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No.15B
悪夢!私の兄は地球の敵

【シナリオデモ開始】
移動中

リヒテル「…何故、貴公は余の地球攻撃作戦に反対する? どうして一気に地球を攻撃しようとせぬ?」
ベルガン「地球人は前回の大戦を教訓にし、母星の防衛網をより強固にしていると思われます」「さらに、地球内部にも未知なる敵対勢力が存在し…」「うかつに手を出せば、我々は複数の勢力を相手にせねばなりません」
リヒテル「世迷い言を! 我がバームが地球人ごときの戦力に敗北すると思っているのか!」
ベルガン「…キャンベル星のオレアナ、我が軍のハイネルも同様のことを述べ、敗れ去っていったのですぞ?」
リヒテル「む……」
ベルガン「ここは慎重に事を進め、利用できるものは利用し、我が軍を勝利に導くことが肝要かと思われます」
リヒテル「…………」「…ド・ベルガン殿、この太陽系へたどり着けたのも、ボアザンの導きがあった故のことと感謝している」
ベルガン「いえいえ…この度のボアザンとバームの同盟は、誠に喜ばしく思っています」
リヒテル「そのボアザンとバームの関係は対等のはず…。余の前ではその仮面は外して頂こう」
〔仮面を外す音〕
ベルガン「…これはとんだ失礼を。お許し下さいませ、リヒテル提督」
ライザ(ボアザン星から派遣されたこのベルガンという男…何を考えているかわからぬところがある)(彼らと…そして、ゼーラ星の者の行動には注意を払う必要があるな)
〔扉の開閉音(パターン1)〕
バルバス「申し上げます、リヒテル様! 我々の艦隊がこのままのコースを取ると大空魔竜と接触します」
リヒテル「大空魔竜……先日、そなたが討ちもらした地球人の戦艦か」
バルバス「は、ははっ…左様で」
ベルガン「リヒテル提督、我々の任務は地球本星の制圧です。ここは航路を変更すべきでしょう」
リヒテル「いや、これは好機だ。大空魔竜へ攻撃を仕掛ける」
ベルガン「…失礼ながらリヒテル提督、あなたはお父上のリオン大元帥の仇討ちを考えているのではないでしょうかな?」
リヒテル「ベルガン殿、余はこの艦隊の司令官だ。その責務に私情を挟む気は毛頭ない」「だが、地球を攻撃するにあたり…奴らとの戦いは避けて通ることが出来ぬであろう」
ライザ「わかりました、リヒテル様。全軍に攻撃準備を指示します」
リヒテル「よろしいかな、ベルガン殿?」
ベルガン「そこまでおっしゃられるのなら私も提督のご命令に従います」(フン、青二才めが…)

移動中

大文字「…では、マザー・バンガードは我々に同行なさるのですな?」
ベラ「はい。そちらにご迷惑をおかけすることになると思いますが…」
大文字「いえ、構いません。これからの事態に対処するため、我々も戦力を増強させねばなりませんからな」
ベラ「…ありがとうございます。では…」
ピート「いいんですか、博士。彼らはロンド・ベル隊の元メンバーとは言え…今は海賊としてお尋ね者の身です」「我々にまであらぬ疑いをかけられるかも知れませんよ?」
サンシロー「何言ってんだ。デカい恐竜の横に海賊船が一隻殖えたって、誰も不思議に思いやしないよ」
ミドリ「…かえって目立つと思うけど」
ピート「サンシロー、マザー・バンガードはクロスボーン・バンガードの紋章を…敵の紋章を掲げているんだぞ」
サンシロー「連邦軍から勘違いされて、攻撃されるかも知れないって言うんだろ?」
ピート「そうだ」
サンシロー「じゃあ、俺達が海賊を捕まえて、連行してるってことにすりゃあいいじゃないか」
ピート「それで上手くごまかせるものか」
大文字「心配はいらんよ、ピート君」「その件に関しては木星帝国軍への対応を含め…ロンド・ベル隊のブライト中佐に根回しをしてもらっている」
ピート(…ロンド・ベル隊…。彼らも本格的に行動を開始するのか…)

サコン「…定期検診の結果が出た。今のところ、君の身体に異常は見られない」
宙「…そりゃどうも。ところで、あんたに聞きたいことがあるんだが」
サコン「何だ?」
宙「いつまでこんな検査をしなきゃならないんだ?」
サコン「…司馬遷次郎博士の依頼でね。少なくとも、地球へ帰るまでは…」
宙「じゃあ、あんたは俺の身体の秘密を知ってるんだな?」
サコン「………」
宙「俺は何故、ジーグに変身できるんだ? いや…それ以前に、俺は人間なのか?」
サコン「……ああ、そうだ」
宙「宇宙空間に生身で出ても無事な俺がか?」
サコン「ジーグヘッドへ変身する前、君は強化スーツを装着する。…宇宙でも平気なのは、そのおかげだ」
宙「…そうかい。だけど、俺は車にひかれても無事だったことがあるんだぜ?」「しかも、そいつはジーグのことを知る前…しかも生身の身体で、だ」
サコン(………気づいて当然か…)
宙「なあ、俺の身体はいったいどうなってるんだ?」
〔扉の開閉音(パターン1)〕
クスハ「あの…サコンさん。龍人機のデータを持って来たんですが…」
サコン「ああ、すまないな。見せてもらえるか?」
宙(チェッ、上手くはぐらかされちまったぜ)
サコン「…ふむ。総合性能面で龍王機を上回りつつあるな」
クスハ「虎王機と出会ってから、より強い力を発揮しているみたいで…」(もしかしたら…イルイちゃんとの出会いにも関係があるかも知れないけど…)
サコン「君との相性もいい。まさに人機一体だな」
クスハ「いえ…。龍王機を直してくれた獅子王博士や安西博士…」「そしてオオミヤ博士と司馬博士のおかげです」
宙「! 親父があんたの機体を?」
クスハ「うん…」
宙「珍しいこともあるもんだ。あの男が他人のために何かをするなんてな」
クスハ「それは言い過ぎだと思うわ。博士は獅子王凱さんの面倒も見ていらっしゃったし…」
宙「獅子王凱? 誰なんだ、そいつは?」
サコン「君と同じような宿命を持つ者…と言っておこう」
宙(俺と同じ宿命だって…?)
〔扉の開閉音(パターン1)〕
エリカ「失礼します。コーヒーをお持ちしました」
サコン「エリカさん、もう起き上がって大丈夫なのか?」
エリカ「ええ、記憶はまだ完全に戻りませんが…」
サコン「…そうか。じゃあ、コーヒーはそこへ置いてもらえるかな?」
エリカ「はい。宙さんとクスハさんの分もありますから、どうぞ」
宙「じゃ、遠慮なくもらうぜ」
クスハ「頂きます」
宙「お、こいつはなかなかいけるな」
クスハ「ホント…。エリカさん、コーヒー入れるのお上手なんですね」
エリカ「いえ、ロペットさんの見様見真似でやっただけで…」
宙「へ〜え、あのロボット、そんな機能もあるのか」
クスハ「ええ。前の時も紅茶とか入れてくれたもの」
エリカ「! この画像は…?」
サコン「ああ、こいつはバーム星人の戦闘ロボットさ」
エリカ(………!)
クスハ「あ、あの…? どうしたんですか?」
エリカ「い…いえ…何でもありません。失礼します…」
〔扉の開閉音(パターン1)〕
サコン(あの反応は……)

エリカ(知っている…。あの戦闘ロボットを私は知っている…)(だけど、思い出せない…! ああ…そうじゃない…! 私はそれを思い出したくない…)(記憶を取り戻したら…その時にはきっと…)
一矢「どうしたんだ、エリカ? 顔色が真っ青だぞ!」
エリカ「ああ、一矢……私、怖いの! 記憶がよみがえるのが怖いの!」
一矢「記憶!? 以前のことを思い出したのか!?」
エリカ「そうじゃないの……! 思い出すことが…過去を知ってしまうことが怖い……」
〔歩く足音〕
京四郎「そうだろうな。思い出したが最後、周りは敵だらけ…ってことになるかも知れないからな」
一矢「それはどういう意味だ、京四郎!?」
京四郎「確かに、エリカには自由行動の許可は下りている。だが、スパイ容疑が晴れていないことも忘れるなよ」
一矢「お前の心はお見通しだ、京四郎! お前はエリカを疑っている! そうじゃないのか!?」
京四郎「ああ、図星だ」
一矢「何っ!?」
ナナ「やめて! 二人ともやめてよ!」
京四郎「一矢、今のお前には何にを話しても無駄なようだな。マルクス曰く『全てを疑え』だ」
一矢「この野郎っ!!」
エリカ「やめて、一矢! 私のために争わないで下さい!」
一矢「君が疑われるなんて、俺には我慢出来ない!」「君のためなら、俺は世界中の全てを敵に回してもいい!」
エリカ「か、一矢…!」
ナナ「お、お兄ちゃん……」
京四郎「ナイト気取りもいい加減にしろ。それじゃ、命がいくつあっても足りんぜ」
一矢「何だと!?」
エリカ「………」
ナナ「エリカさん…あなたのせいよ…」
エリカ「え…?」
ナナ「あなたがいるからお兄ちゃんが苦しむのよ! どうして…どうしてあなたがお兄ちゃんの隣にいるの…!?」
一矢「ナナ…お前…」
ナナ「あたしのお兄ちゃんを取らないで!」
〔走る足音〕
京四郎「待て、ナナ!」
一矢「エリカ…。ナナにの言ったことは気にしないでくれ…。彼女と俺は幼なじみみたいなもので…」
エリカ「でも、彼女の言葉は事実です。私をかばうことで、あなたは苦しんでいく…」「…一矢、何故なの? 何故、こんなに私に親切にしてくれるの?」
一矢「それは…君を放っておけないからさ…」
エリカ「嘘…あなたは同情しているだけなんだわ…」
一矢「違う…違うよ、エリカ。俺は…」
〔レーダー反応音〕
一矢「敵襲!?」
【シナリオデモ終了】


サブタイトル
「悪夢!私の兄は地球の敵」


【戦闘マップ開始】
〔敵ユニット出現〕
〔味方戦艦出現〕

〈出撃準備〉
ウモン「あいつらがバーム星人とやらか…」
キンケドゥ「ボアザン軍はともかく、俺達はバーム軍と戦うのは初めてだ。油断するなよ、じいさん」
ウモン「おう、わかっとるわい」
ヒイロ「あの部隊…単純に俺達を追いかけてきたわけではなさそうだな」
トロワ「目指す場所は同じ…か」
サンシロー「何だって!? まさか、あいつら…地球を目指しているのか!?」
一矢「……!!」
万丈「火星を根城にして、地球侵略か。充分にありえる話だね」
健一「だったら、何としてもここで奴らを食い止めなければ!」
リヒテル「全軍に指令! 奴らを血祭りにし、地球攻略の狼煙を上げるのだ!」
<戦闘開始>

<1EP>

エリカ「あ…あのロボットは…!」
ミドリ「エリカさん! どうしてここに!?」
ピート「ここはブリッジだぞ! 非戦闘員は所定の位置へ退避していろ!」
エリカ「は、はい…」
大文字「今から艦内を移動させるのは危険だ。ミドリ君、エリカ君をサブシートに座らせてくれたまえ」
ミドリ「一矢君が気になったのね…。さあ、こちらに座って」
エリカ「すみません…」

<リヒテルがダメージorライザがダメージor2EP>
リヒテル「バルバス! 通信回線を開けい!」
バルバス「ははっ!」
リヒテル「バーム星地球攻撃軍提督、リヒテルの名の下に最後通告を申し渡す!」
ミドリ「長官! 敵の母艦より通信が入っています!」
大文字「むうっ…!」
鉄也「最後通告だと…!?」
一矢「リヒテル…!!」
エリカ「あ…ああ…!」
ミドリ「どうしたの、エリカさん!?」
サコン(この様子…やはり彼女は…!)
リヒテル「我が同胞…10億のバーム人に安住の地を与えるため…地球人共よ、我らへ降伏せよ!」
サンシロー「勝手なことを言うな! 人の家の玄関へ上がり込んで、家をよこせとは…どういう了見だ!?」「誰がお前達に屈するものか! 最後の最後まで戦い抜いてやる!」
リヒテル「フン、あくまで刃向かう気か」
エリカ(私は…あの人を知ってる…。そう…私はあの人と一緒に小バームから火星へ降り立った…)(全てを思い出したわ…。私は…私はバーム星人…)
リヒテル「愚かな地球人達よ…お前達と我々の戦力の差は、先の戦いでも証明されている」
エリカ(そして、あの人…、リヒテルは私の兄…!)
リヒテル「余の最後通告を聞き入れぬのなら、ここにお前達の屍の山を築いてくれよう!」
エリカ「いけない! そんなことをしてはいけない!」
リヒテル「そ…その声は…エリカ! 何故、お前が地球人の艦に!?」
エリカ「お願いです、兄上! 戦いをやめて下さい!」
ピート「兄上だと!?」
ミドリ「エリカさん…あなたは…!?」
サコン(やはり……)
エリカ「すみません、皆さん…。今、私は全てを思い出しました…」
ピート「思い出しただと!? 今頃何を!!」
大文字「いかん、ピート君! 彼女を撃ってはならん!」
エリカ「!」
ピート「スパイめ! そこを動くな!」
〔銃声〕
〔滑空音〕

エリカ「………」
ピート「何っ、翼が!?」
ミドリ「エ、エリカさん…あなた、バーム星人だったのね!?」
エリカ「…さようなら、皆さん…」「皆さんに優しくして頂いたご恩は一生忘れません…」
〔緊急警報〕
ピート「敵のスパイが逃げたぞ! 大空魔竜の外に出すな!」
日吉「ねえ! 大空魔竜で何かあったみたいだよ!」
一平「敵の大将が目の前にいるってのに何をやってやがるんだ!?」
〔味方ユニット出現〕
京四郎「予備のガルバー!? 誰が乗っているんだ!?」
ピート「エリカが脱走した! あの女はバーム星人だったんだ!」
クスハ「ええっ!?」
勇「やっぱり、そうか…!」
レミー「真吾の予想、当たったわね」
真吾「…ああ」
一矢「エ、エリカがバーム星人…!?」
ピート「それだけじゃない! あの女はリヒテルの妹だ!」
京四郎「!!」
ナナ「エ、エリカさんがリヒテルの…!?」
一矢「う…嘘だ! エリカが父さんの仇の妹だなんて!」
〔一矢、エリカに隣接〕
一矢「嘘だろ、エリカ! これは何かの間違いだと言ってくれ!」
エリカ「ごめんなさい、一矢…。私はバーム星人…リヒテル提督の妹です…」「でも、これだけは信じて下さい。このことは、つい先ほど思い出したことであなたを騙すつもりはなかったことを…!」
一矢「エ…エリカ…!」
エリカ「さようなら、一矢…。やはり、あなたはお慕いしてはいけない人…」
〔エリカ、前進〕
エリカ(どうして…どうして好きになってしまったのでしょう…)(一矢…あなたは私にとって愛してはいけない人。でも…でも、どうしても好き…)
一矢「待ってくれ、エリカ! 君がバーム星人でも父さんの仇の妹でも関係ないんだ!」
エリカ「ああ…一矢…。その言葉だけで私には充分です…」
リヒテル「何をしている、エリカ! こちらに合流するのだ!」
エリカ「申し訳ありません、兄上…。エリカは…エリカは死にました…」
リヒテル「血迷ったか、エリカ!?」
エリカ「どうか私のことは死んだと思い、捜さないで下さい…」
〔ライザ、エリカに隣接〕
エリカ「ああっ!」
ライザ「エリカ様! あなたのお兄様は戦っておられるのです。わがままもいい加減になさいませ!」
〔味方ユニット離脱〕
リヒテル「でかしたぞ、ライザ!」
ライザ「リヒテル様、私はエリカ様を連れて戦域から離脱します」
リヒテル「うむ。くれぐれもエリカを頼むぞ」
ライザ「はっ!」
エリカ「ああ…一矢…!!」
一矢「待ってくれ、エリカ…! 俺は君にまだ何を話していないんだ…。俺は…俺は…」「俺は君が好きなんだーっ!」
〔敵ユニット離脱〕
一矢「エリカァァァァァッ!!」
京四郎「待て、一矢! 追うつもりじゃないだろうな!?」
一矢「止めるな、京四郎っ!!」
京四郎「状況をよく見ろ! お前一人で飛び出して行ったって、何にもならんぞ!」
竜馬「彼の言う通りだ。ここでバーム軍の戦力を削っておかないと、後々面倒なことになる!」
一矢「エリカを見捨てろと言うのか!?」
鉄也「見捨てるも何も、あの女はバーム星の…敵側の人間だぞ。追いかけてどうするつもりだ?」
一矢「うっ…!」
ナナ「…お兄ちゃん…」
リヒテル「己の母星すらまともに統治出来ぬお前達が、我らバーム軍に勝てると思うな!」
ザビーネ(フ……その通りだな)(見たところ、バーム星は高貴な者による支配体制が確立している…)(今の地球圏に足りぬのは、まさにそれなのだ)
キンケドゥ「…ザビーネ、どうした?」
ザビーネ「いや、何でもない」
キンケドゥ「………」

<ヒイロvsリヒテル>
ヒイロ「他人を疑う前に身内を調べたらどうだ?」
リヒテル「貴様のそのようなことを言われる筋合いはない!」

<健一vsベルガン>
健一「貴様ら、まさか最初から地球を侵略する気で…!」
ベルガン「つまらぬ言いがかりは止めてもらおうか」
健一「何!?」
ベルガン「リオン大元帥は平和を願っておられたお方…あの会談を台無しにしたのは、他でもない貴様らなのだぞ!」

<健一vsリヒテル>
健一「俺の父さん達が、リオン大元帥の暗殺など目論むわけがない!」「戦争を仕掛けるより、事の真相を追究する方が先じゃないのか!」
リヒテル「卑怯者め! 自分達の犯した罪を今さら言い訳する気か!」

<一矢vsリヒテル(エリカイベント発生後)>
リヒテル「父を暗殺しただけでなく、妹まで拉致していたとは!! もはや許せん!!」
一矢「エリカが父さんの仇の妹だなんて…! そんなことがあってたまるかっ!!」
リヒテル「黙れ! エリカがお前達から受けた辱め…貴様の命によってあがなってくれるわ!」

<サンシローvsリヒテル>
リヒテル「いかなる兵器と言えども、我らには太刀打ち出来ぬぞ!」
サンシロー「こっちだって、今まで何もしてこなかったわけじゃない!」「お前達が地球を侵略する気なら、受けて立ってやるぜ!!」

<ベルガン撃破>
ベルガン「く…適当に切り上げるつもりが引き際を誤ったか…!」
〔敵ユニット撃破and離脱〕

<ベルガンHP6000以下で撤退>
ベルガン「このような戦いに命を懸ける必要はない。戦線から離脱する」
〔敵ユニット離脱〕

<リヒテル撃破>
リヒテル「ええい、地球人め! この借りは地球本星にて返してくれる!」
〔敵ユニット撃破and離脱〕

<敵全滅・勝利条件達成>
ピート「大文字博士、敵は全て後退しました」
大文字「うむ…」
キンケドゥ「木星帝国同様、バーム軍も地球圏を目指して侵攻を開始したか…」
万丈「ああ。僕達もぐずぐずしている暇はない。早く地球圏へ帰らなければならないな」
一矢「………」
ナナ「お兄ちゃん…」
一矢(エリカ………)(俺達はもう二度と会うことは出来ないのか…?)
【戦闘マップ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

移動中

マルガレーテ「ああ…おひいさま…よくぞ…よくぞご無事で…!」
エリカ「心配をかけてごめんなさい、マルガレーテ…」
リヒテル「…エリカ、率直に尋ねよう。そちは何故、かくも長く地球人達と行動を共にしていた?」
マルガレーテ「お話した通りでございましょう。おひいさまは記憶を失われて…」
リヒテル「マルガレーテ、そちに聞いておるのではない!」「余は地球攻略司令官として聞いているのだ。答えろ、エリカ!」
エリカ「………」
マルガレーテ「おひいさま…」
リヒテル「何故…何故、黙っている!? やましいことがないのなら話せるはず!」
ベルガン「おやめなさい、リヒテル提督。…その理由は提督もご存知のはずでしょう」
リヒテル「ベルガン殿…これは余の問題だ。余計な口出しは遠慮してもらおう」
ベルガン「そうですかな? 提督の妹君が敵の人間に対してあるまじき感情をお持ちになった…」
エリカ「……!」
ベルガン「この事実は軍全体の士気にも関わりかねません。エリカ様には断固たる態度で接して頂きたいものですな」
リヒテル「そのようなこと、貴公に言われるまでもない…!」
ベルガン(フフフ、これでいい。ここでリヒテルが妹をかばえば、弱みを握ることが出来る…)
エリカ「兄上、聞いて下さい…」
リヒテル「…ええい、黙れ! 事もあろうに憎むべき地球人、父の仇である地球人を愛すなど…!」「貴様はもう余の妹でもバーム星人でもない! 今、この場でその首をはねてくれる!」
エリカ「…はい…兄上がそれを望むのなら…」
マルガレーテ「何をなさいます、若! おやめ下さい!」
リヒテル「どけい、マルガレーテ! そちには血のつながった妹の裏切りがどれほど憎いのかわからぬのだ!」
マルガレーテ「おやめ下さい、若! こんな光景をお父様がご覧になったら…」
リヒテル「その父を殺した地球人とエリカは通じていたのだぞ! どけ! どけ! どけい!」
マルガレーテ「若! どうしてもとおっしゃるなら私をお斬り下さい! それで気が収まるなら!」
リヒテル「マルガレーテ…貴様っ!」
マルガレーテ「私のお世話が至らなかったのでございます! 私を地獄でもどこにでもおやり下さい!」「おひいさまは一時の心の迷い。乳母である私の不始末として私をお斬り下さいませ!」
リヒテル「くっ…!」
マルガレーテ「いけません! おひいさまを…おひいさまを斬るなど!」
エリカ「マルガレーテ…」
リヒテル「…ええい! 勝手にするがいい!」
マルガレーテ「ありがとうございます! ありがとうございます…若…」
リヒテル「だが、エリカ! 貴様は裏切り者として死に至るまで石牢から一歩も外へは出さぬ!」
エリカ「はい…」
リヒテル「もう余に肉親はおらぬ…。バーム星人、エリカは死んだ…。死んだのだ…」
エリカ(さようなら一矢…。私達は二度と会うことはないでしょう…。ただあなたの無事を遠くから祈ります…)

一矢「ピート! 何故エリカを撃った!?」
ピート「戦闘中に敵のスパイがブリッジへ入り込んだんだ。…当然の行為だろう?」
一矢「確かに彼女はバーム星人だったかも知れない! でも、だからといってスパイだとは限らないだろう!」
ピート「今のお前は冷静な判断が出来ていない。大空魔竜の外へでも行って、頭を冷やしてくるんだな」
一矢「何だとっ!?」
〔殴打音〕
めぐみ「止めて、一矢君!!」
ピート「フン…。頭に血が上った奴のパンチが効くものか」「それとも、カラテファイターの力はその程度なのか?」
一矢「貴様ぁぁっ!」
サンシロー「みんな! 一矢を抑えてくれ!」
ヤマガタケ「まかしとけい!」
一矢「放せ! 放せぇっ!!」
ヤマガタケ「いいから、落ち着けよ!」
健一「いい加減にするんだ、一矢。ここでお前が暴れたって、何の解決にもなりはしない」
一矢「健一…! お前もエリカを疑うのか…!?」
健一「彼女がバーム星人だったことは紛れもない事実だ」「だけど、お前がそうやって暴力をふるうことを彼女が望むと思っているのか?」
一矢「う…」
剛健太郎「一矢君、健一の言う通りだ。君がエリカ君を信じるなら、なおさらその拳をこらえなくてはならない」「何故なら、暴力は他人だけでなく…自分の心まで傷つけていくからだよ」
一矢「………」
大文字「エリカ君の件は真相がはっきりしない以上、現時点では何とも言えん」「しかし、仲間に暴力を振るった点については申し開きは効かない。君には自習室で反省してもらう」
一矢「はい…」
サンシロー「ピート…お前も言い過ぎだぜ」
ピート「サンシロー、お前もとんだ甘ちゃんだな。大空魔竜の情報が敵の漏れたんだぞ?」
サンシロー「エリカさんが本当にスパイだったら、もっと具体的に被害が出てるんじゃないのか?」
ピート「何だと…?」
サンシロー「サコン、どうだ?」
サコン「今のところ、予備のガルバー以外に被害はない」
ピート「ガルバーだけでも充分だ。それに…異星人など信用出来るものか」
健一「それは偏見だよ、ピート。生まれた星が違うと言っても、相手は同じ人間なんだ」
めぐみ(健一達はボアザン星人と地球人の間に生まれた…。だから、エリカさんのことを信じたいのね……)
ピート「異星人や地下勢力との戦いで…敵に情けなどかけていたら、やられるのはこっちだ」「健一……それをよく知っているのはバルマー戦役を戦い抜いたお前達じゃないのか?」
健一「俺だって、全ての異星人とわかりあえるとは思っちゃいない」「だが…バーム星人とは平和的な話し合いが出来る段階までいったんだ」「そこで不幸な事件があったとは言え、完全に相手を拒絶してしまうのはどうかと思う」
ピート「…………」
健一「俺は……もしかしたら、一矢とエリカが地球とバームの間をつなぐ架け橋になるんじゃないかと思っているんだ……」
【シナリオエンドデモ終了】


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