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プロローグ

突然のジャブローの音信不通により
その眠りを覚まされた龍「ガンドール」
文字通り龍の姿をしたその戦艦を旗艦にした
部隊は「ガンドール隊」と呼ばれた。

一方その頃、宇宙では
独立遊撃部隊「ロンド・ベル」が
地球周辺の警戒にあたっていた。

連邦機能の麻痺により、まともに動けるのは
地上のガンドール隊と
宇宙のロンド・ベル隊だけかと思われたが
そんな中、佐世保を出発する
一隻の戦艦があった。

火星奪還のために動き出したその戦艦は
ネルガル重工の建造したナデシコだった。

ジャブロー陥落と時を同じくして出現した
様々な勢力に、混乱は一層増す事になる。

火星に到着したナデシコだったが、
メガノイド、木星トカゲの攻撃にあい
やむなく、ナデシコ単隊での火星奪還を
諦め連邦軍に協力する事になる。

一年戦争の亡霊、ジオン残党の地上部隊…。
ミケーネ帝国の力を借り
再び世界征服の野望に燃える
地獄大元帥…Dr.ヘル
太古の昔から、地球に潜伏し
活動の機会を伺っていたキャンベル星人
一万二千年の眠りから目覚め
悪魔世紀をもたらさんとする妖魔帝国…。
突如開いた異世界への道オーラロード。
DGを使い地球再生を図る東方不敗。
動きだした宇宙の破壊者ガイゾック
神秘の力ムートロンを求め地球へやってきたバンカー、ギャンドラー
太陽系支配を目論むザ・ブーム軍
そして、正体も目的も謎のままのアインスト…

これら全ての敵に対し防衛戦を続ける
ガンドール、ロンド・ベル両隊

しかし、現れるのは敵ばかりではなかった。
遥か六万光年の彼方、ラドリオ星から
忍者伝説を追い求め、
地上へ舞い降りたエルシャンク。
悪の組織ギャンドラーを追い
地球へやってきたクロノスからの使者たち。

それは、この戦乱が地球だけに
とどまらない事を意味していた…。

ガンドール隊の活躍により、
地上勢力の活動は徐々に
沈静化しつつあった…。

熾烈な戦いの末、百鬼帝国を滅ぼす事に
成功したガンドール隊は
失われた連邦の機能を回復するため
一度は諦めた、ジャブロー奪還に乗り出す。

見事ジャブロー内部を占拠していた、
デビルガンダム、アインスト軍を排除した
ガンドール隊は、その翼を休める事なく
宇宙へ飛び立つ…。

その頃、ロンド・ベルは、
ネオ・ジオンが進めていた
「星の屑作戦」の阻止に成功していた。

木星トカゲが過去に月を追われた
元地球人であった事も判明するがその事実も
更なる衝撃によって薄れていた…。

植物惑星ディラド。
PLSブラックポイントに発生した
その物体は徐々に、その姿を巨大化させ
地球へと近づいていたのである。

ロンド・ベルはグリプスII
コロニーレーザーによる破壊を試みるが
その作戦行動は、シャピロ=キーツに
読まれていた…。

グリプスIIが使用できない今、
とるべき作戦は一つしかなかった…。
ロンド・ベルは植物惑星への突入を開始する。

迫り来るディラド星…
その激突を許せばすべてが終わる。
宇宙最大の戦力となったロンド・ベル隊、
旗艦ラー・カイラム。
尽きかけた力を振り絞り、天へ向かう
極東支部獣戦機隊、旗艦ガンドール。

戦士たちがその場所に集うとき…
物語は静かに、そして確実に加速しつつあった…。

【シナリオデモ開始】
ロム「……」
レイナ「兄さん…? あの小惑星を見てるの?」
ジェット「見れば見るほど絶望的だな」
ルー「ちょっとぉ! これから突入だってのに、縁起でもないこと言わないでよね!」
ドリル「んなこと言ってもさ、ほんとのことじゃん」
レイナ「ジェット! ドリル! …もう、兄さん、さっきから黙ってないでなんか言ってよね」
ジム「ロム様…一体…?」
ロム「…目的が見えん」
ジュドー「目的って? 地球潰しだろ!? あんなのにぶつけられたら、今までのコロニーどころじゃないぜ!?」
ロム「…それをしてしまえば、あの小惑星もただでは済まない…それが解せないんだ」
エル「そうか、ジオンみたいに落としたあとどういう…ってんじゃなくて、ぶつかったらぶつかったで、あっちもただじゃ済まない…」
ロム「だからその例外を考えていた…刺しちがえるつもりがないならば、それはひとつしかない…」
ジュドー「例外…? ロムさん、そいつは…」
ロム「…馬鹿馬鹿しい考えだと思ったが…おそらく上陸するつもりだ」
エル「じょ、上陸ぅ!?」
※※プルが仲間にいる場合、セリフ追加※※
プル「でもでもぉ、月くらいあるんだよ? お団子みたいになっちゃうよぉ!」
※※プルツーが仲間にいる場合、セリフ追加※※
プルツー「本当に馬鹿馬鹿しい話だな」

ドリル「おいおいロム、いくらなんでも…」
レイナ「そうよ、クロノス人はなに考えてるんだ、なんて言われちゃうじゃない」
ロム「……」
ルー「…気になってはいたのよね、実は」
ジュドー「なんだよ、ルー」
ルー「あれだけの規模の惑星…あんなのが地球と月の間に入ってきたら、重力が干渉しあって、地球は大参事よ?」
ジム「そうですね…電波障害は起きているようですが、普通に考えるとその程度ではすまないでしょうからね」
エル「難しいことはよくわかんないけど…昔、SF小説とかで読んだ覚えがあるわね…ええと、なんとかの限界とか?」
※※プルが仲間にいる場合、セリフ追加※※
プル「なになに? 難しいこと!?」
※※プルツーが仲間にいる場合、セリフ追加※※
プルツー「ロシュの限界だな。…たしかに」

ジェット「それがないってことは…あの小惑星には、その問題を起こさずに接近できる能力があるということか…厄介だな」
ジュドー「そんなことさせてたまるかってんだ…! 地球にはリィナだっているんだぞ…!」
ルー「あ、そうか! そういえばリィナはどうしてるの? ジュドー」
レイナ「リィナさんって?」
エル「ジュドーが目に入れても痛くないと思っている妹のことよ」
ジュドー「戦争が始まってから連絡が取れないんだ…ちくしょう、急に心配になってきちまった…これから突入だってのによ…!」
レイナ「大丈夫よ、ジュドーくん。私たちがあれを止めちゃえばいいんだもの! 妹さんのためにも、がんばらなくちゃ」
ジュドー「ああ。…リィナ、無事でいてくれよ…!」

ケイム「こんなところまで…ついにやってきたか、地球人ども。…この大変なときに…あの方は…」
ディオレ「ケイム」
ケイム「こ、これはディオレ様! 申し訳ありません、考え事をしておりました」
ディオレ「よい。ケイム…お前は少しシャピロに、深入りしすぎたようですね」
ケイム「あ、いえ、私は…。しかし、なぜシャピロ様は地球人ごときにあれほど…」
ディオレ「…それは血です」
ケイム「血…?」
ディオレ「シャピロの血が地球という母なる惑星に彼を呼び寄せているのです…
ケイム「……」
ディオレ「ちょうど我々の星ディラドが…二億年前にあの地球軌道上にあった事をひとときも忘れなかったように…
ケイム「なんですって!? 我がディラドが…かつてあの惑星に…!?」
ディオレ「このことは…アベルも知らぬことです…そのとき、果たせなかった着生…今こそがそのときなのです」
ケイム「ディオレ様、どうか私に今一度地球人どもを倒すチャンスを下さい」
ディオレ「ディラドを離れる必要はありません」
ケイム「しかし、それでは奴等に、この神聖なるディラドに侵入されてしまいます!」
ディオレ「侵入しようとする者は、彼らが排除してくれます…お前はもしものために、内部で待機しているのです」
ケイム「彼ら? この前現れたアインストとかいう者たちですか?」
ディオ「かの者たちもディラド着生を望んでくれています。我々の力になってくれるでしょう…」
ケイム「……」
アベル「お呼びでしょうか、ディオレ様…」
ディオレ「来ましたかアベル」
アベル「地球人どもが、このディラドに侵入しようとしておりますが」
ディオレ「…わかっています。ディラドは止まる事はありません…着生までに地球人を片づけるのです」
アベル「必ずや仕留めてご覧に入れます」
エイム(二億年前…ディオレ様が眠りにつかれた時期…なぜそのときに着生は成されなかったのだろう…?)

シャルム「これは…皇帝…このロボットが…お話しされていた?」
アネックス「そうだ、これが我がザ・ブーム軍にとって最後の切り札…零影だ」
シャルム「このフォルムといい、名前といい…飛影と関係が?」
アネックス「そうだ。…これならあの飛影と互角に戦える。…だがこいつを自由に操れる者は今まで見つからなかった」
シャルム「それでは、ジョウ=マヤたちが操る、例の3体のマシンと同じ…」
アネックス「うむ…しかし、ようやくこの零影にも働いてもらうときが来たようだ」
シャルム「このロボットを動かせる者が!? 誰がこれを…」
アネックス「…イルボラがここに初めて来たとき…零影が微妙な反応を見せたのだ」
シャルム「イルボラ…!? ではイルボラが零影の…?」
アネックス「まぁ、見ていろ。ふははは…」

ブライト「コロニーの次は惑星そのものか。…だが、あまりにもスケールが違いすぎる。我々が突入したからといって、正直…どうにかできるとも思えん…」
ユリカ「まだmだ、やらなくちゃいけない事がたくさんあるっていうのに…」
※※甲児が宇宙へ来た場合のセリフ※※
甲児「なに急に怖じけづいてんだよ、お二人さん。もう突入しかない! なんてよ、いままで何度もあったじゃねえか」
さやか「甲児くん、今回は惑星が空いてなのよ? そう簡単には…」

マリア「もう、正面からぶつかってくことしか考えてないんだから! …でも、弱気はダメよ、ブライト艦長?」
ブライト「…うむ…」
ユリカ「そうですね。弱気はダメです! あの植物惑星を止めなければ、火星奪還どころじゃなくなるんですから!」
アキト「ユリカ…」
クワトロ「それに、コロニーレーザーが撃てない今、突入以外に方法はあるまい。…腹をくくるしかないようだな艦長」
ブライト「気楽に言ってくれる。いつからそんなに楽天家になった? 大尉」
クワトロ「…そう見えるか?」
ガイ「まっ、俺たちがいるじゃねーか! 大丈夫だって!」
アカツキ「どこからそんな自信が沸いてくるんだろうねぇ…まったく」
バニング「で、どうするつもりだ艦長?」
ブライト「内部から破壊するしかないわけだが、どれもいまひとつ確実性に欠けているのが問題だ…」
ミナト「ナデシコの相転移砲で、なんとかできないもんなの?」
イネス「相転移砲で、相転移できる範囲は決まっているわ。植物惑星まるごとなんて都合のいいようにはいかないわね」
ブライト「惑星内部に突入し、中心部さえ破壊できれば、なんとかなるはずだ」
大介「最初は小さな岩の集合体でしたからね。もしかしたら結合がほどけてバラバラになるかもしれない…」
イネス「どうかしら…大気中では、相転移エンジンの出力はあがらないから…中心部を破壊できるほどの威力を確保できるはどうか…」
バニング「なかなか、そううまくはいかんか…」
ユリカ「チャレンジしてみましょう! 大丈夫、最悪の場合はナデシコの相転移エンジンを暴走させます。ナデシコの4つのエンジンを暴走させて、惑星をドカーン。うん、これでバッチリ!」
セシリー「暴走…? 自爆させるつもりなのですか?」
プロスペクター「え~ネルガルとしましては、お勧めしかねますが…しかし、状況が状況ですし…ナデシコを失うより、地球を失う損害を考えると…。あ、え~と、できれば…ナデシコも無事に済ませたいですが」
アキト「ナデシコを犠牲にするのか…」
エリナ「ほんとにいいの? アカツキくん?」
アカツキ「ま、仕方ないんじゃない? あれに地球が飲み込まれると僕も色々困るからね」
万丈「相転移エンジンを暴走か…とんでもない事を考えたもんだね」
ブライト「その作戦が一番確実なようだな。ミスマル艦長」
ユリカ「はい、2段構えでいきましょう。…自分の艦を犠牲にする作戦を立てるなんて、艦長失格ですけど…ね」
アキト「ユリカ…」
ブライト「ともかく、あの植物惑星の中心…そこを叩く」
万丈「問題はどうやってその中心を見つけるかだが…どうするんです、艦長?」
ブライト「各員、ナデシコであの植物惑星に突入してもらう」
セシリー「ラー・カイラムでは、行かないんですか?」
ブライト「さっきもイネス先生が言っていたが、この惑星には大気がある…環境は地球とさほど変わらんらしい。となれば…」
エマ「ラー・カイラム級は宇宙戦艦…地表への直接降下は不可能ということね」
コウ「中心部といっても…どこがどこだかわかるんですか?」
クワトロ「以前、あの小惑星が宇門くんの言うとおり、小さな岩石だった頃…そこで観測されたエネルギー反応はデータとして残っている…」
バニング「それを追いかけるしかない、か。なんとも原始的なやり方だな」
シーブック「だけどそれに賭けるしかないんですね」
ブライト「惑星内部に突入したら、部隊を分けそれぞれ各個撃破に当たってほしい」
マリア「部隊を分ける必要なんてないんじゃ?」
ブライト「いや、敵に一箇所に集中されては、ナデシコが中心部へ行けなくなってします…あまり時間をかけるわけにはいかん」
※※甲児が宇宙へ来た場合のセリフ※※
甲児「ナデシコがまっすぐ、中心部へ到達できるように、俺たちは暴れまわればいいってわけだな」

ブライト「そうだ。ナデシコの中心部への到達を最優先にしてもらいたい」
バニング「大体決まったか…」
ブライト「突入後の指揮はミスマル艦長に任せる…なんとしても、ナデシコを中心部へ導いてくれ」
ユリカ「お任せください! 艦を失った艦長…なんかそういうのも、カッコいいじゃないですか!」
アキト「ったくこんなときまで、お前ってやつは…」
万丈「ま、これくらい余裕がないと、なかなか今の状況を乗り越えられないと思うよ。僕は」
ブライト「余裕…か。ガンドールと合流できれば、それもあったかも知れんがな…」

アムロ「宇宙…か」
竜馬「どうしたんです? アムロ大尉」
弁慶「俺たちゃ宇宙は初めてだが…どっちかっていうと、こっちの方がホームグラウンドなんじゃないんですかい?」
アムロ「…宇宙は人の意志を逃がさない…それが怖いのさ」
隼人「よくわからんね。それに、宇宙を「そら」というのもな」
カミーユ「人の意志…アムロさん、まだ…」
アムロ(おまえは平気なのか…シャア)
神宮寺「しっかし、退屈なもんだな。エルシャンクみたいにワープとかしてくれりゃあ、問題の植物惑星にだってすぐだろうに」
マリ「ガンドールだって無理してるのよ。ミスター」
隼人「間に合ってくれりゃあ、多少火を噴こうがかまわ…ん?」
〔精神感応音〕
キョウスケ「くっ…なんだ、頭が…」
アムロ「どうかしたか?」
???(アルフィミィ)(こちらへ…来てください…エクセレン…)
キョウスケ(エクセレン…だと…!?)
???(アルフィミィ)(あなたが必要ですのよ…)
マリ「キョウスケさん、大丈夫ですか?」
キョウスケ「…あ、ああ」
神宮寺「これから、大仕事って時にしっかりしてくれよ」
キョウスケ(…今のはなんだ…? もしや、エクセレンの身になにか…)
弁慶「ん~? おチビちゃんも…様子が変だぞ?」
マーベル「こんなところにいた! チャム、どうしたの? チャム!」
ショウ「前にもこんなことがあったな…おい、チャム! それに…キョウスケくんも!?」
チャム「だ、誰かが呼んでる…」
ショウ「どうした、大丈夫か?」
キョウスケ「…くっ…あいつらなのか…? だとしたら…やばい…エクセレン…!」

エクセレン「もうっ、ヴァイスったら! なんでこうなの!?」
勝平「ん? なんだ、エクセレン姉ちゃんがかんしゃく起こしてるぜ?」
亮「女は多かれ少なかれ、みんなヒステリー持ちだがな」
忍「へっ、違えねえ」
雅人「でもエクセレンさん、整備が好きだね」
宇宙太「前はそんなことなかったぜ? ここ最近だろ、戦闘が終わるたんびにあんな感じ」
エマ「一度、勝手に出撃したことがあったでしょ? その頃からじゃないかしら…」
勝平「そういや、そんな事あったな」
恵子「ちょっと勝平、宇宙太! ザンボットの方も終わってないでしょ! ほら、データ入れ替えるんだからコクピットに戻ってよ!」
沙羅「ほらほら、あんたたちもだよ、忍、亮、雅人! それから亮! 女はみんなヒステリー持ちだなんて、勝手なこと吹くんじゃないよ!」
宇宙太「おお、こわ」
〔精神感応音〕
エクセレン「なに…?」
???(アルフィミィ)「……」
エマ「どうかしたの、エクセレン?」
エクセレン「な、なんでもないです~」
〔精神感応音〕
アルフィミィ「来るですの…」
エクセレン「……」
アルフィミィ「エクセレン…」
エクセレン「……」
沙羅「ちょっと、大丈夫かい? しっかりしとくれよ…エクセレン」
エクセレン「…に行かなくては…」
沙羅「えっ?なに言ってんのさ」
エクセレン「……」
洸「エクセレンさん! どうしたんだ! まだ出撃は…!」
エマ「あら? あ! ちょっと、なにをしているの!? 出撃命令はまだ…」
忍「なんだ?」
亮「ん? …出撃だと? 敵襲か!?」
エマ「ブリッジ! 艦長! ヴァイスリッターがカタパルトに」
ブライト「なに!?」
エマ「エクセレンさん!」
エクセレン「……」
ブライト「通信をつなげ! エクセレン! 出撃命令はおりていないぞ! なにやってんの!」
エマ「駄目です、応答ありません! エクセレンさん! 戻りなさい!」
〔機体の発進音〕
勝平「誰だ? 今出撃したのは?」
ブライト「くっ…! またか…よりによってこんなときにッ!」
洸「エクセレンさん…一体なにが…!?」

アネックス「…わかったな?」
イルボラ「皇帝…どういう事なのです?」
シャルム「…なぜ今、ザ・ブーム星にお戻りに?」
アネックス「わしが地球に来た目的である…忍者伝説の確認は果たせた。…後はシェーマ星系の完全制圧、地固めをしなくてはならん」
シャルム「…では太陽系征服はいかがなされるおつもりですか?」
アネックス「二人に任せる。おまえたちにはそれだけの能力があるとみている。二人して力を合わせ、一刻も早く太陽系を支配したという報告をもってこい」
シャルム「ですが…」
イルボラ「御心配なく…あなたに従いますよ」
シャルム「なに?」
イルボラ「…すべての指揮をあなたにお譲りする…と言ったのですよ、シャルム殿」
シャルム「……」
アネックス「まぁ二人してうまくやるがいい、ふははは…」
イルボラ「はっ」
シャルム「…御意のままに」
アネックス(フフ…イルボラめ、わしの前では尻尾を出さぬか…まあよい。戻りがけに様子を見させてもらうぞ)

葉月「地球の重力圏を抜けた…もう間もなくだな」
ジョウ「へっ、こうしてみるとちっぽけな星だぜ。こんだけ広い宇宙で…なんで地球だけ狙われるのかちっともわからねえ」
レニー「改めて見ると、とても綺麗ね。なんか…ここで生まれたわけじゃないのに、すごく懐かしい…」
ミア「え…? レニーさんは地球の方じゃないんですか?」
レニー「火星生まれなのよ、あたし。…これって火星人になるのかしら?」
パイ「そうなのか? あたしはてっきり、いつもおろおろしてるお姫さんと同じ惑星の人かと思ってたぜ」
※※鉄也が地上へ残った場合のセリフ※※
鉄也「火星人…タコみたいなやつか?」
ジュン「連想するイメージが古いわよ、鉄也」

シロー「それを言ったらこの時代、スペースノイド…宇宙生まれの人間の方が多いかもしれない」
※※アイナが仲間にいる場合、セリフ追加※※
アイナ「私もそうですよ、シロー。私たちも地球で生まれていたら…もっと早く出会えていたかもしれない…」
シロー「アイナ…」
ランバ「あ~、はいはい、ごちそうさま。ブリッジでやることじゃないでしょうに」

クリス「もう誰がどこの星の人だなんて関係なくなってるわね」
バーニィ「異星人とかって、もっと恐ろしい恰好してるもんだと思ってたよ。俺たちと変わらないんだもんな」
ジョウ「ま、ダンガイオーチームはいろんな意味で恐ろしい格好だけどな」
パイ「は? どういうこったよ」
レニー「…言及は避けましょ」
葉月「ふむ…ルーツのようなものがあるのかもしれない」
ロール「ルーツ?」
葉月「うむ、始祖のことだよ。ここまで地球人と、他星の人間が近い…いや、ほぼ同じだということは…そのルーツが同じ、もしくは非常に近しい部分にあるのだろう」
ミア「じゃあ地球が…?」
葉月「いや、それはわからないよ、アリスくん。もしかしたら地球人があとに生まれたのかもしれん。宇宙にはそれこそ無数の惑星があるのだからね」
ジュン「バイオハイテックの権威、葉月博士に戻った感じね」
※※鉄也が地上へ残った場合のセリフ※※
鉄也「俺にはダンクーガと造った博士とは思えん。野生で動くというのはどういう原理だ?」

葉月「ん…ゴホン。まもなく戦闘空域に入る。パイロット各員は所定の場所で待機!」(あとは龍の命がもってくれるかだが…頼むぞ)

ブライト「エクセレンの行方は分かったのか?」
エマ「暗黒空域の方としか分かりません」
洸「なにもないところだったんです」
亮「なにもないところ? 別に宇宙では珍しくあるまい」
ブライト「私から説明する。本来、アステロイドベルトだったはずの場所だ。だが、すべてが消滅したかのようになにもない…そして通信系にも異常をきたした」
クワトロ「そのためにひびきくんたちの発見が遅れた」
洸「そしてそこは…どこからともなく、あのアインストが現れるところだったんです」
※※甲児が宇宙へ来た場合のセリフ※※
甲児「なんか気味悪いところだったよな…いつまでもいたくないっていうか」
さやか「まったくね。でも、そことエクセレンさんとの関係は?」

万丈「わからんね。だが、確実なのはひとつ…あの謎の敵だ。ひびきくん、君と彼女…それ以外だと、たしかキョウスケくんも…」
洸「ええ、彼もエクセレンさんほどではないにせよ、あの敵が出てくると少し様子がおかしいようでした」
ボス「そういえば、このごろ少し変だっただわさ」
ロム「…もしや」
ジェット「心当たりがあるのか? ロム」
ロム「いや、たしかディオンドラが、人の心を操る幻術を使えたはずだ…だが」
※※キナが仲間にいる場合、セリフ追加※※
キナ「されたことあるよ、ロム。目を見ていたら…急に自分で考えられなくなって…」

レイナ「直接見なきゃ駄目なんでしょう? 兄さん」
大介「まさか敵が侵入したわけじゃあるまいしね」
沙羅「そうさ、デッキでのエクセレンさんさ、なにかに憑っ憑かれてるみたいな感じだったけど…あれは自分の意志だったよ」
雅人「ますますわけがわかんないなあ」
ブライト「…冷たいようだが、エクセレンの事は後回しにする」
恵子「え!? ブライト艦長!?」
勝平「それはないんじゃねえの?」
バニング「我々にはすべきことがある…探しに行く時間も、割ける人員もない」
忍「そういうこと。勝手な行動とる奴が悪いんだよ」
マリア「藤原くんが言うと、なんかあれだけど…仕方ないか…」
ドリル「状況が状況だしなあ…まったく、タイミングの悪い姉さんだぜ」
宇宙太「よりによって今じゃなあ…」
エマ「艦長!」
ブライト「なにか動きがあったのか!? エマ中尉」
エマ「小惑星の移動速度が…落ちています!」
コウ「ええっ!? じゃあもしかして激突避けられるんですか!?」
万丈「…いや…多少時間的な余裕ができたくらいだな。もしかしたら…誘いかもしれない」
※※甲児が宇宙へ来た場合のセリフ※※
甲児「誘いか…面白えじゃんかよ、いくらでも相手になっやるぜ!」

エマ「…これは…? それから電波攪乱の方も…若干ですが弱くなっているようです!」
ブライト「ではガンドールとの通信が!?」
エマ「今はつながりませんが…可能性はあります」
ブライト「よし、たとえ誘いでも…我々に選択肢はない…! 各員は出撃準備にかかれ!」

シャピロ(来るか…沙羅。一度ならず二度までも…この私に…)
ケイム「シャピロ様…! こんなところにおられたのですか? まもなく人間どもが我がディラドに上陸いたします。もっと奥へお入りください」
シャピロ「かまわん」
ケイム「…沙羅という女のことが…お気にかかっておいでのようですね、シャピロ様…
シャピロ「……
ケイム「沙羅というのは…あなたあの星、地球にいたときに愛し合った女…そして果てしない野望を追い求めていくあなたが、唯一…小さな地球という存在に気がかりを抱かせてしまうもの…
シャピロ「…なぜそれを?」
ケイム「…そのようにディオレ様よりうかがっております」
シャピロ「…ケイム! おごりだぞ…!
ケイム「シャ、シャピロ様…!?
シャピロ「私は…私の内部を覗こうとするやつを許さん…!
ケイム「シャ、シャピロ様…私は…私は耐えられないのです、シャピロ様、私は…私はあなたを失いたくない…
シャピロ「……」

イルボラ(これが…零影…なるほど、たしかに飛影と基本構造が似ている…これが私に動かさせれば…)
シャルム「イルボラ」
イルボラ「…シャルムか」
シャルム「フフ…おまえもいつまでも、もたもたしていられなくなったな。…あせりが歩き方に出ている」
イルボラ「ふん、でしゃばる女は嫌われるぞ…それより作戦でも考えたらどうだ? 皇帝がシェーマ星系に戻られた今、指揮権は譲ったが、おまえに楽をさせるためではないぞ」
シャルム「フフフ…私の事なら心配はいらぬ。そんな事より、ガンドール…あの植物惑星に向かったぞ、追わなくてもいいのか?」
イルボラ「あの植物惑星か…後ろを取るには、絶好の機会かもしれんな」
シャルム「零影は動かないらしいな…残念だったねえ」
イルボラ「ふん、強化型のスケルトンで十分だ」
シャルム「せいぜい、手柄でもたてておくれ」
イルボラ(手柄…そんなものに興味はない…今はジョウを…)

ファ「葉月長官、間もなくPLSブラックポイントです!」
葉月「通信は!?」
ファ「つながりません…ですが電波攪乱が弱くなっています。うまくすれば…」
アムロ「ブライトたちが生き残っていれば…連絡も可能だということか」
カミーユ「縁起でもないですよ、アムロさん! 大丈夫、ブライトさんたちならうまくやってますよ」
キョウスケ「うう…」
葉月「キョウスケくん!? どうした、体調が悪いとは聞いているが…」
キョウスケ「長官…早く…早くあいつのことろへ…!」
アムロ「あいつ…? 誰のことだ?」
カミーユ「誰です?」
キョウスケ(もう手遅れかもしれん…)
〔モニターの開く〕
ファ「葉月長官! ラー・カイラムと通信つながりました!」
葉月「ブライト艦長!」
ブライト「宇宙へあがってこられたのですね。葉月長官」
葉月「ジャブロー奪還に成功しました。…コロニーレーザーは…駄目だったようですね」
ブライト「はい。シャピロ=キーツにしてやられました」
葉月「シャピロ=キーツ…!? まさか…あのシャピロ少佐ですか!? 馬鹿な…」
ブライト「事実です。…とにかく、今は植物惑星を破壊する為に作戦実行中です」
葉月「…破壊作戦ですか?」
ブライト「ナデシコを突入させ、中心核を破壊することで、惑星全体の崩壊をうながす…各部隊は内部に侵入後、敵の戦力を分散させナデシコの進行を助けます」
葉月「惑星の核を破壊? それではナデシコや各部隊は?」
ブライト「…敵戦力を撃破後、各自脱出を試みます。ラー・カイラムは…脱出してくる機体を回収できるよう、植物惑星の衛星軌道上で待機するしかありません…」
葉月「しかし、それでは生還の可能性が低すぎるのでは!?」
ブライト「他に確実な方法があればよかったのですが…時間がありません。この方法が一番破壊できる確率が高いと判断しました」
葉月「…方法ならまだあります。…ナデシコを犠牲にする事なく、おそらくは惑星の核を破壊する方法が…!」
ブライト「葉月長官…?」
葉月「とにかくガンドール隊はナデシコを追います。…クワトロ大尉たちの部隊が展開している場所が突入ポイントということですね?」
ブライト「そうです。…まだまだ戦いは続きます。必ず、帰還して下さい…」
葉月「全力を尽くします」
ブライト「了解、と言ってもらえると、いくらかこちらも気が楽ですが」
葉月「科学者というものは、最後の最後まで『必ず』という言葉は使わないものなのですよ、ブライト艦長」
【シナリオデモ終了】


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