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No.5B
深海からの来訪者

【シナリオデモ開始】
日本近海

サンシロー「ふう…。ようやく特訓が終わったぜ…」
ブンタ「お疲れ様でした」
ロペット「飲ミ物ヲ ドウゾ、サンシローサン」
サンシロー「サンキュー、気が利くね」
ロペット「ドウイタシマシテ」
ブンタ「訓練の方はどうでした?」
サンシロー「いや、厳しいの何のって…。ピートの奴、俺に恨みでもあるのか?」
ブンタ「あの人は任務に真面目なだけですよ。サンシロー君がしっかりしてくれないと、大空魔竜は力を発揮できませんからね」
サンシロー「そんなもんかね」
さやか「…意外にレッドサン以外の野球チームのファンだったりして」
十三「ありうるで。野球の恨みは恐ろしいからなあ」
甲児「あいつ、アメリカ人だからメジャーリーグのファンじゃねえか?」
ブンタ「考古学が好きだということは知っていますが…そんな話、聞いたことありませんね」
十三「じゃ、むしろ対象は龍人機かいな」
サンシロー「…何にせよ。早くガイキングを乗りこなせるようにならなきゃな…」
十三「頼むで。どんどんヤバい雰囲気になってきたしな」
さやか「イージス計画が終わってからも色々あったけど…ここ最近は特にね」
甲児「それによ、ここは太平洋の上がから…あいつらが出てくるんじゃないか?」
十三「ああ、リクレイマーがな」
サンシロー(リクレイマー…?)

ピート「大文字博士…大空魔竜の各種テスト、全て終了しました」
大文字「うむ。結果は良好だったようだな」
ピート「いえ、まだサンシローがガイキングを乗りこなせていません」「このままでは、いずれ予定されている大空魔竜との連携戦闘に支障が出ると思われます」
大文字「ふむ…。サコン君、君はどう思うかね?」
サコン「予測範囲内ですね。例の武器が完成するまでには、サンシローの腕も上がると思われます」
ピート「悪いが、そいつは予測じゃない。希望的観測だ」
サコン「…大空魔竜のメインコンピュータで計算したんだ。それに、俺の勘もそう教えている」
ピート「フン…。お前ともあろう者が勘を信じるとはな」
サコン「勘や閃きは科学者に必要不可欠なものでね」「それに、ピートもサンシローの可能性に気づいているじゃないのか?」
ピート「………」
サコン「だからこそ、奴に厳しい訓練を課した。違うか?」
ピート「…俺はただ、自分の任務を果たしただけだ」
〔通信のコール音〕
ミドリ「大文字博士、付近を航海中のノヴィス・ノアから通信が入っています」
大文字「何? 要件は?」
ミドリ「連携行動を取るため、こちらとコンタクトを取りたいとのことです」
大文字「ふむ…。ノヴィス・ノアと言えば、対リクレイマー用に建造された戦艦…」「彼らは軍属ではなく…GGG同様、連邦政府直轄のはずだ。それが何故、我々と…?」
ピート「おそらく、先方も戦力不足なんでしょう。だから、我々の協力を必要としているんです」「それに…極東支部の三輪長官を通せば、話が複雑になるだけですからね」
大文字「なるほどな」
サコン「博士、これはいい機会です」「向こうの人間に会えば、オルファンのことが詳しくわかるかも知れません」
大文字「うむ。我々としてもリクレイマーの存在を無視するわけにはいかんからな」「では、ピート君…ノヴィス・ノアと合流するぞ」
ピート「了解です」

日本近海

ゲイブリッジ「皆さん、ノヴィス・ノアにようこそ」「私がこの艦の責任者、ウィンストン・ゲイブリッジ…そして、こちらが…」
アノーア「本艦の艦長、アノーア・マコーミックです」
大文字「早速ですが、オルファンに関するご説明をお願いします。我々の方では、報道程度の情報しかありませんの」
ゲイブリッジ「わかりました」「…オルファンとは、太平洋の海溝に沈んでいる巨大な遺跡のことです」「そして、研究のためにオルファン内部へ入り込んだ者達はリクレイマーと呼ばれています」
サコン「リクレイマーの目的はオルファンの浮上だと聞いていますが…」「その影響として考えられるのは、大規模な津波だけなのですか?」
ゲイブリッジ「鋭い質問だな、サコン・ゲン君。噂どおりの天才だ」「…オルファンが浮上した時、地球上の生命は全て死に絶えると言われている」
ピート「な、何だって…!?」
大文字「生命が…全て!?」
ゲイブリッジ「ええ。オルファンにオーガニック・エナジー…つまり、生体エネルギーを吸収されてね」
大文字「それは本当なのですか!?」
アノーア「…一部の学会では、信憑性が高い説だとされています。政府や軍上層部は信じていませんが」
ゲイブリッジ「彼らはオルファン浮上の際に発生する大津波をやり過ごしたいだけなのだ」
サコン「では、あなた方の目的は?」
アノーア「このノヴィス・ノアとブレンパワードでリクレイマーを監視し……」「オルファンの浮上を阻止することです」
大文字(オルファン問題…。今の話が事実だとすれば、予想以上に深刻だな…)
〔通信のコール音〕
ミドリ「…大文字博士。三輪長官から通信が入っています。至急、大空魔竜へお戻り下さい」
大文字「…やれやれ、忙しいことだ。すぐに戻るよ、ミドリ君」

三輪「大空魔竜は何をしておる。テスト飛行が終わったのなら、さっさと極東支部へ帰還せんか」
大文字「…申し訳ありません。現在、リクレイマーやオルファンの件でノヴィス・ノアと接触していまして…」
三輪「言い訳など聞く気はない!」
大文字「!」
三輪「オルファンやリクレイマーなどはノヴィス・ノアとGGGに任せておけと言ったはずだ!」
大文字「…この期に及んで、つまらない縄張り争いをしている場合ではないと思いますが?」
三輪「貴様らに好き勝手動かれると軍の統制が乱れるのだ! 前任の岡の時と同じにしないでもらおう!」
大文字「………」
三輪「いいか!? 大空魔竜戦隊は地下勢力殲滅作戦へ参加してもらわねばならん! もはや猶予はない!」「すでに、ミケーネは先遣部隊を地上へ送り込んで来ておるのだぞ!」
大文字「…わかりました。では、早急にビッグファルコンへ…」
〔レーダー反応〕
ミドリ「博士、ノヴィス・ノアより緊急通信です!」「付近の海上に『プレート』が出現! 高速で日本の沿岸へ向かっているそうです!」
大文字「何!? 行き先はどこだ?」
ミドリ「藤沢地区…真田博士の研究所があった所です!」
大文字「真田研究所…? あのグッドサンダーやゴーショーグンを開発した…?」
サコン「博士、プレートを狙ってリクレイマーが現れると思われます」「あるいは、プレートと真田博士が研究していたものとの間に何らかの関係があるのか…」
大文字「むう…!」
ミドリ「なお、ノヴィス・ノア側は『ブレンパワード』を出撃させるとのことです!」
大文字「いずれにせよ、放ってはおけんな。ピート君、こちらも出撃準備を!」
ピート「了解!」
三輪「何だと!? どういうつも…」
〔モニターの閉じる音〕
ミドリ「申し訳ありません、大文字博士。通信装置の調子が良くなくて…」
大文字「すまんな、ミドリ君」
ピート「涼しい顔してよくやるぜ」
ミドリ「何か言った?」
ピート「いや、別に。…博士、大空魔竜スタンバイOKです!」
大文字「よし。では、プレートを追ってくれたまえ!」
【シナリオデモ終了】


サブタイトル
「深海からの来訪者」


【戦闘マップ開始】
〔敵ユニット出現〕
〔カーソル、プレートを指定〕

勇「…どうやらプレートはあの場所に落ち着いたようだな」
カナン「そうみたいね。それより、勇…身体は大丈夫なの?」
勇「カナンこそ、どうなんだ?」
カナン「勇のような無茶はしないわ」
勇「…あれもビー・プレートか?」
カナン「どちらにしても、プレートは全て回収でしょう?」
勇「カナンは真面目だな…」
カナン「え…?」
勇「そんなにオルファンに認められたいのか?」
カナン「あたしはグランチャーのパイロットになれたことを誇りに思っているのよ」「…それにオルファンのリーダーがご両親の勇とは身分が違うでしょ」
勇「そんなの関係ないだろ」
カナン「! 待って、プレートの近くに人がいるわ!」
勇「何…!? この辺りにはドクーガの一件で避難勧告が出ているはずだろう!」
カナン「勇! プレートが…!」
比瑪「それ以上、こっちに来ていったいどうするつもりなの!?」
アカリ「比瑪姉ちゃん…!」
〔アンチボディの共鳴音〕
クマゾー「お、音がしたも!!」
ユキオ「な、何が起きるの!?」
比瑪(プレートからアンチボディが生まれる…!? テレビで言ってたリバイバルって、このこと…!?
〔プレートからヒメブレン、リバイバル〕
クマゾー「うああ…!」
ユキオ「グランチャーって奴が出来たんだ!」
アカリ「嘘だぁ! あれさ、悪い奴じゃないの!?」
比瑪「そういうのって、わかってないみたい…グランチャーっていうのと違うわ!」
???「………」
比瑪「この子…! この子って…!」
クマゾー「比瑪姉ちゃん!」
比瑪「この子…優しい目をしてるよ」
???「………」
比瑪「ほらね、見ててごらん」
ユキオ「でもさ!」
比瑪「この子……生まれたばかりの赤ちゃんなのよ!」
アカリ「これで赤ちゃん…!?」
比瑪「この子は誰かに面倒見てもらいがってんでしょ?」
クマゾー「それに乗っちゃ駄目だよ! 比瑪姉ちゃん!」
比瑪「…ポカポカしてる…。スベスベしてるのに、柔らかいなんて…」「外が見える!?」
ヒメ・ブレン「『ドウスレバイイノ?』」
比瑪「…色んな言葉があった…。あなたはどうしたいの? 生まれたのならあなた何かしたいんでしょ?
ヒメ・ブレン「………」
比瑪「立てば? 立ってから考えましょ!」
ヒメ・ブレン「………」
〔アンチボディの共鳴音〕
比瑪「立てたのよ、あなた…落ち着いて。あなたはちゃんと歩けるわ! さあ、自信を持って!
勇「プレートからリバイバルしてる。カナン、グランチャーじゃないぞ!」
カナン「あのブレンパワードにアジャストした人がいるんだ。誰なの!?
〔勇&カナン、比瑪へ接近〕
比瑪「別のアンチボディ…? あれはテレビで見てるのみたい…。あれ、君の仲間なの?」
勇「ブレンパワードを動かしている…!」
カナン「破壊するよ、勇。ブレンパワードにリバイバルしたら、撃破するのが規則だ!」
勇「…!」
比瑪「あれがテレビで言ってたグランチャーなら…」
勇「ブレンパワードに乗っている奴!」
比瑪「誰の声!? どこなの!?」
勇「ブレンパワードのことを知らないのに乗るんじゃない!」
カナン「すぐに降りなさい。不完全なアンチボディは危険なんです!」
比瑪「この子、言うこと聞いてくれるわ! お節介はいいわ!」
勇「マスコミの言うことなんか聞いてどうする! ブレンパワードは使っちゃいけないんだ!」
比瑪「!!」
〔勇、比瑪へ隣接〕
[イベント戦闘「比瑪vs勇」]
カナン「あのブレンパワード、力がある…!?」「いったいどういうこと…? オルファンのブレンは魂のない人形でしかないのに…!」
勇「貴様!」
比瑪「生まれた子が立ち上がって飛びたがってたのよ!」「それなのに、あなた達が来たおかげでびっくりして怖がってるわ!」
勇「怖がってる……だって?」
比瑪「あなた達こそ、いったい何なの!?
勇「グランチャーでオルファンの意志を表す者だ!
比瑪「何よ、カッコつけて! オルファンなんて、海の中にある変な遺跡でしょ!?」「女の顔をしてるとか、地球を壊すとかってさ!」
勇「ペラペラうるさい女がいい加減なことを言うな!」
比瑪「あたしは! 『女』じゃないわ! 宇都宮比瑪っていうのよ!」「そっちこそ、変な物を使ってプレートを回収してるらしいけど…何でさ!?」
勇「オルファンが必要としてるからだ!」
カナン「勇、下がりましょう! 後続の部隊も来てくれているわ!」
勇「ブランパワードは不完全なアンチボディなんだろ!?」
カナン「それに子供を盾にしているのよ!」
比瑪「盾!? 誰が弟や妹達を盾にするもんですか!!」
クマゾー「ヒ、比瑪姉ちゃん…!」
比瑪「クマゾー、ユキオ、アカリ! 早くこの子に乗って! ここから逃げるわよ!」
<戦闘開始>

<2PP・味方援軍1&敵増援1出現>

勇(あいつ…何でリバイバルしたばかりのブレンパワードを使えるんだ…!?)(ブレンは不完全なアンチボディじゃなかったのか…?)
カナン「勇、どうしたの? また拒絶反応なの?」
勇「…いや、何でもない」
ヒメ・ブレン「………」
比瑪「! どうしたの、君? 何か来るの!?」
〔敵ユニット出現〕
クマゾー「グランチャーがいっぱい来たも!」
アカリ「ヒ、比瑪姉ちゃん!」
比瑪「あ、あんな数…!」
勇「! あのグランチャーは…?」
エッガ「無様だな、勇!」
勇「エッガ・ブランガン…!」
エッガ「ブレンごときに何てザマだ。伊佐未ファミリーの名が泣くぜ?」
勇「親父達は関係ない!」
エッガ「なら、そこをどけ。俺があのアンチボディを始末してやる」
比瑪「来るの?! だったらさ!」
ユキオ「比瑪姉ちゃん! あれ!」
比瑪「え!?」
〔味方戦艦出現〕
〔味方ユニット出現〕

クマゾー「でっかい怪獣だも! 鳴いてるも!」
ユキオ「何か、どこかで聞いたような…」
大文字「ノヴィス・ノアのブレンパワード隊と協力してリクレイマー部隊を攻撃する!」「各機、発進してくれたまえ!」
〈出撃準備〉
ナンガ「プレートからリバイバルしたのはブレンパワードか!?」
ラッセ「生まれたばかりのブレンをああも動かせる…誰なんだ?」
クスハ(…何だろう…あのロボット…。不思議な感じがする……)
ヒメ・ブレン「…………」
〔アンチボディの共鳴音〕
比瑪「! 君、あのロボットが気になるの?」
クスハ(龍人機もかすかに反応しているみたい…)
ヒメ・ブレン「…………」
ケン太(…あれ、ただのメカじゃない…。ホントに生きてるみたいだ…)
小介「ナンガさん…それにラッセさんでしたよね?」
ナンガ「ああ、そうだ」
小介「僕の知っている限りでは…ブレンパワードというアンチボディはこちらの味方なんですよね?」
ラッセ「…ああ。あのブレンパワードもリクレイマーじゃないことは確かだ」
甲児「けど、このままじゃグランチャーに落とされるぜ! 俺達で助けた方がいいんじゃねえか!?」
ナンガ「そうだな。俺が呼びかけてみよう」「そこのブレンパワード! こっちの声が聞こえるか!?」
比瑪「あっちもブレンパワード…? あれって、連邦軍じゃないの!?」
ユキオ「じゃあ、味方なの!?」
ナンガ「そうだ。ブレンに乗っているならわかるだろう? ブレンパワードがグランチャーを嫌っているのが」
比瑪「嫌っている…? そうか、だからこの子は…!」
ラッセ「ブレンのことを大事に思うのなら、俺達の所へ来てくれないか?」
比瑪「大事に…? ああ、その感じ…わかるわ! そういうことが言える人って、信用出来るもの!」
ナンガ「あの子、いい感性をしているな」
ラッセ「ああ…。いきなりブレンを動かせたのも納得がいくぜ」
クマゾー「比瑪姉ちゃん! あそこ! あそこ見るだも!」
比瑪「え…あれは…!?」
少女「あ…ああ……!」
比瑪「逃げ遅れた子がいるの!?」
クマゾー「助けるも!」
比瑪「でも、これ以上この子に乗せられない…! どうすれば!?」
少女「た、助けて……!」
豹馬「お、おい! このままじゃヤバいぜ!!」
サンシロー「ああ、俺達で助けようぜ!」
ピート「無理を言うな、サンシロー! 周辺に敵がいるんだぞ!」
サンシロー「何だと!? お前はあの子を見捨てるってのか!?」
ピート「そうじゃない! 方法を考えろと言ってるんだ!」
サンシロー「!」
クスハ「そ、そうよ…! 何か手を考えなきゃ……」
〔龍人機、共鳴〕
クスハ「!! ど、どうしたの、龍人機!?」
サンシロー「何があったんだ、クスハ!?」
クスハ「りゅ、龍人機があの子に反応して…!」
ピート「何だって…!?」
クスハ「龍人機…。もしかして…あの子を助けたいの?」
ボス「何だってぇ!?」
甲児「それ、ホントなのかよ!?」
豹馬「龍人機がそんなことを言ってんのか!?」
クスハ「わ、わからない…でも…!」
甲児「でも!?」
クスハ「あの子は私が助ける…! 助けなきゃいけないような気がするの…!」
甲児「お、お前…」
サコン「…龍人機の機動力なら、彼女を救出できる可能性が高い」
ピート「! 大文字博士!」
大文字「うむ! 逃げ遅れた子の救出はクスハ君に任せる!」
クスハ「わ、わかりました!」
サコン「クスハ、彼女がいる位置はわかっているな?」
クスハ「え、ええ! ここですね!」
〔カーソル、目的地を指定〕
大文字「よし、各機はクスハ君が救助を終えるまでグランチャーを牽制するんだ!」
サンシロー「了解!」
勇「エッガ! 攻撃を中断させろ! 逃げ遅れた子供がいる!」
エッガ「知らんな。どうせオルファンが浮上すれば、弱い生き物は全て死ぬんだ」
勇「何!?」
エッガ「それに、プレートも回収出来ずブレンを見逃したとなれば、クインシィへ言い訳も出来まい?」
勇「貴様…!」
カナン「どうするの、勇…?」
勇「仕方がない。敵の母艦を叩く。そうすれば、向こうも退くはずだ」
カナン「わかったわ」

<エッガが味方へ攻撃>
エッガ「いいぞ、俺のグランチャー!」「貴様には、生まれながらに戦う男の気骨がある!」「この戦場のみならず、全てを貴様のものにしろぉっ!!

<比瑪vs勇>
勇「そのブレンパワードから降りろ!」
比瑪「何よ、偉そうに! グランチャーっていうアンチボディが世界中でプレートを集めてるらしいけど…」「どうしてだかわからないってニュースで言ってたわ!」「けど、あんたみたいのがグランチャーに取りつかれてやってるのよ!」
勇「!!」
比瑪「何でさ!?」
勇「オルファンの意志を表すためだ!!」

<比瑪vsカナン>
カナン「そのブレンから降りなさい! 危険なのよ!」
比瑪「この子を捨てろってこと!? そんなこと出来るわけないじゃない!」

<ナンガvs勇>
勇「ブレンパワードがこれほどの力を持っているとは…!」
ナンガ「そうさ! オーガニック・マシンを使いこなすのがリクレイマーだけだと思うなよ!」
勇「馬鹿な…! 親父達の話と違うぞ!」

<ラッセvsカナン>
カナン「これがブレンパワードの力…グランチャーと互角だと言うの!?」
ラッセ「自分達の尺度だけで物事を捉えるなってことさ!」

<勇撃破orHP1500以下>
〔うめき声〕
勇「うぐ…! 拒絶反応が…!」
〔敵ユニット離脱〕
比瑪「…あの子、行っちゃった…」

<カナンorHP1500以下>
カナン「いけない…! これではグランチャーを失うことになる!」
〔敵ユニット離脱〕

<エッガ撃破>
エッガ「ええい! どうしたのだ、グランチャー!」

<敵全滅>
ミドリ「大文字博士、グランチャーは全機後退したようです」
※※まだ敵残存の場合のセリフ※※
大文字「よし…各機は警戒態勢を。クスハ君は逃げ遅れた子の救出を急いでくれたまえ」
クスハ「はい!」
※※既に敵全滅の場合のセリフ※※
大文字「では、大空魔竜は味方機を収容後、ノヴィス・ノアの位置まで後退する
ピート「了解です」
【戦闘マップ終了】
※※※※※※※※※※※※※※※※※


<クスハが目的地に到達>
少女「!!」
クスハ「助けに来たわ! 早く龍人機に乗って!」
少女「い、いや…っ!」
クスハ「え!?」
少女「い、いやぁぁっ…! 来ないで…来ないで……っ!」
クスハ(こ、この子…龍人機を怖がっているの…!?)
〔サイコドライバー能力発現〕
クスハ「つっ!!」
〔サイコドライバー能力発現〕
少女「!!」
クスハ「う、ううっ…! 今のは…?」
少女「…………」
クスハ「え……?」
少女「……私…………」「…あなた達を……待ってた……」
クスハ「わ、私…達を? あなたはいったい……?」
少女「…私……あなた達と…一緒に行く……」
クスハ「ホ、ホント!?」
少女「…うん………」
クスハ(ど、どういうことなの? さっきは龍人機のことを怖がってたのに…)
甲児「クスハ、どうした!? あの子を助けられたのか!?」
クスハ「う、うん…何とか」
ミドリ「大文字博士、龍人機が子供の救出に成功しました!」
※※まだ敵残存の場合のセリフ※※
大文字「よし! 各機は残っているグランチャーを後退させてくれたまえ!」
※※既に敵全滅の場合のセリフ※※
大文字「では、大空魔竜は味方機を収容後、ノヴィス・ノアの位置まで後退する
ピート「了解です」
【戦闘マップ終了】
※※※※※※※※※※※※※※※※※


【シナリオエンドデモ開始】
日本近海

比瑪「…だいたいの事情はわかりました」
アノーア「理解が早くて助かるわ」
ゲイブリッジ「そこで、宇都宮比瑪君…君に頼みたいことがある」
比瑪「何でしょう?」
ゲイブリッジ「ブレンパワードの力はまだ未知数だ。もしかするとオルファンの秘密を解き明かす鍵になるかも知れない」「だから、ノヴィス・ノアとしてはブレンに認められた君に是非とも協力をお願いしたい」
比瑪「それって…さっきのグランチャーと戦えってことですか?」
ラッセ「その答えでは50点だな」
ナンガ「今となっては、俺達の敵はリクレイマーだけじゃなくなった」
アノーア「最近の日本地区に起きている異変…あなたも知っているでしょう?」
比瑪「ええ…。だから、あたし達は逃げ回って…」
ゲイブリッジ「…どうかね、宇都宮比瑪君? このノヴィス・ノアに乗ってもらえると、我々としては非常に助かるのだが」
比瑪「………」「今、地球圏全体がどういう状況になっているのか…把握は出来てませんけど…」「何かがおかしいってことぐらいはわかります。私に出来ることがあるなら手伝います」
ナンガ「では、決まりだな」
ラッセ「ああ。歓迎するぜ、比瑪ちゃん」
比瑪「その代わり…私のお願いを一つ聞いてもらえませんか?」
アイリーン「子供達のことね?」
比瑪「あなたは…?」
アイリーン「アイリーン・キャリアー。このノヴィス・ノアの船医を務めているの」
比瑪「…アイリーンさん、皆さん…。出来れば、この子達を…」
ユキオ「………」
アカリ「………」
クマゾー「………」
比瑪「この子達はひだまりの館からずっと一緒なんです」「お願いします。この子達もここに置いてもらえませんか?」
クマゾー「比瑪姉ちゃんと離れたくないも!」
アカリ「そうよ、そうよ!」
ユキオ「アカリ、クマゾー。わがまま言って比瑪姉ちゃんを困らせちゃダメだぞ」
アカリ「でも…でも…」
比瑪「お願いします。この子達だって、炊事や洗濯の手伝いぐらい出来ます」
ゲイブリッジ「…どうするかね、艦長?」
アノーア(…子供を…戦艦に乗せるなんて)
アイリーン「いいんじゃありません? 彼女のブレンは、この子達との接触で何かを学んだのかも知れません…」「それに、人手は必要でしょう?」
アノーア「……わかりました。いいでしょう」
比瑪「あ、ありがとうございます! ほら、あんた達もお礼を言って!」
クマゾー「ありがとうだも!」
アイリーン「その代わり、ちゃんと働いてもらうわよ?」
アカリ「はーい!」
アノーア「…では、ゲイブリッジさん。これより、ノヴィス・ノアは東京湾上のGGG本部へ向かいます」
ゲイブリッジ「大空魔竜戦隊はどうするのかね?」
アノーア「本艦を護衛し、GGGへ向かうそうです」
ゲイブリッジ(…なるほど。我々を建前にするつもりか)(大文字博士も三輪長官の下で色々と苦労をしているようだな…)

真吾「何? 大空魔竜がGGGへ行くって?」
豹馬「そうなんだよ。あのノヴィス・ノアって戦艦を護衛するためだってさ」
レミー「何だか出戻りが多いわねえ」
キリー「堂々巡りとも言うけどな」
真吾「ま、いいんじゃないの? 極東支部はあの調子じゃ窮屈そうだし」
甲児「そうそう。三輪長官の説教を聞かずにすむんだったら、願ったりかなったりだね」
クスハ「………」
レミー「あら、どうしたの? クスハちゃん」
クスハ「…私が助けたあの子のことが気になって……」
〔扉の開く音(パターン1)〕
OVA「…さ、ここですよ」
少女「…………」
クスハ「あ……」
真吾「噂をすれば何とやら。その子にケガはないのかい、OVA?」
OVA「ええ…。ですが、この子は記憶をなくしているみたいなんです。…保護者の人も見当たりませんし…」
クスハ「え…!?」(それって…ブリット君と同じ……?)
甲児「無理もねえ。相当怖い目にあったみてえだからな…」
OVA「多分、ショックによる一時的な症状だと思うんですが…」
レミー「…かわいそうに…」
豹馬「なあ、その子…俺達で面倒みてやれねえかな?」
キリー「おいおい、いくら設備が整ってると言っても、大空魔竜は託児所じゃないんだぜ?」
豹馬「それはわかってるけど…何か放っておけねえんだよ」「俺、実はガキの頃に親をなくしちまって…孤児院で育ってさ。…その子の気持ち、わかるんだよ」
キリー(…俺と同じってことか)
真吾「ま、いいんじゃないの? 大空魔竜にはハチローやケン太もいるし…」「ノヴィス・ノアだって、あの比瑪ちゃんとかいう子と一緒にいた子供を引き取ったんだろ?」
キリー「…確かに、今さらガキが増えたところで同じことか」
レミー「それに、OVAもいるしね」
OVA「はい。この子は私がお世話します」
少女「………」
キリー「じゃ、上には俺が話を通しておいてやるよ」
真吾「おやおやキリー…どういう風の吹き回しだ?」
レミー「ホント。クールでニヒル…ってのが売りじゃなかったの?」
キリー「言ったろ? 俺は優しい男だってな」
豹馬「何にせよ、良かったぜ…」
クスハ「うん……」
少女「……………」
甲児「…ところでさ、君、名前は何ていうんだ?」
OVA「あ、甲児さん…この子は……」
少女「……私………イルイ……」
OVA(! さっきまで自分の名前すら思い出せなかったのに…)
甲児「へえ、可愛い名前じゃないか」
イルイ「あ、あの……」
クスハ「?」
イルイ「…助けてくれて……ありがとう…」
クスハ「ううん…私だけの力じゃない。みんなが助けてくれたおかげよ」
イルイ「うん……わかってる……」
クスハ(…イルイ…ちゃんか。さっきの不思議な感じはしなくなっちゃったけど…)(私達を待ってたって言葉…あれはどういう意味なのかしら……?)
【シナリオエンドデモ終了】


● No4B「飛び立て!大空魔竜ガイキング」 へ戻る

● No6B「その名は超竜神」 へ進む


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