No.66C
シト新生
【シナリオデモ開始】
現在位置 BF団アジト
樊瑞「…人類補完計画はロンド・ベル隊によって阻止され…Nervも表向きは組織解体された」「これで我がBF団にとって最も厄介な敵であるNervとゼーレはその力をほぼ失ったことになるが…」
カワラザキ「だが、ターミナルドグマを含む箱根の地下空洞はまだ残っておるのだろう?」
樊瑞「我がBF団の情報員からの報告によれば、完全に封鎖され…外部からの干渉は不可能に近いらしい」
カワラザキ「では、ゼーレはNervを見捨てたのか?」
樊瑞「…それはわからん。奴らの消息は依然不明だ」「そして…Nerv総司令碇ゲンドウもな」
カワラザキ「EVAを失ってなお奴らは何をしようというのだ?」
樊瑞(………)「おそらく、それは…」
孔明「それは私がお答えしましょう…」
樊瑞「孔明…!」
カワラザキ(………)
孔明「おやおや…お二方とも何かご不満があるようなお顔で」
樊瑞「当然だ。悪化する状況に対して、貴様は何の手も打っておらぬように見えるからな」
孔明「私が何もしていない? これはまた随分なお言葉ですな」「以前、私が予言したとおり…ギレン=ザビは死亡し、ジュピトリアンの精神感応兵器も機能を停止しましたが」
カワラザキ「それはお前が手を下したからではあるまい。実際に行動をしたのはロンド=ベル隊ではないか」
孔明「フフフ…ならば、お教えしましょう」「7年前の一年戦争で宇宙要塞ア・バオア・クーから脱出したキシリア=ザビを助けたのはこの私です」
樊瑞(………)
孔明「彼女を生かしておけば、必ずやギレンの息の根を止めにかかると思っていましたのでね…」
樊瑞「7年も経てば、何とでもこじつけは出来よう」
孔明「信じる信じないはあなた方の勝手です」「ですが、激動たるカワラザキ…あなたにはロンド=ベル隊のへエンジェル・ハイロゥの攻略作戦を伝授したのが…」「この私だとお気づきでしょう?」
カワラザキ(………)
孔明「どうしました? 念動力にかけてはBF団随一と呼ばれたあなたがあの作戦を感知していないはずがありますまい」
カワラザキ「…相手の念動力もしくはエネルギーを吸収して一気に逆流させる…」「我らがボス、ビッグ・ファイア様が得意とされていた技だ…」
孔明「そうです。これで、私が何も手を打っていないわけではないとおわかり頂けたでしょうか?」
樊瑞「…では、碇ゲンドウが人類補完計画が阻止された後に何を企んでいるか知っているのか?」
孔明「…彼はこの世界の運命を全うさせようとしているのです」
カワラザキ「全うだと…?」
孔明「そう…自らの手によって」
樊瑞(………)「では、ゼーレと碇ゲンドウに対して何か手を打っているのか?」
孔明「もちろんです。その件に関してもぬかりはありません」
樊瑞(………)
孔明「フフフ…全てはビッグ・ファイアのご意志のもとに……」
現在位置 コンペイ島
副長「縮退レーダーによる計測値は目標が密集隊形をとっているため正確な数は把握できず…」「推定でもおそらく億は超えており、両翼は約80天文単位…最終防衛線への到達時は現在のところ不明です…」
グローバル「80天文単位だと…!」
タシロ「冥王星の軌道直径とほぼ同じか…」
グローバル(………)
ブライト「…現在の我々の戦力で億単位の敵とどうやって戦えば…?」
副長「それ以前に、太陽系絶対防衛線を突破されればそこで我々は終わりです」
タシロ(………)「ゼントラーディやエアロゲイターの戦力でも宇宙海獣をせん滅することは難しいのかね?」(………)
エキセドル「銀河系内に散開している双方の全戦力を結集すれば、あるいは…」
シーラ「しかし、ゼントラーディとエアロゲイターは数百年以上に渡って戦いを繰り広げてきたのでしょう?」「その彼らが一つの目的のために団結するということは…」
エキセドル「可能性は限りなくゼロに近いでしょうな」
シーラ(………)
エキセドル「それにSTMCはこの銀河系のバグとも言える知的生命体を抹消することが目的です」「こちらがいくら戦力を集めても、必ずそれ以上の戦力を送り込んでくることでしょう」
タシロ(………)
エキセドル「そして、STMCの進行線上に存在する拠点惑星や艦隊は確実に壊滅すると思われます」
グローバル「酷な言い方だが、その間に時間が稼げるかも知れんな…」
ブライト(………)「しかし、宇宙怪獣は知的生命体のせん滅が目的です。もし、彼らが地球をピンポイントで狙っているとしたら…」
タシロ「奴らがそんな戦略を立てているというのかね?」
副長「…今までの調査の結果で、宇宙怪獣は知的生命体と同レベルの戦略や行動を本能で行っていることが判明しています」
ミサト(使徒と同じ…か…)(…50万年前にプロトカルチャーが補完計画を発動させた理由が良くわかるわ)(そんな規模の敵から逃げるには知的生命体であることをやめ、同種の存在に進化するしかないものね…)(そして、碇司令やゼーレはそれを知って人類補完計画を発動させた…)(………)(でも、彼らは行方不明のまま…まだ何かを企んでいるとでもいうのかしら)
タシロ「副長、宇宙怪獣の進行線上に地球圏は存在しているのかね?」
副長「はい…」
タシロ(………)
ミサト「これは推測ですが…彼らの最終目的地は地球なのかも知れません」
タシロ「何だと…それはどういうことかね!?」
エキセドル「そうかも知れませんな…」「地球は現在の星間文明の源流であるプロトカルチャーの影響が色濃く残っております」
ミサト「先程、ブライト中佐がおっしゃられたように…」「「先代文明を滅ぼした宇宙怪獣が地球をピンポイントで狙ってくる可能性は高いでしょう…」
タシロ(………)「葛城三佐、SDFの作戦部と協力して、対策を考えてくれたまえ」
ミサト「…了解です」
タシロ「それから、この話は指揮官クラスの人間までに止めておくように」
ミサト「はい…」
ミサト(………)(天文単位規模の敵に作戦なんて呼べるものが立てられるとは思えないけど…)(こんな時に加持君やリツコがいてくれれば…)(………)
ジュドー「どうしたの、ミサトさん? 難しい顔をして…」
ミサト「え…?」
プル「悩み事でもあるの?」
ミサト「…まあね」(この子達には言えないわね…宇宙怪獣との戦いはあまりにも過酷すぎるもの)(これからの戦いは私達大人だけで何とかしなきゃ…)
ジュドー「なあ、俺で良かったら、相談に乗るぜ」
ミサト「ありがと、ジュドー…でも、大丈夫よ」
〔歩き去る足音〕
プル「どうしたんだろ、ミサト…いつもと違うね…」
ジュドー「ああ…そうだな」
フォッカー「現時刻から1時間後、SDF及びロンド=ベル隊は特別警戒態勢に入る」
バニング「SDF艦隊はこのコンペイ島を中心に展開…ロンド=ベル隊は第2戦闘配置のままで待機だ」
カミーユ「いよいよ、最後の戦いですね…」
イサム「ああ、そうだな」
バニング「今後の具体的な作戦内容については、作戦部での決定が下り次第、伝達する」
〔ざわめき〕
忍「決定が下り次第って…まだ作戦は決まってねえのかよ?」
アラン「仕方がないだろう。エアロゲイターにしろ、宇宙怪獣にしろ…」「その行動を予測するのは容易ではない」
忍「だったら、こっちから仕掛けりゃあいいじゃねえか!」
コウ「いや…それは危険だな」
忍「何でだ? 近い所にいる敵からブチ倒していくべきだろうが!」
コウ「エアロゲイターがいる木星圏へ先制攻撃を仕掛けている間に宇宙怪獣が地球圏に出現するかも知れない」
忍(………)
ミサト(…もう奴らは現れてるわ…それも最悪のケースでね)
隼人「それに、エアロゲイターの本隊と宇宙怪獣集団を相手にして、戦力を分散するのは得策じゃない」
忍「結局、受け身の水際作戦じゃねえか!」
デュオ「しかも、連邦政府は俺達を地球圏から追い出したがってんだろ?」
アスカ「そんな連中を守るために私達が戦わなければならないなんて…割の合わない話ね」
竜馬「別に俺達は人から礼を言われるために戦っているわけじゃない…」「地球圏の人達からどう思われようと…結果的にみんなの命が助かれば、それでいいじゃないか」
アスカ「…そんなのわかってるわよ」「私が言いたいのは戦いを人に押しつけて隠れるような連中に守る価値があるのかってことよ」
隼人「だったら、無事に生き延びた後でネオ・ジオンにでも入るか?」
アスカ(………)「わかったわよ。そういうことは終わってから考えろってことでしょ?」
隼人「そうだ」
バニング「伝達事項は以上だ。それでは、解散!」
イサム「やれやれ…これからどうなるんだろうな、俺達」
デュオ「ま、どっちにしたってやることは一つ。目の前に現れる敵を倒しゃあいいんだろ?」
イサム「気楽だね、お前は」
デュオ「あれ? あんたもそういう考えだと思ってたけど」
イサム「お見通しか。ま、行き当たりばったりって奴で頑張るとしましょ」
アヤ「2人とも、ヴィレッタがどこに行ったか知らない?」
イサム「いや…」
アヤ「そう…フォーメーションのことで打ち合わせをしたかったんだけど…」
ヴィレッタ「では…ラオデキヤが…第7艦隊が動き出すと?」
イングラム「そうだ。当然のことながら、奴らもSTMCの来襲に気づいている」
ヴィレッタ(………)
イングラム「だが、相手の規模が規模だ…」「ユーゼスは地球圏より選ばれた最強戦力であるSDFとロンド=ベル隊を併合しようとするのではなく…」「クロスゲート・パラダイム・システムを使うつもりかも知れん」
ヴィレッタ(………)
イングラム「現状で数億の敵を確実にせん滅するにはあれが最も効率のよい方法だからな」
ヴィレッタ「…それは…クロスゲート・パラダイム・システムで異空間へのゲートを開き…」「その空間へSTMCをシフトさせるという方法…」
イングラム「そうだ。それで少なくともこの宇宙は奴らから救われることになる」
ヴィレッタ「しかし…その結果、ユーゼスは人を超えた存在となってしまう」
イングラム「あの男にそんな真似は不可能だ。私やお前をこの世界へ呼び込んだ時点でな」「どれに…どうあがいでも人間は神にはなれない」「ユーゼスもSDFやロンド・ベル隊によって、それを思い知ることになるだろう」
ヴィレッタ「でも、ユーゼスはクロスゲート・パラダイム・システムの完成に必要な因子をそろえつつある」「そして、最後の仕上げに私達を必要としている…」
イングラム「ああ、わかっている…」
ヴィレッタ(………)「イングラム、私達に力を貸して。あなたがいればユーゼスを倒すことが出来る…」
イングラム(………)「俺がこれ以上ユーゼスとの戦いに絡むのは得策ではない」「奴との直接対決で俺が自我を保てるかどうかは未知数だからな」
ヴィレッタ(………)
イングラム「あとはお前達次第だ。俺は引き続きゼーレの居場所を探る……」
ヴィレッタ(…イングラム…)
グローバル「DCのイージス計画を発動させるだと?」
万丈「はい。これからの戦いにはあれが必要になると思います」
グローバル(………)
エキセドル「グローバル艦長、イージス計画とは?」
グローバル「DCが進めていた計画で…地球圏全体を超広範囲の重力シールド網によって覆うという内容です」
エキセドル「ほう…。つまり、巨大な盾で地球圏を防衛するわけですな」
万丈「ええ。DC総帥のビアン博士は…」「最強の矛であるSDFと最強の盾であるイージス計画のシールドでエアロゲイターと戦うつもりだったんです」
エキセドル「具体的な方法は?」
万丈「重力シールド発生装置を備えた多数の衛星を月軌道外、乙女座ロス128の方角の宙域で展開…」「DCが月面に設置したマイクロウェーブ送信装置で衛星にエネルギーを送り込み…」「月軌道直径とほぼ同じ大きさの重力シールド網を発生させるというものです」
エキセドル「なるほど。それがあれば地球圏に被害が及ぶことはなくなるかも知れませんな」
グローバル「STMCやエアロゲイターにそれが通用すればの話だが…問題はシールド発生に必要なエネルギーだな」
グローバル「現状の仕様では、マイクロウェーブ送信装置本体でシールドを全面展開することは不可能だ」
万丈「ええ…それが原因であの計画は中断されてますからね」
未沙「これは提案なのですが、マクロスの反応炉や各スーパーロボットの動力源を応用すれば…?」
エキセドル「しかし、それではSDFの戦力が削減されますぞ」
未沙「…そうですね…」
エキセドル(………)「どうでしょう…ハルニ・ブリタイの艦を始めとする我がゼントラーディ軍の戦艦を呼び戻し…」「それらを動力源にするというのは?」
万丈「なるほど…それは名案かも知れないな」
未沙「艦長!」
グローバル「どうした、早瀬君」
未沙「ヱクセリヲンから緊急通信が入っています!」
アスカ「ね、バカシンジ。あんた、この戦いが終わったらどうするつもりなの?」
シンジ「どうするって…何でそんなこと聞くの?」
アスカ「別に深い意味はないわよ。ただ、ちょっと気になっただけ」
シンジ(………)「そういうアスカこそどうするつもりなんだよ?」
アスカ「え、あたし? あたしは…」
〔扉の開閉音〕
甲児「お前ら、ここにいたのかよ!?」
アスカ「何よ、甲児…そんなにあわてて」
甲児「いいから俺と一緒に来い! 大変なことが起きてるんだ!!」
青葉「パターン青、間違いありません!」
ミサト「位置の確認は!?」
マヤ「こちらも間違いありません!」
ミサト「…じゃあ、事実なのね」
タシロ「何てこった…!」
〔扉の開閉音〕
アスカ「ミサト!」
シンジ「何があったんですか!?」
ミサト(………)「2人とも、落ち着いて聞いて」
アスカ(………)
シンジ(………)
ミサト「Nerv本部に…使徒が現れたのよ。しかも複数でね」
アスカ「な、何ですってぇ!?」
シンジ「ホ、ホントなんですか、ミサトさん!?」
日向「各パターンの解析、終了しました。今までに検出されたものと全て一致します!}
甲児「そ、それって…今まで倒した奴が出てきたってことか!?」
ミサト「信じられないけど、どうやらそうらしいわね」
アスカ「そ、そんな! 使徒って単体でしか出て来ないはずでしょ!?」
日向「今までの例ではね。でも、可能性がなかったわけじゃない…」「元々EVAも使徒の同時複数展開を想定して量産されていたらしいから…」
シンジ(………)「まさか…父さんが……?」
ミサト(………)「それは…まだわからないわ」
シンジ「け、けど…父さんはターミナルドグマの中にいるんだ!」「こんなことをやるのは父さん以外には考えられないよ!!」
甲児「落ち着け、シンジ!」
シンジ「どういうことなんだ、父さん…やっぱり僕を…僕達を裏切るつもりなのか…!?」
甲児「シンジ!!」
ミサト(………)「タシロ提督…!」
タシロ「うむ…これは原因を調べる必要があるだろう」
タシロ「ロンド=ベル隊は直ちにNerv本部へ向かってくれ」
副長「艦長…よろしいですか? 我々には地球圏退去命令が出ていますが…」
タシロ「そんなことを言っておる場合ではない! 今の地球には使徒に対抗できる戦力はほとんどないのだ!」
ミサト「…わかりました。私達はNerv本部へ向かいます」
【シナリオデモ終了】
サブタイトル
「シト新生」
【戦闘マップ開始】
〈出撃ユニット選択〉
〔味方ユニット出現〕
〈出撃ユニット選択〉
〔敵ユニット出現〕
甲児「おいおい、マジで使徒が勢ぞろいしてやがるぜ…!」
竜馬「何故、今になって使徒がこんな所に現れたんだ…?」
青葉「目標の構成素材、固有波形パターンなど、今までのデータと99.98%が一致します」
ミサト「99.98%か…再生怪獣ってワケじゃあるまいし…。自然自己再生の可能性は?」
日向「コアが存在していたら話は別ですが、コア消滅後にあそこまで完全な自己復元を行うのは理論上不可能なはずです」
アムロ「ということは何者かによって再生させられた…?」
コウ「そ、そんなことが出来るのは…」
万丈「ゼーレか、碇司令…」
シンジ「!」
ミサト「日向君、本部に連絡を取って! 冬月副司令が中に残っているはずよ!」
日向「了解!」
輝「複数の使徒を同時に相手にしなきゃならないなんて…」
アスカ「なに弱気なこと言ってんの! あたし達には束になってかかって来ても無駄だってことを教えてやるまでよ!」
〔精神感応音〕
○○○「くっ…!」
ショウ「どうした、○○○!?」
<<クスハ>>
クスハ「な、何なの、これ…強い力を感じる…」「そう…あの渚カヲルって子と出会った時と同じような感じだわ…」
竜馬「何だって…? だが、あの時と違って真・ゲッターは何の反応も見せていないぞ!?」
シンジ(まさか、カヲル君…? いや、綾波かも知れない…)
ミサト「日向君、冬月副司令との連絡は取れた!?」
日向「いえ、何の応答もありません!」
ミサト「じゃあ、碇司令とは……?」「………」「…聞くだけ無駄か…」
〔A.T.フィールド発動音〕
ミサト「な、何!?」
青葉「使徒のA.T.フィールドが共鳴!」
日向「さらに増幅しています! このまま臨界点を突破すれば、分子間引力が維持できなくなり…」「こちらのEVAのA.T.フィールドと連鎖反応を起こして強大な物理的衝撃波が発生すると思われます!」
ミサト「! ここが吹っ飛ぶっていうの!?」
日向「それどころじゃありません! 下手をしたら日本列島そのものが…!」
シンジ「そ、そんな!」
〔Nervの警報〕
マヤ「地下のターミナルドグマより正体不明のエネルギー反応あり!!」
ミサト「まさか…サードインパクト!?」
マヤ「いえ、違います! パターンは別のものです!」
ミサト「くっ…いったい何が起きてるっていうの!?」(加持君、リツコ…どうすればいいの!?)
アムロ「葛城三佐、A.T.フィールが連鎖反応の臨界点を突破する前に使徒を全滅させるしかない!」
ミサト「!」
アムロ「その後でターミナルドグマへ降り、事の真相を確かめるんだ!」
ミサト「………」「…わかりました。日向君、臨界点を突破するまでの時間は?」
日向「およそ7分ほどです!」
ミサト「…それだけあれば充分だわ。各機へ! 今から7分以内に使徒を全てせん滅して下さい!!」
忍「ようし、任せろ!!」
豹馬「一気にケリを付けてやるぜ!」
ミサト「それから、本部上空にいる第5使徒ラミエルには特に気をつけて!あれの加粒子砲をくらったらおしまいよ!」
シンジ「………」(…父さん…綾波と一緒にターミナルドグマにいるのか……?)(だったら、僕は確かめに行くよ…父さんが何を考え、何をしようとしているのかを…!)
<戦闘開始>
<2PP>
ミサト「各機へ! あと6分以内に使徒をせん滅して!」
<使徒1機目撃破or3PP・第3軍増援1出現>
シンジ「!?」「うぐっ…! がはっ!」
<<クスハ>>
クスハ「! こ、これは…!」
〔Nervの警報〕
青葉「EVA初号機のLCL濃度に異常!」
マヤ「制御神経断線! シンクログラフ、反転していきます!」
ミサト「何が起きたの!?」
マヤ「外部から強制的にEVA初号機のA10神経が切断! 何者かに侵食されているようです!!」
ミサト「何ですってぇ!?」
甲児「シンジッ!!」
シンジ「う、うう…」「うわあああぁぁぁああっ!!」
青葉「心理グラフ、シグナルダウン!」
日向「デストルドーが形而下化されていきます!」
マヤ「これ以上はパイロットの自我が保ちません!!」
ミサト「シンジ君っ!!」
青葉「ソレノイドグラフ反転! 自我境界が弱体化していきます!!」
日向「A.T.フィールドもパターンレッドへ!」
マヤ「こ、これは…暴走!?」
〔初号機、暴走〕
〔ダミープラグ、味方から第3軍へ〕
ダミープラグ「ウオオオォォオォォォ…!!」
アムロ「エ、EVA初号機が…」
竜馬「暴走した!?」
青葉「EVA初号機、暴走! 完全に制御不能です!!」
ミサト「シンジ君の様子は!?」
マヤ「わ、わかりません! エントリープラグ内をモニターできません!!」
ミサト「プラグを強制排除して!」
マヤ「ダメです! こちらからのコンタクトは一切受け付けません!!」
ミサト「な、何てこと…!」(も、もしかして…これが狙いだったとでもいうの…!?)
ジュドー「ミサトさん、どうすんだよ!? このままじゃシンジが!!」
ミサト「………」(…タイミングが良すぎる…!)(使徒の復活といい…初号機の暴走といい…どう見ても、宇宙怪獣の出現にタイミングを合わせているとしか…)(…EVA初号機を依童として、別の形でサードインパクトを引き起こすか…ガフの部屋を開くのが目的だとしたら…!)「………」「各機へ…初号機の状態が回復しないようであれば…他の使徒と一緒に…」
甲児「バカヤロウ! シンジを見捨てろってのか!?」
ミサト「ち、違うわ…! 暴走したEVA初号機を……!」
竜馬「あなたらしくない命令ですよ、それは! 少なくとも俺達はそんなものに従うことは出来ない!」
大作「そうですよ! シンジさんを助ける方法は必ずあるはずです!!」
ミサト「で、でも…どうやって!?」
甲児「そんなもん、何とでもしてやらあ! 俺は絶対にあきらめねえからな!!」
ミサト「……!」
フォッカー「葛城三佐、甲児達の言うとおりだ。さっきの命令は間違っているぞ!」
ミサト「!」
フォッカー「いいか! ここでの命令は…シンジを助け、使徒をせん滅しろ、だ!!」
ミサト「し、しかし、フォッカー少佐…!」
フォッカー「シンジを助けることが不可能だというのか? だが、お前は一つ忘れているぞ…」「それは俺達ロンド=ベル隊が今まで何度も不可能を可能にしてきたということだ!」
ミサト「!」「………」「わ、わかりました…では命令を差し替えます。各機、シンジ君を助け出し、使徒を全てせん滅して下さい!」
フォッカー「そう、それでいい。スカルリーダーより各機へ! 聞いてのとおりだ!」「初号機の攻撃はやり過ごし、先に使徒を全て倒せ! いいな!!」
豹馬「初号機は倒すなってことだな。了解だぜ!!」
アスカ「バカシンジの奴…ホントに最後まで世話焼かせて!」
甲児「ヘッ、まったくだぜ。こうなったら、シンジを助けて直接説教してやらなきゃな!」
アスカ「わかってるわよ、そんなこと!」
<4PP>
ミサト「各機へ、あと4分しかないわ! 急いで初号機以外の敵を全滅させて!!」
<5PP>
青葉「臨界点突破まであと3分です! それまでに初号機以外の敵を全滅させて下さい!」
<6PP>
青葉「臨界点突破まであと2分! それまでに使徒を全滅させて下さい!」
<7PP>
ミサト「各機へ! あと1分しかないわ! それまでに何としても使徒を全て倒して!!」
<8PP>
日向「駄目です! A.T.フィールドの連鎖反応臨界点を突破します!」
ミサト「こ、ここまでなの…!?」
(→ Game Over)
<敵全滅・勝利条件達成>
青葉「目標、全て消滅しました!」
ミサト「初号機の様子は!?」
ダミープラグ「グゥゥゥゥ……」
マヤ「活動を停止しましたが…依然、暴走状態です。こちらからのコンタクトは一切受け付けません」
ミサト「…ここからが本番ね…」
ダミープラグ「ウゥゥゥ…」「………」
〔ダミープラグ、Nerv本部へ接近〕
マヤ「初号機、活動再開!」
ミサト「Nerv本部へ行った!?」
青葉「EVA初号機、セントラルドグマを降下! ターミナルドグマへ向かっているようです!!」
ミサト「ターミナルドグマからのエネルギー反応は!?」
日向「依然、感知されています!」
ミサト「………」「各機へ伝達。このままターミナルドグマへ降りるわよ」
マヤ「し、しかし‥ターミナルドグマ周辺は特殊ベークライトで固められています!」
日向「それにヘブンズドアも閉じられたままです!」
ミサト「そんなもの、破壊するまでよ。碇司令が何をしようとしているのか…この目で確かめてやるわ…!」
【戦闘マップ終了】
【シナリオエンドデモ開始】
〔ゼーレの座〕
キール「ついに本性を現したか、碇…」
声「あの男は時の流れを逆転させようとしている…」
声「時の流れの果てにあるもの、それは等しき死その逆もまた然りだ」
キール「怒りはロンギヌスの槍をつかい、初号機を命の萌芽たる生命の樹へ還元するつもりだ」「そして、世界に終わりを告げるモノ達…STMCと新生をもたらす生命の樹を対峙させ…」「ガフの部屋を…世界の始まりと終局の扉を開くつもりなのであろう」
声「だが…それすらも我らの願いどおり」
声「あまねく他の平行宇宙と同じく、この世界もまた原初の姿に戻る」
声「50万年前と同じく、何人たりともこの運命から逃れることは出来ぬ」
声「そして、次の世界も然り」
キール「そう。始まりと終わりは全て同じ所にある」「良い。全てはこれで良い……」
〔衝撃音〕
〔画面、振動〕
アルベルト「…貴様らを捜し出すのに骨が折れたぞ、キール=ローレンツ…」
キール「…BF団の手の者か。だが、遅かったな」
声「定められた運命はもはやくつがえることはない」
アルベルト(………)
声「お前達の指導者もまた世界に始まりを告げる者…吾らの願いを妨げたとて結果は同じだ」
声「そう。これは知恵を持つモノに定められたメビウスの輪。無限に繰り返される死と再生の儀式…」
声「世界に幾多の分岐点あれど、結果は全て同じなのだ」
イングラム「だが、それがこの世界にもあてはまるとは言い切れんぞ」
アルベルト「貴様、イングラム=プリスケン…!」
キール「イングラム…お前は知っているはずだ。永遠に繰り返されるヒトの宿命を…」
イングラム(………)
キール「それは平衡世界の壁を超えたお前とユーゼス=ゴッツォとて例外ではない」
イングラム(………)
キール「我らが存在していた世界も補完されたように…」「この世界もまた、同じ運命をたどる。それはお前にも同じことが言えよう」
イングラム「だが、この世界で同じ歴史を繰り返すにはあまりにも不要な因子が多すぎる」
キール「それは確かに事実だ。だからこそ、お前やユーゼスは我らに接触したのであろう?」
声「ユーゼスは自分の星に封印されていた裏の死海文書を…お前を介して碇に渡し…」「我らのスケジュールを乱そうとした」
声「だが、それも今となっては無駄な行為に過ぎん」
イングラム(………)
声「お前達がばらまいた因子とて、今や一つの場所に全てが集まっている…今さらお前達に出来ることなぞない」
イングラム(………)
声「その証拠にシュウ=シラカワまでもが自らに架せられた運命に従いつつあるではないか」
声「そして…お前もまた、ユーゼス=ゴッツォと共にこの世界から消滅するしかないのだ」
イングラム(………)「しかし、現に俺はここにいる…これもまた分岐点の一つであることに間違いはない」
キール「我らの存在を消去しても、ビッグ・ファイアが目覚めれば結果は同じこと…」
アルベルト「何だと…!?」
キール「何故ならば、彼は新生を司る者達の一人…」「そう。神であって神でなく、人であって人でない存在…」
アルベルト「貴様…まやかしを!」
キール「ならば、一つの事実をお前に教えてやろう」「この世界は50万年前の終結を生き延びたビッグ・ファイアや…」「ゼ=バルマリィ帝国の創世者ズフィルード達が造り出したものなのだ」
アルベルト「!!」
イングラム(………)
キール「かつての終末にビッグ・ファイアやズフィルード達の目覚めがなかったように…」
アルベルト(………)
キール「この世界でも彼らは未だ眠り続けているそして、それは彼ら自身の意志でもある…」「そして、世界が終わりを告げようとすれば彼らはまた始まりをもたらすのだ」
アルベルト「ば、馬鹿な…!」「これもビッグ・ファイアのご意志なのか!? 全てご承知というわけなのかぁっ!?」
キール「そうだ。BF団の諸葛亮孔明もまたこの事実を知り…独自にGR計画を進めているが…」「結果は全て同じ。始まりと終わりの時は今、ここに集うのだ」
イングラム(………)
アルベルト(………)
声「そして、お前達も我らと共に世界の運命を垣間見る」
声「それに抗うことなど不可能なのだ」
アルベルト「フ…フフフ…」「フハハハハハ…!」
イングラム(………)
アルベルト「全ては…貴様らが用意した茶番だったというわけか!?」「ワシらはその中であがいていただけに過ぎんということか!?」
キール「そうだ。我らが存在していた世界と同じように…」「この世界もまた等しき死と新生を迎える」
アルベルト「笑止!!」「貴様らが何を企もうが、これだけはわかっているぞ!」「世界の運命は貴様らや孔明のような傍観者の好きにさせるものではない!!」「全てはこの戦いに関わるワシらの手で決着をつけるものだ!!」
キール「愚かなことを…」
アルベルト「フン! ならば、ワシが先にこの手で貴様らの終わりを告げてくれる!」「あの世とやらでこの世界の行く末を見るがよいわ!!」
〔衝撃音〕
〔画面、振動〕
【シナリオエンドデモ終了】
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