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No.54
忘れえぬ思い出を胸に


サブタイトル
「忘れえぬ思い出を胸に」


【戦闘マップ1開始】
〔味方ユニット出現〕
〔敵ユニット出現〕

エド「こんな所までザ・データベースの連中が来ているとはよ」
ミゲル「だが、ここで奴らを通したらプラントが危険にさらされる…! ここで絶対に止めるんだ!」
モーガン「わかっている。だからこそ、こうして俺達が連合軍から救援に来ているんだ」
エド「やれやれ…こんな時にノイ・ヴェルターがいてくれたらな」
ジャン「彼らは水星宙域で遊星主、イバリューダーと戦い以後の消息は不明と聞く…」
ミゲル「いない連中を当てにしても仕方ない…!」
シホ「我々は彼らの志を継いであのザ・データベースと戦わねばなりません」
ミハイル「敵の指揮官を落とせば勝負は決する…」「各機はあの黒い機体に攻撃を集中させてくれ」
ジャン「了解だ…! それぞれの健闘に期待する!」
エド「ザフトと連合とオーブのエースが勢ぞろいしてるんだ! 負けるわけにはいかねえぜ!」
<戦闘開始>

<2PP・味方援軍1出現>

〔レーダー反応〕
シホ「この宙域に機体の接近を確認! 数は一機です!」
ジャン「これは…!」
〔味方ユニット出現〕
ミゲル「あの機体は…!」
エド「俺達といっしょにイバリューダーからプラントを守って戦った姐さんか!」
ジャン「ロンド・ミナ・サハク…あなたも来てくれたのですね」
ミナ「この世界が終わってしまっては私も困るのでな」「私なりのやり方で世界を守らせてもらおう」
ジャン「わかりました。少なくとも今は我々は同志です」
ミナ(フ…ギナよ…。このような私を笑うか?)(…だが、私は知ってしまったよ。この世界を作っているのが一人一人の人間である事を…)(だから、私は人間を守る。それが私の治める国、治める世界を守る事だと信じてな)

<ミゲルが戦闘>
ミゲル「黄昏の魔弾と呼ばれた俺がナチュラルと共に戦うとはな…」「だが、悪くはない…! それに、今の俺達には共通の敵がいるのだからな!」

<ミナが戦闘>
ミナ「この世界はまだ終わらせない…! 私の治める国と民達のために!」「さあ『天(アマツ)』華麗に舞え! 今は亡きギナにお前の雄姿を見せてやるのだ!」

<シホが戦闘>
シホ「プラントも地球も変わろうとしている…! 私達の任務は、その世界を守る事だ!」

<エドが戦闘>
エド「おっと! この先は通さないぜ、ザ・データベース!」「各地で好き放題暴れてるらしいがここはこの切り裂きエドが相手になってやるぜ!!」

<モーガンが戦闘>
モーガン「今の俺の任務はプラントの防衛だ! 俺のガンバレルをかわせるかな、ザ・データベース!」

<ミハイルが戦闘>
ミハイル「半年前は泥沼の戦いをしていたナチュラルとコーディネーターが手を取り合うとはな…」「フ…外宇宙からの脅威は強烈なカウンターショックになったという事か」

<ジャンが戦闘>
ジャン「国連の主導の元、人々は組織や国家の枠を超えて手を取り合う事ができつつある…」「変わりつつある世界…この手で必ず守ってみせる…!」

<敵全滅・勝利条件達成>
〔レーダー反応〕
モーガン「いかん…! 別の部隊が来たぞ!」
〔敵ユニット出現〕
ミハイル「増援を用意していたか…!」
エド「くそっ…! どうやら覚悟を決める必要がありそうだぜ!」
ミナ「待て! 各機、回避だ! 砲撃が来るぞ!」
〔マップ上に爆発〕
〔敵ユニット撃破〕

シホ「これはグラビティブラスト…!」
ジャン「では…!」
〔味方戦艦出現〕
〔味方ユニット出現〕

ユリカ「皆さん、お疲れ様! 地球圏に到着です!」
ジョージ「やれやれ…随分と時間がかかってしまったね」
ルリ「仕方ありませんね。遊星主とイバリューダーとの戦いで受けたダメージのおかげで…」「近距離のボソンジャンプしかできませんでしたから」
イザーク「ノイ・ヴェルター! 生きてやがったか!」
ミハイル「さすがだな。ここは素直に賞賛しよう」
ミナ「彼らが生きていたとなれば戦局は変わる」「まだまだ、この世界…終わりはしないか」
【戦闘マップ1終了】

【シナリオデモ1開始】

地球圏エリア
ヴァルストーク/カズマ自室
カズマ「連合宇宙暦101.2.12、航海日誌…」「ジェネシックガオガイガーのゴルディオンクラッシャーがピサ・ソールを破壊し…」「その光を受けたオーガンがグランドクルスアタックでゾーマの反物質砲を相殺した」「物質復元装置を失った遊星主はその身体を維持できなくなり暗黒物質へと還元され…」「イバリューダーの戦闘惑星ゾーマはまた宇宙へと旅立っていった」「だが、久見・ジェファーソンの話では奴らの指導者であるミークはオーガンと同じように心を学び…」「戦う事が全てであったイバリューダーも変わっていくだろうとの事だ」「俺達はあの大爆発の中をボソンジャンプで脱出し、何とか地球圏へと帰還できた」「金星へ向けて出発してから約10日後の事だ」「その間、地球圏の各地はザ・データベースの攻撃にさらされていたそうだ」「どうやら、奴らは俺達の文明の記録を終えて、地球を本気で滅ぼす気らしい」「その攻撃はまさに無差別で地球も月もプラントも関係ないと聞く」「おまけに奴らは神出鬼没でその足取りもつかめない状況にある」「せめて奴らの本拠地がわかれば地球の総力をあげて決戦を仕掛ける事もできるのだが…」「俺達は焦りを感じながら傷ついた機体を修理し、奴らとの決戦の時を待っている」「トカゲ戦争から続いてきた地球の戦い…」「その最後の敵は知の記録者…ザ・データベース…」「そして、その戦いは俺と俺の家族にとって重大な意味を持つものになりそうだ」「親父の全てを受け継いだ敵指揮官アプリカント…俺は奴に勝てるのだろうか…」
〔通信のコール音〕
アリア「入るよ、カズマ」
カズマ「アリアか…。どうした、何か用か?」
アリア「うん…。あんたを呼んできてくれって頼まれたんだ」
カズマ「俺を?」
アリア「その人…あんたとあたしに大事な話があるんだってさ…」

地球圏エリア
オービットベース/医務室
猿頭寺「パピヨン…」
パピヨン「…これでいいのです…。物質に…永遠があってはならないのですから…」
ルネ「だけど…」
パピヨン「パルス・アベルを…始めとする遊星主達はピサ・ソールの消滅と共に暗黒物質へと…戻っていきました…」「レプリジンである…私も同じです…。もうすぐ、この身体は…消えていきます…」
猿頭寺「パピヨン…パピヨン…」
パピヨン「泣かないで、耕助…。私…こうなる事はわかっていた…」「でも、私は…あなたの中で生き続ける…。あなたの思い出の…中で…」
猿頭寺「うん…」
久見「パピヨンさん…」
パピヨン「そして、大事な事を…彼らに伝えなくては…なりません…」
命「彼らって…」
〔扉の開閉音〕
カズマ「パピヨンさん…」
パピヨン「よく来てくれました、カズマさん、それに…アリアさんも…」
アリア「パピヨンさん…あたし…」
パピヨン「悲しいという感情をわかってくれたんですね…アリアさん…」「そんなあなたなら今から私の…話す事を理解してくれると…思います」
カズマ「その話って…」
パピヨン「あなた達のお父様…アプリカントに…ついてです」
カズマ「あの男は…俺の親父じゃない…」
凱「カズマ…」
パピヨン「確かに彼は…あなたのお父様のブレス艦長の…コピーです…」「では、カズマさん…私は…誰ですか?」
カズマ「誰って…パピヨンさんだけど…?」
パピヨン「私が…レプリジンでもそう言ってくれるん…ですね?」
カズマ「それは…」
ルネ「ここにいるパピヨンは本物だ! 身体がレプリジンだろうとそんな事は関係ない!」
猿頭寺「パピヨンはパピヨンだ…。変わりはないよ…」
カズマ「………」
パピヨン「アプリカントが…ブレス艦長の全てを受け継いでいるなら彼もあなたの…お父様でしょう…」
カズマ「ザ・データベースを造った頃はそうだったかも知れない…! だけど、今は!」
パピヨン「では、あなたは…変わってしまった父親なら…倒すのでしょうか?」
カズマ「………」
アリア「カズマ…アプリカント様は…パパは優しかったよ…」「あたしに色んな事を教えてくれて色んな事を話してくれた…」「だから、あたし…お姉ちゃんやチイ姉ちゃんやミヒロに会いたくて…」「あんたの事がずっとうらやましかった…」
ルネ「アリア…。あの男はあんたの父親なんだね…」
アリア「うん…。だから、信じられなかった…」「パパがあたしを破壊するって言った時…」
カズマ「それが今のあの男だ…!」
凱「カズマ…」
カズマ「ありがとう、パピヨンさん…。パピヨンさんの言葉で俺…色んな事が吹っ切れたよ」
パピヨン「では、アプリカントとの…対話を…試みてください…」「もしかすると、そこに道が開けるかも…知れません…」
カズマ「やってみるよ、パピヨンさん…。俺なりの方法で…」
アリア「ありがとう、パピヨンさん…。あたし…あたし達、頑張ってみる…」
パピヨン「信じています…。あなた達の家族が…未来に向けて帆をあげる事を…」
猿頭寺「パピヨン…」
パピヨン「耕助…そろそろあなたの中へ…旅立ちます…」
猿頭寺「うん…」
パピヨン「勇気は…生命の力…。私達、生命ある者は…みんな同じ力を持っています…」「だから、この先訪れる困難も勇気さえあれば…必ず…乗り越え…られるで…しょう…」
ルネ「わかったよ、パピヨン…。その言葉…忘れない…」
凱「俺達は戦う…。君の思い出と共に…」
命「ありがとう、パピヨン…。本当にありがとう…」
猿頭寺「パピヨン…」
パピヨン「耕助…永遠に…いっしょです…」
〔画面、緑に発光〕

地球圏エリア
オービットベース/メインオーダールーム
レディ「この10日間でザ・データベースが人類に与えた被害は甚大なものです」
フリーマン「連合の主要基地が壊滅した今、いずれは市民の住む居住区も攻撃されるだろう…」
大河「この無差別な攻撃を見る以上、彼らは既に地球の文明の記録を完了したという事か…」
未知「そんな事がありえるでしょうか? この地球の文明全てを一年ほどの時間で記録するなんて…!」
ルリ「あのアプリカントの話では地球からの協力者がいたそうです」
大河「テスタロッサ大佐からの報告にあったアマルガムのウィスパードか…」
ルリ「それに千鳥かなめさんも彼らに囚われたままです」「おそらく彼らのウィスパードの力は文明の記録に使われたのでしょう」
火麻「くそっ! 奴らの本拠地さえわかればこっちから殴りこんで勝負をつけてやるのに!」
フリーマン「落ち着け、参謀。その位置の特定については各方面が最大限の努力をしている」
シホミ「レギュレイトさんもオモイカネやアイザックと何度もシミュレーションをしているのですが…」
大河「手がかりもつかめない状態か…」
未知「久見さん…あなたの予言では何かわからないのですか…」
久見「私に見えるものは断片的なイメージに過ぎません」「暗い…忘れ去られた闇…死の淵…彼らの居場所についてはこのようなものしか感じられません」
フリーマン「さすがにそれだけの情報ではアイザック達もシミュレートは難しいだろう」
大河「だが、このまま手をこまねいていては人類はザ・データベースに敗北する…! 何としても彼らの本拠地を…」
〔扉の開閉音〕
テッサ「ザ・データベースの本拠地が判明しました…!」
大河「テスタロッサ大佐…」
テッサ「彼らのいる場所は矮惑星134340…」「忘れられた惑星、冥王星です!」
フリーマン「冥王星…旧世紀には惑星として扱われていた星か…」
大河「既に観測もされていない宙域…確かに盲点だった…!」
レディ「しかし、テスタロッサ大佐…どうやって彼らの居場所を突き止めたのです?」
テッサ「カナメさんです…。彼女が自分の生命を懸けてこの情報を送ってくれたのです」
フリーマン「まさか、君達は…」
テッサ「はい…」「あの力を…ウィスパードの『共振』を使いました」
雷牙「共振…ウィスパード同士の意識の共有…」
フリーマン「だが、それは危険を伴い、最悪の場合は自我の崩壊を招くと聞く…」
テッサ「それでも彼女はやってくれたんです。人類を守るために…」
フリーマン「それは彼女だけではない」「テスタロッサ大佐…危険を承知で共振を使ったのは君も同じだ」
雷牙「君達の勇気、確かに受け取った!」
大河「彼女の決死の覚悟を無駄にしてはならん!」「ノイ・ヴェルター、出撃準備! 目標は矮惑星134340…忘れられた惑星、冥王星だ!」

太陽系エリア
ザ・データベース
かなめ(………)
クリティック「また居眠りか…。ウィスパードの中でもお前は変り種のようだな」
かなめ「あんた…イヤミを言うのが仕事?」
クリティック「何?」
かなめ「つかまって随分と経つけど、あんた…他人の悪口とあら捜ししかしてないんじゃないの?」
クリティック「私はクリティック…批評するのが私の任務だ」
かなめ「その批評家がどうしてあっちのインファレンスってのに地球攻撃を指示してるのよ?」
クリティック「インファレンスの決定に助言を与えるのは私の役目だ」
かなめ「どうだか? その陰険な顔の下でインファレンスを操る事を考えているんじゃないの?」
クリティック「………」
インファレンス「そこまでだ、千鳥かなめ。これ以上、君の無駄な挑発に付き合っている時間はない」
かなめ「じゃあ、一応ボスのあんたに言うわ。今すぐ地球に攻撃するのをやめなさいよ!」
インファレンス「…確かに地球の文明の記録はまだ98.627104%しか済んでいないが…」
クリティック「残りの1.372896%のデータは無価値なものだ」「このまま地球攻撃を続行すべきだ」
インファレンス「わかったよ、クリティック…。君の助言はいつも正しいからね」
アプリカント「………」
かなめ「あんたも黙ってないで何とか言いなさいよ!」「あの二人を作ったのはあんたなんでしょ!」
アプリカント「私の任務は観測者に過ぎん。彼らの決定に口を挟む権利はない」
かなめ「あんた、カズマのお父さんのブレス艦長のコピーなんでしょ!」「あの人だったら、こんな時、絶対に黙っていないのに!」
アプリカント「私はアプリカントだ。ブレスフィールド・アーディガンではない」
〔WARNING〕
クリティック「これは…!?」
インファレンス「どうした、クリティック?」
クリティック「理解不能…。ノイ・ヴェルターがこちらに向かってきている…!」
インファレンス「理解不能…! 広大な宇宙で何の手がかりもなくこちらを発見するなどあり得ない!」「偶然で起こりうる事ではない!」
かなめ(ありがとう、テッサ…。あたしからのメッセージ…ちゃんと感じてくれたんだね…)
クリティック「アプリカント、直ちに防衛部隊を率いて奴らを迎撃しろ」
インファレンス「行くな、アプリカント。お前はここで僕を守るんだ」
アプリカント「…私はどちらの指示に従えばいい?」
インファレンス「僕だ…! 最終決定権は、このインファレンスにあるはずだ」
クリティック「反論。ノイ・ヴェルターの戦力は侮るものではない」
インファレンス「それに反論…! 奴らの相手は、あの連中に任せればいい話だ」
クリティック「…承認。だが、連中が敗れた時にはアプリカントに出てもらうぞ」
インファレンス「承認。…さあ君達、奴らの相手をしてもらおう」
〔ハッチの開閉音〕
???(Dr.ヘル)「いいだろう。あの連中には恨みもある」
かなめ「え…!?」
???(クルーゼ)「…人類の滅びを彼らに見せてあげるつもりだったがどうやら順番が逆になりそうだ」
インファレンス「期待しているよ。君達の中にある憎しみという感情をね」
【シナリオデモ1終了】

【戦闘マップ2開始】

〔味方戦艦出現〕
〔味方ユニット出現〕

〈出撃準備〉
ハーリー「ボソンジャンプ完了。各機も出撃しました」
ルリ「周辺の警戒を続けてください。何が出てくるかわかりませんから」
アカネ「ここが太陽系の最果てなのね」
ホリス「ええ…かつては太陽系9番目の惑星として数えられていた冥王星の宙域…」「ですが、あの星は今は矮惑星134340として完全に人々から忘れ去られています」
カズマ「そして、そこにザ・データベースの本拠地があった…」
シホミ「忘れ去られた星と知の記録者…不思議な組み合わせね」
ミヒロ「アリ姉ちゃん、レギュレイトさん…あれが本当にザ・データベースの基地なの」
アリア「うん…あの周辺の外郭は侵入者を拒むための障壁…いわゆるガードシステムなの」
レギュレイト「あの中には防衛部隊を造り出すための工場プラントと集めた知を記録するデータバンクがあり…」「そして、中心部に知の記録者のマスターシステム…『スキエンティアの心臓』があります」
カズマ「スキエンティアの心臓…」
レギュレイト「かつては私のシステムデータもそこにありました…」
カズマ「じゃあ、あのインファレンスとクリティックって奴の本体はそれって事だな」
甲児「だったら、とっとと突っ込んでその何とかの心臓ってのをぶっ壊しちまおうぜ!」
アリア「そう簡単にはいかないよ。ガードシステムを突破するのだって無理かも知れないんだから」
凱「だが、進むしかない…!」
オーガン「俺達の勝利を待っている全ての人達のためにも…!」
テッサ「相良さん…カナメさんは『共振』という危険を冒して貴重な情報を届けてくれました」「それに報いるためにも私達はザ・データベースを止めなくてはなりません」
※※ボン太くん出撃の場合のセリフ※※
宗介(顔グラは真っ黒)「了解です、大佐殿。そして、自分は千鳥救出の任務、必ず遂行してみせます」
※※ボン太くん未出撃の場合のセリフ※※
宗介「了解です、大佐殿。そして、自分は千鳥救出の任務、必ず遂行してみせます」

カズマ「行くぜ、みんな! ここまで来たら一気に突っ込むぞ!」
ミヒロ「待って、お兄ちゃん! あの星から何か出てきたよ!」
〔敵ユニット出現〕
黄金「ガルラか!」
青銅「そう言えば、ガルラはザ・データベースに協力してたな」
黒鋼「ダイ・バザールを倒したんでそれで終わりだと思ってたぜ」
シンクライン「黙れ、ゴライオン! 貴様らを倒せば、まだガルラは終わらんわ!」
錫石「生きてたんだ、シンクライン。てっきり失敗の責任を取らされてやられちゃったと思ってたのに」
ファーラ姫「ダイ・バザールが敗れた報は既にアルテアに伝えられている!」「支配者が倒れた今、獅子座連合の星々は残るガルラをきっと打ち倒すわ!」
シンクライン「だが、知の記録者の力があればガルラにかつての繁栄を取り戻す事もできる!」「そのためにも、ゴライオン…そして、ノイ・ヴェルター! ここで貴様らを倒してみせる!」
黄金「シンクライン! 俺達はお前にかまっている暇はない!」「さっさとお前を倒してそこを通してもらうぞ!!」
<戦闘開始>

<シンクラインと戦闘(戦闘後)>

シンクライン「ええい、地球人共め! 忌々しくも抵抗を続けるか!」「栄光のガルラ大帝国がこんな所で滅んでなるものか!」
ホネルバ「シンクラインよ、全てはお主が招いた結果じゃ」
シンクライン「何が言いたい、ホネルバ?」
ホネルバ「知っているぞ、シンクライン…。お主がダイ・バザール大帝王を裏切り、出撃させた事を…!」「大帝王が倒れた時からガルラの崩壊は始まったのじゃ!」
シンクライン「奴は大帝王としてこれまでの失敗の責任を取ったまでだ」「そして、今のガルラの大帝王はこの俺、シンクラインだ! 口を慎め、ホネルバ!」
ホネルバ「………」
黄金「シンクラインの艦にはホネルバも乗っているのか…!」
錫石「銀のアニキのカタキだ! 絶対にあの艦は俺達で落としてやろうぜ!」
ファーラ姫「見ていて、銀…そして、お父様とアルテアの民達…」「ここでシンクラインとホネルバを倒し、完全にガルラの息の根を止めてみせるわ!」

<シンクライン撃破>
〔シンクラインに爆発〕
シンクライン「ええい、この艦はもう終わりだ! 脱出するぞ!」
ホネルバ「そうはさせんわ、シンクライン!」
〔炎の噴き出す音〕
〔画面、赤く発光〕

シンクライン「何をする、ホネルバ!? この俺を妖術で攻撃するとはどういうつもりだ!」
ホネルバ「ダイ・バザールは我が息子…」
シンクライン「何だとっ!?」
ホネルバ「その息子を殺したお前をワシは絶対に許さぬわ!」
シンクライン「ええい! こんな所で死んでなるものか!! そこをどけ、ホネルバ!!」
〔斬撃音〕
ホネルバ「ぬおあああああっ!」
シンクライン「思い知ったか、ホネルバ! ガルラの大帝王であるこの俺に歯向かった事を後悔するがいい!」
ホネルバ「ヒッヒッヒッヒッヒ…」
シンクライン「何がおかしい!?」
ホネルバ「貴様はガルラの大帝王にはなれん…。なぜなら、貴様の母親はアルテアの人間だからだ…!」
シンクライン「な、何だと!?」
ホネルバ「ヒッヒッヒ…やはり、知らなかったようじゃな。だが、これは事実よ!」
シンクライン「黙れ…黙れっ!!」
〔斬撃音〕
ホネルバ「ぐぼあああああああああっ!!」
シンクライン「ホネルバ…貴様はこの艦と運命を共にするがいい…」「俺はガルラ大帝国の大帝王! 奴らに最後の勝負を挑んでくれる!」
〔敵ユニット撃破〕
ファーラ姫「シンクラインとホネルバは倒れ、これでガルラは総崩れになる…」
黄金「ああ…ガルラの最期だ…」
錫石「待って、チーフ! 爆発跡から何か出てくるよ!」
〔敵ユニット出現〕
竜馬「あれはダイ・バザールが乗っていたメカブラック獣人!」
ガイ「悪の大帝王の復活か!?」
シンクライン「フフフ…乗っているのは、この俺よ」
ファーラ姫「シンクライン!」
シンクライン「このメカブラック獣人ガルラは我が帝国の象徴! こいつで貴様達を打ち倒してくれる!」
九十九「悪の皇太子の最後の賭けか! ならば、受けて立つ!」
黄金「来い、シンクライン! これが最後の勝負だ!!」
???(Dr.ヘル)「待てい!」
〔敵ユニット出現〕
鉄也「地獄王ゴードンだと!?」
甲児「じゃあ、さっきの声は…!」
Dr.ヘル「フフフ…久しぶりだな、兜甲児よ!」
甲児「Dr.ヘル! 生きていたのか!!」
Dr.ヘル「地獄島で言ったはずだぞ、兜甲児。ワシは必ず舞い戻るとな!」「今がその時よ! ワシは戻ってきた…あしゅらと共にお前達の前に!」
ロウ「おい、どうなってんだ!? どうして、ここに地球や他の組織のメカが揃っているんだ!」
マオ「ザ・データベースが用意した複製だろうね」「知識や文明を記録して巨大な工場プラントを持ってるんだ。これ位、造作もないさ」
甲児「やいやい、Dr.ヘル! ザ・データベースに尻尾を振って地球を支配する気かよ!」
Dr.ヘル「地球の支配? そんな小さなもののためにワシは奴らに協力したのではない!」
竜馬「地球の支配が小さい事だと!?」
Dr.ヘル「この宇宙の全ての知を集める…何と素晴らしい事だろうか!」「飽くなき知の探求に比べれば小さな星の一つなど取るに足りないものよ!」
テッサ「インファレンスはレナード以外にもザ・データベースに協力する地球人がいると言ってましたが…」「それはDr.ヘルの事だったのですね!」
隼人「確かに奴の頭脳は天才の名に相応しいものだ…」「おまけにミケーネ文明を始めとし数々のブラックテクノロジーまで持ってやがる」
カズマ「じゃあ、あいつの協力でザ・データベースは地球の文明を記録できたって事かよ!」
Dr.ヘル「その通りだ!」「そして、その見返りとしてワシは奴らと共に果て無き探求の旅に出る事を認めさせた!」「ワシを認めなかった地球を破壊した後にな!」
甲児「くそっ、Dr.ヘル!! てめえ、地球をザ・データベースに売りやがったのか!」
Dr.ヘル「そして、奴らに協力する地球人はワシだけではないぞ」
〔敵ユニット出現〕
クルーゼ「フ…フフフ…」「ハハハハハハハハ! また、君達に会えるとはな!」
ムウ「ラウ・ル・クルーゼ!!」
キラ「生きていたのか…」
クルーゼ「何を言うんだ、キラ・ヤマト君? 君も生きているというのに」「自分だけが特別だと思うのは君の悪いクセだよ」
キラ「あなたは…!」
プレア「この人の発する気…あのヤキンでの戦いよりも遥かにドス黒くなっている…!」
Dr.ヘル「知の記録者が奴を助けたのはそのドス黒い気…憎悪に興味を持ったためよ」「プログラムである奴らは感情というものを知らないからな」
ムウ「クルーゼ! お前はザ・データベースと共に何をする気だ!?」
クルーゼ「決まっている。人を滅亡させる事だ」
アスラン「何っ!?」
クルーゼ「本来ならば私は歴史に介入し、その流れを操って目的を果たすはずだった…」「だが、力を得たのならば直接、人類に裁きを下す事も悪くはないだろう!」
キラ「あなたという人は…!」
カズマ「くそっ! まだこれだけの悪党が世界には残っていたのかよ!」
甲児「だったら、まとめてぶっ倒すまでだぜ!」
黄金「ああ! 地球を救うためにも俺達は進まなければならないんだ!」
キラ「守ってみせる…この世界を!」
クルーゼ「運命を変える事ができるかな、君達に!」
シンクライン「お前達はここで俺に倒されるのだ!」
Dr.ヘル「そして、地球は滅ぶ! その文明を知の記録者に遺してな!」
カズマ「黙れよ、ド悪党共! てめえらまとめて相手してやるぜ!」

<ヒイロvsクルーゼ>
ヒイロ「ここはお前のいる世界ではない。闇へと帰れ、ラウ・ル・クルーゼ」
クルーゼ「そこへ行くのは私一人ではない。全ての人類が、そこへと向かうべきなのだよ!」
ヒイロ「寂しがる必要はない。俺達はお前のような人間全てをそこへ送るつもりだからな」

<キラvsクルーゼ>
クルーゼ「また君に会えるとはそれだけで生き残った意味があったと言えるよ!」
キラ「あなたはどうして…!」
クルーゼ「疑問を投げかけているだけでは何も解決しないよ!」「もうすぐ地球は滅びる! 君はそのときにも、そうやってなぜ、どうしてと尋ねるのかな!」
キラ「僕の答えは決まっている…!」「僕には守りたい世界がある! たとえ傷つく事になっても守りたい世界があるんだ!!」

<アスランvsクルーゼ>
クルーゼ「間接的にとは言え、父を殺した感想はどうだい、アスラン?」
アスラン「…俺はやるべき事をやったまでだ」
クルーゼ「私も同じだよ。滅ぶべくして滅ぶ世界の時計を少し早めただけさ!」
アスラン「違う! お前のやっていることは未来を捻じ曲げているだけだ!」「だから、俺はお前を止める! 父を利用し、自分の欲望で戦いを広げたお前を!!」

<イザークvsクルーゼ>
イザーク「クルーゼ隊長…いや、ラウ・ル・クルーゼ!」「プラントと地球の戦いを裏から操っていたお前は絶対に許さん!」
クルーゼ「もう地球もプラントも私には関係ないんだよ、イザーク」「だが、君の事だ。益々私を許さないだろうな」
イザーク「その通りだ! この変わり始めている世界をお前の闇に包ませるものか!」

<ディアッカvsクルーゼ>
クルーゼ「ディアッカか…。まさか、あの狡猾な君がノイ・ヴェルターにつくとはな」
ディアッカ「この世の中には損得勘定じゃ計れないものがあるのさ…。それを俺は見つけちまったんでね!」「そういうわけでやらせてもらうぜ、元隊長さんよ!」

<ニコルvsクルーゼ>
クルーゼ「ニコル、君が生きていたとは驚きだったよ」
ニコル「少しの偶然が重なり僕は生きる事ができました」「もうやめてください、クルーゼ隊長! こんな戦いはしてはいけないんです!」
クルーゼ「君は死の淵から帰ってきたが私はそこへ向かうだけなのだよ! 君に私の絶望はわからんよ!」

<ロウvsクルーゼ>
ロウ「しつっこいんだよ、あんたは! そんなに滅亡や破滅が好きなら一人で行きやがれってんだ!」
クルーゼ「それでは駄目なのだよ! 私の感じた絶望を全ての人間に分け与えたいのだから!」
ロウ「だったら、俺が持ってる夢や希望ってのをわけてやるよ! それで満足しやがれ!」

<劾vsクルーゼ>
劾「無意味な戦いをするために残り少ない生命を使うか…」
クルーゼ「無意味な戦いだと…!?」
劾「そうだ。お前が望んでも世界は終わらない。俺達がいる限りな」

<プレアvsクルーゼ>
クルーゼ「君の生命も尽きていなかったか! だが、私の邪魔をするならこの瞬間に終わりを迎える!」
プレア「僕はまだ死ねません! あなたのような憎しみの塊を放っておくわけにはいきませんから!」

<カナードvsクルーゼ>
クルーゼ「まさか、君がキラ・ヤマトと共にいるとはな…」
カナード「お前…まさか、俺に奴の事を教えた男か!」
クルーゼ「だが、君は別の方法で己の存在の証を見つけることができたようだな」
カナード「その通りだ! 俺は人の想いを知った…。それをお前に壊させはしない!」

<甲児vsあしゅら>
甲児「Dr.ヘル、あしゅら男爵! ここで会ったが100年目だ! 今日こそ決着をつけてやるぜ!」
あしゅら「そうはさせんぞ、兜甲児! この地獄王ゴードンにはDr.ヘル様も乗っておられるのだ!」
Dr.ヘル「行け、あしゅらよ! 兜甲児はワシの心残りの一つ!」「奴を倒して、果てない探求の旅へと出発するのだ!」

<鉄也vsあしゅら>
鉄也「さすが科学者と言いたい所だが置き土産に地球を滅ぼそうというなら見逃すわけにはいかないぜ!」
Dr.ヘル「黙れ、剣鉄也よ! ワシを認めなかった星など滅びてしまえばいいのだ!」
鉄也「俗過ぎるぜ、Dr.ヘル! 知の探求を望むなら、その根性を直してからにするんだな!」

<竜馬or隼人or弁慶vsあしゅら>
Dr.ヘル「ゲッターロボよ! 知の記録者には前の宇宙でのお前達の力も記録されている!」
竜馬「何っ!? 前の宇宙にもゲッターは存在していたのか!」
Dr.ヘル「どうだ、知りたいであろう? ならば、ワシにひれ伏せ! さすれば、その望みかなえてやろう!」
竜馬「断る! 悪党に頭を下げる事などできるものか!」「ゲッター線の研究は早乙女博士と共に進めればいい! お前の助けなどいるものか!」

<アキトvsシンクライン>
アキト「悪の帝国との最終決戦…。勝つのは俺達だ」
シンクライン「おのれ、地球人め! そのような結末を勝手に決めるな!」
アキト「決めたのは俺じゃない。悪が滅びるのは不滅のお約束だ」

<凱vsシンクライン>
シンクライン「ぬうう! これが獅子座文明の遺産の力か!」
凱「その通りだ、シンクライン! 獅子の誇りが銀河の平和を守るためにお前を討つ!」

<ブレードvsクルーゼ>
クルーゼ「テッカマンよ! ラダムが滅びたというのになぜお前がいるのだ!?」「お前も共に滅びるべき存在だと言うのに!」
ブレード「ラダムは滅びても俺の戦いは続く! お前のような男を倒すためにな!」

<イーベルvsクルーゼ>
クルーゼ「ラダム樹に取り込まれた時の気持ちはどうだったかな、お嬢さん?」
イーベル「そんな昔の事なんかもう覚えてないわよ!」「今のあたしはテッカマンイーベル! みんなを守る希望の戦士なんだから!」

<オーガンvsクルーゼ>
オーガン「力尽きるその日まで俺は戦い続ける! この素晴らしい世界を誰かの憎しみに染めさせはしない!」
クルーゼ「宿命を超えて戦う君は立派だよ! だが、だからこそ私の闇に君を包んであげよう!」「希望などどこかに失くしてしまう深い闇に!」

<宗介vsクルーゼ>
宗介「プラントと地球の戦争は終わった。それでもまだ戦う気か?」
クルーゼ「ナチュラルもコーディネーターも既に関係ない! 全ての人類に滅びを送るために私はいる!」
宗介「私怨で戦うお前はもう兵士ではない。だったら、こちらも遠慮なく殴らせてもらおう!」

<ボン太くんvsクルーゼ>
ボン太くん「ふも、もふ、ふもふ、ふもっふ!」
クルーゼ「……」
ボン太くん「ふもふ! ふも、ふもっふ!」
クルーゼ(くっ…あの機体を見ていると私の中の闇が薄れていく…!)

<黄金vsシンクライン>
シンクライン「ゴライオン! お前を倒せなかった事がガルラの崩壊へとつながった!」「俺の面子とガルラの再興を賭けてお前を倒す!」
黒鋼「何が面子だ! 悪党のクセに偉そうによ!」
青鋼「それにガルラの再興なんざ認めてなるものか!」
錫石「そんな自分勝手な奴に銀河の守護神のゴライオンが負けるもんかよ!」
ファーラ姫「シンクライン、覚悟! お前を倒して全てに決着をつける!」
黄金「吠えろ、ゴライオン! お前の力で俺達はガルラを倒す!」

<クルーゼ撃破>
〔クルーゼに爆発〕
クルーゼ「ハハハハハハ! 見える…私には見えるぞ!」「世界の終わりが…この世界が炎に包まれる様が!!」
キラ「そんな事は…」「そんな事は僕達がさせない! 僕達、ノイ・ヴェルターが!!」
クルーゼ「ハハハハハハハハハハ!! 人類よ、審判を待つがいい!」
〔敵ユニット撃破〕
ムウ「あいつ…最期の時まで恨み言を吐いていきやがった…」
プレア「あの人の中の憎しみの感情がザ・データベースを呼んだんですね…」

<あしゅら撃破>
〔あしゅらに爆発〕
あしゅら「お、お許しください、Dr.ヘル様! ここまででございます!」
Dr.ヘル「ば、馬鹿な! 最高の頭脳を持つワシがこんな所で朽ちると言うのか!」
甲児「その通りだ、Dr.ヘル! これが地球を売ったお前に相応しい最期だ!」
Dr.ヘル「ぬおおおおおおっ!!」
〔敵ユニット撃破〕
甲児「あばよ、Dr.ヘル…。今度こそ、本当に勝負ありだぜ」
鉄也「探究心に取り付かれ地球を滅ぼす事に手を貸すとはな…」「確かに、あの男はザ・データベースの一員に相応しかったかも知れないな…」

<シンクライン撃破>
〔シンクラインに爆発〕
シンクライン「お、俺はガルラ大帝国の大帝王だ! こんな所で倒れはしない!」
黄金「終わりだ、シンクライン! ガルラは俺達の結集した力の前に敗れるんだ!」
インファレンス「どうしたんだい、シンクライン?」「父ダイ・バザールを裏切ってまで手に入れたのは、こんな無様な結果なのかい?」
アリア「インファレンス様!」
シンクライン「インファレンス、貴様ーっ!」
インファレンス「やはり、君から父と子というものを学ぼうとするのは無駄な試みだったよ」「お別れだ、シンクライン」
シンクライン「おのれ、インファレンス! おのれ、ゴライオン…地球人め!!」
〔敵ユニット撃破〕
黄金「指導者を失ったガルラは滅びる…。姫…アルテアと獅子座連合はガルラに勝利したんだ」
ファーラ姫「ありがとう、黄金…。それにみんなも…」「次は私がみんなの星のために力を貸す番よ!」
カズマ(父と子だと…。あいつ、何を言ってたんだ…?)
アリア(まさか、インファレンス様…)

<クルーゼ&あしゅら撃破>
アキト「敵の中核は撃破した…。後は突入するだけだ」
カズマ「まだだ、アキトさん…! まだ、あいつが出てきてない!」
アリア「カズマ…!」
カズマ「出て来い、アプリカント! ここで決着をつけてやる!」
〔敵ユニット出現〕
アプリカント「いいだろう、カズマ・アーディガン」「ここまで来たのなら私が直々に相手をしてやろう」
アリア「アプリカント様の機体がアルムストラじゃない…!」
アプリカント「この機体の名はヴァルアルム」「始原文明エスの技術と地球の兵器のノウハウから造り上げた私専用の機体だ」
ホリス「つまり、ヴァルザカードと同じ開発経緯というわけですか」
カズマ「上等だ、アプリカント! 互角の機体を持ってきたんなら負けても言い訳すんじゃねえぞ!」
ルネ「カズマ! あんた、パピヨンの話を忘れちまったのかい!?」
凱「お前はアプリカントと話し合うんじゃなかったのか…!?」
カズマ「話し合うさ…!」「ただし、俺達なりのやり方でな!」
シホミ「カズマ…」
カズマ「あいつがもう一人の親父なら言葉なんか必要ねえ…」「いや、言葉なんか使ったらどうせ丸め込まれちまう!」「だったら、ぶつかり合いの中であいつが何を考えているか確かめるまでだ!」
アプリカント「私はアプリカントだ。ブレスフィールド・アーディガンではない」「だが、その力は全てブレスフィールド・アーディガンと同じだ」「お前では私には勝てん…!」
カズマ「だったら、てめえをぶっ倒して念願の親父超えを果たしてやるぜ!」「姐さん、チイ姉、ミヒロ、ホリス、アリア、レギュレイト! 文句はねえな!」
シホミ「いいわ、カズマ」
アカネ「やろうよ、カズマ!」
ホリス「見せてください、トンビがタカを超える所を」
ミヒロ「私もがんばるよ、お兄ちゃん!」
アリア「カズマを信じる! あたし、カズマを信じてるよ!」
レギュレイト「みんなの想いをこのヴァルザカードに…」
デュオ「思いっきりやれ、カズマ!」
カトル「周囲の敵は僕達に任せて!」
ブレード「お前は自分の戦いをしろ!」
甲児「負けるんじゃねえぜ、カズマ!」
※※ボン太くん出撃の場合のセリフ※※
宗介(顔グラは真っ黒)「ケリは自分の手でつけろ」
※※ボン太くん未出撃の場合のセリフ※※
宗介「ケリは自分の手でつけろ」

劾「お前の中の巨大な壁…キャプテン・ブレスを超えてみせろ」
ロウ「お前ならやれる、カズマ! 信じてるぜ!」
カズマ「おう! 任せてもらうぜ、この勝負!!」「行くぜ、アプリカント! ヴァルザカードの拳で全てを確かめてやる!!」
アプリカント「来い、カズマ! お前では私には勝てん事をその身体に叩き込んでやる!!」

<カズマvsアプリカント>
アプリカント「遅い、カズマ・アーディガン! 回避運動時に姿勢が乱れるからその補正に時間を取られるのだ!」
シホミ「カズマの弱点を的確に…!」
アカネ「やっぱり、あたし達じゃあの男に勝てないの…!?」
カズマ「たとえ、あいつが親父でも…いや、親父だからこそ俺は負けるわけにはいかねえ!」
アリア「カズマ…」
カズマ「俺はいつかは親父を超える男になるつもりだった…だったら、今日をその日にしてやるぜ!」
ホリス「OKです、カズマ! その瞬間、見せてもらいますよ!」
ミヒロ「頑張れ、お兄ちゃん! 私もいっしょに頑張るから!」
アプリカント「全員の力を一つにしろ…! でなければ私には勝てんぞ!」
カズマ「うるせえ! 悪いがてめえは俺の成長の踏み台になってもらうぜ!!」

<アプリカントHP50%以下>
アプリカント「中々やるな…! それでこそアーディガンの男だ!」
カズマ「誉めても手加減は無しだ! 俺のテンションはとっくにレッドゾーンをぶっちぎりだぜ!」
アプリカント「フン…口だけは一人前になったようだな! だが、腕の方はどうだ!?」「ヴァルザカードは子供のオモチャではないぞ!」
カズマ「へ…だんだん地が出てきたようだな! クソ親父が!」
ミヒロ「お兄ちゃん…」
アリア「アプリカント様も…」
カズマ「行くぜ、クソ親父! てめえのスカした仮面は力尽くではぎ取ってやるぜ!」
アプリカント「やれるもんならやってみろ、カズマ!」「トレイラー心得、弱い犬ほどよく吠える…」
カズマ「吠えるのは勝利の雄たけびだけにしろ、だ!!」

<アプリカント撃破・勝利条件達成>
〔アプリカントに爆発〕
カズマ「どうだ、クソ親父! 俺は今、あんたを超えたぞ!!」
アプリカント「俺はアプリカントだ。ブレスフィールド・アーディガンではない…」
カズマ「だが、あんたの中には確かに親父がいる…」「親父は目的のためなら非情に徹する事もできた男だ。それを思い出せたぜ」
アプリカント「フン…俺がお前をわかるようにお前も俺を理解していたようだな」
アリア「アプリカント様…」
アプリカント「確かに俺はブレスではない。だが、俺達の心は一つだ…」
カズマ「それがわかった時、あんたが何を考えているか少しずつ見えてきたのさ」
凱「どういう事だ、カズマ?」
カズマ「あのセコ親父はいつだって最悪の事態を想定して保険をかけていた…」「その親父にとって最悪の事態とは何かを考えた時、全てがわかった」
ブレード「ブレス艦長の考える最悪の事態…それは何なんだ…?」
カズマ「その答えは思い出が消える事…。つまり、ザ・データベースが失われる事だ」「死と新生を繰り返す宇宙で全てはいつか滅びるのなら…」「親父は思い出こそがたった一つの永遠と考えたんだろう」
甲児「でもよ! ブレス艦長はザ・データベースを止めるために…」「そのヴァルザカードを用意していたじゃねえか!」
カズマ「そこが親父のセコい所さ。親父のかけた保険ってのは…」「誰かが本来の任務から外れたザ・データベースを止める事と…」「ザ・データベースだけが生き残り宇宙の全てを記録する事の二択だったのさ」
アプリカント「その通りだ。だから、ブレスは前者としてヴァルザカードを用意し…」「後者として自分がザ・データベースを守る存在になったんだ」
アカネ「だからって、わざわざあたし達の敵にならなくてもいいじゃない!」
ホリス「キャプテン・ブレスは大事なもののためには全てを投げ出せる人物です…」「我々が敗北する事になれば我々や地球をザ・データベースの中に思い出として記録したのでしょう」「死と新生の宇宙の中のたった一つだけの永遠として」
カズマ「だがよ、クソ親父! 記録した文明を消滅させたお前達を俺はやっぱり許せねえぜ!!」「それはお前が親父でも親父でなくても関係ねえ!!」
アプリカント「それでいい…。俺達は確かに罪を犯し取り返しのつかない事をしてきた…」「たとえ、内部の同族同士の争いやラダムやゾンダー等の外敵の襲来に便乗しただけだとしても…」「俺達がやってきた事は結局は文明の破壊だった…」「だから、俺に勝利したお前達に後の全てを託す…。今から門を開けよう」
レギュレイト「本星のガードシステムを停止させるのですか?」
アプリカント「ああ…こいつらならきっと捻じ曲がっちまったあいつらを元に戻してくれるだろうからな」
カズマ「何言ってやがる! 面倒事は何でも俺達に押し付けるんじゃねえよ!」
アリア「いっしょに行こうよ、パパ! あたし達といっしょに!」
アプリカント「すまないな、アリア…お前を廃棄するなんて言って…」
アリア「ううん! そんな事いいの! パパはあたしのパパだから!」
アプリカント「それだけじゃない。俺はお前といっしょには行けないんだ…」「アプリカントとしての任務を放棄する以上、俺はここで終わりだ…」
アリア「そんな!」
アプリカント「だが、悲しがる必要はないぞ。お前には家族がいる…」「まあ、お兄ちゃんはちょいとグレちまったけどな」
アリア「嫌だ! 嫌だよ、パパ! 死んじゃ嫌だから!」
アプリカント(素顔)「俺が死んでも俺の思い出はお前やカズマ達の中に残る…」「それでいいんだ…」
カズマ「アプリカント…」
アプリカント「後は頼むぞ、レギュレイト。まだまだヒヨっ子だが、ブレスの大事な家族達だ」
レギュレイト「わかりました、アプリカント。あなたの遺志は私が…」
アプリカント「さあ行け、カズマ。ブレスと俺の想いと共に…」
カズマ「わかったぜ、アプリカント。あんたは俺のもう一人の親父だった…」
アプリカント「忘れるなよ、カズマ。宇宙の怖さ、一人の人間の弱さ…、そして、生命の大切さ…を…」
〔大爆発音〕
〔画面、赤く発光〕
〔敵ユニット消失〕

キャレット「ザ・データベースノ ガードシステム 完全ニ 沈黙シマシタ」
シホミ「もうこれで私達を阻むものはいない…」
アカネ「行こう…二人の父さんの想いと共に」
ホリス「はい…ヴァルザカードにはその願いが込められています」
アリア「パパ…」
ミヒロ「アリ姉ちゃん…」
カズマ「行くぞ、アリア…。俺達の最後の戦いに…」
アリア「うん…パパが教えてくれた事をあたし、忘れない…。だから、あたし…戦うよ…!」
カズマ(親父、アプリカント…。あんた達はやっぱり最高の男だった…)(だから、俺は行く。あんた達の息子としての誇りを胸に…)(ザ・データベース、俺達が必ず止めてみせるぞ!!)
【戦闘マップ2終了】

【シナリオエンドデモ開始】

太陽系エリア
ザ・データベース
クリティック「ヴァルアルムの反応、消失」
インファレンス「アプリカント…」「アプリカントオオオオオッ!!」
かなめ「こ、この人…何なの…?」
クリティック「何をしている、インファレンス? アプリカントはガードシステムを停止させたのだ…」「我々も迎撃に出るぞ」
インファレンス「クリティック…お前は何も感じないのか? アプリカントが死んだんだぞ!」
クリティック「観測者などいなくともこの記録プラントは運行できる」「我々のメンテナンスについては専用のマシンを造れば済む事だ」
インファレンス「しかし…!」
クリティック「理解不能…。…システムの熱暴走が終わったら来い。私はスキエンティアを起動させる」
〔ハッチの開閉音〕
インファレンス「なぜだ…なぜ、クリティックは何の反応も見せない!? それこそ理解不能だ!」「アプリカントは僕達を造ったんだぞ! だから…だから、僕は…」
かなめ「あんた…もしかして悲しいの?」
インファレンス「悲しい…?」
かなめ「あのアプリカントって人…あんた達の事、造ったんだよね…」「もしかして、あんたもあのアリアって子みたいに…」「アプリカントの事をお父さんだと思ってたんじゃないの?」
インファレンス「………」
かなめ「やっぱり…! シンクラインが倒された時からもしかしてって思っていたけど…」
インファレンス「黙れ…黙れ!! 僕は知の記録者の司令官だ! アリアのような失敗作とは違う!」
かなめ「どうして、感情を持つのが失敗になるのよ!」「誰だって親は大事じゃない! …そりゃ素直になれない時もあるけどさ…」「あんたが今日まで使命を頑張ってきたのだって、その使命を与えた人…」「つまり、産みの親に誉められたいためだったんじゃない!」
インファレンス「悲しい…誉められたい…。僕に…感情がある…」
かなめ「テッサが言ってたよ…。あんたがレコーダーからインファレンスになったのは…」「プログラムから人間になった…つまり、心や感情が生まれたためだって」
インファレンス「………」
かなめ「ちょっと! どこに行くのよ…」
インファレンス「クリティックが言っていただろ…。僕はあいつらを迎撃しなければならないんだ…」
かなめ「いい加減に目を覚ましなよ! あんたに心が生まれたんならあのクリティックもきっと同じだよ!」「だから、あいつは自分の目的のためにあんたを操っているんだよ!」
インファレンス「それでも僕は…」
かなめ「ね…認めなよ? あんたはもうプログラムじゃない…感情を持った人間だって…」「お父さんのアプリカントを倒されてあんなに怒って、悲しんだのがその証拠だよ」
インファレンス「…僕には感情がある…。僕は人間…」
かなめ「そうだよ! ついでに生命の大切さを知れば戦う事なんて馬鹿らしくなるよ!」
インファレンス「僕の中の感情を認めよう…。おかげで僕は気づいた事がある…」「僕は…」「…クリティックが嫌いだ」
かなめ「あんた…」
インファレンス「そして、もう一つ…。父さんが死んでも、僕にはやらなくてはならない事がある…」「この記録プラントに思い出を集めていくんだ…。ずっと…ずっと永遠に…」「それは誰にも邪魔させない…」
【シナリオエンドデモ終了】


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  2周目ルート → No55B「終わり無き旅路」 へ進む


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