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No.3
黒い歴史を越えて

【シナリオデモ開始】
  ~ウルグスク メダイユ公~
アナ「…では、マルチナさんはアガトの結晶の中で凍らされていた時、オーバーデビルの意思に触れたのですか?」
マルチナ「あの声は、本当にオーバーデビルのものだったかはわからないね。何しろ夢とうつつの狭間にいたようなものだ」「でも、確かにあたしは聞いた…。いや…触れたんだ、あの氷の悪魔が生まれた時代の記憶に…」
メダイユ「話してくれ、マルチナ・レーン。あの悪魔のオーバーマンの事を」
マルチナ「あれも最初から悪魔と呼ばれる存在じゃなかったろうさ」「堕天翅を始めとする敵と戦うために人の力として作られたはずだからね」
アナ「でも、オーバーデビルは世界を氷漬けにしようとしたではありませんか」
マルチナ「何かが捻じ曲がってしまったんだよ。それはあの白ヒゲの機械人形も同じだろう」「黒歴史の終焉が全てを変えちまったのさ」
メダイユ「大変動…つまりは時空破壊…。ブレイク・ザ・ワールド級の時空震動が起きたと聞いている」
マルチナ「きっとその時の恐怖が人を変え、その結果、白ヒゲもオーバーデビルも悪魔にさせられたんだろうね」「倒すべき敵が消えちまった代わりにあれの力は世界を作り変えるために使われたのさ」
アナ「オーバーフリーズや月光蝶ですね」
マルチナ「人間は恐怖を忘れたかった…。だから、一度全てを無にしようとしたのさ」
メダイユ「その後、残った人々は月や宇宙に生活の場を移し、環境の回復を待つ事にした…」「そして、白ヒゲの機械人形は役目を終えて、眠りについたのか」
アナ「では、キッズ・ムントの所有していたオーバーデビルは何なのです? あれも自らを眠りにつかせたのですか?」
マルチナ「あれは特別な一体だよ。制御を離れて、完全に暴走していたんだ」「それをアガトの結晶に封印したのは髪の毛付きのオーバーマンだ」
アナ「キングゲイナーですか…!?」
マルチナ「確かにあのオーバーマンはオーバーデビルの記憶の中にあったものとよく似ている」「だけど、色が違う。オーバーマンを封印したのは黒いオーバーマンだったよ」
アナ「黒いオーバーマン…」
マルチナ「そう…・。人間の正しい心を愛した清い魂を持ったオーバーマンだよ」
【シナリオデモ終了】


サブタイトル
「黒い歴史を越えて」


【戦闘マップ開始】
〈母艦出撃〉
〈出撃準備〉

闘志也「あのブラックオーバーマンはここにいるのか…」
エイジ「薄気味悪い所だぜ。黒歴史の亡霊の住みかにはぴったりの場所だな」
ファ「あれ…私達の世界のコロニーよね…」
〔カーソル、瓦礫を指定〕
カミーユ「それだけじゃない。ここにも様々な世界から跳ばされてきたものが集まっている」
クワトロ「時空破壊の爪跡か…」
ジャミル「消せない過去の傷…。この地に立つと、そんな言葉が頭によぎる」
ゲイナー「気をつけて下さい! 来ます!」
〔敵ユニット出現〕
鉄也「何て数だ…!」
マリン「ブラックオーバーマン直属の護衛部隊というわけか…!」
勝平「やっぱり、オーバーデビルもいやがったかよ!」
ジロン「大丈夫だ…! キッズ・ムントの持ってた奴ほどの大物じゃない!」
キラ「でも、黒いオーバーマンがいない」
アムロ「この場から逃げられはしないんだ。護衛部隊が倒されれば、出てくるだろう」
アポロ「だったら、やる事は決まりだ! とっとと奴を引きずり出すぜ!」
ゲイナー「………」
レントン(ゲイナー兄さんは何かを感じている…)
ロラン(ゲイナーはあの黒いオーバーマンの正体を知っているのか…?)
ロジャー「では、主賓を迎えるために御付きにはお引取りを願おう」
万丈「了解だ。黒歴史の遺産とそれを統べる者に僕達の力をお見せしよう」
クワトロ「ZEUTH各機、攻撃開始! エグゼクターを殲滅する!」
ランド「ところんまでやるぜ! 人様のためにならない機械なんざ、叩き壊してやる!」
セツコ「行きましょう、皆さん…! この戦いを終わらせるために!」
<戦闘開始>

<敵9小隊撃破・敵増援1出現>

ゲイナー「来る…!」
〔敵ユニット出現〕
シン「ブラックオーバーマン!」
竜馬「ついに出て来たか!」
ホランド「もう逃がさねえぞ! まずはてめえの企みを聞かせてもらう!」
サンドマン「黒いオーバーマンの操縦者、応答してもらおう」
〔カーソル、???(XAN)を指定〕
アポロ「無視かよ! ふざけやがって!」
ティファ「違う…」
ガロード「違うって…どういう事だ!?」
アムロ「あのオーバーマンからは人の気は感じられない…!」
ジャミル「あれもエグゼクターシステムを搭載した無人機なのか?」
カミーユ「でも…感じます。何かの意思を…」
〔???(XAN)に特殊効果〕
エウレカ「これは…」
リーナ「魂を持つのは人だけじゃないわ」
アムロ「あのオーバーマンの意思…なのか」
ゲイナー「そうです」
サラ「ゲイナー…」
ゲイナー「あのオーバーマンには意思が…魂が宿っているんです」
ゲイン「ゲイナー…お前…」
ゲイナー「キングゲイナーが教えてくれました。あのオーバーマンが自分を呼んでいた…」「いや…お互いに呼び合っていたと」
ジロン「どういう事だ、そりゃ?」
ゲイナー「キングゲイナーとあの黒いオーバーマンは本来はどちらかしか存在しないんです」「だって、あれは別の世界のキングゲイナーなんですから」
甲児「別世界の…」
桂「キングゲイナー…」
ゲイナー「向こうにとっては、キングゲイナーの方が別世界の自分なんでしょうけど…」
???(XAN)「………」
〔???(XAN)に特殊効果〕
ロジャー「何だ、これは…? 頭の中に声が聞こえる」
アポロ「あの黒いオーバーマンが俺達に話しかけてるのかよ…!」
ロラン「ギム・ギンガナムもこの声を聞いたのか…」
???(XAN)「………」
ゲイナー「え…」
クワトロ「人類に意味があるか…だと?」
ランスロー「あのオーバーマンが我々に問うているのか…!」
アムロ「人類の意味…その存在の是非を聞いているのか?」
ガロード「ふざけるな! じゃあ、お前は人間なんて滅べばいいと思ってるのかよ!?」
???(XAN)「………」
シンシア「ブラックオーバーマンは知りたがっている…」
エウレカ「この星にとって人間の存在に意味があるのかを…」
クワトロ「…もっともな疑問だな」
カミーユ「クワトロ大尉…」
クワトロ「互いに憎み合うだけでなく、他の動物を滅ぼし、地球の環境を汚染する生物…」「そのような存在は星にとって害を成すものでしかない」
万丈「それがあなたの答えですか、大尉?」
クワトロ「…事実を述べたまでだ」
???(XAN)「………」
ティファ「だから、あなたは全てを破壊して、世界を新たに作り直そうとするの…?」
???(XAN)「………」
オルソン「世界が安定した今、エグゼクターシステムの統治者としてその使命を果たすのか?」
桂「つまり、この星の人間は失格って事かよ!」
???(XAN)「………」
シン「答えろ! 俺達は生きる事を許されないのか!?」「教えてくれよ! 俺達は滅びなくちゃいけないような生き物なのか!?」
???(XAN)「………」
シン「答えてくれないなら、俺は…俺は…!」「自分でそれを見つける!」
アスラン「シン…」
キラ「そうだよ。その答えは僕達自身が…人間が自ら決める事なんだ」
甲児「聞けよ、ブラックオーバーマン! 生きているって事はそれだけで意味がある事なんだ!」
???(XAN)「………」
闘志也「確かに人類は愚かかも知れないが、だからって訳もわからないまま滅ぼされてたまるか…!」
カミーユ「この世界で人は生きているんだ! 精一杯今日を!」
ジロン「いい奴ばかりじゃなくて、悪い奴もいるけど、それだって世界の一部なんだ!」
桂「世界はまだこれからなんだ。ここで終わらせたら、もったいないね」
デューク「人間をより良くしていくのも人間だ。その可能性を摘み取る事は未来を闇に閉ざす事と同じだ!」
マリン「自然を汚染した事は人間の罪だ。だが、それを償うために行動するのも同じ人間なんだ」
勝平「滅ぼされちまったら、謝る事もやり直す事も何も出来ないじゃねえかよ!」
ガロード「過ちを繰り返さないためにも人間は頑張って生きていくんだ! それを認めないのかよ!」
クワトロ「………」
アムロ「大尉…あなただって人類の未来を信じているから今日まで戦ってきたはずだ」
クワトロ「アムロ…」
アムロ「人類が愚かだと思うなら、人類の力で変えていくんだ。それが未来を創る事だからな」
クワトロ「その通りだ」
???(XAN)「………」
万丈「僕達の出した答えは聞いた通りだ、執行者よ」
ロジャー「だから、私達は君の使命を否定させてもらう」
アポロ「俺達は人間を信じてるんだよ! だから、こうやって戦えるんだ!」
レントン「わかってください! 人間はまだ飛べるんですよ!」
???(XAN)「………」
〔???(XAN)、活性化〕
竜馬「どうしても戦うと言うのか…!」
???(XAN)「………」
不動(サムライよ…。修羅の道を往くか…)
ロラン「でも、僕達は退きません! 全ての人達のために!」
〔味方全機、活性化〕
鉄也「お前が人間を否定するのなら、そん人間の力でお前を倒す! 未来を守るためにな!」
斗牙「それが僕達の…ZEUTHの使命だ!」
セツコ「私達は人間を信じます! この愛すべき世界と全ての人のためにあなたと戦います!」
ランド「全てをぶっ壊すようなやり方は修理とは言えねえんだよ!」「そういうお手軽なやり方じゃなく、人間様の器ってのを信じてみな!」
XAN「………」
ゲイナー「XAN…斬(ざん)…。それが君の名前なんだね」「僕はキングゲイナーと共に戦うよ! 君も愛した人間のために!」「黒歴史を越えて、明日の世界のために!!」

<XANと戦闘(戦闘後)>
XAN「………」
アデット「何だい!? こっちの攻撃が全然効いてないじゃないか!」
ガウリ「桁違いのフォトンマントだ! ダメージがほとんど通らない!」
ゲイン「オーバースキルも規格外って事か…! こいつは手強い!」
ゲイナー「だけど、XANを倒さなければ、世界はいつまでも黒歴史に怯えなければならない…!」「だから、僕達は負けちゃ駄目だ! 過去に縛られるのはもうたくさんなんだ!!」

<セツコvsXAN>
セツコ「エグゼクターシステムを作った人は人類に絶望したの…?」
XAN「………」
トビー「だから、人間を間引いて地球の環境を再生させようと考えたってのかよ!」
デンゼル「フン…悲観主義がひっくり返ると大胆な事を考え付くものだな」
セツコ「聞いて下さい…! 再生のための破壊なんて必要ないんです!」「失われたものは戻らないんです! 破壊によって失われるものは…人の命は戻ってこないんです!」
XAN「………」
セツコ「そんな悲しみと痛みで再生された世界を私は否定します!」
デンゼル「少尉の言う通りだ。エグゼクターシステムのやり方は単なる切り捨てに過ぎん」
トビー「そういう安易な方法に頼んなくても人はやっていけるんだよ…!」「俺達を見な。最初はギスギスしてたのに、何とかチームらしくなってるだろ?」
デンゼル「俺達が互いを理解しようと努め、歩み寄り、信頼した結果だ。人間はこういう事が出来るんだ」
XAN「………」
セツコ「私は人間の可能性を信じています。それこそが生きる意味です…!」「だから、あなたと戦います! 世界と人々を守る事がグローリー・スターの戦いです!」

<ランドvsXAN>
ランド「破壊と再生とはよ…! やる事が極端なんだよ、お前は!」
XAN「………」
メール「でも、それって前の戦いの時にダーリンも言ってなかったっけ?」
ランド「そ、それはだな…! 俺の場合は節度ある破壊って事で…」
XAN「………」
ランド「生温かい目で見るんじゃねえ! 確かに俺は修理屋だけど、ぶっ壊しもやったさ!」「だがよ! それは直る見込みがない時だけの話だ!」
XAN「………」
ランド「そうだ。人間はそこまで腐っちゃいねえ。だから、破壊なんて要らねえんだよ」
XAN「………」
ランド「そうは言うがよ! 失敗を取り返すチャンスぐらいあってもいいだろうが!」
メール「目と目で通じ合ってる…!?」
ランド「だから、俺はあきらめねえ! 直せる内はちゃんと修理する!」「壊れたからすぐに捨てたら修理屋はやってられねえんだよ!」
XAN「………」
ランド「来いや! 未来を賭けて、お前の意地と俺の誇りが真っ向勝負だ!!」

<アムロvsXAN>
アムロ「お前の考え方も大局で見れば、正しいかも知れない…」
XAN「………」
アムロ「だが、俺は否定する…! エグゼクターシステムのやり方は虐殺でしかない!」「なぜ、心を持ちながら、こんな事が出来る…!?」
XAN「………」
アムロ「この感覚…まさか…」
XAN「………」
アムロ「理解出来たとはいえ…いや、理解出来たからこそ、俺達はお前を倒さなくてはならない!」「お前が望む人間の意味を…可能性を示すために!」

<クワトロvsXAN>
XAN「………」
クワトロ「私に再び問いかけるか…。だが、既に答えは出ている」
XAN「………」
クワトロ「一片の迷いもない信念。それがお前の強さか…」「だが、私も退きはしない。迷いながらでも、私も世界と共に前へ進むつもりだ…」「人類の可能性に賭けて…!」

<カミーユvsXAN>
カミーユ「あいつは…」
XAN「………」
カミーユ「敵意はあるが、害意ではない…? 自分のやっている事に信念を持っているのか…!」
XAN「……」
カミーユ「ためらえば、やられる…! 向こうは迷いも何もないんだ!」「負けるわけにはいかない! 俺達は世界を…人を信じて今日まで戦ってきたんだ!!」

<ガロードvsXAN>
ティファ「待って、ガロード…! 彼は…」
XAN「………」
ガロード「どうした、ティファ!? 何かあったのか!?」
ティファ「な、何でもない…。気をつけて…」
ガロード「おう! 絶対に俺達は負けねえ! 負けちゃならねえんだ!」「この黒歴史の亡霊に人間も世界も変わっていく事を教えてやるんだ!」
XAN「………」
ティファ(XAN…それがあなたの望みなの…)
ガロード「行くぜ、ブラックオーバーマン! 絶対に俺達はあきらめない! 世界も、未来も!」「これがお前達が否定した人間の強さだ!!」

<ジャミルvsXAN>
ジャミル「ブラックオーバーマン…。心を持ちながら、過去のシステムになぜ固執する…!?」
XAN「………」
ジャミル「ニュータイプの力を失った私でもわかる。お前の中に強い意志がある事が」「ならば、私はお前と戦おう…! なぜなら、お前と同じく強い意志が私の中にもあるからだ!」「私は人類の未来を信じている! あの15年前から今この瞬間も!」

<ロランvsXAN>
ロラン「ギム・ギンガナムに人間の意味を聞いたのは君なんだね?」
XAN「………」
ロラン「僕達の答えはあの男とは違う。…人間の意味は戦う事じゃない。生きる事そのものが意味だと思う」「それを奪う者が現れた時、人は初めて戦うんだ」
XAN「………」
ロラン「君がこの星を守るために破壊を行なうならば、僕は君と戦う。命を…人間を守るために」「この星で人は生きていく! それを奪っては駄目なんだ!」

<キラvsXAN>
XAN「………」
キラ「何となくだけど、わかるよ…。君にも覚悟があるって事が」「だから、迷いがないんだね。自分のやる事を信じているから」
XAN「………」
キラ「でも、それは僕も同じだよ。僕も心を決めたから、こうやって戦っているんだ」「だから、退かない…! 僕はこの世界とそこに住む人達のために戦う!」「それが僕の信じたものだから!」

<シンvsXAN>
シン「お前の理屈はたくさんだ…! 俺は人の命が失われていくのをもう見たくない!!」
XAN「………」
シン「エグゼクターシステムを作った奴らだって自分の周りで人が死んでいったのを見ていたはずなのに…」「どうして、こんなものを未来の人間のために遺したんだ!」
XAN「………」
シン「俺は絶対に認めない! 再生のための破壊なんて、この星には必要ない!!」「未来を信じて戦ってきた人達のため俺はお前を倒す!!」

<甲児vsXAN>
甲児「俺は今までいい人間にも悪い人間にも出会ってきた…」
XAN「………」
甲児「人間は一人一人違うんだ! それをひとまとめにして滅ぼすなんておかしいんだよ!」「だから、俺達は人間を守る! その上で悪い奴と戦っていくんだ!」

<鉄也vsXAN>
鉄也「長きに渡る戦いが黒歴史と呼ばれる時代となったのは俺達も知っている」
XAN「………」
鉄也「あれを見せられたら、人類に絶望するのも無理はないかも知れない…」「だが、そんな歴史にさせないために俺達は戦ってきたんだ! それをこんな所で終わらせてたまるか!」

<デュークvsXAN>
デューク「人間はこの美しい星を愛し、慈しむ心を持っている」「その心があるから君も人類を滅ぼそうとするのか?」
XAN「………」
デューク「そうだとしたら、僕は君と戦いたくない…! 僕達はわかり合えるはずだ!」
XAN「………」
デューク「だが、君がシステムを止めないのなら戦う事をためらわない! 僕達の愛するこの星のために!」

<竜馬vsXAN>
弁慶「地球から人類を抹殺する日のためにずっと眠り続けていたとはご苦労な事だぜ!」
隼人「こんなシステムを作った奴は余程人間ってのを信用してなかったようだな」
XAN「………」
竜馬「だが、俺達は違う! 人間の可能性を信じている! だから、こうして戦える!」「俺達の声が聞こえるなら戦いをやめろ! 人間は世界を変えていけるんだ!!」

<勝平vsXAN>
勝平「わからず屋のオーバーマン! どうして、俺達の話を聞いてくれねえんだよ!」
XAN「………」
恵子「私達はこの星を滅ぼすような事はしません!」
宇宙太「確かに悪い奴もいるだろうけどよ…!」
勝平「そんな奴が現れたら、俺達が戦う! だから、システムを止めやがれ!」「平和で豊かな地球は人間が頑張って作るんだよ!!」

<万丈vsXAN>
万丈「ブラックオーバーマン…。心を持つ君が、なぜ、このような心無い事をする?」
XAN「………」
万丈「答える気はないか…。それとも敢えて答えないつもりか?」
XAN「………」
万丈「よかろう…! 君がその気ならば、僕達は戦おう! エグゼクターへの答えとして!」「世のため、人のため、黒い歴史を打ち砕くダイターン3!」「この日輪の輝きを恐れぬなら、かかってこいっ!!」

<ジロンvsXAN>
ジロン「おい、ブラックオーバーマン! お前のやってる事はイノセントの支配と同じだ!」
XAN「………」
ジロン「大昔に決めた勝手なルールで訳もわからないまま縛られるのはたくさんなんだよ!」「この時代は今生きてる人達のものだ! 大人しく穴の中に帰れ!」
XAN「………」
ジロン「どうしてもやるってのか!? この石頭!」「だったら、こっちも退かないぞ! 俺だって人間を信じてるんだ!」「行くぞぉ! もう黒い歴史は要らないんだ!」

<桂vsXAN>
桂「新しい時代が来るってのに大昔からの遺産が悪さするとはね」
XAN「………」
桂「悪いな、黒いサムライ…。可愛いベイビーのためにも俺も世界もここで終わらせない」「…正直言えば、俺も特異点の役目を知った時はちょっとだけヤケになりかけたよ」「気に入らない奴らは消えちまえばいいってな…」
XAN「………」
桂「だけど、そんな権利は誰にもない」「戦争の勝った負けたとは話が違う。誰かが誰かの未来を決定するのはおかしいんだよ…!」「だから、俺はお前と戦う! 自分の未来を自分で決められる世界のためにな!」

<ロジャーvsXAN>
ロジャー「黒という色には意味がある」
ドロシー「ロジャー…?」
ロジャー「何者をも飲み込む深い黒…。それは己の心をも隠してくれる」「言い換えれば、そこには何者にも犯されない強い意志が隠されている」
XAN「………」
ドロシー「あなたもそうなの?」
ロジャー「問いかけても無駄だろう。彼の意志は揺ぎ無い。…それに応える術はただ一つ」「ブラックオーバーマン…! 君の望み通りにお相手しよう!」「私もまだ人間というものに絶望してはいないのだ!」

<斗牙vsXAN>
エイジ「聞けよ、ブラックオーバーマン! 人間ってのは凄いんだぞ!」
XAN「………」
ミヅキ「全員が善人ってわけじゃないけど、当然、全員が悪人ってわけじゃない」
リィル「この世界には優しい心を持った人がたくさんいます」
エィナ「そういう人達がいる限り、世界はきっと良くなっていきます!」
琉菜「そんな人達まで滅ぼしちゃっていいの!? そんなのおかしいよ!」
XAN「………」
エイジ「お前だって心があるんなら、わかるだろ!? それでもやるのかよ!」
XAN「………」
斗牙「執行者として戦う事が君の使命なら、僕達の使命は、その君を倒す事だ…!」「僕達は戦う! グランナイツとして…この星に生きる人間として!!」

<サンドマンvsXAN>
サンドマン「君も私と同じくこの星を愛し、己の使命のために永い時を待っていたのだな…」
XAN「………」
サンドマン「その信念に敬意を表そう…!」「そして、互いの信じるもののために今ここに宿命のデュエルを!」

<闘志也vsXAN>
キラケン「もう止めい! 黒歴史の人間が何と言おうとワシ達もこの星を愛しとる!」
ジュリィ「破壊なんかしなくとも、人類の英知を結集すれば、傷ついた星を再生させられる!」
XAN「………」
闘志也「人の命を奪うようなやり方を俺達は絶対に認めない!」「もっと人間を信じてみろよ! 人間の可能性はお前が思っているよりずっと大きいんだぜ!」

<ゲイナーvsXAN>
ゲイナー「XAN…どうしても戦うって言うんだね?」
XAN「………」
ゲイナー「理由を聞かせてくれよ! 君だって、この星や人間を愛しているんだろ!?」「キングゲイナーを通して伝わるんだ! 君が正しい心を持ってる事が!」
XAN「………」
ゲイナー「それでも叩戦うって言うんなら僕は迷いは捨てる…!」「そして、キングゲイナーと共に戦う! この星と人類の未来のために!」
XAN「………」
ゲイナー「キングゲイナー! 自分を超えるのがオーバースキルならお前も僕と一緒にやるんだ!」「お前もお前を…XANを超えろ! この星が好きならば!!」

<ゲインvsXAN>
ゲイン「ブリュンヒルデの腕が震えている。お前とやるのに緊張しているようだ」
XAN「………」
ゲイン「考え直せよ。お前さんはオーバーデビルとは違うんだろ?」「それとも納得ずくでやってるのか?」
XAN「………」
ゲイン「だったら、遠慮は無しだ。お前さんの望み通りに相手をしてやる」「世界と人類…何より俺が生きるために!」

<アポロvsXAN>
アポロ「俺達の話を聞いてるか、真っ黒野郎!」
XAN「………」
シルヴィア「戦いをやめて、システムを止めて! あなたにも心があるんでしょ!」
ジュン「そうですよ! こんな方法はおかしいです!」
つぐみ「人間だって、この星の生き物です! 滅ぼしていいはずありません!」
XAN「………」
麗花「私達の言葉が届かないの…!?」
ピエール「こいつも人の話を聞かない自己チュー野郎なのかよ!」
リーナ(そうじゃない…)
シリウス「ブラックオーバーマン…お前が退かないのなら、我々はお前を討つ…」「我々の信じる世界と人のために!」
アポロ「俺達はこの星で生きてるんだ! 過去の亡霊の言いなりになってたまるかよ!!」

<レントンvsXAN>
レントン「聞いてくれ、ブラックオーバーマン!」
エウレカ「私…レントンに出会って変わった…! 変わる事が出来たの!」
XAN「………」
レントン「でも、世界を破壊しちゃったら、そんな可能性も全部消えちゃうんだ!
エウレカ「そんなのは駄目だよ…! みんな、変わっていける…世界をよくしていけるのに!」
レントン「だから、俺達はエグゼクターシステムを止める! 人間を信じているから!」
XAN「………」
エウレカ「行こう、レントン…! 私達の世界と大切な人達のために!」
レントン「じっちゃん…! それにモーリス、メーテル、リンク! 待っててくれ!」「俺達…必ずこの星の未来を守って、みんなの所に帰るから!!」

<ホランドvsXAN>
ホランド「聞こえるか、ブラック? 心があるんなら、俺の話を聞け」
XAN「………」
ホランド「俺はもうすぐ父親になる。家族が出来るんだ」「…笑っちまうだろ?」「生まれた時に母親を殺して、親父を殺した兄貴を見殺しにした俺に家族が出来るんだ」
XAN「………」
ホランド「だがな…嬉しいんだよ、これが。命ってのが、こんなにまぶしいって俺は初めてわかったような気がする」「俺のガキがどんな人間になるかはわからねえ…。もしかしたら、とんでもない悪党になるかも知れねえ」「だがよ…生まれてくる前から命にダメ出しされたらどうしようもねえよ!」
XAN「………」
ホランド「生まれてくる命全てが同じだ! お前が未来を否定するんなら俺が相手になってやる!」「この世界に生きる全ての親父に代わってな!」

<マリンvsXAN>
マリン「もうやめてくれ…! 俺はお前と話がしたい!」
雷太「何を言ってんだ、マリン!?」
オリバー「待て、雷太。マリンの言う事を聞くんだ」
マリン「エグゼクターを作った人間もお前も地球を愛している…。その想いは俺達も同じなんだ」
XAN「………」
マリン「そして、人間の命も地球と同じ掛け替えのないものなんだ」「地球を愛するのなら、同じように人間も愛してくれ!」
XAN「………」
マリン「…答えてくれないのか…。ならば、俺も覚悟を決める…」「行くぞ、ブラックオーバーマン! 俺は地球と人類の明日のためにお前を討つ!!」

<XAN撃破・勝利条件達成>
〔XANに爆発〕
ゲイン「やったか…!?」
XAN「………」
ゲイナー「え…」
XAN「………」
〔XAN、後退〕
〔XANに特殊効果〕
〔画面、発光〕
〔ユニットの消滅音〕
〔敵ユニット消失〕

レントン「ブラックオーバーマンが…」
ガロード「消えた…」
〔敵ユニット撃破〕
アムロ「エグゼクターの全滅を確認した」
クワトロ「マスターであるブラックオーバーマンの消滅でシステムは停止したか」
ジャミル「おそらく、世界中に潜伏している無人機群も自爆した事だろう」
サンドマン「諸君、よくやってくれた。これでエグゼクターシステムの脅威は去った」
セツコ「では…」
ランド「終わったんだ。世界は救われたって事だ」
ゲイナー「………」
レントン「どうしたんです、ゲイナー兄さん? 嬉しくないんですか?」
ゲイナー「XANは最後に僕達に言った…」「ありがとう…って」
シン「俺達に感謝したって事か?」
闘志也「どういう事だ、そいつは?」
ガロード「あのオーバーマン…俺達に倒してもらいたかったのかよ…」
ゲイナー「…それはわからない。だけど、戦ってみて感じたよ」「XANは人間を心から愛し、この世界のために戦っていたんだ」
カミーユ「人間を愛するからこそ、エグゼクターシステムのマスターの役割を果たしていたのかもな…」
シン「あいつ…本当は俺達の敵じゃなかったのか?」
甲児「だけど、あのシステムは世界を破壊するためのものだったんだぜ」
キラ「だから、誰かに…人間に否定してもらいたかったんだと思う」
デューク「システムを否定し、自分を倒す力を持った存在を見つけるために…」
竜馬「だから、エグゼクターの攻撃も施設だけを狙ったのか…」
ロラン「そのためにずっと…気の遠くなるぐらいの長い時間を待っていたんだね…」
ホランド「…全ては推測だ。考えても仕方ねえよ」
レントン「でも…」
ホランド「それよりもだ。奴を否定しいて、倒した以上、俺達にはやる事があるぜ」
アムロ「そうだな。人間は自らの力で変わっていくと宣言したんだ」
アポロ「あれだけ大見得を切ったんだ。きちんとやらねえとただの嘘吐きになっちまうな」
ロジャー「契約の不履行は私のポリシーにも反する。約束は誠意を持って果たすつもりだ」
桂「わかってるさ。自分達の住む世界だからな…自分達の力で良くしていかないと」
勝平「おう! それが俺達の…いや世界中の人達の新しい戦いだな!」
鉄也「こいつは大勝負だ。腕が鳴るってもんだぜ」
エイジ「行こうぜ、みんな…! ここでZEUTHが解散しても、俺達は戦ってくんだ!」
斗牙「了解。全力でやるよ」
マリン「地球で、宇宙で…。それぞれの信じるもののために」
ジロン「みんな、頑張れよ! そして、また会おうな!」
万丈「もうすぐ夜が明ける…。黒い歴史を越えて、新たな時代が始まるんだ」
ゲイナー(XAN…僕達は戦っていくよ。新しい時代を作るために)(君とも、また会えるって信じているよ)
セツコ「ありがとう、皆さん。また会える日が来る事を心から願います」
ランド「じゃあな! 何かあったら、さすらいの修理屋ビーター・サービスを呼んでくれ!」
【戦闘マップ終了】


 黒歴史の亡霊である「執行者」の真の目的が
何であったかを知るすべは残されていない。
 時空破壊を経験した先人達は、地球に人類は
不要であると考えたのだろうか?
 その答えは、今を生きる人間達は決めること
であろう。人類が愚かであるならば、この星と
共に滅んでいく運命にあるのだから……。
 だが、世界は続いていく。
 未来を信じて戦った者達の想いと共に。

 多元世紀元年が終わりを迎えようとしている
今日も、世界は変わり続けていく。
      「多元世界変遷記」 第一章より


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