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No.55B
駆け抜ける嵐

【シナリオデモ開始】
現在位置 移動中

フォッカー「ソーラ・レイ攻略戦は三段構えの作戦だ。まず、第一部隊が先行し、敵の防衛網の一角を崩す」「次に第二部隊が敵の防衛網をかく乱。最後に第三部隊がソーラ・レイへ突入する」
マックス「シンプルな作戦ですね」
輝「何かシンプル過ぎるような気がするけど…」
イサム「こういう時はそういう作戦の方がいいんだよ」
フォッカー「デラーズ・フリートはソーラ・レイを破壊できる主砲を持ったマクロスを確実に狙ってくる」「言い換えれば俺達はマクロスを陽動に使えるってことだ」
エマ「では、ソーラ・レイの発射がこちらの予想より早かった場合はどう対処するのですか?」
フォッカー「それはだな…運任せで何とかする」
クリス「う、運任せって…つまり、先に発射されたらおしまいってことですか?」
輝「やっぱり…先輩の作戦なんてそんなことだろうと思いましたよ」
フォッカー「心配するな。時間稼ぎの手はちゃんと考えてある」
クワトロ「作戦開始直後、私がデラーズ・フリートに武装解除勧告を出す」
カミーユ「クワトロ大尉が? デラーズ・フリートはザビ家の信奉者で固められているんでしょう?」
エマ「…かえって逆効果では?」
フォッカー「確かに、大尉の立場を考えればエマ中尉の言う通りかも知れん」
クワトロ「そう…デラーズ・フリートの兵士達は私を決して許しはしないだろう」「だが、我々人類が過去へのこだわりを捨て去らなければこの危機を乗り越えられないのが事実だ」
アムロ「…この事態を収拾できるようであれば少しは光明も見えてくるということか」
クワトロ「…可能性は低いと思うがな」「しかし…まずはこの私が過去のこだわりを捨てて見せねばなるまい。決して道化を演じるわけでなく…」
カミーユ(………)
フォッカー「クワトロ大尉を利用する形になってしまうが、降伏勧告に対する敵の動揺も時間稼ぎの計算に入れてある」
ジュドー「ちょ、ちょっと待ってくれよ。向こうがそれに怒ってソーラ・レイをブッ放したら、どうするんだよ?」
フォッカー「発射までには時間がかかるはずだ。その前に速攻でソーラ・レイを破壊する」
輝「本当に運任せじゃないですか…」
バニング「だが、ソーラ・レイを我々への奇襲に使うならともかく…」「今は我々もジュピトリアンもその存在に気づいてしまっている」「月軌道外宙域に例の要塞が現れた以上、ギレンはソーラ・レイを温存しておく可能性が高いと思う」
コウ「それに、ガトーは自らの手で我々と決着をつけようとするはずです」
クワトロ(………)
エマ(………)
輝(…何か、嫌な予感がするなあ…)
フォッカー「他に質問がなければ、以上だ。作戦開始は40分後。各員の健闘を祈る」

ニナ「コウ…」
コウ「…出撃前で忙しいんだ。話なら後にしてくれないか?」
ニナ(………)「もしかして…ソーラ・レイへの突撃部隊へ志願するつもりなの…?」
コウ「ああ。相手がガトーなら俺が出るしかない。お互いにトリントン基地以降の因縁の相手だからね」(………)
ニナ「コウ、お願い…。ガトーと戦うのはやめて…」
コウ(………)
ニナ「あなたはこの戦いが終わるまで待つと言ってくれた…でも、私は2人が戦う事に耐えられない…!」
コウ「デラーズ・フリートへの武装解除の呼びかけはクワトロ大尉がやってくれる」
ニナ「でも、ガトーがそれに応じなければ…」
コウ「…その時は俺がガトーを倒す」
ニナ「そんな戦いはあなたの私闘でしかないわ!」
コウ「それは違う!」
ニナ「違わないわ! 2人が戦う意味があるとしたら、それはあなたの中の個人的な感情…恨みでしかないわ!」
コウ「俺だって過去のこだわりは捨てるつもりだ」「しかし、ガトーがそれに応じないのなら俺は黙ってあの男に討たれるつもりはない」
ニナ(………)(………)「ごめんなさい…出撃前につまらない事を言って…」
〔歩き去る足音〕
コウ(………)
モーラ「どうしたんだい? 随分と荒れていたみたいだったけど…」
コウ「…何でもないよ」
モーラ「ふ~ん…まあ、いいさ。でも、あんたには敵の撃墜以外にもやることがあるのを忘れちゃ駄目だよ」
コウ「他にやること?」
モーラ「…生きて帰ってくることさ。いいかい? ニナを泣かしたらあたしが只じゃ済まさないからね」
コウ「…わかったよ、モーラ」(………)(………)(この戦いは…いつまで続く? 俺が…ガトーを捉えるまでか?)

〔敵基地の警報〕
ガトー「…マクロスが現れたか」
ケリィ「フン…ここにソーラ・レイが隠してある事をどこからかぎつけたんだ?」
ガトー「おそらくは獅子身中の虫…シーマ=ガラハウからもれた情報だろう。だが、そんな小事は最早どうでも良い」「ソーラ・レイがあれば、マクロスのみならず異星人とてこの宇宙の星屑にしてくれる…」
ケリィ(………)「この7年間…長いようで振り返れば短いものだったな」
ガトー「ああ。多くの同志がここを去り、そして新たな同志がここに集った…」
ケリィ「そして今、ジオンの旗の下に我々の思いが形になろうとしている」
ガトー「まだだ、ケリィ。ここで奴等を退けた後、ソーラ・レイをギレン総帥の下へ届け…」「異星人共を駆逐した時こそが、ジオンの理想に殉じた者達全ての思いが報われる時だ」
ケリィ「…その日を夢見ながらもドズル中将は志半ばで果てていかれた…」
ガトー「その通りだ。ドズル中将亡き今、ジオンの理想を守る剣となるのは我々しかいないのだ」
ケリィ「ああ。その覚悟は出来ている」
ガトー「総帥もマクロス破壊をやむなしと考えておられる。ここで一気に我々の手で奴らとの決着をつけるぞ」
【シナリオデモ終了】


サブタイトル
「駆け抜ける嵐」


【戦闘マップ開始】
〔敵ユニット出現〕
〔味方戦艦出現〕
〔味方ユニット出現〕

フォッカー「クワトロ大尉、頼むぞ」
クワトロ「…過度な期待はしないでくれ」
フォッカー「わかっている」
クワトロ「…デラーズ・フリートの諸君に告ぐ。私は元ジオン公国軍のシャア=アズナブルである」
ガトー「! 赤い彗星か…!?」
クワトロ「諸君達も我々の共通の敵が何者であるか、そして地球人同士の戦いが無益であることを理解しているはずだ」
ガトー「………」
クワトロ「これから我々が何をすべきか、今一度考えて欲しい」
ガトー「………」
クワトロ「諸君らが我々に賛同してもらえるのであれば、双方の武装解除を以て合意を表明したい」
ガトー「………」「ジオンの再興に専心し、7年という歳月に耐えた我々が…」「あのダカール演説をどのような思いで見ていたかわかっているのか?」
クワトロ「…十分に承知しているつもりだ」
ガトー「ならば、我々は我々の義によって人類の未来を勝ち取ろうとしていることを理解してもらえるはずだ」
クワトロ「だが、全人類が一つの目的のために結集せねばならん時が来たのだ」
ガトー「しかし! 私はこの戦いで散っていった多くの同胞のためにもここで退くわけにはいかんのだ!」「それに、連邦の体制に組みした者が人類を導く存在にはなり得ない!」「仮に、人類がこの危機を乗り越えたとしても同じような歴史が繰り返されるだけだ!」
クワトロ「……!」
ガトー「カリウス。お前のソーラ・レイ発射の指揮を任せる。後は私の指示を待て」
カリウス「了解しました」
〔カリウス、ムサイ改へ隣接〕
〔敵ユニット離脱〕

フォッカー「これ以上は無理か…!」
クワトロ「やはり…彼らは己の業を捨て切れんのか…!」
トーレス「艦長、ソーラ・レイ内部に高エネルギー反応を探知しました!」
ブライト「発射までの時間は推測できるか!?」
トーレス「約10分です!」
ブライト「フォッカー少佐! 10分以内に作戦を遂行してくれ!」
フォッカー「スカルリーダー了解! 第一部隊出撃、敵の防衛網を分断しろ!」
〈出撃ユニット選択〉
フォッカー「いいか、作戦の最終目的はソーラ・レイへの突入だ! それを忘れるな!!」
<戦闘開始>

<2PP>

フォッカー「スカルリーダーより各機へ! タイムリミットまで、あと8分! ソーラレイへ急げ!」

<3PP・味方援軍1出現>
フォッカー「第二部隊出撃! 敵防衛網をかく乱しろ!! タイムリミットまであと7分だ!」
〈出撃ユニット選択〉

<4PP>

フォッカー「スカルリーダーより各機へ! タイムリミットまで、あと6分! 敵に構うなよ!」

<5PP・味方援軍2出現>
フォッカー「第三部隊出撃、ソーラ・レイへ突入しろ! タイムリミットまであと5分だ!」
〈出撃ユニット選択〉

<6PP>

フォッカー「スカルリーダーより各機へ! タイムリミットまで、あと4分! ソーラ・レイへの突入を忘れるな!」

<7PP>
フォッカー「スカルリーダーより各機へ! タイムリミットまで、あと3分! もうあまり時間がない、急げよ!」

<8PP>
フォッカー「スカルリーダーより各機へ! タイムリミットまであと2分しかない! ソーラ・レイへの突入を最優先しろ!」

<10EP>
フォッカー「くっ…タイムオーバーだ! 作戦は失敗か!」
(→Game Over

<リョウトvsガトー>
ガトー「ジオンの理想を阻む者はこの私が排除する!」
リョウト「あなた達の相手なんか…人類が生き残った後で何回でもします!」
ガトー「それは体制に組みする者が吐く台詞だ!」
リョウト「人類が滅びてしまったら、連邦の体制やジオンの主義なんて何の意味もなくなるんです!!」

<アムロvsガトー>
ガトー「連邦の白き流星か! ソロモンが陥ちようと、ジオンの理想の火は消す訳にはいかぬ!」「志を持たぬ人間が勝利しても、地球圏は何ら変わりはしないのだ!」
アムロ「それは生き残ってから考えればいい! 今は俺達に突きつけられた現実を見ろ!」「この戦いが人類を確実に滅亡へ導いていることがわからないのか!?」

<クワトロvsガトー>
クワトロ「ガトー少佐、時代は移り変わっていく! その中で真実も変わっていくのだ!」「信念を貫くのも正義なら、信念を捨てて生きる事も必要なのだ!」
ガトー「もはや語る舌は持たん! この場で全ての決着をつけるのみ!」

<クワトロvsケリィ>
ケリィ「赤い彗星か…! 相手にとって不足はない!」
クワトロ「今のジオンはザビ家の私兵に過ぎん。こんな戦いで無駄死にをすることはない!」
ケリィ「俺は主義者ではなく戦士だ! 戦士は戦場に立つ事こそが生きる意味なのだ!」

<コウvsガトー>
ガトー「フフ…もはや、誰にも止められんのだ…!」
コウ「これが避けられない戦いなら…今日こそ決着をつける!」

<コウvsケリィ>
ケリィ「お前のような敵に会うために俺は戦場に戻ったのだ!」
コウ「それがパイロットの性だって言うのか!?」

<バニングvsガトー>
バニング「アナベル=ガトー! お前達との因縁を精算させてもらう!」
ガトー「その執念、見上げたものだ! だが、ここで朽ちる訳にもいかぬ!」

<ガトー撃破>
ガトー「この屈辱…忘れんぞ!」

<ケリィ撃破>
ケリィ「こ、ここまでか!?」

<味方がソーラ・レイへ到達・勝利条件達成>
ガトー「おのれ…! 奴らの侵入を許すとは!」「かくなる上は…!」
カリウス「ガトー少佐!」
ガトー「どうした!?」
カリウス「ソーラ・レイの発射用プログラムが自動的に書き換えられていきます!」「こ、このままではコロニー内部の異常加熱で…!」
ガトー「!!」「まさか…ギレン閣下は初めから我々を捨て石に…!?」
フォッカー「いかん! 全機、急速離脱! ソーラ・レイの自爆に巻き込まれるぞ!!」
【戦闘マップ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

現在位置 暗礁宙域

グローバル「…ソーラ・レイ自爆による本艦への影響は?」
未沙「こちら側の損害はありません。ただ、ネオ・ジオン側の機体は相当数が爆発に巻き込まれたようです」
フォッカー「…まさか、ソーラ・レイそのものがブービー・トラップだったとはな…」
ブライト「デラーズ・フリートはこのことを知っていたのだろうか?」
クワトロ「先ほどの戦いを見る限りでは、そうは思えんな。ある意味、ギレン=ザビらしい非情な作戦だと言えるが…」「こちら側の手にソーラ・レイが渡るのを恐れての処置だと考えたいな」
ブライト(………)
クローディア「でも、これでネオ・ジオンは切り札を失ったことになるのでしょうか?」
クワトロ(………)
〔通信のコール音〕
ヴァネッサ「艦長! ジュピトリアンが全地球圏へ向けて政見放送を流しています!」
グローバル「本当かね!?」
ヴァネッサ「しかも…映像にはリリーナ王女の姿が…!」
クワトロ「!」
ブライト「な、何だと!?」

〔周波数を合わせる音〕
リリーナ「全世界の皆さんに申し上げます」「私、リリーナ=ピースクラフトは本日をもって木星勢力ジュピトリアンの代表となりました」「しかし、これはジュピトリアンのためではありません…」「世界の紛争をなくし、平和な時代を築くために皆さんと共に歩いていくことの出来る最善の道の第一歩なのです」(………)「皆さん…武器を捨て、我々に抵抗するのをやめて下さい」「きっと、皆さんが願う未来とジュピトリアンがつくり出す未来は同じはずです…」「そして、人類が面している史上最大の危機を乗り越えるため、一つの意志の下に団結しなければならない時が来たのです…」「私はここに世界の紛争の元である各勢力・各国家の垣根を取り除き、新たなる地球連邦…」「いえ、ジュピトリアンによる世界国家の設立を宣言致します」
ミリアルド「私はミリアルド=ピースクラフト…サンクキングダムの王位正後継者にしてジュピトリアンの協力者でもある」「我々の目的は地球とスペースコロニーの立場を等しくし、新たなる秩序を地球圏に構築することである」(………)「地球とコロニー…この二つが今までに対立の図式を生んできたのは歴史を示す通りである」「そして、我々はその図式を抹消する」「全ての者がジュピトリアンに従わないのであれば…対立を生み出す源・地球を粛清することをここに宣言する」
リリーナ「全世界の皆さん…武装を解除し、私達と共存する道を…選んでください」「さもなくば私達は…」「私達は………」(…ヒイロ…私を殺して…)
〔周波数を合わせる音〕

グローバル「ついにジュピトリアンが表立って行動を起こしたか…!」
クローディア「背後にはエアロゲイターがいるとみて間違いないですね」
ブライト「どう思う、、クワトロ大尉?」
クワトロ(………)「明らかに時間稼ぎだな。彼らとエアロゲイターの戦力なら実力行使による統一の方が早い」「なのに、わざわざリリーナ王女を担ぎ出す…」「例のリング状の巨大要塞による作戦発動までのカムフラージュだろう」
ブライト「ああ…おそらくな」
〔通信のコール音〕
ヴァネッサ「コンペイ島のヘンケン中佐より緊急通信です」
グローバル「わかった。正面モニターに回してくれ」
〔通信を開く音〕
ヘンケン「グローバル艦長、緊急事態が発生しました」
グローバル「何が起きたのだ?」
ヘンケン「マクロスとデラーズ・フリートの戦闘中に…」「ア・バオア・クー宙域へコロニーレーザー砲らしき物体が輸送されたらしいのです」
グローバル「何っ…!?」
ブライト「コロニーレーザー砲!?」
ヘンケン「おそらく、ティターンズが軍事基地として建設していたコロニー・グリプス2をネオ・ジオン艦隊が奪取し…」「密かにコロニーレーザー砲へ改造していたと思われます」
グローバル「つまり、ソーラ・レイは2つあったのか…!」
ブライト(………)
グローバル「ネオ・ジオン側にコロニーレーザーがある以上、このままア・バオア・クーへ進撃するのは得策ではない」「一度、コンペイ島に戻って態勢を立て直した方がいいだろう」
ブライト「そうですね…」

現在位置 ア・バオア・クー

グレミー「ギレン閣下…マクロスはソロモンへ一度帰還するようです」
ギレン「フフフ…惜しかったな。わずかの時間差でグリプス2の発射態勢が整う方が早い」
グレミー「…ジュピトリアンの超大型要塞はいかがするのです?」
ギレン「アクシズが足止めとなる。ハマーンはパプテマス=シロッコと交渉を決裂させているからな…」
グレミー「では…アクシズは切り捨てると?」
ギレン「最初からその予定だ。いざとなれば、核パルスエンジンを自爆させるという手もある」
グレミー「…それと、少し気にある事態が発生しました」
ギレン「何だ?」
グレミー「マ=クベ大佐の艦隊が衛星軌道上で地球から上がって来た何者かと接触したようなのです」
ギレン「マ=クベが…?」(………)「あの男は地球降下作戦の際、極東地区攻撃のため、Dr.ヘルという科学者と接触していたことがある」
グレミー「では、そのDr.ヘルが宇宙へ上がって来たと…?」
ギレン(………)「我が方の戦力がそれによって増強される分には構わんが…詳細は調査しておけ」
グレミー「はっ…」
〔歩き去る足音〕
ギレン(………)「…まさかな。マ=クベの背後にあの女がいるとは思えんが…」
【シナリオエンドデモ終了】


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