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No.33
少年の向かう未来

【シナリオデモ開始】
EARTH AREA
移動中

ベラ「…シェリンドンがこちらに? 本当なの?」
キンケドゥ「ああ。オーキスや新型のガンダム、補給物資を持って来ているらしい」
ベラ「ということは、ニオス・ニユクスで…」
キンケドゥ「そうだ。月のアナハイムを経由して来ている」
トビア「あの、すみません。シェリンドン…さんって?」
ベラ「シェリンドン…シェリンドン・ロナ。私のいとこにあたる人よ」「彼女の家は前大戦後も貴族主義を再建しようとした人達にかつぎ上げられた名家の一つで…」「そこのお嬢様といったところよ」
トビア「じゃ、じゃあ…もしかして、クロスボーン・バンガードの…?」
ウモン「うむ。シェリンドン・ロナはかつてのベラ艦長と同じ…貴族主義の信奉者のお姫さんというわけじゃ」
トビア「前からちょっとわからない所があるんですけど…要するに貴族主義ってどんな考え方なんですか?」
ウモン「あ~、つまりな…この世の中には世の中を治めるに相応しい能力を持った人間…ま、これがいわゆる貴族だな」「それと、そうでない人間…一般人がおるから、貴族がそいつらを導いていくのがよりよい社会だという考えじゃ」
トビア「じゃあ、貴族になる人間ってどうやって決められるんです?」
ウモン「自分で言い出すんだろ」
トビア「え? そういうもんですか? 中世の貴族とかだと、何十代にもわたる血の伝統とかあったりとか」
ウモン「馬鹿だね、おめえな。その何十代前のそもそものご先祖様は何で貴族なんだよ?」
トビア「あ……そうか」
ウモン「まあ、連邦の絶対民主主義ってのが長く続き過ぎた反動も出たんだろうさ」「偉い奴は偉い…偉い奴の言うことを聞いてりゃいいってえぐらいの方がわかりやすいからな」
トビア「…でも、自分で『俺は偉い』って言い出した人が本当に偉いって保証は何もないわけだし…」「どうも社会の成り立ちとしてはおかしいような気がするなあ…」
ベラ「気をつけなさいよ。シェリンドンの艦の乗組員はそんな考え方の信奉者ばかりなんですからね」「うかつにそんなことを言うと殺されちゃいますよ」
トビア「は、はあ……」
キンケドゥ「で…どうする、ベラ? エオス・ニユクスは単に補給物資を持ってきたわけじゃないと思うが…」
ベラ「そうね……。あの子と会って話をしてみるわ。念のため、各員は警戒態勢を」
キンケドゥ「了解した」「トビア、お前はジュドー達と一緒に受け取り作業を手伝ってくれ」
トビア「わかりました」

コウ「ようやくオーキスが来たか……」
ニナ「仕上がり具合の方はどうかしら?」
コウ「ニナ…! 君も来ていたのか…?」
ニナ「ええ、モーラと一緒にね。デンドロビウムは何かと手間がかかるし…新型のガンダムもあるから」「それとも、迷惑だったかしら?」
コウ「い、いや…そんなことはないよ。ただ……」
ニナ「…ガトーのことなら、気にしないで。あなたに本当のことを話さなかった私が悪いんだから……」「それに、私がここへ来た本当の理由はあなたと…」
ジュドー「お!? あれ、クロスボーン・ガンダムじゃないの?」
トビア「ホントだ……新型かな?」
ニナ「…久しぶりね、ジュドー」
ジュドー「ああ。ニナさん、エオス・ニユクスに乗ってたんだ?」
ニナ「ええ、会社からの指示でオーキスやX3を輸送するためにね」
ジュドー「X3?」
ニナ「クロスボーン・ガンダムの3号機よ。他の2機に比べて調整が遅れていたから…持ってくるのが今になってしまったの」
トビア「へええ~、カッコいいですね。パイロットは誰なんですか?」
ニナ「まだ決まってないけど……」
ジュドー「話はそこまでにしとこうぜ、トビア。俺達、邪魔しちゃったみたいだし」
トビア「邪魔?」
ジュドー「いいから、いいから。X3を見に行こうぜ」
トビア「う、うん…」
〔歩く足音〕
ニナ「何だか、余計な気をつかわせちゃったみたい。ねえ、コウ?」
コウ「…あのX3…腕についているのはビーム・シールド…いや、Iフィールド発生装置か?」「オーキスのよりはるかに小さいけど、使用時間の方は大丈夫なんだろうか……」
ニナ「もう……相変わらずね、あなたも」
ジュドー「見ろよ、トビア。変わった武器が置いてあるぜ」
トビア「ホントだ。大きな剣…X3の武器なのかな?」
シェリンドン「…まあ、あなたとあなた…」
トビア「え…?」
ジュドー「だ、誰?」
シェリンドン「あなた方はまだ本当のニュータイプではありませんね?」
トビア「え…ええっ…?」
ジュドー「本当のニュータイプって…?」
トビア(! もしかして…この子が?)
シェリンドン「私はシェリンドン・ロナと申します。あなた方の名前は?」
ジュドー「ジュ、ジュドー・アーシタ…」
トビア「トビア・アロナクス…です」
シェリンドン「では、ジュドー…トビア。また後でお会い致しましょう」
〔歩く足音〕
トビア「やっぱり、あの子が……」
ジュドー「また後でって、どういう意味だ?」

ベラ「説得…?」
シェリンドン「ええ。そのために私はここへ来たのです」「ベラお姉様…今すぐαナンバーズの皆様に戦いをやめるよう命令して下さい」
ベラ「シェリー…」
シェリンドン「…ベラお姉様、戦いは何も生み出しません。混乱と憎しみをあおるだけです」「わかっているはずではありませんか? クラックス・ドゥガチの地球侵攻をやめさせたいのなら…」「まず話し合いのテーブルにつくべきではないのですか?」
ベラ「…あなたの考え方がわからないわけではないわ。だけど、もうそんな段階ではないの」「あなたの言っていることは、後ろにナイフを持って迫っている強盗に命の尊さを説けと言っているのと…」
シェリンドン「私には…あなた方がいたずらに戦火を大きくしようとしているようにしか見えませんが…」
ベラ「………」
シェリンドン「ベラ…私はもう今のままでは人類は駄目だと思っています」「いえ、今ここであなた方がネオ・ジオンと木星帝国を退けたとしても…」「遠からず、同じようなことが起こるでしょう。……戦いはなくなりません」「人間そのものが……基本的に誤解を生み出すように出来ているのですから」「人間そのものが変化しなければ…人類が真の平和を手にするためには……」「宇宙に適合した新たな人類の時代…新たなるニュータイプの時代を待つしかありません」「ニュータイプが旧人類の行動を押さえられる数に達するまで…」「それがどのくらいの未来になるのかはわかりませんが…」「それまで、人類の発生地である地球圏を汚されたくない…」「環境を汚染する戦いを最小にとどめる方法を選んで欲しいのです」
ベラ「それが…誰が地球圏を支配しようとしていても? 放っておけと?」「木星帝国に地球をゆずりわたしてもかまわないと?」
シェリンドン「それが一番混乱の少ない方法であるならば、それでも構わないと私は思っています…」
ベラ「冗談ではないわ! そんな夢物語に付きあっている暇はありません!」「第一、木星帝国が考える宇宙に適応した新人類は…」「あなたの考えているようなものだという保証はどこにもないのですよ? シェリー…」
シェリンドン「では、仕方がありません…」
〔走る複数の足音〕
ベラ「何です、あなた達は!?」
CB兵「お静かに、ベラ・ロナ様」
CB兵「シェリンドン様、マザー・バンガードのブリッジを制圧致しました」
シェリンドン「ご苦労です。トビア・アロナクスとジュドー・アーシタはどうしました?」
CB兵「捕獲し、別室に監禁しました」
ベラ「シェリー!どうして、あの2人を!?」
シェリンドン「あの子達…自分では気づいてないようだけど、たいへんよいニュータイプの資質を持っているわ」「彼らを私の下で育てればもっとちゃんとしたニュータイプとして覚醒させることが出来るわ」
ベラ「あ、あなたは……!」
シェリンドン「では…私と護衛の者を残し、エオス・ニユクス号をこの宙域から後退させなさい」
CB兵「了解しました」
ベラ「シェリー!」
シェリンドン「どうしても一度…ベラお姉さまに戦いを止めていただき…」「連邦とネオ・ジオン、木星帝国と同じテーブルについていただきたく思っています」「そして、共に人類の未来を考えましょう…」
ベラ「………」
【シナリオデモ終了】


サブタイトル
「少年の向かう未来」


【戦闘マップ開始】
〈母艦出撃選択〉

ビルギット「おい、何が起こったんだ!?」
ビーチャ「エオス・ニユクス号の連中がいきなり襲ってきたんだよ!」
イーノ「僕達は逃げ出したんだけど、ジュドーとトビアが…」
カミーユ「逃げ遅れたのか…!?」
エル「あいつら、最初っからジュドーとトビアを捕まえる気だったみたいだよ!」
〔敵ユニット出現〕
コウ「ネオ・ジオン!? もしかして、エオス・ニユクスの連中が呼び寄せたのか…!?」
シーマ「フフフ…あの小娘もいい働きをするじゃないさ。さあ、大漁といこうかねえ」
〈出撃準備〉
〔味方ユニット出現〕
シーマ「ようやく出て来たね、デカブツが。今度こそ仕留めてやるよ」
コウ「こいつが使えるようになった以上、好きにさせてたまるか!」
カミーユ「キンケドゥ、制圧されたマザー・バンガードはどうする!?」
キンケドゥ「…シェリンドンは傍観者に徹するつもりだろう。無視しても問題はない…!」「それよりも、今は目の前の敵を!」
ジュドー「くそ…! どうして俺達だけ閉じ込められなきゃならないんだよ!?」
トビア「もしかして、これが迎えに来るってことなのか…?」
<戦闘開始>

<1EP>

シェリンドン「ベラお姉様、このまま戦えば双方に血が流れます。早く停戦の呼びかけを」
ベラ「…断ります。戦わないことと平和は似て異なるものです」
シェリンドン「お姉様…どうして私の考えを理解してくれないのです?」
ベラ「戦う心を忘れない人達がいる限り、私達は安易な解決の道を選びません…!」
シェリンドン「…わかりました。どうやらお姉様を説得するのは思った以上に難しいようですね」
ベラ「どこへ行くの、シェリー?」
シェリンドン「ならば、私は少年達の未来に期待させてもらうことにします」

<2EP・敵増援1出現>
トビア「戦いが始まっているんだろ! 俺達をここから出せ!」
ジュドー「しょうがない! こうなったらドアをブチ破るまでだ! 行くぞ、トビア!」
トビア「ああ!」
ジュドー「よおし! せ~の…!」
〔扉の開閉音〕
トビア「あ、あれ!? ドアが開いた!?」
〔歩く足音〕
シェリンドン「トビア、ジュドー…あなた達を迎えに来ました」
トビア「シェリンドン…さん?」
ジュドー「あんた、俺達をどうしようってんだ!?」
シェリンドン「もうあなた方は戦う必要はありません。これから私の下で真のニュータイプとなるべく励んで下さい」
トビア「え!?」
ジュドー「あんたと一緒に行けってのかよ!?」
シェリンドン「そうです。それがあなた方のためでもあり、人類のためでもあるのです」
トビア「何を言っているんだ…!?」
ジュドー「放っておけ、トビア! 相手をしている暇なんかない!」
シェリンドン「行ってはいけません。たとえ今日の戦いに勝ったとしてもαナンバーズはいつか敗れます…」
ジュドー「何!?」
シェリンドン「私にはそれがわかります」
トビア「ニュータイプ…だからか?」
シェリンドン「はい…」
ジュドー「勝手なことを言うな! 俺達はどんな戦いでもあきらめずに戦ってきた!」「あんたにそんなことを言われる筋合いはない!」
シェリンドン「私は予測ではなく、真理を述べているのです」
ジュドー「真理!?」
シェリンドン「そうです。私がいう敗北とは、あなたの考える戦争の勝敗とは別物です」「戦いでしか物事を解決しようとしない人達はいずれ滅びてしまいます」「それは仕方のないことでしょう。ですが、それに我々が引きずられてはなりません」
ジュドー「…………」
シェリンドン「私にはニュータイプの力は神が与えたもうた力だと思えるのですよ」
ジュドー「神だって!?」
シェリンドン「そう…。戦って滅んでゆくしかない人類に投げかけられた生き延びる術…希望…」「ですが、今はまだあまりにもその数が少なすぎる…」「だから、あなた達はもっと先を見て。あなた達の力を汚れた戦いに使ってはいけないの」
ジュドー「俺達が戦わないことで誰かが不幸になってもか…?」
シェリンドン「人類の存続という大局から見れば、仕方のないことです」
ジュドー「なるほど…あんたもあの人と同じってことか…!」
シェリンドン「あの人…?」
ジュドー「俺、あんたみたいなことを言っていた人を知ってるよ」「その人も自分が人類を導く存在になろうと考えていた…!」
シェリンドン「私の考えはそのような世俗な支配欲とは無縁です」
ジュドー「そうかよ!? 俺には、そいつとあんたの根っこが同じに見えるぜ!」「理屈のために平気で誰かの幸せを踏みにじろうとするところがな!」
シェリンドン「私はそのお方とは違います。…トビア、あなたはどうです? 私の考えに賛同してくれますね?」
トビア「…我々は選ばれた人間だから選ばれなかった奴らは放っておけってか?」「ベラ艦長が無駄な血を流させない戦いをしているのを知った時は、さすがに俺も馬鹿なことをしてると思ったけれど…」「あんたよりははるかにマシだ!」
シェリンドン「トビア!」
トビア「そこをどけっ!」
シェリンドン「駄目です。私の言うことをお聞きなさい!」
トビア「俺は人間だ! 人間でたくさんだっ!
シェリンドン「行くなら撃ちます!」
トビア「やってみろ!」
シェリンドン「!!」
トビア「そうすればわかる! 俺達にも、あんたと同じ赤い血が流れていることが!」
シェリンドン「う…!」
ジュドー「人間の可能性を、未来をあんた個人の考えで縛らないでくれよ、シェリンドンさん…!」「今は人類全体がやり直さなくちゃならない時なんだ!」「一握りのニュータイプだけが生き残ればいいなんて考えは間違ってる!」「俺はそんな未来なんて選びはしない! 人間の可能性って奴を信じる!」
シェリンドン「………!」
ジュドー「悪いけど…行かせてもらうよ、シェリンドンさん。俺達の居場所はあんたの下じゃない」
トビア「ああ、あそこで戦ってるみんなの所なんだ!」
シェリンドン「…………」
〔敵ユニット出現〕
ドゥガチ「フフフ…」
テテニス「………」
ドゥガチ「よくも今までこのワシに小賢しい意見を繰り返してくれたな?」「お前にも出撃してもらうぞ、テテニス!」
テテニス「………」
ドゥガチ「心配はいらん。お前の乗るモビルアーマーは完全に自動操縦だ。何もする必要はない」「ただ飾りとして座っておればよい」
テテニス「…………」
ドゥガチ「総統の娘自らが敵を討つ。愚かな民衆の好みそうなエピソードになる…それが治世というものだよ!」「万が一、お前が戦死したら…」
テテニス「!」
ドゥガチ「逆に戦意を高めることになる。それでも構わんのだがな…」
テテニス「それでは本当に…それで…よいと…?」
ドゥガチ「くどい!」
テテニス「お変わりになられてしまったのですね…」
ドゥガチ「このワシが生身であったなら、情に流されてやめることも出来たのかも知れぬが…」「ワシは純粋なドゥガチの思考体であり、ドゥガチが心の奥深くでそれを望んでいたのも確かなのだ…!」
テテニス「………」
ドゥガチ「お前は母に似過ぎている…。ワシが討ち滅ぼさねばならぬ匂いをひきずり過ぎているのだ!」
テテニス(トビア……助けて……!)
トビア「!! ベルナデット…!?」
ジュドー「ベルナデットって…あの!?」
トビア「あ、ああ…! あのクラゲみたいなモビルアーマーに…ベルナデットがいる!」
ジュドー「わかった! 早く行こうぜ! そのことをみんなに教えなきゃ、ベルナデットを助けられない!」
トビア「助けるって…!?」
ジュドー「何言ってんだ、お前だってそのつもりだろ!? みんなで力を合わせりゃ、上手くいくって!」
トビア「あ、ああ!」

<3PP・味方援軍1出現>
〔味方ユニット出現〕
キンケドゥ「X3!? もしかして、トビアか!?」
ウモン「あいつ…自力で脱出しおったのか!?」
トビア「はい! 遅くなってすみません!!」
〔トビア、前進〕
カミーユ「ジュドーも一緒か!?」
ジュドー「ああ! それより、敵のモビルアーマーにベルナデットがつかまってるんだ!」「だから、みんなであの子を助けてやってくれ!」
キンケドゥ「ベルナデットって…! 本当なのか、トビア!?」
トビア「は、はい!」
サンシロー「何でそんなことがわかるんだ!?」
京四郎「フッ…ニュータイプの勘って奴だろう」
甲児「よっしゃ! じゃあ…その話、乗ったぜ!」
トビア「こ、甲児さん…!」
甲児「カミーユやジュドー、キンケドゥもやってきたことだ、お前にも出来る!」
フォウ「そうよ。だから…頑張って、トビア」
トビア「フォウさん…!」
万丈「囚われのお姫様を助けるのは、僕らの役目みたいなものだからね。協力させてもらうよ」
一矢「ああ、俺も手伝うぜ、トビア!」
トビア「す、すみません、みなさん!」「待っていろ、ベルナデット! 今……約束を守る!

<ジュドーorトビアvsエレゴレラ>
トビア「ベルナデット!」
テテニス「トビア!」

<ジュドーorトビアvsエレゴレラ(戦闘後)>
???(ドゥガチ)「フフフ…」
トビア「貴様ーっ! ベルナデットじゃないなーっ!」「誰だーっ! 誰がそこにいる! ベルナデットをはなせーっ!」
???(ドゥガチ)「フハハハハ、フハハハハ! ハハハハハハハ!」
トビア「その声はドゥガチ…、クラックス・ドゥガチだな!?」
テテニス「お父様!? お父様…!」
トビア「ドゥガチがその中にいるのか!?」
〔エレゴレラ、自律回路からドゥガチへパイロット変更〕
ドゥガチ「そのとおり。このモビルアーマーを動かしているのはこの私…」「クラックス・ドゥガチのその一人だよ」
トビア「!!」
テテニス「あ…ああ…お父様…? これは一体…何故…?」
ドゥガチ「完全自動機と言っただろう? これはそのためのテストなのだよ!」
トビア「貴様…!」
ドゥガチ「さあどうする、小僧? お前の助けようとしている娘は我が手の内だ。攻撃出来るかね?」
トビア「何!? 何だと!? 自分の娘じゃないか!!」「それが人間の言うことか! 貴様ぁぁぁっ!!
ドゥガチ「ハハハハハ、笑わせるな! 戦いに汚いきれいはない!」「戦国の世となれば子が親を殺す親が子を殺すなどというのは珍しくもない!」「事実、過去の支配権の争いなどおおよそそんなものだ!」「それが人間の本性だ! 血のつながりなど、世迷い言に過ぎん! これは戦争なのだよ!」「人質に出した妻や娘を切り捨てるのも、うんざりするほど普通の手段だ」「ハハハ…もっともこの場合、少し違うのは…」「お前が一度も抱いたこともないワシの娘のために勝手に攻撃をためらっているということだがな!」
トビア「……!!」
ドゥガチ「小僧! まずは貴様から血祭りにあげてやる!」
テテニス「やめて! やめて!! お父様っ! 何でもします! しますから…やめてぇぇっ!!」
ドゥガチ「ワシは戦争をしているのだよ!」
[イベント戦闘「トビアvsドゥガチ」]
トビア「クラックス・ドゥガチ! あんたがどう思っていようと…」「俺の方は…戦争をやっているつもりなどなぁぁいっ!!
ドゥガチ「うおおっ!? ば、馬鹿な! モビルアーマーがパワー負けするなどっ!
〔ドゥガチ、後退〕
トビア「今のでコックピットの位置はわかった!!」「後はそれごとベルナデットを引きずり出すだけだ!」

<ジュドーvsドゥガチ>
ドゥガチ「貴様ごとき若造にワシの生き方が理解出来てたまるか!」
ジュドー「そんな憎しみに凝り固まった生き方なんか知りたくもないぜ!」「だから、俺達があんたにおしえてやるさ! 未来を創っていく力ってやつをな!」

<キンケドゥvsドゥガチ>
ドゥガチ「ほう…確かお前はイオでワシの内の一人を倒した男か…」
キンケドゥ「あんたのような悪党に覚えられても嬉しくはないがね…。だが、これだけは言っておく…!」「俺達がいる限り、お前が何人いようと、その野望と共に必ず叩き潰してやる!」

<トビアvsドゥガチ>
トビア「クラックス・ドゥガチ! ベルナデットは返してもらうぞ!」
ドゥガチ「若造めがっ!」

<コウvsシーマ>
コウ「ネオ・ジオンは核燃料を奪い、何を企んでいる!?」
シーマ「しつこいボウヤだよ! お前の相手は、そのうち奴がやってくれるよ!」
コウ「奴だと…!? ガトーが動き出したのか!」
シーマ「そうさ! だが、あたしに仕掛けたからにはここでボウヤは終わりだよ!」

<万丈vsドゥガチ>
万丈「クラックス・ドゥガチ…、あなたのその醜いエゴは既に人間のものではない!」
ドゥガチ「ならば、どうすると言うのだ? 破嵐創造の息子よ!」
万丈「もちろん、叩き潰す! 子の生命さえも利用するような輩はこの僕が許しはしない!」

<シーマ撃破>
シーマ「ちっ…! やってくれるじゃないか…!」「ま…この戦いがシャアの下での最後の仕事だけどね」

<ドゥガチ撃破・勝利条件達成>
※※トビアが撃破した場合のセリフ※※
ドゥガチ「き、貴様ぁっ!
トビア「ベルナデットは…返してもらう…いや…!
ドゥガチ「貴様の…もの…ではあるまいっ!
トビア「そうだな……ならば、海賊らしく……」「いただいてゆくっ!
〔トビア、ドゥガチへ隣接〕
〔敵ユニット撃破〕

トビア「来たよ、ベルナデット…」
※※トビア以外が撃破した場合のセリフ※※
ジュドー「モビルアーマーの動きが止まった! 今だ、トビア!」
トビア「ベルナデット! 今、助けに行く!!」
〔トビア、ドゥガチへ隣接〕
〔敵ユニット撃破〕

トビア「ベルナデット…」

ベルナデット「うん…うん…! ありがとう、トビア…」
※※まだ敵が残っている場合、セリフ追加※※
〔敵ユニット離脱〕
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

キンケドゥ「…引きあげたか…」「だが…俺達はクラックス・ドゥガチの一部を倒しただけに過ぎん…!」
【戦闘マップ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

EARTH AREA
移動中

ベルナデット「トビア…」
トビア「約束……守ったよ、ベルナデット」
ベルナデット「ありがとう、トビア…。私、ずっと信じていた…」
プル「よかったね、トビア!」
ジュドー「一時はどうなることかと思ったけどさ、上手くいって良かったぜ」
トビア「ああ、ジュドーやみんなのおかげだよ」
ベルナデット「………」
キンケドゥ「どうした、ベルナデット?」
トビア「まだ何か心配事があるのかい?」
ベルナデット「ねえ、トビア…私ね…、こんなこと言っても信じてもらえないかも知れないけど…」「お父さんね…私を前線に出すことで…わざと私を逃がしてくれたんじゃないかって…」「…そんな気がするの…」
ジュドー「あのクラックス・ドゥガチが?」
ベルナデット「ううん…他から見れば、実の娘を人質にするひどい人だってわかってる…」「でも…でもね、私…」
トビア「僕は…ドゥガチ総統個人がどんな人間かはわからない…」「結局、それを一番よくわかっているのは君だものな…」「だから…君が信じることが、きっと一番本当に近いことだって僕は思うよ」
ベルナデット「うん…」

ベラ「…どういう心境の変化かしら? シェリー……」
シェリンドン「ベラお姉様…やはり、私の考えは変わりません」
ベラ「では…何故、私を解放したの?」
シェリンドン「あの子達の……トビアとジュドーの選んだ未来を…」「人の可能性をもう少し見極めてみようと思ったからです」
ベラ「…………」
シェリンドン「そして、そのための時間をベラお姉様…あなた達にお預けします」
ベラ「……わかったわ、シェリー」
シェリンドン「私はエオス・ニユクス号で戦闘宙域から離れます」「そして…しばらくの間、状況を静観することに致します」
ベラ「私達とは敵対しない…と受け取っていいのね?」
シェリンドン「はい。何か情報が入れば、お伝えします。その代わり……」
ベラ「ええ、私も信じるわ。あの子達が選んだ未来を………」
【シナリオエンドデモ終了】


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