たる物がテスラ・ドライブではないか」
アイビス「それは兵器として使う奴らが悪いだけだよ!」「せっかくの技術や発明を何でも戦争の道具にしてしまう奴らが!」
ヴィンデル「だが、闘争は人間にとって滋養分なのだ」「それがない世界はゆっくりと腐敗し……やがて、取り返しのつかない世界となる」
シャイン「それはあなた達の勝手な理屈でございましょう!」
マサキ「屁理屈ってんだよ、そういうのはな!」
ヴィンデル「真実だ。だが、あのビアン・ゾルダークが行動を起こさなければ……」「連邦政府や連邦軍は腐敗を続け、対異星人用の兵器も量産されることなく…」「地球人は異星人に屈していただろう」
リューネ「それは……!!」
ヴィンデル「ビアンも私と同じく、戦争によって人間の進化を促そうとしたのだ……」「エアロゲイターやインスペクターという異星からの侵略者に打ち勝つために」「そして、その結果……生まれ出たのがお前達という存在だ」「その点で我らシャドウミラーとお前達は似ているのだよ」
リューネ「冗談じゃない! あたし達は争いが続く世界を望んでなんかいないよ!」
ヴィンデル「だが、これらからの時代は戦争を望む者だけが生き延びる……」「人類は闘争によってさらなる進化を遂げなければ、来るべき星間戦争を生き残れんのだ」
ゼオラ「だから、自分達で訓練代わりに戦争をやろうって言うの!?」「戦いを望まない人達まで巻き込んで!」
ヴィンデル「そうだ。戦争が始まれば、人は戦わざるを得なくなる。己自身が生き残るためにな」
アラド「ふざけんな! わけもわからず戦わされるのは、おれ達だけでもう充分だ!!」
ヴィンデル「ならば、何故お前達は戦いに身を投じている? 何のために戦っている?」
クスハ「それは、あなた達のような人達を止めるためです!」
レモン「まるで正義の味方ねえ。……これは駄目かもね、ヴィンデル」
ヴィンデル「下らん。見込みはあるかと話していたが……どうやらこの世界も愚か者の集まりのようだな」
レーツェル「否定させていただこう。愚かなのはお前も同じだ」
ヴィンデル「何……?」
レーツェル「……ビアン総帥や我が父は、己の選んだ道が愚かであることを理解していた……」「だからこそ、自分達の力を凌駕する者が目の前に現れた時……」「彼らへ地球圏の命運を託し、己の愚行を償うために散っていったのだ」
ヴィンデル「フン、己の愚を自覚せぬ者こそが真の愚者ということか」「だが、ビアン達が武力で地球圏を支配すれば、このような事態を招かずに済んだものを」
ゼンガー「DCを否定する者が現れなければ、総帥達もその道を選んだだろう」「だが、先程も貴様が言った通り……結果はここにある」
ヴィンデル「では、何故DC戦争に加担した貴様はここにいる?」「何故、愚行を償うために自決せんのだ?」
ゼンガー「確かに……我らの罪は重い。命ある限り戦い、それを償わねばならん。例え生き恥をさらし続けても」
ヴィンデル「良かろう……。ならば、我らの世界のお前と同じ結末を迎えさせてやる。そして……」
ゼンガー「黙れ。貴様らにウォーダン・ユミルのような存在を作り出させはせん」「奴のように哀しく、虚ろな存在を……もう二度とは」
レモン「……そうね」
ラミア「レモン様……」
レモン「W17、ここまで来たのね。じゃあ……アクセルは……死んだのね」
ラミア「はい……残念ですが……」
レモン「仇討ちはさせてもらうわ。結構気に入ってたのよ、あの人のこと」
ラミア「……私にとっては敵です。敵は倒す……そう教えられてきました」
レモン「そんな所だけは優秀ね、あなた」
ラミア「……はい。アクセル隊長は……最期に……」
レモン「そこまでよ、W17」
ラミア「……レモン様」
レモン「それ以上はいいの。すべてを語ることだけが正しいわけではないわ。……もう少し学ばなければならないわね」
ラミア「……わかりました」
ヴィンデル「人形風情が無駄口を叩くな。アクセルが倒れたとて、我らの作戦は揺るがん」「そして、ヘリオス……我らの理想成就のため、その身柄を貰い受けるぞ」
ギリアム「ヴィンデル、お前達を向こうの世界へ行かせはしない」「必ず葬り去る。その歪んだ理想とシステムXNごとな」
ヴィンデル「ならば、この戦いを永遠の闘争……その皮切りとしてくれよう!」
ラミア「………」「永遠の闘争……その先にあるのは、進化ではなく破滅」「その到達点は……間違っている」「ヴィンデル様、レモ様。お覚悟を決めまくり……いえ、お決め下さい」
ヴィンデル「W17……!」
レモン「ふふ……やっぱり可愛いわよ、あなた」「W17……今の言葉……それはあなた自身の意思なのね?」
ラミア「はい。私はアインストと……あなた方を倒します」「そして進みます……」
レモン「進む……?」
ラミア(アクセル隊長……あなたが最期に言った、生きる道……その到達点まで……!)

<エクセレンvsレモン>
エクセレン「レモン……。あなたと話す機会はこれが最後になるのかしら?」
レモン「おそらくは、ね。エクセレン・ブロウニング」「出来れば、あなたとはもっと別の出会いをしたかったわね。……でも、今となっては」
エクセレン「……あなた達が投降するなら、まだチャンスは残されてると思うけど?」
レモン「すると思う? ……私達は、私達の理想を成就するため、ここまでやってきたのよ?」
エクセレン「それを捨てられない、と?」
レモン「戦争なくして、私という存在はあり得なかった。居場所は……そこしかなかったのよ」「戦争があったからこそ、あの人とも……出会えた。だから、ね」
エクセレン「……でも、その人は……戦争の中で……」
レモン「ふふ……それもまた、戦争の中で生きるということよ……」「異世界……『こちら側』で私達がどう生きられるのか……興味があったわ」「異なった環境の中で、私の子供達……Wシリーズはどのような成長を遂げていくのか……」「そして、あなたと出会うことにより、私達の関係にどういう変化が起こるのか……」
エクセレン「レモン、あなたは……?」
レモン「知りたい? なら、私を倒しなさい……エクセレン」「戦争では、勝者が全てを得る。私を止めることが出来たら……教えてあげてもいいわよ」
エクセレン「……」

<ラミアvsヴィンデル>
ヴィンデル「W17……小賢しい人形めが! あの連中に何を吹き込まれた!?」
ラミア「殺し合い、壊し合い、奪い合う世界……」「それを至上のものとして、すべての世界に当てはめる……」「その考え方が、おそらく間違っているということです、ヴィンデル様」

<ラミアvsレモン>
ラミア「レモン様……!」
レモン「アクセルの仇……あなたが手を下したのかは知らないけど……討たせてもらうわね、W17」
ラミア「私には人を好きになるという感情を理解することは出来ません」「そして……それを妨げる様々な要因のことも」
レモン「……」
ラミア「ですが、私は……それを乗り越えようとし、やがては乗り越えていく男女を大勢見てきました」「戦争がなければ、そういう者達はもっと増えやがっちゃい……いえ、増えるでしょう……」「……もしかしたら、レモン様とアクセル様も……あるいは……」
レモン「……凄いわ、W17。あなたは……いつか“恋”という感情すら理解できるかもしれないわね……」
ラミア「……」
レモン「でもね、これも覚えなさい」「……絶対に退けない戦いがあるということを。例え、それが愚かであると思っていても、ね」「その中で生きることを決める……そこにもまた、人と人のつながりがいるのよ」
ラミア「レモン様……」

<ギリアムvsヴィンデル>
ヴィンデル「貴様をシステムXNに組み込めば、より確実な次元転移が可能となる!」「我が理想の礎となってもらうぞ、ヘリオス!」
ギリアム「ヴィンデル……システムXNはこの世界に……いや、いかなる世界にももう存在してはならないのだ」
ヴィンデル「では、何故貴様はあれで次元転移を行ったのだ?」
ギリアム「俺は……システムXNで元いた世界へ帰るつもりだった。そのための実験だった」
ヴィンデル「何……!?」
ギリアム「だが……やはり、あれは二度と作動させてはならぬ装置……。修復などするべきではなかったのだ」
ヴィンデル「復元……だと!?」
ギリアム「あのシステムは、禁断の機動兵器……そのコアを修復したもの……」
ヴィンデル「ヘリオス、 貴様はいったい何者なのだ!?」
ギリアム「俺はギリアム…… ギリアム・イェーガー」「過去に犯した罪により、並行する世界をさまよう宿命を背負った男だ」
ヴィンデル「!!」
ギリアム「俺という存在が招いた事態を収拾するために……システムXNを破壊するために……」「ヴィンデル・マウザー、俺は貴様を倒す!」

<アインストレジセイア撃破>
???(アインストレジセイア)「…………」
〔敵ユニット撃破〕
キョウスケ「とったぞ……! これで!」
テツヤ「エイタ、状況に変化は!?」
エイタ「あ、ありません! ホワイトスター外周部のフィールドも存在し続けています!!」
テツヤ「何!? なら、フィールドを展開しているのは何者なんだ!?」
キョウスケ「まさか……!?」
リューネ「あいつの上にまだ……!?」
ヴィンデル「ふん……やはり、システムXNの機能が完全でなければ、ここから転移出来ぬようだな……!」

<レモン撃破>
レモン「……ここまで、ね」「まあ、あれだけ長いこと戦争して……ここまで生き延びられただけでも上出来かな……」
※※エクセレンが撃破の場合のセリフ※※
エクセレン「レモン……!」
レモン「ふふ……約束だったわね、エクセレン。あなたと私のこと……」
エクセレン「……」
レモン「『向こう側』のあなたの両親は……軍のとあるプロジェクトに関わる技術者だった……」
エクセレン「軍のプロジェクト……?」
レモン「そ……。機動兵器と……それを操る人造人間を作り出すための……ね」
エクセレン「人造……人間!? それって、ラミアちゃん達……」
レモン「ご名答……。そして、あのシャトル事故であなたが死んだ時……」「あなたの両親は……」「遺体とプロジェクトによって生まれたマテリアルを使って……あなたを再生させようとした……」
エクセレン「……!!」
レモン「でも、記憶と人格は完全には戻らず……今の私という別の……」
ラミア「レモン様……! まさか……まさか……あなたは!?」
レモン「ふふ……W17、私はあなた達とは……違うわ」「私は……人間に近いもの。限りなく……ね」
ラミア「そのことを……アクセル様は……!?」
レモン「……教えてはいないわ。でも、彼のことだから……薄々気づいていたかも知れないわね……」
エクセレン「レモン……!!」
レモン「言ったでしょう……エクセレン。戦争なくして……私という存在は……あり得なかった……」「あの人とも……出会うことはなかった……」
ラミア「レモン様……!」
※※エクセレン以外が撃破の場合のセリフ※※
ラミア「レモン様、まだ間に合います! 脱出を……!」
レモン「これが戦争よ、W17」「私が選び、望んだ世界……その中で消えることに……後悔はないわ……あの人もそうだったように、ね」
ラミア「ならば……何故、己の信じた世界に殉ずるのに……」「そんな哀しそうな声をされるのです……?」「やはり、シャドウミラーが望んだ世界は……!」
レモン「私もね……時々、考えたことはあるわ」
ラミア「レモン様……?」

レモン「もし……戦争がない世界で生まれ……軍とは無縁の形で巡り会っていたら……」
ラミア「巡り会っていたら……?」
レモン「ふふ……やめ……た」「『向こう側』でも……『こちら側』でもない世界で……彼と話す……わ」
ラミア「レモン様……私は……残されてしまうのですか……?」
レモン「そうよ……W17。生きなさい……あなたの精一杯の力で……」「ラミア・ラヴレスとして……」
※※エクセレンが撃破の場合のセリフ※※
ラミア「……!!」
エクセレン「レモン!!」
レモン「じゃあ……ね、エクセレン……」「さようなら……もう一人の……わ…た……」
※※エクセレン以外が撃破の場合のセリフ※※
レモン「……じゃあ、さよなら……」
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

〔敵ユニット撃破〕
※※エクセレンが撃破の場合のセリフ※※
ラミア「レ、レモン様……!!」
※※エクセレン以外が撃破の場合のセリフ※※
ラミア「レモン様……!!」

ラミア「レ、レモン様……!!」
エクセレン「……!!」
ラミア「レモン様……」(あなた達が望んだ世界を作るために生まれた私に……やはりあなたは……新しい道を探せと仰るのですね)(しかし、私は……)
※※エクセレンが撃破の場合のセリフ※※
エクセレン「………」「……レモン……。あなたも……アルフィミィと同じで……」
※※エクセレン以外が撃破の場合のセリフ※※
エクセレン「……ラミアちゃん……」


<ヴィンデル撃破・勝利条件達成>
ヴィンデル「う、うぬうう……!! この私の理想が! 闘争の世界が! あのような連中などに!!」
ラミア「あなたの世界は……否定されたのです、ヴィンデル様……!」
ヴィンデル「人形が何をほざくッ!! かくなる上は、次元転移を!!」
ラミア「!!」
〔ヴィンデル、前進〕
ヴィンデル「アギュイエウス、起動! 転移座標、ASRJ……!」
〔ヴィンデル、システムXN起動〕
ギリアム「そうはさせんぞ!」
〔ギリアム、ヴィンデルへ隣接〕
〔衝撃音〕
〔画面、振動〕

ヴィンデル「ヘリオス!?」
ギリアム「逃がしはせん、ヴィンデル・マウザー!」
ヴィンデル「ふ、ふははは! 血迷ったか、ヘリオス!」「貴様とシステムXNが一つになれば、完全な次元転移が可能なのだぞ!」
ギリアム「はたして、そうかな?」
ヴィンデル「何!?」
カイ「ギリアムッ!!」
レーツェル「何をする気だ!?」
ラミア「もしや……!?」
〔ラミア、ヴィンデルへ隣接〕
〔衝撃音〕
〔画面、振動〕

ヴィンデル「ぬうっ! 貴様ら!!」
ラミア「……」
ギリアム「ラミア……!?」
ブリット「少佐、ラミアさん! いったい、何を!?」
ラウル「も、もしかして!?」
ギリアム「ラミア、君は……!?」
ラミア「あなたの考えはわかっています。このツヴァイザーゲイン……」「システムXNやホワイトスターごと、二度と戻れぬ世界へ行かれるつもりですね?」
ギリアム「!」
ゼンガー「ギリアム、お前!!」
ギリアム「言ったはずだ、ゼンガー。俺は、俺なりのやり方で事態の収拾をつけるとな」
ゼンガー「……!!」
ヴィンデル「ま、まさかッ!?」
ギリアム「付き合ってもらうぞ、ヴィンデル・マウザー……因果地平の彼方へ」
ヴィンデル「な、何だと!? 正気か、貴様!?」
ギリアム「ああ」
カイ「待て、ギリアム!!」
ヴィレッタ「早まらないで! 他にも方法があるはず!」
ラウル「そうです! もしかしたら、エクサランスの時流……」
ギリアム「そこまでだ、ラウル。お前は……お前の道を行け」
ラウル「!」
ギリアム「これは過去に過ちを犯した俺の宿命なのさ。だから、それに付き合う必要はない」「お前達には……俺と違う道を歩んで欲しい。それが俺の願いだ」
ラウル「ギリアム少佐……!」
ギリアム「そして、ラミア……君はここに残れ」
ラミア「いえ……ギリアム少佐。ヴィンデル様を倒すのは私の役目です。そう……思います」「、ギリアム少佐」「そして、仲間達をアインストの結界から解き放つためにも……」「転移に必要なエネルギーは多いほどいいのでしょう?」
ギリアム「……!」
ヴィンデル「W17、貴様ァッ!!」
ラミア「ヴィンデル様……この世界にあなたが……いえ、私達が居られる場所などどこにもないのです」「……アクセル隊長も……レモン様でさえも……です」「だから、ヴィンデル様……いや、ヴィンデル・マウザー大佐……!」「あなたも否定された世界から消えるべきなのです……ッ!」
ヴィンデル「ぬ、ぬおおっ!! 貴様などに!!」「貴様のような人形などにぃぃぃぃぃぃっ!!」
〔ヴィンデルに爆発〕
〔画面、振動〕

キョウスケ「!!」
クスハ「ああっ!!」
エクセレン「ラ、ラミアちゃん!!」
ギリアム「……動力、コア接続……! 転移フィールド、展開……!」「第1転移座標軸、L5宙域・HS3551……」「第2転移座標軸、Z9999……」「システムXN再起動……! ファイナル・コード……」「『アポロン』……!!」
〔エネルギーの充填音〕
〔ヴィンデルにエネルギー集中〕

エイタ「か、艦体周辺に転移反応!! こ、これはっ!!」
テツヤ「しょ、少佐!!」
レフィーナ「まさか、私達をここから脱出させるために!?」
〔ヴィンデルに転移エネルギー収束〕
〔巨大アインスト転移〕
〔敵ユニット出現〕

キョウスケ「ペルゼインだと!?」
エクセレン「お、お嬢ちゃん!!」
アルフィミィ「この時を……待ちわびておりました……」
キョウスケ「何!?」
アルフィミィ「今まさに………『扉』が開きますのよ……」
マサキ「『扉』だと!?」
リュウセイ「そ、そいつは、こないだお前が言ってた……!?」
アルフィミィ「そう……。新たな宇宙への……『扉』ですの」
〔画面、発光〕
【戦闘マップ終了】


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