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No.1
ファイティング・ガール

破界事変終結から一年…。
地球連邦が誕生してから約一ヶ月が経とうと
していた。


様々な不安や不満を抱えつつも、人々は
久しくなかった平穏を享受していた。
その中、次元獣の被害が再び増加しつつあった。
インペリウムが倒れた事で制御を失った次元獣は
再び以前同様に災害として認識されていた。
その被害が深刻化する中、人々は民間企業の
次元獣バスターを雇い、それらに対処していた。

そして今、とある次元獣バスターの来訪により、
新たな戦いの幕が上がろうとしていた…。

【シナリオデモ1開始】
インド
ニューデリー付近

  ~インド ニューデリー郊外~
市民(若者・男)「…それで、その噂の次元獣バスターはいつ来てくれるんです?」
市民(中年・男)「町長の発表では大至急で依頼を入れたという話だが…」
市民(若者・男)「こうしている間にもまたはぐれ次元獣が来るかも知れないのに…」
市民(中年・女)「そんな怪しげな人に頼まなくても次元獣退治なら、連邦軍に出動を要請すればいいのよ」
市民(若者・女)「ですよね。地球連邦軍は全人類を守るために結成されたんですから」
市民(若者・男)「史上初の人類に銃を向けない軍隊ね…。建前ではそうかも知れないが、現実はどうだろうな…」
市民(若者・女)「どういう事よ?」
市民(若者・男)「地球連邦に反対する勢力はあちこちで抵抗運動を続けてるって聞くぜ。あくまでアングラの噂だがな」「連邦軍のメインの任務はそいつ等の鎮圧の方さ」「連邦軍が俺達の町に来てくれないのはこの辺りで別の何かを狙っているからって話もあるぜ」
市民(若者・女)「やだ…! テロリストが、この辺りに潜んでいるって言うの?」
市民(若者・男)「エリア11を恐怖に叩き込んだ黒の騎士団の残党か…」「もしかすると、体制への反逆者のモビルスーツ、ガンダムかもな」
市民(中年・男)「よさないか。いたずらに不安を煽るような事を言うもんじゃない」「破界事変が終わり、地球連邦が出来た事で世界には平穏が訪れたんだ」
市民(若者・男)「はいはい…と」
市民(中年・女)「それで、その次元獣バスターという方は信用できるんでしょうね?」
市民(中年・男)「あの新帝国インペリウムが壊滅した後、彼等の使っていた次元獣は制御を離れて暴走を始めた…」
市民(若者・女)「それを退治する民間企業の次元獣バスターの話は私も聞いています」
市民(中年・男)「この町に来るのは、そのバスターの中でも草分け的存在のスコート・ラボの所属だそうだ」「そこに所属するバスターは凄腕で…」
〔歩み寄る足音〕
エスター「うんうん」
市民(中年・男)「正義感に満ちた好青年で…」
エスター「うんうん」
市民(中年・男)「わりとハンサムで…」
エスター「うんうん!」
市民(中年・男)「金に汚いという噂だ」
エスター「何だよ、それ!?」
市民(若者・男)「…君、誰?」
エスター「あたしの事はどうでもいい…! さっきの発言を取り消せ!」「あいつは…あいつは…!」
市民(中年・男)「あいつは?」
エスター「…ごめん…。やっぱり、金に汚いや」
カルロス「そこまでだよ、子猫ちゃん。クライアントにいきなりかみつくようじゃ社会人失格だ」
市民(中年・男)「クライアント…? では、あなた達が…」
カルロス「お待たせしました。スコート・ラボの次元獣バスターとは僕達の事です」
市民(若者・女)「噂通りにハンサム…!」
カルロス「残念ですが、お嬢さん。僕は正確にはバスターではなく、彼女のマネージャー役です」
市民(中年・男)「じゃあ!?」
エスター「ああ、そうだよ」「あたしがスコート・ラボの次元獣バスター、エスター・エルハスだ」
【シナリオデモ1終了】


サブタイトル
「ファイティング・ガール」


【戦闘マップ1開始】
〔味方ユニット出現〕
カルロス「どう、子猫ちゃん? ブラスタEsの調子は?」「トライアご自慢のブラスタの量産試作機だ。大事に扱いなよ」
エスター「…あのさ、元金持ち…。その子猫ちゃんって呼び方はやめろって何度も言ってるよね」
カルロス「随分と、この呼び名が嫌いみたいだね? 何か理由があるの?」
エスター「そ、そんなの関係ない…! ただ嫌だからだよ!」
カルロス「でも、呼び名ってイメージで決まるんだよね。君が僕の事を『金持ち』って呼ぶように」
エスター「『元金持ち』だろ…! 今のあんたはアクシオン財団総裁の時の個人資産は全て寄付して…」「あたしと同じ、スコート・ラボのスタッフの一人なんだから」
カルロス「そうそう。今の僕は資産ゼロのプアーなリーマン…」「人手不足のおかげで、こうして君のマネージャー役までやらされてる」
エスター「チーフが人使いが荒いってのはあたしも同意するよ」「あ~あ…バスターが忙しいおかげでクロウにも会えないし…」
カルロス「あ…そっちは暇があっても同じだろうね。彼…君がまとわりついてくるのを面倒がってるし」
エスター「デタラメ言うな!」
カルロス「はい、ストップ。この次元境界線の歪曲具合から見て、そろそろ次元獣が来るよ」「これは自然発生的な現象じゃない。次元獣出現の予兆だ」
エスター「さすがにあいつ等の生態に詳しいな」
カルロス「そりゃね。伊達にインペリウムのスポンサーをやってたわけじゃないさ」「その知識を提供するって事で司法取引に持ち込んで、今の自由を手に入れられたしね」
エスター「ホントに知る限りの事を話したのかは、怪しいけどな…」
カルロス「はい、時間切れ! 次元獣の登場だ!」
〔時空震動現象〕
〔敵ユニット出現〕

カルロス「ダモン級にしては、なかなかの大物だね。こりゃ手強そうだ」
エスター「それがどうした!」
〔エスター、浮上〕
〔エスター、前進〕

エスター「あたしだって、伊達にバスターをやってるわけじゃない!」
カルロス「言うねぇ、子猫ちゃん。それじゃお手並みを拝見させてもらうよ」
エスター「子猫ちゃんじゃない!」
カルロス「はいはい。ブラスタEsには修理装置が搭載されてるから、ダメージを受けたら、こまめに修理するように」「量産試作機をおしゃかにしたら、トライアのお小言が待ってるからね」
エスター「了解! あたしだってチーフのお仕置きは勘弁だ!」「行くよ、はぐれ次元獣! あたしとブラスタEsが相手になる!」
<戦闘開始>

≪敵増援1出現前≫
<エスターが戦闘>

エスター「あいつにコーチしてもらったんだ…! あたしだって戦える!」「やるよ、クロウ…! あたしも次元獣バスターなんだ!」

<敵全滅・敵増援1出現>
エスター「見たか、あたしとブラスタEsの力を!」(よかった~。何とかなったよ!)
カルロス「喜ぶのはまだ早いよ、子猫ちゃん」
エスター「だから、その名前で…!」
カルロス「新たな次元獣のおでましだ」
〔敵ユニット出現〕
エスター「うじゃうじゃと出てきて! うっとうしい!」
カルロス「待ちなよ子猫ちゃん。戦闘の奴を見てごらん」
〔カーソル、次元獣ブルダモンを指定〕
エスター「あれ…! あいつ等、変な顔だ!」
カルロス「もうちょっとちゃんと言おうね。正確には、頭部の形状が異なる、だよ」「ふむ…。こっちのデータにはないタイプだね」
エスター「あんたも知らないの?」
カルロス「ざ~んねん! 僕だって万能じゃないのさ」「でも、気をつけなよ。群れの中にはブルダモンもいる。さっきのようにはいかないだろうね」
エスター上等だよ! あたしだってスコート・ラボの次元獣バスターだ!」(頼むよ、ブラスタEs。あんたは、あのブラスタの妹みたいなもんなんだから)
カルロス「威勢よく啖呵を切ったはいいけど、まだまだ実力不足だね」「子猫ちゃ~ん! ここは潔く後退しようよ」
エスター「子猫ちゃんって言うな!」
カルロス「そんな事を言ってる場合じゃないんじゃないの?」
エスター「あたしは次元獣バスターだ。受けた仕事はきっちりやる!」「それにここであたしが退いたら、この町はどうなるんだよ!?」
カルロス「子猫ちゃん…」
エスター「あたしは嫌だ…! あんな想いをするのは、あたしだけで十分だよ!」
カルロス「…OK、子猫ちゃん! そんな君に援軍らしいよ!」
〔敵ユニット出現〕
エスター「ガンダムヘビーアームズとシェンロンガンダム!」
デュオ「違う違う! デスサイズとサンドロックだ!」
カトル「その機体…スコート・ラボのものですね。援護します」
エスター「ありがとう! あんた達の事はクロウから聞いてる!」「え~と…トロワと五飛だよね?」
デュオ「それも違う! デュオとカトルだ!」
カトル「やはり、あの機体…ブラスタと関係があったね」
デュオ「乗ってるのはクロウの知り合いか。記憶力はテキトーな奴みたいだがな」「けどよ、あいつのツレだからって俺達の味方ってわけじゃない。次元獣を片付けたら、とっとと逃げるぜ」
カトル「わかったよ、デュオ。僕達が追われる身だからね」

≪敵増援1出現後≫
<エスターが戦闘>

エスター「頭の形が違おうと知った事じゃない! あたしの役目は次元獣から町を守る事だ!」「あの日のあたしとオーディスのみんなのためにも絶対に町は守ってみせる!」

<デュオが戦闘>
デュオ「クロウとブラスタにはそれなりに世話になったからな。そのお返しも込めて、行くぜ!」「覚悟しな、次元獣! インペリウムの亡霊は、死神が地獄に送ってやるぜ!」

<カトルが戦闘>
カトル「連邦軍に追われていようと目の前で次元獣に襲われている人がいる以上、放っておくわけにはいかない…!」「行こう、サンドロック! 僕達の力を必要としている人達のために!」

<敵全滅・勝利条件達成>
デュオ「終わったぜ」
カトル「あの次元獣…僕達が知っているものとは頭部が違ったけれど…」
デュオ「そっちの方はバスターさんに任せて俺達はずらかるぜ」
エスター「待ってよ!」
デュオ「俺達は追われる身なんだ。悪いが、お茶に付き合う時間はないのさ」「それとも俺達を連邦軍に突き出すかい?」
エスター「そうじゃないよ。ちゃんと顔見て、お礼を言いたいんだ」「…ダメか?」
カトル「ですが…」
エスター「元金持ち! こっちにラボの輸送機を回して!」
カルロス「了解。後始末は僕に任せて、君は助っ人君達と安全な所に対比しなよ」
エスター「話せるぅ! ありがとう、スットコドッコイ!」
カルロス「はは…金持ちからランクアップしたみたいだね」
デュオ「どうする、カトル?」
カトル「せっかくだから、ご一緒しましょう。悪い方ではないようだしね」
デュオ「そうか…? 俺は別の意味で嫌な予感がするけどな…」
【戦闘マップ終了】

【シナリオデモ2開始】

  ~スコート・ラボ輸送機 格納庫~
エスター「さっきはありがとう。あたしはエスター・エルハス」「スコート・ラボの次元獣バスターで趣味は打楽器だよ」
カトル「では、こちらも自己紹介します。僕はカトル・ラバーバ・ウィナー、彼はデュオ・マックスウェルです」
デュオ「俺達の事は、クロウから聞いてるようだな」
エスター「うん。ZEXISのみんなの事は何度も話してもらったからね」「優しいお坊ちゃんのカトルとコロニーのガンダム組の貧乏クジ役のデュオだよね」
デュオ「あいつ…! 自分の事を棚に上げて!」
カトル「まあまあ、デュオ。それだけクロウさんは君の事を評価してたんだよ」
デュオ「俺の事をお仲間認定してただけだっての」
エスター「ねえねえ…当然、あたしの事もクロウから聞いてるよね?」
カトル「ええと、それは…」
デュオ「悪いな。そっちの方は特には…」
エスター「あ…もしかして、あいつ! 照れくさくて、あたしの事を隠してたのか!」
デュオ「え…」
エスター「上等だ…! 今度会ったら、きっちりシメてやる!」
カトル「…つかに事をお聞きしますが、クロウさんとは、どういった関係なんです?」
エスター「か、関係って…やだ…そんな…!?」「あいつはあたしの次元獣バスターの師匠…! それだけだよ!」
カトル「はあ…」
エスター「ほ、本当だよ! 本当にそれだけなんだよ!」
カトル「はあ…」
エスター「本当だってば! だって、あいつは金に汚くてカッコつけのタレ目で…」「あ…でも! 優しい所もあるんだ! 初めて会った時も…」
デョ(話題を変えるぞ、カトル…! このまま進めば、取り返しがつかない所に踏み込む!)
カトル(う、うん…。デュオの言っていた「嫌な予感」ってこういう事だったんだね)
デュオ「で、いいのか、エスター? 俺達、コロニーのガンダムパイロットが連邦軍に追われてるのは知ってるんだろ?」
エスター「うん」
カトル「クロウさんの知り合いだから、僕達を匿ってくれるのですか?」
エスター「そうじゃない。…正直言えば、いつまでも連邦に反抗してるあんた達には色々と言いたい事がある」「でもあんた達は、次元獣に襲われてる町を見捨てておけないって戦ってくれた。そんな奴を嫌いになれるわけないよ」
カトル「エスターさん…」
デュオ「…まあいいさ。とりあえず、恩義を感じてくれるんなら、少しの間だけ休ませてもらうぜ」
〔歩み寄る足音〕
カルロス「歓迎するよ、ガンダム君」
カトル「カルロス・アクシオン・Jr.…。あなたもいたんですね」
カルロス「そうにらまないでよ。僕はこれでも社会的に自由が保障された身…」「片や君達は地球連邦に追われるテロリスト。どっちの立場が上かな?」
デュオ「あんたの下らないイヤミを聞いてまで、ここにいる気はないさ」「悪いな、エスター。せっかくだけど、俺達は行かせてもらう」
エスター「待ってよ、デュオ! このスットコドッコイだったら、あたしが力ずくでも黙らせるから!」
カルロス「その必要はないよ、子猫ちゃん。僕が出て行くから」
エスター「え…」
カルロス「今日の風変わりな次元獣のデータをラボに届けなきゃならないし、その対処もトライアと考えたいしね」「そういうわけなんで、バスターの仕事は当面の間、子猫ちゃん単独でやってもらうよ」
エスター「にゃ!?」
カルロス「やっぱり、子猫ちゃんだね。自信ない?」
エスター「…自信がなくても仕事ならやるさ。あたしだって次元獣バスターなんだから」
カルロス「OK。そういう無謀なチャレンジ精神、嫌いじゃないよ」「そういうわけなんで、ガンダム君…。遠慮しないで、ゆっくりしていきなよ」
カトル「はあ…」
デュオ「相変わらずみたいだな、あんたは」
エスター「あんなスットコドッコイの事は放っておきなよ」「デュオ、カトル、色々と話を聞かせてよ。ZEXISの事…あんた達の戦いの事を」
デュオ「了解だ、エスター」
「そっちが俺達に言いたい事があるように俺だって、この世界に対して言いたい事が山ほどあるからな」
エスター(元気でやってるか、クロウ? あたしはあたしで仕事も恋も一所懸命だよ)(そっちも忙しいみたいだけど、いつかまた、どこかで会えるよね…)
【シナリオエンドデモ終了】


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