No.67C
閉じ行く世界
【シナリオデモ開始】
ミサト「EVA初号機は!?」
日向「アンチA.T.フィールドの位相中和によってベークライト層を突破!」
青葉「セントラルドグマ内に侵入したようです!」
ミサト「シンジ君は!?」
日向「パイロットの反応は限りなくゼロに近づいています!」
ミサト(………)
トーレス「真・ゲッターロボ、ウイングゼロカスタムその他各機、配置につきました!」
ブライト「葛城三佐、本当にいいんだな?」
ミサト「構いません。今ここで碇司令を止めなければ取り返しのつかないことになります」
ブライト「よし…目標、セントラルドグマ入口! 攻撃を集中させろ!!」
〔使徒の攻撃音〕
〔画面、振動〕
〔崩落音〕
冬月「…フン、相変わらず無茶をしおって…」「だが、死海文書の記述どおり…STMCは出現した」「その結果、奴らによりこの宇宙の知的生命体は全て滅びることになる…」「碇…やはり、我々の未来は否定されたよ…」
加持「…だから、碇司令は人の生きた証を次の世界に残すべく、ロンギヌスの槍を使うというワケですか」
冬月「そうだ。それは生命の生存本能に従った当然の行為だろう」
加持(………)
冬月「いずれにしろ、世界は一つだけではない。無数の分岐点が同じく無数の並行宇宙を…未来を造り出す」「今回の件はその中の一つが否定されただけに過ぎない」
加持(………)
冬月「さらに、全ての生命には復元しようとする力がある…」「次の世界にも私や君は存在し、同じことを繰り返すだろう。もっとも、結果は可能性の数だけ用意されているがね」
加持「可能性の数だけ…? それは違うでしょう」「ゼーレの老人達は世界の『死と新生』という同じ結末を望んでいるはずだ」
冬月(………)
加持「だからこそ、彼らは死海文書のスケジュールの調整に執心していた…」「そのために碇司令とあなたに人類補完計画の遂行を任せていたのです」「あなた達がイングラム少佐やユーゼスと接触し、スケジュールを独自に進めようとする危険を承知の上でね」「そして、EVA量産機や渚カヲルは変更されたスケジュールを修復するための切り札だった」
冬月(………)
〔使徒の攻撃音〕
〔画面、振動〕
〔Nervの警報〕
青葉「ターミナルドグマ内のベークライト層、融解!」
日向「しかし、ヘヴンズドアは健在です!」
ミサト「やっぱり、そう簡単にあの扉は破れないか…!」
トーレス「葛城三佐、ヒイロから通信が入っています!」
〔通信のコール音〕
〔モニターの開く音〕
ヒイロ「こちらヒイロだ。ウイングゼロの全パワーをバスターライフルに集中して再度攻撃を仕掛ける」
ミサト「ダメよ! そんなことをすればゼロだってタダじゃ済まないわ!」
ヒイロ「ならば、Nerv本部に侵入して内部からこじ開けるまでだ」
ミサト「そんな時間もないわ…!」
隼人」いずれにせよ、強行突破以外に道はないぜ! 今から真・ゲッター2のドリルで突撃する!」
ミサト「それもダメよ! 戦いはこれで終わりじゃないわ!」「あなた達にはエアロゲイターや宇宙怪獣と戦う役目が残っていることを忘れないで!」
アスカ「なら、どうするってのよ!?」
ミサト「何か方法があるハズよ、何か…!」
加持「冬月副司令、俺はロンド=ベル隊と行動を共にしてわかったことが一つあります」「世界の行く末はそこに生きる者達によって決定されるべきものです」「決して、予定調和を良しとする一握りの人間達によって左右されてはならない」
冬月(………)「では、ロンド=ベル隊にその決定権があるというのか?」
加持「彼らは抑止力の一つに過ぎませんよ」
冬月「そうだろうな。その気になれば世界を支配することも可能だが、自分達の力をそうは使うまい」
加持「しかし、終わりの時へ加速していく世界を止めることは出来る…」「それが抑止力たる所以です」
〔銃を構える音〕
冬月「EVA量産機を倒し、人類補完計画を阻止したようにか?」
加持「ええ。彼らならばSTMCすらも倒し、繰り返される歴史の流れを変えるきっかけを作ってくれることでしょう」
冬月(………)
加持「俺に世界の命運を決定する力も権限もありませんが…」「彼らにそれを託すぐらいのことは出来ますよ」
冬月(………)
加持「だから、俺はここに来たんです。ヘヴンズドアを開けるためにね…」
冬月「フン…本当は赤木博士がセントラルドグマへ行くまでの時間稼ぎが目的なのだろう?」
加持(………)「ええ。ここを自爆させることを覚悟の上でね」「少なくとも、今、終わりの時を迎えていいのは人類補完計画に関わった我々ぐらいなもんでしょう」
冬月(………)
加持(………)
〔ゲートの開く音〕
冬月「赤木博士がヘヴンズドアを開けたか…」
加持「すみませんが、副司令にそれを邪魔させるわけにはいきません」
冬月(………)「この世界が終わる世界だとしても…運命に対してあがく権利は誰にでもあるはずだ」「そして…私にもそれを傍観する権利はあるだろう」
加持「!」
冬月「私が…碇とユイ君を見てきたようにな」
加持「副司令…!」
冬月「さあ、行くがいい。私はもうお前達を止めはしない」「今度こそ未来はお前達の手に委ねられたのだからな…」
日向「!」「葛城三佐!ヘヴンズドアが…ヘヴンズドアが開いて行きます!」
ミサト「本当なの!?」
日向「は、はい!」
ミサト(まさか、冬月副司令が…?)
マヤ「Nerv本部より通信が入っています!」
ミサト「!」
〔通信のコール音〕
加持「葛城、俺だ」
ミサト「か、加持君!!」
加持「今まで色々と迷惑をかけてすまなかったな。迷惑ついでに後のことも頼む。シンジ君を助けてやってくれ」
ミサト(………)
加持「…葛城、真実は君達と共にある」「もう一度逢えることがあったら、8年前にいえなかった言葉をいうよ」
ミサト(………)
加持 「…じゃあ」
〔周波数を合わせる音〕
〔通信を着る音音〕
日向「通信、切れました…」
ミサト待って、加持君…!」「加持君……!!」
ブライト「葛城三佐……」
ミサト(………)「…わかっています、ブライト中佐…」「セントラルドグマへ降りましょう。そして…私達の手で決着を」
ブライト「いいんだな?」
ミサト(………)「後悔は…しないつもりです」
ブライト「よし…全機、セントラルドグマへ降下せよ!」
ゲンドウ(………)
レイ(………)
リツコ「お待ちしておりましたわ」
〔銃を構える音〕
リツコ「ごめんなさい。あなたに黙ってヘヴンズドアのロックを解除しました」
ゲンドウ(………)
リツコ「それから、先程MAGIのプログラムも変えさせてもらいました」
ゲンドウ(………)
リツコ「…娘からの最後の頼みよ。母さん、一緒に死んでちょうだい」
〔エラー音〕
リツコ「作動しない? 何故!?」「カスパーが裏切った…? 母さんは娘より自分の男を選ぶのね」
ゲンドウ「赤木博士……」
〔銃を構える音〕
ゲンドウ「君には………………………」
リツコ(………)「嘘つき」
〔銃声〕
【シナリオデモ終了】
サブタイトル
「閉じ行く世界」
【戦闘マップ開始】
ゲンドウ「アダムはすでに私と共にある。ユイと再び会うにはこれしかない。アダムとリリスの禁じられた融合だけだ…」
レイ「………」
ゲンドウ「時間がない。A.T.フィールドがお前の形を保てなくなる」
レイ「………」
ゲンドウ「始めるぞ、レイ。全てに終わりを告げるモノ、STMCはこの星に接近している」「A.T.フィールドを…心の壁を解き放て。欠けた心の補完…」「不要な身体を捨て、全ての魂を今、一つに」「そしてユイの許へ行こう……」
レイ「………」
ゲンドウ「!」
レイ「私はあなたの人形じゃない…」
ゲンドウ「レイ…何故だ?」
レイ「私はあなたじゃないもの」
ゲンドウ「…レイ」
レイ「碇君が呼んでる………」「ただいま」
〔味方ユニット出現〕
ゲンドウ 「来たか…」
〔ダミープラグ、ゲンドウがいる地点へ隣接〕
ゲンドウ「…私を止めるつもりか。だが、ロンギヌスの槍が刺さったままで、リリスを還元することは出来ない…」「だが、EVAはリリスの分身…我らが一つになれば、初号機を依童にしての補完は可能だ」「…私はそのためにシンジを初号機に乗せていたのだから」
ダミープラグ「………」
ゲンドウ「さあ…心の壁を解放し、シンジと私の欠けた心を持って人々の補完を」「そして、ガフの部屋を…世界の始まりと終局の扉を開くのだ」
〈出撃ユニット選択〉
〈出撃ユニット選択〉
アスカ「初号機の暴走は…収まっているの!?」
万丈「いや、違う…あれは!!」
ミサト「碇司令!」
ゲンドウ「………」
万丈「な、何と…!」
アムロ「碇司令が…EVA初号機に乗っているのか!?」
甲児「何だってえ!? シンジは、シンジはどうなったんだ!?」
日向「パイロットの反応は…依然としてゼロに限りなく近い状態です!」
ミサト「くっ…!」
竜馬「や、やっぱり…シンジ君は…初号機にいるのか…!!」
ゲンドウ「来たか…ロンド=ベル」
ミサト「碇司令、どういうつもりなんです!?」
ゲンドウ「…全ての魂が肉体というカセを捨て、一つとなる時が来たのだ…」
ミサト「!!」「それが…不完全な群体である人類を完全な単体に進化させる人類補完計画の正体ね…!」
ジュドー「か、完全な単体!?」
忍「進化!?」
ミサト「そうよ…私達人間はアダムと同じリリスと呼ばれる生命体の源から生まれた第18番目の使徒…」
忍 「な、何だとぉ!? お、俺達が…使徒だと!?」
ミサト「ええ…」
忍「じょ、冗談じゃねえ! 俺達とあのバケモンが同じだなんてよ!!」
ミサト「正確に言えば、似て非なるものよ。そして…他の使徒達は別の可能性だったの」
ジュドー「ど、どういうことなんだよ…!? 使徒って…一体何なんだよ!?」
ミサト「………」「50万年前、プロトカルチャーと呼ばれていた先代文明の人々が宇宙怪獣による災厄を逃れるために…」「ヒトの姿を捨て、彼らと同種の存在となって生き延びた成れの果て…」
輝「使徒が…プロトカルチャーの成れの果て…!?」
カミーユ「そんな馬鹿な! 使徒が人間だったっていうんですか!?」
ミサト「事実よ。使徒は現れる度に形態変化と進化を重ね、最終的には元の姿へ戻ろうとしていた。それが…」
<<クスハ>>
クスハ「あの渚カヲル君…!」
大作「じゃあ、あの人はプロトカルチャーの生き残りだったんだ…だから…」
輝「そうか! ミンメイの歌の歌詞は…」
カトル「彼はゼントラーディが歌の力に弱いことを知っていて…僕達へ歌詞プレートを渡してくれた…」
輝「俺達を…生き残らせるために…?」
ミサト「けど…お互いを拒絶するしかない悲しい存在だったけどね…」
ゲンドウ「…それは人間も同じだ。心の壁・・・A.T.フィールドを持つヒトは永遠に互いをわかりあえることは出来ない」
アムロ「……!」「それは違う!!」
ゲンドウ「では、聞くが…アムロ大尉。人の革新と呼ばれたニュータイプがこれまでに何をして来た?」
アムロ「!」
ゲンドウ「一年戦争という人類最大の戦いを経てもなお、ヒトは争いを続け…」「その中で君達ニュータイプはララァ=スンのように戦争の道具として利用されてきただけだ」
クワトロ「………」
アムロ「………」
ゲンドウ「互いをわかりあえると言われているニュータイプですら、傷つけあい、憎しみあう…」「そんなものは人類の革新、進化などとは言えん。ヒトが不完全な群体である以上はな」
万丈「ならば、あなたがヒトを完全な単体としての生命体へ進化させると言うのか…?」「そんな権利があなたにあるというのか!?」
ゲンドウ「生命は常に進化を求める。環境の変化があればなおさらのことだ」「宇宙開発の進行がメガノイドを、一年戦争が強化人間を生み出したようにな」
万丈「ふざけるな!!」「そんなものが進化と呼べるか! ただの人体改造じゃないか!!」
ゲンドウ「だが、ヒトは他の生命体の遺伝子を操作して、進化の道筋すら思いのままに変更させて来た…」「そして、今度はヒトが進化を促される立場に回ったのだ」
クワトロ「進化を促すもの…それは宇宙怪獣のことか」
ゲンドウ「そのとおり…ヒトは宇宙怪獣という天敵を目の前にして生き延びるための進化を遂げようとする」「だからこそ、かつてのプロトカルチャーも…」「自分達の肉体をベースにしてゼントラーディやメルトランディという対宇宙怪獣用の生物兵器を造り出した」
フォッカー「だが、それでもプロトカルチャーは滅びただろうが!」
ゲンドウ「それは今の人類にも同じことが言える。ヒトは滅びの宿命から逃れることは出来ないのだよ。ヒトがヒトである限りはな」
万丈「………」
ゲンドウ「だが…自ら補完を行い、ヒトの姿を捨てたプロトカルチャーは50万年後の世界にも生き延びている」「黒き月、ガフの部屋…もしくは命の源と言われるリリスの中から再生することによってな」
ミサト(そうか…さっきの再生使徒はあのリリスから出てきたのね…!)
万丈「碇司令…ヒトの姿と心を捨てたものはもはやヒトとは言えない。メガノイドやメガボーグと同じくな」
ゲンドウ「………」
忍「俺は使徒みたいなバケモンになってまで生き延びようとは思わねえ!!」「宇宙怪獣が人類の天敵だか天プラだか知らねえが、俺がこの手でブッ倒しゃあ済むことだろうが!!」
ゲンドウ「………」
甲児「それに、わかりあえるだの、わかりあえねえだの…人間ってのはぶつかりあって、ケンカして…」「それを乗り越えてお互いを認め合うモンだろう!!」
豹馬「そうだ! 俺達はなあ、完全にわかり合えなくったって…」「生死を共にする仲間さえいりゃあ、何があっても生きて行けるんだっ!!」
ゲンドウ「………」
鉄也「あんたの補完計画とやらはただの馴れ合いに過ぎん」「そんなモノで一つになるぐらいなら、俺は一人で生きることを選ぶ!」
ゲンドウ「やはり、お前達の心の壁…A.T.フィールドは強力過ぎる」「…補完の障害となるものは全て排除するまでだ」
ミサト「碇司令…! これは最後の警告です。シンジ君を…シンジ君を解放して下さい!」
ゲンドウ「シンジはもはやEVA初号機の中に依童として取り込まれた。お前達では助け出すことは不可能だ…」
甲児「て、てめえ! それでもシンジの父親かよ!!」
ゲンドウ「………」
ミサト「…やはり、戦うしかないようね。なら、ケリは私達の手でつけるわ」「…各機へ。現時刻をもってEVA初号機を再度、敵と認識します!」
フォッカー「葛城三佐!」
ミサト「わかっています。今回の作戦の最終目的は補完計画の阻止とシンジ君を救出すること!」
フォッカー「よし、上等だ!」
ジュドー「そうこなくっちゃ、ミサトさん!!」
ミサト「いいわね、EVA初号機を行動不能にするのよ!!」
ゲンドウ「ならば、こちらも手駒を用意するとしよう…」
〔敵ユニット出現〕
アスカ「出たわね…EVAシリーズ!!」
万丈「そんなもので僕達を止められると思うな、碇ゲンドウ!!」
<戦闘開始>
<ダミープラグ撃破>
青葉「EVA初号機、活動を停止しました!」
ミサト「エントリープラグは!?」
マヤ「かろうじて無事です! かすかながら、パイロットの反応も感知されています!」
ミサト「碇司令は…!?」
日向「…確認できません…おそらく…」
ミサト「………」
万丈(…死んだ、とでもいうのか? まさか、あの碇司令がそう簡単に…)
※※既にEVA量産機全滅の場合のセリフ※※
ミサト「初号機を回収!シンジ君の救出作業を行います!!」
※※まだEVA量産機健在の場合のセリフ※※
ミサト「残るはEVA量産機ね…! シンジ君の救出は残る量産機を破壊した後に行います!」
<敵全滅・味方援軍1&敵増援1出現>
甲児「シンジ…! 無事でいろよ!!」
アスカ「そうよ。あんたがこんな所で死んだら寝覚めが悪いじゃないのよ!」「あの時の借りだってまだ返しちゃいないんだから!!」
チャム「………」
ショウ「どうした、チャム?」
チャム「…ショ、ショウ…黒い…凄く黒いオーラを…感じる…」
ショウ「黒いオーラ…!?」
シーブック「な、何なんだ…この感じは…」
プル「…き、気持ち悪い…!」
輝「みんな、どうしたんだよ!?」
青葉「リ、リリスよりアンチA.T.フィールド反応!! 物質化されます!!」
ミサト「何ですってぇ!?」
〔敵ユニット出現〕
甲児「!!」
アスカ「EVA初号機が…再生した!?」
健一「そんな馬鹿な! 初号機はさっき回収したばかりだぞ!」
ミサト「確認、急いで!!」
日向「しょ、初号機は本艦の格納庫内に収容されています!!」
ミサト「じゃ、じゃあ…あの初号機は何なの!?」
青葉「パ、パターンは青…目標は92.4%までEVA初号機と同じ物質で構成されています…!」
ミサト「コピー…いや、違うわ。あれも再生した使徒やEVAシリーズと同じ…」
ゲンドウ「………」
イサム「ヘッ、またかよ。どうあっても俺達の存在を消したいってワケね…」
シーブック「けど、この調子で初号機と量産機が何度も出て来るというのなら、いくら俺達でも保たないぞ!!」
豹馬「あ、あのクソオヤジ…そんなに世界を終わらせてえのかよ!?」
ゲンドウ「我らが新生を迎えるには…この方法しかないのだ」
???「ふざけるな!」
ゲンドウ「!」
〔味方ユニット出現〕
大作「あ、あれは十傑集の…!!」
銀鈴「衝撃のアルベルト…!」
甲児「そ、そいつって銀鈴さんが言ってた…素手でモビルスーツを倒した奴のことか!?」
銀鈴「ええ、そうよ。でも村雨さんの話では…諸葛亮孔明の策に落ちて行方不明になったと…」
ゲンドウ「フ…傍観者が今さら何をしに来た?」
アルベルト「よく聞け! 十傑集ともあろうこのワシが…死んだフリなどという恥知らずな真似までしたのはこの機会を待っていたからだ!」
大作「この機会って…!」
銀鈴「Nervを壊滅させる機会…!?」
アルベルト「ワシは決してお前達に荷担するものでもなければ、馴れ合うわけでもない」 「だがな! この作戦、例えどんな裏があろうともこれだけはわかっているぞ!」「そう、世界の運命はこんな奴らなどに好きにさせるものではない!」「全ては我々BF団と貴様らロンド=ベルとで決着をつけるものだ!」
大作「!」
アルベルト「違うか? 違うか!? 違うかぁぁぁっ!?」
〔味方戦艦から十字架状の爆発〕
ミサト「な、何が起きたの!?」
青葉「エ、EVA初号機再起動!!」
ミサト「!! 初号機が!?」
日向「損傷部を自己修復していきます! す、凄い…何てスピードだ!!」
マヤ「シンクロ率上昇!! パイロットの反応が通常数値に戻って行きます!!」
ミサト「まさか…シンジ君が!?」
アルベルト「フン…ようやく復活したか。まったく…世話を焼かせる連中だ」
〔味方ユニット出現〕
カトル「シンジ君!!」
甲児「シンジ! 無事だったのか!?」
シンジ「…心配をかけてごめんなさい、甲児さん、カトル君、そしてみんな…」
アスカ「あ、あんた…初号機に取り込まれたんじゃなかったの…?」
シンジ「…大丈夫だよ、アスカ。母さんが…EVAの中の母さんが僕に力を貸してくれた…」
アスカ「………」
シンジ「だから…僕はここにいる」
ゲンドウ「シンジ……」
シンジ「父さん……」
ゲンドウ「………」
シンジ「………」「…父さん、僕は綾波を助け、父さんを止めるためにここへ来たんだ…」
ゲンドウ「………」
シンジ「父さん、僕はもう逃げないよ。自分の敵から…自分の居場所から…そして、父さんの前から」
ゲンドウ「………」「ヒトはSTMCという滅びの宿命から逃れられることは出来ない。50万年前のプロトカルチャーのようにな…」「重要なのは、STMCをどうやって倒すかではなく…」「ヒトが生きていた証を、生命の源をどうやって次の世界に残すか、だ」
シンジ「………」
ゲンドウ「そのためにヒトは肉体を捨て、魂を一つに融合しなければならない」「そして、我々は黒き月の中で次の目覚めを待つのだ」「次の知的生命体が死海文書を解読し、サード・インパクトあるいはフォース・インパクトを発動させるその日まで……」
シンジ「………」
ゲンドウ「そして、死海文書のスケジュールは誕生・進化・死と永遠に繰り返される…」
シンジ「………」
ゲンドウ「さあ、来るのだ…シンジ。ユイとレイがお前を待っている…」
シンジ「………」「…そんなの、ただ逃げてるだけじゃないか! STMCと戦うのが怖くて逃げてるだけじゃないか!」
ゲンドウ「………」
シンジ「今の父さんは昔の僕と同じだ! 自分の意思でどうにもならないモノの存在を知って…逃げようとしてるだけだ!」「そんな父さんに世界の終わりを告げる資格なんてない!!」
ゲンドウ「フ…お前の口からよもやそんな台詞が出てくるとはな」
シンジ「!」
ゲンドウ「お前も少しは成長を遂げたようだ。やはり、ロンド=ベル隊へ送り込んでおいて正解だったな」
シンジ「父さん…!」
アムロ「碇司令、あなたにはわからないことだろうな」「シンジ君はロンド=ベル隊に参加して守るべき存在と帰るべき所を見つけた…」
ゲンドウ「………」
アムロ「確かに、あなたのいうとおり…人類はニュータイプに進化しても、互いを完全にわかりあえることは出来ないかも知れない」「だが、それぞれにある見えない心の壁によって生じる様々な問題や苦難を乗り越えていく姿こそ…」「人間本来の姿だと言えるんじゃないのか!?」
ゲンドウ「そのように不安定な心を持つヒトが何をしてきた? 同じ歴史、同じ過ちを繰り返し…」「あまつさえ異星人に踊らされ、戦力に特化した進化を遂げただけ。 精神的な進化は何一つとしてもたらされてはいない」「他人との接触による心の痛みに耐えられず、その代償として他人…もしくは自分自身をも傷つける」「そして…その結果が、この閉じ行く世界だ…」「ヒトの進化も行き詰まり、後は到達点である死と滅亡を迎えるだけ…」「だが、人類補完計画はヒトをその先の世界へ導くのだ」
アムロ「………」「碇司令。人は…」「人は一人では生きられない…」「だが、一つになっても生きられないんだ。使徒とヒトとは…違う!」「俺達はそんな進化など望んではいない!」
ヒイロ「そうだ。貴様がいう終わりのない円舞曲は…俺達が断ち切ってやる…!」
ゲンドウ「…これ以上の問答は無意味だな。私を止められるものなら止めてみるがいい、ロンド=ベル…そして、シンジ」
シンジ「………」「じゃあ、行くよ…父さん」
<ダミープラグ撃破・勝利条件達成>
ゲンドウ「………」
シンジ「父さん…!」
ゲンドウ「…この時を…ひたすら待ち続けた。ようやく会えたな、ユイ…」
シンジ「と、父さん…母さんの名前を…?」
ゲンドウ「…俺が傍によるとシンジを傷つけるだけだ…だから何もしない方が良かった…」
レイ「シンジ君が怖かったのね」
シンジ「綾波!?」
レイ「だから、シンジ君との接触を避けていた…」
ゲンドウ「…自分が人から愛されるとは信じられない。私にそんな資格はない」
カヲル「ただ逃げているだけなんだ。自分が傷つく前に世界を拒絶している」
シンジ「そこのいたの、カヲル君!?」
カヲル「やあ…シンジ君。君の心はずいぶんと強くなったようだね」
ゲンドウ「………」
レイ「…人の間にある、形もなく見えないものが怖くて心を閉じるしかなかったのね」
ゲンドウ「…その報いがこの有様か」「すまなかったな、シンジ…」
〔敵ユニット撃破〕
シンジ「と、父さん!!」「父さぁぁぁぁん!!」
〔敵ユニット撃破〕
【戦闘マップ終了】
【シナリオエンドデモ開始】
イワン「アルベルト様、EVAシリーズの消滅を確認しました」
アルベルト「フン…これでようやく人類補完計画を白紙に戻すことが出来るな」
イワン「左様で。あとはここを完全に破壊するのみです」
アルベルト「うむ…」
イワン「ロンド=ベル隊の方はいかがなさるのです? 孔明様からは手出し無用との命令が出ておりますが」
アルベルト「くどいぞ、イワン。BF団の中でもワシに命令が出来るのはボスだけだ」
イワン「も、申し訳ございません」
アルベルト「もういい。お前はNerv本部の破壊を実行しろ」
イワン「はっ…」
アルベルト(………)「さて…貴様らとの決着、どうつけるか? 草間大作……」
大作(………)
銀鈴「衝撃のアルベルト! 動くと…撃つわよ!」
アルベルト「フッ…拳銃などでこのワシを倒せると思っているのか?」
銀鈴「でも、大作君をここから逃がすことぐらいは出来る!」
大作「ぎ、銀鈴さん…!」
銀鈴「大作君とロボは人類の命運をかけたこれからの戦いに必要な存在だもの…!」「だから、私の命に代えても守ってみせる!」
大作「……!」
アルベルト「…覚悟は出来ているようだな」
銀鈴(…私の力を使えば…大作君やみんなを助けられる…!)
アルベルト「ならば!!」
〔爆発音〕
アルベルト「何っ!?」
戴宗「銀鈴…その力は二度と使うんじゃねえ」
銀鈴「!」
アルベルト「貴様っ!」
戴宗「邪魔をして悪かったな、衝撃の。だが、俺との決着を忘れてもらっちゃあ困る」
アルベルト「戴宗…!」
鉄牛「さあ…銀鈴、大作! こっちだ!」
大作「鉄牛さん、どうしてここに!?」
鉄牛「言っただろう。何かあったら俺達を呼べってな」
戴宗「鉄牛! お前はその二人を連れて、ロンド=ベル隊と一緒にここを脱出しろ!」
鉄牛「へい! で、兄貴は!?」
戴宗「ここで長年の決着をつける」
鉄牛「! ま、まさか…兄貴!」
戴宗「いいから、早く行け!」
大作「た、戴宗さんっ!?」
戴宗「大作…後のことは頼んだぜ」
〔爆発音〕
〔画面、振動〕
〔Nervの警報〕
トーレス 「Nerv本部内数カ所で爆発が発生!」
青葉「爆発は連鎖的に広がっています! このままでは…!!」
ブライト「味方機の収容は!?」
日向「大作、銀鈴両名の帰還は確認しましたが、シンジ君がまだ!!」
ミサト「あの子、どこへ行ったの!?」
日向「そ、それが…綾波レイを探すと言い残し、初号機から降りたまま…!」
ミサト「!!」
〔爆発音〕
〔画面、振動〕
トーレス「艦長! このままでは本艦にも被害が及びます!!」
ブライト(………)「やむをえん…! Nerv本部から一時離脱する!」
ミサト「ブライト中佐!」
ブライト「葛城三佐、気持ちはわかる。だが、今ここでロンド=ベル隊の戦力を失うわけにはいかんのだ…!」
ミサト「なら、私がシンジ君を探しに行きます!!」
日向「待って下さい! もう間に合いません!!」
ミサト「シンジ君を見殺しにしろっていうの!?」
日向「そんなこと思ってませんよ!! でも、ここであなたや他のメンバーに何かあったら…」「これからの戦いはどうなるんですか!?」「誰が世界を救うっていうんですか!?」
ミサト「……!」
ブライト「…シンジが無事であることを祈るしかない…トーレス、艦を発進させろ…!」
ミサト「シンジ君…!」
〔爆発音〕
アルベルト(………)
戴宗(………)
アルベルト(………)
戴宗(………)
アルベルト「ふん、思えば貴様とも長い付き合いだったな…」
戴宗「ああ…」
アルベルト「お互い手の内を知り尽くした仲だ…」
戴宗「勝負は一瞬で…」
アルベルト「決まる!!」
戴宗「うおおおおっ!!」
〔使徒の攻撃音〕
〔崩落音〕
アルベルト「殺ったぞ!」
戴宗「いいや…俺の勝ちだ!」
アルベルト「何ぃっ!!」
シンジ(………)
戴宗「ふ、ふふふふ…お目当ての物は見つかったか…?」
シンジ「は…はい…」
レイ(………)
戴宗「なら…行くんだ…ここはもうすぐ爆発する……!」
シンジ「で、でも…そ、そんなケガで……!」
戴宗「いいから行け!」
シンジ「!」
戴宗「フッ…大作のことを頼んだぜ…碇シンジ。あいつと…仲良くしてやってくれ…」
シンジ(………)
戴宗「そして…お前達の力で…この星を守るんだ…いいな…?」
シンジ(………)「ご、ごめんなさい…僕なんかの…僕なんかのために……!」
戴宗「さあ、行け…お前達の戦いは…まだこれからなんだ」
シンジ「は、はい…!」
〔走る足音〕
戴宗(………)
アルベルト(………)「貴様…このワシとの勝負よりも…そんなものを守って!?」
戴宗「フ…未練だぜ…」
アルベルト「何を言う、戴宗! ワシは、納得いかんのだ!! 貴様との決着がこんなものでよいはずがあるまい!!」
戴宗(………)
アルベルト「戴宗ぉぉぉぉぉっ!!」
〔爆発音〕
〔画面、発光〕
【シナリオエンドデモ終了】
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