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No.2
アンティラス隊発足

【シナリオデモ開始】
マサキ「あんてぃらす?」
リューネ「そう、アンティラス隊。それが正式名称なんだってさ」
クロ「ラングランの創世神話に出てくる、全てを生み出した女神のニャまねね」
マサキ「別に今まで通りでいいと思うけどなぁ」
リューネ「いつまでも『魔装機神隊』って名前じゃカッコつかないでしょ」
マサキ「そうか? 俺は結構気に入ってたけどな」
リューネ「決まったものはしかたがないでしょ。それに、空母だって配備されるし、新入隊員だって来るんだから、気分一新した感じでいいんじゃない?」
マサキ「まあ、確かにな。かなり人数が増えるんだな」
リューネ「その分、聯盟の規約に縛られるけどね」
マサキ「聯盟って、地球連邦みたいなもんでいいんだよな?」
リューネ「んー、ちょっと違うんだけど………説明しにくいなぁ」
クロ「じゃ、あたしが説明してあげる。聯盟っていうのはね、国際平和と安全の維持のために作られた組織ニャの」
マサキ「昔の国連みたいなもんか?」
クロ「作られた目的は似てるけど、組織としては全然違うわよ。歴史もニャがいし、基本的に国家間の優劣はニャいし、それに聯盟の決議には、強制力があるもの」
マサキ「強制力? 軍隊があるのか?」
クロ「少し前までは、ラングラン、バゴニア、シュテドニアス、エリアルの4ヵ国が共同で軍を提供してたけど……この前の戦争で、ほとんどうやむやにニャっちゃったから、アンティラス隊がその代わりにニャったのよ。ラングラン政府の意向もあるし」
マサキ「……ちょっと待て。そうすると俺達は、聯盟の命令で動かなきゃいけねぇのか?」
クロ「命令じゃニャくて、決議ね。許可みたいニャものよ。他国に介入する時はそれが必要にニャるの。あ、魔装機神操者とリューネは別よ。魔装機神操者には、誰も命令できニャいから。でも、それ以外のメンバーは、緊急時を除いて、聯盟の決議で動くのよ」
マサキ「緊急時ってーと……世界の危機とか、そういう時の事か」
クロ「おおざっぱにニャるけど、そういう事ね。元々魔装機神はそのために造られたんだもの。その時はアンティラス隊の指揮権は魔装機神操者に委ねられるのよ」
マサキ「何だかんだで制約があるんだな」
リューネ「アンティラス隊が、それだけ強力な組織って事よ」
マサキ「……ま、しょうがねぇか。ああ、そういや、新人が来るっての、確か今日だよな?」
リューネ「うん、辞令と一緒に挨拶回りするって話だったから、そろそろ来るんじゃない?」
シロ「あっ、ウワサをすればニャんとやら。来たんじゃニャいか?」
マサキ「だな。いいぜ、入れよ」
〔扉の開閉音〕
[イベント「よろしくお願いします!!」]
ツレイン「失礼します! ツレイン・ザン・レカニバン少尉、本日付でアンティラス隊に配属になりました! よろしくお願いします!!」
マサキ「そんなデカい声出さなくても聞こえるって。いいから入れよ」
ツレイン「はっ! 失礼します!」

ツレイン「マサキ・アンドー殿と、リューネ・ゾルダーク殿であらせられますか?」
マサキ「あらせられるかどうかは知らねぇが、俺がマサキだよ」
リューネ「問われて名乗るもおこがましいが、リューネ・ゾルダークたぁ、あたしの事さ」
マサキ「なんだそりゃ。歌舞伎か?」
リューネ「そ、青砥稿花紅彩画、通称白波五人男のセリフ」
マサキ「詳しいな、お前」
リューネ「マサキも知ってるくらいだし、有名でしょ」
マサキ「ま、いいや。つーわけだ、よろしくな、ツレイン」
ツレイン「はっ! 今後とも、ご指導、ご鞭撻のほどよろしくお願いするであります!」
マサキ「……さっきから、堅っ苦しいなぁ。もっと肩の力を抜けよ」
ツレイン「はっ! わかりました! 粉骨砕身、努力するであります!」
マサキ「……ちっともわかってねぇ」
リューネ「じゃ、まずはあんたの腕前、見せてもらおうかな」
ツレイン「腕前……と言いますと?」
リューネ「魔装機の腕に決まってるでしょ」」
ツレイン「は、はあ……しかし、どうやって……」
リューネ「格納庫行って動かしてみせてよ」
ツレイン「いいのでありますか?」
リューネ「当然。もうあんたはアンティラス隊の一員なんだから。それに魔装機、乗ってみたいでしょ?」
ツレイン「もちろんであります!」
リューネ「じゃ、決まり。格納庫に行こ」
マサキ「それはいいけどよ……」
リューネ「ん? どうしたの?」
マアキ「ツレイン、だっけ? その堅苦しい喋り方は、マジで何とかしろ。こいつは命令だ」
ツレイン「わかりました!」
マサキ「……返事はいいんだよな」

セニア「あ、マサキ、リューネ」
マサキ「……お前、大抵魔装機のトコにいるよな」
セニア「当然でしょ。整備の仕事は忙しいの」
リューネ「仕事がなくてもいるクセに」
セニア「それはそれとして、もしかしてその子、新人?」
マサキ「おっと、そうだった。えーと、ツレイン……何だっけ?」
ツレイン「ツレイン・ザン・レカニバン少尉であります!」
マサキ「コラ。あります、は禁止だ」
ツレイン「わかりました! では、改めて……ツレイン・ザン・レカニバン少尉です!」
セニア「セニア・グラニア・ビルセイア。よろしく」
ツレイン「はい! よろしくお願いするでありま……もとい、お願いします」」
セニア「ふふ、変な子。やっぱ、あたし達のトコに配属されるだけの事はあるわね」
マサキ「はあ? そりゃどういう意味だよ?」
セニア「あれ? 知らないの? アンティラス隊に配属される操者って、基本的に変わり者ばっかりよ」
ツレイン「…………」
セニア「あ、ごめん、ツレイン、あんたの事を悪く言うつもりじゃなかったんだけど」
ツレイン「いえ、いいんです。事実ですから。覚悟はしてました」
マサキ「変わり者って……どういう意味だよ?」
セニア「要するに、色々と問題抱えてる人間が多いって事。能力的には優秀なんだけどね」
マサキ「んー……性格とかに問題ありって事か。ま、別にいいんじゃねーの?」
クロ「性格ニャんて言い出したら、マサキだって人の声言えニャいもんね」
マサキ「うるせぇ」
セニア「それで、格納庫に来たって事は、見学? それとも試乗?」
マサキ「試乗の方だ。いけるか?」
セニア「大丈夫、いつでもいけるよ。ツレイン、あんた総搭乗時間は?」
ツレイン「シミュレータで200時間、ブローウェルに50時間です」
セニア「んー、士官学校出たてかぁ。ま、動かすくらいはできるか。精霊相性は……炎系かぁ。それじゃレオゲイラでテストしてみましょうか」
マサキ「レオ……何だって?」
セニア「レオゲイラ。ウェンディがアンティラス隊専用に開発した新型魔装機よ」
マサキ「ウェンディが? いつの間に……」
セニア「もちろん、あたしも手伝ったけどね」
マサキ「ん? 待てよ……確か元々魔装機って、16機が基本だって話、してなかったか? 17番目の魔装機なんて、まるでイスマイルみてーじゃねぇか」
セニア「基本理念が違うわよ。イスマイルは魔装機神を超えようとして造られた魔装機でしょ。レオゲイラはジェイファーの後継機よ」
マサキ「後継機? じゃあ、ジェイファーはどうしたんだよ?」
セニア「色々と問題が見つかったから、再調整中。こういう問題があるから、予備の魔装機は常に必要なの」
マサキ「……てことは、まさかサイバスターの予備なんてのも用意してんのか?」
セニア「まさか。魔装機神は狙って造れるようなちゃちなものじゃないわよ。高位の精霊との契約なんて、そう簡単にできる事じゃないんだから。……いつかは挑戦してみたいけどね」
マサキ「さらっと怖い事言うな」
セニア「怖いって、何がよ?」
マサキ「お前にゃデュラクシールって前科が……あっと!! わ、わりぃ……前科なんて言い方は良くねぇな……あー、なんだ、その……」
セニア「気にしなくていいわよ。あたしだって、デュラクシールの件は忘れた事なんてないんだから。だけど、失敗したからって、それで引き下がってちゃ前に進めないでしょ。あたしだって魔装機設計者の端くれ。いつかは魔装機神を造りあげたいと思うのは当然よ。もちろん、精霊の意志を尊重する、本物の魔装機神をね」
ツレイン「す……素晴らしい! さすがはセニア様!」
マサキ「ああ、ま、確かに大したもんだ。えらいな、セニアは」
セニア「ちょ、な、何よ、二人して。おだてたって何も出ないからね。そ、それよりほら。ツレイン、あんた試乗するんでしょ?」
ツレイン「あ、そうでした! では、レイゲイラに乗り込ませて頂きます!」
セニア「じゃ、ここを覗いて網膜登録してね。後、何でもいいから喋って。声紋も登録するから」
ツレイン「わかりました!」
マサキ「ん? 何やってんだ?」
セニア「セキュリティ強化したのよ。アンティラス隊は独立部隊になるんだから、当然でしょ」
リューネ「あー、なるほど」
セニア「ま、魔装機神やヴァルシオーネには元からあるから大丈夫だけど。OK、登録完了したわ。それじゃ、ちょっと実戦に出てみましょうか」
ツレイン「わかりました! ……って、実戦って、その、実際に戦う意味の実戦ですか!?」
セニア「うん。ついさっき、デモンゴーレム退治を依頼されたから、ちょうどいいかなって」
マサキ「ああ、なるほど。そいつはいいな」
リューネ「うんうん。実戦に勝る訓練なしってね」
ツレイン「え? ええっ!?」
リューネ「大丈夫。ちゃんとあたし達がフォローしてあげるから」
マサキ「よっしゃ、行くか」
ツレイン「ええええーっ!?」
マサキ「文句言う前に動け」
ツレイン「は……はい、わかりました!」
マサキ「じゃ、俺はサイバスターで……」
ウェンディ「あ、マサキ。サイバスター使うの?」
マサキ「よう、ウェンディ。そのつもりだが……何か問題あるのか?」
ウェンディ「ごめんなさい、今ちょっとサイバスターは定期点検中なの。オーバーホールしてるから、今日は使えないのよ」
マサキ「そっか……じゃ、しょうがねぇな。久しぶりにジャオームにでも乗るか。あっちはいけるんだろ?」
ウェンディ「ええ、ジャオームなら大丈夫。まだゲンナジーは戻ってないし」
マサキ「んじゃ、ちょいと借りていくぜ」
ウェンディ「デモンゴーレム退治ね? 聞いてるわ。頑張ってね」
マサキ「おう!」

ラングラン郊外
【シナリオデモ終了】


サブタイトル
「アンティラス隊発足」


【戦闘マップ開始】
〔味方ユニット出現〕
〔敵ユニット出現〕

ツレイン「で、デモンゴーレムが……」
マサキ「何だ、1匹だけかよ」
セニア「あれ? 報告だと、5匹って話だったけど……」
リューネ「じゃ、あたし達は周囲を警戒しときましょ」
マサキ「だな。ツレイン、そいつの始末はお前に任せるぜ」
ツレイン「し、しかし、いきなりは、その……」
セニア「心配しないで。基本性能が違うから、普通にやれば負けないって」
リューネ「そうそう。わざと背中を見せたりしない限り大丈夫」
ツレイン「……わ、わかりました! ツレイン・ザン・レカニバン少尉、吶喊します!!」
〔マサキ、味方から第3軍へ〕
〔リューネ、味方から第3軍へ〕

〔ツレイン、デモンゴーレムへ接近〕
セニア「あんまり傷付けないでよ。危なくなったら、あたしのノルス・レイで修理してあげるから」
ツレイン「了解です!」
<戦闘開始>

<2PP>

〔レーダー反応〕
クロ「マサキ! 精霊レーダーに反応が!」
マサキ「おっ、どうやら残りのデモンゴーレムがみてぇだな」
リューネ「数は……4匹ね。後5分位でここに来るよ」
ツレイン「ええっ!?」
マサキ「心配すんな。そいつらの相手は俺達がやってやる」
セニア「そういう事。ほら、ちゃっちゃと片付けちゃいなさいよ」
ツレイン「初心者に無茶言わないでくださいよ」
マサキ「誰だって最初は初心者なんだよ! こんだけ弱いヤツが相手なんだから、お前は恵まれてるって思え!」
ツレイン「うう……魔装機操者の人達って無茶苦茶ですね」
セニア「はいはい。文句言ってないでさっさと片付ける」
ツレイン「わかりました!」

<デモンゴーレム撃破or3PP・敵増援1出現>
※※デモンゴーレム撃破の場合、セリフ追加※※
ツレイン「や、やった!!」
セニア「うん、まあ初めてにしては上出来かな」
マサキ「ああ、思ったより筋がいいぜ」
ツレイン「あ、ありがとうございます!」
〔敵ユニット撃破〕
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

〔敵ユニット出現〕
リューネ「来た来た」
マサキ「よっしゃ、それじゃ俺達もやるか」
リューネ「そうだね」
〔マサキ、第3軍から味方へ〕
〔リューネ、第3軍から味方へ〕


<ツレインが戦闘(先攻)>
ツレイン「い、いきますっ!! うおおぉぉぉっ!!」

<ツレインが戦闘(後攻)>
ツレイン「うわっ!? く、来るっ!?」
マサキ「落ち着け! 一撃でやられたりしねぇよ!」

<マサキが撃破される>
マサキ「あいたたた……」
ツレイン「大丈夫ですか、マサキ殿?」
マサキ「あー……い、今のは悪い見本だ」
ツレイン「なるほど、身を挺して教えてくださったんですね! ありがとうございます!」
マサキ「お、おう……まーな」

<リューネが撃破される>
マサキ「おい、リューネ! 何やってんだよ!」
リューネ「ちょっとね、思うところがあってわざとやられてみただけ」
セニア「わざとって何よ! 修理するのはあたし達なんだからね! 余計な仕事増やさないでよ」

<セニアが撃破される>
セニア「あれ? こんなはずじゃ……」
マサキ「どうした、セニア。腕が鈍ってんじゃねぇのか?」
セニア「違うわよ! ちょっと計算ミスっただけ!」

<ツレインが撃破される>
ツレイン「うわっ!? た、助けてくださいっ!」
マサキ「慌てるな! 脱出装置が自動的に作動する!」
ツレイン「えっ? うわっ! た、助かった……」
セニア「もう、何やってんのよ! 修理代、あんたの給料から差っ引くからね!」
ツレイン「そ、そんな……」

<敵全滅・勝利条件達成>
マサキ「これで終わりだな」
リューネ「うん、もうレーダーに反応はないよ」
セニア「じゃ、戻りましょ」
ツレイン「了解しました!」
【戦闘マップ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

マサキ「それにしても、デモンゴーレムはいなくなんねぇよなぁ」
セニア「この間まで戦争で使ってたヤツもいるんだし、しょうがないでしょ。それに、この間のヴォルクルス教団の事もあるし……」
マサキ「サティルスとかいうヤツか……連中が関係してるのか?」
セニア「今回のは関係ないみたい。どっかの術者が、土木工事用に召喚したんでしょ」
マサキ「召喚したんなら後始末しろってんだよ」
セニア「あたしに言わないでよ。それより早く戻って報告書書かないと」
リューネ「そういや、デモンゴーレム退治って、どこが依頼してきたの?」
セニア「治安局。特別報酬出すからって。といっても、1万クレジットだけどね」」
リューネ「相変わらずアルバイトみたいだね」
セニア「アンティラス隊が正式に発足したら、こういうのもっと増えると思うよ」
マサキ「……つまりそれは、ラングラン政府からの資金援助がなくなるって事か?」
セニア「完全になくなるワケじゃないけどね。でも、ほぼ独立採算制になるのは間違いないわ」
ツレイン「……ウワサは本当だったんですね」
セニア「ありゃ。士官学校にまでこの話、広まってるの?」
ツレイン「はい、それなりに」
セニア「ああ、それじゃ志願者も減るわよね」
ツレイン「自分は志願しました」
セニア「……やっぱりあんた、ちょっと変よ。苦労するのがわかってて志願したの?」
ツレイン「自分は、先の戦いでの魔装機神隊の活躍を聞いて、憧れていましたから」
リューネ「憧れ? あたし達に?」
ツレイン「はい!」
リューネ「自分で言うのも何だけど、ラングラン軍と問題起こしたりもしてるのに?」
ツレイン「いえ、それもラ・ギアス全体の大義のためと聞いています。それは大事な事です。もちろん、自分はラングランを愛しておりますが、不正は正さねばなりません」
マサキ「だから、堅っ苦しいんだよ、お前は」
セニア「ま、志願してくれたのは、それはそれでありがたい事だけどね。それより、そろそろラングランに戻りましょ。報告書出さないと報酬がもらえないんだから」
マサキ「おっと、そうだな。戻るか」
【シナリオエンドデモ終了】


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