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No.28B
イノセントの黒歴史

【シナリオデモ開始】
現在位置 移動中

ブライト「アイアン・ギアーがバザーに向かったのか?」
エマ「はい。部品を買いに行くそうです」
マーベット「でも、あの艦って修理中だったはずでしょ?」
エマ「修理用の部品を運ぶのが面倒だからですって」
マーベット「それって…合理的なんだか非合理的なんだかわかんないわね」
ブライト「では、その間アーガマとフリーデンはこのポイント周辺の警戒に当たる」
トーレス「了解。フリーデンに打電します」

現在位置 バザー

ウィッツ「アイアン・ギアーの修理部品買い付けのためとはいえ、久々の外出だ…」「ここはひとつ、ゆっくり羽を伸ばさせてもらうか」
沙羅「せっかくだし、どこかの店にでも入らない?」
忍「ああ。たまには大人の雰囲気で楽しもうぜ」
ロアビィ「おやおや…柄にもなく買い出しに付き合ったのはそういう魂胆だったのね」
トニヤ「そういうロアビィだって下心があってついて来たんでしょ?」
ロアビィ「まあね。こっちの大陸にガールフレンドを作っておくのも悪くないんでない?」
忍「お? あそこの店なんか良さそうだぜ」
ウィッツ「早速行こうぜ」

ロアビィ「ふ〜ん…なかなか雰囲気良さそうじゃないの」
トニヤ「何か、フリーデンのラウンジに似てるような気がしないでもないけど…」
ロアビィ「そういうの気にしない、気にしない」
〔ギターの音〕
キッド「お客さん、とりあえず一曲どうだい?」「ロック、ブルース、演歌まで何でもござれだぜ?」
ウィッツ「何だ、先客がいたのかよ」
沙羅「キッドって、ギター弾けたんだ…」
キッド「まあね」
忍「お、おい…」
ロアビィ「どうしたんだ、忍?」
忍「キッドのWネックのギター…もしかしてレイダースのロニー=ペイジのレプリカモデルかよ!?」
お町「厳密に言いますならばそのギター、コピーじゃなく兄弟なのよね」
ボウィー「そそそ。こちらのキッド先生、何とあのロニー=ペイジとその昔、バンド組んでらしたんですから」
忍「マ、マジかよ!? 俺、大ファンなんだぜ!」
キッド「サインなら、後にしてくれよ」
トニヤ「そのロニー=ペイジって誰?」
沙羅「あたし達の時代の超人気バンド、レイダースのギター兼ボーカルさ」
トニヤ「ふ〜ん…」
忍「しかし、キッドがロニーと組んでたことがあるなんて驚きだぜ…」
キッド「昔の話さ…。だけど、俺にはギターよりもブラスターの方が性に合っていたんでね」
ボウィー「ほんでもって、ロニーの使っているギター…ストラトマスターはキッドが作ったってワケ」
忍「そのギターの兄弟ってことか。なあ、ちょっと弾いてみていいか?」
キッド「ああ、いいぜ」
〔BGM「カーメンカーメン」へ変更〕
忍「くぅ! しびれるぜ!」
キッド「へ〜え…お前さんもやるじゃないの」
忍「俺も士官学校時代じゃバンドを組んでた男なんでね」
キッド「だったら、忍…俺のサブのギターを貸してやる。セッションといこうぜ」
忍「お、いいね! じゃあ、レイダースの曲を…」
〔BGM「ABAYO FLY BYE」へ変更〕
ウィッツ「ほう…」
ロアビィ「へえ…」
沙羅「やるね…」
お町「うん、いい感じね」
トニヤ「カッコいいじゃない。あの二人にこんな特技があったなんて…」
ロアビィ「今も昔もこういうのは変わらないんだな」

ジロン「何だって…? ギャリアのバズーカを譲れだと!?」
トロン「そう。あれはあんたにはもったいないよ」
ジロン「何言ってんだ! あれは俺もものだ!」
トロン「どうせ、あの新型マシンごとコネでイノセントからもらったんだろ? ボクがもっと有効に使ってやるよ」
ジロン「…ケンカを売りたいらしいな!?」
トロン「フフフ…お代は払うよ、坊や…」
ジロン「え…」
〔殴打音〕
ジロン「うわっ!」
トロン「フフフ…手付けはいらないぜ…坊や! ケガをしない内にバズーカは諦めるんだな、坊や
ジロン「まだ終わっちゃいないぜ!」
〔殴打音〕
トロン「…少しは骨があるって言うこと? よし、勝った方にバズーカが行く。いいね?」
ジロン「ああ!」
〔殴打音〕
ラグ「ジロンが女にやられてる…しかも一方的に」
輝「ホ、ホントだ…」
ミオ「あの女の人、ジロンの動きをカンペキに見切っちゃってるわね」
輝「何でそんなことがわかるの?」
チョーサク「ウチの師匠はこう見えても合気道の達人なんですわ」
輝「へ、へえ…」
ミオ「あれじゃ、ジロンに勝ち目ないかもね…」
トロン「ほらほら、どうした? もう終わりかい?」
ジロン「く、くっそぉぉ…」
トロン「あんたのしぶとさに免じて、どうだい? ウォーカーマシンで決着をつけるか?」
ジロン「ああ、望むところだ!!」
【シナリオデモ終了】


サブタイトル
「イノセントの黒歴史」


【戦闘マップ開始】
〔中立戦艦出現済み〕
〔味方ユニット出現〕
〔敵ユニット出現〕

チル「ジロン! あんな奴、バズーカでやっつけちゃいなよ!」
ジロン「…いや、バズーカは勝った方のものになるんだ。この勝負では使わないぞ!」
チル「じゃあ、ライフルで…」
ジロン「ウォーカーマシンでの決闘に飛び道具は御法度だ。格闘戦で決着をつけるぞ!!」
トロン「へえ…ちゃんと道理はわきまえてるんだな」
ジロン「勝負だっ!!」
<戦闘開始>

<1EP>

ダイク「あの女、やるな…完全にカプリコタイプの特徴をつかんでらあ」
ラグ「でも、ジロンがギャリアに慣れるのにはちょうどいいよ。この果し合いならさ」
ブルメ「ジロン、頑張れよぉ! 俺、お前の勝ちに賭けてるんだぜ!」
ジロン「ちぇっ、簡単に言ってくれるぜ!」
トロン「フフフ…そんな腕じゃが手を出すまでもないようだね」
ジロン「何!?」
トロン「こうしよう。ハンデを上げるから、あと1分でボクを倒せなければ、ボクの勝ちってことでいいかい?」
ジロン「ハンデって何だ!?」
トロン「ボクからは攻撃しないってことさ」
ジロン「くっそ〜! なめてやがるな! 見てろ、あと1分でケリをつけてやるぞ!!」

<ジロンが射撃武器使用>
トロン「飛び道具を使った!? さっきの言葉は嘘だったのか!」
ジロン「う、うるさい! ちょっと間違えただけだ!!」

<トロン撃破or3PP・味方援軍1&敵増援1出現>
※※トロン撃破の場合のセリフ※※
ジロン「どうだ! これも俺のことを坊や扱いするか!?」
トロン「フ…あんたには負けたよ」
〔敵ユニット撃破〕
ジロン「大丈夫か、トロン?」
トロン「ああ。さすが、アイアン・ギアーの連中だ。これならボクが力を貸してもいいか…」
※※3PPの場合のセリフ※※
トロン「時間切れだ。この勝負、ボクの勝ちだな」
ジロン「く、くっそ〜っ!」
〔ジロンの周囲に爆発〕
ジロン「うわっ!?」
トロン「!」
ジロン「卑怯だぞ、トロン! 一対一の果し合いに応援を頼むなんて!」
トロン「ボクはそんな卑怯じゃない! 向こうからだ!」
※※※※※※※※※※※※※※※※※

〔敵ユニット出現〕
コトセット「ア、アイアン・ギアー!?」
豹馬「ど、同型艦かよ!?」
小介「そ、そんな…!」
十三「味方の母艦と同じ型やて!? こりゃ今までにあらへんかったパターンやな…」
コトセット「あ、ありうる話だ…何てったって、アイアン・ギアーはイノセントが造った艦だからな!」
カラス「ハハハ…見たかアイアン・ギアーのガキどもめ」「パターン破りのザブングルと言えども、同型艦が敵になって出てくるとは思うまい
コトセット「ありゃカラス=カラスか!」
ラグ「ってことは、この間の空飛ぶウォーカーマシンに乗っていたオバサンの旦那かい!」
カラス「その通りだ! お前達の倒したガリーの兄でありグレタの夫…それが俺だ!」「女房の仇、弟の仇を討たせて貰うぜ。この新造艦グレタ・ガリーで息の根を止めてくれるわ
豹馬「おい、ヤバいぜ! アイアン・ギアーって、この間の戦闘でボロボロなんだろ!?」
コトセット「とにかく準備が出来た奴から出撃してくれ!」
〈出撃ユニット選択〉
※※トロン撃破の場合のセリフ※※
ジロン「トロン! ここは戦場になる! 早く安全なところに避難してくれ!」
トロン「すまないね、ジロン! あんた達の戦いぶり、見させてもらうよ!」
カラス「ホーラ! 失敗したお前を拾ってやったんだ。しっかり働けよ!」
※※3PPの場合のセリフ※※
コトセット「アイアン・ギアーの護衛を頼む! こっちはこの間のダメージで変形も出来ないんだ!」
ジロン「よりによって最悪のタイミングで来やがって!」
コトセット「相手がアイアン・ギアーじゃなきゃ何とかなるんだが…カラス=カラスめ、イノセントと取り引きしやがったな!」
ジロン「ゴチャゴチャ言っても仕方がない。みんな、やるぞ!!」
ゴロン「ボクもイノセントに盾突く事では少しは知られた女でね! 手伝うよ!」
ジロン「すまないな!」
カラス「オーラ! イノセントの命令に失敗したお前を拾ってやったんだ。しっかり働けよ!」

ホーラ「言われるまでもない!」
カラス「グレタ、ガリー…二人の恨みは必ず晴らしてやるぞ

<敵増援1出現の3ターン後のPP・味方援軍2&敵増援2出現>
カラス「ええい、こうなったら奥の手だ! 上手くいくと信じれば上手くいく! グレタ・ガリーを変形させろ!」
〔敵ユニット変形〕
カラス「もらったぞ、アイアン・ギアー!」
〔カラス、コトセットへ隣接〕
カラス「弟の仇、女房の仇め! 覚悟!」
[イベント戦闘「カラスvsコトセット」]
ジロン「コトセット!」
コトセット「い、いかん! 本当にまずいぞ!」
カラス「どうだ、アイアン・ギアー! 総力戦で叩き潰してやる!」
〔敵ユニット出現〕
コトセット「冗談じゃない! スクラップ寸前のアイアン・ギアーでこいつと戦うのかよ!」
カラス「もらったぞ、アイアン・ギアー! このまま踏み潰してくれる!」
〔カラス、精神コマンド「気合」「ド根性」使用〕
コトセット「く、くそぉっ!!」
〔味方ユニット出現〕
マサキ「ヴァルシオーネ! リューネか!?」
リューネ「マサキ! やっと会えたね!」
ビリン「リューネ、あなたの仲間ってアイアン・ギアーの乗組員だったの?」
リューネ「そうみたいだね。詳しいことはわからないけど確かにあれはあたしの仲間達さ」
マサキ「リューネ、状況は見ての通りだ! お前もアイアン・ギアーの防衛を手伝ってくれ!」
リューネ「ちょっと確認するけどアイアン・ギアーって赤い方よね!?」
マサキ「ああ、間違えるなよ!」
リューネ「了解! いいわね、ビリン、マリア?」
マリア「はい!」
ビリン「当然! ここでアイアン・ギアーが沈んだらここまで来た意味がないもんね!」
カラス「アイアン・ギアーに手を貸す者はカラス一家の敵だ! 野郎共、あいつ達も叩き潰してやれ!」

<ジロンvsホーラ>
ジロン「どうした、ホーラ! この前の失敗で自慢のランドシップは取り上げられたのかよ!?」
ホーラ「黙れ、盗っ人め! そのウォーカーギャリアは俺の物になるはずだったんだぞ!!」

<ジロンvsゲラバ>
ゲラバ「お前さえ落とせば、これ以上カラスにでかい顔をさせやしないぜ!」
ジロン「ホーラの金魚のフンのくせに言う事だけは一人前だな!」

<ジロンvsカラス>
ジロン「戦いをやめろ! 力のある運び屋同士を戦わせるのはイノセントの企みなんだ!」
カラス「それが本当だとしてもアイアン・ギアーが弟と女房を殺したことに変わりはない!」

<コトセットvsカラス>
カラス「同型艦といっても出力も武装もこちらの方が上だ! お前達が勝つのは万に一つの可能性もないわ!」
コトセット「バッキャロー! アイアン・ギアーの扱いに関しちゃこっちの年季の方が上なんだ!!」

<トロンvsホーラ>
ホーラ「そのカプリコタイプ…お前が反イノセントの女戦士、トロン=ミランか!」
トロン「知っていてくれて光栄だね。だけど、ボクは弱っちい男には興味はないんだよ」

<トロンvsゲラバ>
ゲラバ「女だてらにイノセントに刃向かうブレーカーってのはお前のことかよ!」
トロン「あんたみたいなむさ苦しい野郎にお前呼ばわりされる覚えはないね」

<ホーラ撃破>
ホーラ「く…この俺を落とすとは只者じゃねえな!」

<ゲラバ撃破>
ゲラバ「こうなりゃやることは一つ…脱出だ!」

<トロンが撃破される>
トロン「く…このボクがやられるなんて!」

<カラス撃破・勝利条件達成>
カラス「うおおっ!?」
〔敵ユニット撃破〕
〔敵ユニット出現〕

カラス「お、おのれ…! まだ俺は死にはせんぞ! 弟と女房の仇を討つまでは!!」
コトセット「何!? まだ生きてるのか!?」
ブルメ「さっすが、アイアン・ギアーの同型艦!」
コトセット「そんなこと言ってる場合か! こっちはもうスクラップ寸前なんだぞ!!」
〔カラス、後退〕
チル「あ! 逃げるつもりだよ!」
コトセット「くそっ! あいつのおかげでアイアン・ギアーはやられたんだ! こうなりゃ死に花を咲かせてやる!」「アイアン・ギアー突撃だ!」
カラス「つ、突っ込んでくるだと!?」
〔コトセット、カラスへ隣接〕
〔機体の拘束音〕

カラス「グ、グレタァァァッ!!」
〔敵ユニット撃破〕
〔コトセットに爆発〕

ジロン「やった! コトセット、えらいっ!」
ボウィー「ヒュー…相変わらずメチャクチャやってくれるねぇ…」
【戦闘マップ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

現在位置 移動中

デュオ「それにしても派手にやったもんだぜ…」
プル「アイアン・ギアー、壊れちゃった…」
コトセット「心配するな。パーツはたっぷりあるんだ。すぐに直してみせるさ」
ジュドー「そのパーツってまさか…」
コトセット「そう! あのグレタ・ガリーだ」
アストナージ「まあ、2艦の無事なパーツを組み合わせれば、まるまる1艦分ぐらいにはなるだろう」
キッド「こっちを直すよりも向こうに乗り換えてあっちを修理する方が早いかもな」
ウッソ「なんだか、敵艦のパーツで補修したリーンホースJr.みたいですね…」
アストナージ「こうなったら、メカニックマン総動員だ。早速作業に取りかかろう」
小介「僕も手伝います」
日吉「僕も」
アストナージ「ああ、助かるよ」
コトセット「よ〜し、ついでに武装を強化しておくか!」
ルー「でも、色はどうするの?」
コトセット「色?」
ルー「アイアン・ギアーとグレタ・ガリーって色が違うじゃない」
キッド「そんなもん、塗り直せばいいじゃないか」
ルー「塗り直すって言っても100メートルクラスの戦艦でしょ?」
チル「だったら、ウォーカーマシンで塗りゃいいんだわさ!」

リューネ「で、あたしは一人でこの大陸をさまよってた時にビリンやマリアと出会ったってわけ」
ビリン「その時、あたし達はブレーカーに襲われていて…」
マリア「リューネさんには危ないところを助けて頂きました」
マサキ「しかし、よく俺達を見つけられたな」
リューネ「そりゃ、あれだけ派手に暴れ回ってたらね」
ビリン「アイアン・ギアーの存在はイノセントの支配を良しとしない連中の間でも有名よ」
ブライト「イノセントの支配を良しとしない…?」
ビリン「ええ。一部の人間だけど、イノセントに反抗する動きも出て来ているんです」
※※トロンが仲間にいる場合、セリフ追加※※
トロン「そう。ボク達みたいな人間がね」

ビリン「けど、まだ具体的な組織にはなっていなくて…」「だから、私はイノセントと戦うためにこの艦を探していたんです」
メディック「しかし…マリア=マリア、争い嫌いなお前さんまで…」
甲児「先生の知り合いかい?」
メディック「ああ、そうじゃ。ワシがある街で医者をしていた時、その近くで畑を作っていたのが彼女じゃ」
マリア「…私はそこで世間の争いを避け野菜を作って暮らしていました」
メディック「そうじゃったな…。マリアは争いと暴力を完全に否定しておったはずじゃ…」
マリア「…でも、私も気づいたんです。争いから目を背けていては何も解決しないことに…」
メディック「そうか…」
ビリン「ってことで、私もここで戦わせてもらいます」
※※トロンが仲間にいる場合、セリフ追加※※
トロン「ボクも手伝わせてもらうよ」
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

〔通信のコール音〕
トーレス「艦長、本艦に通信が入って来ています」
ブライト「通信だと…?」
トーレス「はい。Pポイントのビエル司政官からです」
ビリン「えっ!? イノセントの司政官から、直接…?」
ブライト「Pポイントといえば、こないだ通過したばかりの所だ。通信の内容は?」
トーレス「我々にPポイントへ来るよう要請しているみたいですが…」
ブライト「何だって…? よし、すぐにブリッジへ上がる」

クワトロ「それで…ビエル司政官に会うのか?」
ブライト「ああ。前と違って今度はドーム側の武装もないようだからな」
ハリー「出来れば、アーサー=ランクについての正確な情報が欲しいところです」
クワトロ「そうか…中尉はディアナ女王の親書を持って来ているのだったな」
ブライト「ただ、ビエルという司政官は健一達やジロン達を利用していた疑いがある」「今回の件も何らかのワナである可能性が高い…」「そこで、我々の代表として万丈にドーム内へ行ってもらう」
万丈「任せて下さい。あ、それから…ジロンとガロードも連れて行きます」
クワトロ「あの二人を?」
万丈「本人達も希望してますし、連れて行かないとなったら勝手に侵入しかねませんからね」「だったら、最初から連れて行ってやった方がいいでしょう」
ハリー「差し支えなければ、私も同行させてもらいたいのだが」
ブライト「よし、許可する。では、頼むぞ」

現在位置 Pポイント

万丈「また、ここへ戻ってくることになるとはね…」
ハリー「今度はこちらに対する迎撃準備をしていないようだな」
ジロン「それどころか、人気が全然ないよ。前に来た時とは大違いだ」
ハリー「前回の戦闘でドーム内のイノセントは逃亡したようだからな」
万丈「ん? どうやら僕達の後をつけて来ている人がいるみたいだね」
ガロード「何だって!?」
キエル「やはり、気づかれていたようですね」
ハロー「ディ…いや、キエル嬢…!」
ジロン「どうしてキエルさんがこんな所に!?」
キエル「私もビエルという方に会ってみたいのです」
万丈(………)
ハリー「しかし、私達は敵の拠点の中に入るのですよ?」
キエル「では、私を守ってくださいましね、中尉殿」
ハリー(………)「わ、わかりました…」
万丈「よし…じゃあ、ドームの中へ入ろう」

ビエル「諸君、ようこそ。私がビエルだ」
万丈「破嵐万丈です。アーガマの代表者として来ました」
ビエル「君達のおかげで私はこのポイントへ戻ることが出来た。礼を言う」
万丈「?」
ビエル「それより、わざわざ君達を呼びつけてすまなかった」「我々イノセントはどう簡単にドームの外へ出られないのでね…」
ジロン「そんなことより、エルチをどこへやったんだ!?」
ガロード「そうだ! ティファの居場所を戻してもらうぜ!!」
ビエル(………)
ジロン「何黙ってんだ!? あんた、ここの責任者なんだろ? 知らないとは言わせないよ!」
ビエル「…もう私はこのドームの責任者ではなくなったのだ」
ジロン「何だって…!?」
キエル「待って下さい、ジロン…」
ジロン「!?」
キエル「私にその方とお話をさせて下さい」
ビエル「あなたは?」
キエル「…キエル=ハイムと申します。ディアナ=ソレルの使いの者です」
ビエル「ディアナ=ソレル…!! では…!」
キエル「ディアナ女王はあなた方との和平を望んでいます」「どうかこのことをあなた方の長、アーサー=ランクにお伝え下さい」
ビエル(………)
キエル「そして、ディアナ=ソレルとアーサー=ランクの会見を…」
ビエル「それでイノセントとムーンレィスの戦いが回避できると?」
キエル「はい。そう信じております」
ビエル(………)
万丈「…今は人間同士で争っている場合じゃないからね」「地底から恐竜帝国と呼ばれる者達が現れたことはあなた方も知っているだろう?」
ビエル(………)
キエル「イノセントの中にもムーンレィスとの戦いを良しとしていない方々がいらっしゃるはず…」「そう…アーサー=ランクのように」
ビエル「それを知っておられるのなら説明も容易いものとなるでしょう」「ですが、私はこのゾラをムーンレィスに渡すつもりはありません」
キエル「!」
ビエル「何故ならば、時が満ちていないからです。我々の計画はまだ終わっていない…」
万丈「計画?」
ビエル「そう…人類再生計画だ。我々イノセントは気の遠くなるような年月をかけてその計画を進めて来た」
万丈「人類の…再生だって?」
ビエル「…遙かな昔に起きた大異変でこの惑星ゾラは人の住めない星となってしまった」「生き残ったわずかな人々はゾラを捨て、生活の場を月や宇宙へ移した」「そして…長い年月をかけてゾラの環境は再生され、人は大地への帰還を果たした」
万丈(…メイガスが僕達に教えてくれた伝説と内容が一致しているな…)
ビエル「だが、変貌したゾラの環境は宇宙での生活に馴染んだ人々にとってあまりにも過酷だった」
キエル(………)
ビエル「そのため、人々はドームの中で暮らすことを余儀なくされたのだ」
ジロン「それが…イノセントの先祖…?」
ビエル「そうだ。ゾラに帰還した我々の祖先は再び大地の浄化を始めたが…」「それにも長い年月がかかり、イノセントは種としての限界を迎え始めてしまった」
ハリー(………)
ビエル「そこで、我々の先祖は一つの計画を開始した」「その計画の内容はゾラの環境に適応した人達を作り出すことだった」
万丈「!」
ビエル「いや、正確に言えば…太古の人間が本来持っていた生命力を取り戻そうとしたのだ」
ジロン「太古の人間って…もしかして、万丈さん達のことか?」
ビエル「イレギュラーの者達が過去から来たということが事実ならな」
万丈(………)
ビエル「そして、我々はヒトの品種改良を繰り返し…強い肉体と精神を持った人種を生み出すことに成功した」
万丈「まさか…それが!」
ビエル「そう。シビリアンと呼ばれる種族…」「ジロン君、君達のことだよ」
ジロン「何だって!!」
ビエル「君達はゾラの後継者として我々に育てられて来た人種であり、我々の希望…そして夢なのだ」
ジロン「お、俺達、そんなに凄いの?」
ガロード「さ、さあ…」
ビエル「だからこそ、我々は君達に様々な試練を与えて来た…」
ジロン「それって…もしかして三日の掟とか…?」
ビエル(………)
万丈(過酷な環境に対応した人種の創造だと…)(それじゃ、まるでメガノイドじゃないか!)
キエル「では、あなた方イノセントはムーンレィスとの共存を望んでいないと?」
ビエル「ムーンレィスがゾラへの帰還を切望していることは良く理解している」「…我々もそうだからな」
キエル(………)
ビエル「だが、まだ人類再生計画は完全に終了していないのだ…」「そんな時にムーンレィスが帰還しても戦争が起きるだけだ。かつてのように…」
キエル(………)(私が…地球への帰還を焦り過ぎたと…?)
ビエル「そして、イノセントの中にはシビリアンにゾラの大地を譲ることを良しとしていない者もいる」
万丈「自分達の支配体制がゆらぐのを嫌って…か?」
ビエル「そうだ…。その者の名はカシム=キング…アーサー様の補佐を務める男だ」
ジロン「カシム=キング…悪い奴のボスってわけか…」
ビエル「現在、イノセントの実権はカシム=キングが握っていると言っていい」
キエル「! ということは…」
ビエル「イノセント本来の目的…シビリアンにゾラの大地を明け渡そうと考えておられるアーサー様は…」「カシムによって幽閉されている可能性が高い」
キエル「……!」
ビエル「だが、アーサー様なら…イノセントとシビリアン、そしてムーンレィスとの共存を望まれるかも知れん」
キエル(………)
ビエル「…あの方はそういうお方なのだ」
キエル「では、アーサー=ランクの居場所は?」
ビエル「ヨップ・ポイントだ」
キエル「ヨップ・ポイント…」
ビエル「ディアナ=ソレルが和平を望んでいるというのなら…」「君達の手であのお方をカシムの下から救い出してくれ」
ジロン「ああ。その人、カシムっていう悪い奴に捕まってんだろ?」
ビエル「…おそらく、エルチ=カーゴもカシムの所にいる」
ジロン「本当か!?」
ガロード「じゃ、じゃあ…ティファもそこにいるのか!?」
ビエル「すまんが、ティファという人物のことについては何も知らない」
ガロード「な、何だって!!」(ティファを知らないって…!? じゃ、じゃあ…いったい…!)
万丈(………)
ビエル「今の私が君達に教えられることは以上だ…」
万丈(………)「では、僕達はヨップ・ポイントを目指します」
ビエル「…アーサー様を頼んだぞ、シビリアン…それにイレギュラーの諸君」
【シナリオエンドデモ終了】


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