TOP PAGEへ

No.37
どきっ☆男だらけの戦闘シーン

【シナリオデモ開始】
テュッティ「わざわざ迎えに来てくれたのね」
ヤンロン「手間をかけたな。すまない」
マサキ「ヤンロン、テュッティ!」
ミオ「良かった……元気になって」
ヤンロン「心配をかけてしまったが、もう大丈夫だ」
テュッティ「今すぐ実戦に出られるわ。すごく調子がいいの」
マサキ「おいおい、ホントに大丈夫なのかよ? ついさっきまで病人だったくせに」
ヤンロン「ポゼッションの副作用だからな。だが、そのお蔭で色々と得るものもあった」
テュッティ「ええ、ガッドの心を理解したつもりよ」
ヤンロン「そういえばマサキはポゼッションを体得したらしいな」
マサキ「ああ、まあな。けど、さすがにプラーナの消費が激しくてよ。ここぞって時にしか使えねぇが」
テュッティ「私達はまだその境地にまでは達せてないけど、プラーナのレベルアップはできたわ」
ヤンロン「ポゼッションか……確かにあれは強烈な体験だった」
テュッティ「ええ、何だか世界と一体化した様な……」
ヤンロン「ああ、精霊の意志を垣間見る事ができたのは得難い経験だった。できる事なら、使いこなせる様になりたいものだが……」
イブン「二人共、焦るでないぞ。精霊との会話はできる様になったんじゃ。いずれ、ポゼッションも自由に扱える様になろう」
テュッティ「イブン様、色々とお世話になりました」
イブン「気にせんでええ。精霊の意志を代行したに過ぎんよ」
ヤンロン「そう言ってもらえると助かります。ところでマサキ」
マサキ「ん?」
ヤンロン「あれから、何か変わった事は起きていないか?」
マサキ「そうだなぁ……。ザッシュとファングが戻ってきた事ぐらいかな」
テュッティ「シュテドニアスに動きはないのね?」
セニア「今のところ表だってはね。けど、オンガレッドが色々と何かやってるのは確かよ」
テュッティ「オンガレッドがシュテドニアスにいるの?」
セニア「あ、そうか。その辺は知らないんだっけ」
ギド「二人には私から色々説明しておこう。フリングホルニの資料室に来てもらえるか?」
テュッティ「そうね、そうしましょうか」
ヤンロン「わかった、教えてくれ」
マサキ「俺達も艦に戻るか。色々世話になったな、イブン婆さん。ありがとよ」
イブン「ああ、達者でな」

マサキ「くっそー! 誰だよ、ハートの6を止めてるヤツは! パスだ、バス! パス2!」
プレシア「やったー! 1番!」
ザッシュ「えーと……それじゃ、はい」
マサキ「なっ!? ザッシュ、お前だったのか!?」
ザッシュ「す、すみません」
リューネ「謝らなくていいよ、ザッシュ。これはそういうゲームなんだから。マサキだって、最初はさんざんやってたくせに」
マサキ「くそっ! お前ら、覚えるの早すぎだろ」
リューネ「いつまでもマサキの一人勝ちにはさせないっての。ほい、ダイヤのQ」
マサキ「やっと出したか。ダイヤのK、と。ハートの5は、まだかよ」
ザッシュ「僕じゃないですよ。ハートのK、と」
リューネ「じゃ、パス。これでパス1」
マサキ「何っ!? お前か、リューネ!」
リューネ「マサキ、わかりやすすぎ」
マサキ「ちっ……負けだ、負け!」
ザッシュ「パス1です」
リューネ「じゃ、あたしが2番だね。ハートの5」
ザッシュ「ブービーかぁ」
プレシア「お兄ちゃん、最初は強かったのにね」
リューネ「あたし達がやり方を覚えるまではね」
ミオ「おっ、なになに? 七並べなんかなってんの?」
プレシア「うん、お兄ちゃんにルール教わってね」
ミオ「あたし、強いよ~。友達無くすくらい」
マサキ「……お前とはやりたくねぇな」
ミオ「あ、そうそう。アンティラスショップの話、聞いた?」
マサキ「アンティラスショップ? 何だそりゃ?」
リューネ「あ、予算にあった広報ショップの事?」
ミオ「そうそう、それそれ。なかなか売り上げがいいみたいよ」
マサキ「ちょっと待て。一体何の話だ?」
プレシア「お兄ちゃん、予算会議の時寝てたから……」
マサキ「あー……そ、それはいいから何の事か教えろ」
ミオ「アンティラス隊のグッズを売ってる店ができたのよ。もちろん、あたし達直営のね」
マサキ「グッズだと?」
ミオ「ホロマイドやTシャツ、マグカップやフィギュア、その他諸々。あたし達のホロやロゴ入りでね」
マサキ「な……何だ、そりゃ? そんなもん、商売になるのか?」
セニア「それがねー、結構人気なのよ」
マサキ「うおっ!? セニア、いつの間に……」
セニア「ミオの提案を聞いた時は、どうかな~って思ったけど、いやいや、どうして、どうして」
マサキ「……ミオ。お前の差し金か?」
ミオ「うん。セニアさんがアンティラス隊の広報が必要だって言うからさ。だったらいっその事って思って」
セニア「通販も好調だしねー。生産が追いつかないくらい」
マサキ「儲かってるのか?」
セニア「予想以上にね」
マサキ「……世の中どうなってんだ?」
ミオ「それでさ、実際お店がどんな感じなのか、視察しようって思ってね」
プレシア「わ、面白そう。見たい!」
リューネ「そうだね……あたしも気になるな」
ミオ「でしょ、でしょ。だからさ、みんなで見に行こう!」
セニア「いいわね。今は時間もあるし」
ミオ「テュッティさんやウェンディさん、メフィルも誘おうよ」
リューネ「マサキ、一緒に行こう」
マサキ「まあ……暇だしいいか」

マサキ「…………」
シモーヌ「どうしたんだい、マサキ?」
ベッキー「機嫌悪そうだね?」
マサキ「つーか、何で男が俺一人なんだよ? 居心地悪いだろうが」
セニア「まあまあ、店にはファングがいるから」
プレシア「ね、あの行列ってもしかして……」
ベッキー「……どうやらそうみたいだよ。グッズ抱えてる客が多いし」
ミオ「これは……想像以上に繁盛してるのかも」
セニア「まずいわ。あたし達がここにいるのを知られたら、混乱するかも」
ミオ「じゃーん! こんな事もあろうかと! 隠形の咒素子!」
テュッティ「……ミオ、用意がいいわね」
セニア「助かったわ。これ使って、裏口から店に入りましょ」
マサキ「……何なんだ、一体」

セニア「ふう……何とか気付かれずに入れたわね」
ファング「セニア様? いつここに…」
セニア「ファング、頑張ってる?」
ファング「そりゃあ、まあ……」
マサキ「……ファング、お前何やってんだ?」
ファング「見ればわかるだろう」
マサキ「わかんねぇよ」
ファング「……荷物運びだ」
マサキ「何だそりゃ? 何でお前が……」
ファング「セニア様のお願いだ。人手が足りんといわれてな」
マサキ「……パシリかよ」
ミオ「それにしても繁盛してるみたいね」
ファング「口コミやネットで評判がいい様だ。……俺が顔を出すとサインまで求められた」
セニア「サインか……それも商売になるかも」
マサキ「阿漕な事考えんなよ」
テュッティ「行列は、どうやら落ち着いたみたいね」
ファング「1番人気のホロポスターが、品切れになっていますから」
セニア「発注はしたの?」
ファング「はい。間もなく届く予定です。ただ、少し多すぎる気がするんですが」
セニア「何言ってるのよ。この様子ならまだまだいけるでしょ」
ファング「いえ、しかし、100ケースは多すぎではないかと……」
セニア「100!? ちょっと待ってあたしは10ケースって頼んだはずだけど……」
ファング「……セニア様、この発注書をよく見てください」
セニア「あ……ゼロが一つ、多いね」
ファング「セニア様が出されたものです」
ファング「あ、あはは……ちょーっと間違えちゃった、かな?」
マサキ「おいおい、大丈夫なのかよ?」
セニア「いやあ……さすがに100ケースを売り抜くのは無理かなぁ」
ファング「倉庫に空きはありますが、他のグッズを圧迫しますよ」
セニア「仕方ないなぁ……じゃ、一部はフリングホルニに保管するとして……」
ミオ「ちょっと待って。100ケース、売ればいいんだよね? あたしにいいアイデアがあるんだけど」
セニア「アイデアって?」
ミオ「耳貸して。えーとね……」
セニア「ふんふん……えっ? それはいいけど……用意できるの?」
ミオ「ふっふっふ……ちょっと待ってね。あー、もしもし。うん、ミオ。シャリアンさんに代わって。あ、シャリアンさん。例のヤツ、人数分こっちに送って。そう、グッズショップ。あー、だから、その辺は黙っててあげるから。だから急いで。小荷物ゲートの座標はわかるでしょ?」
マサキ「何だ? フリングホルニに連絡してんのか?」
ミオ「じゃ、お願いね。うんうん、わかってるって。それじゃ」
〔スイッチを押す音〕
セニア「本気なのね、ミオ」
ミオ「当然。ここにいる全員の分、用意してあるから」
セニア「全員って……まさか、マサキやファングの分もあるの!?」
ミオ「あー、その発想はなかったわ。何だったら用意するけど?」
セニア「いや、いいの。今の言葉、忘れて。見たい様な見たくない様な……」
マサキ「さっきから何の話だよ?」
ミオ「すぐにわかるから。さ、それじゃみんな、着替える用意して」
ウェンディ「え? 着替えるって……」
ミオ「あっと、マサキとファングは外で待ってなさい」
マサキ「お、おい?」
セニア「ほらほら、出た出た」
ファング「せ、セニア様?」
マサキ「ったく……何なんだ、一体」

[イベント「メイド衣装でチラシ配り」]
マサキ「……メイド服って、今更かよ」
セニア「そう? あたし達にとっては新鮮よ。これ」
ミオ「ほらね、時代が一周したのよ」
マサキ「一周も何も、そんなブームねーっての。大体お前だけ着てないのは何でだよ?」
ミオ「萌えぬ! 媚びぬ! 阿らぬ! が、あたしのモットーだもん。あたしが着ても嬉しくないでしょ?」
マサキ「……愛など要らぬって言いたいのか? けど、お前、前にジノの見送りでピンクのフリフリ着てなかったか?」
ミオ「あれは礼装みたいなもんよ」
マサキ「言い訳になってねぇぞ、それ」
ウェンディ「よろしくお願いしまーす」
プレシア「よろしくねー」
マサキ「……何でウェンディやプレシアがノリノリなんだ?」
ウェンディ「こういう服って、新鮮なの」
プレシア「うん、何だか楽しい」
マサキ「まあ……本人がそれでいいってんなら別にいいが……」
テュッティ「私は……少し恥ずかしいわ。何だかジロジロ見られてるし……」
ミオ「はいはい、売り子さんには手を触れないでください! ポスターの出張販売はこっちでーす」
マサキ「おい、なんかすごい数のフラッシュが焚かれてるぞ」
ミオ「ま、写真撮影くらいなら多めに見よっか。
あ、こら、そこ! 下から盗撮とは不届き千万!! そこに直れ!!」
マサキ「何だと!? こら、てめぇ!! 待ちやがれ!!」
〔斬撃音〕
ファング「ふんっ!」
ミオ「ををっ! お見事、ファングさん! カメラだけ壊すなんてすごい!」
ファング「……愚か者め」
マサキ「まったく、油断も隙もねぇな」
ミオ「どこの世界にも、ああいうのっているんだねー」
〔通信のコール音〕
マサキ「ん? 何だ? あー、俺だけど。 何っ!? どこだ!? おお、それなら近いな! わかった、すぐに急行する!」
ミオ「何かあったの?」
マサキ「テロリストが暴れてるってよ。例の、あのバカ野郎達だ。場所はこの近く」
セニア「バカ野郎達って……ああ、晨明旅団ね?」
マサキ「ああ、それだ、それ。みんなを呼び戻せ。現場に向かうぞ」
セニア「待って。あの連中が相手なんだったら、全員で行く必要ないでしょ?」
マサキ「はっ? いや、まあ、確かにあいつなら大した事ねぇけど……」
セニア「今は在庫をさばく方が重要なの。あたし達は売り子続けるから、あんた達男だけでやっつけてきて」
マサキ「おいおい、そりゃ、いくら何でも優先順位がおかしいぞ」
リューネ「マサキ! 今は資金集めも大事な仕事なの! 1円を笑う者は1円に笑われるんだから!」
リューネ「……いや、そりゃ、1円に泣く、だろ?」
リューネ「いいの! 大体着替えるのに時間かかるんだし」
マサキ「ったく……わかったよ。俺達だけで始末してきてやる。おい、ファング! 行くぞ!」
ファング「ふう…わかった」

〔フリングホルニ、ヴァース高原を指定〕
【シナリオデモ終了】


サブタイトル
「どきっ☆男だらけの戦闘シーン」


【戦闘マップ開始】
〔敵ユニット出現〕
〔味方ユニット出現〕

エリック「ヒャッハー!! 来やがったな、アンティラス隊! 待ってたぜ!!」
マサキ「ったく、バカの相手は疲れるぜ」
手下(細)「あれ? ヘッド……セニア様がいませんぜ」
手下(細)「プレシアちゃんもだ」
手下(細)「リューネちゃんもいねぇぞ、おい!」
エリック「んー? 別にいいだろ。少ない分にゃ文句ねぇだろーが」
手下(小)「そんな! 話が違いますぜ! 俺ぁ、テュッティ様に会いたかったのに……」
手下(細)「何で男ばっかりなんスか!? ヘッド! そこんトコきっちりしてくださいよ!」
手下(細)「そうっスよ! これじゃ、何のために晨明旅団に入ったんだかわかんねぇっス! リューネちゃんにしばかれるの、楽しみにしてたのに……」
エリック「うっせぇな! ごちゃごちゃ言うな! 見ろ、手下その3を! 嬉しそうにしてるじゃねぇか!」
ズネロ(……名前覚えられないからって手下その3って呼び方はどうかと……)
手下(小)「俺は……ゲンナジー様の厚い胸板が……」
手下(細)「うわっ!? きしょっ!! お前、あっち行け!」
手下(細)「お、お、お、俺はザッシュを女装させてみたいな……」
手下(細)「うっ……そ、それは確かにそそられるものが……」
ザッシュ「な……何なんですか、この連中?」
マサキ「あー……一言で言やあバカだ」
エリック「人の顔見りゃバカバカ言いやがって! 野郎共! たたんじまえ!」
<戦闘開始>

<マサキvsエリック>

エリック「おいこら! 女共がいねぇのはどういう事だ!? お蔭で、気合いが入んねーだろうが!」
マサキ「うっせー! こっちはこっちで事情ってもんがあるんだよ!」

<ゲンナジーvs手下(小)>
手下「おほっ! ゲンナジー様! 素晴らしい筋肉美!」
ゲンナジー「……むぅ」

<ザッシュvs手下(細)>
ザッシュ「お前かっ! 僕に変な事を言ったのはっ!」
手下「お、怒った顔もまた可愛いな」
ザッシュ「こ、このっ……また言ったなっ!!」

<ファングvsズネロ>
ズネロ「女性陣はどうしたんです? 何でいないのか、教えてもらえませんかね?」
ファング「さぁな、お前には関係なかろう」
ズネロ「それじゃ、女性メンバーを獲得する秘訣だけでも教えてもらえませんかね。何せこっちは、むさ苦しいヤローばっかりで、潤いってものがありゃしない。たまに女が入ったかと思っても、すぐにやめちまうんでさぁ。何でですかね?」
ファング「……自分で考えろ」
ズネロ「あー、やっぱあれですかね。イケメンが必要って事ですかね」
ファング(……こいつらに比べれば、まだ俺は恵まれているのか?)

<敵全滅・勝利条件達成>
【戦闘マップ終了】

【シナリオエンドデモ開始】

ミオ「やー、ご苦労さん」
マサキ「俺らにだけ戦わせといてそれか?」
ミオ「だったら、マサキもメイド服着て客引きする?」
マサキ「……まっぴらだね」
リューネ「いやあ、すごい売り上げだったよ。大評判だね」
セニア「あっという間にネットが写真がアップされてたもんね」
ウェンディ「まさか100ケース売り切れるとは思わなかったわ」
マサキ「何っ!? 売れたのか!?」
プレシア「うん、ついさっき全部売れたよ」
マサキ「……確かにすげぇな、そりゃ」
リューネ「毎日これやったら、大儲けできそうだね」
マサキ「それじゃ本末転倒だろうが」
リューネ「まあ、わかってるけど……けどさ、こうやってみんなからちやほやれるって、気分いいね」
テュッティ「そうね。アンティラス隊のイメージアップになるんだし、たまにやる分にはいいかも」
マサキ「……そのたびに男だけで戦えってのか?」
ミオ「何だったら、逆バージョンもアリだよ」
マサキ「何だよ、逆バージョンって」
ミオ「マサキ達が執事のカッコして売り子するの」
マサキ「……遠慮しとく」
ミオ「需要ありそうだけどなぁ」
ウェンディ「……ちょっと残念かも」
リューネ「うん」
マサキお「お前ら、何期待してんだよ。大体なんでメイド服なんて妙な衣装がすぐに出てくるんだ?」
ミオ「それはほら、コスプ……じゃなかった。お裁縫の得意な人がフリングホルニにいるから」
マサキ「お裁縫ってレベルの服じゃねぇぞ! 誰だよ、それ?」
ミオ「プライバシーに関わる事だから言えない」
セニア「それよりミオ、なんかもっと人気の出そうなグッズってないかな?」
ミオ「うーん……人気の出そうなグッズねぇ……」あっ! そうだ、あれがいいよ、あれ! 抱き枕!」
セニア「抱き枕って……ピーラーの事?」
ミオ「そうそう」
セニア「そんなの、寝具屋で売ってるでしょ」
ミオ「抱き枕本体じゃなくて、そのカバーよ。カバーにプリントするの」
セニア「何を?」
ミオ「あたし達の等身大姿」
ウェンディ「等身大って……抱き枕に? そ、それは……超えちゃいけない一線の気がする……」
マサキ「ミオ!! ラングランにこれ以上妙な文化を持ち込むな!!」
ミオ「え~? バカ売れ必至だと思うんだけどなぁ」
マサキ「ったく、バカな事言ってないで帰るぞ。ほれ、みんな着替えさせろ」
ミオ「は~い」

ザッシュ「ああっ!? す、すみません!」
リューネ「ああ、ザッシュ? ごめん、今のはあたしが悪いのよ。よそ見してたから」
ザッシュ「え? あ……リューネさん!?」
リューネ「これ、荷物? こんなの、カートで運べばいいのに」
ザッシュ「あっ、あのっ! だ、大事なものなので、ちゃんと自分で運ぼうと……」
リューネ「そっか。それじゃ、手伝ってあげる」
ザッシュ「ああっ!? い、いいですって! 自分でやりますから!」
リューネ「遠慮なんて要らないって。力仕事ならあたしに任せてよ」
ザッシュ「い、いえ、その……で、ですが……」
リューネ「いいから、いいから。よっと」
〔物が落ちる音〕
ザッシュ「ああっ!?」
リューネ「ありゃ、底が抜けちゃったよ。ちゃんと止めとかないと……あれ? これって……」
ザッシュ「わ、わあぁぁぁぁぁっ!! み、見ちゃダメですっ!!」
リューネ「……アンティラスショップで売ってるあたしのグッズ……?」
ザッシュ「あうぅぅ……」
リューネ「へぇ、こんなに出てるんだ。うわっ!? これってフィギュア? 改めて見ると良くできてるなぁ」
ザッシュ「ああ……そ、その、すみません」
リューネ「へ? 何で謝るの? 売り上げに貢献してくれてるのに」
ザッシュ「え?」
リューネ「けど、欲しいんなら内部価格で買えるのに、定価で買うなんてムダ遣いだよ」
ザッシュ「え、えーと……怒らないんですか?」
リューネ「怒る? どうして?」
ザッシュ「その……気持ち悪い、とか」
リューネ「まさか。客商売でそんな事言ったら、商売人失格でしょ」
ザッシュ「そ、そっか……そうですね」
ザッシュ「ほら、まだそっちに落ちてるよ」
ザッシュ「あ、はい」
リューネ「さ、それじゃ運ぼうか」
ザッシュ「あ、あの、リューネさん」
リューネ「ん? 何?」
ザッシュ「その……写真集とか出す予定、ありません? その……水着とか」
リューネ「? 最後の方、よく聞こえなかったけど、写真集は予定になかったんじゃないかなぁ。さすがにそんなのは需要ないって」
ザッシュ「そ、そんな事はありません! 僕が……その……100部でも1000部でも……」
リューネ「さっきから、最後の方がぼそぼそって感じで聞こえないんだけど。ま、写真集出すならセニアかウェンディさんよね。あの二人なら商売になるかも」
ザッシュ「あ、いや、でも僕はその……リューネさんのが……」
リューネ「あ、プレシアもいいかも! ジノさんが買い占めちゃったりして。ちょっと阿漕かな。でも、いい商売にはなりそう! 今度提案してみよっと!」
ザッシュ(リューネさんのが出たら……買い占めないと)

≪ギドの撃破数5機以上≫
ギド「……来たか」
ゲンナジー「ほぅ……俺の気配に気付くとは」
ギド「かなりの集中力が必要だがな。しかしゲンナジー。君は何か特殊な訓練を受けていたのか?」
ゲンナジー「いや、単に影が薄いだけだ」
ギド「謙遜だな。そんな単純なものでもないだろうに」
ゲンナジー「それで、俺を呼んだのはどういう理由だ?」
ギド「今ので用事の半分は済んだ」
ゲンナジー「?」
ギド「諜報員としては、人の気配を察知できんのは致命的だからな」
ゲンナジー「ああ、そういう事か。諜報員としてのたしなみか」
ギド「子供の頃からスパイ映画が好きでね。まあ、実際の仕事は、あんな派手なものではないが……とはいえ、これはこれでやりがいのある仕事だと思っている。必要な技能は磨かんとな。だが、問題はもう一つ。相手に気配を察知されない方法だ」
ゲンナジー「……それで、俺か」
ギド「君が何か特殊な訓練を受けているのなら、それを伝授してもらいたかっただが」
ゲンナジー「ご希望に添えなくてすまんな」
ギド「何かコツの様なものでもないのかな?」
ゲンナジー「別に、意識しているワケではないからなコツなどと言われても困る。まあ、強いて言うなら無心になる事か」
ギド「無心……か。抽象的だな」
ゲンナジー「集中と言い換えても構わん。要は雑念を捨てればいいんだからな」
ギド「なるほど……それなら私にもある程度は会得できそうだ」
ゲンナジー「む……今の一言で掴んだか?」
ギド「ああ、お蔭様でね」
ゲンナジー「役に立てたのなら何よりだ」
【シナリオエンドデモ終了】


● No35「光強ければ、闇もまた強し」 へ戻る

● 「プレシアフラグ」成立またはNo12で「北部だ」を選択 → No38「仁徳の将、ダスドレーシュ」 へ進む

  「プレシアフラグ」不成立でNo12で「……南部だ」を選択 → No59「要塞攻略」 へ進む


◆ 「魔装機神II REVELATION OF EVIL GOD」  へ戻る




当館に記載されている作品名・製品名などは、各社の登録商標です。
当館の内容は、各社からの正式許可を受けてはおりません。