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No.6
美しき侵入者

【戦闘マップ1開始】
[イベントデモ「レイディバード着陸」]

エクセレン「アテンションプリ~ズ! 当機は無事にラングレー空港へ着陸致しました~!」「乗客の皆様のまたのご利用をお待ちしておりま~す!」
ブリット「……それ、帰ってくる度に言ってますよね」
エクセレン「まあ、こういうのはお約束だから」
キョウスケ「余計なことを言っている暇があったら、さっさと降りる支度をしろ」
エクセレン「はいは~い」
オペレーター「ラングレータワーよりL327、L321。その場で待機せよ」
連邦軍兵「L327、了解」
連邦軍兵「L321、了解」
エクセレン「ん? なんかおっきいのが来るわね」
ブリット「あれはストーク……? いや、違う。戦艦だ」
〔味方戦艦出現〕
ブリット「スペースノア級の壱番艦、シロガネ……修理が終わったのか」
キョウスケ「あの艦を見るのは久しぶりだな」
エクセレン「艦長さんは誰かしら?」
キョウスケ「さあな。ダイテツ・ミナセ中佐でないことは確実だろうが……」
【戦闘マップ1終了】

【シナリオデモ開始】

地球連邦軍ラングレー基地 格納庫
エクセレン「はあ~、終わり終わり! お疲れちゃ~ん! ご飯どうするぅ?」
キョウスケ「気を抜きすぎだ。またスクランブルがかかるかも知れんぞ」
エクセレン「その不安を振り払うべく、明るく振る舞ってるの」「それに、一休みぐらいさせて欲しいわよ。ねぇ、クスハちゃん?」
クスハ「いえ、私は……」
ブリット「君は休んだ方がいいよ。弐式のことは俺に任せてくれ」
クスハ「ううん、私も手伝うわ」
エクセレン「タ……タフねぇ、クスハちゃん」(例のドリンクを飲んでるからかしらん?)
キョウスケ「……とにかく、基地に戻ったからといって気を緩めるな。冗談抜きで、休む暇がないかも知れんからな」
エクセレン「けど、限度ってものはあるわよ。作為的なものを感じない? 私達のローテーション」
ブリット「仕方ありませんよ。自分達はケネス司令から頼りにされてるみたいですから」
エクセレン「わお、相変わらずのポジティブマンねえ。嫌われてる、の間違いじゃなぁい?」
キョウスケ「……笑えんな」
〔歩く足音〕
カイ「キョウスケ、ケネス司令の呼び出しだ」
キョウスケ「了解です」
エクセレン「ほうら来た。きっと絞られるわね」
キョウスケ「逆にこっちが絞りたいぐらいだ」
エクセレン「ん~、ツルツルしてるから、やりにくいかも」
カイ「……事情が事情だ。司令の前で余計なことは言わん方がいいぞ」
キョウスケ「……わかりました」
カイ「ライ、お前は報告書作成用のデータをまとめておいてくれ」
ライ「了解です」
カイ「ラトゥーニ、お前はリョウトとリオを送ってやれ。これ以上ここに残っていると、帰れなくなりかねんからな」
ラトゥーニ「はい」
クスハ「リョウト君、リオ……元気でね」
リオ「ええ。落ち着いたら、メールするわ」
クスハ「私も」
リオ「……でも、妙な健康グッズのカタログは添付しないでね」
クスハ「う、うん」
リョウト「じゃあ、皆さん。僕達はこれで……」
カイ「うむ。色々と助かった。礼を言う。リオ、あんまり常務を心配させるんじゃないぞ」
リオ「はい」
ブリット「元気でな、リオ、リョウト。月へ戻ったら、ラドム博士によろしく」
リョウト「うん、わかったよ」
キョウスケ「機会があれば、また会おう」
ライ「出来れば、戦場以外でな」
リョウト「ええ、そう願いたいですね」
エクセレン「リョウト君、いつまでもリオちゃんのお尻に敷かれてちゃダメよん」「キメる時はガッツーンと! 『黙れ、そして聞け!!』ぐらいな感じで❤」
リョウト「は、はあ」
カイ「おいおい、それじゃゼンガーだ」
エクセレン「あ、そうかも。とにかく、優しい男の子が垣間見せる強さに女の子はメロリンキュ~よん」
リョウト「お……覚えておきます」
リオ(う~ん、リョウト君には無理かも……)
エクセレン「気をつけて帰ってね。シャッチョーさんや常務さんにもよろしく~」
リオ「はい。それじゃ、皆さんもお元気で……」
〔扉の開閉音〕
カイ「では……行こうか、キョウスケ」
キョウスケ「はっ」

連邦軍ラングレー基地 司令室
ケネス「……例の件に関しては箝口令をしく。他人に余計なことを喋るなよ」
カイ「つまり、あの機体も含め……全て忘れろと?」
ケネス「そうだ。イスルギ側の調査もまだ終わっておらん。これは高度に複雑な問題なのだ」
カイ(……詳細な説明はなし、か。どうやら、俺の読みが当たったようだな)
カイ「では、司令……自分達はメンバー選考試験を行います」
ケネス「うむ。それが貴様らの本来の任務だからな」
カイ(よく言う……)
ケネス「下がっていいぞ、少佐。キョウスケ・ナンブ中尉、貴様は残れ」
キョウスケ「はっ」
カイ「では、自分はこれで」(……キョウスケ、お前に同情するよ)
〔扉の開閉音〕
ケネス「さて、中尉。貴様がウォレン中佐に出した要望書のことだが……」
キョウスケ(直々のお達しか。結果は見えたな)
ケネス「……却下する」
キョウスケ「では、我々のローテーションに変更はないと?」
ケネス「うむ。他の小隊はヒュッケバインへの機種変換中だ。慣れるのに少々時間がかかる」
キョウスケ「………」
ケネス「それとも何か? L5戦役の英雄は、この程度で音を上げるのか?」
キョウスケ「いえ。そういうわけではありません。しかし、このままでは機体の負担が大きすぎる……結果的に効率が悪化することになると思いますが」
ケネス「ワシは貴様らの戦歴を高く買っておる。それに応えてみせんか、馬鹿者が」
キョウスケ(気楽に言ってくれる。どうやら、余計なものまで買われているようだな)
〔扉の開閉音〕
リー「失礼します。シロガネ艦長、リー・リンジュン中佐であります」
ケネス「ご苦労、中佐。ここにいる男が貴様の新しい部下、キョウスケ・ナンブ中尉だ」
キョウスケ(新しい部下? どういうことだ?)
リー「貴様がそうか。ATXチームの隊長……DC戦争とL5戦役の英雄。話は聞いている」
キョウスケ「………」
リー「だが、私の部下になるからには遠慮はせん。今まで以上に働いてもらうぞ」
キョウスケ「……はっ」(なるほど、見えたな。要するに厄介払い……ローテーションの見直しどころではない、か)
リー「早速だが、シロガネは補給作業が済み次第、メキシコ高原に潜伏していると思われるDC残党の掃討任務につく」「直ちに引き継ぎと機体搬入を行え。いいな?」
キョウスケ「……了解」
ケネス「中尉、リー中佐は士官学校を全科トップの主席で卒業した逸材だ。彼の下で存分に働け」
キョウスケ「はっ」
ケネス「中佐、シロガネの戦果に期待しておるぞ」
リー「お任せ下さい。こちらの討伐隊以上の働きをお見せしましょう」
ケネス(フン、口の減らん若造め。せいぜいワシのために得点を稼ぐがいい)
キョウスケ(上司に恵まれんのは、おれのジンクスらしいな。やれやれ……)
【シナリオデモ終了】


サブタイトル
「美しき侵入者」


【戦闘マップ2開始】
[デモムービー「アンジュルグ登場」]

〔味方ユニット出現〕
〔ラミア、前進〕
〔ラミアに爆発〕
〔ラミア、着地〕

???(ラミア)「転移は成功したが、不覚をとったな。各部チェック……レーダーとASRSがやられたか」「機体動作に支障はなさそうだが……このままでは移動もままならん」「それに、予定ポイントから大きく外れてしまっているらしい」「む……追いついて来たか」
〔敵ユニット出現〕
所属不明兵(DC兵)「チャーリィよりアルファへ! アンノウンを視認、地上6時方向!」
所属不明兵(DC兵)「各機、アンノウンを追尾。逃がすなよ」
所属不明兵(DC兵)「了解。しかし、あの機体は何だ? 異星人の兵器か?」
所属不明兵(DC兵)「わからん。だが、俺達を見られた以上、撃墜するしかない」
???(ラミア)「……転移先の状況を知る術がなかったとは言え、ここまで裏目に出るとは」
所属不明兵(DC兵)「各機、仕掛けろ!」
???(ラミア)「長距離通信も使えん……何とかしのぐしかあるまい」
<戦闘開始>

<???(ラミア)が戦闘>

???「任務を遂行しなければならんのでな……消えてもらう!」

<敵2機撃破or3PP・味方援軍1出現>
所属不明兵(DC兵)「各機、警戒しろ! この空域へ大型艦が侵入してくる!」「艦影1、パーソナルトルーパー3機の降下を確認! 識別信号は連邦軍!」
〔味方戦艦出現〕
〔味方ユニット出現〕

キョウスケ「アサルト1よりプラチナム1へ。全機、降下完了」
リー「キョウスケ中尉、アンノウンへコンタクトを試みろ」
キョウスケ「アサルト1、了解」
???(ラミア)(あの機体は……!)(形状、機体色に差異はあるが…間違いない。任務の第一段階は成功か?)
エクセレン「わお、えらく趣味的な機体じゃなぁい? ヴァルシオーネちゃんのお友達?」
ブリット「まるで天使みたいだ……」
エクセレン「ブリット君、恋するのはやめときなさい? 種族を超えるにも限度があるから」
ブリット「いや、あの……どこかの誰かじゃあるまいし」
エクセレン「ん~、あの子だったらあり得るかも」
???(ラミア)(該当データあり……ゲシュペンストMk-IV、ヴァイスリッター)(プラン上の機体が実在しているとはな。それに、あれはヒュッケバインの系列機か?)(こちら側では……そうだと言うのか?)
キョウスケ「アンノウンに告ぐ。こちらはATXチーム隊長、キョウスケ・ナンブ中尉だ」
???(ラミア)(ATXチーム……! キョウスケ・ナンブ……!)
キョウスケ「聞こえていたら、所属と姓名を報告しろ」
???(ラミア)(間違いない、『ベーオウルフ』か)
キョウスケ「どうした?」
???(ラミア)「大丈夫だ、聞こえている」
ブリット「女の人の声だ……!」
エクセレン「ま、そりゃそうでしょ。野太い大男の声だったら、インパクト抜群だったけど」
キョウスケ「静かにしろ、エクセレン。……繰り返す。所属と姓名を報告しろ」
???(ラミア)「名前か……。そうだな、ラミア・ラヴレスという。所属は……機密事項のため、言えん」
キョウスケ「機密事項だと?」
リー「……照会は済んだか?」
一般兵「はっ。識別コードはSMSC。イスルギ重工の試作機のようです」
リー「イスルギ重工? リオンシリーズには見えんぞ」
一般兵「ですが、単独行動テストのプランが軍に提出されています」「それによると、テストパイロットはラミア・ラヴレスとなっています」
リー「フン、辻褄は合っているということか」「だが、念のためイスルギ重工に確認を取れ」
一般兵「はっ」
リー「アサルト1、その機体はイスルギの試作機だ。DC残党を掃討した後、保護しろ」
キョウスケ(あれが試作機? それに、こんな所で単独テストとは不自然だ)(例のヴァルシオンの件もある。イスルギ重工絡みとなると、鵜呑みには出来んな)
リー「どうした、アサルト1? 命令を復唱しろ」
キョウスケ「了解。DC残党を掃討し、イスルギの試作機を保護します」
リー(フン……データなどいくらでもねつ造できるが……)(イスルギ重工の横行を食い止める材料になるかも知れん)
キョウスケ「エクセレン、ブリット。聞いての通りだ。ぬかるなよ」
エクセレン「ラジャー了解~! んじゃま、謎の美女の救出劇とまいりますか!」
ブリット「少尉、まだ美女だって決まったわけじゃ……」
エクセレン「こういうのはそういうものってね。ムキムキ君が乗ってたら、アレでしょ」
ブリット「まあ、確かに」
キョウスケ「保護すればわかることだ。……行くぞ!」
ラミア(すでにお膳立てがされていたらしいな。ならば、利用させてもらおう)

<敵全滅・勝利条件達成>
一般兵「索敵範囲内に敵影なし」
リー「警戒態勢に移行。試作機を回収し、危険物処理室で機体の調査を行え」
一般兵「はっ」
リー「それから、イスルギ重工とコンタクトは取れたか?」
一般兵「はい。すでに先方を待たせてあります」
リー「よし、回線をこちらに回せ」
【戦闘マップ2終了】

【シナリオエンドデモ開始】

シロガネ ブリッジ
イスルギ社員「……ええ、確かにSMSCアンジュルグは弊社で開発した機体です」
リー「何故、機密扱いに?」
イスルギ社員「アンジュルグは次期量産主力機のトライアルに提出する予定でして……」「他社への情報漏洩を防ぎたかったのです」
リー「テストパイロットのラミア・ラヴレスについては?」
イスルギ社員「彼女の経歴は、お送りした採用時の信用調査資料の通りです」
リー「了解した。では、速やかに機体とパイロットの引き取りを」
イスルギ社員「それなんですが……各種データ取得のため、アンジュルグとラミアを貴艦に同行させていただけませんか?」「これは弊社ん社長、ミツコ・イスルギからの依頼でもあります」
リー「本艦は現在作戦行動中である。出来ぬ相談だな」
イスルギ社員「そこを何とか。社長の方からも艦長の才能を見込んで、是非にと」
リー「貴社の利益に貢献する気はない。ただでさえも軍上層の一部の人間とイスルギの癒着が問題視されているのだ」「それに、先日のニュースを知らぬわけではあるまい? お前達は裏でDC残党を支援しているのだろう?」
イスルギ社員「あれは……その、弊社も被害者に近い立場でして」
リー「近いだと? 冗談ではない。要求があるなら然るべき査察を受け、筋を通せ」
イスルギ社員「実は、北米方面軍のケネス・ギャレット少将にも根回しが済んでおりまして……」
リー(奴め、金になびいたとでも……? そのような者が地球圏防衛の要などと……私は認めん)
イスルギ社員「まもなく、少将の方から正式にご命令が下るかと」
リー「………」「……機密保持と機体の安全保証は出来んぞ?」
イスルギ社員「それは重々承知致しております。では、何卒よろしくお願い致します」
〔通信のコール音〕
リー「聞いての通りだ、中尉。アンジュルグとラミア・ラヴレスは貴様に預ける」
キョウスケ「いいのですか? 身元が明かされたとは言え、まだ不確定要素が……」
リー「反論は許さん。貴様は私の命令に従っていればいい」
キョウスケ「………」
リー「言っておくぞ、中尉。ハガネに乗っていた時と同じようにふるまえるとは思わんことだ」「命令、そして軍規に違反する者は厳しく処分する。部下達にもそう伝えておけ」
キョウスケ「了解」
リー「では、本艦はいったんラングレーへ帰還する」
キョウスケ「ラングレーへ? 討伐任務は?」
リー「反論は許さん、と言ったぞ?」
キョウスケ「……申し訳ありません」
リー「まあいい。理由を説明してやる」「DC残党の動きは、予想以上に活発だ。今回の任務は長期に渡る可能性が高い」「ケネス司令やラングレー参謀部の見積もりでは、こちらの息が切れる。よって、今の内にラングレーへ戻り、物資を十分に積載する」「……異論はあるか?」
キョウスケ「いえ」
リー「では、以上だ」

シロガネ 格納庫
エクセレン「なるへそ。例の試作機とパイロット……押し付けられたってわけね」「はあ、どうしてキョウスケはそういうとこを引くのかしらねえ」
キョウスケ「おれのせいじゃない。……こういうことが多いのは認めるがな」
ブリット「ところでキョウスケ中尉、アンジュルグの調査結果、聞きました?」
キョウスケ「いや、まだだ」
ブリット「かなりの高性能機らしいんですが……ジェネレーターや武装など、不明な点が多いそうです」
エクセレン「あれって、トライアル提出用の機体なんでしょ?」「おニューの量産型ヒュッケちゃんに取って代わろうってんだから、新技術や企業秘密が満載なのは当たり前じゃない?」
ブリット「そんな言葉で片づけられはしませんよ。どう見たってあれ……リオンシリーズじゃありませんし。本当にイスルギの機体なのかどうか」
キョウスケ「武装もパーソナルトルーパーやアーマードモジュールというよりは、特機タイプのものに近かったな」「イスルギが突然そんな物を作って単独でテスト……どうにも不自然な話だ」
ブリット「ええ。こないだの量産型ヴァルシオンのこともありますしね」
〔扉の開閉音〕
ラミア「私の機体に何か?」
ブリット「!」
エクセレン「あらん、もしかして、あなた……」
ラミア「ええ。アンジュルグのテストパイロットをさせて……もらっちゃったりして……おります、ラミア・ラヴレスで……ございますですのことよ」(ん? な、なんだ?)
ブリット(か、変わった喋り方だな……。コロニーで流行ってるのか)
エクセレン「ほらほら、ブリット君。こういうのはそういうものだったでしょ?」
ブリット「え、ええ、まあ、確かに」
ラミア(何のことだ? まさか、私の正体が……?)
キョウスケ「一つ聞かせてもらいたい。何故、あんな空域で単独テストを?」
ラミア「社命でございま……しょうでしたの。 私はそれに従っただけ……なのでありますのです」
キョウスケ「……?」
ラミア(上手く喋れん……何故だ?)
エクセレン「ねねね、それって方言? どこの出身?」
ラミア「………」
エクセレン「もしかしてぇ、キャラ作りって奴?」
ラミア(この女……)
ブリット「何言ってんですか、少尉。スペースコロニーの出身だって、資料に書いてあったでしょ?」
ラミア「そ、その通りなのでしたのよ? ホホホホ」
ブリット(か、顔が笑ってないよ……)
ラミア(く、間違いない。転移時のショックで言語機能が……!)
エクセレン「ふ~ん……でも、気になるのよねえ」
ラミア(……気づかれたか?)
エクセレン「んふふ~、ラミラミちゃん? ちょっといいかしらん?」
ラミア「私の顔に何か付いておりますのですか?」
エクセレン「顔よりもっと下。ガーネットも顔負けのが、ばい~んとね」
ラミア「下……?」
ブリット「ガーネットさん? ばい~ん? も、もしかして……むむむ、胸の話ですか!?」
エクセレン「あらら~、顔真っ赤にしちゃって。若いわねえ、ブリット君。けど、すぐに連想できちゃうのはどうかしらねぇ~?」
ブリット「うっ」
エクセレン「ほらほら、もっと見ていいのよ」
ブリット「って、何を!?」
ラミア「……『ぱい~ん』とは、これのことだったりしちゃいますでしょうか?」
ブリット「いや、そんな、寄せるなんて……。あぅ」
エクセレン「いやん、鼻血? グラマー美女にウブなシャイボーイ、後はムッツリ男。楽しくなりそうじゃなぁい?」
キョウスケ「誰がムッツリだ」
エクセレン「あら、自覚あるのね」
ラミア(この女……わからん)
エクセレン「どいうわけで……よろしくね、ラミアちゃん」
ラミア「はい」(独得の間合いを持っている女だ。見かけで判断しない方がいい)(キョウスケ・ナンブ同様、警戒が必要か。場合によっては、始末しなければならん)
キョウスケ「……自己紹介をしておこう。おれはキョウスケ・ナンブ……ATXチームの隊長を務めている。階級は中尉だ」
ラミア(ATXチーム……確か、例の部隊の前身だったな)(そして、AAAクラスのターゲット……コード『ベーオウルフ』、キョウスケ・ナンブ)(アクシデントはあったが、任務の第二段階までは成功か)
ブリット「自分はブルックリン・ラックフィールド少尉です。ブリットと呼んでください」
エクセレン「可愛い彼女がいるから、誘惑しちゃダメよん? ラミアちゃん」
ラミア「………」(ブルックリン・ラックフィールド……その名前もデータにある)(問題はこちらのデータに存在していない……この女)
エクセレン「そんでもって、私はエクセレン……エクセレン・ブロウニング少尉よ。よろしくね」
ラミア「!」
エクセレン「どうしたの?」
ラミア(ブロウニング……ブロウニングだと? まさか……)
エクセレン「ん~そんなに変わった名前じゃないと思うんだけど?」
ラミア「一つお聞きしたいのでございますですが……少尉のご家族は?」
エクセレン「家族? 私とパパだけよん」
ラミア(……ただの偶然か。だが、あの方に似ているする……)
エクセレン「そういうことで、ラミアちゃん。私のことは『姐さん』か、『エクセ姉様』って呼ぶこと。それがルールよ?」
ラミア「かしこまっちゃいました。エクセ姉様」
エクセレン「んふふ~、よろしくてよん」
キョウスケ「おかしな上下関係を作るな。……ラミラ・ラヴレス。これからはおれ達と行動を共にしてもらうぞ」
ラミア「よろしくお願い致しますですわ」(後は言語系か……これはどうにもならん)
キョウスケ(……試作機とテストパイロットか。キナ臭い感じだな。何かの前兆でなければいいが)

???
???(ヴィンデル)「反応があっただと?」
???(レモン)「ええ、北米のアラバマでね。『ローズ』からの報告よ」
???(ヴィンデル)「こちらへ来るタイミングと転送ポイントがかなりずれているが……問題はないのか?」
???(レモン)「どうかしら。転移時のエネルギー数値が、予想されていた限界値を遥かに超えている……」
???(ヴィンデル)「……失敗ならば、すぐに次の手を打たねばならん」
???(レモン)「そうあわてないで。ネバーランドと違って、機体の転移そのものは成功しているし……『ローズ』が根回しもしてくれたみたい」「ただ……」
???(ヴィンデル)「何だ?」
???(レモン)「神経系に影響が出るかも知れないわね、あの子の場合。デリケートなのよ」
???(ヴィンデル)「所詮、そんなものか。ならばあの男の捜索に注力した方がいい。こちらへ来ているのは、わかっているのだからな」
???(レモン)「まあまあ、お待ちなさいな。あの子、任務遂行の確実性は高いわよ。彼もそこのところはある程度認めていたでしょ」
???(ヴィンデル)「………」「良かろう。任せる」
???(レモン)(上手くやりなさいな、W17……)
【シナリオエンドデモ終了】


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