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No.14B
その闇の名は木星

【戦闘マップ1開始】
〔味方ユニット(NPC)出現済み〕
〔味方ユニット出現〕

デュオ「…なあ、ダイファイターで行って大丈夫なのか?」
ヒイロ「…問題はない。大は小を兼ねると言うからな」
デュオ「いや、そうじゃなくって…余計な警戒をされちまうだろ?」
万丈「その方がありがたいね」
デュオ「なるほど…挑発してるってワケか」
ノイン「…万丈、先方と連絡が取れた。向こうは木星圏の避難民を乗せて地球へ向かっているらしい」
万丈「ふ〜ん…」
ヒイロ「やはり、怪しいな。だったら、何故…バーム軍に襲われた時、反撃をしていなかった?」
デュオ「こっちを誘き寄せるための罠だったりしてな」
カラス「攻撃する意思があるのなら、とっくにモビルスーツを出撃させているでしょう。…考えすぎなのではありませんか?」
万丈「………」「ノイン、僕達は輸送艦内に入る。後は頼むよ」
ノイン「ああ。気をつけてな」
〔万丈、前進〕
トビア(せ、せまいな…。でも、忍び込んでることがバレたら、確実に送り返される…)(トッポには悪いけど、木星から来たサウザンスジュピターをこの目で見るまでは我慢しなくちゃ…)
???(もしもし…。そろそろ着艦のようですよ。身体を固定した方がよろしいかと)
トビア(あ、あなた…誰です…!?)
???(あなたと同じ密航者です。お互いの目的のためにも、どうかご内密に)
トビア(…わ、わかりました…)
〔万丈、前進〕
【戦闘マップ1終了】

【シナリオデモ開始】

輸送艦艦長「…先程話した通り、我々はかつてのジュピトリアンと関係がない」「だから、妙な疑いをかけるのは止めてもらおう」
万丈「なら、船倉ブロックを見せてくれてもいいでしょう?」
輸送艦艦長「あそこにはヘリウム3のタンクしかない。それを君達に見せる必要はない」
ヒイロ「…俺達に見られて困る物があるのか?」
デュオ「そうそう。新型のモビルスーツとかな」
輸送艦艦長「馬鹿なことを言ってもらっちゃ困るよ、君」
カラス「…艦長、あなたの身の潔白を証明するには、彼らの船倉の中を見せるしかないと思いますが?」
輸送艦艦長「あ、あなたは…! わ、わかりました……」
万丈「………」

トビア「さて、艦内は見学出来たし…そろそろシャトルに戻らないと置いてけぼりになるな」「…そう言えば、あのおじいさんはどこへ行ったんだろう?」
〔複数の走る足音〕
船員「密航者を発見! 射殺します!」
トビア「見つかった!? それにしてもいきなり射殺だなんて大ゲサ過ぎないか!?」
〔複数の走る足音〕
〔人の倒れる音〕

トビア「うわっ!」
ベルナデット「ち、違います! 私は密航者なんかじゃありません! お願いします! 助けて下さい!」
トビア「追われているのは君か!?」
ベルナデット「助けて下さい! 私は…私はただっ…ただ!」
トビア「安心していいよ。実は僕もこの艦への密航者なんだ」
ベルナデット「あなたも…!?」
トビア「僕の名前はトビア。火星を脱出した船からこっちに忍び込んだんだ」
ベルナデット「私はベルナデット…ベルナデット・ブリエットです…」
〔爆発音〕
〔画面、振動〕

ベルナデット「きゃあっ!!」
トビア「な、何だ!?」

〔警報(軍パターン)〕
輸送艦艦長「宇宙海賊が艦砲射撃を仕掛けてきただと!?」
カラス「海賊…? もしや、クロスボーン・バンガードの旗を掲げた?」
輸送艦艦長「は、はい! 本艦に接近中です!」
万丈「…ヒイロ、デュオ。僕達はダイファイターに戻ろう」
ヒイロ「船倉を調べなくていいのか?」
万丈「ああ。そんなことをしている場合じゃないからね」
カラス「………」
万丈「では、艦長…僕達はこれで」
輸送艦艦長「な、何を言っている! 今、外に出るのは危険だぞ!」
万丈「いえいえ、お構いなく。あ、見送りも結構ですから」(…後は頼むよ、ギャリソン)
【シナリオデモ終了】


サブタイトル
「その闇の名は木星」


【戦闘マップ2開始】
〔敵ユニット出現済み〕
〔味方ユニット出現済み〕

ノイン「戻って来たか、万丈。中の様子はどうだった?」
万丈「大方、予想通りだったね。カラスも行方をくらませたし。…それで、海賊は?」
ノイン「モビルスーツ部隊が接近中だ。まもなくあの輸送艦と接触する」
万丈「大空魔竜への連絡は?」
ノイン「すでにしてある。こちらへ急行中だ」
万丈「さすがだね。…じゃ、後は海賊のご登場を待つだけか」
〔味方戦艦出現〕
〔味方ユニット出現〕

輸送艦艦長「や、奴らは!!」
〔味方ユニット出現〕
輸送艦艦長「ガンダム!? あんな所に!!」
〔サンザウスジュピター、爆発〕
ベルナデット「きゃあっ!」
トビア「…機体チェック……要領は作業用のモビルスーツと同じ…」「よ、よし…これなら何とか外に出られる!」
ベルナデット「ト…トビア…」
トビア「心配しないで、ベルナデット。僕は必ず君を守る。……行くよ!!」
〔中立ユニット出現〕
トビア「あ、あのモビルスーツは…ガ、ガンダム…!!」
ベルナデット「ト、トビアッ!!」
[イベント戦闘「キンケドゥvsトビア」]
キンケドゥ「飛び降りろ!
トビア「え…!?
キンケドゥ「コックピットを潰すぞ!
トビア「わああっ! 脱出をっ!!」
〔中立ユニット撃破〕
万丈「! あのガンダムの動きは……!」
ヒイロ「…見覚えがある」
デュオ「マジかよ!?」
ヒイロ「…俺の記憶が正しければ、あれにはかつてロンド・ベル隊に所属していた男が乗っているはずだ」
デュオ「かつてって…。もしかして!?」
トビア「何だ? 何故だ? あの海賊…僕達を…殺さなかった…?」
〔敵ユニット出現〕
万丈「…どうやら、どっちとも正体を現してくれたか」
ベラ「……私達は宇宙海賊クロスボーン・バンガード。木星の闇に潜む敵を打ち砕く者です」
万丈「…久しぶりだね、セシリー。いや、ベラ・ロナと呼ぶべきかな?」
ベラ「ええ、今はそう名乗っています。その方が私達の目的を達成するのに都合がいいので」
万丈「なら、この破嵐万丈とダイターン3…君達に協力させてもらおう」
キンケドゥ「…出来れば、証拠を押さえたい。あの輸送艦は沈めないでくれ」
万丈「それなら、すでに手を打っているからご心配なく」
キンケドゥ「…そういうところは相変わらずですね、万丈さん」
万丈「まあ、情報はなるべく早めにおさえておく主義なんでね」「…ついでに言わせてもらえば、そっちにはかつて僕達の敵だった人間がいるようだが?」
ザビーネ「私はクロスボーン・バンガードの非道な殲滅作戦に嫌気が差し…」「正当な主の下へ…ベラ・ロナ様の下へつくことを選択した。…この答えでは不服か?」
万丈「…とりあえず、今は信用しておくよ。ベラ艦長と彼の顔に免じてね」
キンケドゥ「………」
ベラ「各小隊へ。今回の作戦目的は敵輸送艦の戦闘力を奪うことです。決して撃沈させてはなりません!」
<戦闘開始>

<2PP・味方援軍1出現>

ウモン「キンケドゥ、大空魔竜が来たぞ!」
キンケドゥ「フフ…対応が早いな」
〔味方戦艦出現〕
真吾「…何とまあ、最近のガンダムには風変わりな奴が多いとは思っていたが…」
キリー「今度は海賊とはな。次は武者か騎士あたりの出番かい?」
甲児「そんなこと言ってる場合じゃねえ! あいつら、クロスボーン・バンガードの紋章を付けてるぞ!!」
一矢「それって…前の大戦でコロニーを襲ったっていう…」
トロワ「ああ、そうだ」
鉄也「フン…。クロスボーンがまだ生き残っていたとはな。だが、ここで俺達と出会ったのが運の尽きだぜ」
万丈「待った待った、彼らは敵じゃない。僕達の味方だよ」
甲児「ど、どう言うこった!?」
キンケドゥ「…久しぶりだな、甲児」
甲児「!!」
竜馬「そ、その声は…!」
サイシロー「知り合いなのか!?」
竜馬「あ、ああ…。俺の聞き間違いでなければ、彼は…」
豹馬「シーブック…! シーブック・アノーか…!?」
キンケドゥ「…そうだ。だが、訳あってその名前は捨てた…」「今の俺はキンケドゥ。キンケドゥ・ナウだ」
甲児「名前を捨てたって…お前……」
万丈「みんな、話は後だ。木星帝国軍の輸送船を破壊してくれ!」

<サウザンスジュピター撃破>
トビア「うわあああっ!」
〔敵ユニット撃破〕
(→GAME OVER

<サウザンスジュピターのHP規定値以下・勝利条件達成>
ザビーネ「キンケドゥ、サウザンスジュピターの動きは止まった」
キンケドゥ「よし…このまま艦内に乗り込む」
【戦闘マップ2終了】

【シナリオエンドデモ開始】

〔爆発音〕
〔画面、振動〕

トビア「くっ! ううっ!」
ベルナデット「きゃあっ!!」
トビア「は、早くここから逃げ出さなくちゃ…!」「ベルナデット、格納庫がどこにあるかわかるかい!?」
ベルナデット「格納庫は、この船倉ブロックの先にあると思うけど…」
トビア「ん? 何だ、あれ…? タンクがたくさん並んでる…」「!! あ、あのマーク…まさか、毒ガス…!?」「な、何でここにこんな物があるんだ…!?」
カラス「なに…単なる表示ミス…悪い冗談だよ…」
トビア「カラス先生!?」
カラス「嘘だと思うならバルブを一つひねってみたまえ。天国へ上る気分が味わえるよ…」
トビア「せ、先生…!?」
〔銃を構える音〕
トビア「やめて下さい、カラス先生! どうしたんですか!? どうして、僕に銃を向けるんです!?」
カラス「私は正常だよ。アロナクス君。だが、君は見てはいけないものを見てしまったんだ」「…死にたまえ」
トビア「な、何を言ってるんです!? 何のつもりなんです、先生!!」
カラス「ジュピトリアン軍を滅ぼされ、イージス計画からも見放された我々が…地球の人間の復讐するための計画…」「その計画を君一人に…たかがあの海賊ごときにかぎつけられた程度のことで…」「諦めるわけにはいかないだろう…?」
トビア「カ、カラス先生…!?」
カラス「私は地球連邦に潜り込み…我々の計画のために情報を収集し、火星に同胞を導いた」
トビア「……!」
カラス「全ては総統クラックス・ドゥガチの御心のままに!」「地球に巣食う連邦という名のウジ虫どもを皆殺しにし!」「母なる大地を我ら木星帝国のものとするのだ!」
トビア「木星…帝国…!!」
カラス「死・ね…!」
ベルナデット「駄目っ!!」
カラス「! 何!?」
〔銃声〕
トビア「!!」「あ、あれ…? 撃たれてない…」
カラス「く! 何者だ!?」
???「……ふむ。私めの射撃の腕もまだまだ衰えておらぬようですな」
トビア「あ、あなたは…!」
カラス「貴様、破嵐万丈の執事か…! いつの間にこの艦へ…!?」
ギャリソン「以前から、あなたのことを疑っておりましてな。そこのトビア様とご一緒に密航した次第でござ増す」
カラス「私を疑っていただと? …ただの老いぼれではないな?」
ギャリソン「それはお互い様ですな」
カラス(……それよりも…まさか、あのお方がこの艦に乗っておられたとは……)
〔爆発音〕
〔画面、振動〕

カラス「何!?」
トビア「う、うわあああっ!!」

トビア「な、何だ…? モビルスーツ…突っ込んで来た!?」
〔機体の稼働音〕
???「大丈夫か? 俺のいうことがわかるか?」
トビア「な、何が…」「何が起こっているんですか!? 僕達の知らない所で…いったい…!」
???「………」「お前の取るべき道は二つある。一つは何も聞かずに地球へ帰り…全てを忘れ、貝のように口をつぐむこと
トビア「………」
???「そして、もう一つは…我らと共に……真実に立ち向かうことだ
トビア「あ、あなたは…?
キンケドゥ「宇宙海賊クロスボーン・バンガード。俺の名はキンケドゥ……キンケドゥ・ナウだ

ベラ「ようこそ、我がマザー・バンガードのブリッジへ」
甲児「………」
ベラ「どうしたの、甲児?」
甲児「いや、何か感じが変わったなって思ってさ」
ベラ「え? そうかしら?」
ルー「当然でしょ。前の時と違って、今は戦艦の艦長さんだもの」
豹馬「しかも、海賊の親分かぁ…。ビックリしたぜ、まったく」
比瑪「親分って…。それだと、男の人じゃない」
豹馬「じゃ、女頭目?」
ルー「ちょっとあこがれちゃうかも…」
キンケドゥ「おいおい、海賊ってのは偽装で…宝物とかを奪ってるわけじゃないんだぞ」
甲児「その割にはドクロ付きのガンダムとか海賊船とか…結構本格的だよな?」
キンケドゥ「ふふ…正体を謎めかすにはその方が良かったんだよ」
万丈「ま…何にしても、君達が無事で良かったよ」
ベラ「隠すつもりはなかったのですが…彼らと戦うには、こうするより他に手がなかったのです」
万丈「事情は理解しているつもりだよ、ベラ・ロナ。そして…キンケドゥ・ナウ」
キンケドゥ「すみません、万丈さん。あなた達を前にして、この名前を名乗るのも何ですが…」「あえて、ロナ家の名を冠するベラの決意を汲んでやって下さい」
万丈「ああ、わかった…」
レディ「では、ベラ艦長…木星帝国について教えてもらいたい」
ベラ「はい。彼らの目的は一言でいえば、地球人類の粛清です」
ノイン「つまり、かつてのジュピトリアンと同じだと?」
ベラ「ええ。前大戦時、クラックス・ドゥガチ率いる木星帝国は表に出て来ていませんでしたが…」「ジュピトリアンがあれだけの戦力を持っていたのは、ドゥガチの後ろ盾があったからこそだと言えます」
ナンガ「前回は精神波による攻撃を…今回は毒ガスを使って、自分達の目的を達成するつもりか」
キンケドゥ「ええ」
ラッセ「なるほどね。毒ガスなら準備にそれほど手間はかからないな」
ナンガ「ああ。方法が単純なだけに、成功する確率も高いってことだ」
ラッセ「ま、こんな所で見つかってちゃ世話ないけどね」
比瑪「あの人達…避難民と一緒にそんなものを運んでいたんですか…?」
レディ「…ああ。地球に住む者を抹殺するためにな」
比瑪「そんな…! 同じ地球人なのに…」
勇「…人間ってのは、そんなもんさ。目的のためなら、家族すらあざむき、利用する……」
比瑪「でも…あたしの育った所じゃ、そんなことはなかったわ」
勇「…幸せだったんだな、お前」
比瑪「ひだまりの館のみんなと血はつながってなかったけど…家族ってそういうもんでしょ?」「そうでなきゃ、一緒に暮らせないわよ」
勇「一緒にいたって同じさ。親なんて特にな」
比瑪(…この子…お父さんやお母さんに愛されてなかったの……?)
万丈(…親……家族、か…。僕達にはそういうしがらみが多いな)(そして、ベラもまた……)
ベラ「…どうかしましたか?」
万丈「いや、何でも。…ところで、君達はいつ木星帝国のことを知ったんだい?」
ベラ「前大戦のあと、私達はクロスボーン・バンガードを追って独自に行動をしていました」「その時、彼らの背後に巨大な組織が存在していることを知ったんです」
レディ「それが木星帝国だったのか」
ベラ「ええ。彼らは巧妙にその存在をカムフラージュし、暗躍を始めていました」
万丈「…だろうね。情けない話だけど、僕やプリベンターは彼らの動きに気づかなかった…」
キンケドゥ「そこで俺達は名前や過去を捨て、あえてクロスボーンの旗を掲げ…木星帝国に接近しようとした」
万丈「そりゃまた、随分と思い切った方法を取ったね…」
ベラ「…クロスボーン・バンガードの中で内部抗争があり…私がベラの名を名乗った方が人や戦力を集めやすかったのです」
ノイン「我々プリベンターに申し出てくれれば、協力できたのに…」
ベラ「私達が行動を開始した時、ロンド・ベル隊はティターンズによって一時解散させられ……」「プリベンターはマリーメイア軍との戦闘を始めていました」「そんな時に、あなた方へ協力をお願いすることはとても出来なかったのです」「そして…元々、この戦いはロナ家に生まれた私個人の戦いです。それに他人を…あなた方を巻き込んでよいものかと…」
キンケドゥ「ベラ……」
万丈「何言ってんの。僕達の戦いはいつだってそうさ」「それぞれ事情は違えど、目的は同じ。だからこそ、力を合わせてエアロゲイターを倒すことが出来た」「今さら、そんな水くさいことは言いっこなしにしようじゃないの」
ベラ「…ありがとう、万丈さん」
万丈「…で、君達は木星圏へ向かうつもりなのか?」
ベラ「いえ。すでに木星帝国の主力艦隊はクロスボーン・バンガードの導きで地球圏へ向かっています」
ナンガ「何!?」
比瑪「もう地球へ!?」
ベラ「ええ。私達は何としても木星帝国の侵攻を食い止めなければならないのです…!」

火星

???「………時は満ちました……」「…これより、新たな計画を始動させます……」「……今度こそ……成功させなければなりません………」「そう、未来の人類のために……」「そして、あなたの夢のために…」
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