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No.3
進水式

【シナリオデモ開始】
ベッキー「やあ、お帰り。デモンゴーレム退治、お疲れさん」
マサキ「ベッキー! お前、いつ戻ったんだ?」
ベッキー「ついさっきね。いやあ、残念だったよ。デモンゴーレム退治、あたしも手伝いたかったんだけどねぇ」
セニア「……わざとらしいわね。ホントはもっと前に戻ってたんじゃないの?」
ベッキー「ま、まさか。ハハハ……そんなワケないじゃないのさ」
ミオ「やー、諸君、ご苦労さん!」
リューネ「ミオ、あんたも戻ってたの?」
ミオ「うん、ベッキーさんと一緒にね。デモンゴーレム退治に行くって聞いたから、ベッキーさんと一緒に隠れてた」
ベッキー「あっ、こら、ミオ! バラすんじゃないよ!!」
セニア「あーっ、やっぱり!」
ミオ「まあまあ、留守番も必要でしょ?」
マサキ「何言ってやがる。デモンゴーレムを相手にすんのが面倒臭かっただけだろーが」
ミオ「うん」
マサキ「正直に言やあいいってもんじゃねぇ!」
ツレイン「ミオ・サスガ殿とレベッカ・ターナー殿ですね! 自分は……」
ベッキー「ああ、聞いてるよ。レカニバン少尉、だろ? ベッキーでいいよ」
ツレイン「はっ! では、ベッキー殿、自分もツレインと呼んで頂いて結構であります!」
ベッキー「……硬いねぇ、あんた」
ミオ「あたしもミオでいいよ。歳、そんなに変わらないよね?」
ツレイン「自分は15歳です」
ミオ「そっか、じゃあたしの方が一つ年上なんだ。プレシア以外の年下なんて初めてだよ」
ツレイン「よろしくお願いします、先輩!」
ミオ「先輩……いい響き……ね、もっかい言って!」
ツレイン「は、はあ……よろしくお願いします、先輩」
ミオ「おう! 任せなさい、先輩! ところでさ、あんたのその髪型って、わざわざセットしてんの?」
ツレイン「え? これですか? いえ、これは生まれつきのクセッ毛で」
ミオ「んー……ちょっと、片膝立てて、腕を下げて、前でクロスしてみてくれる?」
ツレイン「は? えーと……こ、こうですか?」
ミオ「そうそう。それで力を込めてる表情して」
ツレイン「は、はぁ……ふんっ!!」
ミオ「ををっ! これで髪が波打てば完璧っ!」
リューネ「隣にランシャオがいると、さらに良し、だね」
ミオ「わかってるね~、リューネさん」
ツレイン「あ、あの~……これ、どういう意味があるんですか?」
ミオ「あー、説明すると色々問題が起きるからそこはスルーして。うん、満足したからもういいよ」
ツレイン「は、はぁ……」
ミオ「次までに、髪を波打たせる事ができる様になる事。これ、宿題ね」
ツレイン「ええっ!? それは無理ですよ」
ゲンナジー「……また無茶を言ってるな」
マサキ「うおっ!? ゲンナジー、いたのか?」
ゲンナジー「ああ、ミオと一緒に戻ってきた」
ミオ「さすが、歩くステルス、ゲンちゃん! いい登場の仕方だねっ!」
ツレイン「し、失礼しました! ゲンナジー殿!」
ゲンナジー「気にするな。もう慣れた」
ミオ「ところで、新人ってツレインだけ?」
リューネ「確か、予定では明日、空母と一緒に何人か配属になるはずだよ。辞令、読んでないの?」
ミオ「読んでないよ。訊いた方が早いもん」
リューネ「威張るトコじゃないんだけどね」
ミオ「空母ってさ、どんな感じのヤツなの? 加賀? 大鳳? エセックス? エンタープライズ?」
リューネ「……それって、大昔の空母の名前だろ。そういうのとは違うの」
セニア「これからあたし達の生活の場になるんだから、気になるのもわかるな」
マサキ「明日は進水式だろ。明日になりゃ嫌でもわかるさ」

[イベント「進水式」]
マサキ「こいつか……思ったよりもでけぇな」
リューネ「そりゃ、魔装機が16体以上格納できるんだから、これぐらいなくちゃ」
????(ブラッドロイ)いやいや、お嬢さん。この空母は最大で30体まで格納できるんだよ」
リューネ「へぇ、そりゃすごい……って、おじさん、誰?」
????(ブラッドロイ)「ああ、失礼、俺は……」
????(シャリアン)「父さん! またそんなところで油売って! みんな待ってるんだから早く来なさい!」
????(ブラッドロイ)「ああ、こら、シャーリー。引っ張るな。こちらの方達は……」
????(シャリアン)「シャーリーって呼ばない! そんなの後でいいから、早く来い!」
〔絞る音〕
????(ブラッドロイ)「痛い、痛い! 耳はやめろ、耳は!」
ミオ「お待たせ! タコ焼き買ってきたよ。……ところで何、あの二人?」
リューネ「軍服着てたから、軍の関係者だと思うけど……」
セニア「あ、ほら、進水式始まるよ。あたし達も並ばないと」
マサキ「あー、めんどくせぇなぁ」
セニア「ほら、しゃきっとする! お偉いさんも、いっぱい来てるんだからね。悪い印象もたれない様にしないと」
クロ「今後の部隊運営に色々と支障が出るってワケね」
セナイ「そういう事。ほら、行くわよ」
マサキ「へい、へい」

クィンティヌス「かけまくもかしこき、諸神達のひろまえに、かしこみかしこみももうさく……」
マサキ「なあ、セニア」
セニア「何?」
マサキ「あそこで祝詞あげてんのって、もしかしてお前が前に言ってた又従兄弟の国王ってヤツか?」
セナイ「うん、お祖父さんの兄弟の孫。第289代ラングラン国王、クィンティヌス陛下だよ」
マサキ「若いな」
セニア「確か……まだ21歳のはず。ヒゲなんて生やしてるけど、似合ってないわね~」
マサキ「ぷっ!」
????(シャリアン)「そこ! 静粛に!」


マサキ「やっと終わった……何がすぐ、だよ。30分はかかったぞ」
セニア「あたしのせいじゃないわよ。今度の首相があんな演説好きだとは知らなかったわ。データ更新しなきゃ」
リューネ「へぇ、あのおじさんが首相だったんだ。何か、軽薄そうだったけど」
セニア「ついこの前総裁選で選ばれたの。ハト派だから、あんまりあたし達にはいい相手じゃないよ」
ミオ「それって、あたし達を厄介者扱いしてる一派って事?」
セニア「まあ、そういう事ね。空母も完成して、予算も取られなくなって大歓迎って様子だったし」
ミオ「なーんか、やな感じ」
ツレイン「ラングランの皆が皆、そうだとは思わないでください!」
ミオ「わかった、わかったから。暑苦しいのはやめてってば」
ツレイン「……すみません、つい」
テュッティ「あっ、いたいた! 探したのよ、みんな」
マサキ「おっ、テュッティ。そっちは終わったのか?」
テュッティ「ええ、後で報告するけど、できるだけむしり取ってあげたわ」
リューネ「ははっ、さすがテュッティ。そういうトコは情け容赦ないね」
デュッテョ「そうそう、みんなに紹介しなきゃ。新型空母の艦長と副長よ」
ブラッドロイ「館長を務めます、ブラッドロイ・ザン・ベリファイと大佐です。よろしく」
シャリアン「同じく副長の、シャリアン・ザニア・ベリファイト少佐です。よろしくお願いします」
リューネ「あ、さっきの……」
シャリアン「あら、あなた達……」
ブラッドロイ「あの時はちゃんと説明できなかったが、あれはいい艦だぞ」
ベッキー「そうだね。乗り心地は良さそうだ。なんつってもでっかいのがいいよ。気に入った!」
ブラッドロイ「そう言ってもらえると嬉しい。そうだ、あの空母に、君達で名前を付けてくれないか」
マサキ「何だ、まだ決まってなかったのか?」
エニア「こういうのは、メインクルーが決める慣習なのよ。何かいい名前ない?」
テュッティ「そうね……トーゴーなんてどう?」
マサキ「トーゴー? 何だそりゃ?」
テュッティ「え? マサキ、日本人でしょ? 知らないの? アドミラル・トーゴー」
マサキ「何のこっちゃ?」
ミオ「東郷平八郎だよ。日露戦争の連合艦隊司令長官」
マサキ「……知らね。俺、歴史は苦手なんだよ」
ミオ「テュッティさん、ラングランではどうだか知らないけど、日本じゃ戦艦や空母には人の名前付けないよ」
テュッティ「あら、そうなの?」
ミオ「東郷元帥が乗ってた戦艦なら、三笠って名前だよ」
マサキ「……お前、よくそんな事知ってるな」
センビア「ラングランでも、艦に人の名前付ける風習はないなぁ。神話からとった名前が多いと思う」
ディッティ「だったら、フリングホルニにしましょう」
マサキ「ふ……ふりんぐ?」
テュッティ「フリングホルニ。北欧神話に出てくる巨大な船の名前よ」
マサキ「フリングホルニ……ねぇ。まあ、テュッティらしいネーミングで、いいんじゃねぇの?」
リューネ「うん、それいいんじゃない?」
ミオ「あたしも賛成」
テュッティ「艦長はどう思います?」
ブラッドロイ「ああ、いいんじゃない」
シャリアン「!」
〔絞る音〕
ブラッドロイ「あいてっ!?」
テュッティ「? どうかしましたか?」
ブラッドロイ「あ、ああ、いや、いい名前ですな。フリングホルニ、これでいきましょう」
〔警報〕
〔画面、赤に明滅〕

マサキ「おっと! 何だ!?」
テュッティ「敵襲よっ!」
マサキ「敵? 戦争は終わったのにか?」
マサキ「魔装機の反応……多分テロリストよ」
リューネ「間違いなさそうだね」
マサキ「ちっ、どいつもこいつも、テロだ何だと……ぶちのめしてやらぁ!」
【シナリオデモ終了】


サブタイトル
「進水式」


【戦闘マップ開始】
〔味方戦艦出現済み〕
〔味方ユニット出現済み〕

テュッティ「敵の狙いは……空母ね」
ブラッドロイ「すまんが、この艦はまだ艤装が済んでいない。攻撃はおろか、動く事もままならん。援護を頼む」
マサキ「了解した!」
ベッキー「なんだい、そのデカいのはハリボテかい?」
セニア「今はそれに近いわ。機関部もまともに動いてくれないから、装甲も薄いの。普通の攻撃でも大ダメージよ。とにかく空母に近づけちゃダメよ!」
クロ「来た!!」
〔敵ユニット出現〕
オンガレッド「ふん……魔装機神がいたか」
ドレップ「当てが外れましたな」
オンガレッド「気にするな。このスヴェンドの機動力なら、包囲網をくぐり抜け、空母に接近するも容易」
ドレップ「なるほど、さすがは執友オンガレッド」
オンガレッド「当然の事だよ。他の執友達には攪乱を命じてある。私とお前の二人で空母を沈める。いいな?」
ドレップ「了解」
セニア「あの魔装機……新型ね! 記録しとかなきゃ!」
マサキ「新型って……どこの国のだ?」
セニア「見ただけじゃわかんないけど……シュテドニアスでもバゴニアでもなさそうね。あ、もちろんラングランじゃないわよ」
マサキ「……見ただけでそこまでわかってるじゃねぇか」
セニア「ウェンディ、どう思う?」
ウェンディ「もしかすると……」
セニア「心当たりでもあるの?」
ウェンディ「はい。ただ、確信は持てませんけど」
セニア「情報不足って事ね。じゃ、ともかく録画、録画! 他のみんなも、ちゃんと記録しといてよ!」
テュッティ「セニア様、目的がずれてますよ。今は空母を護るのが先決です」
セニア「あっと、そうだった!」
オンガレッド「さて、闘いの前に自己紹介させてもらおうか。私の名は、オンガレッド・キレシナ。絶対民主主義復古を目指す、霍奕の細胞の委員長だ」
マサキ「こいつ……開放回線で前口上かよ?」
オンガレッド「君達も自分が狙われる理由くらいは知っておきたかろう? 我々は、階級主義に抑圧された民衆を解放し、絶対焚きな平等を目指すものだ。故に、その障害となるアンティラス隊と親切空母を排除する事に決定した」
マサキ「いくら屁理屈こねても、力に訴えてる時点で説得力がねぇんだよ!」
オンガレッド「では、君達も力で解決するという点では我々と同様だな」
マサキ「有無を言わさず仕掛けた側が説教垂れんなっ!」
<戦闘開始>

<2EP>

オンガレッド「さて、ほどよく散開陣も完成した。そろそろ私達の出番だ。いいな?」
ドレップ「承知!」

<3PP>
ブラッドロイ「あの新型の動き……気になるな」
シャリアン「今さら何を言ってるんです。あいつらは私達を狙ってるに決まってるじゃないですか」
ブラッドロイ「いや、それはそうなんだがな、何というか……ただのテロリストにしては動きがよすぎんか?」
シャリアン「……言われてみれば」
ブラッドロイ「だろ。あいつらが戦術を熟知していると仮定して、シミュレーション仕直してみろ」
シャリアン「は、はい」

<3EP>
シャリアン「出ました! 敵の目的は……強行突破による白兵攻撃です!」
ブラッドロイ「やはりな……全員に伝えろ! 空母を護る防衛ラインを形成しろと!」
リューネ「防衛ライン? つまり、ZOCを使えって事かい?」
マサキ「そういう事だ。あの新型、かなりの機動力と白兵力がある。戦線を突破されて空母に取り付かれたら、あっという間に沈められるぞ!」
ツレイン「あの、ZOCって、ゾーン・オブ・コントロールのZOCですか?」
セニア「そうよ、士官学校で習ったでしょ?」
ツレイン「あ、はい。ただ、シミュレータ用語だとばかり思ってました」
ミオ「考え方が逆よ。シミュレータシステムは、実戦に対応するために作られたものなんだから。敵が近くにいちゃ素通りできないのは今までの戦いでわかったでしょ?」
ツレイン「確かに……勉強になります!」

<ツレインが戦闘>
ツレイン「くっ……なんて敵意とプレッシャーだ……演習と違う……」
テュッティ「ツレイン、心拍数が上がってるわよ! 落ち着いて!」
ツレイン「は、はい! 何とかやってみます!」

<ドレップと戦闘>
ドレップ「我らの理想を阻むもの……容赦せん!」

<マサキvsオンガレッド>
マサキ「こいつ……やたら動きがいいじゃねぇか!」
オンガレッド「これが魔装機神……ウワサほどとは思えんな」

<セニアvsオンガレッドorドレップ(戦闘後)>
セニア「この感じ……少しラングランの魔装機に似てる? もしかすると……」

<ブラッドロイがダメージ>
ブラッドロイ「いかん! 機関部にダメージが!」
シャリアン「脱出しましょう、艦長!」
ブラッドロイ「くそっ、せっかく手に入れた俺の艦が……」
(→ GAME OVER

<オンガレッド撃破>
※※既にドレッブ撃破の場合のセリフ※※
オンガレッド「ここまでか……思ったよりは、いい戦い方をする。撤退するぞ!」
※※まだドレッブ健在の場合のセリフ※※
オンガレッド「むっ……やるな。油断したとは思いたくないが……ドレップ、後は頼む」
ドレップ「了解」
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

〔敵ユニット離脱〕

<ドレップ撃破>
※※既にオンガレッド撃破の場合のセリフ※※
ドレップ「失敗か。撤退」
※※まだオンガレッド健在の場合のセリフ※※
ドレップ「くっ、しまった!」
オンガレッド「後は私に任せて撤退しろ、執友ドレップ」
ドレップ「お願いします!」
※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

〔敵ユニット離脱〕

<オンガレッド&ドレッブ撃破・勝利条件達成>
※※まだ敵健在の場合のセリフ※※
〔敵ユニット離脱〕
※※※※※※※※※※※※※※※※※

【戦闘マップ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

ブラッドロイ「まったく、とんだ進水式になったものだ」
シャリアン「皆さん、ありがとうございます」
マサキ「礼なんて要らねぇよ。俺達は自分の家を護っただけだからよ」
シャリアン「え? 家?」
ミオ「だって、あたし達、これからここに住むんでしょ?」
シャリアン「ああ、そういう事ですか。家……そうですね、この艦は私達の家……」
ブラッドロイ「ちぇっ、俺の艦なのに……あいてっ!!」
ミオ「えーと……さっきから気になってたんだけど、シャリアンさん、何でいっつも艦長をつねるの?」
シャリアン「えっ? あ、その、これは……見てたんですか?」
ミオ「当然」
マサキ「そうなのか? 俺は全然気付かなかったけど……」
ミオ「唐変木は置いといて。艦長と副長って夫婦?」
シャリアン「はあっ!? 私が? このおっさんと?」
ブラッドロイ「おっさんはひどいだろう、実の父に向かって」
ミオ「あー、親子だったんだ」
シャリアン「……恥ずかしながら」
ブラッドロイ「俺は誇りに思ってるんだがなぁ」
マサキ「親子で艦長と副長って……そういうもんなのか」
セニア「たまにあるわよ。戦士階級は世襲が一番多いし」
ミオ「ところでシャリアンさんっていくつ?」
シャリアン「私? 22歳だ」
ミオ「うわっ! そんな若いんだ。ウェンディさんと同い歳ぐらいだと思ってた」
シャリアン「ウェンディさんって……あの練金学士の? ちょっと待って、私が30代に見えるってのか!?」
ウェンディ「あのう……私、30までにはまだ少し猶予があるんですけど……」
シャリアン「えっ!? ひゃっ!? う、ウェンディさんん!? い、いいえ、今のはその、計算ミスというか、つい口から出ちゃったというか……」
マサキ「ウェンディ、そんなの気にすんなよ。大体ウェンディは、年相応に見えねぇんだから」
リューネ「うんうん。若いよね、見た目とか、色々」
ウェンディ「そ、そうかしら? ありがとう」
シャリアン「あー、では少し艦内を案内しよう。付いてきてくれ」

シャリアン「ここがフリングホルニのブリッジだ」
セニア「かなり自動化されてるみたいね」
シャリアン「最悪の場合、一人でもある程度は操作可能だ。普段は6人ほどが詰める形になる」

シャリアン「ここはブリーフィングルーム。同じ施設は後2箇所あるが、普段はここを使う」
ミオ「広いねー。50人は入れそう」
シャリアン「立ち見も入れれば、全クルーの集合も可能だ」
ベッキー「クルーは何人いるんだい?」
シャリアン「今のところ、家族も含めて60名ほどだ」
ベッキー「家族?」
シャリアン「アンティラス隊は一つの国家と同じだ。ならば、家族で乗艦するのは自然だろう」
ベッキー「ふうん、なるほどね」

シャリアン「ここは休憩所。休憩す津田。同様の施設は艦内に後三つある」
ミオ「へぇ、ゆったりできそう。区画スペースもあるんだ。マンガ喫茶みたい」
シャリアン「戦士にとって休息は重要だからな」
マサキ「おおっ、この椅子、ふかふかだぜ」
リューネ「あれって、ホロテレビだよね? デカいなぁ」
ベッキー「おや、保存庫には酒も入ってるじゃないか。しかもバーボンまであるよ。嬉しいねぇ」
シャリアン「気に入ってもらえた様で何よりだ」
ミオ「個室もあるんでしょ?」
シャリアン「もちろんだ。全員分を紹介している時間はないが、2000名分の個室は用意してある」
ベッキー「2000って……クルーは60になんだろ?」
シャリアン「避難民の収容など、非常事態に備えての数だ。他にどこか見ておきたい設備はあるか?」
セニア「あ、だったら田瀬奈執。デュカキスは運び込んでるんでしょ?」
シャリアン「デュカキス? ああ、あのコンピュータの名前ですか。確かセニア様お手製の」
セニア「そ。接続とか、自分で確認したいし、ちょっと調べる事もあるから」
シャリアン「では、案内しましょう。こちらです」

シャリアン「ここが電算室になります」
セニア「あったー! デュカキス、元気してた!?」
シャリアン「……ウェンディさん、セニア様はコンピュータと会話できるんですか?」
ウェンディ「ふふ、単なる愛情表現よ」
シャリアン「……変わり者だとは聞いていましたが、ホントだったんですね」
セニア「ウェンディ! ちょっと来て。さっきの魔装機のデータ、チェックしたいの」
ウェンディ「あ、はい」
セニア「これなんだけどさ……ほら、やっぱりエリアル王国じゃない?」
ウェンディ「ええ、間違いありませんね」
マサキ「何だ? さっきのテロリストが使ってた魔装機か?」
セニア「うん、そう。設計思想といい、仕上げの良さといい、エリアル王国製に間違いないわ」
マサキ「エリアル王国……どこにあったっけ?」
ウェンディ「シュテドニアスとバゴニアに挟まれた島国よ」
マサキ「あー、うっすらと記憶にある様な」
セニア「シュテドニアスが使ってたジンオウやダイオンは覚えてるでしょ? あれってエリアル王国が開発したもので、シュテドニアスはライセンス生産してたの」
マサキ「へぇ……あの2体は結構強かったぞ」
ウェンディ「エリアル王国は、武器の輸出で財貨を稼いでいるの」
マサキ「……何だそりゃ。死の商人かよ」
セニア「まあ、平たく言えばね。でも、作ってる製品はなかなかの優れものなのよ」
ウェンディ「機能美に満ちてますからね。私も参考にする事があります」
セニア「部品の精度も高いしねー。職人芸の極みって感じで」
ウェンディ「匠の国って異名は伊達じゃありませんねぇ」
マサキ「……変な話題で盛り上がるな、二人共」
【シナリオエンドデモ終了】


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