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No.47
迎えられる勝者

【シナリオデモ開始】
宇宙
暗礁宙域

  ~ダイグレン 格納庫~
タケル(ズールは最後の瞬間、自分は不滅だと言っていた)(あれは悔し紛れの負け惜しみだったのか? それとも…)
ロゼ「どうしたの、マーズ? 何か心配事でもあるの?」
タケル「ロゼ…」
甲児「俺達は地球へ凱旋するんだ。もっと明るくいこうぜ、タケル」
タケル「そうだな」(ズールはあの時、確かに死んだ。気にする事はないか)
シモン「バジュラの女王に続いて皇帝ズールも倒した」
ヨーコ「後は地球のゴタゴタを片付ければ、平和になるわね」
クロウ「………」
キタン「どうした、クロウ? また借金の心配か?」
クロウ「そっちは、またどころか、いつ何時でも俺の心を占領している」
ロシウ「では、どうしたんですか? 遠くを見るような目でしたけど…」
クロウ「不思議だ…と思ってな」
シモン「不思議?」
くろう「こうして俺達が一緒に戦っている事さ」
ヨーコ「考えてみれば、そうよね。時空震動ってのがなければ、あたし達は暗黒大陸から出られなかったわけだし…」
シモン「それを言うなら、俺達の場合、あの穴から地上に出なければ、ここにはこうしていないな」
ニア「はい。お父様に捨てられなければ、皆さんにもシモンにも会えませんでした」
甲児「暗黒大陸のみんなだけじゃねえぜ。このZEXIS自体が偶然と奇跡の産物みたいなものだからな」
タケル「フロンティア船団の来訪、そして…」
ゲイナー「僕達、ZEUTHのメンバーがこの世界に来た事だね」
クロウ「時空震動を差っ引いても今の状況はなかなかに奇跡なんだぜ」
ジロン「どういう事だ、そりゃ?」
クロウ「本来ならば、ソレスタルビーイングとコロニーのガンダム、ついでに黒の騎士団は敵対している間柄だからな」
いぶき「そこにダンクーガノヴァも加わるわね」
青山「下手をすれば、戦争を幇助するって事でソレスタルビーイングはスーパーロボットも攻撃対象にしていたかもな」
赤木「待てよ。俺達のダイ・ガードは対ヘテロダイン用…言わば災害救助用だぜ」
青山「そういう理屈がソレスタルビーイングに通用するならな」
赤木「う…」
ロラン「でも、あの人達も今は世界のために一緒に戦ってくれています」「過去の事は僕にはよくわかりませんが、悪い人達ではないのは確かだと思います」
青山「…ロラン、仲の悪い人間同士が仲良くなるには、どうしたらいいと思う?」
ロアン「それは…お互いを理解し合って、譲り合ったり、歩み寄ったりすれば…」
クロウ「満点の答えだ」「だけど、世の中はそううまくいかない」
ロラン「はい。それは僕もよくわかっています」
青山「仲の悪い人間同士を仲良くさせる現実的な方法…」
クロウ「それは共通の敵を作る事だな」
ロラン「共通の敵…」
青山「こういうのは個人の話だけじゃなく、国や組織でも同じだな」
甲児「青山さん達は、今のZEXISの状況は共通の敵が存在するからだって言いたいんですか?」
青山「まあな」
タケル「共通の敵…。獣人や皇帝ズール、バジュラやインベーダー…」
クロウ「そして、何よりインペリウムだ」
ゲイナー「インペリウムの存在がZEXISを維持させているのか…」
ロラン「何だか、おかしな話ですね。敵がいるから、味方が出来るなんて」
シモン「俺もロランと同じように思える。そんなものがなくったって誰かと仲良くする事は出来るはずだ」
ロシウ「でも、青山さんやクロウさんのおっしゃっている事も事実だと思います」
シモン「ロシウ…」
ロシウ「考えや目指すべきものがそれぞれに違うのは当然の事です」「人は窮地に立たされた時にしか、手を取り合う事は出来ないのかも知れません」
シモン「そんな事は…!」
ジロン「大事な事は仲良くなった理由じゃない。それをずっと続けていく事だと俺は思うな」
赤木「俺もそっちに賛成だ」「ソレスタルビーイングやヒイロ達とこうして一緒に戦っているのがインペリウムのおかげだとしても…」「こんな風にみんなで力を合わせる事をずっと続けていけばいい」
クロウ「そうだな。そう出来るのが一番いいだろうさ」
ゲイナー「スメラギさんやゼロ達も同じ考えだといいですね」
ヨーコ「もし、そうじゃなかったとしたら…」
いぶき「平和になった瞬間にあの人達は互いに戦いを始めるかもね」
赤木「それじゃ平和になった意味がないじゃないスか!」
クロウ「平和の意味も正義の意味と同じで人それぞれだ。あいつらは戦い続けるんだろうさ」
ロラン「でも…」
シモン「そんな心配はインペリウムを倒してからだ」
ニア「シモンの言う通りです。私達はまず目の前の壁を突破する事に最善を尽くしましょう」
〔ダイグレンの警報〕
甲児「敵襲か!」
クロウ「せっかく、ニアちゃんが希望あふれるシメをしてくれたってのによ」
タケル「こんな地球圏の外れで仕掛けて来るなんて…」
クロウ「やって来るのは無粋な連中に決まってるな」
ジロン「って事は…!」
クロウ「ああ、インペリウムだろうさ」
【シナリオデモ終了】


サブタイトル
「迎えられる勝者」


【戦闘マップ開始】
〔味方戦艦出現〕
〈出撃準備〉
モニカ「前方に感知された次元獣の部隊はそのままこちらに向かってきます」
クロウ「やっぱり、奴等だったか」
オズマ「少しも嬉しくない歓迎だな」
アルト「連中がやる気だっていうなら、相手をしてやるまでだ…!」
シン「インペリウムZEXISが健在だってのを教えてやる!」
〔敵ユニット出現〕
ゼロ「何っ!?」
ガイオウ「久しぶりだな、お前等」
竜馬「あの野郎は!」
アムロ「時空震動でやってきた破界の王…! インペリウムの頂点に立つ者か!」
ガイオウ「今はガイオウと名乗ってる。割と気に入ってるんで、お前等もそっちで呼んでくれ」
斗牙「敵の首領が動いたという事は…!」
葵「インペリウムは、ここで決着をつけるつもりなの!?」
ガイオウ「そうじゃねえ。今日は個人的な興味で来ただけだ」
刹那「何…?」
ガイオウ「トーナメントを勝ち抜いて、決戦の舞台に上がったお前等を激励に来たのさ」
マリン「奴は何を言っている…!?」
忍「次元獣の王様の言ってる事なんざわかるかよ!」
万丈「そのトーナメントやらの決勝戦をインペリウムと僕達で争うというのか?」
ガイオウ「そいつはちょっと気が早いな。お前等は準決勝を勝ちあがったに過ぎねえ」「で、この後、決勝になるわけだが、俺が来たのは、その前のエキシビションみてえなもんだ」
アポロ「グダグダ言ってんじゃねえ! とっとと相手をするから、かかってきやがれ!」
ガイオウ「3分だ」
ヒイロ「3分…?」
ガイオウ「3分の間、こいつらがお前達の相手をする。それで力を見てやる」
シモン「ふざけるな! お前の遊びに付き合ってるほど、こっちは暇じゃないんだ!!」
ガイオウ「そう言うな。暇じゃねえのは、俺も同じなんだ」「こっちも大詰めだからこそ、わざわざ俺が出向いたんだぜ」
ロジャー「どういう意味だ、ガイオウ?」
ガイオウ「お前等に質問する権利はねえ。あるのは、闘う事だけだ」
竜馬「てめえ…!」
ガイオウ「その闘志は、こいつらにぶつけな」「じゃあな。3分後を楽しみにしてるぜ」
〔敵ユニット離脱〕
クロウ「破界の王、ガイオウ…」
クリス「ライノダモン級、こちらに向かってきます!」
スメラギ「各機は左右に展開! 敵の狙いはわかりませんが、今は次元獣を迎撃します!」
ゼロ「ガイオウの言葉通りなら、戦闘は、ここから3分間だけか…」
カレン「上等だよ。だったら、その3分で奴のペットを宇宙のチリにしてやる…!」
ジェフリー「ZEXIS各機は攻撃開始! ならば、この3分で我々の力をインペリウムに見せ付けてやれ!」
<戦闘開始>

<敵全滅or4PP・勝利条件達成>
※※敵全滅の場合のセリフ※※
ワッ太「どうだ、ガイオウ! 俺達の勝ちだ!」
桂「って言っても、奴さんは戻って来ないようだがな」
※※4PPの場合のセリフ※※
〔敵ユニット離脱〕
モニカ「次元獣、後退していきます!」
キャシー「宣言通り、3分間だけの戦いだった…」

レントン「ガイオウは何のために俺達の前に現れたんでしょうね」
闘志也「それに、あの男の言っていた決勝トーナメントってのは何だ?」
アムロ「はっきりしているのは、地球に帰れば、インペリウムとの戦いが待っているという事だ」
デュオ「今日のは、その前哨戦ってわけかよ」
ロックオン「いや…今日の3分は奴等との決戦の第1ラウンドだったんだろうぜ」
ゼロ「ならば、このラウンドのポイントは我々が取ったと言えよう」
闘志也「ポイントなんてケチくさい事を言ってるなよ」
竜馬「やるんだったら、完全KOで決着をつけてやるぜ…!」
クロウ「インペリウム…アイム、ガイオウ…。首を洗って待っていろよ」「これまでの借り…次に会った時にまとめて返してやる」
【戦闘マップ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

  ~ダイグレン 格納庫~
エイジ「あのふざけた野郎が次元獣の王様かよ…!」
琉菜「何よ、あの偉そうな態度! 完全にこっちの事を見下してさ!」
甲児「悔しいが、あいつはそれだけの力を持っている」
リィル「甲児さん…」
エイジ「どうしたんだよ、甲児? らしくねえぜ、お前がそんな事を言うのはよ」
タkル「俺達は奴がこの世界に来た直後の一度、戦ってるんだ」
琉菜「その結果は…」
カレン「あいつの自身ももっともだよ。あたし達の完敗だったんだから」
リィル「そうだったんですか…」
甲児「だが、今は違う…!」
さやか「甲児君…」
甲児「俺達はあの時よりも、ずっと強くなった…! 強くなって、様々な敵を倒してきた!」
タケル「甲児の言うとおりだ。今の俺達なら、奴と戦える」
斗牙「そうだよ。それに僕達もいる」
エイジ「俺達がいる限り、あんな野郎にデカいう顔はさせねえぜ」
甲児「ああ!」
琉菜「あのさ…。パーティー、やろっか?」
斗牙「パーティー?」
エイジ「お前…いきなり何、言ってんだ? 状況を考えて、物を言えよ」
琉菜「せっかく強敵を撃破してきたんだから、それを祝してよ!」
カレン「いいじゃないか、それ!」
さやか「地球ももうすぐだしね」
タケル「これからの戦いのために気持ちを切り替えるのにもいいかもな」
甲児「よし! 俺、上の人達に話してくるぜ!」
エイジ「待てよ、甲児」
甲児「何だよ、文句あるのか?」
エイジ「まさか。俺もお前と一緒に行くって言ってんだよ」
琉菜「エイジ…」
エイジ「さっきは悪かったな、琉菜。俺も、あのガイオウってのを間近に見て、少しテンパってたみたいだ」「闘志を燃やすのもいいが、、心に余裕を忘れちゃいけねえな」
琉菜「うん!」
タケル「きっとそのパーティーでこれからの戦いに向けて、みんなの心も一つにまとまる」
エイジ「あのド迫力野郎と戦うのにいい景気づけになるだろうぜ」
斗牙「そうだね」
さやか「カレン、パーティーのお料理は女子チームで作ろうか」
カレン「え! あたしも!?」
斗牙「あれ…? カレンって男だったっけ?」
カレン「そういう意味じゃない!」
琉菜「文句は後々! 時間がないから、準備を急がないとね!」
リィル「頑張りましょうね、カレンさん」
カレン「言っておくけど、あたしだって料理が出来ないわけじゃないからね」
青山「若人が盛り上がってきてるな」
赤木「縮こまってるより、いいじゃないかよ」
青山「俺だって、そう思ってるさ」
いぶき「さあ、私達もパーティーの準備を手伝いにいきましょう」
赤木「いぶきさんの言う通り! 若い連中に負けてられないぜ!」
いぶき「言っておくけど、私はオバサンのつもりはないからね」
赤木「そ、そういうつもりで言ったんじゃ…!」
クロウ「………」
青山「どうした、クロウ。いぶきさんの剣幕に恐れをなしたか?」
クロウ「いや…何でもねえ」(ガイオウの言っていたトーナメントの決勝戦という言葉…)(その相手がインペリウムじゃないとしたら、俺達の敵は、まだ他にいるって事か…)
【シナリオエンドデモ終了】


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