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No.09B
戦うボーイズ・アンド・ガールズ

【シナリオデモ開始】
関東エリア
ヴァルストーク/カズマ自室
カズマ「連合宇宙歴99.8.2、航海日誌…」「スペースナイツはナデシコの護衛のために宇宙へ上がり」「俺達はGGGとプリベンターのハイジャック救出作戦に協力することになった」「さらにミスリルもこの作戦のために独自に動いているらしい」「あの組織はよくわからない…。街中にASを持ち込んだり、テロリストと戦ったり…」「親父の話では少なくとも敵ではないそうだが、今回の事件にも勝手に首を突っ込んでくるらしい」「乗客を救いたいならプリベンターと協力すればいいのに単独で作戦を決行するそうだ」「目的は売名行為か、それとも自分達の力自慢か…。真相は俺にはわからない」「どちらにしても今回の依頼が終われば俺達は解放される。その後はトレイラー稼業に戻るだけだ」「トレイラー心得、何事にも束縛されずに自由であれ、で俺は生きていきたい…と」

極東エリア
トゥアハー・デ・ダナン/ブリッジ
テッサ「ハイジャック機の行方はまだつかめないのですか?」
マデューカス「沖縄から羽田へ向かう途中に消息不明になったことから…」「北上してユーラシア連邦の領内に入ったものと思われます」
カリーニン「厄介ですな…。ユーラシア連邦は大西洋連邦主導の連合軍に対して含むところがあります」
テッサ「機を見て、連合軍に反旗をひるがえす可能性もあると?」
カリーニン「そこまで強気には出ないでしょうが何らかの手が用意できれば、地球の盟主の座を狙ってくるでしょう」
マデューカス「では、今回のハイジャックのバックにはユーラシア連邦がいると?」
カリーニン「断言はできませんが…」
テッサ「うかつでした。昨日の今日で仕掛けてくるとは…。我々は敵の力を甘く見ていたようです」
マデューカス「現時点では犯人達の目的がチドリ・カナメであると確認できたわけではありません」「あの機にはリリーナ・ドーリアン外務次官も乗っているのですから」
カリーニン「むしろ、外務次官の専用機のトラブル発生から考えて、彼女こそが標的である可能性が高いかと」
テッサ「…では、テロリストの標的がその両方だとしたら?」
マデューカス「それは…」
テッサ「それでも作戦部は千鳥カナメの情報が他の組織にもれることを恐れ、ミスリル単独の救出作戦を決定した…」「機密保持も重要です…しかし、今はそれよりも大事なものがあるというのに…」
カリーニン「世界の状況は作戦部の予想を超えるスピードで変革しつつあります この事件もそれを象徴する一例でしょう」
テッサ「『ウィスパード』も外務次官もこの世界の明日を左右する存在と言えます」「テロリストがその両方を商品として考えている可能性も低くはありません」
マデューカス「現在、ミスリルの監視衛星が機の着陸先を調査しています」
カリーニン「敵は体内に『猛毒』を抱えております。今はそれに賭けましょう」
テッサ「相良さんのことですね」
カリーニン「彼が首尾よくこちらに通信を送ることができれば、救出作戦の目処も立ちます」
テッサ「頼みましたよ、相良さん…」

極東エリア
某軍事施設/通信室
???(デキム)「さすがの手並みだな、ガウルン。こちらの手のものがもうすぐ合流する。速やかに彼女を引き渡すのだ」
ガウルン「少しお待ちを、公…。実は私達には別の依頼者もいましてね…」「まずは外務次官とは別のある人物をユーラシア連邦に引き渡すことになっていまして…」
???(デキム)「そちらの都合など知ったことではない。リリーナ・ドーリアンの引き渡しを最優先するのだ」
ガウルン「それがですね…。そのユーラシア連邦が外務次官の身柄も引き取りたいとおっしゃってるのですよ」「どうやら彼女を救出したことをネタに連合軍内での足場固めをしたいらしいです」
???(デキム)「何だとっ!?」
ガウルン「おやおや、初耳でしたか…。そう言えば、公はユーラシア連邦と仲がお悪いそうですな…」「いや…公と言うよりもそのバックの方々でしょうが」
???(デキム)「貴様…ワシとユーラシア連邦を秤にかけたな!」
ガウルン「私個人ではなく組織の上層部がですがね。ああ、現場は私に一任されていますが」「では、そろそろ商品を梱包してリボンをかけねばなりませんので失礼します」
???(デキム)「おのれ…『水銀』め! このワシを…」
〔モニターの閉じる音〕
ガウルン「やれやれ…お歳をめされると状況に対して柔軟性にかけるな」「ま…俺としちゃ商品の売り先までは興味はねえな。そこらはAsに任せるさ」「外務次官はせっかくの商品だ。ある武器屋と組んで、せいぜい設ける売り先を決めてくれよな」

某軍事施設/旅客機内
愛「飛行機…山の中を飛んでたと思ったらこんなところに降りるなんて…」
勇「ここ…日本じゃないな…」
愛「じゃあやっぱり、この飛行機は…」
華「怖くない、怖くない…」
護「大丈夫だよ、華ちゃん…。必ず助けが来るから…」
勇「…護…どうやら私達はとんでもない事件に巻き込まれたらしい」「私達は今、とても危険な状況にある。沖縄のように勝手な行動をしたら許さないからね」
護「でも…」
勇「護…ここはパパの言う事を聞くんだ」
護「はい…」
かなめ「大丈夫よ、華ちゃん…。ほら、この世に悪の栄えた試しはないって言うし…」
華「はい…かなめさん…」
宗介(うかつだった…。あの不審な男に気を取られ、こんな結果を許すとは…)(だが、ボディチェックをすり抜けてハイジャックを決行するとは…)(余程の綿密な計画の上でかなりの力を持った組織が実行したということか…)
〔扉の開閉音〕
ガウルン「さて、乗客の皆さん…」「
宗介(あの男は…まさか…!?)
ガウルン「皆さんには複雑な政治情勢の下…などと言うのも赤面ものなのですが…」「やむを得ず我々の人質になっていただいたわけです」
神楽坂「ひ、人質って…! や、やっぱりハイジャック…!?」
宗介(間違いない…。だが、あの男、生きていたのか…)
ガウルン「窓の外をご覧ください。Rk-92…いわゆるアームスレイブというやつですな」「皆さんを歓迎するそうです。ただし、逃亡を試みたりした場合には容赦なく皆さんを射殺します」
風間「そ、そんな…」
恭子「こ、これって…本物なんだよね…。ドラマやお芝居じゃなくて…」
ガウルン「さて…それでは皆さんに少し協力をお願いしよう。マスコミ向けの映像を作りたくてね」「こういうのはなるべく世間の同情を引いた方が我々の要求も通しやすくなる…」「というわけで、そこのお嬢さん…ちょっとこっちに来てくれるかな?」
華「え…わ、私…?」
ガウルン「そうだよ。ちょっとだけオジサン達に協力してくれないかな?」
護「やめろ! 華ちゃんに何をする気だよ!!」
ガウルン「ほう…威勢のいい坊やだ。だけど、あいにく私は男の子ってのは虫唾が走るほど嫌いでね」
勇「ま、護…やめるんだ! …こ、この子達に手を出すのはやめてください!!」
かなめ「そ、そうよ! そんな小さな子に何て事、させるのよ…!」
ガウルン「ほう…ロングヘアのきれいなお嬢さん。では、その役は君にお願いしよう。いっしょに来てもらおう」
かなめ「い…いいえ、その…あたしなんか見ての通りケチな小娘ですから…」「視聴者の皆さんが不快になるだけですって…」
ガウルン「いいから、来いよ。遠慮するな、なあ?」
かなめ「あの…ちょっと…い、イヤです! 放して…放してったら!!」
ガウルン「下手な抵抗はしないことだ。そのキレイな顔に傷がついちまうぞ」
???(リリーナ)「やめなさい、あなた達…!」
恭子「あ…あれって…!? もしかして!」
リリーナ「あなた達の目的は私ではないのですか? ならば、私が行きます。そして、乗客の皆さんは解放しなさい」
ガウルン「これはこれ、リリーナ・ドーリアン外務次官…」「あなたはこの後にお迎えにあがるつもりでしたがそちらから来てくださるとは…」
リリーナ「専用機のトラブルはあなた達の仕業ですね?」
ガウルン「その通り…。とりあえず、その横に控えてるお邪魔虫には消えてもらいましょう…」
宗介「みんな、伏せろ!!」
〔銃声×2〕
リリーナ「ああっ!」
ガウルン「あなたを招待するのにお付のSPは不要でしてね…」
かなめ「ああ…そ、そんな…」
ガウルン「見ない方がいい、お嬢さん。…だが、何が起きたかはわかるだろう? つまり…俺達は本気ってことさ」
かなめ「あ…ああ…」
傭兵「ミスター・ガウルン。ドーリアン外務次官のSPは全て排除しました」
ガウルン「これで邪魔者はいなくなったか…。では、お嬢さん…それと外務次官、私といっしょに来てもらいましょう」
リリーナ「…わかりました。ですが、約束してください。乗客の皆さんに手出ししないと…」
ガウルン「了解です。こちらのお嬢さんも用が済めばお返ししましょう」「…ただ、せっかくのショーを邪魔した者がいたようです。彼にはその報いを受けてもらいます」「…おい、さっき『伏せろ』と言ったのは誰だ…?」
かなめ(あ、あの声…相良君よね…)
ガウルン「…だいたいの検討はついている。そう…こっちの方向だったな…」
宗介(まずい…ここで俺がやられたら千鳥は…)
ガウルン「ほれ…そこの…」
〔クリスタルの砕ける音〕
ガウルン「何だっ!?」
ヒイロ「…すまない…食器を落とした…」
傭兵「こいつ! おどかしやがって!!」
〔殴打音〕
〔画面、振動〕

ヒイロ「ぐうっ!」
宗介(あれは…空港にいた不審な男…)(あいつ…俺を助けたのか…?)
ガウルン「そこまでにしとけ。…どうもシラけちまったな。じゃあ仕事を片付けるとするか…」「俺はレディ二人を連れていく。お前達は念のため、乗客の荷物を調べろ」
傭兵「了解です」
ガウルン「言っておくが諸君。ここは携帯電話の類は通じない。救援を呼ぶなど不可能だよ」
神楽坂「ああ、千鳥さん…! 私がついていながら…」
護「そんな…外務次官さんとかなめさんが…連れてかれちゃう…」
恭子「カナちゃん…リリーナ様…」
宗介(待っていろ、千鳥…。俺が必ず君を救出する…)

極東エリア
ヴァルストーク/ブリッジ
ブレス「キャレット、ホリス。まだハイジャック機の行方はつかめないのか?」
ホリス「消息を絶った状況から考慮してユーラシア連邦内に入ったところまではわかったんですが…」
キャレット「現在 アラユル可能性ヲ 計算中デス」
カズマ「こうしている間にも乗客が危険にさらされているかも知れないってのによ…!」
デュオ「落ち着けよ、カズマ。犯人の狙いは外務次官だ」「乗客には簡単に手を出したりしねえよ、とりあえずはな」
ミヒロ「と、とりあえずって…」
デュオ「自分達の計画が失敗したとなりゃ見せしめで乗客を皆殺しにすることもありえる…」「どう見ても犯人の連中はシロウトじゃねえ。やる時は必ずやるぜ」
凱「くそっ…場所さえわかればすぐにでも救出に向かうのに…」
〔通信のコール音〕
ミヒロ「この音…凱さんの胸から…?」
凱「これは…護からもコールサインだ!」
命「もしかして、護君に渡したGGGポケベルから!?」
凱「あれは通信衛星を利用しているから世界中のどんな場所からも電波を発信することができる…」「これを解析すれば護のいる位置がわかる…!」
アカネ「ハイジャック犯の連中もまさか小学生がそんなもの持ってるとは思ってもみないだろうね!」
シホミ「GGGでも護君からのサインを確認したそうです」「ヴァルストークもそちらに急行せよとのことです」
ノイン「ユーラシア連邦の東部か…。それでも到着まで1時間はかかる」
カトル「大丈夫です、ノインさん。その位置なら、あの人が近くにいます」「こちらからジェット機の正確な位置を送れば、すぐに向かってくれます」
ノイン「そうか…『ウォーター』が彼をサポートしていたか…」
アカネ「誰なの? その『彼』とか『ウォーター』って…」
カトル「僕達の心強い仲間です。そして、彼はおそらくあの機に乗っているはずです」
デュオ「へへ…犯人の奴ら、『猛毒』が仕込んであることを知らずに飲み込んじまったようだな…」「さて…これからたっぷりと腹ん中から苦しんでもらおうぜ」
シホミ「さらにアメリカへ帰国途中の雷牙博士より通信が入っています」
ブレス「雷牙博士が? この非常時にいったい何の用だ…」

極東エリア
某軍事施設/倉庫
カリーニン「…何…爆発物だと?」
宗介「はい…自分は隙を見て機内から抜け出し、この通信を送っていますが…」「ジェット機の貨物部に爆発物がセットされているのを発見しました」
テッサ「何てこと…」
宗介「無力化は非常に困難です。自分の知識や技術では手が付けられません」
テッサ「「そちらの位置はGGGの協力によって確認しています」
宗介「GGGが…? いったいどうやってここを…?」
カリーニン「君も知る例の少年隊員の働きだ。ハイジャック犯も彼がGGGのメンバーだとは思わなかったようだ」
宗介「そうか…護がやってくれたのか…」
テッサ「救出を含む対策はこちらで検討します」
カリーニン「軍曹…チドリのいる場所はわかるか?」
宗介「不明です」「ですが、先ほどもお話した通り敵は千鳥かなめと外務次官の両方をターゲットとしていたようです」「これから捜索しますが彼女達が同じ場所にいるか、別の場所かすらもわかりません」
カリーニン「安全な範囲で捜索しろ。君には陽動の仕事がある」
宗介「了解。…それから、少佐殿…ハイジャック犯のリーダーはガウルンです」
カリーニン「何…?」
宗介「我々が戦った時とはまるで印象が異なりますが、間違いありません」
カリーニン「あの男は死んだはずだ」
宗介「ですが、生きていました。自分が射抜いたはずの額に傷跡が残っています」
カリーニン「わかった。確かに爆弾の件といいいかにも奴らしい手口だ。気を抜くな」
宗介「了解。交信を終了します」
〔モニターの閉じる音〕
宗介(まずは千鳥と外務次官の位置の確認を…)
〔銃を構える音〕
???(傭兵)「…動くな!」
宗介「!」
傭兵「その格好…どうやら、あの学校の生徒か…。ここで何をしていた?」
宗介「………」
傭兵「黙秘か…。日本の高校生というのは随分と肝が据わっているな…」「だが、これでどうだ…!」
〔銃声〕
宗介「くっ…!」
傭兵「威嚇はこれで終わりだ。次は足か腕を打ち抜くぞ! さあ、何をしていたか言え!」
宗介「それは…」
〔殴打音〕
〔画面、振動〕

傭兵「ぐおっ!」
〔人の倒れる音〕
???(ヒイロ)「危ないところだったな…」
宗介「お前は…空港にいた…」
ヒイロ「まさか、あの学生の集団の中に俺と同じよう亜人間がいたとはな…」「俺はプリベンターのエージェントだ。お前の所属は?」
宗介「ミスリルだ。俺は相良宗介軍曹」
ヒイロ「SRTのウルズ7か。俺は…デュオ・マックスウェルだ」
宗介「お前はドーリアン外務次官の護衛か?」
ヒイロ「そうだ。俺は影からリリーナをガードする任務に就いている」
宗介「機内ではお前のおかげで助かった」
ヒイロ「礼はいい。それより、俺に協力しろ」
宗介「外務次官の救出か…。だが、俺には別の任務がある」
ヒイロ「もう一人の少女の救出か…。あの少女…ミスリルがマークしている『ウィスパード』か?」
宗介「ウィスパード…? 何だ、それは…」
ヒイロ「その問いに答えることはできない。…だが、どうやらお前の協力は得られそうにないようだ」「お前は自分の任務を遂行しろ。俺は行く」
宗介「待ってくれ、マックスウェル。感謝の印だ…これを持っていけ」
ヒイロ「これは…?」
宗介「カロリーフレンドだ。機内食を食べ損なって腹も減っているだろうと思って…」
ヒイロ「…チョコレート味か?」
宗介「いや…俺はフルーツ味しか食わん」
ヒイロ「もらおう。俺もフルーツ派だ」
宗介「健闘を祈る、マックスウェル」「だが、気をつけろ…敵のリーダーのガウルンという男、腕は一流だ」
ヒイロ「忠告に感謝する。そちらも健闘を祈るぞ、相良」

極東エリア
某軍事施設/研究室
かなめ「ちょ、ちょっと! 放してよ! 放してったら!」
研究員「大人しくしていろ。さもないと手荒なまねをすることになる」
かなめ「わけわかんないわ! 何よ、この機械!? レントゲンでも撮ろうっての?」
研究員「検査をするだけだ。お前が本物かどうかの」
かなめ「…本物?」
研究員「そうだ…この映像を見ろ」
〔機械の動作音〕
かなめ「何これ…できの悪い3D環境映像…?」
研究員「気分はどうだ?」
かなめ「…気持ち悪い…」
研究員「目を閉じるな。続けるぞ」
かなめ「え、何これ…あ、頭が…」
研究員「そうだ、そのまま見続けろ…」
かなめ「え…ええ…」「二次元準結晶構造…ECS…不可逆的反応相転移こんぽじっとAF」「IFSSれとろすぺくと無限連鎖情報サーキットおーばりゅうむ808…」「始原文明エス…獅子座…な…何よこれ、何なの!?」
研究員「…そうだ、思い出せ。お前が生まれる前から知っている事を」
かなめ「ぶーすてっどガンマぐりふぇぷたん、生産的配列調せせせせ整者ぎゃれおりりりあ…や、やめてぇっ!」
研究員「よし、いいぞ…ククク…」
〔扉の開閉音〕
???(宗介)「その装置を止めろ…! 外の護衛は無力化した!」
研究員「何を言うか! もうすぐ、この娘の…」
〔殴打音〕
???(宗介)「警告は一度きりだ」
研究員「き、貴様…何者だ…」
宗介「…ゴミ係だ」

某軍事施設/通路
ヒイロ「ケガはないか、リリーナ?」
リリーナ「ええ…私は大丈夫です。あなたが来る事を信じていましたよ、ヒイロ」
ガウルン「ちっ…油断したぜ。まさか、外務次官殿に裏のSPがいたとは…」「おまけに緑色に光る子供とはな…。やっぱり、ガキは疫病神だぜ」
ヒイロ「お前達の狙いは何だ? リリーナをさらった目的を言え」
ガウルン「そいつは野暮な質問だぜ。今をときめくリリーナ嬢だ」「彼女の後押しを得られれば大衆を一気に味方につけることができる」「たとえ、それが力尽く、薬漬けのお人形さんだったとしてもな」
ヒイロ「次の質問だ。お前達の組織と、その雇い主は?」
ガウルン「そいつは言えねえな。俺にだってプライドってものがあるしよ」
護「ヒイロさん、危ない!!」
ヒイロ「!」
〔銃声〕
???(トロワ)「動くな動くと外務次官の生命はない…」
ガウルン「見ない顔だな。だが、その服…コロニーの人間か?」
???(トロワ)「ああ…」
ガウルン「商品の受け取りに来たか。せっかちな爺さんだぜ」
???(トロワ)「さあ、こちらに外務次官を渡してもらおう」
ヒイロ「お前は…」
〔WARNING〕
トロワ「どうやら別の場所で何か起きたようだな…」
ガウルン「ちっ…千鳥かなめの方か! おい! ここは任せるぞ!!」
トロワ「………」
ヒイロ「トロワ…」
【シナリオデモ終了】


サブタイトル
「戦うボーイズ・アンド・ガールズ」


【戦闘マップ開始】
宗介「急ぐぞ、千鳥! とにかくここから離れるんだ!」
かなめ「ちょ、ちょっと、相良君! 助けてくれたのはいいけどあんた、いったい何者なの!?」「どこに行くの!? これからいったいどうする気!? 説明してよ!!」
宗介「…実は転校してきて以来ずっと君を尾けていた」
かなめ「何を今さら! んなこたぁ、わかってるわよ! だから、その辺の事情を聞かせなさいよ!」
宗介「…実は俺も詳しい事情は知らない」「わかっているのは、君が何か特殊な存在で、ある諜報機関が生体実験に使おうとしていた事くらいだ」
かなめ「チョーホーキカン!? セータイジッケン!?」
宗介「そうだ。それを未然に防ぐため、護衛として派遣された兵士…それが俺だ」
かなめ「兵士…? 自衛隊…それとも連合軍?」
宗介「違う…ミスリルだ」
かなめ「みすりる?」
宗介「いずれの国にも属さない秘密の軍事組織だ」「各国の利害を超えて地域紛争を未然に防ぎ、対テロ戦争を遂行する精鋭部隊」「俺はそのSRT…特別対応班に所属している」「階級は軍曹。コールサインはウルズ7。認識番号B-3128…」
かなめ「あ、あのね…相良君…。その…ちょっとあなた…ヤバくない?」
宗介「…ヤバい? 確かに、この状況はかなり危険だが」
かなめ「そうじゃなくて、あなた自身が…。その…錯乱とか…妄想癖とか…」
宗介「伏せろ!!」
〔宗介のいる隣の地点に爆発〕
千鳥「きゃあっ!! スケベ! ヘンタイ! 放してよ!」
宗介「出てきたか…!
〔敵ユニット出現〕
千鳥「あ…あれって…!?」
宗介「Rk-92サベージ…ユーラシア連邦の陸戦部隊の主力兵器だ」
かなめ「あ、あれ…あたし達を追ってきてるの!?」
護「宗介さん、かなめさん! こっちです、早く!!」
宗介「護か! 助かる!!」
かなめ「ま、護君…君、またこんな所に来て…! また、お父さんに怒られちゃうわよ!!」
護「でも…宗介さんやかなめさんは僕の秘密を守ってくれて…だから、僕…」
かなめ「あ…ごめんね、護君…。君を責めているわけじゃないのよ…」
宗介「護、君の連絡でGGGも動いているはずだ。もうすぐ救援が来る」
かなめ「それまでどうするのよ!? 護君の力であのASをやっつけちゃえるの!?」
護「大丈夫です! ヒイロさんがいます!!」
傭兵「た、隊長! この基地に何かが落下してきます!」
傭兵「これは…!? モビルスーツのコンテナか!!」
〔味方ユニット出現〕
傭兵「ガ、ガンダム…!?」「白い羽のガンダム…プリベンターの『告死天使』か!」
ヒイロ「行くぞ、リリーナ。サリィがゼロを運んでくれた」
リリーナ「でも、トロワが…!」
ヒイロ「奴には奴の考えがある…」
宗介「ガンダム…。では、デュオ・マックスウェルか…!」
護「ううん、ヒイロ・ユイさんだよ。僕、デュオさんにもヒイロさんにも会ったことあるから間違いないよ」
宗介「そのデュオという男…険しい目をした男ではないか?」
護「デュオさんは明るい人だよ。宗介さんの言っている人はヒイロさんの方だと思う」
宗介「あいつ…偽名を使ったのか…」
ヒイロ「聞こえるか、相良。こちらはリリーナを保護した」「そちらもターゲットを保護したなら護と後退しろ。敵は俺が止める」
護「わかったよ、ヒイロさん!」
宗介「いや、駄目だ…! このままではジェット機に仕掛けられた爆発物が…!」
かなめ「ば、爆発物!?」
ヒイロ「つかまっていろ、リリーナ。相良と護に借りを返す」
リリーナ「あの高校生に…?」
ヒイロ「ああ…フルーツ味の分のな」
<戦闘開始>

<敵2機以下or2PP・味方援軍1&敵増援1出現>

護「宗介さん、大丈夫! 基地の人達はみんなヒイロさんの方へ行ってるよ!」
宗介「千鳥! 君は護と逃げろ!」
かなめ「何言ってるのよ! 護君はともかく、軍事マニアのあんたに何ができるのよ!」
宗介「…確かにこの爆発物は俺の手に余る。だからこそ、君だけには逃げてもらいたい」
かなめ「やっぱり、あんた…シロウトじゃない! そこをどきなさいよ!!」
宗介「やめろ! 下手に配線をいじればその場で爆発する!!」
かなめ「何言ってるのよ! こんな簡単な仕掛け…子供のオモチャじゃないんだから!」「いい? 外部からの信号の受信部と起爆部のサーキットは別物なんだから…ダミーに惑わされなければ簡単…」「これを切れば、外部からのコントロールは受け付けなくなるわよ!!」
宗介「やめろーっ!!」
〔スイッチを押す音〕
護「…大丈夫みたいだけど…」
かなめ「ほら、見なさいよ。あたしの言った通りでしょ?」「理由はわからないけど、見た瞬間、わかっちゃったのよ」
宗介「そんなバカな…。千鳥は勘ではなく完全に理解して配線を切断した…」「どういうことだ、千鳥?」
かなめ「う~ん…さっきの件さと何か関係があるのかな…。少し頭痛もするし…」
〔エネルギーの充填音〕
宗介「いかん! 外部からの制御系が切断されると時限式に切り替わるのか!」
護「どいて、宗介さん!」
かなめ「護君、何をするの!?」
護「僕が爆弾をできるだけ遠くに捨ててくる!」
宗介「やめろ、護! そんなことをしたら君が!!」
護「守るんだ、お父さんをお母さんを…華ちゃんをみんなを…!」
かなめ「護君ーっ!!」
護「…駄目だ…。腕がしびれて、もう…限界だ……」
???(マイク)「護! 今、行くもんね!!」
〔味方ユニット出現〕
護「君は…マイク!!」
〔マイク、護のいる地点へ移動〕
マイク「早く爆弾を貸すもんね!!」
護「う、うん!」
マイク「GO AHEAD!! フルスピードだもんね!!」
〔マイク、前進〕
マイク「飛んでけーっだもんね!!」
〔マイクの近くに爆発〕
かなめ「やった! ありがとう、マイク!!」
〔マイク、護のいる地点へ移動〕
護「ありがとう、マイク。来てくれたんだね」
マイク「オフコース! だって、護はマイクの大事なフレンドだもんね!!」「護の大ピンチにアメリカに帰ってる場合じゃないもんね!」
〔敵ユニット出現〕
護「マイク、ASが来たよ! 早く逃げよう!」
マイク「許さないもんね! 護や華ちゃんを怖い目にあわせた奴らは許せないもんね!」「護はバリバリーンの中に入ってるもんね!」
護「でも、マイクは…戦うのは…」
マイク「あいつら…すっごく悪い奴だもんね! 護達をひどい目にあわせるなんて許せないもんね!」「マイク、あいつらをやっつけるもんね! ファイティングスピリッツを見せてやるもんね!!」
護「マイク!!」
マイク「システムチェーンジ!!」
〔マイク、変形〕
マイク「マイク! サウンダース13世! 最高だっぜ! カモン、ロックンロール!」
護「すごい! すごいよ、マイク! それがマイクのもう一つの姿なんだね!」
マイク「OK、護! あとはマイクにお任せだっぜ!!」
かなめ「マイクって…ただのお笑いロボットじゃなかったんだ…」
宗介「さあ、千鳥…今の内に逃げるぞ」
かなめ「でも、キョーコやクラスのみんなが…」
宗介「心配は要らない。もうすぐ俺の仲間達が来る」

<敵1機以下or3PP・味方援軍2&敵増援2出現>
〔味方ユニット出現〕
宗介「来たか!」
かなめ「あれがあんたの仲間…!?」
〔マオ、宗介がいる地点へ隣接〕
マオ「聞こえる、ソースケ! ジェット機の爆発物は!?」
宗介「問題ない。マイクが既に撤去した」
マオ「マイクって…沖縄にいたあのお笑いロボットが…!?」
マイク「イエス! それくらいは任せてくれだっぜ!」
クルツ「おいおい…コメディアンからロックンローラーに華麗なる転職かよ!」
マオ「…事情は後で聞く。乗客はあたしが誘導するからソースケはかなめと離脱を!」
〔クルツ、宗介がいる地点へ移動〕
クルツ「無事だな、かなめちゃん!」
かなめ「もしかして、沖縄で会ったクルツ君?」
クルツ「覚えててくれたんだ! 嬉しいね~!」「で、ソースケ! お前も無事だったわけね」
宗介「肯定だ」
クルツ「せっかくの再会なんだからもっと嬉しい顔しろよな。で、お前のM9ももうすぐ来るぜ」
〔味方ユニット出現〕
〔M9 ガーンズバック、クルツへ隣接〕

クルツ「ほらよ、お届けものだ。テッサが随分とお前のこと、心配してたぜ」
宗介「大佐殿が?」
クルツ「ありゃお前に気があるかもよ。…お前はかなめを連れて後退しな。後は俺達がやる」
宗介「いや…その役目はお前に任せる」
かなめ「ちょっと、相良君! 何をする気よ!?」
宗介「散々好き放題やってくれた借りは俺が自分で返す」
クルツ「OK、OK! じゃあ、かなめちゃんは俺に任せとけ!」
かなめ「やめなよ! シロウトがそんなロボット、動かせるわけないでしょ!」
宗介「シロウト?」「…俺はシロウトではない。スペシャリストだ」
クルツ「そういうこと! さあ行くぜ、かなめちゃん」「お迎えが来るまで君は俺がエスコートするぜ」
かなめ(じゃあ、やっぱり沖縄の時も、そして、ボン太くんも…)
〔クルツ、後退〕
ヒイロ「相良…ミスリルも来たようだな」
宗介「マックスウェル…いや、ユイ…。そちらも無事に外務次官殿を保護したようだな」
ヒイロ「まだだ。ここかだ脱出して初めて任務完了だ」
宗介「なるほど…家に帰るまでが遠足というやつだな。連携でいくぞ、ユイ」
ヒイロ「俺のことはヒイロでいい」
リリーナ(珍しい…。ヒイロが自分からそんな事を言うなんて…)
宗介「了解だ、ヒイロ。…来るぞ!」
〔敵ユニット出現〕
宗介「楽しい旅行をぶち壊しにした礼、たっぷりさせてもらうぞ!」
かなめ「あれ…本気で言ってんの?」
クルツ「あいつは冗談は言わねえ。こりゃマジっぽいぜ」

<敵全滅・敵増援3出現>
ヒイロ「終わったか…」
マオ「マイクも協力ありがとね。あんたの事、見直したよ」
マイク「この程度、ちょちょいのちょいだっぜ!」
マオ「乗客もとりあえずの避難はした。あとはあたし達の回収を待つだけだね」
宗介「いや、まだだ…。まだ…奴が出ていない」
ヒイロ「あの男か…」
〔敵ユニット出現〕
マオ「銀色のAS…新型かい!?」
ガウルン「フン…こいつのブートにちょいと時間がかかっちまったぜ」「しかし、あのコロニーからの使い…外務次官を逃がしちまうとはとんだ役立たずだぜ」
宗介「…ガウルンか…!」
ガウルン「ハ…クハハ…まさか高校生の中にミスリルのエージェントがいるとは思わなかったが…」「これはたまげた! まさか、カシム…お前とはな!」
宗介「………」
マイク「な、何かあいつ…すごい迫力だっぜ…!」
護「何だか宗介さんのこと、知ってるみたいだけど…」
クルツ「くそっ! 回収部隊はまだかよ!」
マオ「ユーラシア連邦の防衛網の突破に時間がかかっているらしい」「航空部隊はジェット機の乗客の輸送で手一杯だろうね」
宗介「………」
ガウルン「まるで気づかなかったぞ。お前がミスリルにいたとはな…!」「カリーニン大尉はどうした? あの腰抜けは元気か!?」
宗介「なぜお前が生きている…?」
ガウルン「昔の負傷で頭にチタンの板が埋め込んであったもんでね」「あの時、お前が俺の額に撃った弾は角度も浅くてな…。おかげで助かったってわけだ」「しかし、嬉しいね。こんな形で再会できるとはいいよ、最高だ!」「
〔ガウルン、宗介へ接近〕
宗介「生きていたならば、もう一度地獄に叩き落としてやるまでだ」
マオ「ウルズ7、無茶はやめな!」
宗介「奴を倒せば指揮系統は混乱する! そうすれば脱出も容易になる!」
ガウルン「来な、カシム! バラバラにしてやるぜ!」

<宗介(M9 ガーンズバック搭乗)vsガウルン>
宗介「随分と陽気になったな、ガウルン」
ガウルン「おかげでなぁ! あれから色々あったんだよ!」「クク…聞かせてやりたい事は山程あるが時間もない」「てめえらを始末して、あの娘の脳みそをいじり回す仕事があるんでな。ちょっとした宝探しだよ」
宗介「何の話だ…!? 千鳥に何をする気だ!?」
ガウルン「ウィスパードだよ。その娘はほぼ間違いなくウィスパードだ」
宗介「ウィスパード…ヒイロも言っていたが…」
ガウルン「その娘の頭には存在しないブラック・テクノロジーが詰まってるのさ ラムダ・ドライバの応用理論とかなぁ」「その娘の頭の中を自由に出来ればこの世界の軍事バランスは一気にひっくり返るだろうさ」
宗介「何っ…!?」
リリーナ「あの女生徒にそんな力が…」
ヒイロ「事実だ。そして、ウィスパードは既に何人か確認されており…」「ミスリルはそれを保護することを重要な任務としている」
ガウルン「っと、そろそろ講義は終わりだ。急がないとスポンサー達がお怒りになるんでな」

<ガウルン撃破or宗介(M9 ガーンズバック搭乗)vsガウルン(戦闘後)or敵増援3出現の次PP・味方援軍3&敵増援4出現>
〔ガウルン、前進〕
※※ガウルン撃破or宗介(M9 ガーンズバック搭乗)vsガウルン(戦闘後)の場合のセリフ※※
ガウルン「それがお前の本気か、カシム! ミスリルのガラクタも大したことがねえな!」
クルツ「嘘だろ…。M9は連合軍にもおろしていない最新鋭機だぜ…!」「そんじょそこらのASとはケタ違いの性能だってのによ…!」
マオ「あの銀色のASとそのオペレーター…かなり手強い…!」
ガウルン「だが、そろそろ遊びは終わりだ。急がないとスポンサー達がお怒りになるんでな」
※※敵増援3出現の次PPの場合のセリフ※※
ガウルン「ハハハ! どうした、カシム! ミスリルってバックがいるわりには随分と弱くなっちまったもんだな!」
宗介「随分と陽気になったな、ガウルン」
ガウルン「おかげでなぁ! あれから色々あったんだよ!」「クク…聞かせてやりたい事は山程あるが時間もない」「てめえらを始末して、あの娘の脳みそをいじり回す仕事があるんでな。ちょっとした宝探しだよ」
宗介「何の話だ…!? 千鳥に何をする気だ!?」
ガウルン「ウィスパードだよ。その娘はほぼ間違いなくウィスパードだ」
宗介「ウィスパード…ヒイロも言っていたが…」
ガウルン「その娘の頭には存在しないブラック・テクノロジーが詰まってるのさ ラムダ・ドライバの応用理論とかなぁ」「その娘の頭の中を自由に出来ればこの世界の軍事バランスは一気にひっくり返るだろうさ」
宗介「何っ…!?」
リリーナ「あの女生徒にそんな力が…」
ヒイロ「事実だ。そして、ウィスパードは既に何人か確認されており…」「ミスリルはそれを保護することを重要な任務としている」
ガウルン「っと、そろそろ講義は終わりだ。急がないとスポンサー達がお怒りになるんでな」

宗介「しゃべり過ぎだ、ガウルン。隙があるぞ!」
〔宗介、ガウルンへ隣接〕
[イベント戦闘「宗介vsガウルン」]
〔宗介に爆発〕
宗介「な…バカなっ!?」
〔味方ユニット撃破〕
クルツ「ソースケ! おい、ソースケ!! バカ野郎! 返事をしろっ!!」
マオ「ソースケは完全に相手の間合いに飛び込んで、攻撃は確実にヒットした…」「それなのに相手は無傷…そして、一撃でM9を粉砕…。そんな馬鹿なことって…!?」
ヒイロ「くっ…!」
リリーナ「どうしたのです、ヒイロ!?」
ヒイロ「ゼロが言っている…。俺達は負ける…あのASには勝てないと…」
リリーナ「ヒイロ…あなた…」
クルツ「くそ…こうなりゃかなめだけでも逃がさねえと!」
かなめ「ラムダ・ドライバ…虚弦斥力場生成システム…」「攻撃衝動や防衛衝動、そういった意識を増幅し、疑似的な物理力に変換する…」
クルツ「お…おい! どうしちまったんだよ、かなめ! おい!」
ガウルン「カシムは死んじまったようだな。じゃあ、次はスポンサーのリクに応えるとするか」「さて、ドーリアン外務次官…どうやらお迎えがいらしたようですよ」
〔敵ユニット出現〕
マイク「今度はモビルスーツだっぜ!」
クルツ「だがよ! あんなタイプ、見たことないぜ!」
マオ「外務次官誘拐の黒幕ってわけかい…」
ガウルン「ほう…あれだけのサーペントを投入するとは、よほどご老公は外務次官が欲しいらしいな」「どうやら近いうちにでかい花火を打ち上げる気か…。まあ、そこまでは興味ないがな」
マオ「ウルズ2からプリベンターへ! あんたの機体は飛行も可能だな!」「外務次官と千鳥かなめを連れてここから離脱しろ!」
ヒイロ「…了解した」
〔ヒイロ、クルツへ隣接〕
〔五飛、ヒイロへ接近〕

五飛「ヒイロ…お前を行かせるわけにはいかない!」
ヒイロ「五飛か…」
トロワ「五飛…俺達の任務はリリーナ・ドーリアンの確保だ。それを忘れるな」
ヒイロ「………」
五飛「聞いたな、ヒイロ。まずは女を下ろせ。そして、俺と戦え!」
ヒイロ「…断る」
五飛「やはり、そう来るか。ならば、お前と戦って女を奪う!」
マイク「こいつはヤバいぜだっぜ!」
護「大丈夫だよ、マイク! みんなが来てくれた!!」
〔味方戦艦出現〕
〈出撃準備〉
凱「無事か、護!」
護「うん! マイクも頑張ってくれたから!」
マイク「YEAH! アイム マイク!! 待ってたぜ、ガオガイガー!!」
アカネ「あれが雷牙博士から連絡があったロボットみたいだね。形は随分と違うみたいだけど…」
命「でも、自分でマイクだって言ってるから間違いないわ、きっと」
カズマ「護のピンチを知って駆けつけるとは友達想いの奴だぜ!」
ノイン「ヒイロ、リリーナ様は!?」
ヒイロ「無事だ。だが、状況は最悪だ」「今すぐ離脱の準備をしろ。こいつらは勝てない」
デュオ「おいおい! こっちにだってテロリストを叩くにゃ充分な戦力だぜ」
ヒイロ「ゼロが言っている。このままでは俺達は全滅だと」
カズマ「な、何だよ、あいつ…。いきなり縁起でもねえこと言いやがってよ…」
五飛「お前らしくもない…。ゼロの言葉に迷いを生じたか」
カトル「五飛…君はまさか…!?」
ヒイロ「奴だけではない…」
トロワ「………」
デュオ「あっちの謎のモビルスーツにはトロワかよ…!」
カズマ「どういうことだよ、デュオ! お前達の知り合いか!?」
デュオ「事情は俺にもわからねえよ…。だが、とんでもない連中が敵に回っちまったのは確かだ…」
マオ「ウルズ2からウルズ6へ。今の内にあんたはかなめを連れて後退を!」
クルツ「それがよ、姐さん! かなめの奴、様子がおかしいんだ!」「目の前でソースケがやられて頭のネジがぶっ飛んじまったみてえだ!」
マオ「仕方がない! あんたはそこでかなめのガードに徹して!」
ガウルン「いいね…いいね…。ミスリルにGGGにプリベンター…クソムカつく連中が勢揃いだ…」「前菜は済んだ…。では、ディナーをいただくとするぜ!」
〔ガウルン、回復〕
〔ガウルン、精神コマンド「集中」「覚醒」使用〕

キャレット「!?」
ミヒロ「お、お兄ちゃん…よくわかんない力があの銀色のASの周りに…!」
カズマ「とりあえず、あいつがハイジャック犯の親玉らしいぜ…!」
ヒイロ「気をつけろ。とてつもなく危険な相手だ」
かなめ「ラムダ・ドライバ…」
ブレス「各機はあの銀色のASに攻撃を集中しろ!」「奴を倒して、このエリアを離脱する!!」

<トロワor五飛撃破orガウルン撃破(2回目)or敵増援4出現の2ターン後PP・味方援軍4出現>
クルツ「くそっ…! このままじゃジリ貧だぜ!」
かなめ「負ける…このままじゃ…」
クルツ「だから、お前さんだけでも逃がすって言ってるんだよ!」
かなめ「相良君…」
クルツ「おい、ソースケ! 生きているなら返事しやがれ!!」「お前がはっきりしねえからかなめちゃんも困ってるだろうがよ!」
〔カーソル、宗介がいた地点を指定〕
クルツ「くそっ! こうなりゃ近くまで行って確認するしかねえ!」
ヒイロ「ASでは無理だ。俺が行く」
五飛「どこへ行く、ヒイロ! お前の相手はこれだ!!」
クルツ「っと! お呼びでないんだよ、あんたは!」
〔クルツ、五飛へ攻撃〕
〔五飛に爆発〕

五飛「ちっ…狙撃兵か!」
〔ヒイロ、クルツへ隣接〕
クルツ「って、お前! 俺のとこに来てどうすんだよ!?」
ヒイロ「その女が唯一の不確定要素だ。ゼロの予測を超えるのはそれに賭けるしかない」「リリーナを頼むぞ」
クルツ「へ…?」
リリーナ「さあ、あなた! こちらへ!!」
かなめ「え…? あ、あたしがモビルスーツに…!?」
ヒイロ「相良のところに行く。急げ」
かなめ「う、うん!」
〔ヒイロ、宗介がいた地点へ移動〕
リリーナ「頼みます、ヒイロ…」
クルツ「ドーリアン次官殿、自分はミスリルのクルツ・ウェーバー軍曹であります!」「以後、次官殿の安全確保は自分が責任を以って当たります!」
リリーナ「よろしくお願いします、ウェーバー軍曹」
クルツ(この気品と威厳に満ちた微笑…。こりゃドサマギで悪さはできそうにねえな…)
かなめ「こら! 相良君!! 返事しなさいよ! あなた、あたしの護衛じゃないの!?」「そのあんたが死んじゃったらどうすんのよ! そんなんじゃあたしだって逃げられないよ!」
ヒイロ「………」
かなめ「あたし…一生懸命なあんたを見て…少しだけ信じる気になったのに…」「ヒロイン助けて自分が死ぬなんてそんなの全然かっこよくない!! そんなの中途ハンパな責任ホーキよ!」「…帰ろうよ、相良君…。みんなのところへ…いっしょに…。だから…!」「返事をしてよ!!」
???(宗介)「…了解した…」
かなめ「相良君! 生きているのね! 動けるの!?」
宗介「…問題ない。任務を続行する」
かなめ「偉い、相良君! あんたはそうでなくっちゃ!」
ヒイロ「気をつけろ、相良。何か来る…!」
〔味方ユニット出現〕
宗介「AS…? だが、見たことのないタイプだ」
かなめ「ごちゃごちゃ考えてないで乗り込みなさいよ! スペシャリストなんでしょ!」
宗介「肯定だ」
アル「声紋チェック開始。姓名、階級、認識番号を」
宗介「相良宗介軍曹。B-3128」
アル「照合完了。SGTサガラと確認。命令を」
宗介「ハッチ閉鎖。モード4に調整開始。バイラテラル角、3.5」
アル「ラージャ。ラン・モーゴ4。BMSA・3.5.コンプリート」
かなめ「動いた!!」
〔通信のコール音〕
宗介「データ・レコーダーか?」
〔モニターの開く音〕
カリーニン「相良軍曹、君がこの録音を聴いているのなら、このASと合流に成功したということだろう」「この機体の使用は状況を考慮したテスタロッサ大佐殿の決定によるものだ」「なお、このASはARX-7『アーバレスト』と呼ばれている。AIのコールサインは『アル』だ」「高価な実験機なので必ず持ち帰るように…以上。幸運を」
宗介「…アル…といったな」
アル「イエス、サージェント」
宗介「とっとと片付けるぞ」
アル「ラージャ」
ガウルン「生きてやがったか、カシム…! 本当にお前は楽しませてくれる!!」
ヒイロ「下がれ、相良! またあの攻撃が来るぞ!!」
宗介「くっ!」
〔ガウルン、宗介へ隣接〕
[イベント戦闘「宗介vsガウルン」]
〔宗介に爆発〕
クルツ「くそっ! また、あの攻撃かよ!!」
マオ「だけど、ソースケは持ちこたえてる!」
ヒイロ「だが、まだ勝てない…。向こうにあれがある限り…」
かなめ「暗い顔してブツブツ言ってんじゃないわよ! あんた、相良君の親戚!?」
ヒイロ「ゼロがはじきだした未来の予測だ。俺はそれを言ったまでだ」
かなめ「占いを信じてる場合じゃないわよ! 未来なんてものは自分の手で変えるもんでしょ!?」「見なさいよ! 相良君はあんな手品なんかに…」「手品…? 手品…じゃない…あれは…ギジュツ…」
宗介「あの攻撃に耐えられた…。…このASの装甲…どうなっている…」
アル「ラダム・ドライバ、イニシャライズ完了」
宗介「何のことだ?」
アル「回答不能。戦闘の続行を」
ガウルン「ちっ…不発とはな。まだまだ未完成ってとこか」「だが、おかげであの小僧をいたぶる楽しみが残ったってもんだぜ!」
宗介「くっ…!」

<ガウルン撃破or味方援軍4出現の次PP・味方援軍5出現>
ガウルン「ハハハハハ、カシム! 逃げ回るのは随分とうまくなったな!」
宗介「向こうにあの得体の知れない力がある限り、勝てんのか…!」
かなめ「…なるほど…。な…なんとなく…わかる…」
ヒイロ「やはり、そうか…。この女…」
かなめ「気持ち悪い…。TAROS…。彼は…使い方をわかってない。さっきのは…強い防衛衝動が…」「彼に…ヒントを…私が…。いつも…助けられて…だから…。でも…だめ…あたし…これ…」
ヒイロ「意識を保て。お前がお前を制御できなければ全員が死ぬ」
かなめ「あたし…頭の中…ヒント…相良君…死ぬ…みんあ…」
ヒイロ「忘れるな、お前はお前だ…!」
かなめ「うわああああっ! ま…っけるもんかぁ!!」
ヒイロ(ゼロの予測が変わった…? これは…)
かなめ「聞こえる、相良君!!」
宗介「千鳥か?」
かなめ「よく聞いて! あなたの敵は特別な装置を積んでるの!」「搭乗者の攻撃衝動を物理的な力に変換する機械よ!」
ホリス「そんなシステムがあるなんて…」
凱(想いを力にする…。それではまるで…」
宗介「千鳥…君は…」
かなめ「それで! 理由は知らないけどあなたのASにもそれが…」「ラムダ・ドライバが積んであるの! だから、さっきの攻撃を受けても無事だったのよ!」「あなたはさっき自分の身を守りたいと思ったでしょう? それに装置が反応したの!」「あなたの心の中の強いイメージがカタチになるのよ!」
宗介「イメージ? 心? そんな兵器があるわけが…」
凱「いや…ある…! 今はそれを信じて戦え!!」
かなめ「そうよ! 気合よ、気合!!」
宗介「こうか…!」
〔カーソル、宗介を指定〕
宗介「何も起きんぞ!!」
ガウルン「そうかよ! やっぱり、お前達尾ラムダ・ドライバを持っていやがったかよ!」「ハハハ、馬鹿げた戦いだよ。大の男二人がロクに使い方も知らないオモチャで殺しあってるんだぜ!」
宗介「くっ…!」
かなめ「いい、相良君? 大切なのは瞬間的な集中力なの!」「ゆっくり息を吸って一気に吐く。その瞬間、攻撃に自分の気合を注ぎ込むイメージで!」
宗介「そうは言っても…!」
かなめ「じゃあ想像して! あなたが負けたら、あたしはあいつらに捕まっちゃうのよ!」
宗介「!」
ヒイロ「俺は以前にシベリアでこの女と同じような少女を見た…」「薬物の使用により彼女の自我は崩壊寸前まで追い込まれていた」デュオ「その子はまず捕まったら精神的に攻められるだろうぜ。手を変え、品を変え…」
クルツ「あんなことや、こんなことや、そんなことか…!?」
ヒイロ「おそらく、お前の想像している以上のことだ」
クルツ「じゃあ、まさか…!? そりゃまずいって!!」
ミヒロ「…ねえ、どういう事?」
アカネ「…知らないよ…」
ホリス「赤くなってますね、アカネさん。どうしたんです?」
アカネ「う、うるさいっ!!」
凱「イメージするんだ! 彼女のそんな姿を!!」
かなめ「ちょ、ちょっと、それは駄目! …ええい! この際、許す! 想像しなさい!」
宗介「………」
かなめ「あいつはそうしようとしてるのよ? そんなことが許せるの、あんたは!?」
宗介「許せん」
ガウルン「遊びはここまでだ! そろそろ終わりにするぜ、カシム!」
宗介「ガウルン!」
かなめ「行けーっ、ソースケッ!!」
宗介「っ!!」
〔宗介、気力上昇〕
[イベントデモ「ラムダ・ドライバ発動」]
ガウルン「ちっ…! どうやらコツをつかんじまったか!」
宗介「これがラムダ・ドライバ…」
かなめ「そうよ…頑張りなさい…ソース…ケ…」
ヒイロ「よくやった…。後は相良が何とかする。お前はもう眠れ」
かなめ「うん…」
宗介「決着をつけるぞ、ガウルン…!」

<マイクが戦闘>
マイク「サウンドスタンバイ! カモン、ロックンロール! ギンギンだっぜ!!」
護「頑張れ、マイク! 悪い奴らに負けるな!!」

<ヒイロvsトロワ>
トロワ「行くぞ、ヒイロ…」
ヒイロ「お前の意図は理解した。来い…」

<ヒイロvs五飛>
五飛「ヒイロ! 人類はあの戦いで一時の平和を得た! だが、お前は何を手に入れた!?」
ヒイロ「……」
五飛「答えられないか! そうだ…兵士は何も得ていない! だから、俺は戦うんだ!!」

<ヒイロvsガウルン>
ガウルン「プリベンターの『告死天使』か…! その名前はどうも好きになれねえな…!」
ヒイロ「ガウルン…中国語で『九つの龍』。数多くの要人を暗殺し、航空機の爆破も最低二回は実行…」
ガウルン「さすがはプリベンターだ! 俺のこともよく調べてるじゃねえか」「だったら、このコダールにはどうやっても勝てないのもわかるだろう?」
ヒイロ「お前に未来はない。それだけは確実だ」

<デュオorカトルvsトロワ>
カトル「トロワ! どうして君がテロリストの一味に!?」
トロワ「……」
デュオ「毎度のダンマリかよ…! せっかくの再会なんだからちっとは愛想よくしやがれ!!」
トロワ「ここで話すことはない。行くぞ…」

<デュオorカトルvs五飛>
五飛「デュオ、カトル!お前達は何のために戦う!」
デュオ「何のためにって…そりゃよ…」
カトル「多くの人の犠牲の上に得た平和を守るためだよ!」「やめてくれ、五飛! なぜ、テロリストなんかに…」
五飛「黙れ、カトル! 俺は手段は問わない…! 俺の戦いはまだ終わっていない!」

<マイクvsガウルン>
ガウルン「随分と騒々しい奴だぜ。少し黙ってな!」
マイク「そうはいかないぜ! ロックンロールスピリットは不滅だっぜ!」

<宗介(ARX-7 アーバレスト搭乗)vsガウルン>
ガウルン「思い出すぜ、カシム! お前と会ったのは中東だったな!」
宗介「…お前は俺とカリーニン少佐をかくまっていたゲリラのキャンプを襲撃し…」「非戦闘員までも皆殺しにした」
ガウルン「ターゲットはお前達だけだったが、役得ってやつだよ」「その後でお前とカリーニンの逆襲にあって、俺は地獄の入り口を見ることになっちまったがな」
宗介「あの時、お前にとどめを刺しておけばリリーナ・ドーリアンのSPも死なずに済んだかも知れない…」
ガウルン「おやおや…責任を感じているとは相変わらずの甘ちゃんだ」
宗介「ガウルン…お前を生かしていてはさらなる犠牲者を生むだけだ だから、お前はここで叩く…!」

<トロワ撃破>
トロワ「戦闘続行は不可能だ。撤退する」
〔敵ユニット離脱〕
ヒイロ「………」

<五飛撃破>
五飛「忘れるな、ヒイロ! 俺達の戦争はまだ終わってはいない! だから、俺は戦う!」「全ての兵士のためにな!!」
〔敵ユニット離脱〕
ヒイロ「五飛…お前は誰と戦っている…」

<ガウルン撃破・勝利条件達成>
ガウルン「へ…楽しかったぜ、カシム…」
〔敵ユニット撃破〕
クルツ「やったぜ、ソースケ! さすがのあいつもオダブツだ!」
宗介「ああ…今度こそ確実に仕留めた…」
ブレス「敵の隊長機を撃破した! この間に離脱する!」
マオ「ダナンも近くまで来ている! こっちも後退するよ!」
〔味方ユニット離脱〕
〔味方戦艦離脱〕

トロワ「…行ったか…」
【戦闘マップ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

極東エリア
ヴァルストーク/ブリッジ
クルツ「やったな、ソースケ! 大したもんだぜ、お前はよ!」
ヒイロ「…よく見ろ。俺は相良ではない」
クルツ「こいつは失礼! ムッツリ顔があまりにソースケに似てたんでな」
ミヒロ「お兄ちゃん、あれって…」
カズマ「絶対にワザとだぜ、あのパツキンの兄ちゃん…」
宗介「クルツ、千鳥はどうした?」
クルツ「GGGの特別機でGアイランドまで運んでったよ。姐さんとあの緑のちびっ子もいっしょだ」
宗介「そうか…」
デュオ「あんたがミスリルのウルズ7か。本当に高校に潜入してターゲットの護衛をしてるみたいだな」
宗介「…だが、それも終わりだろう…」
クルツ「かもな…。かなめちゃんを狙う押木は今回の件で懲りただろうしな」
カトル「では、君が高校生でいる必要はなくなるのですね…」
宗介「………」
ヒイロ「自分で選べ。ミスリルの兵士として生きるか、学生として生きるか…」「それができなければお前に未来はない」
カズマ「ちょ…極端な奴だな…。だいたい、お前…誰だよ?」
ヒイロ「ヒイロ・ユイ…プリベンターのエージェントだ」
カズマ「ヒイロ・ユイって…あの変人で有名な!?」
ヒイロ「………」
デュオ「な、何でもねえよ、ヒイロ! こいつ…ちょっとどこかでヘンな噂を聞いたみたいでよ!」
クルツ「おいおい…そんなに慌てちゃ噂の犯人がバレバレだろうがよ…」
宗介「チオペンタールを使うか。そうすれば全てがはっきりする」
アカネ「何よ、そのチオペンってのは…」
ホリス「俗に言う自白剤ですよ」
アカネ「さらっと恐ろしいことを言う奴だね、あいつ…」
〔通院のコール音〕
シホミ「ノインさん…プリベンターのウォーターさんから通信が入っています」
ノイン「了解だ。モニターに回してくれ」
〔モニターの開く音〕
サリィ「お疲れ様、ノイン。作戦はうまくいったようね」
ノイン「何とかな…。行方不明だったGGGアメリカのロボットも無事に保護したよ」「彼は護君といっしょに一足先にGGGに帰っている」
サリィ「ミスリルのデ・ダナンもGアイランドシティに向かっているわ。そこで合流しましょう」
カトル「サリィさん…五飛とトロワの事は…」
サリィエ「…五飛は以前から消息不明…、トロワもコロニーの内偵の最中、連絡が途絶えたけど…」「まさかテロリストの一員になっていたなんて…」
デュオ「しかしよ…あの新型のモビルスーツを見る限り、かなりデカい組織がバックに控えてるっぽいぜ…」
カトル「デュオ…もしかしたら…」
デュオ「ああ…俺達が手に入れた情報…トレーズ・クシュリナーダの娘と関係するかもな…」
ヒイロ「………」
サリィ「彼らの所属する組織のことはプリベンターでも調べておくわ」
リリーナ「ヒイロ…どうやら世界の平穏は長くは続かないようです」「異星からの侵略者を前にしても人類はまた人類同士の争いを繰り返そうとしています」
ヒイロ「リリーナ…」
リリーナ「私は沖縄でオーブの武門の方とお会いしました」
ノイン「オーブ連合首長国…連合軍には参加せず中立を表明している太平洋上の小国ですね
リリーナ「ええ…それゆえに世界の情勢には敏感で私に様々な警告をしてくれました」
ヒイロ「わかった、リリーナ…。お前はお前の戦いをしろ。俺はプロジェクトWに参加する」
カズマ「まあ、お前もプリベンターのメンバーだもんな。当然と言えば当然だな」
デュオ「勘違いするなよ、カズマ。俺達はプリベンターだからプロジェクトWにいるわけじゃねえぜ」
カトル「誰かに言われたからとか、組織の決定だからじゃない…」「僕達は僕達がそうするべきだと判断したから戦っているんだ」
カズマ「誰かの決定ではなく自分の判断で…か」
ヒイロ「自分の戦いは自分で選ぶ…。それができなければ、戦いは終わらない…」「あの男のようにな…」
クルツ「ま…とりあえず、かなめの護衛も一段落ってことで俺達SRTもプロジェクトWに参加かもな」
宗介「………」
ブレス「おしゃべりはそこまでだ。諸君、そろそろGアイランドシティに着く。準備をしてくれ」
宗介「世話になったな、ヒイロ。お前には感謝する」
ヒイロ「相良…お前は何のために戦う?」
宗介「…それしか知らないからだ」
ヒイロ「そうか…。お前は根っからの兵士なのだな…」
宗介「………」
ヒイロ(五飛…この男もお前の言う戦いを終えることのできない人間かも知れない…)

関東エリア
トゥアハー・デ・ダナン/格納庫
カリーニン「…ガウルンはどうなった?」
宗介「死にました。今度こそ間違いなく」
カリーニン「そうか。私もその場に立ち会いたかったものだ」
宗介「………」
カリーニン「ラムダ・ドライバについて聞きたいか…。だが、君には知る必要がない、今の段階では」
宗介「少佐…俺だって初歩的な物理くらい知ってます。あんな力を作る装置など聞いたことがない」
カリーニン「では、GGGのGストーンや光子力エネルギー、ゲッター線、核融合炉の制御はどう説明する?」「それらは現実に存在するのだ。あのラムダ・ドライバも含めて…」
宗介「…何をおっしゃりたいのです?」
カリーニン「お前の世代では実感がないだろうが今の兵器テクノロジー異常なのだ」「人型ロボット兵器を始めとして何かがおかしくなっている」「あのラムダ・ドライバはもちろんECSやダナンの推進システムなどどれをとっても発達しすぎている」「どう考えてもおかしいのだ。10数年前には戦場がSFもどきになるなど誰も考えなかった…」
宗介「そういうものでしょうか…」
カリーニン「私は随分前からこの疑問を抱いていた。そういう人間はたくさんいる。こんなものがあるはずない、と…」「しかし、それは現にあるのだ。誰が考えたのかわからないが理論も技術も存在する」
宗介「………」
カリーニン「それらの存在しないはずの技術体系…ブラック・テクノロジーはいったい誰が生み出したのか?」
不可視モード、そしてラムダ・ドライバのようにな。それらはいったいどこから生まれたのか」「無論、先人の努力の結果もある。異星からもたらされたものもある。だが、説明不能のものもある…」「それらはどこから来たのか? それがわかるかね?」
宗介「千鳥のような子ですか。あの『ウィスパード』とか呼ばれる…」
カリーニン「それは私の口からは言えない。だが、頭の中にはとどめておけ」
宗介「了解です」
カリーニン「そして、マオ曹長、ウェーバー軍曹と君には新たな指令が下る」「M9が破壊された以上、君にはこのARX-7で任務に就いてもらうことになる」
宗介「プロジェクトWへの参加でしょうか?」
カリーニン「それだけではない。それと…」

関東エリア
Gアイランドシティ/病院」
かなめ「う、うん…こ、ここは…?」
護「マオさん! かなめさんが気がついたよ!」
かなめ「護君…? じゃあ、あたし…助かったのね…」
マオ「とりあえずは大丈夫みたいね。あなた、ここに運び込まれて丸二日間、眠っていたのよ」
かなめ「ええと…あなたは…?」
マオ「私はメリッサ・マオ…。まずはあなたにお礼を言わせて」
かなめ「え…」
マオ「千鳥かなめさん、あなたは私の部下の相良宗介を救ってくれた生命の恩人よ」
かなめ「あ、あたしは別に…」
マオ「あなたの言葉で彼は目を覚ました。あなたはもしかしたら、彼の『天使』かもしれない」
かなめ「あは…そんなこと…ないですよ」
護「ううん! かなめさん、大活躍だったよ!」「爆弾だって外しちゃうし宗介さんに何だか難しいことアドバイスしてたし!」
かなめ「え~と…その辺りのこと…よく覚えてないんだけど…」
マオ「それでいいのよ。これから誰かに何かを聞かれてもそうやってごまかしなさい」「あそこでの検査の事もASの事もミスリルの事も…」「あなたと護君は遅れた救出されてこの病院に収容された。この一点張りで通しなさい」
かなめ「…わかりました」
護「それでね、かなめさん…。お願いがあるんだけど聞いてくれる?」
かなめ「何かな? 護君には危ないところを助けてもらったし、あたしにできることなら何でも」
護「ええとね…かなめさんもGGGの特別隊員になってもらいたいんだ」
かなめ「えーっ!? あたしが!」
護「うん…。それでね…困った時…」「例えばお父さん達にGGGのことを隠さなくちゃならない時なんかに僕を助けて欲しいんだ」
かなめ「そうか…確かにあたしなら護君の事情も知ってるし、ちょうどいいかもね…」「わかったわ。何でもするって約束だものね。その頼み、引き受けちゃう」
護「ありがとう、かなめさん! …じゃあ、これあげるね。基地の通行証にもなるんだ」
かなめ「通信機…かな? でも、護君のポケベルとはちょっと形が違うみたいだけど…」
護「ええと…それはかなめさんが特別隊員見習いだからだよ」
かなめ「見習いってことは、あたしは護君より下っ端ってことか…」
護(これでいいんだよね、マオさん…)
マオ(ありがとう、護君。これであたし達の仕事もやりやすくなるよ)
かなめ「…それでマオさん…相良君はこれからどうなるんです?」「ヒーローの宿命でやっぱり正体がバレちゃったからいなくなっちゃうんですか?」
マオ「ああ、そのことだけどね…」
〔扉の開閉音〕
恭子「カナちゃんーっ!!」
かなめ「キョーコ…それにみんなに先生も…」
神楽坂「よかった! 千鳥さんに何かあったら私…私…!」
華「護くーんっ!!」
愛「護…護ちゃーんっ!!」
勇「護…あれほど言ったのにまた勝手な事をして…!」
護「ごめんなさい、お父さん…でも、それはね…え~と…」
かなめ「あ、天海さん! 護君はトイレに行った時に偶然、あたしを見つけて…」
???(宗介)「その後、連合軍の救出部隊に協力するために他の乗客とは別行動になっていた」
かなめ「そうそう! そうなんです! だから、護君を怒らないでやってください!」「…って、あんたは…!?」
宗介「失礼だな、千鳥。俺は見舞いに来たんだぞ」
かなめ「ちょ…ちょっと…あんた…」
宗介(俺の配属がGアイランドに決まった。というわけで任務続行だ)
かなめ(任務続行? じゃあ、また学校に…)
宗介(そうだ、当分の間な…)
かなめ「ソースケ! あんたには言いたい事、聞きたい事がたっぷりあるわ! 覚悟はいい!?」
宗介「…問題ない」

関東エリア
GGG/メインオーダールーム
ブレス「…報告は以上だ、大河長官」「ドーリアン外務次官、護君、千鳥かなめ、他の人質…最低限の犠牲で何とか救出に成功した」
大河「ご苦労だったな、ブレス…。それにテスタロッサ大佐も」
テッサ「ご協力に感謝します、大河長官。我々だけでは作戦の成功は有り得なかったでしょう」「聞く所によればGGGアメリカのロボットさんも協力してくれたと」
麗雄「ただの役立たずかと思ったらマイクにあんな機能があったとはな…」「ちっとは兄ちゃんを見直してやるとするか」
フリーマン(あれが雷牙博士が開発したソリタリーウェーブを操るロボット…。世界の命運を握る存在か…)
大河「マイクについては友達のいる日本に置いた方がいいとのことで…」「雷牙博士からの要請で正式にGGGが預かることになった」
麗雄「それがいい。兄ちゃんのところに置いておいたらロクな育ち方をしないだろうからな」
テッサ「…大河長官」「今回の一件でミスリル作戦部も単独での作戦行動に限界を認識しました」「以前よりお話をいただいていたプロジェクトWへの参加要請に対して今この時より参加させていただきます」
大河「ありがとう、、テスタロッサ大佐。ミスリルの協力に感謝する」
テッサ「つきましては、SRT3名の出向とこちらの機密に抵触しない範囲での情報を提供させていただきます」「また、私の指揮する潜水艦トゥアハー・デ・ダナンも哨戒・偵察にご協力いたします」
大河「わかりました、テスタロッサ大佐。そちらもこのベイタワー基地を自由に使ってくれ」
火麻「しかし、ミスリルの協力を取り付けたはいいが、状況はまた混乱してきたな…」
レディ「…まさか、一時はあれほど険悪だったネルガル重工と連合軍が和解するとは…」
大河「うむ…結局、ナデシコは連合軍に編成されることになった…」
フリーマン「唯一の救いはアルテア星の王家の生き残りファーラ姫とその守護ロボットのゴライオンを…」「GGGが預かることになったことでしょう」
大河「その辺りはロゼ事務総長から連合軍を統括する安全保障理事会に働きかけてもらったからな」「星と星の外交ならともっかうたった数名の生き残りなら見て見ぬふりをするというのが理事会の本音だろう」
レディ「ですが、ファーラ姫はゴライオンをプロジェクトWに参加させることを快く承諾してくれました」
麗雄「パイロットである黄金君達5人は地球人だからな。自分達の星を守れることを喜んでおったよ」
ブレス「プリベンターのヒイロ・ユイにミスリルのSRTの3名、そして、そのゴライオン…」「プロジェクトWも一気に戦力が充実したな」
大河「だが、まだ足りない…。人類を脅かす脅威と戦うには今以上の力が必要だ」
〔扉の開閉音〕
カズマ「だったら、俺達を雇わないか?」
ブレス「カズマ…」
カズマ「姉ちゃんやホリス達と話し合ったんだ。こんな時代に俺達に出来ることって何だろうってさ…」「カトルが言ってたろ? 命令とか組織とか関係なく、自分で決めたから戦うって…」「その話を聞いたら組織がどうのってこだわってるのもバカらしくなってさ…。なあ、親父…長官の依頼、受けようぜ」
ブレス「やれやれ…俺が反対したって5対1じゃ勝負にならんだろうが…」
大河「歓迎するぞ、ブレス。そして、カズマ君。今日から君達もプロジェクトWの一員だ」「我々は連合軍とは別に人類を脅かす脅威と戦うスペシャルチームだ」
フリーマン「いい機会だ、長官。いつまでも計画命では動きにくい。そろそろ我々の部隊名を決めよう」
火麻「お前さんがそう言い出すってことはもう腹ん中に名前の案があるんだろ?」
フリーマン「その名は『ヴェルター』…。ドイツ語で「灯台守』の意味だ」
テッサ「ヴェルター…いい名前ですね。希望が感じられます」
大河「地球の未来を照らす灯火を護者達…」「よし…これよりプロジェクトW実行部隊を『ヴェルター』と呼称する!」
カズマ「ヴェルターか…。へへ…ヴァストークファミリーよりもかっこいいな」
ブレス「ところでカズマ…お前が依頼を拒否していた時に言っていたトレイラー心得だが…」
カズマ「何事にも束縛されずに自由であれ…ってやつか?」
ブレス「実はあの心得には続きがある。何事にお束縛されずに自由であれ、無論、この心得にもだ…ってな」
カズマ「じゃあ、俺…ずっと心得の前半に縛られてたっていうのかよ…!」
ブレス「いつか気づくと思って大河と二人で放っておいたがまさか一ヶ月以上かかるとはな」
カズマ「くそっ! 結局、俺達は親父と大河長官の手の平の上だったのかよ!」
ブレス「まだまだ青いな、小僧」
フリーマン「それでだ、ブレス…。正式に依頼の契約ということで報酬の話をさせてもらおう」
ブレス「この一ヶ月で随分とツケをためちまったようだな…」
カズマ「え…ツケって…!?」
ブレス「GGGの設備の使用量、ビットのガレントからのコレクトコールの料金…」「ヴァストークの内装リフォーム、シホミの買い物代金」「お前らの食費諸々…おお、そうだ!」「俺が麗雄博士に頼んでおいたキャレット解析の料金もあるな」
カズマ「ちょっと待った! 俺達…一ヶ月間、ほとんど仕事らしい仕事をしてないんだけど…」
ブレス「まあここの連中は昔なじみなんでな。快く料金・代金はツケにしてくれたんだ」
フリーマン「計算の結果、君達はプロジェクトWの予算に356000Gの借りがあることになる」
カズマ「356000Gって…ぶっちぎりで破産じゃねえか、俺達!」
ブレス「お、おい、フリーマン…ぼったくりじゃないのか?」
フリーマン「費用の大半は君が依頼したサポートロボと」「ヴァストークの機能解明に使われた」「何しろ何重にもプロテクトがかけてありその解析でGGGのメインコンピュータが一時的に麻痺したのだからな」
カズマ「ってことは親父の責任かよ!」
ブレス「…心配するな、カズマ。使っちまったものはまた稼げばいいだけだ」
フリーマン「この額は君達がプロジェクトWに半年間参加することで相殺される」「無論、その間はドックの使用量や食費、燃料費他はこちらがもとう」
カズマ「つまり、俺達…あと半年はただ働き同然なのかよ…」
ブレス「やれやれ…慰安旅行が随分と高くついちまったな…」
〔通信のコール音〕
命「大河長官! ロゼ・アプロヴァール事務総長からのホットラインです!」
カズマ「事務総長ってことは新・国連の代表かよ!」
大河「音声のみの通信とは緊急の用件というわけか…! スピーカーから出力してくれ!」
〔モニターの開く音〕
ロゼ(顔グラは真っ黒)「幸太郎、緊急事態だ」「安全保障理事会の決議によりオービタルリングの大規模な奪還作戦が決行されることになった!」
大河「そんな馬鹿な…! 現在の連合軍の装備ではラダムを駆逐するのは不可能だ!」
フリーマン(それでも決行に踏み切るとは…どうやら連合軍はあれを完成させたようだな…)
ロゼ(顔グラは真っ黒)「おそらくネルガル重工の協力を得て強気になった総司令部が理事会をたきつけたのだろう」「そして、決行日は明日に決まった」
火麻「何だよ、そりゃ!? 先に準備を進めておいて最後に承認を取ったってのかよ!」
ロゼ(顔グラは真っ黒)「無論、こんな茶番を許すわけにはいかないが、オービタルリングの奪還は人類の急務であるのも事実だ」「だが、無用の犠牲を生むことは許されない…!」
大河「わかりました。ただちにプロジェクトW実行部隊ヴェルターは宇宙に上がり…」「可能な限りの協力と負傷者の救出に当たります」
ロゼ(顔グラは真っ黒)「頼んだよ幸太郎。このまま軍の暴走を許せばとんでもないことになるからね」
〔モニターの閉じる音〕
カズマ「無茶だぜ! 連合軍の装備でラダムと正面から戦うなんてよ!!」
ブレス「これが連合軍の現状だ。一部の人間の独占や利権のために全体の統制を欠いている…」「プロジェクトWが立ち上がった裏には軍の腐敗があるわけだ」
大河「ブレス、出向を急いでくれ! ヴェルターは宇宙に上がってもらう!」
カズマ「くそ…せっかくの初出撃が連合軍の尻拭いかよ!!」
【シナリオエンドデモ終了】


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