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No.1
凶兆

【戦闘マップ1開始】
神聖ラングラン王国
北東山岳地帯 遺跡跡

〔味方ユニット出現済み〕
〔敵ユニット出現済み〕

マサキ「……シュウ。どういうつもりだ? そこをどけ!」
シュウ「残念ですが、その要求は受け入れられません」
テュッティ「わかってるの? ここの地下にはヴォルクルス神殿があるのよ!」
サフィーネ「そんな事、シュウ様はとうにご存知よ」
マサキ「ヴォルクルス教団はてめぇにとっても敵だろうが!」
シュウ「まあ、敵というよりも鬱陶しい連中、と言った方が正確ですがね」
ヤンロン「ならば、手を貸せとまでは言わん。だが、邪魔をするのはやめてもらおう」
シュウ「私はあなた方と違って、色々とやらなければならない事がありましてね」
マサキ「へっ……やっぱりてめぇとは話が噛み合わねぇな」
シュウ「その点に関しては同感です」
マサキ「なら……力で押し通るまでだっ!!」
〔マサキ、精神コマンド「気合」使用〕
〔マサキ、シュウへ隣接〕
〔マサキ、シュウへ攻撃〕

[イベント戦闘「マサキvsシュウ」]
シュウ「……マサキ。少し腕が鈍ってますね」
マサキ「うるせぇ! ここんとこ、実戦から遠ざかってただけだ!」
シュウ「それを鈍っていると言うんですよ」
〔画面、震動〕
マサキ「!? 何だ!?」
シュウ「ああ、どうやら成功した様ですね」
セニア「成功って……まさか!? ヴォルクルス復活が!?」
シュウ「さあ、それは自分の目で確かめてきてはどうです? 私はこれで用事が済みましたので失礼しますよ」
サフィーネ「じゃ、後始末はあんた達にお願いするから。頑張ってねー」
〔敵ユニット離脱〕
マサキ「待ちやがれっ!! ……ちっ、どういうつもりだ、あいつは!」
ミオ「なんか、おなじみって感じのやりとりだね」
ヤンロン「地下神殿に急ごう。何が起きているのか確かめねば」
【戦闘マップ1終了】


サブタイトル
「凶兆」


【戦闘マップ2開始】
〔敵ユニット出現済み〕
〔味方ユニット出現〕
〔カーソル、ヴォルクルスを指定〕

[イベント「破壊神ヴォルクルス」]
ヴォルクルス「……滅ビヨ、カ弱キ者ドモヨ」
マサキ「ヴォルクルス!? マジで復活しやがったのか!?」
プレシア「うぅっ…何か、気持ち悪い……」
テュッティ「あ、ちょっと待って。確かにヴォルクルスだけど……あれは分身よ」
ヤンロン「うむ、感じ取れるプレッシャーも弱い。これなら我々でも対応できる」
????(サティルス)「これはこれは、大した自身ですな。さすがは魔装機神操者」
リューネ「誰だい!?」

〔敵ユニット出現〕
サティルス「初めまして、私の名はサティルス。ヴォルクルス教団にて大司教を務めさせて頂いております」
ティッティ「その機体は……ナグツァート!?」」
[イベント「盟友より譲り受けし咒霊機」]
サティルス「ええ、我が盟友ルオゾールより譲り受け、私が手を加えた逸品です」
マサキ「大司教とは、意外な大物のお出ましだな」
サティルス「評価を頂いた事には感謝しますが、これ以上の邪魔はさせません。貴公らには、ここで消えて頂きましょう」
マサキ「おもしれぇ……やってやろうじゃねぇか!」
セニア「ちょっと、マサキ! あんたはさっきのダメージが残ってんだから無理しないの! 一度あたしかテュッティの修理を受けときなさい!」
マサキ「……何だよ、人が気合い入れてるのに、水差しやがって」

<戦闘開始>

<マサキvsサティルス>

サティルス「なるほど……貴公がマサキ・アンドー殿ですか」
マサキ「名前を覚えても意味ねぇぜ!てめぇとはこれっきりにしてやらぁ!」

<マサキvsヴォルクルス>
ヴォルクルス「……貴様ハ……見覚エガアルナ……」
マサキ「ったく、しつこいんだよ、ヴォルクルスってのは!」

<リューネvsサティルス>
リューネ「出てきたそうそう悪いけど、すぐに退場させてやるよ!」
サティルス「さて、それはどうでしょう。甘く見ていると痛い目に遭いますぞ」

<ヤンロンvsサティルス>
ヤンロン「性懲りもなく同じ事を繰り返すか」
サティルス「その意見には私も同意します。いい加減私共の邪魔はしないで頂きたい」

<テュッティvsサティルス>
テュッティ「サティルス、と言ったわね? あなた、何を企んでるの!?」
サティルス「焦らずとも、その内わかりますよ、テュッティ殿」
テュッティ「……やっぱり、訊くだけムダだったみたいね」

<ミオvsサティルス>
ミオ「また新しい敵か。あ……ま、おんなじ顔ぶれが続くよりいいけどさ」
サティルス「随分余裕ですな、ミオ・サスガ殿。油断していると足をすくわれますぞ」

<プレシアvsサティルス>
プレシア「なんか……気持ち悪い機体」
サティルス「……剣皇の娘、でしたな。ふふ、これは面白い」
プレシア「な、何よ!?」

<プレシアvsヴォルクルス>
プレシア「うっ……何で……こんなに気持ち悪いの……」
ヴォルクルス「……コノ糸ハ……」
プレシア「っ!? 頭……痛い……」
ヴォルクルス「……ナルホド、面白イ……」
プレシア「どっか行っちゃえーっ!!」

<セニアvsサティルス>
セニア「ナグツァートの改造タイプね……差し詰めナグツァート・レイってトコ?」
サティルス「いいえ、我が機体の名はナグツァート改です。お間違えなきよう」
セニア「どっちでもいいわ。改装しても相変わらず趣味が悪いんだから」

<サティルスがダメージ>
サティルス「ほほう、お見事、と言っておきましょう。ですが、徒労でしたな。我が身はヴォルクルス様の在る限り、いくらでもその力を頂けます。ほれ、この通り」
〔サティルス、回復〕
マサキ「こいつ…不死身かよ!?」
サティルス「そう申しても過言ではありません」
マサキ「ちっ……こいつは相手にしねぇで、先にヴォルクルスを狙うしかねぇか」

<ヴォルクルス撃破・勝利条件達成>
ヴォルクルス「グゥッ……此度は……我ノ負ケヲ認メヨウ……ダガ……我ハ滅ビヌ。我ヲ喚ブ声ガアル限リ……幾タビトテ顕現シヨウ!」
〔敵ユニット撃破〕
サティルス「……申し訳ありません、ヴォルクルス様。私の力が足りぬばかりに、不名誉な思いをさせてしまいました」
マサキ「さあ、残るはてめぇだ、サティルス!!」
サティルス「……口惜しいが、今の私では貴公らにかなうべくもない。無念ですが、この場は預けさせてもらいます」
マサキ「逃げる気か!?」
サティルス「逃げるとは人聞きの悪い。計画の第1段階は達成しましたので、撤退するだけの事。それでは」
〔敵ユニット離脱〕
マサキ「ちっ……計画の第1段階だと? 連中、何を企んでやがる……?」
【戦闘マップ2終了】

【戦闘マップ3開始】

〔味方ユニット出現済み〕
リューネ「爆破完了。これでもうあの神殿は使えないよ」
マサキ「ああ……そうだな」
リューネ「あんまり、嬉しそうじゃないね?」
マサキ「まあな……サティルスって野郎、結局逃がしちまったし」
ヤンロン「計画の第1段階とか言っていたのが気になるな」
ウェンディ「ええ、かれらは何かを企んでいるみたいね」
ミオ「あんまり気にしない方がいいよ。あたし達にできる事は、全部やったんだし」
リューネ「分身とはいえ、ヴォルクルスも倒したしね」
マサキ「まあ、そうなんだがな。セニア、何か連中の動きは掴んでねぇのか?」
セニア「うん。わかってる限りではこれで終わりのはずよ。けど、ヴォルクルス教団の連中って秘密主義だから、情報はなかなか集まんないのよね」
ミオ「それがわかるのって、シュウくらいじゃないの?」
セニア「まあね」
マサキ「シュウの野郎か。あいつも何考えてやがんだろうな。ヴォルクルス教団は敵だろうが」
リューネ「どうせまた、実は……でした。とか、後で説明するんじゃない? そういうキャラなんだから、あいつ」
マサキ「納得いく説明じゃなかったらただじゃおかねぇぞ」
テュッティ「さあさあ、これでひとまずは一件落着。いつまでもこんな所にいないで、王都に戻りましょう」
ミオ「あたしとヤンロンさん、テュッティさん、それにプレシアは、別件の用事もあるしね」
マサキ「そうだな……戻るか」
〔味方ユニット離脱〕
【戦闘マップ3終了】

【シナリオエンドデモ開始】

[イベント「穏然たる者」]
????(ヨーテンナイ)「ようやく戻つたか。御主の働き振り、じつくりと見せてもらつてをつたぞ」
サティルス「これは……恐縮でございます」
????(ヨーテンナイ)「ふん……クリストフに助けられたな。あやつも何やら企んでおるやうぢや」
サティルス「……憎むべき背教者であり、我が盟友ルオゾールを手にかけた男に、加勢されたのは意外でしたが……」
????(ヨーテンナイ)「捨て置け。今しばらくは、あやつとて事は起こせまい」
サティルス「しかし、あの男が時間を稼いでくれましたので、分け身とはいえ、ヴォルクルス様の復活は成功しました」
????(ヨーテンナイ)「そこまではよい。だがその後はどうした事ぢや?」
サティルス「私めの力が至らぬばかりで……」
????(ヨーテンナイ)「たわけが。それだけではない。サティルス、御主は少しばかりしやべり過ぎのやうじやな……」
サティルス「そ、それは……申し訳ございません」
????(ヨーテンナイ)「ヴォルクルス様の眞の復活にはまだまだ時間が必要ぢやが、それを連中に悟らせてはならぬ。わざわざこちらの手の内をさらすなど、愚の骨頂であらう」
サティルス「はっ……汗顔の至りにて」
????(ヨーテンナイ)「すべては不覚、靜かに進めればよい。云ふまでもなく、攪亂<かくらん>の爲に虚言を用ゐるのもよからう」
サティルス「肝に銘じます」
????(ヨーテンナイ)「幸ひ、有象無象が何やら動き初めてをる。之を利用せぬ手はあるまい」
[イベント「嬌笑のまなざし」]
????(ヨーテンナイ)「ふふふ……實<じつ>に樂しみよな。この混亂<こんらん>が世界中をおほひ盡<つく>す、その時が……」

【シナリオエンドデモ終了】


国家あるところに戦争は絶えない
                    ―――エドマンド・バーク


地球内部の異なる位相空間に存在する世界―――
ラ・ギアス。

それは、地上とは異なる文明と、地上の科学を凌駕する
技術を併せ持つ異世界。

そのラ・ギアスでもっとも大きく、永い歴史を誇る国、
神聖ラングラン王国で、ひとつの予言がなされた。


『巨大な魔神が、ラングランを滅ぼす。
そしてそれは、ラ・ギアスに生けるもの全てに
災厄をふりまく』

その予言に対抗するため、ラングランは魔装機と呼ばれる
人型汎用兵器を開発した。

魔装機の動力は永久機関によってまかなわれ、操者の
プラーナによって、無限ともいえるパワーを引き出す。

その魔装機の内、高位の精霊との契約に成功し、
絶大なパワーを持つに至った4機の魔装機を
『魔装機神』と呼んだ。


だが、魔装機神には唯一にして最大の欠点があった。

それは、高いパワーを持つが故に、大量のプラーナを
消費する事。

ラ・ギアスの人々の中には、そのプラーナ消費に
耐えられる者は数えるほどしかいなかった。


ラングラン政府は
一大決心をし、地上から操者候補を召喚する事にした。

その中にマサキ・アンドーという、一人の少年がいた。

当初はいきなり連れてこられた事に反発していた
マサキだったが、世界の事情を知るにつれ、
ラ・ギアスを護る事に意義を見出していった。


様々な出会いと別離を経て、マサキは成長していく。

魔装機神の搭乗によって、ラ・ギアスは戦乱の地合いに
突入した。

地上をも巻き込んだ大きな戦乱。

邪神を崇めるヴォルクルス教団による騒乱。


数多の戦争は、マサキ達の活躍により、ひとまずの
収束を見た。

だが、戦いの火種はまだくすぶっていた。


そして今―――             
新たな脅威がマサキ達の前に姿を現す―――



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