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No.23A
始動ダブルゼータ

【シナリオデモ開始】
現在位置 移動中

ニナ「もうすぐラビアンローズね。到着次第、ガンダム1号機をフルバーニアンへ換装するわ」
コウ「…ああ…」
ニナ「…どうしたの? 浮かない顔じゃない…」
コウ「そ…そんなことはないよ。フルバーニアンへの換装は嬉しいさ、ニナ」
ニナ「…まだ、この前のこと気にしているのね?」
コウ(………)
ニナ「…ねえ、コウ。モビルスーツのパイロットとして、あなたが優れている所を教えてあげましょうか?」
コウ「どうしてそんなことを言うんだ?」
ニナ「どうせ、他のパイロットより自分は劣っているとか…そんなことを考えて落ち込んでいるんでしょう?」
コウ(………)
ニナ「あなたの長所はね、機体の長所を瞬時に見抜き、性能を限界まで引き出せることなの」
コウ「そんなことはないよ…」
ニナ「いいえ。前にも言ったけど、その長所があるからこそ、ガトーとの戦いに生き残れたのよ」
コウ「ガトー…」
ニナ(………)
コウ「どうしたんだ、ニナ?」
ニナ「な、何でもないわ。それより、機体の性能を引き出す才能はアムロ大尉と同等…いえ、それ以上かも知れないわ」
コウ「僕が…?」
ニナ「だから、自信を持って。そして、あなたにはあなたしか出来ないことがある。それを忘れないで、ね?」
コウ(僕にしかできない…こと…)(………)「…ありがとう、ニナ。フルバーニアンのテスト、僕なりに頑張ってみるよ」
ニナ「ええ、期待しているわ」

スージィ「ねえ、ウォレン。これからあたし達が行くラビアンローズって一体何なの?」
ウォレン「え…な、何って言われても…」
マーベット「あら、スージィ。ラビアンローズに興味があるの?」
スージィ「だって『バラの花びら』なんて名前、オシャレじゃない」
マーベット「スージィも女の子ね。そうね、今から行く所がどんな物かぐらいは知っておいた方がいいわね」「ラビアンローズはアナハイム・エレクトロニクスが建造した超大型のドック艦よ」「ほら、見えてきたわよ」
スージィ「あ、本当だ!」
オデロ「デ、デカい艦だな…」
スージィ「まるでバラの花みたい…だから、ラビアンローズなんだね」
マーベット「ええ。ラビアンローズでは戦艦やモビルスーツの修理・整備が出来るし、居住スペースも広いから…」「私達リガ・ミリティアやエゥーゴの重要拠点となっているわ」
スージィ「へえ、そうなんだ。オデロ、知ってた?」
オデロ「俺が知っている訳ないだろうが。んなこといちいち聞くなっての」
スージィ「ウッソは…もしかして知ってたんじゃない?」
ウッソ「うちにあったデータベースにラビアンローズのことなんかも載ってたからね。大体知ってるよ」「でも、マーベットさ。ラビアンローズってアナハイムの所有物なんでしょう?」「どうして、あんなものをエゥーゴやリガ・ミリティアが使えるんです?」
マーベット「アナハイム社が私達に自社製の新型モビルスーツをテストさせるためよ」
オデロ「それにしちゃ、気前がいいよなあ」
マーベット「エゥーゴとティターンズ、ネオ・ジオンの戦いが長引けば長引くほどモビルスーツが必要とされ…」「彼らは利益を上げることが出来る。だから、私達みたいな組織にも何かと協力してくれるのよ」
シャクティ(………)
ウッソ「シャクティ、どうしたの? 顔色が良くないよ」
シャクティ「別に…何でもないわ」
ウッソ「もしかして…身体の具合でも悪いの?」
シャクティ「そんなことないわ。私は元気よ、ウッソ…」「少し休んでくる…」
〔扉の開閉音〕
ウッソ(………)
マーベット「あの子、最近元気がないわね…」
ウッソ「ええ…」
マーベット「もしかして、宇宙の環境に馴染めないのかしら…」
ウッソ「そんなことはないと思いますけど…」

現在位置 ラビアンローズ

エマリー「ニナ! ニナ=パープルトン!」
ニナ「エマリー艦長代理!」
キース「ニナさん…そちらの方は?」
エマリー「エゥーゴ所属で、ラビアンローズの艦長代理を務めているエマリー=オンスです」
キース「チャック=キース少尉です」
コウ「コウ=ウラキ少尉です」
エマリー「あなたがフルバーニアンのテストパイロット、ウラキ少尉ね。お話はニナからよく聞いているわ」
ニナ「エマリー艦長代理、早速ですが、ガンダム試作1号機の換装作業を始めたいのです」
エマリー「こちらの準備は出来ているわ。それと…カミーユ=ビダン君はどこにいるのかしら?」
コウ「カミーユならZガンダムの所にいると思いますが」
エマリー「ニナ、後で彼の所まで案内してくれないかしら?」
ニナ「ダブルゼータの件ですね? わかりました」
エマリー「では、ウラキ少尉はガンダム1号機をラビアンローズの6番格納庫に搬入して下さい」
コウ「了解です」
キース「ええっ、お前、行っちゃうのかよ」
コウ「仕方ないよ。1号機の換装作業を手伝うから」
キース「ちぇっ、せっかくバーへ飲みに行こうと思ってたのに…」
エマリー「だったら、カフェテリアへ行くといいわ」
キース「カフェテリア?」
エマリー「ええ。ここは民間の施設だから、軍とは違ってメニューがかなり充実しているわ」「甘い物もあるから、女の子でも誘って行ってみたら?」
キース(でも…モーラも当然換装作業に加わるんだよな)「じゃあ、リーンホースJr.の子供達でも連れて行ってみます」
エマリー「ここのカフェテリアの名物、ラビアンローズ・パフェは子供達に大人気だからちょうどいいわね」
ニナ「子供って…ここにも子供がいるんですか?」
エマリー「ええ…ネオ・ジオンの侵攻から逃げてきたコロニーの住民が一時的にこの艦に避難しているの」
コウ「ネオ・ジオンはコロニーにも手を出しているんですか?」
エマリー「すでにいくつかのコロニーが彼らによって占拠されたわ」
コウ(………)

ジュドー「リーンホースJr.とかいう戦艦がここの接舷したって?」
ビーチャ「ああ。リガ・ミリティアの艦だ。MSにも載っていない新型のモビルスーツが積み込まれてるらしいぜ」
ジュドー「じゃあ、高く売れそうだな」
エル「そしたらさ、ここよりいい所に住めるね、ジュドー」
モンド「それって、上手く新型を盗めればの話だろ?」
ジュドー「やってみせるさ。それにしても、いよいよ俺達にチャンスが巡ってきたな」「モビルスーツを売った金があれば、リィナをどっこかのコロニーのいい学校に入れることが出来るぜ」
ビーチャ「じゃあ、早速作戦を考えなくちゃな。イーノ、お前も何かアイデアを出せよ」
イーノ「ぼ、僕はそんな…」
ジュドー「何言ってんだ。イーノはそういうの考えるのが得意だろ」
ビーチャ「そうそう」
リィナ「あなた達! お兄ちゃんを悪の道へ引っ張り込まないでちょうだい!」
ジュドー「り、リィナ…」
ビーチャ「悪の道だなんて…シャングリラから逃げて来た俺達が生きるためには金が必要なんだよ」
ジュドー「そうだ、リィナ。俺はな、お前のことを考えて…」
リィナ「お金儲けだけに一生懸命なお兄ちゃんなんて、嫌いだ!」「お兄ちゃんがダメになるくらいなら学校なんて行かない!」
〔走る足音〕
ジュドー「リィナ…」

リィナ(何とかして、お兄ちゃん達があの戦艦からモビルスーツを盗むのを阻止しなくっちゃ…)
〔画面、振動〕
〔ぶつかる音〕

リィナ「きゃっ!!」
リョウト「ご、ごめん! …大丈夫?」
リィナ「こ、こっちこそ…すみません」
リョウト(どうして、ここにこんな女の子が…?)
リィナ「…あなた達も避難民なんですか? あまりお見かけしないですけど…」
ウッソ「違うよ。僕達はさっき接舷した戦艦のクルーさ」
ハロ「モビルスーツノ パイロットモ ヤッテルゾ!」
リィナ「えっ、嘘でしょ? 私とそんなに歳が変わらないのに…」
ウッソ「そういう君は? 今、避難民って言ってたけど…」
リィナ「私達のコロニーがジオンに襲われて…それで、一時的にここへ避難させてもらっているんです」
リョウト「そうか、それでさっきから民間人の姿が多かったんだ…」
オデロ「ネオ・ジオンめ…俺達の故郷だけでなく、宇宙でも同じ事をしていやがるのかよ」
リィナ「あの…みなさんはさっき到着した戦艦のクルーなんですよね…?」
リョウト「ああ、そうだよ」
リィナ「…お話があるんです」

リョウト「そうか…なるほど…君のお兄さんが…」
ウッソ「コロニーの経済状況は劣悪だって聞いていたけど…子供が泥棒までして金儲けをするとは…」
ハロ「泥棒ハ ヨクナイ!」
オデロ「コロニーだけじゃないぜ。親に捨てられる子供がとる行動なんて、どこも一緒さ…」
ウッソ「オデロさん達がカサレリアに来た時も僕の家から食料を取ろうとしていましたからね」
ハロ「ソウダ、ソウダ!」
オデロ「あ、あれは…人が住んでいないと思ったからだよ。いつもあんなことをしていた訳じゃないぜ」
スージィ「…そうだったっけ?」
ウォレン(スージィ、余計なことを…)
オデロ「と…とにかくさ、そいつらを犯罪者にしないためにも俺達がなんとかしないとな!」
ウォレン「じゃあ、具体的にどうするの?」
リョウト「事が起きる前に、説得したらどうかな?」
オデロ「だったら、説得役は俺にやらせてくれよ。同じ境遇の者同士話が通じるかもしれないだろ?」
ウッソ「リィナ、それでいいかい?」
リィナ(お兄ちゃん達が他人の言うことをすんなり聞くとは思えないけど。…この人達なら、もしかしたら…)「はい、お願いします!」
リョウト「今、彼らはどこに?」
リィナ「多分、もう戦艦の方に向かっていると思います」
オデロ「じゃあ、行き違いかな。よし、リーンホースに戻ろうぜ」

〔作業機械の動作音〕
ロメロ「よし、オーバーハングパックの装着を始めるぞ」
カミーユ「これ、ヴィクトリーの追加パーツですか?」
ロメロ「そうじゃ。オーバーハングキャノンが付き、火力が上がる」
カミーユ「ヴィクトリーは当初から追加パーツを念頭において設計をされているんですね」
ロメロ「そこがマルチプル・モビルスーツたる所以じゃからな」「じゃが、ヴィクトリーの後継機はもっと凄いぞ。今までの常識を覆す機体に仕上がる予定じゃ」
カミーユ「どういう機体なんです?」
ロメロ「まあ、実際に見るまで楽しみにしておけ。月での最終調整が済み次第、この艦に送られる手はずになっておる」
ニナ「カミーユ君。ゼータの整備は終わったの?」
カミーユ「ええ。そちらの方は?」
エマリー「ラビアンローズ艦長代理のエマリー=オンスです。あなたにお願いがあって来ました」
カミーユ「俺にですか?」
エマリー「ええ。ゼータの設計者、そしてパイロットの経験を生かして…」「新型機ZZガンダムのテストパイロットを務めて欲しいのです」
カミーユ「でも、ダブルゼータのテストパイロットはルー=ルカじゃないんですか?」
エマリー「アナハイムの開発スタッフが是非あなたの意見を聞きたいと言っているんです」「ダブルゼータはゼータをベースにしている部分があるし…」「何よりも、優秀なニュータイプであるあなたにまず乗って欲しいの」
カミーユ「…そういう言い方、やめてもらえませんか…」「何か、戦闘マシンみたいな扱いを受けているようで嫌なんです」
エマリー「ご、ごめんなさい…そんなつもりじゃ…」
カミーユ(………)「…わかりました。テストパイロットの件、お受けします」
ニナ「いいの? カミーユ君…」
カミーユ「ええ。ゼータの後継機なら興味がありますから」

オデロ「リィナの兄貴達、一体、どこにいるんだ?」
ウォレン「もしかして、もうリーンホースの格納庫の中に入っちゃってるとか…」
ハロ「ココハ リーンホースノ格納庫ノ 入口ダ。ココラニ イルカモ知レナイゾ!」
リョウト「! あれじゃないか?」
リィナ「あなた達、待ちなさい!」
ジュドー「げっ! リィナ!!」
ビーチャ「まずいぞ。ジュドー。こいつら、戦艦のクルーだぜ…」
モンド「ひょっとして、俺達の企みがバレちゃってるとか…」
オデロ「リィナから聞いたけど、ここのモビルスーツを盗むつもりなんだってな」
ジュドー「!」
エル「や、やっぱバレてる…」
オデロ「俺もあんた達のような境遇にいたから、その気持ちはわかるけどさあ…」「でも、だからって人の物を盗んでいい道理はないと思うぜ」
ウォレン(…説得力ないなあ)
リィナ「お兄ちゃん、オデロさんの言う通りよ」
ジュドー(まさか…リィナがあいつらに俺達を説得するよう頼んだのか!?)
イーノ「ど、どうするの? ジュドー」
ジュドー(………)
オデロ「さあ、盗みはあきらめてさっさとラビアンローズへ帰りな」
ジュドー「…あんたが何を言ってるか良くわからないね」
オデロ「何だって?」
ジュドー「俺達はただ、かっこいいモビルスーツを見に来ただけだぜ?」
オデロ「嘘つけ!」
ジュドー「嘘じゃねえよ、と!」
〔殴打音〕
〔画面、振動〕

オデロ「わっ! 押すな…わあっ!!」
ジュドー「それ! みんな、格納庫へ入れ!!」
ビーチャ「モビルスーツに乗り込んじまえば、こっちのもんだ!」
リィナ「お兄ちゃん! 待ちなさい!!」
ビーチャ「イーノはコンピューターにアクセスしてハッチを開けろ!」
イーノ「わ、わかった!」
ビーチャ「ジュドー! お前、どのモビルスーツにする!?」
ジュドー「俺はあの額にZって書いてある奴だ!」
ニナ「な、何、あなた達!?」
カミーユ「!!」
ジュドー「どいてくれ! ケガはさせたくない!」
カミーユ「!」
〔殴打音〕
ジュドー「ぐっ…回し蹴り? あ…あんた只者じゃないな…」
カミーユ「お前達こそ…民間人が何でこんな所にいる!?」
ビーチャ「ジュドー、何モタモタしているんだ!?」
イーノ「もうすぐハッチが開いちゃうよ!」
ジュドー「ちっ!」
カミーユ「待て! どこへ行くんだ!?」
ジュドー「仕方ない、この戦闘機で我慢するか。新品みたいだから、高く売れるかもしれないもんな」
ニナ「あなた! ダブルゼータのコアファイターに何をするの!?」
ジュドー「こういう状況でやることは一つ! 頂くんだよ!」
〔大型ハッチの開く音〕
ウッソ「し、しまった! ハッチが開いてしまう! みんな、エアロックの中に退避して下さい!!」
モンシア「何だ何だ!! 一体何が起きたってんだ!?」
ジュドー「さらば、ラビアンローズ。なんてねっ!」
モンシア「何でガキが新型に乗ってるんだ!?」
ジュドー(リィナ、待ってろよ。俺がこの戦闘機を必ず金に換えて迎えに来るからな…)
カミーユ「ウッソ、あいつらは俺がZガンダムで追う! 君はバニング大尉に報告を!」
ウッソ「わかりました!」
リィナ「もう! お兄ちゃんのバカァ!!」
【シナリオデモ終了】


サブタイトル
「始動ダブルゼータ」


【戦闘マップ開始】
〔味方戦艦出現〕
〔味方ユニット出現〕

カミーユ「お前達、待て!!」
ジュドー「げっ、さっきの奴か!? もう追ってきたのかよ!」
ビーチャ「どうする、ジュドー? お前の戦闘機はともかく、俺達の機体じゃ、すぐ追いつかれちまうぜ」
ジュドー「よし、俺があのガンダムを引き付けている間に逃げろ!」
エル「そ…そんな…ジュドーだけ置いて行けないよ!」
ジュドー「全員が捕まえられるよりはマシだろう!?」
ゴメス「カミーユ!」
カミーユ「艦長、ゼータの発進許可ならバニング大尉に…」
ゴメス「そうじゃない! 敵の反応がある。注意しろ!」
カミーユ「何ですって!?」
〔敵ユニット出現〕
マシュマー「あれは…エゥーゴ…いや、リガ・ミリティアの部隊か…?」
キャラ「両方の混成部隊じゃないのかい? …戦うつもりかい、マシュマー?」
マシュマー「無論! 我々ネオ・ジオンに仇なす全ての敵を排除するため…」「そして、ハマーン様のため、私は全力を挙げて奴らを叩きのめす!」
キャラ「ああ…やっぱり戦うんだね…」
マシュマー「何だ、臆したか? キャラ=スーン!」
キャラ「あたしは…モビルスーツに乗ると…その…興奮して…疲れちゃって…。好きじゃないんだよ」
マシュマー「? 何を訳のわからないことを…とにかく、ガトー少佐の部隊が行動を起こす日は近い」「星の屑作戦の前哨戦として、この部隊を叩き潰す!」
キャラ「ここはソロモンに近い宙域だからねえ」
マシュマー「キャラ=スーン…お前は私の戦果をハマーン様に報告するために派遣されたのであろう?」
キャラ「ああ…確かに…そうだけどね」
マシュマー「では、私の華麗なる戦いをしっかりハマーン様に伝えるのだ!」
キャラ「わ…わかってるよ…あ…あああ…モビルスーツが…」
マシュマー「モビルスーツがどうしたって?」
ゴットン(また変な奴が上司になったなあ。マシュマー様だけでも手を焼いているのに…)
マシュマー「何か言ったか、ゴットン?」
ゴットン「い、いえ! 何でもありません、マシュマー様! そ、それより…キャラ様が…」
マシュマー「ん?」
キャラ「ああ…体が熱い…熱いのよおっ!!」
マシュマー「…へ、変な奴。と、とにかく奴らを叩き潰すのだ!」
ビーチャ「ジュドー!」
ジュドー「ああ。あのモビルスーツは俺達のコロニーに来た奴らだ! 今だったら、この前の礼が返せそうだな」
カミーユ「馬鹿なことを言うな! 俺が敵機を引きつける! その間にリーンホースJr.へ戻れ!」
ジュドー「お断りだね。このまま帰れば、俺たちは捕まっちまうじゃねえか!」
カミーユ「敵が来たんだぞ! そんなことを言っている場合じゃない!」
ジュドー「敵が来たんなら、なおさらだ! ここで食い止めないとビーチャ達がやられちまうよ!」
カミーユ「コアファイターのままじゃ不利だ!」
ジュドー「そんなの、やってみないでわかるものか!」
カミーユ「無茶はやめろ!!」
〔ジュドー、前進〕
ジュドー「ネオ・ジオンめ! よくも俺達のコロニーを!!」
マシュマー「何だ、あの戦闘機は? エゥーゴの新型か?」「フッ、たかが戦闘機でこの私に勝負を挑むつもりか? 面白い、相手になってやろう!」
〔マシュマー、ジュドーへ隣接〕
[イベント戦闘「ジュドーvsマシュマー」]
ジュドー「くっそぉ…やっぱりこの機体じゃ歯が立たないのか!?」
マシュマー「何だ、あの動きは!? 新型だからか? それとも、パイロットの腕がいいのか!?」
カミーユ「あいつ…戦闘経験があるのか…?」(いや…そんな感じじゃない。この感覚…もしかして、あいつは…)(…危険だが、やらせてみる価値はあるか…?)「おい! そこのコアファイターのお前!」
ジュドー「俺はお前じゃない! ジュドー=アーシタっていう名前がある!」
カミーユ「じゃあ、ジュドー。すぐに、あの戦艦へ戻るんだ!」
ジュドー「嫌だって言ったろ!!」
カミーユ「話は最後まで聞け。君が乗ってるコアファイターはモビルスーツのパーツの一部なんだ」
ジュドー「この戦闘機がモビルスーツの一部? はあ、ファーストガンダムと同じか」
カミーユ「そうだ。コアファイターとパーツが合体してZZガンダムになる」
ジュドー「ダブルゼータガンダム!?」
カミーユ「どうしても戦うつもりなら、強いモビルスーツの方がいいだろう?」
ジュドー「まあ…確かにそうだけどさ」(それに、ガンダムだったらジムとかより高く売れそうだし…)「よし! その話、乗った!」
ビーチャ「何言ってんだ、ジュドー! 戦艦に戻れば捕まっちまうぞ!!」
カミーユ「今は少しでも戦力が欲しい。俺のいうことを信じてくれ」
ジュドー「………」(…あのゼータのパイロットなら信じていいかもな…そんな気がする…)「よし、俺も男だ。あんたの言うこと信じてみるよ!」
カミーユ「他の連中も一緒にリーンホースJr.へ戻れ!」
ビーチャ「嫌だね。俺はあんたを信用したわけじゃないからな。ジュドーが戻ってくるまで、ここにいる!」
カミーユ「だったら、戦域から離脱しろ素人にモビルスーツ戦闘は無理だ!」
エル「そんなの、やってみなきゃわからないじゃん」
ビーチャ「そうそう。こう見えても俺達、プチモビルスーツぐらいは動かせるぜ?」
モンド「な、何言ってんだよ!? 戦闘なんて無理だよ。逃げようぜ!!」
カミーユ「とにかく、無謀な真似はするな!」「リーンホース、聞こえるか!? 今からコアファイターがそちらへ戻る! すぐにダブルゼータへの換装を!」
ゴメス「何だと!? どういうことだ!?」
カミーユ「説明している時間がありません。とにかく、お願いします!」
<戦闘開始>

<2PP・味方援軍1出現>

〔味方ユニット出現〕
ゴメス「他の機体は!?」
バニング「出撃にもう少し時間がかかります!」
ゴメス「急いでくれよ!」
カミーユ「ウラキ少尉、その機体は…」
コウ「宙間戦闘仕様に換装されたガンダム試作1号機…フルバーニアンだ」
ニナ「コウ、大丈夫? いきなり実戦で出ることになってしまったけど…」
コウ「心配はいらない。この戦いで必ずフルバーニアンを物にしてみせる!」
カミーユ「ジュドー! 早くリーンホースJr.へ戻れ!」
ジュドー「わ、わかってるよ!」

<ジュドーがリーンホースJr.へ着艦or4PP・味方援軍1出現>
※※4PPの場合、セリフ追加※※
カミーユ「ジュドー! 何をやってるんだ!? 早くリーンホースJr.に!」
ジュドー「わかったよ! 戻ればいいんだろ、戻れば!」
〔ジュドー、リーンホースJr.へ着艦〕
※※※※※※※※※※※※※※※※※

ジュドー「おい! ダブルゼータってモビルスーツになるにはどうすればいいんだ?」
ニナ「あ…あなた! この子がダブルゼータのパイロットですって? カミーユ、あなた何を考えているの!?」
カミーユ「すみません。ニナさん。そいつの言う通りにしてやって下さい」
ニナ「ぬ、盗まれても知らないわよ!」
ゴメス「カミーユがあるからにはそれなりの訳があるはずだ。構わん、やらせろ!」
ニナ「モーラ! ダブルゼータ・ドッキング準備、すぐに出撃させるわよ!」
モーラ「りょ、了解!」
〔味方ユニット出現〕
〔ジュドー、前進〕

ジュドー「これが…ダブルゼータ? 確かにパワーはありそうだけど…」
マシュマー「新型のガンダムだと!? よし、ゴットン。お前が戦いを挑み、その実力を見るのだ!」
ゴットン「え? 自分がですか…!?」(まったく…人使いが荒いんだから、敵の実力が知りたいんなら自分でやればいいのに…)
マシュマー「つべこべ言わずにさっさと行け!」
ゴットン「りょ、了解!」
〔ゴットン、ジュドーへ隣接〕
ゴットン「新型モビルスーツがなんだ!」
ジュドー「ダブルゼータ、お前の力を見せてくれ!」
[イベント戦闘「ジュドーvsゴットン」]
ゴットン「こんな…バカな…」
〔敵ユニット撃破〕
ジュドー「凄い! 感動の嵐…ダブルゼータって何てパワーなんでしょ?」
マシュマー「おのれ! 全機、あの新型ガンダムを集中攻撃しろ!!」
バニング「モビルスーツ部隊、出撃準備が整いました!」
ゴメス「よし、出撃! ダブルゼータを援護しろ!!」
〈出撃ユニット選択〉

<リョウトvsマシュマー>
リョウト「…僕達がガンダム2号機の追撃部隊だと知って攻撃を仕掛けて来たのか!?」
マシュマー「フフフ…実はその通りだ」

<カミーユvsマシュマー>
カミーユ「ジュドーのフォローは俺がしなければ…!」
マシュマー「お前達を倒して、新型のガンダムを頂く! そうすれば、ハマーン様はお喜びになるはずだ!」

<ジュドーvsマシュマー>
ジュドー「!? お前がシャングリラを襲った奴か!?」
マシュマー「新型だろうが、何だろうが…このハンマ・ハンマの手にかかれば!」

<ジュドーvsキャラ>
ジュドー「!? 何だ、こいつ…女かよ!?」
キャラ「アハハハ! さあ、あたしを楽しませておくれよ!!」

<コウvsマシュマー>
コウ「答えろ、ガトーはどこだ!? ガンダム2号機をどこへやったんだ!?」
マシュマー「何故、敵であるお前にそれを教えねばならないのだ!?」

≪味方援軍1出現前≫
<マシュマー撃破>

マシュマー「この私がやられるとは…ハマーン様に申し訳が立たぬ!」

≪味方援軍1出現後≫
<マシュマー撃破>

マシュマー「くっ…またしても!!」
ジュドー「見たか! ダブルゼータの力!!」
マシュマー「ZZガンダム…恐るべし。少年、名は?」
ジュドー「ジュドー=アーシタだ! 覚えておけ!」
マシュマー「次の時はこの屈辱…必ず晴らしてせる!」
ジュドー「あ…逃げるのか!」
マシュマー「また会おう!!」

<キャラ撃破>
キャラ「あはは、やるじゃないのさ! でも、この借りは高くつくよ!」

<敵全滅・勝利条件達成>
ジュドー「な、何とか生き残れたか…」「それにしても…この感覚…コクピットから感じられる宇宙の感覚…一体何なんだ…?」
カミーユ「ジュドー、大丈夫か?」
ジュドー「ああ、何とかね。ええと…」
カミーユ「カミーユ。カミーユ=ビダンだ」
ジュドー「………」
カミーユ「ジュドー、リーンホースJr.に戻ってくれるか?」
ジュドー「そ、それは…」
ウッソ「ジュドーさん、この宙域にはネオ・ジオンがいます」「一番近いコロニーへ逃げても、彼らと鉢合わせてしまう確率が高いと思いますよ」
ジュドー「………」「わかったよ」(…これで俺も終わりか…リィナ、みんな、すまねえ…)
【戦闘マップ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

現在位置 ラビアンローズ

ゴメス「泥棒小僧ども、戻ってきたみたいだな」
バニング「処分はどうします?」
ゴメス「そうだな…大尉はどう思う?」
バニング「…自分はカミーユが何故、あのジュドーという少年をZZガンダムに乗せたかわからんでもないですが…」
ゴメス「うむ。初めて乗ったダブルゼータをあそこまで使いこなす…これはひょっとすると…」
カミーユ「ゴメス艦長、バニング大尉」
ゴメス「カミーユか」
カミーユ「今回の件は全て俺が責任を取ります」
ゴメス「…その代わり、あの少年達のことは不問にしろ、というのか?」
カミーユ「はい」
ゴメス(………)
バニング「だが、それでは他の者に対して示しがつかん」
カミーユ「承知しています。だから、俺が責任を取ると言っているんです」
ゴメス「…いいだろう」
バニング「艦長!」
ゴメス「ワシらはすぐにガンダム2号機の捜索任務に入らなければならん。ガキ共の処分はエマリー艦長代理にまかせる」
カミーユ(………)
ゴメス「だが、ダブルゼータ無断使用の責任はお前さんに取ってもらうぞ」
カミーユ「…はい」
バニング「歯をくいしばれ」
〔殴打音〕
カミーユ「くっ…」
ゴメス「これで、今回の件は終わりだ」
カミーユ「…ありがとうございます」
ジュドー「おいおい、何だよ! カミーユさんは何も悪いことしてないじゃないか!」「殴るなら、俺を殴れよ!」
ファ「待ちなさい。カミーユの気持ちを無駄にするつもり?」
ジュドー「ど…どういうこと?」
ファ「カミーユはね、あなた達が厳罰を受けないようにしてくれたのよ」
ジュドー「厳罰って…?」
ファ「下手したら、終身刑か銃殺刑よ」
ジュドー「じゅ、銃殺刑…!?」
ファ「だから、カミーユの気持ちをわかってあげて」
ジュドー(………)「わ、わかったよ」

ビーチャ「ジュドー、これからどうすんだ?」
ジュドー(………)「ビーチャ達は…このラビアンローズに残れ。俺はこの戦艦に乗り込む」
ビーチャ「何だって!?」
リィナ「お、お兄ちゃん!?」
ジュドー「俺は…カミーユさんに借りができちまった。この艦で働くよ」
ビーチャ「な…何でそうなるんだよ?」
エル「そ、そうだよ。ここにいたら、モビルスーツのパイロットをやらされちゃうよ!?」
モンド「戦争なんて、大人達にまかせておけばいいじゃないか!」
ジュドー「それはそうなんだけど…」
イーノ「ジュ、ジュドー…どうしちゃったの?」
リィナ「そうよ。お兄ちゃんが戦う理由なんてないわよ!」
ジュドー(………)「…ジオンの奴らと戦った時、俺の中で何かが変わったんだ…」「俺でも奴らに一泡吹かせることが出来るってこともわかったし…」「それに、ネオ・ジオンを何とかしなきゃ、俺達はいつまで経っても逃げ回るしかないしな」
リィナ「…お兄ちゃん…」
ジュドー「心配するな。ここで働いた方がちゃんとしたお金がもらえるかも知れないだろ?」
リィナ(………)
ジュドー「ビーチャ、リィナを頼むぞ」
ビーチャ(………)

キース「じゃあ、あのジュドーって奴、リーンホースに乗ることになったの?」
リョウト「うん。艦長達はとりあえず、ZZガンダムのテストパイロットをさせるつもりらしいよ」
キース「あいつ、いきなりダブルゼータに乗ってちゃんと戦ってたからなあ」「まるでアムロ大尉かカミーユみたいだな」
シャクティ(………)
リョウト「あれ? シャクティじゃないか。どうしたんだい、こんな所で」
シャクティ「あ…リョウトさんにキースさん…」
キース「どうしたんだい? ウッソがさっきから捜してたけど…」
シャクティ(………)
リョウト「喧嘩でもしたの?」
シャクティ「どうじゃないんです。最近…ウッソが戦いを楽しんでいるんじゃないかって…」「あまりにもモビルスーツに乗るのが当たり前になっていて…誰もウッソが戦うのに疑問を持たない…」「このままじゃ…ウッソが怖い人になってしまうんじゃないかって…心配で…」
リョウト「君が心配する気持ちもわかるけど、ウッソは大事なことを忘れてないよ」
シャクティ「大事なこと…ですか?」
リョウト「そうだよ。君やみんなを守るために戦うということをね」
シャクティ「そう…かもしれませんね」
キース「とにかくさ、シャクティはウッソの一番の友達なんだろ? もう少し信じてやれよ、な?」
シャクティ「…はい」
キース「よし。じゃあ、みんなでラビアンローズのカフェテリアにでも行こうよ」
リョウト「カフェテリア?」
キース「ああ。何でも、パフェとかがメニューにあるらしいぜ。ウッソやスージィ達を誘って行こうよ」

スージィ「へえ…これがラビアンローズ・パフェかあ」
キース「花びら型のクリームの上にそれは…チョコレートスティックかい?」
スージィ「そうみたい。クリームの下にはオレンジムースみたいのが入っているのね」
ウッソ「なるほど。確かにラビアンローズの形だなあ」
シャクティ「…おいしい」
ウッソ(良かった…シャクティも元気が出たみたいだ)
ジュンコ「おや、あんた達もパフェ目当てかい?」
リョウト「ジュンコさん達も?」
マヘリア「ここに来たら、これを食べないとね」
ヘレン「マヘリア、いいの? ダイエットしてるんじゃなかったの?」
マヘリア「大丈夫、大丈夫。さっきの戦闘でカロリーを消費したから」
ペギー「それって、ダイエットになってないわよ」
キース「あれ、コウじゃないか? おーい、コウ!」
コウ「え? あ、ああ、キース…」
キース「お前もパフェを食いに来たのか? しかも1人で」
コウ「ま、まあ…そうだけど」
ニナ「どうしたの、コウ?」
キース「あっ、お前! まさか、ニナさんと2人で…!」
ケイト「…怪しいわねえ」
コウ「そ、そんなことないですよ」
マヘリア「否定する所が怪しい!」
ニナ「べ、別にウラキ少尉とは何でもありません!」
コウ(そんなに強く否定しなくても…)
キース「ちぇっ、いそがしいとか言ってたくせにちゃっかりしてんだなあ」

ゴメス「では、エマリー艦長代理。ジュドー=アーシタはこちらで預かります」
エマリー「わかりました。それと…彼の仲間達なんですが、どこかで見かけませんでしたか?」
ゴメス「いや、知りませんが」
エマリー「そうですか…ラビアンローズに戻ったのかしら」
ニュング「ゴメス艦長、ブレックス准将から通信が入っているぞ」
ゴメス「回線をつないでくれ」
〔電波の受信音〕
〔モニターの開く音〕

ブレックス「ニュング伯爵、ゴメス艦長…久しぶりだな」
ニュング「ええ。リーンホースJr.の進宙式以来です」
ゴメス「こちらは無事、新型機を受け取りました」
ブレックス「では、すぐにコンペイ島宙域へ向かってくれ。ガンダム2号機はそこに現れる可能性が高い」
ゴメス「…あそこに集結中の連邦正規軍宇宙艦隊を核で一掃するために、ですか」
ブレックス「そうだ。そこで、リーンホースJr.はコンペイ島外周宙域を中心に2号機の捜索をして欲しい」
ゴメス「ここからコンペイ島は近いですからな。了解しました」
ブレックス「それから、バニング隊以下、ロンド=ベル隊の諸君に悪い知らせがある」「ロンド=ベル隊の旗艦、アーガマは日本近海で突如消息を絶った」
バニング「何ですって!? まさか、撃墜されたのですか!?」
ブレックス「連邦軍極東支部からの報告では、戦闘をした形跡はなかったそうだ」
バニング(………)
ブレックス「アーガマの件については何か情報がわかり次第そちらに連絡を入れる」
バニング「お願いします」
ブレックス「それでは、ガンダム2号機を何としてでも発見し、核攻撃を阻止してくれ。頼んだぞ」
〔モニターを閉じる音〕
ゴメス「では、エマリー艦長代理。ワシらは出撃します」
エマリー「資金をいくらかこちらに運びました。どうかご武運を…」
ゴメス「よし! これより本艦はガンダム2号機捜索のため、コンペイ島宙域に向かう!」
【シナリオエンドデモ終了】


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