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No.3
この世界の真ん中で

【シナリオデモ開始】
南北アメリア大陸 軌道エレベーター

  ~アークエンジェル 食堂~
ロジャー「…様々な世界の集合体である多元世界は当然その住民達も様々な世界から集められている」
甲児「俺やカミーユ達は同じ世界の住民で勝平やシン達は別の世界の人間だな」
桂「それ以外にもエマーンのミムジィ達や、大きく時代のずれた世界からのジロンやマリン達もいる」
大介「ZEUTH内ですら、これだけ様々な世界から人間が集まっているんだ」「世界全体の状況は推して知るべきだろう」
ロジャー「そう…。そして、異なる立場の人間が集まれば、大なり小なりの争いが生まれる」「個人間の争いから世界を二分する大戦までその形は様々だ」「旅の途中に私が立ち寄った小さな街も争いの只中にいた」
勝平「何だよ…。世界の真ん中ってわりには地味な話っぽいな」
ボス「わかった! そこであんたはどっちかに肩入れして、相手をコテンパンにやっつけたんだな!」
ジロン「なるほど。ビッグオーで派手に戦ったわけか」
ロジャー「私は用心棒でもなければ、傭兵でもない。ネゴシエイターだ」「慣れた事とはいえ、最後の最後まで誤解されたままとはな…」ゲイン「わかってるさ、ミスター・ネゴシエイター」「ただあんたの所に舞い込む依頼はなぜか最後はそういう展開になってしまうんでな」
ロジャー「言い訳めいているが、それは私の責任ではない。運が悪かったとしか言い様がない」
勝平「じれったいな。仕事の愚痴はいいから、さっさと話を続けてくれよ」
ロジャー「了解だ。私としても、せっかくの場で湿っぽい話を披露する気はない」「…あれはベルフォレストで万丈達と別れてからアイアン・ギアーと合流するまでの間の事だった」「私は山賊団の理不尽な要求にさらされている小さな街から交渉の依頼を受けた…」


サブタイトル
「この世界の真ん中で」


南アメリア大陸大陸中部

  ~山賊団 根城~
ブレーカー(アゴ)「…で、何かい? あんたが街の上納金を運んでくれるのか?」
ロジャー「先程も説明した通りだ。私はその金の支払いを拒否する旨を伝えるためにここに来た」
ブレーカー(中年)「街の連中も馬鹿な奴らだぜ。俺達が用心棒をしてやるってのにそれを断るとはよ」
ロジャー「その見返りとして法外な上納金を要求するのでは脅迫と同じだ」
ブレーカー(若者)「あんた、頭いいなぁ」
ブレーカー(アゴ)「ヒャハハハハハハ! お前の言う通りだよ!」
ブレーカー(中年)「ってなわけだ、兄さん。痛い目に遭いたくないんなら、とっとと金を払えって街の連中に伝えな」
ロジャー「町長は連邦軍に出動を要請して、君達の駆逐を検討している」
ブレーカー(アゴ)「れ、連邦軍が来るって!?」
ロジャー「現時点では検討の段階だ。だが、君達が大人しく退去するならば、軍への要請は取りやめると思われる」「君達とて命は大事だろう。悪い事は言わない…。ここは退く事を勧める」
ブレーカー(若者)「お、おう…あんたの言う通りだな…」
ブレーカー(アゴ)「馬鹿野郎っ! こいつの口車に乗るんじゃねえ!」
ブレーカー(中年)「はったりに決まってるぜ! この大陸は新地球連邦の管轄から外れてんだ!」「南アメリアのあんな小さな街のために連邦軍が動くわけがねえだろ!」
ロジャー「それはどうかな?」「勢力の拡大を狙う新連邦はその一環として、自治都市や小国家を積極的に取り込んでいる」
ブレーカー(若者)「連中は俺達を追い出すために街を連邦に売ったってのかよ!」
ロジャー「そこまでの覚悟があるという事だ。…決断は急いだ方がいいぞ」
ブレーカー(アゴ)「うるせえ、カラス野郎! こうなったら戦争だ!」「連邦軍が来る前に街を焼き払ってトンズラしてやる!」
ロジャー「そんな事をすれば、完全に新連邦を敵に回す事になる」
ブレーカー(若者)「構うもんかよ! こうなりゃ破れかぶれだ!」
ロジャー「………」「どうやら、これ以上は話をしても無駄のようだな」
ブレーカー(アゴ)「な、何だよ! あんた、俺達とやる気か!?」
ロジャー「私はネゴシエイターだ。ここへは交渉のために来ている」「日を改めて、また来よう。それまでに君達が退去する事を願う」
ブレーカー(中年)「お前こそ街の連中に伝えとけ! 俺達はやる気だってよ!」
ブレーカー(若者)「わかったら、とっとと行けよ! これが俺達からの宣戦布告だ!」
ロジャー「………」

  ~街の広場~
町長「おお…お帰りなさい、ロジャーさん。それで交渉の結果は?」
ロジャー「残念ながら、連中は損得の判断すら放棄したようです」「軍の存在をほのめかした事で逆上した連中は仕掛けてくるかも知れません」
町長「何という事だ! それでは交渉役としてあなたを雇った意味がないではないか!」「こんな辺境に連邦軍が来るはずがない…! ああ…どうすればいいんだ…!?」
ロジャー「ご安心を、町長。所詮は軍の影に怯えるチンピラです」「多少の金…連中の要求する上納金の1%程度の金を渡してやれば、それを受け取って逃げ出すでしょう」
町長「その程度で済むのなら願ったりだが…」
ロジャー「私は請け負った仕事は最後までやり遂げます。責任と誠意を持って、事態に当たる事を約束しましょう」
町長「わ、わかった。では、金の方はすぐに用意する」
自警団団長「待てよ、町長! 奴らに金なんか渡しては駄目だ!」
町長「上納金の1%で済むんだ。それで街の安全が買えるなら…」
自警団団長「額の問題じゃない…! 戦いもせずに金を払うような事はしたくないんだ!」
町長「し、しかし…」
自警団団長「心配は要らない。奴らが攻めてくるのなら自警団が相手をする」
ロジャー「御言葉を返すようだが、いくらチンピラといえど、連中は戦いを生業としている」「この街の自警団では戦っても死ににいくようなものだと町長は判断した」「だから、私を雇ったんだ」
自警団団長「そんな事は百も承知だ。だから、こっちもその道のプロに頼んだ」
町長「用心棒を雇ったのか?」
自警団団長「元は軍人だった連中だからな。腕は確かなはずだ」
ロジャー「………」
自警団団長「そういう事だ、ネゴシエイター。あんたには悪いが、後は俺達に任せてくれ」
ロジャー「どうします、町長?」
町長「………」「申し訳ありません、ロジャーさん。私も彼らと戦う道を選びます」
ロジャー「助かる命を無駄にすると?」
町長「確かにあなたに任せれば、わずかな金額で街の安全を買う事が出来るかも知れません」「ですが、今後…第二第三のならず者が現れた時、いつまでも逃げてばかりではいられません」
ロジャー「………」
町長「町長として街の人間を危険にさらす事は間違っているかも知れません…」「ですが、この世界で生きていくためには強い心を失ってはいけないと思うのです」
自警団団長「町長…」
ロジャー「わかりました。そこまで決心されているならば、私から言う事はありません」「皆さんの健闘を祈らせていただきます」
自警団団長「そうと決まれば、助っ人のみんなと作戦会議だ」
町長「では、ロジャーさん…申し訳ありませんが失礼させていただきます」
ロジャー「………」
ドロシー「残念ね、ロジャー」
ロジャー「交渉が失敗たわけではないさ。気にはしていない」
ドロシー「それどころか嬉しそうね」
ロジャー「パラダイムシティを発ってから色々な人間に会ってきたが…」「その中でも、この街の住民の強い意志は尊敬に値する」「街を発つ前に彼らをその気にさせた用心棒の顔を見てみたいな」

  ~自警団詰め所~
〔歩み寄る足音〕
オーネ「誰だ…!?」
ロジャー「驚かせてすまなかった。私の名はロジャー・スミス。ネゴシエイターをしている」「街の用心棒を買って出たあなた方に挨拶をしたいと思ってね」
ツバイ「山賊団との交渉役をやっていたのはあなたですね?」
ロジャー「そうだが」
トロー「もしかして、俺達のせいで仕事を奪われたんで恨み言でも言いに来たのかい?」
シジョウ「そういう風に人をからかうような言い方はやめたまえ」
トロー「俺はユーモアのつもりで言ったんだ。そう固く考えなさんな」
シジョウ「お前は冗談のつもりでも初対面の人間に対しては失礼に当たるぞ」
サンク「まあまあ…お客さんを前にして言い争いもみっともないですよ」
ヘクス「すまないな…。せっかく訪ねてきてくれたのに見苦しい所を見せちまって」
ロジャー「それは構わないのだが…随分と雑多な集団だな」「新連邦軍のティターンズもいれば、ザフトやオーブ軍、ムーンレィスにシベ鉄警備隊の隊員までいるとは」
オーネ「みんな、『元』がつくがな」
ロジャー「と言うと?」
オーネ「俺達はノワール7。軍や組織を抜けた人間が集まった傭兵グループだ」「自己紹介といこう。俺はオーネ…見ての通り、元ティターンズだ」
ツバイ「僕はツバイって言います。ディアナ・カウンターの人間でした」
トロー「トローだ。ザフトだったんだが、今じゃアウトローのお仲間だ」
シジョウ「私はシジョウです。以前はオーブの軍人でした」
サンク「サンクです。元はシベ鉄警備隊をやってました」
ヘクス「俺の名前はヘクス波を愛するKLFライダーだ」
ロジャー「ノワール7という名にしては6人しかいないようだが…」
オーネ「もう一人、元チラム軍人がいるが、そいつは偵察に出ている」
ロジャー「組織を抜けての用心棒稼業とはそれなりに理由があるようだな」
トロー「ま…そこらは人それぞれだ。俺の場合、ナチュラルの女の子に惚れて部隊を飛び出しちまったんだ」
ロジャー「その女の子はどうしたんだ?」
トロー「戦火に巻き込まれた…」「ってなれば、ドラマだったんだが、真相は俺は二股かけられていて、彼女は別の男と結婚しちまったよ」
シジョウ「まったく…。目先の快楽に走るから、そうなるんだ」「私の場合、オーブを牛耳るセイラン家に反対しての離反ですからね」
ツバイ「え…シジョウはカガリ代表の大ファンで、彼女を追うためにオーブを抜けたって聞いてましたけど…」
シジョウ「ひ、人聞きの悪い事を言うな、ツバイ。私はカガリだ評にオーブへ戻ってもらい。セイラン家を打倒するために…」
サンク「いいじゃないの。今さら格好つけなくてもさ」「ちなみに私の場合、警備隊を仕切り始めた運行部長に嫌われて、クビになったんですけどね」
ツバイ「僕は月から地球に降りてきたんですが、もっと地球の自然を見て回りたくて軍を抜けたんです」
ヘクス「ロマンチストだな、ツバイは。ま…気に食わない上官を殴っちまった俺が一番問題ありかもな」
オーネ「そんな具合だ。あまり誉められるような理由は無いな」
ロジャー「そういうあなた自身は?」
オーネ「似たようなものだ。軍という組織に嫌気が差したんだよ」
ロジャー「何か理由が?」
オーネ「こんな世界だからな。自分の目で見たもの以外を信じたくなったのさ」
ロジャー「それがエリートの肩書きを捨てたいきさつか…」
オーネ「後悔はしていないさ」「たしかに新地球連邦軍のエリートだった頃は力こそが世界で、そこから外れた場所は考えた事もなかった」
ロジャー「………」
オーネ「だが、こんな世界だからこそ、人間そのものを大事にしたい…」「だから、肩書きや地位を放り出しても自分自身のいるこの場所こそが世界の真ん中だと思っている」
トロー「出たよ、リーダーのいつものフレーズが」
シジョウ「まあ…そんな彼の人柄に惹かれて、私達はチームを組んだんですがね」
ロジャー「…私の見る限り、山賊団はそれなりの数のウォーカーマシンをそろえている」「あなた達だけで勝てると思っているのか?」
ヘクス「当然、楽勝だぜ! …と言いたい所だが…」
ツバイ「僕の計算では戦力は五分五分…下手をすれば、こちらの方が不利だと思います」
ロジャー「街の人達はそれを知っているのか?」
サンク「詐欺師じゃありませんからね。契約前にきちんと話しましたよ」
オーネ「それでも彼らは我々に賭けたんだ」
ロジャー「では、あなた方は…」
オーネ「君の言いたい事はわかる。なぜ、そんな不利な依頼を引き受けたかを聞きたいのだろう」「理由はさっきの話の中にある。この街が住民にとって世界の真ん中だからだ」
ヘクス「山賊団にとっちゃ小さな街かも知れないが、住んでる人間にとっちゃ家族と共に暮らす大事な場所だぜ」
トロー「それを守るために勇気を振り絞った連中にズギュンときたってわけだ。へへ…笑えるほどクサいだろ?」
シジョウ「ですが、これが我々の総意です」
ツバイ「戦力が足りない分は街の人達の協力と一人一人が必死で戦う事でカバーしますよ」
ロジャー「…ありがとう。街を発つ前にあなた方に会えてよかったよ」
オーネ「もうすぐここは戦場になる。君は早く立ち去った方がいい」
〔走り寄る足音〕
セプテ「大変だ、リーダー! 山賊の連中、もう仕掛けてきやがった!」
オーネ「予想よりも早いか…。奴らも必死らしいな」
ロジャー「手負いの獣という事か」
セプテ「あんた、ネゴシエイターさんだろ? 悪い事は言わないから、さっさと逃げな」
ロジャー「君がノワール7の最後の一人か」
セプテ「俺の名前はセプテ。チラムの軍国主義が馬鹿らしくなって脱走したんだ」「もう会う事もないだろうが、俺って男がいた事を記憶の片隅にとどめておいてくれ」
オーネ「縁起でもない事を言うな、セプテ。俺は街の人間もお前達も誰一人死なすつもりはないぞ」
セプテ「フ…すいませんね。ガラにもなく弱気になってたみたいですよ」
サンク「ドンマイ、ドンマイ! 気持ちを切り換えていきましょうか!」
ヘクス「見せてやろうぜ…! ノワール7の底力ってのをよ!」
オーネ「用意しろ、みんな! 手はず通りに山賊を迎え撃つぞ!」
【シナリオデモ終了】

【戦闘マップ開始】

〔敵ユニット出現〕
ブレーカー(アゴ)「ほれ見ろ! やっぱり軍の連中なんざいねえじゃねえか!」
ブレーカー(中年)「おっかしいなあ…。確かにモビルスーツが街に入ったのを見たんだけどよ」
ブレーカー(若者)「とりあえず、やるんなら今の内だ! 派手に街をぶっ壊して、根こそぎぶんどってやろうぜ!」
ブレーカー(アゴ)「よし! 一番隊、突撃だ!」
〔トラッド11隊、前進〕
〔マップ上に爆発〕

ブレーカー(アゴ)落とし穴だとぉ!?」
町長「今、みんな! 撃てっ! 討てぇぇぇぇっ!!」
〔敵ユニット撃破〕
ブレーカー(若者)「い、一番隊、全滅しました!」
ブレーカー(アゴ)「野郎っ! そんな手持ちの火器だけで俺達とやる気かよ!」
ブレーカー(中年)「ナメやがって! ならず者は伊達じゃねえってのを教えてやるぜ!」
町長「よし! 全員退避だ! 後は用心棒の皆さんに任せるぞ!」
〔味方ユニット出現〕
ブレーカー(アゴ)「な、何だぁ!?」
ブレーカー(若者)「街の連中、助っ人を雇ってやがったか!」
オーネ「シジョウとヘクスとセプテは上空から敵をかく乱しろ」
シジョウ「了解です、リーダー。ムラサメの力を見せてやりますよ」
ヘクス「いい波が来てるんだ…! やってやるぜ!」
セプテ「ウォーカーマシンがデバイスのスピードを追えると思うなよ!」
オーネ「ツバイとサンクは後方支援! トローは俺について来い!」
ツバイ「りょ、了解! 射線からの退避をお願いします!」
サンク「こういう時にドーベックの射程が嬉しくなるね」
トロー「それじゃ…一丁やりますか」
ブレーカー(アゴ)「くそっ! 撃ちまくれ! 街をぶっ壊してやるんだ!!」
〔マップ上に爆発〕
トロー「野郎…! やぶれかぶれってわけかよ!」
オーネ「各機、攻撃開始! 俺達の後ろに世界の真ん中があるのを忘れるなよ!!」
<戦闘開始>

<敵4機撃破・味方援軍1出現>

オーネ「あれは…!」
〔オーネ、後退〕
ヘクス「何やってんだ、リーダー!」
オーネ「逃げ遅れた住民を発見した! 直ちに救助する!」
少女「あ…ああ…」
オーネ「大丈夫だ、お嬢さん。もう心配は要らない」
ブレーカー(アゴ)「心配しなくちゃならねえのはてめえの方だ!」
〔アースサンダー、オーネへ接近〕
〔オーネの周囲に爆発〕

オーネ「ぐうっ!!」
ツバイ「リーダー!!」
ブレーカー(アゴ)「馬鹿な奴だぜ! こんな時に他人の心配をするなんてよ!」「だが、すぐには殺さねえ! てめえが守ろうとしたガキと一緒にじわじわと潰してやる!」
オーネ「お前ごときに負けるか…! 負けてなるか!」
ブレーカー(アゴ)「いい強がりだ! ほらほら…てめえだけでも逃げろよ。ガキを見捨ててな」
オーネ「俺はもう卑怯者にはならん…! 自分のすべき事から逃げない!」
ブレーカー(アゴ)「かっこいいじゃねえかよ! だが、とんだ甘ちゃんだぜ!」「こんな世の中だ! 他人の命なんて知った事じゃねえんだよ!」
オーネ「…確かにお前の言う通りかも知れない…」
サンク「リーダー…」
オーネ「俺もそういう男だった…。命令のままに戦い、そのためなら他人の命を奪ってきた…」「だがな、俺は人間なんだよ…! 自分の判断を捨てて、命令を聞くだけのマシンになりたくないんだ!」
ブレーカー「(アゴ)「な、何だよ! 罪の告白でも始めるのか!」
オーネ「だから、俺は軍を抜けた…! 同じ戦うんだとしても自分の意思で戦いたいと思ってな!」「そんな俺が逃げちまったら、もうkの世界に居場所なんて無くなっちまうんだよ!」
ブレーカー(アゴ)「う、うるせえ! 踏み潰されて死ね!!」
オーネ「フ…俺の与太話に付き合ってくれてありがとよ」
ブレーカー(アゴ)「何っ!?」
オーネ「その間にお嬢ちゃんは天使に助けてもらったよ」
ドロシー「もう大丈夫よ、あなた」
少女「でも、おじちゃんが!」
ドロシー「心配要らない」
ロジャー「ビッグオー、ショウタイム!
〔オーネ、後退〕
[デモムービー「ビッグオー登場」]
ブレーカー(アゴ)「な、何だ! あのデカブツは!」
オーネ「ネゴシエイターか…?」
ロジャー「いや…違う」「積極的に戦闘に介入した以上、ネゴシエイターの名は相応しくない。今日の私はただのおせっかいだ」
ブレーカー(アゴ)「野郎っ! ふざけんじゃねえ!」
ロジャー「了解した。遊びでない証拠に全力を挙げてお前達を叩き潰してやろう」
ブレーカー(アゴ)「え…その…! そんな!」
オーネ「すまない、ロジャー・スミス」
ロジャー「礼など要らないさ。私はただのおせっかいなのだから」「そういうわけだ。存分にやらせてもらうぞ!」

<ロジャーが戦闘>
ロジャー(自由…。あの7人も街の人間達も心のままに生きる事を貫いている)(私も彼らに続こう。この混沌の世界で生きていくために)

<オーネが戦闘>
オーネ「来るなら来い、山賊共! 覚悟を決めた人間を簡単にやれると思うなよ!」

<ツバイが戦闘>
ツバイ(ディアナ様…。僕はディアナ・カウンターを離れましたが、いつだって月の事を想っています)(だから、みんなと旅をしてムーンレィスが帰ってくる場所を探しています)(そのためにも、こんな所でやられるわけにはいきません! 必ずこの戦い、勝ってみせます!)

<トローが戦闘>
トロー「いいねえ、お前ら。感情丸出し、欲望むき出しでよ」「プラントに引っ込んでいちゃ味わえない連中だぜ」「ま…俺はどっちかって言えば、お前らに近い人間なんでな! ってなわけで遠慮無しで行くぜ!」

<シジョウが戦闘>
シジョウ「祖国オーブはナチュラルとコーディネーターが共存する理想の国家だった」「その理念は今でも私の中で生きている…!」「だから、このように欲望のままに他者を踏みにじる存在を私は許しはしない!」

<サンクが戦闘>
サンク「出世もボーナスも関係ない。レールがないなら、自分の道は自分で作る」「生きていくのは厳しいもんだ。…だからこそ、命を大事に精一杯やらせてもらいますよ!」

<へクスが戦闘>
ヘクス「やっぱり、リフってのは自由じゃなくっちゃな!」「お前らもトラパーに乗ってりゃ、山賊なんて馬鹿な真似をしないで済んだのによ!」

<セプテが戦闘>
セプテ「今はしがない脱走兵だが、これでも特異点捜索隊じゃエースを張ってたんだ!」「そこらの山賊ごときに軍で鍛えた俺がやられるかよ!」

<敵全滅・勝利条件達成>
ノーマン「ロジャー様、山賊団は壊滅し、生き残りも完全に逃げ出しました。
ロジャー「そうか。これで街も平和になるだろう」
オーネ「助かったよ、ロジャー君。君は辞退するかも知れないが改めて礼を言わせてもらおう」
ロジャー「ミスター・オーネ、あのブレーカーに語った話は…」
オーネ「本気にしないでくれ。与太話だって言ったろ?」「だけど、俺は軍を辞めてから一つだけ誓った事がある」「人間らしく生きるために自分の意思で戦っていくとな」
ロジャー「それがあなた達の見つけた生き方か」
オーネ「引き上げるぞ、みんな! 平和な街に荒くれ用心棒は不似合いだ!」
ヘクス「了解だ、リーダー。で、次の目的地は?」
オーネ「さてな…。だが、これだけは忘れるな」「どこに行こうと自分の足で立ってる場所が世界の真ん中だって事をな」
【戦闘マップ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

南アメリア大陸 軌道エレベーター

  ~アークエンジェル 食堂~
アスラン「人間らしく生きるために自分の意思で戦っていく…」
鉄也「自分の足で立ってる場所が世界の真ん中か…」
ロジャー「そうだ。彼の言葉に感銘を受けた私も真実を自分で見つけようとした」「ZEUTHに加入したのもそれが理由だ」
勝平「へへ…土壇場でいい話を聞かせてもらったぜ」
竜馬「その人達のためにも絶対に時空修復を成功させなくてはな」
ジロン「でも、世の中はいい人ばっかりじゃない」
ガロード「この世界には悪党もたっぷりいるぜ。そういう連中はどうすんだよ?」
ロラン「いい人間も悪い人間も関係ない。僕は全ての人達のために世界を守るべきだと思うよ」
エイジ「それって悪い奴も助けるって事か?」
キラ「そういう人も全部合わせて世界ってあるんだと思うよ」
シン「だから、俺は守りたいんだ。特定の誰かのためじゃなく、全ての人の世界を」「その上で戦争を無くしたり、自分勝手な奴と戦っていったりするさ。…綺麗事かも知れないけどな」
闘志也「お前の言いたい事…わかるぜ、シン」
桂「俺達は時空修復の案内役ってだけで、世界の創造者じゃないんだ」
甲児「今回の事は災害みたいなもんだからな。助ける人を選んでる場合じゃねえ」
ゲイナー「はい。こうなったら世界中の人を守る気持ちでやりましょう」
アポロ「悪党をぶっ飛ばすのは後でも出来る。まずはみんなの居場所の方をどうにかしないとな」
アムロ「たとえ、この世界が守るべき価値がないのだとしても、世界を守ってから変えていけばいいさ」
万丈「時空修復の予定時刻まで後6時間か…」
マリン「もう迷いはない。後はその時を待つだけだ」
大介「僕達は世界中の人の想いを受けて大特異点へ向かう」
カミーユ「そして、時空を修復する…。その先に新たな未来がある事を俺は信じています」
レントン(待っていてくれ、エウレカ…。俺…必ず君を迎えに行くから)(そして、一緒に願おう。俺達と全ての人達のために新しい世界を…)
【シナリオエンドデモ終了】

 ブレイク・ザ・ワールドが生んだのは、悲し
みと痛みの記憶だけではなかった。
 多元世界の誕生は、戦いと同時に無数の出会
いを生み出していた。
 そこには人間の生きる喜びがあり、信頼や希
望が存在していた。

 それらを守ることこそが時空修復であり、Z
EUTHの使命と願い出会った。

 タイムリミットまで、残りわずか。
 彼らは愛すべき世界の未来のために、最後の
戦いに向けて決意を新たにするのであった。


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