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No.46
邪悪の化身

【シナリオデモ開始】
宇宙
暗礁宙域

  ~マクロス・クォーター 医務室~
ランカ「あ…エイーダ…」
エイーダ「目が覚めたのね、ランカ。バジュラとの戦いが終わってからずっと眠っていたのよ」
ランカ「ここ…マクロス・クォーターの中?」
オズマ「そうだ。俺達がギシン星人の前線基地へと向かっている」「残念ながら、お前とシェリルをフロンティア船団まで送り届ける余裕はない」
ランカ「…でも、お兄ちゃんとS.M.SとZEXISのみんなが守ってくれるんだよね」
オズマ「もちろんだ」
ランカ「じゃあ、私…何も怖くないよ」
オズマ「ランカ…」
アルト(バジュラの巣の中でランカは記憶を取り戻したようだったが、今はそういった様子はない)(カナリア中尉の見解では、あの時のあれはパニックによる一時的なものだと言うが…)
ジョニー「あ…オズマ少佐、先程、キャシー中尉が捜していたようですが」
オズマ「わかった。…そういうわけだ、ランカ。お前は必ず俺達が守るからな」
ランカ「うん…。でも、お兄ちゃん…無理はしないでね」
オズマ「一眠りしている間に戦いは終わってるさ。じゃあな」
アルト「キャシー中尉が捜してたって事は基地攻略のミーティングが始まるのか…」
ジョニー「大丈夫ですよ。あれは嘘ですから」
アルト「嘘って…」
ジョニー「オズマ少佐がいると、アルトも色々と気詰まりでしょうからね」
エリーダ(二人っきりにしてあげるから頑張ってね、ランカ)
ランカ「え…ええっ…!」
エイーダ「じゃあね~。また来るから」
〔ドアノブを回す音〕
アルト「エイーダの奴…最後に何か言ってたみたいだが…」
ランカ「何でもない…! 本当に何でもないから!」
アルト「そうか…」
ランカ「…エイーダ…ここにいるって事はやっぱり、あの赤いロボットのパイロットだったんだね」
アルト「まあな。その話は後であいつから聞けよ」
ランカ「シェリルさんは?」
アルト「色々と無理し過ぎたらしい。今は隣の部屋で眠ってる」
ランカ「………」
アルト「どうした?」
ランカ「またシェリルさんの凄さを見せ付けられちゃって…」
アルト「あんな状況でも歌った事か」
ランカ「うん…」
アルト「鳥は空を飛ぶために生きる…」
ランカ「え…」
アルト「シェリルの言葉だ。そして、あいつは鳥が空を飛ぶように歌っているんだろう」
ランカ「シェリルさんは歌うために生きている…」
アルト「お前も同じだろ?」
ランカ「うん…」
アルト「だから、お前も歌えたんだよ。ま…心臓に毛が生えてるあいつのようにはいかなかったけどな」
ランカ「ありがとう、アルト君。励ましてくれてるんだね」
アルト「お前がへこんだままだと気になって戦闘に集中できないからな」
ランカ「アルト君も出撃するの?」
アルト「隊長が約束した通りだ。俺達の全力でお前達を守る」
ランカ「もう一つ約束してくれる?」
アルト「必ず生きて帰ってくる。約束だ」
ランカ「うん…。頑張ってね、アルト君」

  ~マクロス・クォーター ブリーフィングルーム~
葵「やるじゃない、ジョニー。ランカとアルトを二人っきりにしてあげるなんて」
ジョニー「それだけではありませんよ。オズマ少佐とキャシー中尉にもきっかけを作って差し上げました」
赤木「二つの恋を一気に実らせようとするとは…。さすがは元エリートビジネスマン!」
エイーダ「ステキです、ジョニーさん!」
桂「でも、いいのかね…。三角関係の片方に肩入れして」
ジョニー「僕個人はどちらかを応援しているつもりはありませんよ」「ですが、何かきっかけでもなければ、あの三人の関係は永遠に片が付きそうにありませんからね」
青山「そういう事なら、俺はシェリルを応援しようかな」
いぶき「そうね。アルトはどこか抜けてるから、しっかりしているシェリルの方がお似合いかも」
ピエール「俺はランカちゃんの方がアルトに合ってると思うぜ」
シリウス「彼はあれでなかなかに気配りが出来るからな。逆に妹タイプの相手の方がしっくり来るかも知れんな」
シルヴィア「それってしっかり者には妹がお似合いって事よね、お兄様!」
麗花「妹と妹タイプは、地球と月以上の開きがあるわよ」
シルヴィア「い、言ってくれるじゃない、麗花…!」
アポロ「世界は変わっても相変わらずだな、アホ姫は」
シルヴィア「大きなお世話よ! あたしのお兄様への愛は1万2000年級なんだから!」
ガロード「1万2000年の愛か…」
ティファ「素敵ね…」
ガロード「俺なら、そんなケチくさい事言わないで2万年でも3万年でも愛するけどな」
ティファ「ありがとう、ガロード」
ガロード(き、来た…! 俺のハートにマイクロウェーブが!)
エウレカ「ふふ…」
レントン「そんなにガロードの顔…面白かった?」
エウレカ「ううん…。ティファが羨ましいなって思って…」
レントン「それって…! まさか、エウレカはガロードの事が…!」
ゲイナー「そうじゃないよ、レントン…!」
サラ「ああ、じれったい! せっかくのチャンスだったのに!」
レントン「チャンス?」
シンシア「わかってないなぁ。エウレカはキスを待ってたのに」
レントン「キス!?」
サンラ「シ、シンシアは急がせ過ぎ!」
エウレカ「それは…」
ゲイナー「でも、的外れってわけじゃなかったみたいだ」
レントン「エ、エウレカ…君は…」
エウレカ「ふふ…レントン、真っ赤」
ロゼ「随分とオープンなのね、地球人って…」
タケル「愛か…」
甲児「何だよ、タケル? お前も決戦を前にして人恋しくなったか?」
タケル「そうじゃないさ…!」「俺が考えてた愛は恋愛の方じゃなくもっと大きなものだ」
さやか「人類愛とか?」
タケル「ああ…。きっとそれこそが人間の心そのものであり、俺達の力になるんだろうと思って」
ロゼ「愛は人間の心そのもの…」「皇帝ズールは、その対極に位置する存在だと言えるわ」
タケル「ロゼ…」
ロゼ「ズールは愛という言葉を最も嫌っている…。その存在は邪悪の化身だわ」
甲児「邪悪の化身ズール…」
タケル「奴を倒さなければ、この宇宙に平和は来ないのか」
さやか「でも、よくわからないのはズールの目的だわ」
甲児「あいつ…最初は地球を危険だと言って破壊しようとしていたが、今は地球を手に入れようとしている」
ロゼ「ズールは考えている事を部下に話すような事はなかったわ」「ズールは自分の部下を戦うための機械…バトルマシンとしか見ていないから」
タケル「月で戦ったサグールも自分ではズールの片腕だと思っていたが、捨て駒にされていた」
ロゼ「唯一わかっている事は、地球は銀河支配を企むズールにとって重要な意味を持つらしい事だけだわ」
甲児「そのためnあいつはDr.ヘルと組んだり、暗黒大陸を調べたりしていたのか…」
タケル「全ての答えはズールに直接聞くしかない」
ロゼ「マーズ…」
タケル(マーグ…もうすぐ決着の時が来る。俺は必ず奴を…ズールを倒す)(俺の生命に代えても…)

宇宙
暗礁宙域 ギシン星人前線基地

  ~ギシン星人前線基地~
ワール「…ズール皇帝、マーズと地球人共がこの基地へと迫っております」
ズール「地球人め…。WILLや螺旋の戦士だけでなく、銀河を渡る者まで退けるとはな」「「まあいい…。邪魔な蟲共を片付けてくれたのだから、巣の情報を流してやった意味はあった」
ワール「あのバジュラなる奴等をご存知なのですか?」
ズール「ワシは宇宙の全てを知る者だ。あの蟲共と戦った事もある」「もっともワシが戦ったのはこの太陽系に現れたものとは別の群れだがな」
ワール(ズール皇帝…側近である俺さえもその底が見えぬ恐ろしい方だ…)
ズール「ワール…お前には地球人共の迎撃を命じる。生命を懸けてマーズとその一党を倒せ」
ワール「は…! 承知いたしました」(だが、連中の力は想像以上だ。このまま戦えば、俺の生命も危ない)(かと言って、逃げ出そうとすれば、ズール皇帝に粛清されるだけだ)(ズール皇帝とマーズ…その両方を共倒れの方向に持っていかねば、俺の生命はないか…)
【シナリオデモ終了】


サブタイトル
「邪悪の化身」


【戦闘マップ1開始】
〔敵ユニット出現済み〕
ワール(マーズの死は反陽子爆弾の爆発を意味する。だが、あのマーズの事だ…。死す時はズール皇帝を道連れにするだろう)(つまり、ズール皇帝とマーズをぶつければ、共倒れになるはずだ)(フフ…その状況を作り出しさえすれば、俺に生き残りの芽が出るか)
〔味方戦艦出現〕
〈出撃準備〉
〔味方ユニット出現〕
ワール「よく来たな、地球人…! そして、マーズよ!」
ロゼ「ワール司令官…!」
ケンジ「ギシン星全軍の作戦司令官だな」
ナオト「そんな大物が出てきたって事は奴等はここを決戦の場所に選んだってわけか」
タケル「奴を倒さなくては、ズールの所へは行けない…!」
ゼロ「各機は敵軍の司令官に攻撃を集中させろ。奴を倒して、皇帝ズールを引きずり出すぞ」
カレン「了解…! 地球を狙った連中相手に容赦はしないよ!」
タケル「行くぞ、ワール! ズールと戦うためにもお前を倒す!!」
<戦闘開始>

<ワールと戦闘>

ワール(フフフ…俺にもチャンスが巡ってきた。こいつらを利用すれば、ズールに取って代わりギシン星の支配者になる事も出来る)(そのためにも俺は死ぬわけにはいかない…!)

<ワール撃破・敵増援1出現>
〔ワールに爆発〕
ロゼ「ワール司令官! 覚悟!」
ワール「ま、待て! お前達の強さはわかった!」「私の負けだ! これより我々はお前達に協力する!」
タケル「何だと!?」
武蔵「今まで好き放題やってきておいて、虫が良すぎるぜ!」
竜馬「そんなのが通る程、俺達は甘くねえんだよ!!」
タケル「待ってくれ!」
シモン「タケル…!」
忍「そこをどけ、タケル! ああいう野郎はどうせ腹の中じゃこっちをはめる事しか考えてねえんだ!」
タケル「だとしても、ワールの話を聞きましょう。俺達はズールとは違うんです!」
クロウ「ズールとは違う…ね。そう言われちゃ、何も言えねえな」
ゼロ「全機、攻撃を停止せよ。まずは向こうの言い分を聞く」
玉城「本気かよ、ゼロ!?」
ゼロ「だが、決して警戒を緩めるな。もし、向こうが我々を陥れようとするなら、その報いを与えてやれ」
C.C.「疑り深いものだな。タケルの爪のアカでも煎じて飲むがいい」
ゼロ「黙っていろ。答えはすぐに出る」
タケル「ワール…お前は何のためにズールを裏切る?」
ワール「ギシン星の平和のため…そして、宇宙の平和のためだ」「このままズールの独裁を許していたら、ギシン星は破滅へと進むだけだろう」「私は諸君等が自分の星のために命懸けで戦う姿に打たれたのだ。私もズール打倒に協力させてくれ」
マリン「…どう思う、ロゼ?」
ロゼ「ワール司令官は利口な人です。きっと何か考えがあるのでしょう」
ジェフリー「タケル…君はどう考える?」
タケル「ワールの真意はともかく、戦意を失っているのは本当のようです」「そして、戦う気をなくした者を討つ事は出来ません」
ワール(フフ…やはりな。奴等は非情に徹する事は出来んか)(これで俺の生命は助かった。後はズールと奴等が共倒れになるように仕掛ければ済む)
???(ズール)「愚か者め…! そのような甘い考えが、このワシに通用すると思っているのか!?」
タケル「その声は!」
〔敵ユニット出現〕
ワール「ズール皇帝!」
ズール「ワールよ。貴様ごときの姑息な考えがこのワシに読めぬと思っていたか?」「ワシとズールの共倒れを願おうとそうはさせんぞ!」
ワール「そ、それは…!」
葵「あいつ…! 自分だけが助かろうとしていたのね!」
勝平「きたねえ野郎だ! 男の風上にも置けねえぜ!」
ゼロ「答えは出たようだな…」
ズール「ワールよ! 地球人の戦力を少しは消耗させた功績に報い、貴様は一撃で殺してやろう!」
ワール「お、お許しを、ズール皇帝!」
ズール「おもう遅いわ!」
〔ワール、発光〕
ワール「う、うわあああああっ!」
〔敵ユニット撃破〕
斗牙「裏切ったとはいえ、部下の生命を…!」
ズール「ハハハハハハ! それがワシのやり方だ!」「ロゼ! お前の最期もワールと同じだ!」
ロゼ「ズール…!」
タケル「黙れ、ズール! 人を人とも思わぬお前に俺達は絶対に負けない!!」
ズール「マーズ…恐れを知らぬ奴め…! 今、ワシの力を思い知らせてくれる!」
〔センサー反応〕
闘志也「これは…!」
クロウ「ヤバいぜ! 次元境界線が歪んでいく!」
レントン「次元震が起きるのか!」
ズール「ハハハハハハ! これがワシの力よ!!」
タケル「ズール!!」
〔時空震動現象〕
〔画面、発光〕

タケル「うわああああああっ!!」
【戦闘マップ1終了】

【戦闘マップ2開始】

〔戦闘マップ1から継続〕
タケル「何だ、ここは…!?」
キャシー「全てのセンサーが異常反応! 完全に位置情報をロストしています!」
ジェフリー「ここは通常空間ではないか…!」
クロウ「どうやら、俺達は次元の狭間に落とされたらしいぜ」
ティエリア「気をつけろ…! 周辺に僕達以外の何かがいる!」
〔敵ユニット出現〕
ロゼ「ズールが二人!?」
甲児「機械獣もいるぞ!」
竜馬「早乙女のジジイが飼ってた鬼とトカゲの化け物もいやがる!」
いぶき「あれは…東京に現れたヘテロダイン!」
アルト「アンノウンにバジュラ…それに次元獣まで…!」
ロックオン「これだけのオールスターが揃うとはよ…!」
クロウ「これもズールの仕業か…!」
ズール「その通りだ」
ズール「これもワシの力の一部に過ぎん」
ロジャー「コピーか…それとも幻覚か…」
万丈「どちらにしても、ズールをたおさなければ、僕達はこの空間に閉じ込められたままだろう」
ゲイナー「だけど、ズールは2体いる…!」
ガロード「どっちが本物なんだよ!?」
タケル「どちらも本物ではない…!」
隼人「どういう事だ、タケル!?」
タケル「あれは以前にも現れたズールの分身です! 本物はどこかで俺達の事を見ています!」
赤木「高みの見物ってわけかよ!」
シモン「だったら、分身を叩いて、本物を引きずり出してやる!」
ゼロ「各機はズールの分身に攻撃を集中させろ! 奴等を倒さねば、本体が出て来ないぞ!」
ズール「フフフ…無駄な足掻きを…」
ズール「してくれるものだ!」
タケル「黙れ、ズール! どんな卑怯な手を使おうと俺達は決して諦めない!」「人間の力をお前に見せてやるぞ!」

<ゴール&ブライ撃破>
ゴール&ブライ「グオオオオォォォォォッ!!」
〔敵ユニット撃破〕

<ズール(分身)撃破(1回目)>
ズール「ワッハッハッハ! いくらやっても無意味だ!」
〔敵ユニット撃破〕

<ズール(分身)撃破(2回目)・敵増援2出現>
ズール「フハハハハ…! 無駄な足掻きを!」
〔敵ユニット撃破〕
闘志也「分身は倒したぜ!」
竜馬「出て来やがれ、ズール! 次はてめえの番だ!」
???(ズール)「いいだろう…!」
〔敵ユニット出現〕
ズール「マーズ…そして、地球人よ。ここまでの健闘の褒美にワシが自ら相手をしてやろう」
タケル「ズール!」
ズール「マーズ…お前という奴は地球に行ってずっかり心の仲間で腐りおった」「ワシのただ一つの過ち…。それはお前を見込んで地球に送り込んだ事だ」
タケル「それによって俺の家族と地球の運命が、どれだけ歪められたと思っている!」
ズール「そんな事は知った事ではない! ワシの銀河制覇の前には人間の生命も一つの星も瑣末なものよ!」
万丈「その貴様の野望の中で地球は何の意味を持つ…!?」
甲児「お前は地球が欲しいからDr.ヘルと手を結んだのか!?」
ズール「人間ごときが知る必要もない事だ」
クロウ「気に入らねえな。勝手に人の星に攻め込んだ挙句にその態度はよ」
ズール「欠片を持つ者よ。お前の存在こそワシの地球侵攻の一つの理由でもある」
クロウ「何っ!?」
アムロ「奴もスフィアを求めているのか…!?」
ズール「…その者は12の心と幾多の英知に砕け、あまねく世界へと降り注いだ」
ロジャー「12…! スフィアの事を言っているのか…!?」
ズール「あの星は宇宙の特異点だ。それ故に欠片はあの星に集まり、黒の英知に触れたものはあの星に惹かれる」「だからこそ、次元の将もあの星に跳ばされ、目覚めの時を迎える」
タケル「次元の将…?」
ズール「そして、その星の者は生命の力に目覚める」
ランカ「!」(あ、あの人…こっちを見ている…!)
ズール「そして、それは進化の光を浴び、螺旋を描き、天を突く」
隼人「進化…」
シモン「螺旋…」
ズール「そう…! 銀河の特異点である地球を制するものは源理の力を手に入れるのだ!」
カミーユ「源理の力…オリジン・ロー…次元力…」
桂「ジ・エーデル・ベルナルも言っていた言葉だ!」
ズール「地球人よ、あの星をワシに渡せ! ワシこそが銀河の支配者の相応しいのだ!」
タケル「黙れ、ズール!」「お前の野望のためにどれだけの人が犠牲になったと思っている!」「ギシン星の俺の両親、地球の俺の父さん、お前が支配してきた星の人々、そして、マーグ!」「その無念の想いがお前にはわからないのか!」
ズール「想いだと? 下らん!」「そのような人間の心など最も唾棄すべきもの! ワシの最も嫌うべきものよ!」
タケル「愛が勇気が優しさが…人間の心がわからないお前は俺の敵だ!!」
斗牙「そして、僕達の敵でもある!」
甲児「いいや! 全ての人間の敵だ!」
シモン「そうじゃない! 全ての生命の敵だ!!」
ズール「あくまでワシに歯向かうか…! やはり、お前達はここで始末する!」
ジロン「やれるもんなら、やってみろ!」
ロラン「生命の意味がわからない人と僕達は戦います!」
竜馬「ズール…! てめえこそ、ここから生きて帰れると思うなよ!」
タケル「行くぞ、ズール! 俺達の全てを懸けて、お前を倒す!!」

<クロウvsズール(本体)>
クロウ「どうやらスフィアってのは宇宙規模で知られたお宝のようだな」
ズール「その力は人間の手に余るものだ。お前ごときが所有していいものではない」
クロウ「成り行きで乗ったブラスタだ…。おまけにそのスフィアとやらのせいでロクでもない奴に生命を狙われる羽目になった」「だが、ここまで来たなら俺はスフィアが何なのか知りたくなった…! そのためにもこいつを守るぜ!」
ズール「無駄な事を! その力…ワシの手に入らないのなら、別の宇宙へと跳ばしてくれる!」
クロウ「そうはいくか! 俺の生命もブラスタも、借金を返すには必要なものなんだよ!」

<アムロvsズール(本体)>
ズール「感じるぞ。お前の中に進化の力が芽吹いている事を」
アムロ「ニュータイプの事を言っているのか?」
ズール「そのような力は宇宙には不要だ。それは災いを呼ぶものでしかない」
アムロ「ニュータイプが新たな人類であるかをお前と論じるつもりはない…!」「だが、人と人がわかり合おうとする事を否定するようなお前こそがこの宇宙にとっての災いだという事を知れ!」

<カミーユvsズール(本体)>
カミーユ「人の生命の重さがわからないお前に地球を好きにはさせない!」
ズール「ほう…どうやらお前も進化の兆しをその身に宿すか」「やはり、あの星は特異点として特別な力を持つか」
カミーユ「勝手な理屈は聞き飽きた…! お前が力で人々の自由や未来を奪うなら、俺達は全力で抵抗する!」

<ヒイロvsズール(本体)>
ズール「ここにも身の程を知らず、ワシに歯向かう者がいるか」
ヒイロ「お前は俺の任務の障害だ。よって排除する」「ターゲット確認、攻撃目標、皇帝ズール…!」

<ガロードvsズール(本体)>
ガロード「お前にわかるか、俺の強さが! これが想いの力ってやつだ!」
ズール「たわ言を。ならば、ワシはお前を叩き、その想いの力とやらを否定してやろう」
ガロード「お前ごときに俺のティファへの想いを否定させてたまるかよ!」「勝負だ、皇帝ズール! あの世で自分が間違ってた事を反省しやがれ!」

<ロランvsズール(本体)>
ロラン「何故あなたは人の生命の大切さがわからないのです!?」
ズール「ワシ以外の人間の価値など、皆等しく無い。よって誰が何人死のうが、ワシにとっては意味がない!」
ロラン「それが星を統治する者の言葉ですか!」「僕の知っている方はいつだって人々のために心を配ってくださっていました!」
ズール「目障りな奴め…! この皇帝ズールに意見した事を死を以って償うがいい!」

<キラvsズール(本体)>
ズール「フフフ…感じるぞ。お前の心の中には過去への贖罪の気持ちがあるのが」「そのような弱い心でワシと戦えるのか?」
キラ「確かに僕は色々な事を悔いている…。だけど、それは僕を縛るものじゃない!」「僕は過去から学んだ…! そして、未来を守るために戦っている!」「その想いと力で僕は戦う! お前のような理不尽な暴力と!!」

<シンvsズール(本体)>
ズール「いい気迫だ。余程ワシの存在が憎いと見える」
シン「お前の言う通りだ。俺は戦いを広げる者を許せない!」「だけど、憎しみだけで戦ってるわけじゃない! お前を倒す事で世界に平和を取り戻すために俺は戦っているんだ!」
ズール「平和か…。そんなものは宇宙全体で見れば、幻想に過ぎん」
シン「それはお前のような奴が他の星を支配しているからだ!」「お前の相手は俺だ! 戦争をしたいのなら俺が相手になってやる!」

<刹那vsズール(本体)>
ズール「お前のその機体が発する粒子…まさか…!」
刹那「GN粒子の事を言っているのか…」
ズール「何者かは知らぬが、余計な事をしてくれる。その果てに何が待っているかも知らずに人間を高みに誘おうとするか」
刹那「何を言っているかは知らんが、戦いを広げる存在であるお前は俺の敵だ」「エクシア、目標を駆逐する!」

<甲児vsズール(本体)>
ズール「光子力エネルギー…。裏切りの神がその力をお前にもたらしたか」
甲児「マジンガーZは、おじいちゃんから俺に託された力だ!」「そして、俺はこの力でお前のような悪を討つために戦う!」
ズール「無知とは罪な事だ。その力の本来の使い道も知らずにこのワシに牙をむくとは」「ならば、ワシはお前を倒し、Dr.ヘルに先んじて、光子力エネルギーを手に入れるまでだ!」

<竜馬vsズール(本体)>
ズール「進化に取り憑かれた妄執の使徒めが」
武蔵「進化だと?」
隼人「ズール…! 貴様はゲッター線の意味を知っているのか!?」
ズール「その力はお前達には不要だ。いずれ銀河を巻き込む災厄を呼ぶ」
竜馬「そういうハッタリは俺には利かねえんだよ!」「覚悟しやがれよ、親玉! てめえの言う災厄ってのが何だか知らねえが、まずは目の前のてめえを叩く!」「早乙女のジジイの遺したこの真ゲッターでな!!」

<勝平vsズール(本体)>
勝平「いつだって悪党は勝手な理屈でみんなの幸せや平和を踏みにじりやがる!」
ズール「吠えるがいい、小僧。ワシの力の前にはお前達が唱える正義や愛など無駄だという事を教えてやる」
勝平「うるせえ! 俺はレントンやガロードの兄ちゃんのような愛はわからねえけどよ…」「誰かが誰かを大切だって思う気持ちを馬鹿にするような奴は絶対に許さねえからな!」

<万丈vsズール(本体)>
万丈「銀河の星々とそこに住む人々に暗い影を落とす者…! この僕とダイターン3が相手になる!」
ズール「身の程知らずめが…! お前にワシの闇が掃えると思うか!」
万丈「やってみせるさ! 日輪の輝きは全ての悪を掃う!」「そして、照らしてみせる! この宇宙の未来を!!」

<ワッ太vsズール(本体)>
ズール「失われた金属ガーバルニウムにこんな所で出会えるとはな」
ワッ太「トライダーの事を言ってんのか?」
ズール「どういう事情か知らぬが、何者かが地球人に余計な力を与えたものだ」
ワッ太「この野郎! 父ちゃんが遺してくれたトライダーを余計なものだって言うのかよ!」「銀河の支配者だか何だか知らないが、俺だって竹尾ゼネラルカンパニーの社長だ!」「お前みたいな身勝手な奴には人を使う事の難しさを俺が教えてやる!!」

<ジロンvsズール(本体)>
ズール「力の差も気付かずにただ向かってくるだけの愚か者めが」
ジロン「確かに俺は頭はよくないが、お前のように本当に大事な事も知らない奴に馬鹿呼ばわりされてたまるか!」
ズール「本当に大事な事だと…? それは何だ?」
ジロン「言葉では教えない! 俺が身体で教えてやる!!」「行くぞ! 俺の想いの力…本当に怒った時の人間の力を思い知れ!!」

<忍vsズール(本体)>
忍「偉そうに御託を並べていやがるが、要するにお前は悪党だって事だ!」
ズール「ワシを悪と呼ぶか。ならば、お前は正義のつもりか?」
忍「そんな事は考えた事はねえよ!俺は俺が気に食わない野郎と戦うだけだ!」「そして、てめえのように人の生命を虫けらのように考えてるような奴は最低最悪の野郎だ!」
ズール「来るがいい、野性を宿した戦士よ! お前の生命の力などワシの前では何の意味も持たない事を教えてやる!」

<葵vsズール(本体)>
ズール「アースWILLを丸め込み、ムーンWILLを倒した力だろうとこのワシには通用しない…!」
葵「そういうのはやってみなきゃわからないよ!」
ズール「黒の英知に触れたワシにとって人間の可能性など災厄でしかない」「よって、お前達もここで始末してくれる!」
葵「そういうストレートな本音を待っていたよ! おかげであたしの野性にも火が点いた!」「行くよ、皇帝ズール! あんたにも人間の可能性ってのを見せてやるよ!」

<タケルvsズール(本体)>
ズール「マーズよ、これが最後の通告だ。ワール、サグールの代わりにワシの部下となれ」
タケル「断る! そして、お前を認めないのは俺だけじゃない!」「自分の部下すら使い捨てにするお前を倒し、お前の支配していた星の人達全てを解放する!」
ズール「ふざけた事を。この宇宙の全ては支配者であるワシが決めるべきものなのだ」「お前という小石を排除し、ワシに逆らう事の愚かしさを全ての人間に教えてくれる!」
タケル「ならば、俺はお前を倒し、全ての人達に希望がある事を教える!」「それがマーグと共に誓った宇宙の平和のための戦いだ!!」

<ケンジvsズール(本体)>
ズール「ロゼよ。裏切り者のお前はワシ自らの手で粛清してくれる!」
ロゼ「もう私はお前の部下じゃない! 自分の意思で平和と自由のために戦う戦士よ!」「覚悟しなさい、ズール! マーグの想いはマーズと共に私が受け継ぐ!」

<アルトvsズール(本体)>
ズール「そこをどけ、カトンボが。お前ごときでワシを止められると思うな」
アルト「そうはいくかよ! 俺はクォーターで待ってるあいつらを守るって約束したんだ!」
ズール「約束だと? 人間はつまらぬ事を気にするな」
アルト「お前にとっちゃつまらない事かも知れないが、俺やあいつ等にとっては命懸けで守る大切な事だ!」「俺は必ずあいつらを守る…! そして、必ず生きて帰るぞ!!」

<桂vsズール(本体)>
桂「哀れなもんだな、皇帝ズール。俺は宇宙をもらっても、愛を憎むような生き方はしたくないね」
ズール「笑わせてくれる。つまらぬ情愛に溺れた人間ごときが、このワシを哀れむとはな」
桂「それならお前を倒して、人間の楽しさを満喫させてもらうさ!」「平和な世界で愛する人達と生きる人生! それ以外に何が欲しいかよ!」

<ロジャーvsズール(本体)>
ズール「その黒きメガデウスに何故、人間が乗っている?」
ドロシー「どうやらビッグオーを知っているようね」
ロジャー「気にする必要はない、ドロシー。悪党の言葉に動じていてはネゴシエイターはやっていられない」
ズール「愚か者め。本来の使命を忘れて、気ままに生きるか」
ロジャー「誰かの自由を他人が否定する事は許されない。もはやお前とは言葉を交わす気もおきない」「皇帝ズール! 私の流儀に反するが、今回はお前に合わせて力で事態を解決しよう!」

<ゲイナーvsズール(本体)>
ズール「小物めが…! このワシの視界に入る事すら腹立たしい!」
ゲイナー「愛が嫌いだっていうお前は誰かを愛したり、愛されたりした事のない哀れな奴だ!」
ズール「このワシが哀れだと?」
ゲイナー「そうだ! そんなお前に愛の力を見せてやる!」「サラーッ! 愛してる!! ここがシベリアだろうと別世界だろうと君を守るために僕は生命の限りに戦うぞ!」
ズール「こいつ…! なんという不快な存在だ!!」

<斗牙vsズール(本体)>
斗牙「お前のよう悪奴と戦うのが僕達グランナイツの使命だ!」
ズール「使命か。そのようなものに縛られたものの力など所詮、たかが知れている」「宇宙の番人などというものにこだわったWILLなど、そのいい例だ」
エイジ「黙れ! 番人どころか支配者を自称するお前が言う台詞かよ!」
斗牙「僕達はグランナイツの使命に誇りを持っている! それは何者にも負けない力となりソルグラヴィオンを動かす!」「行くぞ、皇帝ズール! 僕達の怒りの炎がお前を燃やし尽くす!」

<闘志也vsズール(本体)>
闘志也「違う星の人間達だって手を取り合う事は出来る…!」「だが、お前のように最初から他人を支配使用としている奴とは仲良く出来そうにないぜ!」
ズール「宇宙は戦場だ。調和や共存など、つまらぬ理想論に過ぎん」
闘志也「その理想を懸命に実現させようとするのが人間なんだよ!」「皇帝ズール! それの邪魔をするのなら、俺達が相手になってやるぜ!」

<アポロvsズール(本体)>
ズール「機械天使…! こんなものまで地球にいたとはな!」
アポロ「お前…アクエリオンを知っているのか!?」
ズール「フフフ…堕天翅族…。無限の牢獄に囚われた哀れな罪人め」
アポロ「よくわからねえが、てめえのその何でも知ったかのような態度はイラつくぜ!」「そういう神様気取りで人間の事を虫けらにしか思ってないような奴は俺が叩き潰してやるぜ!」

<レントンvsズール(本体)>
レントン「お前は人間の心がわからないようだな!」
ズール「ワシに解明出来ない事などない。人間の心など無意味だと言っているだけだ」
レントン「それはお前が想いの力のすごさを知らないからだ!」
ズール「お前ごときがワシにそれを見せると言うつもりか?」
レントン「その通りだ!俺のエウレカへの想いが強い力になるのを見ろ!」「そして、知るんだ! お前が知ろうとしない人間の心の力がこんなにも強い事を!!」

<マリンvsズール(本体)>
マリン「宇宙に戦いを広げる存在はお前のように他人を理解しようとしない傲慢な心の持ち主だ!」
ズール「支配者であるワシは全てが許されるのだ。お前ごときに意見される筋合いはない」
マリン「それが傲慢だと言うんだ! そうやって戦いを広げていけば、待っているのは滅びだけだ!」
ズール「ならば、ワシにひざまずけ。この銀河はワシに統治される事で初めて平穏を得るのだ!」
マリン「そんな理屈を認めてたまるか! 皇帝ズール! お前は俺の敵だ!!」

<赤木vsズール(本体)>
ズール「ただの人間ごときがこのワシの相手になると思うなよ」
赤木「ただの人間じゃない! 俺達はサラリーマンだ!」
いぶき「何言ってるのよ、あんた!」
青山「まったく脅しになってないぞ、赤木!」
赤木「俺達は平和を守る事で給料をもらってんだ! こいつに負けたら給料泥棒になっちまう!」「俺は平和を守るサラリーマンとして必ずこいつを倒すぞ!」

<ゼロvsズール(本体)>
ズール「フフフ…わかるぞ。お前は自らの力を持て余し、それに押し潰されそうになっている」
ゼロ「何っ!?」
C.C.「なるほどな…。黒の英知に触れるという事はそういう事か…」
ズール「ワシがお前を楽にしてやろう。その生命を摘む事でな」
ゼロ「断る…! 俺の生命は俺と俺の愛する者のためにある!」「自ら王を名乗り、他者の生命と自由を奪うお前は不快の極み…!」「俺はお前の存在を否定する!!」

<キリコvsズール(本体)>
ズール「…やはり、あの星は銀河の特異点だな」「まさか、お前のような存在にここで出会えるとはな」
キリコ「………」
ズール「その様子では自らの存在の意味をまだ知らぬようだな」「面白い…! ならば、因果律さえも越えるお前をこのワシが葬ってやろう!」「それこそがワシの力の証となる!」
キリコ「どうやらお前も下らん幻想に取り憑かれた哀れな亡者らしい」

<シモンvsズール(本体)>
ズール「螺旋の男よ。お前をこれ以上、放置しておく事は全宇宙を危険に巻き込む」
シモン「こいつ…螺旋王と同じような事を!」
ズール「奴もそれを知るからこそ、人間を地下に封じてきた…」「だが、その反動によりお前のような男が生まれる事になったようだ」
ロシウ「どういう事だ!? 教えてくれ、皇帝ズール!」
シモン「ロシウ、こんな奴に頭を下げるな! 男の頭は上から踏みつけられてもいつだって前を見てなきゃならないんだ!」
ズール「それこそが螺旋の力の証…!」
シモン「何を言ってるか知らねえが、他人様の星を力ずくでどうこうしようって奴の言葉なんか聞く気はない!」「俺は穴掘りシモン! 俺のドリルはお前のように上から押さえつける奴をぶち抜くためにあるんだよ!!」

<ズール(本体)撃破・勝利条件達成>
〔ズール(本体)に爆発〕
ズール「馬鹿な…! このワシが敗れるのか!」
タケル「その通りだ! お前は悪を許さない俺達の心に負けたんだ!」
ズール「ぬう! マーズめ!!」
〔ズール(本体)、後退〕
ズール「マーズ! そして、地球人よ! お前達は、この次元の狭間を永遠にさまようがいい!」
タケル「逃がすか!!」
〔タケル、ズール(本体)へ隣接〕
ズール「マーズめ! 性懲りも無く!」
〔タケルに爆発〕
ロゼ「マーズ!」
タケル「ズール…! お前は…! お前だけは!!」
〔コンピュータの動作音〕
イデア「聞こえるか、マーズ。私はお前の父、イデアだ」
タケル「父さん…!」
イデア「私は、いつかきっとこういう時が来ると思っていた」「お前を地球へ送り出さなければならなくなった時、この日のために私は、この映像を密かにセットしておいた」「お前は今、追い詰められているに違いない。しかし、マーズ…お前は生きぬく事だけを考えているはずだ」
タケル「!」
イデア「だが、生きるという事は死を知るという事…生命を懸けるという事なのだ」「マーズ…広大無辺の宇宙の平和のために働け。その第一歩はズール皇帝を倒す事から始まる」「生命の全てを懸けて戦え。その時、奇跡が起こる」
タケル「父さん…わかったよ」
ズール「マーズ…! お前も奴等と共に、この次元の狭間で果てるがいい!」
タケル「ズール! 俺と一緒に死ね!」
ズール「何っ!?」
タケル「みんな! 今から俺はゴッドマーズの反陽子爆弾を爆発させる!」
赤木「そんな事をしたら!」
甲児「お前だって助からないじゃないか!」
タケル「ズールを倒すためだ!」
竜馬「馬鹿野郎! てめえの生命を粗末にするんじゃねえ!」
シモン「仲間を犠牲にしての勝利なんて!」
タケル「そして、反陽子爆弾のエネルギーでこの次元の狭間を破壊する!」「そうすれば、みんなは通常空間に帰還出来るはずだ!」
アルト「だからって、お前が死んでどうする!?」
シン「待っていろ! 今、援護に向かう!!」
タケル「来るな! もう爆破命令を下した!」
ロゼ「マーズ!」
クロウ「…馬鹿野郎がよ…」
ゼロ「各機、帰還しろ」
カレン「でも!」
ゼロ「これは命令だ! 奴の覚悟を無駄にするな!!」
ヒイロ「使命のために生命を懸けるか…」
刹那「………」
ジェフリー「各機、帰還せよ」
スメラギ「急いで。もう時間がないわ」
ワッ太「タケルさん…」
勝平「すまねえ、俺…俺…!」
タケル「泣くな、ワッ太、勝平。これからの地球を頼むぞ」
マリン「タケル…」
闘志也「お前の勇気…忘れないぞ」
タケル「…後はお願いします」
ズール「は、放せ! マーズ!!」
タケル「マーグ…もうすぐお前の所へ行く」
〔タケルに爆発〕
〔画面、発光〕

ズール「マーズ! ワシは死なん! 死なんぞ!!」「ワシの一つ一つの細胞は宇宙へ広がり、そこでまた姿を変えてよみがえる!」
タケル「何だと!?」
ズール「ハハハハハハ! ギシン星のズールもワシの細胞の一つがその身体を借りただけだ!」「ハハハハハハ! ワシは…ワシは…不滅だ! ワシは!!」
タケル「ズール!!」
【戦闘マップ2終了】

【戦闘マップ3開始】

〔味方戦艦出現〕
ジェフリー「…現在地は?」
キャシー「ポイント1539…我々が次元の狭間に飲み込まれた地点です」
モニカ「私達…帰ってきたんですね」
ジェフリー「各機の状況は?」
ラム「…ゴッドマーズを除く全機が無事に帰還しました」
ジェフリー「そうか…」
ロゼ「マーズ…」
甲児「あいつ…本当に生命を懸けて…」
クロウ「馬鹿野郎…。貧乏クジ役はお前じゃねえだろうが…」
エウレカ「あ…」
レントン「どうしたの、エウレカ?」
エウレカ「大丈夫…」
ティファ「あの人は無事です」
〔味方ユニット出現〕
ミカ「ゴッドマーズ!」
ケンジ「タケル! 無事なのか!?」
タケル「はい…」
ジュリィ「あの時…確かに反陽子爆弾が爆発したはずなのに…」
キラケン「細かい事は気にするな! 奇跡じゃ! 奇跡が起きたんじゃ!!」
闘志也「タケル…いったい何が起こったんだ?」
タケル「俺はゴッドマーズの中の反陽子爆弾を爆発させました」「そのエネルギーは次元の狭間を破壊し、ズールの身体を吹き飛ばしました」
桂「だけど、お前もゴッドマーズも無事だ」
タケル「ゴッドマーズの中の反陽子爆弾は消えています」
マリン「反陽子爆弾がテレポートして、ズールと共に爆発したのか…」
タケル「俺にもわかりません」「ただ…ゴッドマーズに遺された父さんのメッセージは、生命を懸けた時に奇跡が起きると言ってました」
ロゼ「あなたの生命が…ぎりぎりの生命力がきっと奇跡を起こしたのよ」
タケル「ロゼ…」
ロゼ「また見せてもらったわ。あなたの強さを」「お帰りなさい、マーズ」
タケル「ただいま、ロゼ」
赤木「って事は…!」
ワッ太「やったぜ! 俺達の完全勝利だ!!」
万丈「ズールが倒れた事で各地のギシン星の支配も終わりを迎えるだろう」
カレン「そして、バジュラとギシン星人を倒したって事は…」
ゼロ「残るはインペリウムのみだ」
クロウ「奴等を倒せば、地球もちっとは静かになるな」
スメラギ「帰りましょう、地球へ」
ジェフリー「そして、そこでインペリウムと雌雄を決しよう」
タケル(マーグ…それに父さん、母さん…。独裁者だったズールが倒れた事でギシン星も変わっていくだろう)(俺は戦い続けるよ。地球と…この宇宙が平和になるその日まで)(俺に託された力…このゴッドマーズと共に…)
【戦闘マップ3終了】

【シナリオエンドデモ開始】

バードス島

  ~バードス島 司令部~
ブロッケン「報告します、Dr.ヘル! ギシン星のズール皇帝がZEXISに敗れたとの事です!」
Dr.ヘル「そうか…。あの男の力を以ってしても、奴等を倒す事は出来なかったか…」
あしゅら(何だ、この胸騒ぎは…。あのズールなる男…まるで私はずっと昔から知っていたかのようだ…)(だが、解せぬ。はるか過去のミケーネ人である私が何故、異星の皇帝の事を…)
ピグマン「どうした、あしゅら男爵?」
あしゅら「気遣いは無用だ、ピグマン。このあしゅら…バードス最深部への調査を前に武者震いしているだけよ」
ブロッケン「フン…臆病風に吹かれただけなのを誤魔化す気か?」
あしゅら「黙れ、ブロッケン!」
Dr.ヘル「やめろ、二人共。今回の調査がワシの計画…つまりは世界の未来を占うのを忘れるでないぞ」
ブロッケン「ははっ…!」
あしゅら「Dr.ヘル様…この先に何が待ちうけようとあしゅらがお守り致します」
Dr.ヘル「では、行くぞ。これより我等は禁断の扉を開ける」(皇帝ズールよ、貴様のもたらした黒の英知なるもの、決して無駄にはせぬぞ)
〔画面、発光〕

ブリタニア・ユニオン
ニューヨーク 国連本部

  ~国連本部 大使執務室~
トレーズ「ZEXISはバジュラに続き、ギシン星軍の打倒にも成功したそうだよ」
アレハンドロ「まずは、さすがと言っておきましょう」「では、私は手筈通りに国連軍を動かします」「オペレーション・デイブレイク。この世界に夜明けをもたらすために」
シュナイゼル「健闘を祈るよ、アレハンドロ・コーナー」
アレハンドロ「そのために国連軍を組織したのです。万に一つの失敗もありえませんよ」「では、作戦終了の報を地球でお待ち下さい」
〔通信の開閉音〕
シュナイゼル「オペレーション・デイブレイク。これで全てが始まるか」
トレーズ「アレハンドロは終わりだと思っているようだけどね」
シュナイゼル「それがあの男の限界だよ」
トレーズ「さあ、そろそろゲストの登場だ」
〔ノックの音〕
〔ドアノブを回す音〕

エルガン「………」
トレーズ「お待ちしておりましたよ、エルガン代表」
エルガン「アレハンドロ・コーナーが動いたか」
シュナイゼル「よろしかったのですか、彼の動きを黙認して」
エルガン「それは平和維持理事会の代表としてか? それともソレスタルビーイングの協力者の一人としてか?」
シュナイゼル「そのどちらの立場においてもです」
エルガン「構わん。この程度の試練に打ち勝てなければ、ZEXISの意味はない」
トレーズ「それが我々の協力の申し出に応じ、さらにZEXISに彼の動きを教えない理由ですか…」
エルガン「アレハンドロは全てを終わらせるつもりで国連軍を動かしたつもりだろうが…」「これからが始まりなのだ。人類の戦いのな」(そう…それは宇宙が誕生し、そして終わるまで続く戦いだ…)
【シナリオエンドデモ終了】


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