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No.39A
果てに待つもの

【戦闘マップ1開始】
銀河系 中心部
ワフト空域 αナンバーズ

ソロシップ シェリル私室
シェリル「…食事を持ってきたわ、ギジェ・ザラル」
ギジェ「すまない…」
シェリル「どうかして? 毒は入ってないわよ」
ギジェ「入っていてもかまわんさ。ただ…」「敵の施しを受けてまで私は…イデの何たるかを見たい…。そのその己の執着心が情けない…」
シェリル「それがあなたの密航の理由?」
ギジェ「既に言った通りだ。…知りたいのだ、イデのことを」
シェリル「………」
ギジェ「…私はあまりにも失敗を重ね過ぎた。しかし、巨神…イデオンと戦えば戦うほど私はイデオンのこと、イデのことが知りたいのだ」「そのために生き恥をさらそうがかまわん。イデの何たるかを教えて欲しいのだ、フォルモッサ・シェリル」
シェリル「知ってどうなるんです?」
ギジェ「どうなるものでもない。しかし、私は善き力の何たるかをイデが示すのならそれを見たいのだ…!」
シェリル「善き力の示す…善き力の示しを…」
ギジェ「そうではないか。あなた方が善き力なのか、バッフ・クランなのか…」「いや、ひょっとしたら共に悪しきものかも知れぬし、善きものかも知れん…」「それを…私は知りたい…!」
シェリル「………」
ギジェ「…私のことを上官に報告するのか?」
シェリル「…今のところはそのつもりはないわ…」
ギジェ「すまない…」
シェリル「私だって考えが変わるかも知れないわ。それでもいいのね?」
ギジェ「かまわん。生きるも死ぬもあなたに任せた。私はいまや捕虜以下なのだからな」
シェリル「………」
ギジェ「行くのか?」
シェリル「ええ…キャラルで死んだ人達の合同葬があるから…」
〔扉の開く音〕
ギジェ「………」「俺は…破廉恥な男かも知れん…

ソロシップ ブリッジ
ブライト「…ファトム・モエラを始めとする尊い犠牲に…」
ベス「………」
マリュー「………」
ブライト「そして、惑星キャラルの住民達に哀悼の意を表して…各員、黙祷…!」
キラ「………」
竜馬「………」
カララ「………」
ラポー「嫌よーっ!」
コスモ「ラポー…」
カーシャ「しっかりしなさい…!」
ラポー「モエラが…モエラが行っちゃう!」
ファ「ラポー…落ち着いて…」
ラポー「モエラが…モエラが…うう…」
ファード「モエラ! モエラーッ! 僕、強くなるよーっ!!」
コスモ「………」

ソロシップ 格納庫
竜馬「コスモ…」
コスモ「リョウか…」
竜馬「ケガの方は、もういいのか?」
コスモ「ああ…。カララの輸血のおかげで何とかなった」
竜馬「…キャラルでのこと…キッチンという人のことはデクから聞いたよ」
コスモ「それで慰めに来たっていうのか? …相変わらずの優等生だぜ」
竜馬「…違う…。ただ、お前と話がしたかったんだ…」
コスモ「話?」
竜馬「コスモ…。お前、キャラルが崩壊したのはイデのせいだと考えているか?」
コスモ「………」「…確かにイデオンがあってそれで俺達はバッフ・クランに追われて結果的にキッチンは死んじまった…」「だが、俺はそんなものに屈しない…屈してたまるか…!」「イデに取り込まれたことが運命だったとしても、それを変えるために戦ってやるさ…!」
竜馬「そうか…」
コスモ「待てよ。人に話をふっておいて、それだけかよ」
竜馬「コスモ…。俺もお前と同じかも知れん…」
コスモ「どういうことだ?」
竜馬「俺も逃れられない大きな力に翻弄され、大事な友を失った…」「そして、銀河に出た今、俺はその力に恐怖しつつある…」
コスモ「お前が取り込まれている力ってまさか…」
竜馬「そう…ゲッター線だ…」

ソロシップ シェリル私室
シェリル「教えて下さい、ギジェ。バッフ・クランではイデをどのようなエネルギーと考えているのです?」
ギジェ「数十億の第6文明人の意志の集中です…」
シェリル「それについては我々の協議でも同様の結論にたどり着いています」
ギジェ「そして、イデは我々の意志さえも取り込んでいっているのではないかと考えます」
シェリル「ええ。でなければ、イデオンは動き出しはしなかった」
ギジェ「しかし、先日の戦いでのイデオンのあの力は想像を絶するものでした。イデの力が、あれほどまでとは…」
シェリル「戦い方が…激しくなったから…?」
ギジェ「そうではなく、この艦の人達の自衛力が拡大したからでしょう」
シェリル「ということは、自衛本能の強い子供達や赤ちゃんの存在が…」
ギジェ「子供や赤ん坊…。…確かに我々はそういった発想はなかった」
シェリル「試してみる価値はありそうね」
ギジェ「ええ…」

ラー・カイラム 食堂
キース「しかし、あのイデオンの武器…すごい威力だったな」
リュウセイ「ああ。あれを使いこなすことが出来りゃバッフ・クランにも勝てるだろうぜ」
カミーユ「そうだろうか…」
リュウセイ「どうしたんだよ、カミーユ? お前だって、あの力は見ただろ」
カミーユ「確かに俺達はイデオンガンによって生命を救われた…。だが、あの力…使っていいのだろうか…」
バニング「どういう意味だ?」
アムロ「…イデの力が人の意志に反応しその源がイデオンを作った第6文明人の意志だというのは知っての通りだ」
ジュドー「俺達、感じたんだよ…。イデオンおゲージが光った時、その6文明人の意志ってやつをさ…」
コウ「それは…人の怨念みたいなものなのか?」
カミーユ「いや、第6文明人の意志自体は俺達と同じ様なものです」「ウラキ少尉の言う怨念のように恨みや憎しみだけにかたまったものではありません」
ジュウドー「ただ、あの時のイデは凄まじいまでの怒りのエネルギーに満ちていたんだ…」
リュウセイ「コスモの怒りにイデが反応したってことなのか?」
カミーユ「おそらくはな…」
モンシア「でもよ、あいつの怒りでイデがコントロール出来るんなら、イデの力が戦力として計算出来るってことだろ!」
クスハ「それは、コスモ君の怒り…いえ、私達の中の怒りや憎しみがコントロール出来るのならの話だと思います…」
コウ「クスハ…君はイデはコスモだけでなく俺たち全体の意志に反応していると?」
クスハ「はい…。そして、戦いが続き、怒りや憎しみで私達が満たされれば…」
アムロ「イデは、あの時以上の力を発揮するだろう…」
コウ「それは…」
ジュドー「そして、その力が向けられる先は俺達自身なのかも知れないぜ」「怒りや憎しみがその人自身を滅ぼすように…」
クスハ(そう…あの時の私と同じように…)
カミーユ「そうだな。そうなったイデを人間が制御することなど出来ないだろうしな」
ジュドー「だ、だけど…! 今さらイデオンを封印するなんて出来ないぜ!」「そんなことしたらバッフ・クランの連中に好きなようにやられるだけだ!」
カミーユ「…結局、俺達は外宇宙に出ても憎しみの環の中から抜け出せないのかも知れないな…」「自分の生まれた星も見えず、太陽の光も届かない地に出てみても人のエゴは変わらない…」「地球を振り切っても人の革新は起きないのかも知れない…」
アムロ「カミーユ…」
カミーユ「大丈夫ですよ、アムロさん。だからと言って、俺はその憎しみの環に飲まれるつもりはありません」
ジュドー「カミーユさん…」
カミーユ「ジュドーもわかるだろ? この広く暗い宇宙の中で生きていくためには人と人の心のつながりが必要だって…」
ジュドー「ああ…」
カミーユ「一は他人との関係を求めるからこそ、誤解やエゴが生じて戦いが起きるのかも知れない…」「だけど、それを越えた時きっと何かが見つかる…」「だから、俺はこの戦いを生き抜いてみせるさ。そして、人の可能性を試してみたい」
クスハ「戦いの向こうに見える未来…。私もそれを信じたいです…」
アムロ(だが、そのために人はかつてない試練に立ち向かっていかなくてはならないようだ…)(あの男が望んでいた人の未来…俺達はやっとその一歩目を踏み出したのかも知れないな…)

ラー・カイラム 艦内空室
???(ルリア)「姫様…。やはり、この艦はバッフ・クランに追われているようです」
???(アルマナ)「侵略者が我々の銀河にここまで我が物顔で入り込んでいるとは…」「しかし、クスハさん達ならば必ずや奴らを打ち破ってくれましょう」
???(ルリア)「………」「姫様…あの地球人に心をお許しになるのはおやめ下さい」
???(アルマナ)「………」
???(ルリア)「あの女は所詮は地球人…利用こそすれそれ以上の意味など必要はないはずです」
???(アルマナ)「でも、クスハさん達は私を命懸けで守ってくれました…。それは真実です」
???(ルリア)「それは…確かにそうですが……」「ですが、姫様…。今、我々の成すべきことは何としても本星へ帰還し…」「ゴラー・ゴレムの動きとその管理者であるシヴァー閣下の件を陛下にご報告することにあります」
???(アルマナ)「それはわかっています…」
???(ルリア)「超空間での一件で破損したシュムエルの通信機の修理ももうすぐ終わります」「この空域の我が軍への遠からずコンタクトが取れるでしょう」
???(アルマナ)「でも、それが…私の自由な時間が終わる時なのね…」
???(ルリア)「…その通りです…」
???(アルマナ)「………」

ラー・カイラム 格納庫
竜馬「………」(ムサシ…俺は…)
〔歩み寄る足音〕
ミチル「こんな所にいたのね、リョウ君」
隼人「どうした、リョウ? ゲッターの整備なら終わっているぞ」
竜馬「ハヤト…。真・ゲッターに異常はないか?」
隼人「特に問題はないが…何か気になることでもあるのか?」
竜馬「…真・ゲッターの力はこんなものだろうか…?」
隼人「リョウ…お前…」
竜馬「俺達は…いや、俺は…真・ゲッターの力を引き出せていない…」「それは俺の中でゲッター線への疑念が再び膨れ上がっているためだろう…」
隼人「よせよ、リョウ」
竜馬「イデオンの力を見ろ! ゲッター線が暴走すれば、あれ以上のことが起きるかも知れないんだぞ…!」
弁慶「リョウ…」
竜馬「初めてゲッターに乗った時は恐竜帝国から早乙女研究所やミチルさんを守るためだった…」「ゲッターは俺達に力を貸してくれた…。だが、その力は俺達を戦いに駆り立て、そして、ムサシは…」
隼人「ムサシが死んだのはゲッター線のせいじゃない…! 俺達の力が足りなかったからだ!」
竜馬「本当にそうだろうか…」
ミチル「リョウ君…」
竜馬「俺は…ゲッター線が怖い…」「ハチュウ人類がゲッター線によって絶滅したように、いつか俺達もゲッター線に滅ぼされるかも知れない…」
弁慶「どうしてだ!? ゲッター線は人類を進化させる力があるんだぞ!」
竜馬「もし、俺達がこの宇宙に相応しくない生物だとされたらどうする…?」
隼人「リョウ…」
竜馬「ムサシを奪ったゲッター線の光は恐竜帝国と同時に俺達をも滅ぼそうとしていたとしたら…俺は…」
〔警報(戦艦)〕
ミチル「敵襲!?」
隼人「バッフ・クランがもう追いついてきやがったか…!」
竜馬「………」
【シナリオデモ終了】


サブタイトル
「果てに待つもの」


【戦闘マップ開始】
〔味方戦艦出現済み〕
ミリアリア「GGG艦隊の退避、完了しました!」
マリュー「では、機動部隊の発進を!」
〈出撃準備〉
〔味方ユニット出現〕
カミーユ「やはり、イデオンは出撃出来ないのか…」
ファ「モエラさんの代わりのパイロットもいないものね…」
竜馬「………」
弁慶「大丈夫なのか、リョウ?」
竜馬「…確かに俺はゲッター線を恐れている…」「だが、地球で待っている人達のためにも俺達は戦わなくてはならない…!」「俺は地球を守ることをムサシと約束したのだからな」
ミチル「リョウ君…」
隼人「その調子だ、リョウ。今は余計なことは考えるな」
トーレス「重力震を感知! DSアウトです!」
ブライト「各機、迎撃用意!」
〔敵ユニット出現〕
ダラム「ワフト空域…。やっかいな場所で追いついた…」「ここが巨神との決戦の場となるか…」
オーメ財団兵「ハルル様から送られたギド・マック、ガルボ・ジック共、配置につきました」
ダラム「ハルルも可愛いところがある。…違うな…軍とオーメ財団の間に何かあってのことだろう」
オーメ財団兵「手を組んだ…ということでしょうか…?」
ダラム「そんなところだな。ならば、私の面子のためにもここで勝負をつけねばならん」(その時はハルルの前に胸を張って立つことも出来よう…)
ギジェ「ダラム・ズバ…勝負に出るか!」
ダラム「各機、攻撃を開始せよ! 巨神が出てこないのなら、いぶり出してやれ!」「なお、この空域には鉱物生命体ヴァンデがいるためエネルギーを消耗する」「短時間で勝負を決めるぞ!」
<戦闘開始>

<1EP>

ルネ「な。何!? この空域の岩石、生きている!?」
凱「鉱物生命体というやつか…!」
万丈「おまけにこいつら僕達の機体のエネルギーを吸収しているようだ…!」
洸「ぼやぼやしているとエネルギー切れを起こしちまう!」
コスモ「ジョリバ! イデオンは出せないのかよ!」
ジョリバ「モエラの代わりにBメカを操縦する奴がいないんだ!」
デク「だったら、俺がやるよ! 俺だってコスモの横で戦ってきたんだ!」
カーシャ「あんたには無理よ、デク! サブパイロットならともかく…」
ジョリバ「気持ちはありがたいが、それ以前の問題として、さっきからゲージが全く光らないんだ」
コスモ「前の戦いでパワーを使いすぎたっていうのか?」
ジョリバ「わからん! とにかくイデオンは出せん!」
コスモ「くそっ! これじゃキッチンの仇を討つことも出来ないじゃないか!!」

<2PP>
ロッタ「シェリルさん! ルウをどこに連れて行く気ですか!」
ルウ「だあ…?」
シェリル「放して、ロッタ! これには理由があるのよ!」
ロッタ「何を言ってるんです!」
???(ギジェ)「すまない、お嬢さん。こちらの言う通りにしてもらう」
ロッタ「あなたはバッフ・クラン…!?」
シェリル「…みんなに告げ口してくれてもいいわ」
ロッタ「シェリルさん…あなた…」
シェリル「でもね、一つ聞いて」「イデの力を知るためにギジェ・ザラルという人がソロシップにいた方がいいかも知れないということ…」「これだけは忘れないで」
ギジェ「………」
ロッタ「わ、私はカララを殺そうとした女よ…。いいのですか?」
シェリル「そんなこと、もう問題じゃないのよ」
ギジェ「私は自分の生死にはこだわっていない」
ロッタ「………」

<4PP・敵第2軍増援1出現>
ハタリ「ベス、重力震だ! この空域に何かが来るぞ!」
ベス「バッフ・クランの増援か!」
ハタリ「来るぞ!」
〔敵第2軍ユニット出現〕
リュウセイ「ゴラー・ゴレムだと!?」
ヴィレッタ「やはり、奴らもゲートの発動に巻き込まれていたか」
リュウセイ「じゃあハザルも…」
ヴィレッタ「多分、この近くの宙域にいるわね」
ミサト「ブライト艦長! ゴラー・ゴラムの目的はどうやらラー・カイラムのようです」
ブライト「まさかゲートでの戦闘で言っていた『預かり物』とやらが本艦にあるのか…!?」
ミサト「おそらくは…」
ルリア「ハザル…こんな所まで追っ手を差し向けるとは…」
アルマナ「ルリア! まだ通信機の修理は終わらないの!?」
ルリア「残念ながら…。ここはαナンバーズが彼らを退けるのを願うしかありません…」
ブライト「各機はゴラー・ゴレムよりラー・カイラムを守りつつ、バッフ・クランを迎撃せよ!」
ダラム「あの機体…ゼ・バルマリィ帝国のものか」「バッフ・クランにとって邪魔者であるのは変わりない」「全軍に指令! ロゴ・ダウの異星人もろともゼ・バルマリィ帝国を殲滅せよ!」
神宮寺「ちっ…! 前門の虎、後門の狼ってやつだぜ!」
アムロ「この戦場の混沌…。まるで混乱の銀河の縮図だ…!」

<5PP・味方援軍1出現>
コスモ「くそっ! 帝国監察軍まで出てきたのかよ!」
シェリル「コスモ! イデオンを出すわよ!」
デク「え!? シェリルさんがBメカに乗るの!?」
ロッタ「私も行きます!」
カーシャ「ロッタも!?」
ジョリバ「気持ちはありがたいが今、イデオンは…」
カーシャ「ゲージが点いたわ!」
コスモ「どういう理屈か知らないが、戦えるんなら、それでいい! 頼むぞ、シェリルさん!」
シェリル「さあ、急いで…」
???(ギジェ)「すまない…」
ジョリバ「お、おい! あんたは!?」
〔味方ユニット出現〕
凱「イデオン!」
万丈「やれるのか、コスモ!?」
コスモ「ああ! キッチンの仇を討つぞ!」
カミーユ「駄目だ、コスモ…! それじゃ…」
ダラム「出てきたか、巨神! 特別攻撃隊を出せ!」
〔敵ユニット出現〕
コスモ「頭痛メカか!」
ギジェ「気をつけろ! 奴の発するゲル結界はパイロットの脳を直接攻撃する!」
カーシャ「あ、あなたは!?」
コスモ「バッフ・クランのギジェとかいう奴か!」
デク「コスモ! 来るよ!!」
〔ガルボ・ジック、前進〕
〔ガルボ・ジック、マップ兵器「ゲル結界発生器」使用〕

コスモ「くっ…!」
ルウ「ああ! あう…ああん!!」
ロッタ「ああ、ルウ!!」
コスモ「どうしてルウまでイデオンに乗ってるんだ!」
ルウ「ああん! ああーんっ!!」
ギジェ「シェリル! イデオンのゲージは!?」
シェリル「これは…!」
〔イデオンゲージ第4段階〕
カーシャ「パワーが上がっていく!」
シェリル「ルウの純粋な防衛本能にイデが反応したんだわ!」
ロッタ「シェリルさん! それを確かめるためにルウをイデオンに!?」
竜馬「そのために赤ん坊を危険な目にあわせるなんて…!」
〔竜馬、ガルボ・ジックへ接近〕
竜馬「生き残るためとはいえ赤ん坊を戦場に連れ出すなんて…!」「そんなやり方を俺は認めない…認めるものか!!」
隼人「リョウ! うかつに近づくな!!」
[イベント戦闘「竜馬vsガルボ・ジック」]
弁慶「うおっ!」
ミチル「きゃあっ!!」
コスモ「リョウ!!」
竜馬「コスモ! 今の内に離脱しろ!!」
コスモ「お前…」
竜馬「赤ん坊の涙でイデを引き出すようなやり方を俺は認めない…!」「俺は…イデの力やゲッター線がなくても…」「絶対に地球を…みんなを守ってみせる!!」
〔ブライト、エネルギー上昇〕
ブライト「何だ!? 何が起きている!」
アストナージ「か、格納庫に合った真・ゲッターが…!!」
〔味方ユニット出現〕
〔真・ゲッター1、竜馬へ隣接〕

竜馬「真・ゲッター…」
隼人「リョウ! ドラゴンはこれ以上の戦闘は無理だ! 真・ゲッターに乗り移るぞ!」
竜馬「………」
〔真・ゲッターからエネルギーの広がり〕
【戦闘マップ1終了】

【シナリオデモ2開始】

竜馬「ここは…」
???(武蔵)「流竜馬…」
竜馬「ムサシ…! お前はムサシなのか!?」
???(武蔵)「幾多の次元においてお前はゲッター線と共に生きる人間として選ばれた…」「だが、なぜだ? なぜ、この宇宙でのお前はゲッター線を受け入れようとしない?」
竜馬「教えてくれ、ムサシ! ゲッター線とは何なんだ!?」「俺はお前はゲッター線に取り込まれた存在なのか!?」
???(武蔵)「…進化は自らの手で勝ち取るもの…。ゲッター線はその導き手に過ぎない…」
竜馬「自らの手で勝ち取るもの…」
???(武蔵)「ゲッター線は何もしない…。ただ、お前と共にあるだけだ」「…急げ、流竜馬。この宇宙にも審判の時が近づいている…」
竜馬「審判の時…!?」
???(武蔵)「アポカリュプシス…。それに打ち勝つのはゲッター線ではない…それと共にある人間の心だ」
竜馬「教えてくれ、ムサシ! アポカリュプシスとは何だ!? それは何を意味するんだ!?」
???(武蔵)「流竜馬…運命と戦え。どの次元、どの世界でも、それこそが生命あるものの使命…」「信じてるぜ、リョウ…」
竜馬「ムサシ…」
【シナリオデモ2終了】

【戦闘マップ2開始】

〔戦闘マップ1から継続〕
竜馬「行くぞ、ハヤト、ベンケイ!」
コスモ「リョウ…!」
竜馬「見ていろ、コスモ! 俺はゲッター線になど負けない!」「俺はゲッターと共に運命に立ち向かう!」「行くぞ、ゲッター!!」
〔竜馬、ガルボ・ジックへ隣接〕
[イベント戦闘「竜馬vsガルボ・ジック」]
〔敵ユニット撃破〕
弁慶「すげえ…!」
隼人「どうやら、リョウと一緒に真・ゲッターも吹っ切れたようだぜ」
竜馬「ハヤト、ベンケイ…。俺はもう迷わない…」「俺はゲッター線に…宇宙の定めた運命に抗ってみせる…! そのための力を貸してくれ!」
弁慶「おう! その言葉、待ってたぜ!」
隼人「リーダーはお前だ。俺達は地獄の底までお前についていく」
竜馬「ありがとう、ハヤト、ベンケイ」
ダラム「あのメカもイデの巨神と同じく無限力を宿しているのか…!」
コスモ「カーシャ! リョウ達に負けてられない…! 俺達も行くぞ!」
カーシャ「で、でも、Bメカにはバッフ・クランが…」
シェリル「カーシャ、ギジェは純粋にイデの力の行く末を見たいだけなのよ」「それに彼の力はイデオンにとっても有効なはずよ」
カーシャ「何を言ってるのよ!」
コスモ「やめろ、カーシャ。そいつだって半端な気持ちでイデオンに乗ったわけじゃないだろうさ」「ロッタ、監視は任せろ! 少しでもギジェがおかしな真似をしたらためらわず撃て!」
ロッタ「う、うん…!」
ギジェ「ロッタさん、私のことで気に入らんことがあれば一発とは言わない…」「10発でも20発でも撃ってくれていい」
ロッタ「ええ、そうさせてもらうわ」
ギジェ「ああ…手間をかける」
コスモ「ギジェって言ったな…。死にたくないのなら手を貸してもらうぞ」「相手が同じ星の人間でもな」
ギジェ「その覚悟は出来ている…」
コスモ「当てにさせてもらう…!」

<クスハvsダラム>
ダラム「何と面妖なメカだ…! やはり、我々と文明を異とするためか!」
クスハ「相手が機動兵器だろうと戦艦だろうと私は私のやり方で戦うだけです!」

<竜馬vsダラム>
ダラム「この空域でこれだけ動けるとは、この巨神も無限力を宿しているというのか…!」
竜馬「ゲッターは俺達の心に応えてくれる! その力、お前にも味わわせてやる!」

<コスモvsダラム>
コスモ「姑息な戦法が通用するかよ!」
ダラム「ワフト空域にあっても、これほどのパワーを!?」「…こんな巨神、この世にあってはならん…!」
コスモ「行くぞ! 敵の機関を落とせば、勝負はつく!」
ダラム「死なばもろともおーっ!!」

<凱vsダラム>
凱「こんな空域に追い込んでも、ガオファイガーの勇気の力は尽きないぜ!!」
ダラム「そうかな! ヴァンデの力を甘く見るなよ!」

<コスモが敵を撃破>
カーシャ「どう? 自分と同じ星の人間を撃墜した感想は?」
シェリル「カーシャ!」
ギジェ「私は生き恥をさらしてまでここにいる…」「今は自分の目的のために戦うのみだ」
カーシャ「………」

<ダラム撃破>
ダラム「馬鹿な…! これだけの戦力を集めても巨神とロゴ・ダウの異星人に勝てぬのか…!」「すまない、ハルル…。私はやはり君に相応しい男では……」
〔敵ユニット撃破〕
ギジェ「ダラム・ズバ…」
バニング「バッフ・クランの旗艦が落ちたか…」
モンシア「よっしゃ! これで勝負はついたぜ!」
トーレス「待って下さい! 新たな重力震を感知!」
カツ「また何か来るのか!?」
〔敵第2軍ユニット出現〕
ハザル「…随分と面白い場面に出会えたものだ」
リュウセイ「ハザル…!」
孫光龍「クスハ君、ブリット君も久しぶりだね」「おっと、失礼。確かブリット君はもういないも同然だったね」
クスハ「……!」
ハザル「やれやれ…。地球で預けた物の受け取りが飛んだ小旅行になってしまった」
ルリア「ハザルまでこの宙域に来ていたとは…」
アルマナ「ルリア…このままでは私達の存在がαナンバーズに迷惑をかけることに…」
デュオ「一難去って、また一難…。もうピンチには飽き飽きだぜ」
ヒルデ「で、でも…今の戦力であいつらと戦ったら…」
カトル「…全滅は免れないでしょう…」
凱「くそっ! こうしている間にも宇宙収縮現象が進んでいるというのに!」
竜馬「…どうすることも出来ないのか…」
???(武蔵)「諦めるな…。絶望は運命への恭順を意味する」
竜馬「!」
〔竜馬、エネルギー上昇〕
〔イデオンゲージ第5段階〕

ギジェ「これは…!」
シェリル「イデがゲッター線に反応している…!?」
〔念動力発現〕
洸「うっ!」
マリ「どうしたの、洸!?」
洸「ライディーンからの警告…? イデとゲッター線のことを言っているのか!?」
竜馬「これは…」
コスモ「何が起こるんだ…!?」
〔竜馬、コスモへ隣接〕
〔竜馬からエネルギーの広がり〕
〔画面、発光〕

ベス「カララ…!」
カララ「これは…! イデによってソロ星から飛ばされた時と同じです…!」
ブライト「総員、対ショック! 機動部隊は速やかに帰還せよ!」
???(武蔵)「急ぐんだ…。もうアポカリュプシスは始まろうとしている…」
竜馬「!」
〔画面、正常〕
〔味方戦艦離脱済み〕
〔味方ユニット離脱済み〕

ハザル「………」
エイス「ターゲット…ロスト…」
孫光龍「どうやら僕達だけ置いてけぼりを食らったようですね」
バラン(だが、これで姫様が逃げる時間稼ぎも出来た…)
〔敵ユニット出現〕
エツィーラ「久しぶりだね、ハザル」
ハザル「エツィーラか…!」
エツィーラ「辺境銀河方面軍は第38宙域にいると宰相閣下は言っていたけれど…」「まさか、こんな所で出会うとはねぇ」
ハザル「………」
エツィーラ「フフ…怖い顔はおやめよ。陛下にご注進する気なんて私にはないからさ」
ハザル「何…?」
エツィーラ「その代わりに取引といこうじゃないの」
ハザル「取引だと?」
エツィーラ「そう、私が欲しいのは情報と知識さ」「教えてもらうよ。あんた達が地球で探していた少女…」「もう一人の陛下についてね」
ハザル「………」
バラン(あのイルイなる少女がもう一人の陛下だと…)
【戦闘マップ2終了】

【シナリオデモ3開始】

銀河系
DSドライブ中 亜空間 αナンバーズ

ソロシップ 格納庫
カララ「!」
〔殴打音×6〕
ギジェ「………」
ベス「カララ、やめろ!」
カーシャ「やらせなさいよ、ベス!」「バッフ・クランなのよ! バッフ・クランの…ギジェ・ザラルよ! 死刑にすればいいのよ!
ベス「………」
カーシャ「どうしたっていうの! この人、自分から言ったじゃないの!」「私達と一番戦った人よ! 一番、強敵だった人よ!」「なのに、おめおめと生き恥をさらして、敵に許してくれって来る破廉恥な男なのよ! 死刑にして当然でしょ!
ギジェ「何と言われてもかまわん。イデの力が現れるというのはどういうことか、それを見たい…
カーシャ「死んじゃえ! あんたなんか自分で死んじゃえーっ!
ギジェ「笑ってくれてかまわん…。イデが現れるまでは生き延びさせてくれ」「諸君らは私にとって、そういう敵だったのだ
ベス「善き力によってイデは現れる…。そう伝説にはあった」「しかし、私達のあなたへの憎しみはどうなる…!」「憎しみも悲しみも晴らせぬ我々は…あなたと同じに苦しく、惨めでもある…
ギジェ「うっ…くっ…す、すまない…! う、うっ…く…。が、今の私は償う術を知らないのだ…!
カララ「………」
カミーユ「お前はどう思うんだ、コスモ?」
コスモ「ギジェのことか…」「少なくとも、パイロットとしての腕は認めるさ。さっきの戦闘でも随分と助かった」
カーシャ「冗談じゃないわ、コスモ! あいつはバッフ・クランなのよ!」
エマ「でもね、カーシャ…。彼に裏切る気があったなら、そのチャンスは幾らでもあったわ」
万丈「僕もエマ中尉に同感だ。それにあの涙…同じ男として信用に値するな」
カーシャ「そんなセンチメンタリズムであたしは納得出来ないわ!」
シェリル「…でもね、カーシャ…私もギジェの望みは本心からだと思うわ」
カーシャ「シェリルさんまでバッフ・クランに騙されて!」
シェリル「私からも頼みます。ギジェによりよく自分を示すチャンスを与えてちょうだい」
カーシャ「………」
ディアッカ「ナンセンスだぜ…。相手は異星人なんだから、とっとと放り出せばいいのに」
キラ「でも、それは…」
ディアッカ「じゃあ、お前は今まで敵として戦っていた異星人を信用出来るのか?」
ミリアリア「何、言ってるのよ。あんただって前は敵だったじゃない」
ディアッカ「ぐ…!」
ミリアリア「もっとも私はあんたを今でも信用してないけどね」
ディアッカ「お、おい…そりゃ冗談だよな…!?」
アスラン「だが、ディアッカ…彼女の言う通りだろう」「生まれた星が違うこと…。それだけで敵対して殺しあうなんてあまりに悲しいじゃないか…」
カガリ「アスラン…」
キラ「僕達はそういうものを越えて戦いを終わらせようと誓ったはずです…。だったら、あの人だって…」
ディアッカ「ああ、もう…! お前ら、そろってお人好し過ぎるぜ!」
ミリアリア「文句があるのならあんたが艦を降りたら?」
ディアッカ「ま、待てよ…! 今はDSドライブの真っ最中なんだぜ!」
ベス「ブライト艦長…いかがします?」
ブライト「彼もまた我々と同じくイデに取り込まれた人間なのだろう…」「ベス君…やはり、この問題はソロ星の住民であった君達が答えを出すべきだ」
ベス「…はい」
ギジェ「………」
コスモ「そろそろすっきりさせようぜ。…そうだな、コインでも投げて」
デュオ「随分と安直だな…」
コスモ「表が出たらギジェは味方、裏が出たら…」
カーシャ「くだらないことを!」
コスモ「じゃあ、ギジェを処罰するか?」
カーシャ「………」
ミサト「いいんじゃない? 誰の目にも明らかな公平な勝負だし」
ベス「疑わしきは罰せず…ともあるな。俺達は凡人だ…どちらかにはっきりさせたい」
コスモ「ああ…。裏が出たらギジェは裏切り者だ」
ギジェ「…いいだろう」
コスモ「じゃあいくぜ…」
〔コインを打ち上げる音〕
〔コインが落ちる音〕

コスモ「…表だ」
ギジェ「ああ…」
シェリル「ギジェ…」
カーシャ「こんなことでこんな大事なことを決めてしまうの、コスモ!」
コスモ「じゃあ、カーシャはギジェが裏切り者だって言えるのか?」
カーシャ「それは…」
コスモ「…信じるよ、今日のギジェ・ザラルはな…」
ギジェ「ありがとう、コスモ君…」
隼人「コインの裏表で運命が分かれるか…」
竜馬「運命…か…。そんな言葉に屈したくないな…」
弁慶「リョウ…お前…」
竜馬「このDSドライブがゲッター線とイデの力だとしたら…」「そこに待つのは俺達、人類の運命なのかも知れないな」
隼人「もし、それが絶望で塗られていたらどうするつもりだ?」
竜馬「決まっているさ…」「その時は力の限り、その運命に抗って戦うだけだ」(それが俺達の使命だ…。そうだろ、ムサシ……)
【シナリオデモ3終了】

【戦闘マップ3開始

〔クロスゲート展開〕
〔クロスゲート開放〕
〔味方戦艦出現〕
〔クロスゲート消滅〕

ベス「ここは…!?」
ブライト「そんな馬鹿な…」
マリュー「そんなことって…」
大河「だが…。ここはどう見ても地球だ…!」
雷牙「大きさ、質量、大気成分…あの星は地球と全て同じだぞ…!」
火麻「つまり、俺達はまた地球に戻っちまったってことか!」
〔通信のコール音〕
牛山「長官! あの星から通信です!」
大河「モニターへ映してくれ!」
〔大型モニターの開く音〕
パピヨン「ようこそ、αナンバーズの皆さん…」
猿頭寺「パピヨン…!」
ルネ「馬鹿な…! パピヨンはオービットベースで死んだはずだ…!」
戒道「………」
パピヨン「全てはこちらでお話します。まずは大気圏に降下を…」
スワン「こ、この宙域の絶対座標が判明しまシタ!」
雷牙「どうした、スワン君?」
スワン「この宙域は…宇宙収縮現象の中心点です!」
ブライト「大河長官…」
大河「…行くしかあるまい。我々の長い旅路の目的地はここなのだから…」
【戦闘マップ3終了】


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