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シーン4「宇宙激震」編
No.27
マシンロボ・炎

<ラスト ギャンドラー要塞内>
ガルディを追って、ギャンドラー要塞へ乗り込んだ
ロムたち。宇宙犯罪組織ギャンドラーとの
決戦が始まる。


サブタイトル
「マシンロボ・炎」


【戦闘マップ開始】
〔味方ユニット出現〕
レイナ「ジェット、兄さんは見つかった!?」
ジェット「不覚をとったな…見失うとは…」
ジム「ロムさまは…どちらに行かれてしまわれたのでしょう…」
ドリル「…わらかねえ…完全にはぐれちまったみたいだな」
ジェット「だが、ギャンドラーの移動要塞の場所を突き止められたのは運が良かったな。あとは…ジム」
ジム「通信は…通常回線はやはり妨害されてますね。特殊回線で何本か信号を発信してますけど…正直、ロンド・ベルのみなさんが気付いてくれるかどうか…」
レイナ「じゃあ私たちだけで…」
ジェット「やるしかない…か。なあ、ディオンドラ」
レイナ「え!?」
〔敵ユニット出現〕
ディオンドラ「フフフ…まったくしつこいやつらだねぇ、ここまで来るとは」
※※キナが仲間にいる場合、セリフ追加※※
キナ「ディオンドラ! あなた…」
コロン「今度は逃がさないぞ!」

ドリル「へっ、しつこいのはどっちだってんだよ!」
ジム「そうですよ! 何度も地球にちょっかいを出したりして!」
デビルサターン「アホンダラ! お宝に決まっとるやろが!」
ジェット「それは何度も聞いたぜ。俺が訊きたいのは…なぜ太陽系第三惑星にハイリビードと同様の力を持つものがあることを知ったんだ?」
ディオンドラ「…む…」
ドリル「そういや…」
レイナ「バンカーから聞いたんじゃなくて!? ジェット」
ジェット「クロノス星から脱出したおまえらは、かの宇宙海賊バンカーと手を組んだ。だが、バンカーの親玉のガリモス大船長はよほどの見返りがない限り、そう簡単に他人を信じないと聞く」
ディオンドラ「なにが言いたいんだいっ!」
ジェット「…つまりはハイリビードのような神秘の力を持つもの…地球のムートロン、正確にはラ・ムーの星か。その存在をはじめからガデスは知っていた…!」
レイナ「その交換条件で…手を結んだ…そういうこと!?」
ディオンドラ「だったらどうだというんだい? ガデス様の命令こそが私の命だ! いかなる理由があろうともな!」
ジェット「考えるんだな、ディオンドラ。ハイリビードに似たムートロンの力、巨大な植物惑星、ラドリオ星の忍者伝説…すべてのあの小さな青い星に集約されている理由を…!」
レイナ「始まりの地…なぜ!?」
デビルサターン「しち面倒臭い話はやめや! お宝の正体なんてどうでもええわ!」
ディオンドラ「フフフ…私の気を逸らそうと思っても無駄だよ! さあ、やっておしまい!」
デビルサターン「ガデッサー!」
ドリル「聞くつもりはこれっぽっちもないみたいだな」
ジェット「…欲望に染まり、真実を見失った者を俺は…斬る…!」
<戦闘開始>

<2PP・味方援軍1出現>

ジェット「さすがに多勢に無勢か…ちっ」
ディオンドラ「観念するんだねえ…! クロノス星での屈辱…ここで晴らさせてもらうよ!」
ドリル「上等だ!」
デビルサターン「ん…? こ、この反応は…あ、あかん! アネゴ!」
〈出撃ユニット選択〉
甲児「おらぁっ! 助けに来たぜ!」
ディオンドラ「ロンド・ベル…! もう追いついてきたっていうのかいッ!?」
万丈「こっちには優秀なオペレーターがいてね」
ルリ「どうも…」
隼人「よう、大丈夫かよ!」
レイナ「みなさん! 大丈夫です! まだまだこれからよ!」
ジェット「かたじけない。フッ、たまにはこのパターンもないとな」
竜馬「たまには、な。…ん? ロムくんの姿が見えないが!?」
シーブック「まさか…!」
ドリル「ロムがそう簡単にやられるかよ。…といっても、はぐれちまったんだ」
ドモン「フッ、そうだな。奴ほどの腕の男が、こんな連中に負けるとは思えん」
チャム「でもぉ、やっぱ探さないと…!」
ショウ「そう簡単には、探させてくれそうにないがな」
ジュドー「敵の要塞母艦のなかじゃな…好き勝手にはやらせてくれねえか」
ディオンドラ「飛んで火にいるなんとやら…とはよく言ったものだねえ。ここでロンド・ベルを叩けば…残った地球人をひねり潰すなど簡単なものさね」
シロー「ものは言いようだな。自分たちの要塞が侵攻されてるんだぞ?」
鉄也「そうとも、追い詰められているのはお前たちの方だろうが!」
デューク「油断するな、鉄也くん。…手負いの獣ほど、危険なものはない」
ジョウ「へっ、年増のおばさんが手負いになったところでよ!」
ディオンドラ「おのれ…舐めるでないよ! かかれ!」
万丈「おや? 逆鱗に触れたらしい」
洸「…気にしてたみたいですね」
エクセレン「…その辺…複雑よねえ。歳はとるものよぉ?」
ユリカ「そうです! 年の功、年の功!」
ディオンドラ「ぬうぅぅっ! デビルサターン、あいつらを許すんじゃないよ!」
デビルサターン「ワイらを舐めくさったこと、後悔させたるで!」

≪味方援軍1出現後≫
<敵8機以下・敵増援1出現>

〔敵ユニット出現〕
ガルディ「苦戦しておるようだな…ディオンドラ…!」
ジェット「あれは…ガルディ…!」
エクセレン「しかもいろいろ連れてきたわよ」
ブライト「くっ…敵の要塞内だけのことはあるな」
アキト「…ギャンドラーの手勢が勢ぞろい、ってか…」
ディオンドラ「ガルディ! 今までなにをしていたっ!」
ガルディ「フフ…さすがロム=ストール…手こずらせてくれたわ」
レイナ「!!」
ジュドー「もしかして…ロムさんは!?」
ディオンドラ「殺ったのかい!? ガルディ!」
ガルディ「…と、言いたいが…逃げられた」
レイナ「兄さんは…生きているのね!? …よかった…」
ドリル「ちょっと待てよレイナちゃん! ロムが…ロムがおまえなんかから逃げるかよ!」
ガルディ「事実だ。その証拠に…奴はここへ来ていないではないか!」
洸「そんな…」
エクセレン「あの人が、そんな事するわけないじゃない、ねぇ?」
ちずる「ロムさん…が?」
ディオンドラ「ほほほ…あてがはずれたねえ。さあガルディ、残った連中を片付けておしまい!」
ガルディ「おまえに言われるまでもない。こい、地球人ども…!」
レイナ「兄さんが…」
万丈「彼が逃げたのかどうか…真偽はわからないが、この場にいないことは事実だ。ぼくたちだけでやるしかない!」
甲児「へっ、そのうち来るさ…! ヒーローってのは本当のピンチに現れてこそだろ? いつぞやの鉄也さんみたいによ」
竜馬「いくぞぉっ!」

<ガルディHP90%以下・味方援軍2&敵増援2出現>
ガルディ「うっ、なんだ…この感じは…」
ディオンドラ「ガルディ!? 一体どうしたと…」
ガルディ「おお…あ、頭が…割れるようだ…」
ディオンドラ(どうしたのだ、ガルディめ…まさか記憶が!?)
シーブック「なんだ!? 様子がおかしいぞ…!?」
ユリカ「病気…なの?」
ガルディ「く…おお…俺は…俺は…ロム…の…」
イネス「なにか、システムに異常が起きたみたいね」
レイナ「どうしたの!? 一体…なにが!?」
〔敵ユニット出現〕
甲児「ちっ、まだ敵が隠れていやがったか!」
ルリ「今現れた敵のデータ、各機に送ります」
万丈「…この大きさ、それにあの威圧感…何者なんだ!?」
ジム「み、みなさん…あ、あれは…!」
ジェット「まさか…こんなところに足を運んでくるとは…ガデス…ッ!」
弁慶「おいおい、そいつぁ確か…」
アムロ「宇宙犯罪組織ギャンドラーの…首領か!」
ガデス「クククク…久しいな…忌々しいキライの弟子たちよ。そして…ロンド・ベル隊とったか、ことごとく我々の作戦を邪魔し続けているという愚か者ども…」
チャム「なんか…やばそう…」
ショウ「まさかここで戦うことになるとは…!」
ガルディ「う…うう…お…」
ガデス「役立たずが。…だが…ロム=ストールを退けたのは良しとしよう…さて…」
ジェット「ガデス、バンカーと組んでまでこんな辺境までやってきた理由…聞かせてもらおうか!」
ガデス「フフ…冥土のみやげに教えてやろう。ハイリビードの奪取を貴様らに邪魔された後…わしは新たな力を求め、クロノス星を後にした…」
甲児「へっ、地球まで逃げてきたってか!」
ガデス「貴様は地球人のようだな…愚か者、自分の星がどういうところかも知らずにな」
甲児「愚か者だと!? てめえ!」
エクセレン(やっぱり…なにかあるのね…そしてそこに繋がるのが…アインスト…!)
洸「ムートロン…ラ・ムーの星の力のことを言っているのか!」
ガデス「…それもハイリビードと同じ…道具のひとつにすぎぬ…」
万丈「道具…? なにをするためのだ?」
ガデス「宇宙を…動かすためのものだ」
エクセレン(!!!!)
隼人「宇宙を…動かすだって?」
竜馬「わけがわからないな。一体…」
ジェット「どうあろうとも…そんな力を持つものならば、余計貴様などに渡すわけにはいかん。この命に代えてもだ」
ガデス「愚かな…分相応な者たちよ、やはり秘宝はその価値を知る者が所有するにふさわしい…貴様らをここで始末し、ラ・ムーの星とやらはあとからゆっくりいただくとしよう…」
万丈「この宇宙で生きる者に、相応も不相応もない。ガデス、おまえにもな。だが…生きる者たちの命を脅かす権利はない…!」
レイナ「そうよ…その理不尽な力から人々を守る…それが…!」
???(ロム)「そう…それが天空宙心拳の教えだ!」
[イベントデモ「ロム=ストール登場」]
ガルディ「ぬ…ぐうう!?」
ガデス「!!」
葉月「この声は!」
ドモン「フッ、ずいぶん遅かったじゃないか…」
???(ロム)「人は誰でも、宇宙を動かせるほどの、無限の力を秘めている。しかし、その力を破壊と殺戮に使おうとする者もいるだろう…創造に使うか、破壊に使うかは、人にゆだねられた最後の選択なのだ。あらゆる生命の源である光を、絶やすまいとする心…人、それを愛情という…!
ガデス「何者だ! 貴様…!」
ロム(ロム)「クロノス族族長、キライ=ストールの遺子…ロム=ストール!
[デモムービー「ケンリュウ合身」]
[デモムービー「バイカンフー合身」]

ロム「闇の支配からこの世を守れとの命により、ここに正義の鉄槌を下す…!
〔味方ユニット出現〕
レイナ「兄さんっ!」
エクセレン「わお。やっぱイカしてるわねえ」
万丈「ロムくん、無事だったのか!?」
ジェット「おまえがガルディから逃げ出したと大騒ぎだったぜ? なにか弁明はあるのか? ロム」
ロム「…この移動要塞のエンジンブロックを破壊してきた。もう逃げられんぞ、ガデス!」
デューク「さすがだな、ロムくん。これで奴らを追い詰めることができる」
勝平「さあ、覚悟しやがれ!」
ガデス「ぐう…ロム=ストール! 何度わしの邪魔をすれば気が済むのだ!」
ロム「おまえたちギャンドラーの野望が潰えるまでだ…!」
万丈「役者はそろったか…どうやらここで勝負を決めなければならないようだね」
シロー「腹をくくるしかないな、いくぞ、みんな!」
チャム「よ~し、やっちゃえ、ショウ!」
ショウ「勢いだけじゃ勝てない!」
竜馬「だが、勢いがなくても駄目だ。とにかく…やるぞ!」
忍「ああ…やってやるぜ…!」
ガルディ「う…うう…ロム…!」
ロム「ガルディ…おまえが本当に俺の兄であったとしても…この戦い、負けるわけにはいかん…!」
レイナ「兄さん…」

<ロムがガルディを説得>
ロム「ガルディ! お前ほどの腕の男が、なぜガデスの配下になる!」
ガルディ「むぅっ、ロム! わしを惑わせに来たか! わしは貴様の兄などでは…ぐううっっ! あ、頭が…」
ロム「違う! もはやお前が兄であるかどうかなどは関係ない。お前と戦ってみてわかった…お前の中には、真の邪悪は感じられない。ガデスの呪縛を断ち切るんだ、ガルディ!」
ガルディ「ふ、ふざけるなぁ…ぐおぉぉっ!」
ロム「ガルディ!」
ガデス「フフフフフ、小僧ども、わが呪縛がそうたやすく解けると思うなよ…!」
ジェット「やはり、奴がガルディを操っているようだな」
ガルディ「ぬおおっ、ロム=ストール…キライの弟子どもは全て敵だ!」
レイナ「兄さん、危ないっ!」
ロム「くそっ! …もう少しのというところで…」

<レイナがガルディを説得>
レイナ「ガルディ、もうやめて!」
ガルディ「貴様は…ロムの妹か! ぐうぅぅ…わしを惑わせるなぁっ!」
レイナ「ガルディ、負けちゃダメよ!」
ガルディ「なんだと!? わしを哀れむつもりか!」
レイナ「違うわ! あなたが本当にガルディ兄さんなら…天空宙心拳の教えを覚えているはずよ!」
ガルディ「天空宙心拳の…教えだと…?」
ロム「そうだ…敗者とは、敵に負けた者の事ではない…敗者とは、己自身に負けた者!」
ガルディ「そ、その教えは………むぐわあぁぁっっっ!!!」
※※まだガデス健在の場合、セリフ追加※※
ガデス「いかん! ええい小娘め、余計な真似をしおって!」
ドリル「おい、ガデスが慌ててるぜ!」
ジェット「そうなると、やはりあの男は…」

ロム「ガルディ!」
ジム「お嬢さま、もう少しですよ!」
レイナ「ガルディ、頑張って!! ……ガルディ兄さん!!」
ガルディ「うおぉぉっ…! レ…レイナ……ロム…」
〔敵ユニット撃破〕
レイナ「ガルディ! ガルディ兄さん!?」
ロム「ガルディ!」
ガルディ(素顔)「二人とも…たくましくなったな…」
※※まだガデス健在の場合、セリフ追加※※
ガデス「ぬぅっ、ガルディめ…せっかく我が子のように育ててきたものを…余計な記憶など取り戻しおって…」

ロム「ガルディ…兄さん!」
レイナ「兄さん!!」
ガルディ(素顔)「俺は…おまえたちに、あれほどのことをしたのに…ロム…おまえは兄さんと…呼んでくれるのか…?」
ロム「当たり前だよ…! 兄さんにかわりはないじゃないか…!」
ガルディ(素顔)「ロム…レイナ…お前たちの想いと、天空宙心拳の教えが俺をガデスの呪縛から救ってくれたようだ…迷惑をかけたな」
ジム「やりましたね、お嬢さま!」
ドリル「さすがレイナちゃんだぜ!」
※※まだガデス健在の場合、セリフ追加※※
ガデス「ええいっ、キライの息子どもめ! こうなれば兄弟まとめて始末してくれるわ! 覚悟するがいい!」
ロム「…聞け! この宇宙を動かすものは破壊のエネルギーではないっ! それは…創造の力だっ!」
ガデス「破壊こそ力の象徴…そんなものは弱者の言い訳にすぎぬわ!」
ロム「それを言い訳と笑うか、ガデス! 闇を操り心を蝕む者たちを…俺は許さん…!」
レイナ「私たちだけじゃない…地球の人たちや、ギャンドラーに苦しめられた人たちのためにも負けられないわ!」


<ディオンドラ撃破>
ディオンドラ「くそぉぉ、私は…ガデス様のお役に…立てない…まま…なのか…」
ロム「最期だな、ディオンドラ…!」
ディオンドラ「…ク…ククク…まださ…まだ…私は…おおおおっ!」
〔敵ユニット撃破〕
ジェット「…己を…最後まで取り戻すことができなかったか…」
ジム「そうですね…」
レイナ「ガデスに利用されてただけなのに…」
※※キナが仲間にいる場合、セリフ追加※※
コロン「姉ちゃん、こいつも利用されてたの…?」
キナ「そうみたいね…哀れな奴…」

ロム「あの女は望んでギャンドラーに入った。…これが運命だったのかもしれん…」

<ガデス撃破>
ガデス「馬鹿…な…ロム=ストール…クロノス族よ…なぜ…邪魔をするのだ…」
ロム「この宇宙にはびこる悪を闇を…切り払う。それが我らクロノス族であり…師であり、父であったキライ=ストールが残した天空宙心拳、天空真剣だ」
ガデス「…奴らが…この宇宙を…監査する役目は…あ奴らだけで…よかった…」
エクセレン「!! 宇宙を…監査する…? それって…」
洸「知っているのか? ガデスは…アインストのことを!?」
ロム「どういう意味だ…! ガデス!」
ガデス「フ…フフフフ…フハハハハハハ…そんなことも知らず…おまえたちクロノス族は…宇宙を…旅してきたというのか…?」
レイナ「理由? 宇宙を理不尽な力から守る…それが私たちの使命よ!」
ガデス「その使命…与えた者…を…知るまい…キライですら…知りはしなかった…だろうがな…」
ロム「…俺たちの…使命だと…?」
竜馬「ロムくんたちの戦い…仕組んだ者がいるとでも!?」
エクセレン「……」
ガデス「クク…来るべき…ときがくる…ようやく…そこまで来たと…いうのに」
エクセレン「来るべき…とき…」
シロー「エクセレンさん、どうした!?」
ガデス「わしはもっと生きたかった…永遠の若さを、持ち続けたかった…。だから宇宙犯罪組織ギャンドラーをつくり、何千年もの間、宇宙をさまよってきた…
洸「だが、それも終わりだ。ハイリビードというものは知らないが…ムートロンは絶対にわたさないぞ…!」
ガデス「…それを…手にしていなが…ら…それを守護する者すら…いながら…うおおおおおお!」
〔敵ユニット撃破〕
ロム「…勝ったか」
ジェット「なにが言いたかった? ガデスは…」
イネス「やはり…一連の事件には何かつながりがあるようね…」
エクセレン(近い…そう…近い…)

<ガルディ撃破>
ガルディ「…フフ…わしの負けだ…ロム=ストール…」
ロム「おまえは俺に負けたのではない! 己の心に…己自身に負けたのだ!」
ガルディ「…フッ、それが天空宙心拳の教え…だったな…弟…よ」
ジュドー「弟!? じゃあやっぱり…」
ガルディ(素顔)「…ロムよ、おまえとの戦いで…すべてを思い出した…俺はガデスに操られていたのだ…」
シーブック「やっぱり、あの男はロムさんの…」
※※まだガデス健在の場合、セリフ追加※※
ガデス「ぬぅっ、ガルディめ…せっかく我が子のように育ててきたものを…余計な記憶など取り戻しおって…」

ロム「兄さん…本当に…兄さんなのか…!?」
ガルディ(素顔)「ロム…レイナ…たくましくなった…おまえたちが…見れた…これで安心して…」
レイナ「兄さん!? 本当に兄さんなの!?」
ロム「兄さんっ…!」
ガルディ(素顔)「俺がおまえたちにあれほどのことをしたのに…ロム…おまえは兄さんと呼んでくれるのか…?
ロム「当たり前だよ…! 兄さんにかわりはないじゃないか…!」
ガルディ(素顔)「泣くな…ロム。女ならば…泣いてもいいだろう。それが…肉親の情と…いうものだ。だが、男なら戦え…! この試練に打ち勝て…ロム…!」
ロム「その教え…父さんの…!?」
ガルディ(素顔)「そうだ。…おまえは、天空宙心拳の…」
〔敵ユニット撃破〕
ロム「兄さん!」
レイナ「兄さん!? …せっかく…兄さんと巡り会えたっていうのに…兄弟で殺し合うなんて…」
※※まだガデス健在の場合、セリフ追加※※
ガデス「役立たずが。…しょせん天空宙心拳、その程度か」
ロム「…言うな、ガデス…!」
ガデス「む…?」
ロム「…聞け、この宇宙を動かすものは破壊のエネルギーではないっ! それは…創造の力だっ!」
ガデス「破壊こそ力の象徴…そんなものは弱者のいいわけにすぎぬわ!」
ロム「それを言い訳と笑うか、ガデス! 闇を操り心を蝕む者たちを…俺は許さん…!」


<デビルサターン撃破>
デビルサターン「コマンダーランキングが下がってまうがな!」

<敵全滅・勝利条件達成>
弁慶「これでギャンドラーも終わりだな…」
隼人「まったくだ。親玉がこんなところに出てくるからさ」
ジェット「ふう。…ん、レイナ?」
レイナ「お父様もしらなかった…私たちの使命…?」
ロム「レイナ、ガデスが俺たちの心を惑わせようと言った…苦し紛れの台詞だ。気にするな」
レイナ「嘘! 兄さんは…兄さんはわかっているんでしょう!? ガデスがガルディ兄さんをさらったのだって…もしかしたら…!」
ロム「…クロノス族の歴史は長い…過去になにがあったのかは、俺でもわからない。だがレイナ、この戦いの先に、それがあるような気がする。それまで…俺たちは振り返ってはいられないんだ」
※※ガルディが仲間にいる場合、セリフ追加※※
ジム「ガルディさまは、何かご存じないのですか?」
ガルディ(素顔)「いや…ガデスに操られていた間も、奴は俺に心を許してはいなかった…」
ドリル「あいつらしいって言えば、そうだけどな」

隼人「…まったく、キャンベル星人のときと同じだな。…すっきりしねえ」
竜馬「結局、結論はわからずじまいか…」
弁慶「ううん…あのガデスって親玉の目的がよくわからんしなあ」
万丈「不老不死か…」
シロー「しかし…それだけではなかったようだ。来るべきときのため? …永遠の命が必要なのはそのためだと…」
ジム「…ん!? ロム様、この母艦の中枢部の温度が…急激に上昇しています!」
ロム「なんだって!?」
ジム「おそらく…ガデスは死に際に我々ごと、この艦を…!」
甲児「もろともに、かよ。…相談は後だ! エルシャンクへ!」
ジュドー「まだ…脱出する時間はあるんだろ?」
ユリカ「ルリちゃん、どう!?」
ルリ「脱出する時間はあります。のんびりしてる時間はありません」
チャム「なんか爆発ばっかり!」
ガイ「おいおい、またこのパターンか!?」
アキト「そんなに自分たちが負けた相手を道連れにしたいのかよ!」
アカツキ「悪役はみんな寂しがり屋さんみたいだねぇ」
ショウ「文句は安全圏まで離脱してからだ! みんな、脱出を!」
シロー「よし…ん? シーブックくん、なにしてるんだ、脱出だぞ!?」
シーブック「永遠…か。鉄仮面も言っていた」
万丈「あのときも言ったが…しょせんはおとぎ話だよ、シーブックくん」
シーブック「…結局は勘違いしていたんでしょう…あのガデスという奴は。自分が永遠に生きることと、鉄仮面が言っていた、永遠にスペースノイドが生きていく世界をつくることは…全然違うものだというのに」
ロム「いや…変わらないのかもしれない。自分自身が永久に生きるのか、自分の分身…つまり種族として絶えず生きていくのか…」
シーブック「……」
エクセレン(永遠の生命…新しい生命…あのときの…操られていたときの記憶…私はなにか知っている…?)
【戦闘マップ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

ジョウ「ふぅ~。やっと落ち着けるぜ。まったく、毎度毎度爆発から脱出ってのは勘弁して欲しいぜ」
ロミナ「ご苦労様でしたね、ジョウ。みなさまもお疲れでしょう?」
ドリル「なあに、ギャンドラーはやっつけることができたんだ。疲れなんか吹っ飛んじまったぜ」
大介「ロムくん、これで君たちの目的も果たせたようだな」
ロム「ええ。…ですが、ガデスの最期の言葉は、謎のままです…」
ジェット「それもじきに、わかるときが来るさ。このまま地球を離れる気はないんだろう? ロム」
レイナ「そうよね、兄さん。地球のみなさんとここまで一緒に戦ったんですもの」
ブライト「こちらとしては、強制はできないが…」
ロム「気になさらないで下さい。我々もこの戦い…最後まで見届けさせていただきます」
チャム「さっすがぁ! 正義の味方って感じ!」
※※トッドが仲間にいる場合、セリフ追加※※
トッド「いちいちキマッてるところが憎らしいが…ま、ありがてえこったぜ」

ショウ「そうだな。心強い」
ジム「そんなにおだてないで下さい。私たちはただ、キライさまの教えに従ってるだけで…」
ドリル「お前はレイナちゃんのお付きなだけだろ!」
ジム「違いますよぉ、そりゃ私はキライさまの弟子じゃないですけど、その教えは守っていくつもりなんですから」
カミーユ「武術は教わっていなくても、生き方は受け継いでいる…か。本当は、そういう事のほうが大事なのかもしれない」
クワトロ「…それが人の心を縛るようなものでなければな」
アムロ「……とにかく、ギャンドラーは壊滅した。こちらも消耗も少なくない、補給を考えたほうがいいな、ブライト」
ブライト「ああ、とりあえず月に戻って今後の事を…」
シャフ「お話し中、申し訳ありません。あちらの戦艦からご連絡です」
葉月「ナデシコから…? 何かキャッチしたのか?」
エル「へへっ、ギャンドラー撲滅記念パーティーでも用意してくれたんじゃない?」
ジュドー「ははっ、それなら甲児さんたちが真っ先に行っちまうぜ」
ユリカ「あ、そっかぁ。そんなに期待されてるんだったら、そのパーティ、今度やらないとだめかも…」
ジュン「そんな事よりユリカ、緊急事態だろ?」
ユリカ「はっ! そ、そうです。前方にボソン反応が…」
ブライト「ボソン反応…木星連合か」
バニング「よし、全員戦闘配置だ!」
マイク「うへぇっ、ギャンドラーの次は木星の連中かよ」
レニー「ぼやいてないで、休憩してるみんなにも知らせましょう!」
ルリ「敵、ボソンアウトしました。ゲキガンタイプのロボット、一機確認。
大介「一機だけだって…?」
ルリ「通常回線で通信が入ってます」
ロミナ「シャフ、どうですか?」
シャフ「はい、こちらでもとらえました。つなぎます」
???(九十九)「地球連邦軍…いや、ロンド・ベル隊の諸君、私は戦闘に来たのではない!」
ジュドー「この声って…ブライトキャプテン!」
ブライト「ああ、彼なのか…?」
九十九「聞こえるか、ロンド・ベルの諸君! 私は木星圏・ガニメデ・カリスト・エウロパ・および他衛星国家間反地球共同連合体、突撃宇宙軍優人部隊少佐…白鳥九十九だ!」
ルー「やっぱり、あのアニメ好きの木星人さん…?」
九十九「私は戦いに来たのではない、和平の使者として君たちと交渉に来たのだ!」
クワトロ「…!?」
アムロ「ブライト!」
ブライト「…うむ。ホシノくん、他に木星連合の反応は?」
ルリ「ボソン反応も検知できません」
葉月「…思わぬ展開になってきましたな…」
ユリカ「ブライト艦長、どうされるんですか…?」
ブライト「彼は以前、ナデシコに隠れていたんだったな…ミスマル艦長、そちらで回収してくれ。万一彼がスパイだとしたら、エルシャンクの中を見せるのは面白くない」
ユリカ「了解しました! …でも、交渉はどうされるんですか…?」
ブライト「私と何人かもそちらに行こう。…葉月長官、その間の指揮はお願いいたします」
葉月「わかりました。くれぐれもお気をつけて」
ジュドー「大丈夫大丈夫、ボディガードにうってつけの人も多いんだしさ」
ダミアン「和平交渉ねぇ…急に、胡散臭くねぇか?」
忍「確かにな。話がうますぎるぜ」
ジョウ「なあに、話を聞いてみりゃわかるさ」
ロミナ「そうです…心を開いて話をすれば、きっと互いの意思は通じ合うはずですから」

コロス「イルボラ=サロ、我々に手を貸す…と?」
イルボラ「そうだ。ハザードが死んだ今、悪い話ではあるまい」
コロス「残念でしたね。聞いていなかったのですか? 我々はもう、ハザードの協力を必要とはしていなかったのです。彼の方はそうでもなかったようですが…」
イルボラ「…確かにそうだったかもしれんが、おまえたちメガノイドも地球人…ロンド・ベルの連中に、この火星で痛手を受けた事は知っているぞ」
コロス「フフフ…なるほど、油断ならないお方のようですね」
ドン「………」
コロス「…はい。わかりました、あなた…。イルボラ=サロ、あなたが欲しているものを提供しよう…ドンはそう申しております」
イルボラ「欲している…ものだと?」
コロス「そう…。どうやら行き場のなくなってしまったあなたに、補給と…いずれ起きるロンド・ベルとの決戦の機会をやろう、とのことです」
イルボラ「フッ…さすがはメガノイドの長、こちらの望みもお見通しという事か。いいだろう、せいぜい利用されてやる。確かに、もはや私の望みはロンド・ベル…いや、奴との決着だけなのだから…」
ドン「………」
コロス「ドンもあなたの働きに期待されています。ハザード=パシャの二の舞にはならぬように、と」
イルボラ「ふん、オーラ・コロス…とでも言えばいいのか?」
コロス「ご自由に」

ヒカル「それでぇ? もう和平交渉って終わっちゃったの?」
ウリバタケ「違う違う、あいつは交渉の打ち合わせに来ただけだって。本格的な交渉は、後から来る木連艦隊とやるんだってよ」
イズミ「交渉は高尚な内容でお願いします……クク…」
リョーコ「ふぅん…だけどよ、なんか話が急過ぎねぇか? 向こうだって、まだそんなに痛い目を見たわけじゃねえだろ?」
アキト「そう言えばそうだよな…だけど、あの少佐は悪い人じゃないと思うけど…」
レイン「詳しいことは、後でブライト艦長から連絡があると思うわ」
ヒカル「あっ、レインさんも来てたんですね」
レイン「ええ、ドモンがブライト艦長の護衛をしてるから、一緒にね」
リョーコ「なるほどな。あいつがいりゃ、もし木連のあいつが変な気を起しても安心だぜ…」
ガイ「おっ、終わったようだぞ…」
ブライト「では、白鳥少佐からの連絡があり次第 木連の代表者がこちらに来るという事で」
九十九「ええ。すぐに連絡します。交渉の際には、自分が木連の艦との橋渡しをします」
万丈「うまくまとまる事を願うよ。…戦うのは宇宙海賊や犯罪組織だけで充分だからね」
九十九「はい。互いに地球圏に正義と平和を望むもの同士です。きっとうまくいくことでしょう…ん? 君は…」
アキト「あ…どうも…」
九十九「今回は名前を聞かせて貰えるかな?」
アキト「テンカワ=アキト。パイロット兼コックっす」
九十九「そうだ、大事なことを忘れていた。君にぜひ見て貰いたい物があるんだ」
アキト「俺に?」
ドモン「なんだ…ビデオテープ…?」
アキト「…特別編集版、熱闘編…?」

ウリバタケ「今時ビデオテープなんて持って来られてもなあ~…俺のコレクションがなけりゃ見れない所だよ~? 感謝するように!」
アキト「ハイハイ」
ブライト「交渉の一環とはいえ、クラシックなアニメを見ることになるとは…」
イネス「あらあら、ずいぶん盛況ね」
メグミ「エルシャンクからも希望者が来ましたからね。なんだか上映会って、声優のお仕事してた頃を思い出しちゃいます」
ドモン「どうして俺まで付き合わされるんだ?」
レイン「ぼやかないの、ドモン。これもおもてなしのうちなんだから。それに、木連で聖典とまで言われてるものなんだから、興味もあるわ」
ガイ「木連のやつらが特別編集したゲキ・ガンガー…しかも熱闘編だと? 熱い、熱いぜ…!」
甲児「そうそう、みんなで見て盛り上げなきゃあな」
さやか「甲児くんったら、テレビマンガの上映会だって聞いて急いでナデシコに行こうって大はしゃぎだったんだから」
エクセレン「いいのよ、キョウスケみたいに『そんなものに興味はない』…なーんて言ってたら、大物になれないわよ」
マリア「エクセレンさん、甲児よりはしゃいでたんじゃなかった?」
恵子「勝平も疲れたって言ってたのに、急に元気になるんだから。現金なものね」
宇宙太「まったく、単純な奴だぜ」
勝平「いいじゃんかよ。戦闘ばっかでアニメなんか見れるの久しぶりなんだからよ」
大介「ははいあ、そうだね。地球の古いアニメーションか…ぼくも楽しみだよ」
コウ「当時のメカの考証と、現実を比べてみるのもいいかもしれないな…」
バーニィ「でも、クワトロ大尉もくるなんて意外な感じ」
クリス「バーニィ、失礼よ」
クワトロ「敵…であったものの文化を知ることは、戦略的にも参考になる。…単純に、興味本位でもあるがね」
忍「抜け目ねえっていうか…そんな考えで疲れねえか?」
ジュン「あれ、ミナトさんは?」
ユリカ「ミナトさんはあそこで…ね?」
九十九「自、自分は貴女と一緒に、ゲ、ゲキ・ガンガーを見れる日が来るとは思っても…」
ミナト「あらあら、そんなに焦らないで。それに、みんなと一緒に見るだけじゃない」
九十九「は、はい! 決して自分はその、浮ついた気持ちではなく…」
エクセレン「あらん…見てるほうが小っ恥ずかしくなる会話ねぇ…」
ガイ「おぉい、まだなのかぁ?」
ウリバタケ「よぉし、調整終わり! さ~て、スゥイッチ、オン!」

元一朗「では、やはりあの遺跡は…」
草壁「そうだ。我々は遂に『都市』を発見したのだ。これによって枯渇した古代太陽系文明の遺産が充填されるばかりか、地球との戦争の意味自体が大きく変わることになる」
元一朗「でも地球との和平交渉は?」
草壁「木連最高戦争会議で協議中だ。おそらくは和平交渉を支持する者達を抑え込むために有効に活用されることだろう」「和平交渉には私も出席する。…そして、君には特別任務を与える」
元一朗「特別…任務?」

ロミナ「どうだったのですか? そのアニメーションは」
ブライト「ええ。なるほど、と思わせられる内容でした。ただ、木連の人間がすべて同じ思想のもとに動いているなら…危険ですね」
ガメラン「どういう事だ?」
ロム「…思想統制」
弁慶「なんだあ?」
エクセレン「説明しましょう! まあぶっちゃけて言うと、みんな同じ考え方をするようにし向ける事ね」
キョウスケ「説明すると言っておいて、いきなりぶっちゃけるな。…まあそういうことだがな」
竜馬「ナデシコの方はどうしているんだ?」
ユリカ「は~い! 盛り上がってます!」
レイナ「わ、びくりした。なにがですか?」
ユリカ「こっちではゲキ・ガンガーが大流行! ゲキガン祭り開催の予定まで立つ始末です! 和平交渉の前の前夜祭みたいなもんで…」
ルリ「…すいません、回線切ります」
ロミナ「これが…思想統制…」
隼人「いや姫さん、あれは違う」
アムロ「どうやら話が合わないということはなさそうだ。ブライト、上層部はなんと?」
ブライト「ああ。今は和平で片がつくならそれで済ませたいのが正直なところのようだ」
ミア「そうですよね…戦わなくて済むのなら、それがいいですものね…」
パイ「ま、いつも暴れてばっかりだったからな。たまにはそんな相手がいてもいいんじゃねぇか?」
ロール「うん…戦いばかりだと、みんな疲れてしまうし…」
エマ「緊急連絡、木星艦隊接近。通信来ました」
葉月「よし、つないでくれ」
草壁「木連代表、草壁中将です」
ブライト「ロンド・ベル隊指揮官、ブライト=ノア大佐です」
草壁「我々も一刻も早く和平会談を始めたくてやってまいりました」
ユリカ「そうでしたか」
草壁「一時間後に会談を開きたい。子細は追って通達します」
ブライト「了解しました。では後ほど」
れにー「ちょっとあわただしいけど、いよいよ和平交渉の始まりね」
ジョウ「おう。でも大丈夫だろ? あの白鳥っていう少佐が間に入るみてえだしよ」
ブライト「…とは言え、油断は禁物だ」
甲児「ブライト艦長、どういう事だよ? 白鳥が信用できないとでも…」
アムロ「彼個人は信用できると思う。…だが、木連全てが、とは限らないということさ」
九十九「そんな事はありません! 我々はみな、一つの理想、一つの正義のために力を尽くしています!」
万丈「…一つの正義、ね。ちょうどいいところに来てくれた。護衛をつけることくらいは構わないだろう? 少佐?」
九十九「え、ええ…ですが…」
万丈「なに、形式的なものだよ。ね、ブライト艦長?」
ブライト「そういう事です。我々も和平を望んでいるのは、白鳥少佐が一番よくおわかりのはずだ」
九十九「そ、そうですね…」
クワトロ「ロムくん、すまないが交渉メンバーの護衛を頼む」
ロム「それはかまいませんが…地球人でなければまずいのでは?」
アレンビー「そうだよ、ロム兄さんの力は認めるけどさ ドモンの方がいいんじゃない?」
アムロ「彼らが異星人だからか? 大尉」
クワトロ「そうだ。我々はすでに異星の人間達とも交流をしている。それを押し出した方が、交渉はやりやすいだろう」
パイ「なら、あたしらも行くぜ。異星人で超能力も持ってるってなりゃ適任だろ?」
ランバ「パイの怪力が超能力かどうかは置いといて、たしかにいいかもね!」
九十九「え!? …あ、あの…あなた方は…ちょっと…その…」
万丈「決まりだね。木連に対しては、ダンガイオーチームはそれだけで戦力になる」
レイナ「そうか、木連の人って、女の子が苦手なのよね? じゃあ私も行くわ、兄さん」
ロム「お、おい、レイナ。遊びではないんだぞ?」
レイナ「遊びのつもりなんかじゃないわ! 私だってキライ=ストールの娘よ?」
ロム「…わかったよ。では、この剣狼をもっていくんだ。…万が一のためだ」
レイナ「オッケー! ありがと、兄さん」
大介「武器を使わずとも、このままうまくまとまってくれれば、木連と共同で地球の危機に当たることも夢ではないのだが…」
ブライト「そうだな、悪い予測ばかり立てても失礼だ。早速準備に取りかかろう。白鳥少佐、交渉はあの艦で?」
九十九「はい、我々の艦隊旗艦、『ゆめみづき』です」

パイ『いてて、足がしびれてきた。なあ…あぐらとか、かいていいのか?』
ランバ『行儀悪いわよ、パイ。それにあぐらはやめなさい、あぐらは』
レイナ『……』
ロール『…レイナさん。え~と、その格好…なに?』
レイナ『地球の人の制服の一種なんですって。ミスマル艦長が…』
ミア(意味が違うんじゃないかしら…)『ちょっと、みんなコソコソ話なんて失礼よ…!』
ロール『ごめん、ミア。…あれ?』
ブライト「……なんという……」
ミナト「なんなんですか、これは!」
草壁「和平交渉を潤滑に進めるために、こちらで作成した文書だが」
万丈「違う、これはそのような平和的な文書ではない! 地球圏の武装放棄、財閥の解体、政治理念の転換…」
パイ「なんだぁ? どういうこったよ?」
ロール「これは…植民地…!? 武力を使わないだけで…これじゃバンカーと…!」
ユリカ「…これが和平の条件と認識していいんですか…?」
草壁「そうだ」
レイ「そ、そんな……」
アキト「ふざけるな!」
九十九「この文書の撤回を願います」
元一朗「白鳥………!?」
草壁「理由を述べろ、白鳥少佐」
九十九「理由は……彼らもまたゲキ・ガンガーを愛している。それが理由です」
アキト「白鳥さん……」
九十九「私はここにくるまで彼らと共にゲキ・ガンガーを改めて見ました。素晴らしいマンガです努力、勝利、友情…そして愛! 人として大切なものが、あの作品には込められている! 彼らもそれに気付いたからこそ、和平を求めて来たのです!
ミナト「白鳥さん…」
九十九「正義は…正義はひとつのハズです!!
草壁「……そうだ。君の言う通り、正義はひとつだ
ミア「……! いけない! 白鳥さんっ!」
〔銃声〕
九十九「うっ!」
ミナト「白鳥さん!
ブライト「なっ…白鳥少佐!?」
アキト「どうして……どうして撃った!?」
草壁「悪の帝国は正義によって滅ぼされる。それがゲキ・ガンガーの結末でもある
アキト「えっ…?」
草壁「悪の帝国は滅んで当然。それがあの作品に貫かれていたテーマだ。すなわち、我々を弾圧し、木星に追いやった地球は滅んで当然!
ユリカ「そんな…! それが白鳥さんを撃った理由になるんですかっ!」
アキト「俺たちが悪の帝国だって言うのか!?」
草壁「そうだ! 正義は常にたったひとつ。我々の側にある!
レイナ「違います! そんなものは正義じゃない! あなたは…自分の思想にあのアニメを当てはめているだけよ!」
草壁「なんだと!」
ミナト「そんなことどうだっていいっ。助けて、白鳥さんを助けてよぉっ!
草壁「ふん、なんとでも言うがいい! 悪の地球人の言い分など聞くに値しない! …衛兵! この者たちを…」
〔光線の発射声〕
ランバ「動かないで!」
草壁「な、なに…!? 指から…光線が…!?」
ユリカ「びっくり! そうか、ダンガイオーチームのみんなは…!」
パイ「そういうこと。伊達に人間兵器ってふれこみで、売られかかってねえんだよ!」
アキト「白鳥さん! しっかり!」
パイ「どけ、テンカワ! あたしがかつぐ! …ロール!」
ロール「ぼくが走って、脱出経路を確保します! 急いで!」
ブライト「わかった。交渉は決裂だ! 脱出する!」
草壁「くっ…追えっ!」
万丈「なんと…なんということだ! レイナちゃん、君も急げ!」
レイナ「しんがりは私がつとめます…!」
元一朗(…悪の地球人に、なぜ異星人たちがここまで…!)
草壁「白鳥少佐を撃った地球人どもが逃げるぞ! 追え! 発砲も許可する!」
レイナ「剣狼よ、お願い…! 力を貸して…!」

ミナト「白鳥さん…白鳥さん…!!」
イネス「ミナトさん、落ち着いて…とりあえず救急措置は打ったわ」
豹馬「それで…大丈夫なのかよ!?」
イネス「…難しいわね。輸血やなんかはなんとかなるけど、内臓組織の破壊が思ったより激しいわ」
アキト「そんな! なんとかならないんですか?」
レイン「急いで月まで戻れば、間に合うかもしれないけど…それでも、保証はできないわね…」
ミナト「嫌ぁ! そんなの嫌よぉ!」
甲児「ちっくしょお! 木連の奴ら…和平に反対したら、仲間まで撃つなんてよ…」
大介「いや、奴らは最初から白鳥少佐を殺す気だったのかもしれない…」
大作「えっ…!? なして仲間を殺さんといかんとね!」
十三「せやせや! 納得いかんで!」
クワトロ「…彼の死には、価値があるからだ」
ドモン「価値だと…!?」
バニング「ああ。連中は…彼の死を利用するつもりらしい」
アキト「まさか…! 俺たちが白鳥さんを殺したって…」
万丈「そういう事だよ。当たっても全然嬉しくもないがね…!」
忍「木星人の野郎、薄汚えマネしやがって…!」
ミナト「そんなことどうでもいいのよ! 彼が利用されたとかどうとか…そんなことよりも、生きて…彼に生きて欲しいのよ!」
レイナ「私が…わがままなんか言わず、兄さんに行ってもらってれば…!」
ロム「レイナ…無事だったか。しかし…」
クワトロ「あまり気に病むな、レイナくん、ロムくん。…相手の腹が読めなかった我々の負けだ」
勝平「なあ、白鳥の兄ちゃん、治るよな? イネス先生、治るよな?」
イネス「…ごめんね、勝平くん…私は…本当のことしか言えないわ。…とにかく、破損した内臓を修復、もしくは移植しないと。だけど…月に戻っても、適応できるドナーがいるかどうか…」
ミナト「嫌ぁっ! せっかく…せっかくまた会えたのに…」
恵子「ミナトさん…」
万丈「……ある」
アキト「えっ? 万丈さん?」
万丈「…方法は……ある。……火星にね」
レイン「火星に…? でも、開拓基地の施設は月ほどじゃないんじゃ…」
イネス「そうね。それとも何か別の…?」
万丈「ああ…。火星にある…奴らの基地なら、人体組織の代用となる、技術も資材もあるはずだ…」
コウ「やつら……そうか、メガノイドか! メガノイドは元々、人類をサイボーグに進化させるために生まれた技術だから…」
万丈「進化なんかじゃない! 断じて違う! ……だが…今のぼくらの状況では、その技術にすがるしかない…」
甲児「万丈さん……」
ショウ「ならば、急ごう! 白鳥少佐の容態は一刻を争う。そして、メガノイドが俺たちを歓迎してくれるとは、とても思えない」
マーベル「メガノイドの基地の場所はわかってるの?」
万丈「この間火星に行った時の状況から考えても、コロス…いや、ドン=ザウサーは極冠遺跡の近くに本拠地を建設しているはずだ。そこならば必ず、白鳥少佐を救えるほどの施設があるに違いない」
アカツキ「…場所が特定できるんなら、いきなり押しかけるべきだろうね」
アキト「いきなり…?」
ドモン「メガノイドの本拠地を奇襲する電撃作戦か…面白い! やってみる価値はある!」
勝平「じゃあ、俺たちも急いで戻ろうぜ。白鳥兄ちゃんのためにも、メガノイドの連中をバーンとやっつけてやらあ!」
レイン「じゃあイネス先生、後はよろしくお願いします」
イネス「ええ…でも急いでちょうだい。どんな処置をするにしても…あと数時間が山よ」
エクセレン「数時間…? そんなに…危険なのね…」
大介「よし、みんな急いでエルシャンクに戻ろう」
万丈(メガノイドの技術…だが、人を救うために…許される…はずだ…)
九十九「う…うう…ミ、ミナト…さん…」
ミナト「白鳥さんっ!」
アキト「ミナトさん! とにかく、白鳥さんを連れてナデシコへ! アカツキ! 俺たちも準備しよう!」
アカツキ「あ、ああ。…あ、ちょっと用事を思い出しちゃったよ。すぐに行くから先に行っといてくれ」
アキト「わかった。急いでくれよ!」
アカツキ「さて、ぼくも急いで用事を済ませるか…」(ロンド・ベルのみんながメガノイドの本拠地を攻めるとなると…当然、遺跡を占領していたメガノイドも手薄になるはず…)
【シナリオエンドデモ終了】


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