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プロローグ

様々な世界、様々な宇宙……。
別の時空に存在するそれらは並行世界と呼ばれ、
互いに交わるはずのないものであった。
そう……あの日が来るまでは。


大時空震動……。
ある世界で発生した巨大な時空震動により、
それぞれの世界を隔てる次元の壁が破壊された。
その結果、数多の並行世界は、互いに交じり合い、
多くの新たな世界が生まれた。
それが多元世界の誕生である。

新たな世界の誕生は新たな出会いを生み、
新たな出会いは新たな戦いを生み、多くの
多元世界が誕生から長い間、混沌の中にあった。
しかし、その中のいくつかには次第に新たな秩序が
生まれていった。


舞台は、とある多元世界の地球。
二つの月と二つの日本列島を持つこの地球も、
誕生から20年を経て、秩序が生まれていた。
宇宙へは軌道エレベーターが伸び、地球外部には
それを支えるオービタルリングが完成し、
ラグランジュポイントではスペースコロニーが次々に建造されていた。
しかし、世界に平穏は訪れなかった……。


世界は大きく三つの国家群に集約されていた。
大時空震動により北米大陸に同時の存在する事と
なった連合国家ユニオンと神聖ブリタニア帝国の
合併によって誕生したブリタニア・ユニオン。
ヨーロッパ各国の連合であるAEU。
中華連邦を中心にアジア各国とロシアが連合を
結んだ人類革新連盟、通称、人革連。
この巨大な三国は三大国家と呼ばれ、世界の覇を
握るべくにらみ合いを続けていた。
国際的な意思決定機関として国際連合が
存在するものの、事実上、世界は三大国家に
統治されており、スペースコロニーも
三大国家によるコロニー宗主国連合(CMC)に
管理という名の下に支配されていた。


三大国家の冷戦状態が続く中、各地では
小競り合いが続いていた。
証拠区間の争い、政府軍とレジスタンスの対立、
テロの横行……。
2年前に新たにこの世界の一員となった
アストラギウス銀河の人間達は軍組織を
そのまま傭兵組織として、戦火を広げるのに
一役買っていた。

また、人類には共通の敵が存在していた。
別の次元から散発的に現れる謎の生命体、
次元獣である。
大時空震動の直後に発生したイマージュの襲撃が
減少する一方で、次元獣の出現は年を経ることに
増加する傾向にあった。


不安と怒りの火種を多くの人間を抱えたまま、
今日も世界は回る。
そして、その先には変革という名の戦いの嵐が
待ち受けていた……。


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